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いぬ健康

犬が夢中になるおやつ「鹿の角」のメリットと5つの注意点

Kei シェリー編集部

犬のおやつやおもちゃに「鹿の角」があるのをご存知ですか?なんでも犬が夢中でカミカミするとか。

「犬は鹿の角が好き」というのは愛犬家さん達の間では浸透しており、気になっていた方もいるかもしれません。

そんな犬たちに大人気の鹿の角ですが、与える際には歯の磨耗・破折や誤飲など、いくつかの注意点があります。
すでに愛犬に鹿の角をあげている飼い主さんも是非ご一読ください。

鹿の角に犬が夢中になる理由

1.硬くて噛みごたえがあるから

犬は噛むのが大好きです。鹿の角はその「噛む欲求」を満たしてくれるのです。

今までは家具や物を噛んでしまう問題行動が目立っていた犬が、「鹿の角をあげ始めてからは問題行動の回数が減った」という声もあるようです。ストレス解消にもなっているのかもしれません。

2.鹿の髄液が入っているから

鹿の角には、犬が野生の頃から食べていたとされる「髄液」が入っています。犬はこの髄液の匂いや味に反応していると考えられています。

髄液には、少量ですがミネラルなどの栄養分も含まれています。
髄液の匂いや味に反応するのは、犬の祖先である狼が鹿を餌としていたことも関係しているかもしれません。確かに犬は鹿肉のジャーキーなども好きですよね。

この様な理由から、犬にとって鹿の角は、「噛む欲求」「食欲」を満たしてくれるアイテムなのです。

犬に鹿の角を与えるメリット

1.長持ちするのでコスパが良い

「鹿の角」はなんといっても長持ちします。

一般的なガムやおやつはあっという間に食べたり、新しいおもちゃもすぐにボロボロにされたりしますよね。その点、「鹿の角」は他のおやつやおもちゃよりも断然減りが遅いのです

もちろん削れて少しずつ小さくはなりますが、普通のガムに比べて頻繁に買い替えをしなくて済むので、経済的にも助かりますね。

2.無臭である

犬用の噛むアイテムとして、鹿以外の動物の皮やヒヅメなども販売されていますが、獣臭が気になるという声もあります。

一方で、鹿の角は無臭なので、臭いの面でもありがたいアイテムですね

鹿の角はデンタルケアの助けになるの?

一般的には、歯磨きガムや硬いおやつは、歯石の一部を取り除いてくれる役割があると言われていますが、デンタルケアの観点から言えば、歯垢を取り除くことの方が重要です。(歯石は歯垢の塊であり、歯石には歯垢が付着しやすくなりますので、歯石を取り除くことももちろん重要です。)

この歯垢はガムや鹿の角を噛むだけでは取り除くことはできず、歯の健康が完全に保たれるわけではありません。デンタルケアを考えるのであれば、歯磨きや定期検診を行うようにしましょう。

鹿の角を与える際の注意点

ここまで見ると鹿の角は良いことばかりのように見えますが、注意点が多いアイテムでもあります。
「うちの犬にも鹿の角をあげてみようかな」と思った方や、すでに鹿の角を愛犬に与えている方は、鹿の角を与えるメリットだけでなく、注意点もしっかり抑えておきましょう。

1.硬い鹿の角は歯を傷つけることがある

鹿の角の大きな特徴は何より「硬い」ことです。この硬さが売りでもある一方、硬いおやつには注意点があります。
犬は、硬すぎるものを食べ続けたり、一定以上の力を入れてものを噛んだりすると、歯のエナメル質が傷ついたり、歯が折れてしまうことがあります

2.幼犬・老犬・小中型犬は特に注意

歯や顎の強さには個体差があるので一概には言えませんが、体重30kg前後の大型犬種は、相当な力がかからない限り歯が折れにくい傾向にあります。
逆に、小型犬・中型犬は歯の摩耗や破折の危険性が高くなるので注意が必要です。

歯が弱いと考えられる小型犬・中型犬や、幼犬または老犬に鹿の角を与えることはおすすめできません。鹿の角を与えるのはやめておきましょう。

3.犬が鹿の角を食べている時は目を離さない

鹿の角を噛ませる時間を1日5分〜20分程度に決め、犬が噛んでいる際は常に目の届くところにいてあげてください。留守の間や、忙しくて犬の様子を見られない時にはあげるのは避けましょう。

鹿の角を噛む様子を観察してみて、犬が夢中になりすぎて力の加減をせずに噛んでしまっていたり、鹿の角を与えた時に「犬が興奮しすぎているな」と感じた場合には、今後はなるべく与えるのをやめましょう。

ただし、噛んでいる途中で無理に取り上げようとすると、瞬発的に噛む力が強くなったり、誤飲の危険性があるので注意が必要です

4.小さくなったら買い換える

犬は硬い物であっても、飲み込める大きさのものは丸呑みしてしまうことがあります。鹿の角は最初は長いのですが、噛んでいる間に少しずつ短くなります。
万一、飲み込んでしまうと、喉に詰まったり、なかなか消化できずに胃腸炎を起こしてしまうことがあります。

時間が経って小さくなったら、鹿の角を買い換えましょう。

口の中にすっぽり入らない長さであっても飲み込んでしまう可能性はあるので、手に持ちながらあげるのも良いかもしれませんね。

5.体に合わない可能性もある

鹿の角が体に合わず、中にはお腹を壊してしまう子もいます。鹿の角をあげたら、便の様子を確認してみてください。

便がゆるい場合は、残念ですが今後は与えるのをやめましょう。また、歯の異常がないかのチェックと、定期検診も欠かさないようにしましょう。

鹿の角はどこから来ている?

犬に与える鹿の角は、日本の里山で害獣として駆除されてしまう鹿を再利用しています。

日本の里山で増えている鹿や猪ですが、駆除した際の廃棄を減らすための取り組みの一つでもあります。最近のジビエブームもそういった背景があります。

そうした鹿の角を洗浄・消毒した後、裁断し、研磨して犬のおやつにしています。

まとめ


愛犬が夢中で何かを噛んでいる姿を見るのは可愛いですよね。鹿の角は硬いおやつの中でも特徴的で人気もあります。

しかし、鹿の角などの硬いおやつ・おもちゃは歯の磨耗・破折や誤飲の危険性も持ち合わせています。
以上の注意点を守って、飼い主さんの正しい管理と責任のもと、愛犬に楽しい時間を過ごしてもらいましょう。

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