【犬図鑑】マルチに働く犬がいっぱい!ドイツ原産の犬たちをご紹介

ヨーロッパでは「犬と子供はドイツ人に育てさせろ」という言葉があるくらい、犬のしつけに熱心で、飼い主に厳しい義務が課せられているドイツ。犬に対する意識がたいへん高く、動物福祉先進国としても知られています。

また、ドイツ原産の犬種は、日本でもジャパン・ケネル・クラブ(JKC)に多く登録されており、イギリスに次ぐ第2位の登録数を誇っています。

今回は、そんなドイツ原産の犬種を紹介していきます。

ドイツ原産の強面の犬たち

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ドイツの犬といえば、屈強な肉体と精悍な顔立ちの凛々しい犬を思い浮かべる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ジャーマン・シェパード・ドッグ

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ジャーマン・シェパードといえば、警察犬のイメージが強いかもしれませんが、元々は牧場で牛や羊などの護衛や誘導する仕事をしていました。その後、警備、荷物を引く、物を回収するなどマルチな活躍を見せ、第一次大戦以降は優秀な軍用犬として働きました。

この頃日本にも軍用犬として入ってきましたが、きちんとした訓練が必要であるため、日本における犬の訓練もこの頃から盛んになったという歴史があります。現代でも、警察犬、麻薬探知犬、災害救助犬、盲導犬など幅広く活躍しています。

グレート・デーン

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超大型犬のグレート・デーンは、世界で一番背の高い犬としてギネス世界記録で認定されており、ドイツの国犬でもある代表的な犬種です。猟犬、軍用犬、害獣駆除など、幅広い分野で活躍していました。

ドイツ以外で呼ばれる「グレート・デーン(Great Dane)」という名称は「大きな、デンマークの」という意味になりますが、この犬種の誕生にデンマーク人は全く関与していません。ドイツでは「ドイツの犬」を意味する「ドイチェン・ドッゲ(Deutsche Dogge)」と呼ばれています。

ドーベルマン

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ドーベルマンという名前は、この犬種を作り出したフリードリッヒ・ドーベルマン氏に由来しています。ドーベルマン氏は税務職員であり、常に現金を持ち歩く必要があったため、優秀な護衛犬が必要だと考え、この犬種を育てました

特徴的な尖った耳や短い尾は、生後間もなく行われる耳・尾の断尾・断耳によるものです。しかし、近年は動物愛護に対する関心の高まりから、特にヨーロッパで断尾・断耳を行わない習慣が広がっています。

ボクサー

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ボクサーは19世紀後半までは闘犬や猟犬として活躍していました。しかし、1835年にイギリスで闘犬が禁止された影響を受け闘犬は減少し、また、畜産の進歩によって狩猟も衰退していくと、ボクサーは軍用犬や警察犬として活躍するようになります。

ドイツ生まれの犬種ですが、アメリカでも人気が高く、第二次世界大戦ではアメリカ軍の軍用犬としても活躍しました。そして、終戦後は軍人たちによって家庭のペットとしても迎えられるようになりました。

ロットワイラー

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ロットワイラーは長らく畜産業者に飼育され、大きな荷車を引くことを主な仕事としていました。そのため「肉屋の犬(metzgerhund)」と呼ばれていた時期もあります。しかし、19世紀中頃になると、物流が鉄道やロバによる荷車引きに代わっていき、ロットワイラーの出番が減ったため、一時は絶滅の危機に瀕するほどでした。

20世紀以降は、ロットワイラーのスタミナと勇敢さが評価され、警察犬、軍用犬、山岳救助犬として世界中で活躍しています。

ドイツ原産の可愛らしい犬たち

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ドイツ原産の犬には、日本でも人気がある可愛らしい小型犬もいます。

ミニチュア・シュナウザー

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ミニチュア・シュナウザーを含む「シュナウザー」と呼ばれる犬種には、大型犬の「ジャイアント」、中型犬の「スタンダード」、小型犬の「ミニチュア」の3つの犬種がありますが、最も古いのはスタンダードシュナウザーで、他の2種はスタンダードを改良した犬種です。

ミニチュア・シュナウザーは戦後に日本に入ってきましたが、当時の日本ではトリミング技術が発達していなかったため、あまり普及しませんでした。その後2000年頃から急速に人気が高まり、現在のような人気犬種になりました。

ミニチュア・ピンシャー

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「ミニピン」の愛称で親しまれているミニチュア・ピンシャー。英語圏でも「min-pin」という略称で呼ばれることがあります。犬種名は、ドイツ語で「テリア」を意味する「ピンシャー」から来ており、テリアと同様にネズミ捕りや番犬として活躍しました。

外見がドーベルマンに似ているため、しばしばドーベルマンの小型版と誤解されますが、実際にはミニチュア・ピンシャーの方が歴史は長く、その起源は17世紀から18世紀頃にさかのぼるとされています。

ダックスフンド

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ダックスフンドの大きさは、大きい方から「スタンダード」、「ミニチュア」、「カニーンヘン」の3つのタイプがあります。また、被毛も「スムースヘアード」、「ワイアーヘアード」、「ロングヘアード」の3種類があります。日本で一番多く見られるのは、「ロングヘアードのミニチュア・ダックスフンド」です。

ダックスフンドは元々アナグマを狩る猟犬で、アナグマが住む狭い穴に入り込めるように、脚を短くする選択的な繁殖が行われた結果、現在のような体格になりました。

ポメラニアン

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ポメラニアンは、スピッツ系の大型犬が現在のドイツ東部からポーランド北部にまたがるポメラニア地方で小型化された犬種だと考えられています。小型化といっても、当時は10kg前後の中型犬だったそうです。

その後、愛犬家で知られたビクトリア女王がポメラニアンを本国に連れ帰り、自ら繁殖させた結果、5kg程度まで小型化されました。それ以前のポメラニアンは、ホワイトとブラックのみの毛色でしたが、この頃から今ではメジャーなレッドの毛色が存在するようになったそうです。

ドイツ原産の犬の特徴

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今回はご紹介しきれませんでしたが、ドイツ原産の犬種には優秀な鳥猟犬も多くいます。また、他国の犬種には、シベリアン・ハスキーがソリ犬、ボーダー・コリーが牧羊犬といったように、一つの仕事に特化した犬たちも多くいます。一方でドイツ原産の使役犬たちは、警察犬、護衛犬、軍用犬、猟犬など、様々な場面で人間を手助けしてきたことが特徴として挙げられます。

可愛らしい小型犬たちも元々は猟犬や番犬として活躍していたため、愛玩目的で飼われていた犬がほとんどいない、珍しい国と言えます。

最後に

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ドイツでは店舗や公共交通機関など、ほとんどの場所へ犬を連れて行けます。その背景には、ドイツ人の犬に対するしつけの意識の高さがあり、それゆえに周りの人々も犬を受け入れる文化が根付いています。

日本でも犬の飼い主たちが、きちんとしたしつけをしたり、周囲への配慮やマナーを徹底したりすることで、ドイツのように犬を飼いやすい環境になるかもしれません。

日々少しずつでも意識することで、ドイツのような犬を飼いやすい環境が、日本でも実現することを願います。

飼い主を悩ませる犬の吠え癖!吠えにくい犬種とその特徴を解説

住宅が密集する地域が多く、治安が良い日本では、犬の鳴き声がご近所トラブルになることも珍しくありません。一度吠える癖がついてしまうと直すことが難しく、犬の吠え癖は多くの飼い主を困らせています。

犬が吠えるのは意思表示の一つで、自然な行動です。しかし、中にはあまり吠えない犬種も存在します。そこで今回は、そんな吠えにくい犬種を紹介していきます。

吠えにくい犬種とは

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アメリカン・ケネル・クラブ(AKC)では、犬種ごとに吠える頻度を5段階のスコアで評価しています。以下の犬種は、日本でも比較的一般的で、吠える頻度が低いとされています。

小型犬

  • フレンチ・ブルドッグ
  • パグ
  • ペキニーズ
  • ボストン・テリア

「狆」とは

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狆(ちん)は体重が約3kg程度の小型犬で、日本原産の犬種ですが、現代ではあまり見かけることはありません。かつては、皇室や将軍、資産家たちの抱き犬として寵愛を受け、徳川綱吉が愛した犬種としても知られています。

物静かで落ち着きがあり、愛情深く愛嬌があるため、家庭犬として飼いやすいと言われています。運動量は多くなく散歩にはあまり苦労しませんが、絹糸のような長くきめ細かい被毛を持つため、毎日のブラッシングが必要です。

中型犬

  • ブルドッグ
  • ウィペット

「ウィペット」とは

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ウィペットは、体重が9〜13kg程度のイギリス原産の中型犬で、非常に引き締まった力強い筋肉を持っています。
ウィペットは「サイトハウンド」と呼ばれるグループに属する犬種で、「視覚(Sight)に長けた獣猟犬(Hound)」です。

同じサイトハウンドの「イタリアン・グレーハウンド(小型犬)」や「グレーハウンド(大型犬)」と容姿が似ていますが、それぞれ大きさが異なります。

ウィペットは比較的穏やかな性格ですが、獣猟犬であったため動くものに素早く反応し、気になるものを見つけると飼い主の声も聞こえないほど夢中で走り出す子もいます

大型犬

  • ゴールデン・レトリーバー
  • ボルゾイ
  • 秋田犬
  • ロットワイラー
  • セント・バーナード

「ボルゾイ」とは

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ボルゾイは体重が34kg~47kg程の大型犬です。先ほどのウィペットと同じ「サイトハウンド」の一種で、ウサギ狩りやオオカミ狩りをしていた獣猟犬です。

ロシア原産で、ロシア革命以前は王侯貴族から寵愛を受けていました。犬種名の「ボルゾイ」はロシア語で「俊敏」を意味し、走る速さは時速50kmを超えることもあります。

物静かで穏やかな性格ですが、かなりの体力があるため、毎日の十分な散歩や広い場所で自由に運動できる環境が必要になります。

吠えにくい犬種の番犬度

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アメリカン・ケネル・クラブ(AKC)では、犬種ごとの番犬としての能力を5段階のスコアで評価しています。先程紹介した吠えにくい犬種の番犬能力についても見てみましょう。
なお、番犬度のスコアが高いほど、犬種が番犬としての習性を強く持っていることを意味します。

犬種 番犬度
フレンチ・ブルドッグ 3
パグ 3
ペキニーズ 4
ボストン・テリア 3
3
ブルドッグ 3
ウィペット 3
ゴールデン・レトリーバー 3
ボルゾイ 3
秋田犬 5
ロットワイラー 5
セント・バーナード 5

吠えにくい犬種でも全く番犬にならないというわけではなく、どの犬種も一定の警戒心を持ち合わせているようです。

ちなみに、番犬度が低い犬種としては、「ビション・フリーゼ」、「ビーグル」、「シベリアン・ハスキー」などがあげられます。これらの犬種は一般的にフレンドリーな性格で知られています。

吠えない犬「バセンジー」とは

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日本ではメジャーな犬種ではありませんが、中央アフリカ原産の「バセンジー」はめったに吠えない犬と言われ、飼い主でも鳴き声をほとんど聞くことがないそうです。
ただし、全く吠えないわけではなく、感情を表現するときの鳴き方が他の犬と大きく異なります

めったに吠えないバセンジーの鳴き声がこちら

バセンジーの歴史は非常に古く、古代エジプトの壁画にはバセンジーと思われる犬が描かれています。

また、犬の中でもオオカミに近い遺伝子を持つ犬種の一つとされています。性格は独立心が強く、頑固な面もあります。身体能力が高く、非常に多くの運動が必要な犬種です。

しつけや犬種の特徴を把握することも大切

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ここまで吠えにくい犬種を解説してきましたが、いくら吠えにくい犬を選んだとしても、十分なしつけや適切な飼育をしていないと無駄吠えにつながってしまいます。他の犬種よりは吠え癖がつきにくい傾向はありますが、不適切な飼育環境でも吠えないわけではありません。

また、吠えにくい犬種たちにもそれぞれ注意する点があります
上記の表で「フレンチ・ブルドッグ」から「ブルドッグ」までの犬種は「短吻種(たんふんしゅ)」、いわゆる鼻ぺちゃ犬で病気が多い種類でもあり、飼育には十分な注意が必要です。

「ウィペット」、「ゴールデン・レトリーバー」、「ボルゾイ」は運動量が多い犬種ですので、ストレスがたまらないように毎日の運動は欠かせません

「秋田犬」、「ロットワイラー」、「セント・バーナード」は大型犬で力も強く、警戒心も強い犬種です。トラブルが起こらないように、しっかりとしたしつけが必要になります。

まとめ

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今回は吠えにくい犬種をご紹介しました。犬の鳴き声は犬を飼っていない人にとって大きなストレスになり、ご近所トラブルにつながりやすいため、十分に気を配ることが大切です。

また、どの犬種でも言えることですが、適切なしつけと飼い方は犬が暮らす上で欠かせません。「吠えにくい犬種」の良い面を十分に引き出すために、きちんとした飼い方を実践していきましょう。

参考
Dog Breeds – Types Of Dogs – American Kennel Club

人気犬種ランキングTop5を発表!特徴や飼い方を解説

2022年の人気犬種ランキングのトップ5を、その犬種の特徴をわかりやすくスコアにした表と共に発表します。
飼いたい犬種を選ぶ時や、ご自身の愛犬との暮らし方の参考にしていただければ幸いです。

ただし、犬の性格や飼われている環境、年齢や健康状態などで違いが出てくることも大いにありますので、全ての犬がこの評価に当てはまるわけではありません。あくまでも傾向としてご覧下さい。

第5位「口ひげが特徴的な犬」

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第5位は、口ひげや眉毛が印象的な「ミニチュア・シュナウザー」です。

項目 スコア
子供に優しい ★★★★★
他の犬と仲良く出来る ★★★
抜け毛の量 ★★★
お手入れの頻度 ★★★★
番犬度 ★★★★
トレーニングが好き ★★★★★
運動量 ★★★
吠える頻度 ★★★★★

「ミニチュア・シュナウザー」の特徴

明るい性格の反面、勇敢な番犬気質で吠えやすい性質があるため、吠えをコントロール出来るようなしつけが重要です。
毎日のブラッシングと共に、汚れやすい口ひげをこまめに拭いて清潔に保ちましょう。
遊び好きな性格なので、お散歩だけでなく、おもちゃ遊びやゲームなどでストレスを発散させて下さい。

第4位「フワフワの毛並みが愛らしい犬」

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第4位は、ぬいぐるみのようにフワフワな毛が可愛らしい「ポメラニアン」です。

項目 スコア
子供に優しい ★★★
他の犬と仲良く出来る ★★★
抜け毛の量 ★★
お手入れの頻度 ★★★
番犬度 ★★★★
トレーニングが好き ★★★
運動量 ★★★
吠える頻度 ★★★★

「ポメラニアン」の特徴

飼い主に忠実で明るい性格ですが、警戒したり興奮したりすると吠えやすい傾向があります。
涙やけができやすい犬種なので、目の周りのこまめなケアが必要です。
運動量はそれほど多く必要ではありませんが、好奇心が旺盛なので一緒にお出かけを楽しめるでしょう。

第3位「短い脚で一生懸命遊ぶ犬」

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第3位は、短い脚がユーモラスで可愛い「ダックスフンド」です。

項目 スコア
子供に優しい ★★★
他の犬と仲良く出来る ★★★★
抜け毛の量 ★★
お手入れの頻度 ★★
番犬度 ★★★★
トレーニングが好き ★★★★
運動量 ★★★
吠える頻度 ★★★★★

「ダックスフンド」の特徴

飼い主に対しては甘えん坊ですが、音などの刺激に警戒して吠えやすいため、しっかりとしつけをしましょう。
被毛のタイプは「ロングヘアード」、「スムースヘアード」、「ワイアーヘアード」の3種類があるので、それぞれに合ったケアが必要です。
椎間板ヘルニアになりやすい犬種のため、「滑りにくい床材にする」、「段差に注意する」など、足腰に負担がかからないよう対策をしましょう。

第2位「小さな体でうるんだ瞳の犬」

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第2位は、世界最小の体にウルウルの目がキュートな「チワワ」です。

項目 スコア
子供に優しい
他の犬と仲良く出来る ★★★
抜け毛の量 ★★
お手入れの頻度
番犬度 ★★★★
トレーニングが好き ★★★
運動量 ★★★★
吠える頻度 ★★★★★

「チワワ」の特徴

小さな体ですが、勇敢で負けん気の強い面があり、甘やかしているとワガママになりがちな傾向があります。
膝蓋⾻脱⾅などの関節トラブルを起こしやすい犬種ですので、床材や段差に注意をしましょう。
運動量は多く必要ではありませんが、気分転換や社会化トレーニングを兼ねて、軽い散歩をおすすめします。

第1位「キュートな容姿で賢さもある犬」

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第1位は、フワフワの巻き毛で、ぬいぐるみのような愛らしさを持つ「プードル」です。

項目 スコア
子供に優しい ★★★★★
他の犬と仲良く出来る ★★★
抜け毛の量
お手入れの頻度 ★★★★
番犬度 ★★★
トレーニングが好き ★★★★★
運動量 ★★★★
吠える頻度 ★★★★

「プードル」の特徴

見た目の可愛らしさはもちろんですが、体臭や抜け毛の少なさなど、飼いやすい面も人気ナンバーワンの理由です。
抜け毛は少ないため手がかかりませんが、毛が絡むためブラッシングは必要で、被毛はかなり伸びるため定期的なトリミングも必要です。
活発で遊び好き、利口な犬種なので、一緒に遊んだり、スポーツをしたりするアクティブな人に向いています

まとめ

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今回は、2022年の人気犬種ランキングと犬種別の特徴をご紹介しました。

実は「プードル」、「チワワ」、「ダックスフンド」は10年以上、順位も変わらずトップ3を独占し続けており、根強い人気を感じさせられます。

犬種別の特徴もわかりやすくスコアで表していますので、犬種選びや飼い方の参考にして下さいね。

ランキング6~10位はこちら
人気犬種ランキング第6位~10位を発表!特徴や飼い方を解説

人気犬種ランキング第6位~10位を発表!特徴や飼い方を解説

2022年に人気だった犬種のランキングの第6位~10位までを、飼い方の指標をわかりやすくスコアにした表と共に発表します。
これから犬を飼うことを検討されている方は犬種選びに、すでに犬を飼っている方は飼い方の参考にしてみて下さい。

ただし、犬の性格や飼われている環境、年齢や健康状態などで違いが出てくることも大いにありますので、全ての犬がこの評価に当てはまるわけではありません。あくまでも傾向としてご覧下さい。

第10位「鼻ぺちゃで大きな目が可愛い犬」

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第10位は気品あふれる毛並みにクリクリの瞳が特徴的な「シー・ズー」です。

項目 スコア
子供に優しい ★★★★★
他の犬と仲良く出来る ★★★★★
抜け毛の量
お手入れの頻度 ★★★★
番犬度 ★★★
トレーニングが好き ★★★★
運動量 ★★★
吠える頻度 ★★★

「シー・ズー」の特徴

家族に対して愛情深い面があるため、愛犬とスキンシップを取りたい方に向いています。

抜け毛は比較的少ない犬種ですが、毛が絡まりやすく毛玉になりやすいため、毎日のブラッシングと定期的なトリミングが必要です。運動量は多くは必要ありませんが、脚の筋力の維持やストレス発散のため、適度な散歩や運動をさせましょう。

第9位「お散歩を嫌がる姿が人気の犬」

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第9位は「」です。SNSではお散歩を嫌がる「拒否柴」の写真や動画が人気です。

項目 スコア
子供に優しい ★★★
他の犬と仲良く出来る ★★★
抜け毛の量 ★★★
お手入れの頻度 ★★
番犬度 ★★★★★
トレーニングが好き ★★
運動量 ★★★
吠える頻度 ★★★

「柴」の特徴

人とべったり一緒にいるというよりは、ある程度のパーソナルスペースや一人でいる時間を必要とする傾向があります。
換毛期は抜け毛がかなり多く出ますが、お手入れを嫌がる子が多い犬種でもあるので、小さな頃から慣らしていく必要があります。

第8位「『動く宝石』とも呼ばれる犬」

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第8位は世界的に人気が高い「ヨークシャー・テリア」です。

項目 スコア
子供に優しい ★★★★★
他の犬と仲良く出来る ★★★
抜け毛の量
お手入れの頻度 ★★★★★
番犬度 ★★★★★
トレーニングが好き ★★★★
運動量 ★★★★
吠える頻度 ★★★★

「ヨークシャー・テリア」の特徴

活発で強いテリトリー意識を示す傾向があるため、吠えグセがつきやすい点に注意が必要です。
美しい被毛を保つために、毎日のブラッシングや定期的なトリミングは欠かせません。小さな体ですが活発なため、お散歩や家の中の遊びでストレスを発散させてあげましょう。

第7位「ヨーロッパ貴族の抱き犬」

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第7位は古くからヨーロッパの貴婦人たちの抱き犬として愛されてきた「マルチーズ」です。

項目 スコア
子供に優しい ★★★
他の犬と仲良く出来る ★★★
抜け毛の量
お手入れの頻度 ★★★★
番犬度 ★★★★
トレーニングが好き ★★★
運動量 ★★★
吠える頻度 ★★★

「マルチーズ」の特徴

飼い主に甘えたい性格の子が多いため、愛犬とスキンシップを取りたい方に向いていますが、一人で過ごせるようにしつけることも重要です。
美しい純白の被毛を保つため、毎日のブラッシングや定期的なシャンプー、トリミングが必要になります。

第6位「ブサカワで人気の犬」

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第6位は甘えん坊で愛嬌のある顔が魅力の「フレンチ・ブルドッグ」です。

項目 スコア
子供に優しい ★★★★★
他の犬と仲良く出来る ★★★★
抜け毛の量 ★★★
お手入れの頻度
番犬度 ★★★
トレーニングが好き ★★★★
運動量 ★★★
吠える頻度

「フレンチ・ブルドッグ」の特徴

興奮しやすかったり、留守番が苦手だったりする子が多いので、その子に合ったトレーニングが必要です。
全身のお手入れには手間はかかりませんが、鼻の上のしわに汚れが溜まりやすいので常に清潔にしてあげて下さい。
甘えん坊で遊び好きなため、散歩やおもちゃ遊びで十分スキンシップを取ってあげましょう。

まとめ

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根強い人気の犬種たちが昨年のデータでもランクインしています。この5種類の犬たちは、ここ10年間、順位の上下はあるものの、常にランキング10位以内に入り続けている人気の犬種です。

もちろん見た目の好みもありますが、人気犬種になる理由もそれぞれの犬種にあると思います。犬とどういった生活がしたいかをイメージして、犬種選びに活かしていただければ幸いです。

ランキングTop5はこちら
人気犬種ランキングTop5を発表!特徴や飼い方を解説

【犬図鑑】独特な外見と文化!中国、チベット原産の犬たちをご紹介

近代まで一般家庭で犬を飼うことが難しかった中国。犬の文化も独特で、西洋の犬種との交配をあまりしてこなかったため、見た目も個性的な犬たちが多く、強く印象に残ります。

今回は、そんな中国、チベット原産の犬たちやその歴史、文化などをご紹介していきます。

カッコ内は2022年におけるジャパン・ケネル・クラブ(JKC)の登録頭数と順位を表します。

中国原産の犬

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中国原産の犬種については歴史的な資料が乏しく、はっきりとわかっていないことが多いのですが、一見しただけでもとても独特な外見をしている犬が多いという特徴があります。
ここからは、そんな中国原産の犬種をご紹介していきます。

パグ(12位、5,274頭)

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日本でも人気のあるパグは、鼻ぺちゃでシワシワの顔、大きな瞳と愛嬌のある顔が特徴的です。チベットに紀元前からいたとされ、チベタン・スパニエルやペキニーズなどの交配によって小型化したと伝えられています。

その後、仏教を通じて中国に入り、パグを飼うことで「魔よけになる」として宮廷で大切に飼われていました。17世紀頃オランダに渡ったことでヨーロッパに広がり、貴族や上流階級の愛玩犬として大変な人気犬種になりました。

ペキニーズ(19位、3,132頭)

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首周りの豊かな被毛が特徴で、小型ですが、まるで獅子のような貫録のある堂々とした姿をしています。

「神聖な獅子犬」とされ、宮廷のみで飼育されており、庶民が飼うことは許されていませんでした。仮に、ペキニーズを盗もうとした人間がいた場合、死罪に処せられたと言われる程です。

西太后にも寵愛されており、彼女の葬儀の際には棺の先導役を「モータン」という名のペキニーズが担いました。

チャイニーズ・クレステッド・ドッグ(50位、177頭)

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チャイニーズ・クレステッド・ドッグには「ヘアレス」と「パウダー・パフ」の2種類のタイプがいます。ヘアレスは頭部と足の先、しっぽなど体の一部分にだけに毛が生えており、パウダー・パフは全身が毛で覆われています。

非常にユニークな犬種ですが、その歴史はよくわかっていません。アフリカ産の無毛の犬と似ていることから、その血を引いているのではないかとする説があります。

チャウ・チャウ(51位、161頭)

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紀元前から飼育されている、歴史のある土着犬のチャウ・チャウ。古くから猟犬、番犬、そり犬、荷車の牽引犬、牧畜犬、護衛犬など様々な仕事をこなし、犬肉食や毛皮のためにも使われてきました。

チャウ・チャウが西洋に広まったのは19世紀頃で、ロンドンの動物園では「中国の野生の犬」として展示されました。愛犬家で知られたヴィクトリア女王が迎えたことで、家庭犬としての改良が行われるようになりました。

シャー・ペイ(91位、25頭)

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チャウ・チャウと同様に独特な青黒い舌を持つシャー・ペイは、チャウ・チャウと同じ起源を持つと考えられています。
特徴的な深いシワは、闘犬として活動する際に、咬まれても深手を負わないように改良されたと言われています。

ちなみに、中国語の「シャー・ペイ(沙皮)」には、砂のような(ざらざらした)皮という意味があります。

チベット原産の犬

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チベット原産の犬種はチベット仏教と密接な関係があり、寺院でとても大切に飼われていた犬が多いという特徴があります。
ここからは、そんなチベット原産の犬たちをご紹介していきます。

シー・ズー(10位、7,686頭)

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日本でも人気のあるシー・ズーは、ラサ・アプソとペキニーズを交配して作られた犬種だと言われています。一部はヨーロッパに渡ったものの、ペキニーズと同様にほとんどが中国の宮廷で飼育され、「神聖な獅子犬」として大切にされていました。

1930年代に本格的にヨーロッパに渡ったシー・ズーですが、現地ではよく似た犬種のラサ・アプソと混同され「アプソ(Apsos)」として明確に区別されない時代もありました。

そこで、鼻ぺちゃで脚が短い犬を「シーズー」口も脚もやや長い犬を「ラサ・アプソ」と犬種として区別するように繁殖されて、現在のスタイルに至ったと言われています。

ラサ・アプソ(95位、19頭)

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ラサ・アプソの起源は、チベット仏教の寺院で飼育されていた犬だと考えられています。チベットでは「人が亡くなった後に魂が宿る犬」と言われており、僧侶たちによって長く庇護を受けてきました。そのため、数世紀に渡って高僧や貴族が独占し、門外不出の犬として扱われてきました

特別な犬として中国の宮廷へ雄犬が送られたことがあり、この犬がシー・ズーやペキニーズの祖先になったと考えられています。

チベタン・スパニエル(98位、17頭)

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チベットに古くからいた犬種で、数百年もの間チベット仏教の寺院で大切に飼育され、歴代のダライ・ラマにも寵愛されていました。犬種名に「スパニエル」と入っていますが、猟犬のスパニエルのような活動はしていません。そのため、英語圏では「ティビー(Tibbie)」の愛称で親しまれています。

チベタン・テリア(104位、14頭)

全身が長い被毛に覆われ、体高が40cm程度、体重が8~14㎏の中型犬です。

チベタン・テリアはチベット仏教の寺院で「幸福を招く守護犬」として神聖化され、厳重に管理されてきました。そのため、手放すと幸せも逃げると信じられており、売買されることがなく、幸福をもたらす贈り物として大切に扱われてきた歴史があります。海外に知られるようになったのは1920年頃で、ここ100年程のことです。

名前に「テリア」と付いていますが、テリア種とは血縁関係がなく、容姿がテリアに近かったためこう呼ばれています。

チベタン・マスティフ(2022年は登録0頭)

体重が64~82kgと超大型犬のチベタン・マスティフ。中でも被毛の長いタイプは「大獅子頭型」と呼ばれ、まるでライオンのような姿をしています。

ヒマラヤ山脈付近の遊牧民家畜を守ったり、軍用犬として活躍してきました。一説にはチベタン・マスティフが、すべてのマスティフ系犬種の基礎になったとも言われています。

近年では、中国人の富裕層のステータスシンボルとされ、8億円という衝撃の価格で落札されたこともありましたが、飼育が難しく、捨てられて野生化し深刻な問題になったり、一部地域では法律によって一般家庭での飼育が禁止されています。

政治の影響で絶滅しかけた犬種も

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1950年代に共産主義革命が起こると、「犬の飼育は非常に贅沢なこと」とみなされるようになり、多くの飼い犬が処分されてしまいました。

「シャー・ペイ」、「シー・ズー」、「チベタン・マスティフ」などは、絶滅寸前まで追い込まれましたが、それ以前に欧米に渡っていた犬たちを繁殖させることで、危機を脱したという歴史があります。

また、多くの犬の命と共に、歴史的な記録も処分されてしまい、中国やチベット原産の犬たちの起源や犬種の歴史の多くが謎に包まれています

宮廷や寺院で大切にされる

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「パグ」、「ペキニーズ」、「シー・ズー」は中国の宮廷で、「ラサ・アプソ」、「チベタン・スパニエル」、「チベタン・テリア」などはチベットの寺院で寵愛されてきた歴史があります。

そして、ただ可愛がられたというより、神聖な存在として大切に扱われていた点は、非常に独特な文化で興味深く感じられるのではないでしょうか。

また、宮廷や寺院のみで伝統的に飼育されていて、近代まで海外に出ていない犬種が多いのも特徴的です。

最後に

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非常に独特な外見の犬種や犬の文化を持つ中国。

昔から犬の肉を食べる文化もありましたが、現代では「犬はパートナーや家族」という意識や、動物保護団体の活躍など、犬との付き合い方も変化しつつあります

一般市民と犬との歴史が浅い国でもあるので、動物福祉の面でどう変わっていくのか、注目していきたい国の一つですね。

【犬図鑑】世界最大の犬大国!イギリス原産の犬たちをご紹介

犬の歴史が非常に長く奥深い国、イギリス。ジャパンケネルクラブ(以下JKC)には206の犬種が登録されていますが、その中でイギリス原産の犬は56種にものぼり、なんと全体の25%以上を占めています(2022年4月時点)。

今回は、そんなイギリス原産の犬たちと、その傾向を解説していきます。

日本で人気のイギリス原産の犬

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先述した通り、イギリス原産の犬はご紹介しきれないほど数多くいますので、ここからは日本で人気があるイギリス原産の犬たちをご紹介していきます。

カッコ内は2021年におけるジャパン・ケネル・クラブの登録頭数と順位を表します。

ウェルシュ・コーギー・ペンブローク(14位、4,654頭)

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「ロイヤルドッグ」と呼ばれエリザベス2世の愛犬としても知られる、イギリスを代表する犬種です。

ウェルシュは「ウェールズ地方の」、コーギーは「小さい犬」という意味があります。1934年にそれまで同一犬種とされてきた「ウエルシュ・コーギー・カーディガン」と別犬種として登録されるようになりました。

キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル(19位、3,075頭)

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「キャバリア」とは騎士という意味で、「キング・チャールズ・スパニエル」という犬種を改良して作られました。

キング・チャールズ・スパニエルは、スパニエルと短頭種の犬を交配して作られましたが、呼吸器疾患などにかかりやすいことが問題視されました。そこで、鼻の長い初期のタイプに戻すための交配をさせ、キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルが作られました。

ゴールデン・レトリーバー(11位、6,138頭)

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ゴールデン・レトリーバーの起源は、イギリスのスコットランドにあります。猟で撃ち落とされた鳥を咥えて運ぶ、鳥猟犬として活躍しました。
かつては、イエロー・レトリーバーやゴールデン・レトリーバーと呼ばれていましたが、1920年にゴールデン・レトリーバーの名称に統一されました

シェットランド・シープドッグ(25位、2,508頭)

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「シェルティ」の愛称で親しまれているシェットランド・シープドッグ。
イギリス最北端にあるシェットランド諸島の大型の牧羊犬が、ボーダー・コリーの祖先やラフ・コリーなどとの交配を経て、徐々に小型化されていったと伝えられています。

ジャック・ラッセル・テリア(16位、3,473頭)

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ジョン・ラッセル牧師により、フォックス・テリアを改良して作られた犬種です。
その際、体高が高く、よりスクエアに近い体格のものが「パーソン・ラッセル・テリア」、体高が低くわずかに体長が長い体型の犬が「ジャック・ラッセル・テリア」に分けられました。

ビーグル(23位、2,862頭)

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ビーグルは「スヌーピー」のモデルになったことでも知られる犬種です。

古代ギリシャ時代から優れた嗅覚を使ってウサギ狩りに使われていた犬が祖先だといわれていますが、イギリスを中心に品種改良が進んで現在のビーグルのが作られたため、原産国はイギリスになります。日本では空港の探知犬としても活躍しています。

ブルドッグ(30位、925頭)

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イギリスの国犬であるブルドッグ。もともと闘犬としての古い歴史をもち、牛と戦う犬として人気を得ました。

しかし、動物虐待法の成立と共に競技が禁止されると、愛好家たちにより攻撃的な性格が取り除かれ、現在のような温和で穏やかなブルドッグになりました。

ボーダー・コリー(22位、2,994頭)

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ボーダー・コリーの「ボーダー」とは国境という意味で、イングランドとスコットランドの国境付近で活躍したことからこの名がつきました。

牧羊犬としての作業能力のみが重視されていたため、牧場以外の都市部や海外に知られる機会がなく、純血種と認定されたのは1987年と、比較的新しい犬種です。

ラブラドール・レトリーバー(13位、5,294頭)

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ラブラドール・レトリーバーの起源はカナダのニューファンドランド島だと言われています。漁師のアシストをする水中作業犬だった犬がイギリス貴族の目に留まり、イングランドで改良を重ねて、現在のラブラドール・レトリーバーが出来上がったとされています。

※ラブラドール・レトリーバーについては、カナダ原産とされることもありますが、今回はJKCの犬種情報に合わせてイギリス原産としています。

ヨークシャー・テリア(8位、9,690頭)

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「ヨーキー」の愛称で呼ばれ、美しい絹のような毛質から「動く宝石」とも称されるヨークシャー・テリア。

優雅な雰囲気とは裏腹に、19世紀の中頃はヨークシャー地方の工業地帯で、家屋に生息していたネズミを捕らえるために活躍してきました。その後は愛玩犬として、主に富裕層から愛されてきた歴史があります。

イギリス原産の犬の傾向

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前項でご紹介した犬たちは日本でもよく知られている犬種ですが、その他のイギリス原産の犬たちを調べてみると、また違った角度からイギリスの犬の傾向が見えてきます

1. テリアがすごく多い

「テリア」とはキツネ、ネズミ、アナグマなどの小動物を狩る犬です。端的に「農家の害獣駆除犬」などと言われることもあります。
JKCに登録されているテリア犬種は32種。そのうち原産国がイギリスの犬は23種です。これはテリアに分類される犬種の70%近くが、イギリス原産だと言えます。

イギリスでは都市部でも地方でも関係なく、どこでもテリアが見られるそうです。そして、誰もが毛並みの美しい「ヨークシャー・テリア」や、純白の被毛の「ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア」を連れているわけではなく、ボサボサの毛をした素朴なテリアやテリア系の雑種も良く見られるようです。

これは日本で例えると、柴犬や日本犬系の雑種が全国各地にいるのと同じ感覚なのかもしれません。

2. 牧羊犬や猟犬として現役で活躍する犬も多い

JKCに登録されている牧羊犬種のうち、イギリス原産の犬種は約30%を占め、イギリスの牧羊の歴史を感じさせられます。

現在でも地方の牧場では多くの牧羊犬が活躍しています。イギリスにはプロの牧羊犬訓練士がおり、訓練士により予めトレーニングされた牧羊犬たちが牧場に買われていきます。

また、スパニエルやレトリーバーといった、「ガンドッグ」と呼ばれる猟犬もイギリス原産の犬種が圧倒的に多くいます。犬種として昔から馴染みがあり一般家庭で飼われている場合もありますが、現役の猟犬として活躍している犬が多いのも興味深い点です。

3. 愛玩犬が意外と少ない

イギリス原産で愛玩犬として登録されている犬種は「キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル」と、その元となった「キング・チャールズ・スパニエル」の2種類のみ。両方ともイギリス王室で長らく愛されてきた犬種です。

愛玩犬種の少なさから、元々イギリスの人々にとっては、犬はただ可愛がるペットという感覚より、仕事を共にするパートナーという感覚のほうが近かったのかもしれません。

王室や上流階級以外では動物を家族のように可愛がる風潮はありませんでしたが、17世紀頃から都市部の中流階級を中心にペットを飼う文化が始まりました。

4. プリミティブタイプ(原始的な犬)がいない

日本とイギリスで対照的な点がこのプリミティブタイプの犬種の有無です。プリミティブタイプとは、あまり人の手が入っておらず本来の犬らしさを色濃く残している犬種のことであり、柴犬、秋田犬などの日本犬やシベリアンハスキーなどが該当します。

日本原産の犬は半数以上がこのプリミティブタイプに該当しますが、イギリス原産の犬にはプリミティブタイプがいません。このことから、イギリスがいかに犬の品種改良に積極的だったかがわかります。

最後に

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今回ご紹介したイギリスは、原産犬種の数や歴史の長さだけではなく、「ペット先進国」とも呼ばれ、動物福祉が充実しています

しかし、イギリスの歴史を紐解いてみると、牛に犬をけしかけて、その命を奪う様子を楽しむ「ブルベインディング」や、猟犬が獲物を仕留める光景を馬上から見て楽しむ「キツネ狩り」が盛んに行われていた時代がありました。

その後、そういった残酷な娯楽を批判する風潮が高まり、法律により禁止されていくわけですが、現在のイギリスの充実した動物福祉があるのは、発展した犬の文化があることはもちろん、その様な悔い改められた過去があることも関係があるのかもしれません。

とはいえ、素晴らしい犬の文化を持つイギリス。見習いたい点も多い、素敵な国ですね。

【犬図鑑】あまり知られていない犬種も?!日本原産の犬たちをご紹介

皆さんは日本原産の犬というと、どんな犬種を思い浮かべますか。多くの方は柴犬や秋田犬など精悍な外見の犬を思い浮かべるのではないでしょうか。

いわゆる「日本犬」はそのようなタイプの犬ですが、「日本原産の犬種」というと、また一味違った犬種もいます。

今回は、そんな奥深い日本の犬たちをご紹介していきます。

カッコ内は2021年におけるジャパン・ケネル・クラブ(JKC)の登録頭数と順位を表します。

国の天然記念物「日本犬」とは

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日本犬とは日本の在来犬種のことを指します。古代日本に存在した縄文犬や弥生犬の交配によって生まれたと言われており、他国の犬種の血が入っていません
日本原産の犬種の中でも次の6犬種のみが日本犬で、全て国の天然記念物に指定されています。

柴犬(7位、9,958頭)

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国内で飼育されている日本犬の8割を占めている人気犬種。海外でも人気がある日本犬です。
「柴」は小さなものを表す古語で、日本犬の中では小型犬に分類されますが、全犬種を含めた分類では中型犬とされることが多くあります。

秋田犬(32位、519頭)

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「忠犬ハチ公」や、ブサかわ犬として人気だった「わさお」などが有名な秋田犬。
東北地方で、かつて熊の狩猟に使用されていた古代種「秋田マタギ犬」を祖先にもちます

甲斐犬(67位、91頭)

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山梨県の山岳地帯で狩猟犬として飼育されており、他の日本犬種よりもルーツが古いと言われています。

飼い主に強い忠誠心を持つ犬とされており、一人の飼い主に一生仕えるという意味の「一代一主」という言葉で形容されるほどです。

ちなみに、日本犬は「柴犬(しばいぬ)」など「◯◯犬(いぬ)」と呼ぶのが正しい呼び方ですが、この甲斐犬の場合は「かいいぬ」と読んでしまうと「飼い犬」と混同してしまうため、「かいけん」という呼称が使われています。

紀州犬(107位、9頭)

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紀州地方の山岳地帯で、狩猟犬として活躍してきた紀州犬。
白い毛色が特徴的で全体の95%を占めますが、赤や胡麻といった毛色の犬も存在します

北海道犬(86位、35頭)

通信会社のCMの「お父さん」として有名になった北海道犬。
北海道の先住民族であるアイヌ人に狩猟犬として飼育されていた犬種です。アイヌ犬とも呼ばれています。

四国犬(82位、41頭)

高知県を中心に、四国山脈の山間部で狩猟犬として飼育されていた四国犬。ワイルドな風貌で、日本犬のなかでは最もオオカミに外見が似ていると言われています。
かつては「土佐犬」と呼ばれていましたが、土佐闘犬と混同してしまうため「四国犬」と改称されました。

日本犬以外の日本原産の犬種とは

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「日本犬」は日本のみで交配した上記の6犬種ですが、海外の犬との交配により日本で誕生した日本原産の犬種もいます。

狆(45位、259頭)

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(画像:左が「狆(日本)」、右が「ペキニーズ(中国)」)
日本では珍しく、室内で飼育されてきた愛玩犬。犬公方と呼ばれ、生類憐れみの令で有名な徳川綱吉の愛犬だったとされています。
犬種の歴史は詳しくわかっていませんが、チベタン・スパニエルの系統だと言われ、中国原産の「ペキニーズ」とよく似た外見をしています

日本スピッツ(27位、1,314頭)

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純白で毛量の多い美しい毛が特徴の日本スピッツ。かつての日本では大変な人気犬種で最盛期の1950年後半には登録犬種の4割を占めていましたが、無駄吠えが多く人気は下火になりました。

現在では室内飼育が増えたことや、吠えを改善するブリーディングにより、無駄吠えが少なくなったと言われ、人気が復活しつつあります。

ちなみにスピッツとはドイツ語で「尖った」という意味。口周りが尖って前に出ている様子を表しています。

アメリカン・アキタ(2021年は登録0頭)

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第二次世界大戦後、アメリカ進駐兵が秋田犬を本国へ持ち帰り、シェパードなどと交配させ作られた犬種です。日本の秋田犬とは違う進化を遂げているため、別犬種とされています。

秋田犬よりも一回り大きく、毛色も様々な色が認められています。グレート・ジャパニーズ・ドッグとも呼ばれています。

日本テリア(74位、69頭)

日本原産の犬種では唯一のテリア種。日本が鎖国をしていた18世紀に、オランダから長崎へ持ち込まれたスムース・フォックス・テリアと小型の在来犬を交配して作られました。

テリア(小動物を狩る猟犬)と名前がついていますが、日本では「抱き犬」として繁殖されており、甘えん坊で穏やかな性格と言われています。

土佐犬・土佐闘犬(2021年は登録0頭)

「四国犬」をルーツに持ち、闘犬用に獰猛な大型の洋犬と交配され作られました。

日本では「特定犬」として飼育に注意喚起をしている自治体があり、イギリスでは「危険犬種」として指定され、特別な事情がない限り繁殖や飼育が禁止されています。このことから、ペットとして飼うのはおすすめできない犬種と言えるでしょう。

地犬(じいぬ)とは

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日本の特定の地域のみに以前から生息する犬を「地犬(じいぬ)」と呼びます。その土地で代々繁殖されてきた犬たちで、地域の特色を濃く受け継いでいるのが特徴です。

かつての日本には全国各地に多くの地犬がいましたが、絶滅した種も多く、現存する地犬は地域の愛好家たちによって独自の保存活動が行われています

県の天然記念物として指定されている地犬

  • 川上犬(長野県)
  • 琉球犬(沖縄県)

その他現存している地犬

  • 十石犬(群馬県、長野県)
  • 美濃柴犬(岐阜県)
  • 山陰柴犬(鳥取県、島根県) 
  • 肥後狼犬(熊本県)
  • 岩手犬(岩手県) 
  • 三河犬(愛知県) など

最後に

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ここまで日本の犬たちについてご紹介しましたが、第二次世界大戦末期には、物資の不足から多くのペットたちが国へ供出されるという悲しい歴史がありました。犬も例外ではなく、飼い主の元を離れ、毛皮や食肉として用いられていたのです。

「お国のために」と自ら犬を供出した人もいれば、泣く泣く手放した人、不憫に思い人目を盗んで犬を逃した人や、犬種を後世に残すため厳しい監視の目をかいくぐり、何とか犬を残すことに成功した人もいました。

こういった歴史を知ることで、今わたし達が目にする日本の犬に、戦時中の困難な状況下で犬種を残そうとした方々の強い思いを垣間見ることが出来ます。

また、純血種だけではなく、雑種や野犬の中にも必死で犬の命を守ろうとした人たちの愛犬の末裔がいるかもしれません
そういった人たちの信念に思いを馳せると、改めて命の大切さを考えさせられますね。

【犬図鑑】8月9日はパグの日!ぶさかわなパグの魅力とは

日本記念日協会によって8月9日は「パグの日」として記念日登録されています。登録されたのは2018年と比較的最近ですが、パグの飼い主の間で毎年ちょっとしたイベントになっています。

小柄ながらも体つきはしっかりしており、しわくちゃな顔をもつパグには、世界中にファンがいます。では、一体、パグにはどんな魅力があるのでしょうか。

この記事では、パグの歴史や特徴、飼い方のポイントについてご紹介していきます。これから飼おうと思っている方だけでなく、現在飼っている方も、改めて飼育環境等の確認をしましょう。

パグの歴史

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パグの祖先は紀元前2000年頃には存在したとされており、チベットの僧院で飼育されていたマスティフ系の犬をスパニエルやペキニーズなどと交配して小型化されていったと考えられています。

15世紀になると、アジアと交易していた東インド会社によってヨーロッパに渡り、オランダの王室や貴族に愛されるようになりました。18世紀には、ナポレオンの妻ジョセフィーヌの愛犬としてかわいがられていました。

パグにはラテン語で「握り拳」という意味、もしくは中国語の「いびきをかいて眠る王様」という意味があると考えられています。なお、パグの呼び名は国によって様々で、フランスでは「カーリン」、ドイツでは「モプス」、オランダでは「モプスホンド」などと呼ばれています。

パグの特徴

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身体的特徴

パグの体高は20cm~25cm程度、体重は約6kg~8kgが理想とされています。

体型はスクエアで、筋肉質のがっしりとした体つきをしています。耳は前に垂れたボタン耳もしくは短く巻かれたローズ耳で、目は丸く、尻尾は巻いています。

鼻は低く、しわくちゃな顔が魅力の犬種です。

被毛

短毛のダブルコートで、換毛期には多くの毛が抜けます。

毛色は、シルバー、アプリコット、フォーン、ブラックの4種類で、被毛がブラックでなくても口周りや耳が黒くなる個体が多いです。

性格

一般的に明るくて愛情深く、飼い主さんと一緒に遊ぶことが大好きな子が多いです。穏やかな性格で警戒心も低い傾向にあり、知らない人にも懐きやすく、子供とも上手に遊べる子が多いと言えます。

逆に、長時間ひとりで留守番するのは苦手で、吠え声も小さいので番犬としてはあまり期待できません

パグの好発疾患

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パグは、他の犬種と比べて、病気にかかりやすいという報告もあります。
どんな病気にかかりやすいかを事前に把握しておくことで、異変が起こってもすぐに気づけるようになるかもしれません。

壊死性髄膜脳炎…パグ脳炎とも呼ばれ、突然けいれんを起こして倒れる。遺伝が関与していると考えられており、発作から数日で死に至ることもある。
呼吸器疾患…軌道が狭くなり、呼吸困難になる。いびきや呼吸音が気になったら要注意。
熱中症…体温が上昇し、呼吸が速くなったり意識が混濁したりする。
皮膚病…顔のシワに汚れがたまり、細菌が増殖して皮膚に炎症が起こる。

パグの飼い方のポイント

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パグが健康的に生活していく上で、気をつけたいポイントがいくつかあります。

運動嫌いでも散歩の習慣をつける

小型犬のため、運動量はそれほど必要としませんが、散歩は毎日行う必要があります。1回20〜30分程度の散歩を1日に2回行うようにしましょう。

また、室内での遊びも取り入れて一緒に遊んであげると喜んでくれるでしょう。

肥満に気を付ける

パグは食欲旺盛にも関わらず運動が苦手なため太りやすい犬種です。さらに、もともとがっしりした体型であることから、知らないうちに肥満になっていたということも少なくありません。

食事と運動の管理はしっかり行いましょう。

目のケガに注意する

パグは目が突き出ているため、目が傷つきやすいです。
家具の角にはぶつかっても大丈夫なようにカバーをしておきましょう。散歩のときは、目に当たる高さの草木が生えている場所は避けると安全です。

熱中症対策をしっかり行う

短頭犬種であるパグは、体温調節が苦手で熱中症になりやすいため、夏場は特に注意が必要です。

エアコンやサーキュレーターを活用して、適切な室温を保ちましょう。
また、昼間の暑い時間帯の散歩を避け、早朝や夜の涼しい時間帯に行うようにしてあげてください。

定期的に健康診断を行う

パグは他の犬よりも病気になってしまう可能性が高いことが分かっており、1年に一度は健康診断を受けましょう。
病気の可能性が高くなるシニア期に突入したら、半年に一度を目安に頻度を増やすことをおすすめします。

まとめ

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パグの人懐っこい性格やかわいらしい見た目は多くの人を惹きつけています。

パグを含む短頭犬種は、皮膚病や呼吸器疾患にかかりやすいことで知られますが、パグには他にもかかりやすい病気がたくさんあります。愛犬が少しでも長く健康でいられるよう、普段のお手入れはもちろん、健康診断もしっかり行ってあげてください。