愛犬家なら行ってみたい!犬にまつわる神社・仏閣7選【東日本編】
日本の神社やお寺には、動物にゆかりのある場所が多く存在します。日本の宗教や信仰は自然との共存と調和を重視しており、そのために動物が神聖視されることがあります。
今回は、その中でも東日本にある、犬に関連する神社や仏閣をご紹介します。
①栃木県「白鷺神社」
白鷺神社(しらさぎじんじゃ)は、ヤマトタケルにゆかりの深い白鷺にちなんだ像や彫刻を境内で見られる神社です。白鷺像から湧き出る手水舎の水は「金明水」と呼ばれ、健康や金運のご利益があるとされています。
また、この神社は日本一大きい「干支絵馬」や、世界平和を願って制作された全長12mの「平和の剣」など、見どころが豊富なスポットとなっています。
白鷺神社では、ワンワンの語呂合わせから、毎月11日に「わんわん御朱印」を頒布しています。さらに、毎年2月22日の猫の日に合わせて、愛猫の長寿を願って猫の御朱印も頒布されています(※ただし、御朱印の販売期間は2月22日以前から始まり、数量限定のため、ご注意ください)。
白鷺神社
栃木県河内郡上三川町しらさぎ1-41-6(Googleマップ)
http://www.shirasagi.or.jp/s/
②東京都「武蔵御嶽神社」
武蔵御嶽神社(むさしみたけじんじゃ)は、「おいぬ様」と呼ばれるニホンオオカミの大口真神(おおくちまがみ)を守り神として祀っています。
この神社には、犬連れで参拝でき、愛犬のためにご祈祷やお祓いができることでも有名です。
また、神社へのアクセスには御岳山鉄道のケーブルカーを利用できます。犬をキャリーやカートに入れる必要はありませんが、特定の「ペットスペース」への乗車が必要です。
武蔵御嶽神社
東京都青梅市御岳山176(Googleマップ)
http://musashimitakejinja.jp/
※「武蔵御嶽神社」については、こちらの記事もご覧ください
【愛犬とおでかけ】青梅市の武蔵御嶽神社で愛犬の健康祈願
https://cheriee.jp/dogs/32164/
③埼玉県「三峰神社」
三峯神社(みつみねじんじゃ)の歴史は非常に古く、天皇の命により東国平定に遣わされたヤマトタケルが、三峯山に登った際、山川の美しさに感銘を受け、この国が永遠に平和であることを祈り、この神社を建立しました。
この時、ヤマトタケルに道案内したのが狼(山犬)であったとされ、その狼も神様の使者として一緒に祀られています。
三峯神社は、全国的にも珍しい3つの鳥居組み合わせた「三ツ鳥居」や、龍神が住んでいると伝わる井戸から汲まれた貴重な「神乃山水」など、多くの名所や名物があります。
残念ながら、令和元年からはペット連れの参拝が禁止されています。
三峰神社
埼玉県秩父市三峰298-1(Googleマップ)
https://www.mitsuminejinja.or.jp/
④長野県「光前寺」
光前寺(こうぜんじ)は、「霊犬早太郎伝説」が伝わるお寺として広く知られています。早太郎とは、光前寺で飼われていた山犬の名前で、遠州府中(現在の静岡県磐田市)で人身御供として差し出された娘を助けるため妖怪と戦い、苦しめられていた人々を救ったという勇敢な伝説上の犬です。現在、光前寺の本堂の横には早太郎のお墓が建てられています。
また、春には枝垂れ桜が美しく咲き誇り、秋には見事な紅葉が楽しめるお寺でもあります。光前寺庭園は国の名勝に指定されています。
さらに近年では、テレビアニメで「わんこ寺」として登場し、ファンの間では聖地巡礼スポットとして人気です。
光前寺
長野県駒ヶ根市赤穂29(Googleマップ)
http://www.kozenji.or.jp/
※「光前寺」については、こちらの記事もご覧ください
【犬旅】伝説の犬を祀る「光前寺」とその周辺スポットへ!南信州の旅
https://cheriee.jp/dogs/38572/
⑤静岡県「見付天神 矢奈比賣神社」
見付天神 矢奈比売神社(みつけてんじん やなひめじんじゃ)には「霊犬しっぺい太郎伝説」が伝えられています。実は、このしっぺい太郎は、先ほど紹介した長野県の光前寺に祀られている早太郎と同じ犬だとされています。
この伝説には諸説あり、しっぺい太郎伝説の犬は妖怪との戦いで重傷を負い、この地に倒れたため、人々は見付天神の横に山神として祀ったと伝えられています。光前寺の早太郎伝説の犬は和尚さんの元まで帰り、間もなく亡くなったとされています。
神社の裏にはつつじや桜で有名なつつじ公園もありますので、参拝の後には愛犬と一緒に散策を楽しめるでしょう。
見付天神 矢奈比賣神社
静岡県磐田市見付1114-2(Googleマップ)
https://www.mitsuke-tenjin.com/
⑥静岡県「神祇大社」
神祇大社(じんぎたいしゃ)は、ペットと一緒にお参りできる神社として知られており、ペット用の手水舎や犬や猫の顔をかたどった絵馬、ペットのお守りなどもあり、愛犬と一緒に神社巡りを楽しめるスポットです。
また、神社の境内には60種類もの象形文字の敷石が配置されており、これを踏むことで、それぞれの文字に関連したご利益を得られると伝えられています。
さらに、神社の周辺にはドッグランやペットと同伴できるカフェなども点在しており、愛犬と一緒に訪れるのに最適な場所となっています。
神祇大社
静岡県伊東市富戸1088-8(Googleマップ)
⑦愛知県「伊奴神社」
伊奴神社(いぬじんじゃ)には、創建にまつわる次のような伝説が伝えられています。
その昔、庄内川の氾濫に困った村人を助けたのが、旅の山伏から授けられた一匹の犬の絵と「犬の王」という文字が書かれた紙が収められていた御幣でした。再び洪水が襲った際、山伏はこの御幣を埋めて神社を建て、村人に祀るよう伝えました。その後、洪水は起こらなくなり、それが伊奴神社の始まりだといわれています。
御祭神である「伊奴姫神(いぬひめのかみ)」は、安産や子授けにご利益があるとされており、犬は安産の象徴でもあるため、神社には犬の石像が奉納されています。安産祈願に訪れる妊婦さんが、犬の石像をこすりながらお祈りする光景がよく見受けられるそうです。
ただし、残念ながらこの神社でも犬を連れての参拝は禁止されています。
伊奴神社
愛知県名古屋市西区稲生町2-12(Googleマップ)
https://inu-jinjya.or.jp/
犬連れで参拝したい時の注意点
せっかく犬にまつわる神社やお寺に行くのなら、愛犬も一緒に連れていきたいですよね。犬を連れて参拝する際には、以下の点に注意しましょう。
犬連れの参拝が可能か、事前に確認する
今回ご紹介した中には、犬を連れての参拝が禁止されている神社やお寺もあります。かつては許可されていた場所でも、マナーの悪さなどから、禁止になってしまった所もあります。
この記事の執筆時点では犬連れが可能な場所でも、今後禁止になる可能性も考えられますので、事前に犬連れが可能かどうかを確認して参拝することをおすすめします。
混み合う時期には参拝しない
犬にゆかりのある神社やお寺でも、訪れる人々は必ずしも犬好きばかりとは限りません。また、犬が踏まれたり、他の人に接触して迷惑をかけたり、人で混雑する場所が犬にとってストレスになることも考えられます。
そのため、初詣やお祭りなど混雑が予想される時期には、犬を連れて参拝はしないようにしましょう。
敷地内で排泄させない
神社仏閣は神聖な場所であるため、犬に排泄させることは絶対に避けましょう。犬を連れて訪れる際には、事前にトイレを済ませさせる、おむつを使用する、バギーを使ったり抱っこをしたりして地面に下ろさないなどの対策をとるよう心がけましょう。
他の参拝者に迷惑をかけない
神社仏閣に限らずですが、他の人に迷惑をかけないよう心がけましょう。リードを短く持つ、木や柱に係留しない、吠えさせないなどの点に注意しましょう。
まとめ
今回ご紹介した以外にも、犬にまつわる神社仏閣は数多く存在します。中には愛犬の健康祈願をしてくれる場所もあるので、愛犬の幸せを願いながら訪れてみてはいかがでしょうか。
愛犬と一緒に参拝する場合は、神聖な場所であることを心に留め、マナーを厳守して訪れるよう心がけましょう。
【犬旅】伝説の犬を祀る「光前寺」とその周辺スポットへ!南信州の旅
長野県南部の駒ヶ根市にある光前寺は、伝説の犬「早太郎」を祀るお寺として知られています。早太郎の伝説とは一体どのような物語なのか、実際に愛犬を連れて現地へ行ってきました。
この記事では、霊犬早太郎の伝説や光前寺の魅力、周辺のおすすめスポットについてご紹介します。
光前寺とは
「宝積山 光前寺(ほうしゃくざん こうぜんじ)」とは、長野県駒ヶ根市にある天台宗のお寺です。開祖である本聖上人は、比叡山での修行後に太田切黒川の滝の中から不動明王の像を授かり、貞観2年(西暦860年)に光前寺を建立しました。ご本尊は不動明王で、7年に1度のご開帳の時にのみ拝める秘仏です。
近年では、人気漫画やアニメの舞台としても知られ、ファンによる巡礼地となっています。
公式ウェブサイトにはペット同伴の可否は掲載されていませんでしたが、念のため職員さんに許可を頂きました。また、職員さんによると犬を連れた参拝客も多く訪れているとのことです。
霊犬「早太郎伝説」とは
およそ700年前、光前寺では屈強な山犬「早太郎」が飼われていました。その頃、遠州府中(現在の静岡県磐田市)の見付天神社では、田畑を守るために神への生け贄として娘を捧げる悲しい習わしがありました。
ある年、見付村に「一実坊弁存(いちじつぼうべんぞん)」という旅の僧が現れ、この悲しい習慣を止めるべきだと考えました。祭りの夜、彼は怪物が娘をさらう光景を目撃し、怪物が信州の早太郎を恐れていることを知りました。
弁存は早太郎を探し当て見付村に連れて行き、早太郎が怪物を退治して村を救いました。早太郎は傷つきながらも光前寺まで帰り着き、その後息を引き取りました。
現在、光前寺には早太郎のお墓があり、早太郎の供養のため弁存が書写した「大般若経」も大切に保管されています。
光前寺のおすすめスポット
ここからは、光前寺の見どころをご紹介いたします。
自然豊かな境内
光前寺の境内では、美しく豊かな自然を満喫できます。特に、仁王門から三門へ続く参道に立ち並ぶ樹齢300以上の杉の大木や境内の数多くの樹木、そして至るところに流れる小川や池が、訪れる人々の心を癒やしてくれます。
また、木々の多さから日陰も多く、愛犬と一緒に境内をゆっくり散策できます。
三重塔と早太郎像
南信州唯一の三重塔は長野県の県宝に指定され、その荘厳な佇まいは多くの参拝客を魅了しています。その横には早太郎の像が厳かに鎮座しています。
光苔
光前寺参道の石垣の石と石の間には光苔が生えています。光苔とは暗い場所でもわずかな光で反射する苔のことをいいます。光の反射により見え方に差があるため、丁寧に探せば見られるかもしれません。光苔が見られるのは、4月中旬から10月下旬まです。
本堂と早太郎像
本堂にはご本尊の不動明王が祀られており、参拝するとすぐ横には迫力ある早太郎の木彫り像が鎮座しています。
延命水
光前寺本堂の脇には裏山から引かれた清水が流れており、冷水により命も延びると言われるようになり「延命水」と呼ばれています。
早太郎のおみくじ
石像や木彫りの早太郎は、屈強な風貌の山犬でしたが、おみくじの早太郎は非常に可愛らしい顔つきをしています。
しだれ桜ともみじ
光前寺は、春はしだれ桜、秋はもみじの美しい名所として知られています。しだれ桜は4月中旬から下旬に見頃を迎え、もみじは10月下旬から11月上旬に美しく色づきます。また、ライトアップイベントが行われ、幻想的な雰囲気を味わえます(ライトアップの詳細日程は公式ウェブサイトでご確認ください)。
「光前寺」基本情報
【住所】
長野県駒ヶ根市赤穂29(Googleマップ)
【アクセス】
中央自動車道「駒ヶ根インター」より約3分
【公式ウェブサイト】
http://www.kozenji.or.jp/
周辺情報①ランチは「くらすわ」へ
(画像:くらすわ公式ウェブサイトより)
光前寺から車で約10分の場所に、養命酒駒ヶ根工場があります。その敷地内にある「くらすわ」のカフェでは、テラス席のみペットの同伴が可能です。
約20種類の焼き立てのパンや挽き立てのオリジナルブレンドコーヒー、信州十四豚カレーなどのランチメニューが楽しめます。
以前は、広大で自然豊かな敷地内を犬と一緒に散歩ができましたが、現在は工事中のようです。しかし、2024年の秋には、自然に触れる喜びを感じ、素材にこだわったおいしい料理が楽しめる「くらすわの森」がオープンする予定です。
「くらすわ」基本情報
【住所】
長野県駒ヶ根市赤穂16410
【アクセス】
中央自動車道「駒ヶ岳スマートインター」より約5分
中央自動車道「駒ヶ根インター」より約15分
【公式ウェブサイト】
https://www.clasuwa.jp/shops/komagane/
周辺情報②遊び足りない時は「駒ケ岳SAのドッグラン」へ
光前寺の境内の散策はいい運動や気分転換になりますが、活発なタイプの犬の場合はまだ元気が余っているかもしれません。そんな時は、「くらすわ」から約5分の場所にある、駒ヶ岳スマートインターを経由してすぐの「駒ケ岳サービスエリア」内にあるドッグランで遊んでから帰路につくことをおすすめします。
このドッグランには「小型犬専用」と「全犬種用」のエリアがあり、小型犬でも安心して利用できます。給水スペースやウンチを捨てられるゴミ箱など、犬連れの旅行には嬉しい設備も整っています。広さも十分なので、大型犬でも満足して遊べるでしょう。
まとめ
霊犬早太郎に思いを馳せながら、南信州の旅を楽しんできました。今回旅をした駒ヶ根市は東京から車で約3時間、名古屋からは2時間ほどの距離に位置しています。興味をもたれた方は一度訪れてみてはいかがでしょうか。
伝説の犬を敬いつつ、愛犬との旅行を楽しんでみてください。
危険&違法行為に注意を!愛犬とのドライブを見直そう
皆さんは愛犬とのドライブの際、どのように犬を載せていますか。街を歩いていると、飼い主に抱っこされている犬や窓から顔を出している犬を見かけたことがあるかもしれませんね。
しかし、これらの行為は犬にとって非常に危険であり、法律違反にもなり得ます。この記事では、愛犬を車に乗せる時のNG行為を解説します。愛犬と安全に楽しいお出かけをするために、今一度ドライブの方法を見直してみましょう。
SNSで話題になった「クレートは愛犬の命を守る」
2023年6月、SNS上である交通事故が話題になりました。投稿者は、後続の車に時速50キロ、ノーブレーキで追突され、頑丈な車として知られるフォレスターの後部が大破し、リアガラスがなくなってしまいました。このことから、事故の衝撃の大きさが分かります。
その車には3頭の犬が同乗していましたが、幸運にも彼らは全員無傷で助かったとのことです。これは、全ての犬がきちんとクレートに入っていたためでした。この事故を経て、ドッグトレーナーでもある投稿者は、車に乗る際のクレートの重要性を広めるため、「クレートは愛犬の命を守る」という言葉と共に大破した車の写真を投稿しています。
※詳しい事故の様子はこちらをご覧ください。
「クレートは愛犬の命を守る」 追突事故で大破した車の中、犬たちが無傷だった理由は…飼い主さんの注意喚起が話題に|まいどなニュース
https://maidonanews.jp/article/14944335
NG行為①犬をフリーにしたまま
前述の事故の状況から、犬をクレートに入れることの重要性をご理解いただけたかと思います。しかしながら、街中では時折、フリーにした状態で車に乗せられている犬を見かけることがあります。これは冒頭でも触れた通り、非常に危険であり、法律違反にもなり得る行為です。なぜこれが危険なのか、どのような法律に違反するのかについて、詳しく見ていきましょう。
走行時の危険性
急ブレーキ、急ハンドル、急発進などをした際、人間はシートベルトやチャイルドシートによって体が固定されるため、危険が軽減されます。しかし、フリーにされている状態の犬は踏ん張ることができず、転倒して体を強く打ち、骨折したり、最悪の場合は命を落としたりする可能性があります。
法律に違反する可能性
犬を膝の上に乗せて運転するドライバーが見られますが、これは完全に道路交通法に違反しています。
道路交通法第55条2項
車両の運転者は、運転者の視野若しくはハンドルその他の装置の操作を妨げ、後写鏡の効用を失わせ、車両の安定を害し、又は外部から当該車両の方向指示器、車両の番号標、制動灯、尾灯若しくは後部反射器を確認することができないこととなるような乗車をさせ、又は積載をして車両を運転してはならない。
要約すると、「車の運転手は、運転手の視野やハンドルなどの操作を妨げるような荷物を載せて車を運転してはいけない」となります。
犬を膝の上に乗せる行為はこれに該当し、実際に逮捕者も出ています。膝の上でなくても、車内で犬が自由に移動できる状態も、この規定に違反する可能性があります。
NG行為②助手席の人が抱っこ
助手席の人が犬を抱っこして乗車する光景も、頻繁に目にします。しかしながら、こちらも危険な行為です。
走行時の危険性
急ブレーキ、急ハンドルなどは、予想以上に強い力がかかり、犬を抱いていても手を離してしまう可能性があります。その結果、犬が体を打ちつけるなどして、犬がケガをする危険性があります。また、事故が発生した際に、助手席のエアバッグが作動し、犬が圧迫されてケガをしたケースも報告されています。
法律に違反する可能性
助手席の人が犬を抱っこしてドライブする際、場合によっては法律違反になってしまうかもしれません。例えば、犬が興奮して運転手の視界を遮ったり、じゃれて運転の邪魔をしたりする場合、先に触れた「道路交通法第55条2項」に抵触する可能性があります。
NG行為③窓から顔を出しながら走行
犬が車の窓から顔を出しながら走る車も、時折目にします。とても気持ちが良さそうに見えますが、こちらも危険な行為です。
走行時の危険性
フリーでの乗車や抱っこはもちろんですが、シートなどに固定されている状態でも、犬が窓から顔を出したまま車を走らせる行為は危険です。実際に、「他の犬を見つけて興奮し、窓から飛び出そうとした」「窓から顔を出した犬に、横を通り過ぎたバイクが驚いて転倒事故を起こした」といった事例が報告されています。
法律に違反する可能性
犬が窓から顔を出した状態で車を走行する行為も、道路交通法違反になります。
道路交通法第70条
車両等の運転者は、当該車両等のハンドル、ブレーキその他の装置を確実に操作し、かつ、道路、交通及び当該車両等の状況に応じ、他人に危害を及ぼさないような速度と方法で運転しなければならない。
要約すると、「車の運転者は、車のハンドルやブレーキなどを確実に操作し、道路や交通状況、車の状態に合わせて、他人に危害を与えない速度と方法で運転しなければならない」となります。
NG行為④ウンチ袋をワイパーにかけて走行する
愛犬とおでかけすれば、出かけた先で排泄することもあるでしょう。きちんと処理をするのは当然ですが、ウンチ袋を車内に入れるとニオイがするため、リアワイパーに引っ掛けて走行する車も見かけます。
法律に違反する可能性
こちらは犬には直接的な危険はありませんが、法律に違反する可能性があります。
道路交通法第55条
車両の運転者は、当該車両の乗車のために設備された場所以外の場所に乗車させ、又は乗車若しくは積載のために設備された場所以外の場所に積載して車両を運転してはならない。(以下略)
要約すると、「車の運転者は、乗車や荷物のために指定された場所以外での乗車や積載をして車を運転してはならない」となります。ウンチ袋をリアワイパーに引っ掛けて走行する行為は「荷物のために指定された場所以外での積載」に該当します。
どうしても気になる場合は、車のボディにしっかりと固定できるグッズがありますので、こちらを利用しましょう。
まとめ
犬とのお出かけはお互いの絆を深め、素晴らしい思い出となることでしょう。しかしながら、愛犬が危険にさらされたり、トラブルに巻き込まれたりすると、楽しい経験も台無しになるかもしれません。
そうなる前に、愛犬とのドライブが安全かどうか、法的に問題ないかを再度確認してみてくださいね。
愛犬と一緒に旅行へ行こう!宿泊時にも役立つ持ち物チェックリスト
近年、犬と一緒に泊まれるホテルやコテージなどが増え、愛犬との旅行がしやすくなっています。しかし、初めて犬と旅行する場合、何を持って行ったら良いのか悩むこともあるでしょう。
そこで、犬との泊まりがけの旅行に必要な持ち物のチェックリストを作成しました。旅行の準備の際に、ぜひお役立て下さい。
持ち物チェックリスト
リストの四角いボックスにチェックが入るようになっています。準備できた物からチェックしていきましょう。
★は持ち物の重要度を表しています。(★★★=絶対に必要、★★=あると安心、★=必要に応じて)
飲食に必要なもの
いつも食べているフードを準備しましょう。一食分をチャック付きのポリ袋に分けて入れておくと便利です。
車やキャリーケースの中は予想外に高温になることもあるため、涼しい時期の旅行でも、こまめに水分補給しましょう。
意外に忘れがちな食器。いつもの食器でも構いませんが、折りたためる食器は持ち運びに便利です。
もし忘れてしまってもコンビニなどで買えますが、いつも食べているおやつの方が旅先でも安心です。
いつも飲んでいる薬やサプリメントがあれば、旅行の際も忘れずに持っていきましょう。
車に酔いやすい犬の場合は事前に準備しておきましょう。
犬の身の回りのもの
旅先で飼い主とはぐれてしまっては大変です。飼い主の連絡先がわかる鑑札や迷子札を必ず装着しておきましょう。
飼い主と歩くときは普通のリード、広い場所で遊ぶときは伸縮リードなどと使い分けるとより楽しめます。
滞在先での毛の飛散防止に役立ちます。普段服を着ない子も、換毛期の場合は着た方が周囲の迷惑になりません。
ドッグランではトラブルを防ぐために使用禁止の場所もあります。使用可能か確認し、他の犬がいない時だけ使うなど、状況に合わせて対応しましょう。
車移動する場合、犬を固定せずフリーにするのは非常に危険です。場合によっては道路交通法違反になります。滞在先でも役立つクレートやキャリーケースに入れて移動しましょう。
クレートなどが苦手な場合はドライブボックスを試してみてください。
混雑する場所でも安全に移動できるため便利な半面、素材によっては熱がこもりやすいため熱中症に注意が必要です。
トイレ関連のもの
犬と外出する時には欠かせないアイテムですね。消臭効果がある袋やポーチを使うと、車の中でも臭いがこもりにくくなります。ウンチを入れて車のボディに貼れるケースも臭い対策には有効です。
トイレに使うのはもちろんですが、水を飲む時にこぼさないように下に敷くなど、いろいろな場面で役立ちます。
慣れない環境だと粗相してしまうこともあるので、ホテルやカフェなどの屋内ではつけた方が良い場合もあります。
衛生用品
ブラッシングすることで、体についたゴミや汚れを取ったり、ノミやマダニ、傷などの発見につながったりします。
きちんと歯磨き習慣が出来ているのであれば、外泊先でも欠かさず行いましょう。
汚れ物を入れたり、敷物代わりにしたりと何かと重宝します。
通称「コロコロ」。犬の毛が服について気になる場合や滞在先で抜け毛が出てしまった場合などに使います。
車内や服の臭いが気になる時や、車酔いで犬が嘔吐してしまった時などに役立ちます。
犬の汚れを取る場合も考えて、ペットにも使えるタイプがおすすめです。
タオルはいろいろな使い方が出来るので複数枚持っていくのをおすすめします。普段使っているお気に入りのタオルやマットがあれば、旅先でも落ち着きやすくなります。
暑さ対策だけでなく、初期の熱中症の応急手当てにも使えます。水を入れたペットボトルを凍らせた物でも代用できます。
人間用のスプレーではなく、犬には犬用の虫除けスプレーを使って下さい。
証明書類
ホテルやドッグランなどで提示を求められることがあります。旅行中は常に持ち歩いた方がよいでしょう。
最後に
愛犬との旅行はとても楽しく、良い思い出になりますが、犬にばかり気を取られて周りが見えなくなり、他者に迷惑をかけてしまうこともあります。
公共の場には犬が苦手な人やアレルギーの人がいることを念頭に置いて、鳴き声、抜け毛、臭いなどには十分に気を使いましょう。
最低限のマナーを守りつつ、愛犬と楽しい時間を過ごしてくださいね。
【愛犬とおでかけ】ワンONEDAY@湘南Tサイトに行ってきました
昨年の12月5日に湘南Tサイトで行われた「ワンOneday」というイベントに参加してきました。今回はトレーナーとしての参加でしたが、犬用品のブースを見て回ったり、愛犬と挑戦できる競技にも参加したりと、とても楽しく過ごせました。
今回は、気軽に参加できるワンOnedayの様子をお伝えするとともに、冬に愛犬と屋外のイベントに参加する際の注意点を紹介します。
ワンOnedayとは
ワンOnedayは「愛犬と一緒に楽しめるスペシャルデー」として、愛犬と無料で入場可能な飼い主さんと愛犬向けのイベントです。年間を通して定期的に開催されており、筆者が参加した神奈川県の湘南Tサイトだけでなく、千葉県の柏の葉Tサイトなどでも開催をしているようです。
コロナ禍以前の暑い夏の時期には、湘南Tサイトの建物内で愛犬と楽しめるワークショップなども開催されていたりと、季節ごとに愛犬に適した環境で、さまざまなイベントが開催されているのもうれしいですね。
ワンOnedayの5つのお楽しみポイント
基本的に湘南TサイトのワンOnedayは一日限りのイベントですが、愛犬家が楽しめるような内容が色々用意されていました。
お楽しみポイント①特定犬種の集合
ワンOnedayでは、「集まれ! コーギー!!」のように、特定の犬種やミックス犬を集めて、集合写真の撮影やおやつプレゼントの企画があります。
同じ犬種の子たちと愛犬が一緒にいる姿を見たい飼い主さんにはうれしい企画ですね。写真映えもバッチリです!
筆者が参加した時はコーギー特集の回だったため、たくさんのかわいいコーギーたちを見ることができ、コーギー好きにはたまらない空間になっていました。
お楽しみポイント②ワンちゃんフード&グッズマーケット
わんちゃん用のフードや洋服などの関連用品のお店や犬の整体、しつけのブースなどが並び、今回は計21店舗が出店していました。
フードのお店では試食やサンプルを配布しているところもあるため、食欲旺盛なわんちゃんだけでなく、愛犬に与えるフードに悩んでいる方にとってもうれしいかもしれません。
加えてこの日は12月だったこともあり、愛犬がクリスマスの仮装をして、インスタグラムに指定条件通りに投稿するとわんちゃんのおやつがもらえる企画もありました。
お楽しみポイント③人用ごはんも販売
今回は2店舗のみでしたがキッチンカーが出店していました。
出店店舗数は少ない印象でしたが、手軽にお昼ご飯や小腹を満たしたい方には良いですね!
お楽しみポイント④「〇〇」選手権のイベントも
整理券がもらえればどんな子でも無料で参加できる「マテ」選手権が行われていました。今回は「マテ」でしたが、過去には「お手」「まわれ」など特定のコマンドで選手権が開催されています。
筆者も一緒にこのイベントに参加したトレーナーの愛犬と「マテ」選手権に参加しました。難易度高めのルール設定になっており残念ながら途中での敗退でしたが、とても楽しめました。
このような企画は楽しくトレーニングをする機会にもなり、トレーニングを始めるきかっけになる方もいるかもしれません。
お楽しみポイント⑤湘南Tサイトは建物内もわんちゃんOK
湘南Tサイトは、わんちゃんがドッグカートやキャリーケースなどに頭まで入った状態でカバーや扉を閉めれば、館内に入ることができます。また、一部店舗ではテラス席であればそのままわんちゃんOKなところもあり、季節によっては一緒に食事ができるのはうれしいポイントです。
また、ワンOnedayでは90分間のドッグカート無料貸し出しもしていました。カートを持ってこなくても済むので、便利なサービスではないでしょうか。
冬の犬イベント参加時の注意点
夏と比べると熱中症の心配はほとんどありませんが、冬のイベントに参加する際にも注意したいポイントがあります。
参加時の注意①寒さ対策
犬種や年齢によっては寒さがとても苦手な子がいます。特にカートに乗ったまま参加する場合、動かない分余計に寒くなってしまうこともあります。洋服や温かい毛布、犬用の湯たんぽなどを上手に使って、愛犬が快適に過ごせるように工夫をしましょう。
館内に入る場合は、外と同じ寒さ対策だと暑くなってしまうこともあるので、愛犬の様子を見て適宜調節してあげてください。
参加時の注意②水分補給
寒い冬も水分摂取は非常に重要です。夏と違ってパンティングをしにくくなる分、水分補給を忘れがちですが、新鮮な水をおでかけ時にも頻繁に飲める機会を作りましょう。
緊張して外で飲めない場合は、大好きなおやつやフードを水に浮かべると飲んでくれることもあります。
今回の会場にも犬用の水が複数設置されていましたが、衛生面の観点からも使い慣れた愛犬専用の水飲みで水分摂取するのがオススメです。
参加時の注意③犬同士の咬傷事故
ここからは季節に関わらず、犬イベントに愛犬と参加する際に特に注意していただきたい点です。
犬が苦手な子にとって犬が多いイベントはストレスになる可能性があります。愛犬が吠え続けたり、逃げるような様子があれば、無理に他の犬に近づけたり、においをかがせたりしないようにしましょう。
愛犬の気持ちを無視して人や犬に近づけると、咬傷事故が起きたり他の犬に対してよるネガティブなイメージがついてしまうこともありますので要注意です。
また、愛犬は犬が得意でも相手の子はどうなのかわかりません。相手の飼い主さんに確認を取り、相手の犬が嫌がっている様子がないかを見てから近づくようにしましょう。
参加時の注意④食べすぎ注意
イベントによっては、愛犬に試食をさせてくれる店舗が多く出店していることもあります。
試食は少量ですが、食べすぎると下痢になったり、普段食べ慣れていない食材を食べて、アレルギー反応を起こす可能性もあります。味見はほどほどにしましょう。
まとめ
愛犬と犬イベントに参加するのが憧れであったり、普段からよく参加している方も多いと思います。人が楽しむのも良いことですが、愛犬と参加する以上は愛犬が安全でストレスや負担なく過ごせているかにも注目していただきたいなと思います。
今回紹介したワンOnedayは年に複数回やっているようですので、気になる方は湘南Tサイトのサイトをチェックしてみてください。
愛犬と泊まれる千葉県「ASOVILA」宿泊レポート
先日、千葉県山武市にあるペットと泊まれる貸別荘「ASOVILLA」に行ってきました。愛犬と遊べるドッグラン付の一軒家で、愛犬も飼い主も存分に楽しめる施設です。また海も非常に近く、海辺のお散歩も可能な立地にあります。
今回はこの「ASOVILLA」の現地レポートと、愛犬と旅行をする際に注意したいことを紹介します。
ASOVILLAとは
ASOVILLAには愛犬が主役の遊べる(ASO)+貸別荘(VILLA)=「ASOVILLA(あそびら)」という意味があり、名前の通り貸別荘の中には天然芝のドッグランがあり、他の犬を気にすることなく存分に愛犬が走ったり、おもちゃ遊びができる空間が用意されています。
室内は広く清潔感もあり、愛犬とのリラックスタイムを楽しめるようになっています。また、排泄をベッドではしないことを条件に人用のベッドに愛犬も乗ることが可能です。
別荘は全部で3棟あり、筆者が宿泊した棟にドッグラン内にスラロームの用具や小さい山のようなものやトンネルもあり、アジリティを少し体験することもできるようになっています。
アクセス
都心からも比較的近いASOVILAは、車、公共交通機関の利用どちらでもアクセス可能です。
ASOVILAまでのアクセス
– 車でのアクセス
圏央道・千葉東金道路「東金I.C.」出口より約30分。
目安として東京駅より車で約1時間30分程。
– 公共交通機関でのアクセス
JR総武本線「成東駅」より、ちばフラワーバス(海岸線)「白幡納屋」バス下車徒歩5分。
ASOVILA HPより
犬想いの設備や備品
愛犬と泊まれる施設とあって、愛犬のために用意された設備や備品も多くありました。
- 敷地の出入口は二重扉
- うんちボックス
- 足ふきタオル
- 足洗場
- フードボール
- 水入れ
- 室内トイレ
- トイレシーツ
- 人間用のベッドに設置された犬用階段 ・・・など
また、掃除機やモップ、空気清浄機などもあり衛生面にも配慮されていました。
実際に宿泊してみて
愛犬が楽しそうに制限なく走っている姿はとても楽しそうで、一緒に来られてよかったなと思える瞬間でした。また、周囲を気にせず一緒に走ったり、外でのおもちゃ遊びなどを満喫できるのも貸し切りドッグランの醍醐味だと思います。
人気の施設でこれまでの利用者が多いこともあってか、一部故障していて使用できない設備もありましたが、愛犬と一緒に泊まれる施設としてはきれいで備品などの充実度は文句なしです。
チェックインが15時、チェックアウトが翌朝10時のため、1泊だと慌ただしく時間が過ぎてしまい、もっと満喫したかったなという気持ちもありますが、愛犬と楽しい時間を過ごすことができ、満足度の高い旅行となりました。
旅行は車がおすすめ
このASOVILAに限らず、旅行などある程度の距離の移動が発生する場合、車移動に慣れている子であれば車がおすすめです。
公共交通機関となると音や揺れ、人の気配など、愛犬への負担が多くなることが予想されます。そのため、飼い主とだけの空間となる車の方が安心感が得られやすいことに加え、排泄のタイミングの作りやすさや吠えた時の周りへの影響など、車移動の方が何かとメリットが多いためです。
犬とのお泊りの注意点
楽しい愛犬との旅行ですが、安全で楽しいものとするためには注意点もあります。
①安心して眠れる場所の用意
知らない場所で長い時間過ごすことは、愛犬にとっては緊張や戸惑いがあり、夜間もしっかり眠れない可能性もあります。そのため、普段愛犬が寝ているケージやクレートなど落ち着けるものを持参しましょう。
特に、新しい場所に慣れるのに時間がかかる子は前もってクレート練習をするなどして、愛犬がどこにいても落ち着けるようにしてあげましょう。
②いつも通りの食事
旅行に来ると食べ慣れていないものをごはんにあげることもあるでしょう。しかし、あげすぎには要注意です。食事や環境の変化が原因となって、下痢や嘔吐などの体調不良になってしまうこともあります。
食事は、いつも通りのごはんにプラスで特別なものをあげるくらいがちょうどいいでしょう。旅行中、愛犬に異変がないかのチェックもしっかりとしましょう!
③吠えは最小限に
貸し切りだからといって、吠えっぱなしはNGです。宿泊施設の近隣には、民家があったり他のお客さんが宿泊していることが多いはずです。
吠えている原因を探り、愛犬のためにも吠えずにいられる環境設定にしてあげましょう。
④トイレの失敗やマーキングも要注意
犬OKの施設でもトイレの失敗や過度なマーキングはできるだけ避けたいものです。マーキングが多い子やトイレがうまくいかない場合はマナーベルトの着用をしましょう。このような時のためにも、マナーベルトを付けることに日頃から慣れておくのも大切です。
トイレ以外の場所で排泄をした場合には、しっかりと処理をするのも飼い主としてのマナーです。同時に外で愛犬のカラダが汚れてしまった場合も、きれいにしてから部屋に入るなどの配慮も必要です。
⑤旅先で留守番はNG
人からすると旅先はリラックスの場所になりますが、愛犬からすると知らない不安な場所になることも少なくありません。そんな場所にひとりで留守番させられた場合、愛犬はさらに不安になってしまうでしょう。
愛犬がその場所によほど慣れている場合は別ですが、愛犬も一緒に行ける場所を探すなどして極力旅先では愛犬をひとりにさせる時間は作らないようにしましょう。
まとめ
愛犬とおでかけをするには良い季節になってきました。都内からもアクセスしやすい千葉には他にも多くの犬も宿泊OKな施設があるようです。
普段とは違う場所で、大好きな飼い主と思い切りカラダを動かし、良い刺激と疲れを得る時間も愛犬にとって良い時間になるでしょう。愛犬の安全、体調に注意しながら、愛犬と楽しい旅行をしてみてはいかがでしょうか。
「ASOVILA」公式サイト
https://www.asovilla-hotel.jp/
【現地レポート】アウトドアドッグフェスタin八ヶ岳に行ってきた
先日、ドッグイベント「第8回アウトドアドッグフェスタin八ヶ岳」に行ってきました。
出展ブースやイベントがメインのドッグイベントが多い中、「アウトドアドッグフェスタin八ヶ岳」は犬と一緒に様々なアウトドアのアクティビティを楽しめるのが特徴です。
今回は、そんな「アウトドアドッグフェスタin八ヶ岳」の現地レポートと、ドッグイベントに参加するメリットなどをご紹介していきます。
アウトドアドッグフェスタin八ヶ岳とは
今年で8回目となる「アウトドアドッグフェスタin八ヶ岳」。毎年9月の第3土曜日、日曜日に行われています。
- イベント最新情報
- 開催概要|【八ヶ岳】アウトドアドッグフェスタ2023
会場は標高1000mを超える自然豊かな長野県の富士見高原リゾート。「愛犬とのそとあそびを思う存分に楽しむ」がコンセプトのイベントです。
イベントを満喫できるコンテンツが盛りだくさん
アウトドアドッグフェスタin八ヶ岳ではさまざまなイベントや体験会が楽しめます。
アウトドア系
- キャンプの達人がレクチャーしてくれる「デイキャンプ(日帰りキャンプ)」
- 手ぶらで参加出来る「キャンプ宿泊」
- ガイドが八ヶ岳の動植物を教えてくれる「ネイチャーハイク」
- パワースポットの”不動清水”を目指して歩く「トレッキング」
- インストラクターのレクチャーが受けられる「カヤック」
- 安定感のあるゴムボートで水上移動出来る「パックラフト」
- 愛犬の名前入り搭乗証明書がもらえる「熱気球」
- 愛犬と森の木陰でのんびり「ハンモック」
「そとあそび」がコンセプトのイベントだけあって、アウトドア系のイベントはかなり充実しています。
スポーツ系
- 愛犬と森の中を走って競う「トレイルランニング」
- 課題曲に合わせて犬と踊る「ドッグダンス」
- 初心者にも出来る技を教えてもらえる「ドッグダンス体験会」
- ディスクドッグの第一歩に挑戦「ディスク・チャレンジ」
愛犬と一緒に出来るスポーツもたくさん。失敗してしまうのもご愛嬌です。
イベント系
- 犬と一緒に水鉄砲で水遊び「ウォーターガン」
- 本物のシカの角でクラフト体験「キーホルダー作り」
- いかに早くKONGにおやつを詰められるか「KONG早詰め大会」
- 愛犬と迷路を脱出「わんわんラビリンス・チャレンジ」
多種多様なイベントがありました。参加するのもオススメですが、飼い主の所に行かなければいけないのに、ハイテンションで走り回ってしまう犬がいたり、飼い主と一緒に走らなければいけないのに、スタッフのお姉さんの所にしっぽを振っていってしまう犬がいたりと、見ているだけでも十分に楽しめます。
フォト系
- プロが可愛くオシャレに写真を撮ってくれる「ペトグラファーによる愛犬撮影会」
- 犬の写真を可愛く撮るコツをプロが教える「お花畑で愛犬とフォトレッスン」
- 犬が宙に浮いた写真が撮れる「宙犬(そらいぬ)撮影体験」
- 可愛い写真が撮れる小物がいっぱい「フォトブース」
普段よりレベルの高い写真が撮れて、SNSにアップしたり、思い出作りをしたりするのにいいですね。
他にも楽しいイベントやブースがたくさん
ご紹介しきれなかったイベントもまだまだあり、選ぶのが大変なほど盛りだくさんでした。
もちろん、犬のフードやおやつ、グッズの出展ブースも多数あり、人間用の屋台も充実していました。
イベントの喧騒に疲れたら山頂へ
イベント会場にずっといると、大きな音や人の多さに少し疲れを感じることがあります。そこで、自動運転のカートで200mほど山を登り、絶景の山頂へ向かいました。このカートはペットも乗ることが出来ます。
山頂の1周約20分のハイキングコースは犬も人も少なく、ホッと一息つくのに最適なスポットです。
ドッグイベントは犬の社会化に最適
ドッグイベントは愛犬を連れてイベントで楽しめるのはもちろんですが、
- 人混み
- 多くの犬
- 大きな音楽
- マイクで喋る司会者の声
など、普段見慣れない、聞き慣れない状況に馴らすことで、犬の社会化やメンタルキャパシティを強化させる効果が期待できます。特に今回の「アウトドアドッグフェスタin八ヶ岳」では、カヤックや熱気球など、貴重な体験をすることが出来ます。
慣れない状況・体験は犬にとっては初めはちょっと怖いかもしれません。しかし、ちょっと怖い体験に馴れていくうちに、「初めは怖かったけど大丈夫だった!」と犬に自信をつけてあげることが出来ます。自信がある犬(メンタルキャパシティが大きい犬)は、怖い物や状況の対象が少なくなるため、問題行動が起きづらく、犬自身ものびのびと暮らしていくことが出来ます。
臆病な犬の場合に気をつけたいこと
元々臆病な性格の犬の場合は、いろいろな刺激に少しずつ馴れていくように心がけて下さい。
イベントの会場で怖がってしまう場合は、会場内のなるべく静かな場所に馴れることからはじめ、犬の様子を見ながら少しずつ賑やかな場所へ移動することをおすすめします。小型犬の場合は抱っこしながら馴れさせ、落ち着いてきたら歩かせる方が良いかもしれません。
また、飼い主の許可を取らずに犬同士を挨拶させてしまう飼い主もいます。普段は犬に慣れている子の場合でも、刺激の多い場所でナーバスになっている可能性もありますので、犬同士のケンカが起こらないように、特に気を配ってあげることが重要です。
最後に
ドッグイベントに参加する時によく感じるのは、こういったイベントに来られているのは犬に対する意識が非常に高い方が多いということです。もちろん例外はありますが、しつけが出来ている犬、マナーの良い飼い主が多いように思いました。
そして、飼い主の皆さんがご自身の犬を、とても愛されていることが良く伝わってきます。そんな幸せな犬たちが、もっと増えていくことを願いながら、会場を後にしました。
- 改訂履歴
- 2023/03/13 イベントの情報を追加
- 2022/10/23 初版公開
【愛犬とおでかけ】青梅市の武蔵御嶽神社で愛犬の健康祈願
人は節目や大事なことがある時に神社にお参りに行くことが多いですが、東京都青梅市に犬も一緒に参拝やご祈祷ができる神社があるのをご存知でしょうか。
今回は、犬も一緒に参拝可能な「武蔵御嶽神社」を紹介します。
武蔵御嶽神社とは
(画像:「御嶽山イラストマップ」より)
東京都青梅市にある武蔵御嶽神社(むさしみたけじんじゃ)は、崇神天皇7年(紀元前91年)に創建された歴史ある神社です。
標高929mの御岳山の山頂にあり、奈良の大仏建立に携わった仏教僧である行基が蔵王権現(ざおうごんげん)の像を安置して以来、山岳信仰の霊場として発展しました。
「御嶽」はもともと奈良県吉野にある金峰山 (きんぷせん) を指し、「尊く、高く大きい山」という意味がありました。しかし、次第に各地の霊山の総称として呼ばれるようになり、武蔵御嶽神社もその一つです。
犬も参拝するようになった理由
武蔵御嶽神社は、「おいぬ様」と呼ばれるニホンオオカミの大口真神(おおくちまがみ)が守り神として祀られています。ヤマトタケルがこの地を訪れて道に迷った際に、白い狼が現れて助け導いたという伝説に由来し、本殿の狛犬もニホンオオカミが象られています。
おいぬ様は火難除けや盗難除けの神として、江戸時代から庶民の間で人気が拡がりました。そして最近では、愛犬家が愛犬と共に、参拝をするようになりました。
様々な方法で犬の御祈祷やお祓いが可能
武蔵御嶽神社では、愛犬の健康を願って参拝する人も増えたことから、愛犬のご祈祷やお祓いが可能です。
愛犬の健康と健やかな成長を願ってご祈祷をお願いしてみてはいかがでしょうか。祈祷をすると、愛犬の名前入りの愛犬祈祷札や御供物がもらえます。
愛犬のご祈祷詳細
- 予約:不要
※お正月は約1週間、愛犬の御祈祷は休止。詳細は武蔵御嶽神社のHPをご確認ください。 - 御祈禱料:3000円~/頭
- 受付時間:午前9時~午後4時
- 受付場所:社務所
- 祈祷場所:神楽殿脇の屋外「大口真神社 遥拝所」
犬形代でお祓いも可能
「犬形代」と呼ばれる紙でできた形代で、犬のお祓いも可能です。
お祓いの方法
犬の形をした形代に愛犬の名前を書きます。健康を願いながら、その形代で愛犬の体を撫で、形代に犬の息をかける、または愛犬の口や鼻を形代に付けます。
そうすることで、犬の体の内外に潜む悪いものが形代に移り、それをお焚き上げしてもらうことで、愛犬が清められるとされています。
遠方在住の人でも御祈祷が可能
遠くに住んでいるなどの理由から、来社が難しい方向けに御祈祷などの対応も可能で、電話やFAXで神社へ連絡をすると、御祈禱札・御神符・御守の郵送もしてくれるそうです。
初穂料なども含め詳細は神社へお問合せください。
武蔵御嶽神社へはケーブルカーで
武蔵御嶽神社は御岳山の山頂にあります。そのため、ケーブルカー+徒歩か、登山のどちらかで行くことになります。
ケーブルカーにはペットも乗車が可能です。キャリーやカートなどに入れる必要はありませんが、決められた「ペットスペース」への乗車が必要です。
ペットスペースに乗車していてもしっかりルールを守り、愛犬に負担がかからないようにするだけでなく、周りの方にも迷惑がかからないよう配慮しましょう。
ケーブルカーを利用した際のアクセス
京王御岳山鉄道のケーブルカー「滝本駅」から乗車し、「御岳山駅」で降車します。
御岳山駅から武蔵御岳神社までは徒歩で片道約30分かかります。途中の道は急な坂道や330段の階段もありますので、歩きやすい靴や恰好が無難です。
なお、ペットも乗車料金がかかり、体重によって料金は異なります。
ペットの乗車料金
10kg以下:130円
10kg超え:260円
※片道料金
参拝時の注意点
(画像:「武蔵御嶽神社」より)
どんな場所でも、犬が苦手な人や犬もいるということを念頭において歩く必要があります。排泄処理を行うのはもちろん、犬が入れないエリアがあればきちんと守りましょう。
犬同士の事故も未然に防ぐ必要があります。犬に近付く前に、相手の飼い主に近付いても大丈夫かを確認しましょう。近付いた際も、愛犬の様子も見ながら、テンションが上がりすぎない程度の触れ合いが良いでしょう。
人が多い時も、安全をしっかり確保し、小型犬であれば抱っこをしてあげても良いです。
犬も人も気持ち良く過ごせるように、現地の注意書きなどもしっかり目を通し、愛犬の健康をお願いしましょう。
まとめ
「ペットも家族」と言われる時代ですので、武蔵御嶽神社は愛犬家にとってうれしい神社ですね。犬用のお守りなどもありますので、犬友達などにプレゼントしてもとても喜ばれるでしょう。
参拝時は多くの方が公共交通機関を使うと思います。愛犬が電車や車に乗り慣れていない場合は特に、愛犬の体調や負担を考え、ストレスがかからないように注意してあげてください。もし、夏に行く際は、万全な熱中症対策も必要です。
愛犬も飼い主も楽しく、安全で快適に、良い経験となるおでかけを心掛けてくださいね。
武蔵御嶽神社(むさしみたけじんじゃ)
住所:東京都青梅市御岳山176
電話番号:0428-78-8500
HP:http://musashimitakejinja.jp/アクセス:
公共交通の場合
「JR御嶽駅」から西東京バス「ケーブル下(滝本駅)行 」に乗車し、「滝本駅」で降車。乗車時間10分程度。
御岳登山鉄道ケーブルカー「滝本駅」で乗車し、「御岳山駅」で降車。乗車時間6分程度。
車の場合
高速中央道八王子IC第2出口~国道411号線を青梅方面へ(約50分)
または圏央道青梅ICより国道411号線を奥多摩方面へ(約40分)
御岳登山鉄道ケーブルカー滝本駅付近に駐車場あり。
カーナビは電話番号「0428-78-8121」をセット。
(2022年6月時点の情報です。来社の際は、武蔵御嶽神社HP等で最新の情報をご確認ください)