【ひっかく・かみつく】猫が突然攻撃的になるのはなぜ?理由と対策を解説

猫が、突然攻撃的になって驚いた経験はありませんか?「いつもはおだやかな子なのにどうして?」「撫でていただけなのに」と飼い主さんはショックを受けますよね。

実は猫の攻撃行動には、いくつか理由があります。猫の攻撃で飼い主さんがケガをする恐れもあるので、放置せずに対策をしましょう。今回は、猫が突然攻撃してくる理由と対策を解説します。

攻撃行動をする4つの理由

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突然の攻撃にみえても、猫には猫なりの理由があります。飼い主さんにとってはいきなり攻撃されたと思うかもしれません。いくつか攻撃理由を知っておきましょう。

1. 「もう撫でないで!」愛撫誘発性攻撃行動

猫が撫でてほしいと膝に乗ってきたのに、撫でていたらいきなりガブリと噛まれた経験は多いのではないでしょうか。「もう撫でなくていい、勘弁して」の攻撃です。触ってほしくないところに触れられたのかもしれません。実は、猫は攻撃前にサインを出しています。

尾を振る、耳を倒す(いわゆる「イカ耳」)などがサインです。気付かないまま撫でていると、いらいらした猫に攻撃されてしまいます。

2. 「怖い!」防御性攻撃行動

猫が何かに恐怖を感じて、攻撃してくるのを「防御性攻撃行動」といいます。例えば、見知らぬ来客が猫を無理やり抱っこしようとした、動物病院で注射をされそうになったなどです。

また、大きな音を怖がる猫も多くいます。猫を抱っこしながら大きなくしゃみをしたら噛まれた、大声で笑ったら噛まれたなどもあるのです。

3. 「獲物発見」捕食性攻撃行動

飼い主さんを「獲物」だと思って攻撃してくる「捕食性攻撃行動」もあります。手や足にじゃれさせて猫と遊んでいて、いきなりガブリと噛まれるのです。血が出るほど噛まれたり、押さえつけられて噛まれたりする場合は、猫に「獲物」だと思われているでしょう。

歩くたびに猫がどこからともなく飛び掛かってくる、ドアで待ち伏せされるケースもあります。

4. 「とばっちり」転嫁性攻撃行動

「転嫁性攻撃行動」は、八つ当たりのような攻撃行動といえばわかりやすいでしょう。

例えば、庭にいきなり野良猫がやってきて威嚇された不満を、飼い主さんに噛みついて解消するのです。多頭飼いの場合では、猫同士のケンカのうっ憤を飼い主さんにぶつけるケースもあります。

攻撃されないための対策

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猫の状況を観察し、気持ちを読み取って対策をとりましょう。対応や環境を整えるだけで、攻撃行動が減る可能性があります。

1. 叱らない

猫を叱るのは禁物です。特に体罰は絶対にやめましょう。とっさのことで、大声を出したり、叩いたりしたくなるかもしれません。しかし、猫を叱りつけると、ますます攻撃行動が増えたり飼い主さんとの関係が悪くなる恐れがあります。

2. 猫の嫌がるサインを知っておく

尻尾を振ったり、イカ耳になったりしたら「もうやめて」のサインです。身をよじるようなら限界が来ています。撫でたりブラッシングしたりは中止しましょう。一定の場所を触ると怒る場合は、痛みがある可能性があるので念のため動物病院を受診してください。

3. お客さんに説明する

来客には、猫をしつこくかまわないように説明しておきましょう。猫好きのお客さんは猫を触りたがるかもしれませんが、我慢してもらいます。背中を向けて知らんぷりしているほうが、猫が近づいてくる可能性があると教えてあげるといいですね。

4. 捕食行動を満たすおもちゃで遊ぶ

転がすとフードが出てくるおもちゃなどで、猫の捕食行動を満たしてあげましょう。同時に人の手や足で遊ばせるのは中止します。たとえ可愛い子猫だとしても、狩りの練習をするのです。

5. 飼い主さんともしっかり遊ぶ

10分でもいいので、猫じゃらしなどで猫と遊ぶ時間を設けてストレスを解消させます。ただし、猫が乗り気でないときは、無理強いは禁物です。

6. 多頭飼いの場合は猫たちの居場所を確保

猫それぞれのお気に入りの場所や物をしっかり確保してあげましょう。猫には、家の中にも「縄張り」があります。ベッド、爪とぎ、トイレ、食器、水入れなどは猫の数だけ用意してください。

7. 大声や大きな音を出さない

猫は大きな音が苦手です。大変かもしれませんが、突然の大きなクシャミなどは出さないようにしましょう。ドスドスと歩くのも控えめに。

8. 野良猫が見えないようにする

野良猫に興奮する場合は、窓にブラインドをつけるなどして見えないようにします。猫にとって、見慣れない野良猫は大変なストレスになります。

9. 治らない、制御できないときは動物病院へ

攻撃行動には、病気が隠れている場合もあります。いろいろ対策をしても突然の攻撃行動が治らない、エスカレートして制御できないときは、動物病院を受診しましょう。

まとめ

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日頃はおだやかな猫なのに、突然攻撃されるとショックですよね。突然の攻撃行動には、理由があります。撫でられるのが嫌になった、野良猫に威嚇されたなど理由はさまざま。場合によっては、飼い主さんを獲物と捉えているときもあります。

いずれの場合も叱るのは禁物です。対策を取って、猫の突然の攻撃を予防しましょう。なかなか治らないときは、なんらかの病気が隠れている場合もあるので、動物病院を受診してください。

猫が爪とぎをする理由とは?爪とぎグッズ選びのコツや置き場所を解説

愛猫が家のあちこちで爪とぎをして、壁やソファなどをボロボロにしていませんか?

せっかく爪とぎを買って置いているのに、なぜか使ってくれない猫もいます。それは、もしかしたら好みの爪とぎではないのかもしれません。置き場所が間違っている可能性もあります。猫が思う存分爪とぎをできる場所を作れば、家もボロボロになりません。

今回は猫が爪をとぐ理由と、適切な爪とぎグッズ選びのコツや、置き場所について解説します。

猫が爪とぎをする5つの理由

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猫の爪とぎの理由は、お手入れだったり、ストレス解消だったりとさまざまです。いくつか理由が重なっているときもあります。爪とぎを行うのは本能的なことなので、やめさせることはできません。

1. 爪の手入れ

猫は自分で爪のお手入れをします。猫の爪はたまねぎのような層構造をしており、バリバリと爪をとぐことで、古くなった一番外側の層をはがします。すると、鋭くとがった爪が再び出てきます。

2. ストレッチ

起きたときなどに前足を思いっきり伸ばして爪をとぐ「ストレッチ」の意味もあります。気分転換の意味もあるようです。

3. マーキング

マーキングのためにも猫は爪とぎをします。猫の爪の間には、強いニオイを分泌する腺があり、爪をといで壁などに自分のニオイを付けて縄張りを主張するのです。特に、後足で立ちながら体を伸ばして壁や柱をといでいるときは、マーキングの意味が強いでしょう。

多頭飼いなどの場合、爪とぎでできた傷を他の猫にアピールし、自分の縄張りを見た目でも主張する意味もあります。

4. 不安やストレスの解消

猫は不安やストレスを感じたときに、爪とぎで気持ちを落ち着かせようとします。突然の来客があったときなどにはよく行うでしょう。これを「転位行動」といいます。人間が、失敗したときに照れて頭をかくような行動です。

5. 注目を浴びるための爪とぎ

飼い主にかまってほしくて、爪とぎをするときもあります。爪とぎをしているときに、声をかけたことがきっかけで「爪をとぐと飼い主が注目してくれる」と猫が覚えてしまうのです。

爪とぎをして欲しくない場所でとぐと、飼い主はどうしても声をかけたくなるでしょう。そのため、どんどんエスカレートする可能性もあります。

適切な爪とぎグッズと爪とぎ場所を用意

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爪とぎそのものをやめさせることはできないので、適切な爪とぎグッズを用意し、場所を作ってあげる必要があります。

まずは、爪とぎの好みを探りましょう。市販の爪とぎの素材には、ダンボール・麻・木材・カーペットなどがあります。いくつか用意して猫の好みを探りましょう。

ダンボール

多くの猫が好む素材です。値段も安くスーパーマーケットなどでも購入できます。シンプルな長方形の床置きタイプや、ベッドタイプ、猫が中に入れる「すりばち状」など形状もいろいろ。中に入って遊べるハウスのような爪とぎもあります。

ダンボールは、とぎクズが出やすい点と、すぐにボロボロになる点がデメリットです。軽いので、動かないように固定する必要もあります。

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麻縄をポールに巻いた爪とぎです。キャットタワーに付属している商品もあります。麻縄は丈夫で、とぎクズはほとんど出ません。力の強い猫がといでも長持ちするのもメリットです。やや高価な点と、猫の好みが分かれる点がデメリットです。

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木材

外で暮らしていた猫が好む傾向があります。とぎクズもほとんどなく、丈夫で長持ちします。ただ、あまり商品の種類は少ないうえ、やや高価です。

カーペット

日頃からラグやカーペットで爪をとぎたがる猫に向いています。丈夫ですが、爪がひっかからないように注意が必要です。商品の種類が少ないのがデメリットです。

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爪とぎの形状や大きさもチェック

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床に置くタイプと水平タイプ

床で爪をとぐのが好きな猫、立ち上がってとぐのが好きな猫など好みが分かれるようです。好みがわからないときは、両方用意します。

しっかり安定する爪とぎ

爪をとぐたびに爪とぎが動くのを猫は好みません。
床に置くタイプは裏に滑り止めがついているものを、ポールタイプは猫が力を入れてもグラグラしない安定したものを選びましょう。

十分な大きさのある爪とぎ

猫が思いっきり体を伸ばしても使える大きさの爪とぎを選びます。壁に貼れるタイプは、前足が届く場所に貼って使えるのでおすすめです。

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爪とぎの置き場所

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すでに壁などでとがれて困っている場合は、そこに爪とぎを設置します。

他には、猫がいつも過ごす部屋の隅やドア近く、トイレに行くときの通り道など複数箇所に設置します。いろいろな場所に置いて、猫の様子を観察してみてください。傾向がわかってくるはずです。

爪とぎを使ってもらうコツ

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新しい爪とぎでとがせるには、「匂い」を付けておくのが効果的です。壁についた爪とぎあとを布でこすります。その布で、新しい爪とぎを拭いて匂いを付けると簡単です。さらに、爪とぎにあらかじめ傷を付けて「よその猫が爪をといだ」風にしておきます。

してほしくない場所で爪をといでも叱らない

猫が不適切な場所で爪とぎをしていても声をかけたり、叱ったりしないでください。猫は「注目してくれた」と思うでしょう。そのため、ますます爪とぎをする悪循環に陥るかもしれません。壁にはシートを貼る、ソファにはカバーをかけるなどの対策を行いましょう。

なかなか爪とぎを使ってくれない場合は、素材や形状、置き場所を見直してみましょう。

まとめ

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爪とぎは猫の本能です。猫が思う存分爪とぎができるように、猫の好みの爪とぎグッズを用意してあげましょう。いくつか用意して、好みを探るのもおすすめです。置き場所は、猫が普段過ごす場所や通り道などがいいでしょう。といでも動かないように固定することも忘れないでください。

壁など不適切な場所でといでも、叱らないことがポイントです。シートなどを貼るなどして対策をしましょう。

犬との生活で気を付けたい!やりがちな「〇〇しっぱなし」7選

愛犬と生活する中で、飼い主としては当たり前になっている習慣も、犬にとって実はよくない、または飼い主が困る行動の原因になっていることがあります。

今回はついやってしまいがちな7つの「〇〇しっぱなし」について、〇〇しっぱなしではよくない理由とおすすめの対応をご紹介します。

①汚れたトイレシーツを敷きっぱなし

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愛犬が排泄したトイレシーツをそのままにしていないでしょうか。ニオイがあった方が犬はトイレを認識しやすくなり、失敗が少ないと考える方もいらっしゃいます。

しかし、本来犬はきれい好きな生き物です。シーツが汚れたままですとそこに排泄をしたがらず、敢えて違う場所を排泄場所に選び、飼い主からするとトイレの失敗として悩みにつながることもあります。また、汚れたシーツをそのままにしておくのは、衛生的にもよくありません。

おすすめの対応

トイレシーツは1回排泄したら、その都度取り替えることをおすすめします。飼い主が外出中などですぐに替えられない場合は、トイレシーツを多めに敷き、複数箇所で排泄をできるようにしてあげます。そして帰宅したらすぐに新しいものに変えてあげましょう。

②ケージにいれっぱなし

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普段、愛犬はどれくらいフリーで家の中を歩き回れる時間がありますか?
トイレとベッドが置かれ、自由に歩き回れるスペースが少ないケージの中に入れっぱなしにするのはよくありません。

エネルギーの消費がしきれず、運動不足、吠え、噛んでほしくないものを齧るといった飼い主からすると問題行動にもつながります。また、犬の心身の健康によくありません

おすすめの対応

夜間の睡眠時以外は、可能な限りフリーで動けるようにしてあげましょう。または、自由に歩けるスペースを確保できるサークル等を用意してあげましょう。

フリーでもサークルに入っている時でも、人が犬の様子を見られる場合には、ぼおっと過ごすのではなく知育玩具やノーズワークマット等を使い良い刺激を感じられるような環境を作ってあげます。

留守番時にサークルに入れる場合には、留守番前にお散歩やおもちゃ遊び、鼻を使った発散などでエネルギー消費をしっかりできる時間や場を作ってあげましょう。留守番時にフリーの場合も留守番前は同様に発散が大切です。

留守番時の注意

留守番時に知育玩具を与えっぱなしにするのは要注意です。人の目が届かない状況ですので、万一知育玩具を噛み壊して誤飲をした場合、命に関わる可能性もあります。留守中はより長くぐっすり眠れるように事前の十分なエネルギー発散が重要です。

③飲み水を入れっぱなし

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愛犬の飲み水は、一日何回取り替えていますか?朝・夜一回ずつという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

水分補給は人と同様に、犬にとっても非常に大切です。人も朝コップに注いだ水を夜に飲むのは抵抗がありますよね。

おすすめの対応

可能な限り頻繁にお水を替えましょう。犬も新鮮な水でないと飲まないこともあります。愛犬はあまり水を飲まないから替えなくて良いと思っている方も、実は水が新鮮でないために飲んでいないだけかもしれません。

暑い夏には特に飲み水は大切です。愛犬が十分に新鮮な水を飲めるようにしてあげましょう。最近では自動で新鮮な水が飲めるものもあります。留守番中にはこういったものを使っても良いかもしれません。

④ごはんを置きっぱなし

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ごはんをあげて愛犬が完食しなかった場合、そのまま置いたままにしていることも多いと思います。しかし、ごはんを置きっぱなしにしておくと以下のようなデメリットがあります。

  • 愛犬にとってごはんはいつでも食べられる魅力が低いものになる
  • 食べたい時に食べ、常に満腹な状態で胃腸に負担がかかる
  • 高温多湿の時期にはフードが傷みやすい

おすすめの対応

ごはんを毎食完食しない場合、決まった時間内に食べなかったものは破棄しましょう。常に残す場合には、ごはんがそもそもおいしくないなど愛犬にとって魅力的でない可能性もあるため、ごはんを見直すこともおすすめします。

また、普段の運動が足りておらずお腹が空いていないということもあります。ごはんの見直しに加え、日頃からしっかりとエネルギー消費をし、お腹が空くようにしてあげましょう。
知育玩具にフードを入れると、食いつきがよくなることもありますので試してみるのもいいかもしれません。

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⑤首輪をつけっぱなし

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脱走時や迷子になってしまった時のために、自宅の中でも常に首輪をつけている方もいると思います。しかし、首輪のつけっぱなしは犬にとってはリスクがあります。

首輪が擦れて皮膚が炎症を起こす、痒みが出る、ひどいと出血も起きるといったことが考えられます。さらに特に小型犬の場合、体重と比較して重い首輪を付けていると首を痛めてしまうこともあります。

また、留守番時など人の目が無いときにどこかに首輪がひっかかってしまい、首が締まった状態になってしまったり、犬自身が引っかかった状態から抜け出そうとして暴れることでケガをする恐れもあります。

おすすめの対応

自宅の中では基本的に首輪を外すことをおすすめします。犬が脱走しないよう、自宅の環境設定をしっかりする方が良いでしょう。

首輪をつける際は、きつすぎずゆるすぎず、成人女性の人差し指が入るか入らないかくらいに調節します。
また、首輪の素材も軽く、着脱がしやすい方が犬への負担も軽くて済みます。お散歩時は犬への負担や抜けにくさを考えるとハーネスの方がおすすめです。


⑥おもちゃを渡しっぱなし

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おもちゃは普段どんな風にあげていますか?遊べない時におもちゃを与える、常に床におもちゃが置いてある状態という方も多いのではないでしょうか。

おもちゃを与えっぱなしにしておくと、以下のデメリットやリスクがあります。

  • 愛犬にとっておもちゃは常に側にある魅力が低いものになる
  • 噛みちぎることによる誤飲の可能性
  • よだれがついたまま放置されると衛生的に良くない

おすすめの対応

おもちゃはできる限り飼い主と犬が一緒に遊ぶ時に出し、飼い主と遊べる楽しくて良いものという印象を与えられるようにしましょう。
また、理想は一回使ったら洗濯または洗浄して清潔に保ちます。よだれなどで汚れやニオイが付いていると犬も嫌がり遊ばなくなることもあります。

構ってあげられないときは、前述の④でも紹介した知育玩具などを与えた方が誤飲のリスクも減りおすすめです。ただし、知育玩具もあげっぱなしではなく、10分~15分で別の知育玩具に交換するなどして、魅力が落ちないよう、また、噛み壊しをしないよう配慮が必要です。

⑦犬同士で遊ばせっぱなし

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犬が大好きな子は、ドッグランやお散歩時に犬を見ると興奮して追いかけまわしたり、相手に乗るといった行動を繰り返すことが多いと思います。
しかし、これを繰り返すことで、他の犬=興奮となり、お散歩時の引っ張りや吠えにも繋がります

おすすめの対応

他の犬がいても落ち着ける練習をしましょう。愛犬にとって他の犬よりも魅力的なおやつやおもちゃをお散歩時などに持っていき、遠くに犬がいるレベルから、飼い主に意識を向け、おすわりやふせができるようにしていきます。そして徐々に犬との距離が近くても、飼い主に意識を向けてふせなどができるように練習していけるといいでしょう。

ただ、外は室内以上に刺激がありトレーニングは難しくなります。犬を見たら興奮するといった行動が癖になる前に、犬の保育園や出張トレーナーに頼んで正しいトレーニング方法を飼い主が知るのも有効です。

まとめ

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今回ご紹介したものの中に、「自分もやっていた!」というものもあったのではないでしょうか。当たり前になっている行動も、愛犬にとっては実はよくないこともあります。

「今まで問題なかったから大丈夫」とそのままにするのではなく、愛犬がより安全で快適な生活ができるよう、ぜひ一度対応を見直してみてください。

猫と仲良くなるにはどうすればいいの?コツや注意点を解説

「飼っている猫があまりなついてくれない」「家族にはなついているのに自分だけはダメ」と悩んでいませんか?もしかしたら、猫が嫌がる行動を知らないうちに行っているかもしれません。

今回は、猫と仲良くなるコツや注意点を解説します。ちょっと注意するだけで、猫との距離が縮まる可能性が高くなりますよ。

猫と仲良くなるコツ

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飼い主さんはなるべく静かな行動を心がけ、猫が自分から寄ってくるのを待つのがコツです。そのため、仲良くなるには飼い主さんの我慢と忍耐が必要になります。

静かに行動する

猫はドスドス、バタバタと行動する人が苦手です。多くの猫が元気いっぱいの人間の子どもを嫌がるのは、こうした理由もあります。足音を立てないように歩くなど、静かに行動するように意識してみてください。

大声を出さない

大好きな猫にかまいたくて、つい名前を呼びたくなりますよね。普段の会話でも声が大きい人もいるでしょう。しかし、猫は大きな声も苦手です。なるべく小声で話すようにしましょう。大きなクシャミなども注意が必要です。

あえて無視をする

床に座ったら、猫をかまわずに気にしないようにしましょう。猫が来ても目で追ったり、声をかけたりしないようにしましょう。それだけで猫が近づいてくる場合があります。猫の視線の高さになると警戒心が薄れるので、猫に背中を向けて寝転んでもいいでしょう。

近づいてきたらおやつを与える

猫が近づいてきたら、手からおやつを食べさせます。液状のおやつを少しずつなめさせるのもおすすめです。この時も、声を出さず黙って見守るようにします。

「おいしいおやつを騒がずに食べさせてくれる人」と認識し、だんだん警戒心を解いてくるでしょう。

一緒に遊ぶ

猫じゃらしなどで遊ぶのもいい方法です。特に子猫は一緒に遊んでくれる人を好みます。遊ぶときも、しつこくせず猫のペースに合わせましょう。

猫が人になついてるサイン

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猫のしぐさや行動で、人になついているかどうかが予測できます。愛猫の行動をチェックしてみてください。

猫から近づいてきて体をスリスリする

猫の方から人に近づいてきて、飼い主さんに体をスリスリするなどのしぐさがみられたら、なついて甘えていると考えていいでしょう。

膝に乗ってくる

猫が膝に乗ってくるのは、敵意がなく懐いている証拠です。ゆっくり首筋などをなでてあげましょう。

ゴロゴロ喉を鳴らす

膝に乗っているときや、なでているときにゴロゴロと喉を鳴らしている場合もなついているといえるでしょう。飼い主さんがフードを用意している間、嬉しくてゴロゴロと鳴らすときもあります。

喉をゴロゴロと鳴らすのは、子猫がおっぱいを飲んでいることを母猫に伝える行ための動です。大人の猫が喉を鳴らすときはリラックスしている状態といえます。ただ、調子が悪いときも喉を鳴らす場合があるので、食欲や排泄の状態、猫の様子なども合わせて判断してください。

鳴いてコミュニケーションを取ろうとする

なついていると「ご飯ちょうだい」「遊んで」など、猫は鳴いて人とコミュニケーションを取ろうとします。猫同士では鳴き声でコミュニケーションをとりませんが、好きな人とは鳴き声を使ってコミュニケーションを取ります。

人のあとをついて歩く

大好きな人のあとをついて歩く猫もいます。甘えん坊な猫に見られる行動です。

お腹を見せる

寝っ転がってお腹を見せるのも、なついて甘えている行動です。やわらかいお腹は、猫にとって弱点なので普通は見せるのを嫌がります。

ほかにも、「一緒に寝る」「人の鼻に自分の鼻を付けてくる」「人の手や足をなめる」などの行動もなついている証拠といえるでしょう。

猫に嫌われるNG行為に注意

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せっかく仲良くなれたのに、猫に嫌われてしまう場合があります。ほとんどの原因は「無理強い」「大げさな行動」です。

猫を追いかけまわす

「抱っこしたい」「なでたい」と思っても、決して猫を追いかけないでください。猫は恐怖心を抱き、その人が苦手になってしまいます。特に小さなお子さんには注意してあげましょう。

大声でほめる

なでながら大声でほめても効果はありません。むしろ苦手になってしまいます。ほめたいときは、おやつを与えたり、静かに声をかけたりするのがおすすめです。

叱る・叩く

粗相をしたり、いたずらをしたからといって、叱ったり叩いたりすることは絶対にやめましょう。信頼関係が崩れてしまいます。

驚かす

リアクションがおもしろいからといって、猫を驚かすのもやめましょう。驚いた経験がストレスになり、人に不信感を抱く恐れがあります。

嫌がっているのにかまい続ける

耳が倒れ、しっぽをバタバタしているときは猫がイライラしているときです。なでたり抱っこしたりするのを中止してください。

それを無視して続けると嫌われるだけでなく、ひっかかれたり噛まれたりする恐れもあります。

隠れている猫を引っ張り出す

来客時など、怖がって家具の間や狭い場所に逃げ込むことがあります。その際、無理に引っ張り出すのはやめましょう

仲良くなるのに時間がかかる猫もいる

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いろいろ試してみても、なかなか仲良くなれない猫もいます。しかしあきらめたり、かまったりせずに猫が心を開いてくれるのを待ちましょう。

特に子猫時代、「兄弟猫から早く離された」「人と触れ合った経験がない」猫はすぐに仲良くなるのは難しいかもしれません。野良猫時代が長かった猫や過去に虐待を受けた猫も、時間がかかる可能性があります。

猫が快適に暮らせる環境を維持しながら大らかな心で見守っていると、いつか猫から近づいてくれるはずです。

まとめ

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猫と仲良くなるには、「かまいすぎない」「静かに過ごす」のが効果的です。早く仲良くなりたいと、焦ってしつこくかまうとますます嫌われてしまうので注意しましょう。

猫から近づいてくる、体をすりよせてくる、喉をゴロゴロと鳴らすようになったら警戒心を解いた証拠です。しかし中には、なかなか心を開いてくれない猫もいます。あきらめずに猫のほうから近づいてくるのを待ちましょう。

犬は痛い目に合わないと理解できない!?体罰によるしつけの害を解説

皆さんの中には犬が言うことをきかない時、カッとなって叩いてしまいそうになった方もいらっしゃるのではないでしょうか。

かつての犬のしつけ方法では、犬が痛い思いをすることで飼い主の言うことをきくようになると考えられていたため、体罰が多く使われていました。しかし、動物愛護の観点はもちろんですが、体罰にはデメリットも多く、現代では犬に対する体罰は否定的な意見が多数を占めています

そこで今回は、犬への体罰の弊害について解説していきます。

なぜ体罰は良くないのか

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犬や猫を中心とした伴侶動物(ペット)の行動診療に関心の高い獣医師を中心に発足した「日本獣医動物行動研究会」は、2018年に家庭動物のしつけや行動修正のために体罰を用いることや、獣医師、トレーナーなどが体罰を推奨する行為に反対する声明を出しています。

参考:
体罰に関する声明文発表について/日本獣医動物行動研究会

体罰によるデメリット

「日本獣医動物行動研究会」の声明を元に、犬に対する体罰のデメリットを8つ挙げていきます。いかに体罰が犬にとっても飼い主にとっても良くないことか、ご理解いただけると思います。

1. 体罰はエスカレートする

体罰を続けていくと犬が苦痛の強さに慣れてしまい、より強い苦痛を与えないと言うことをきかなくなる可能性があり、最終的には命を奪ってしまう可能性があります。

2. いろいろなものに対して恐怖心を抱くようになる

体罰を与える人はもちろんのこと、直接体罰とは関係のない「近くにいる他の人」、「動物」、「物」などに対しても強い恐怖心を抱くようになることがあります。

3. 攻撃的になる

体罰を回避したいがために、攻撃行動(先制攻撃)をすることがあります。

4. 問題行動が悪化する

恐怖や不安などが原因である問題行動の場合に体罰を用いると、恐怖や不安が増し、問題行動がさらに悪化することがあります。

5. 突然の攻撃行動を取るようになる

一般的には逃げる、唸る、吠えるなどの「警戒行動」をとり、それでも嫌なことが解消されない場合に咬むという「攻撃行動」に移ります。

しかし、体罰を受けた犬は「警戒行動」を取らず、突然飛びついて激しく咬みつくなどといった、避けるのが難しい深刻な「攻撃行動」をするようになる可能性があります。

6. 問題行動が再発する可能性が高い

体罰の効果は一時的なため、効果が継続する可能性は低く、問題行動がのちに再発する可能性があります。

7. 体罰をしない人の言うことはきかなくなる

体罰の効果は体罰を与えた人に限定されがちで、体罰をする人がいない状況になると言うことをきかなくなる場合があります。

8. 他の問題行動を引き起こしやすくなる

体罰は犬に何を行えば良いかという学習をさせることはできず、犬が混乱し、他の問題行動を引き起こしてしまう原因となることがあります。

犬の気質によっては、自ら行動をすることをやめてしまう「学習性無力」の状態を引き起こす原因となることもあります。

体罰を受けた犬に多いハンドシャイ

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ハンドシャイとは犬が人の「手」に対して恐怖を感じてしまう現象です。原因として「手で叩かれて叱られていた」、「叱る時に床や壁などを手で叩いて大きな音を出した」などが挙げられます。

ハンドシャイの症状としては

  • 触ろうとすると唸る・咬む
  • 触ろうとすると避ける
  • 撫でている時に震える・固まってしまう

といった行動が見られます。この行動は、人に対する不信感や恐怖心が背景にあります。

本来、犬にとっての飼い主の手は、おやつをもらったり、撫でてもらったりする優しい存在です。それにもかかわらず、犬をしつけようとして手で叩く体罰を使ったせいで、「咬む犬に育ててしまう」という最悪の結果になってしまいます。

かつて推奨されていた犬の叱り方

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体罰とは言い切れないかもしれませんが、母犬が子犬を叱る時に行う方法だとして、かつては次のような叱り方が推奨されていましたが、現代では否定的な意見が主流となっています。

なお、英語で名称がついていることからもわかる通り、日本だけでなく世界中でこの叱り方が流行していましたが、ドッグトレーナーの中には「犬に本気で咬まれるようになった飼い主の多くが、この叱り方をしていた」と語る人もいるほど、現在では良くない𠮟り方とされています。

否定的な意見が多い叱り方①アルファロールオーバー(アルファオーバー)

犬を仰向けにさせ、抵抗しなくなるまで押さえつける叱り方。

飼い主の方が犬よりも上位だと示す方法とされていましたが、犬にとっては無理やり力ずくで押さえつけられることによって、飼い主に対して恐怖や不信を感じるとされ、信頼関係を失い、恐怖からくる攻撃行動に繋がりやすくなるとされています。

否定的な意見が多い叱り方②マズルコントロール

犬の鼻先から目の下のあたりまでの口全体(マズル)を、強くわし掴みにする叱り方。

マズルは犬にとってあまり触られたくない敏感な部分のため、叱る度に強く掴まれていると、マズルに触られることに嫌悪感を抱き、触られるのを嫌がり、最悪の場合は咬むようになってしまうこともあります。

その結果、口や鼻の治療や歯磨きが出来なくなったり、飼い主の手に対して嫌な印象をつけてしまうため、先程述べた「ハンドシャイ」になってしまったりする可能性もあります。

まとめ

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体罰によって犬をしつけることで、犬にも飼い主にも良くない影響が出てしまうことをご理解いただけたでしょうか。また、体罰を使うくらい犬のしつけを真面目にやってしまう方は、一人で頑張りすぎないことも重要です。

小さなイタズラの場合は、イタズラが出来ないように環境を工夫したり、言葉で叱ったりすることで行動を修正しましょう。問題行動が深刻で、自身や他人に危害が及ぶようであれば、ドッグトレーナーや、かかりつけの獣医師に相談してみて下さい。

犬も人間も共に幸せに暮らすことが、一番大切なのではないでしょうか。

飼い主の方が偉くないといけないの?!間違った犬のしつけを解説

皆さんは犬が家族の中で順位を作り、「自分より順位が下だと思っている人間の言うことをきかない」という話を聞いたことがあるのではないでしょうか。

犬の問題行動は、飼い主がリーダーになれていないのが原因とする考え方は、昔から多くのしつけの本やドッグトレーナーなどにより語られてきました。しかし、現代ではその考え方が否定されつつあります

今回は、ついやってしまいがちな誤った犬のしつけ方法について解説していきます。

間違ったしつけ方法はオオカミの行動学から始まった

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犬が家族の中で順位を付けるという考え方は、1940年代に行われたオオカミの行動学の実験が元だとされています。実験の中で、オオカミの群れが社会的ヒエラルキーを形成するということが判明し、アルファ(リーダー)が群れを支配しているという考え方が世界的に浸透していきました。

しかし、この実験は別々の群れで生活していたオオカミを捕まえてきて、無理やり新たな群れを作っており、本来のオオカミの群れによる研究ではないという問題がありました。新たな群れで人間の飼育下に置かれたオオカミが、通常とは異なる行動を示した可能性が高いと考えられています。

オオカミと犬は違う?!

犬の祖先はオオカミとされていますが、犬は数万年前から人間に家畜化されていたことがわかっています。

また、人間に飼育されている犬とオオカミを比較しても、「犬の方がはるかに人間に対して愛着を示す」ことが、数々の研究でわかっていることから、オオカミの行動学を、人間と共に暮らした歴史が長い犬に当てはめるのは無理があると考えられます。

飼い主がリーダーにならなければいけない!?

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先に述べたような「オオカミの群れが社会的ヒエラルキーを形成する」という問題ある実験の結果が世界的に広く浸透したこと、「オオカミは犬の祖先であるから、犬も同じように行動する」という科学的根拠に乏しい解釈から、問題行動を抱えている犬に対して「犬が飼い主より自分の方が偉いリーダーだと思っている、だから飼い主の言うことを聞かないのではないか」と考えられるようになりました

アルファシンドローム(権勢症候群)という概念

アルファシンドロームとは、家族という群れの中のヒエラルキーにおいて、犬が「自分が一番偉い」と思い込み、人間の言うことをきかなくなるという考え方です。

アルファーシンドロームに関してはドッグトレーナーや獣医師などによって様々な考え方がありますが、現代では多くの研究結果により否定的な見方が多いと思われます。

かつてすすめられていた犬のしつけ方法5選

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かつては、犬に自分が一番偉いと思わせないため、飼い主との「主従関係」を作ることに重点に置いたしつけ方法が推奨されていました。しかし、アルファシンドロームに対する否定的な観点から、現在では否定されている方法がたくさんあります

否定されている考え方①飼い主がリーダーにならないと犬は言うことをきかない

厳格な上下関係を作らなくても、以下のポイントを押さえることで、言うことをきいてくれるようになります。

  • 適切な褒め方・叱り方をする
  • 飼い主の言うことをきくと良いことがあると教える
  • 犬と飼い主の信頼関係を築く

否定されている考え方②飼い主を下に見ているからマウンティングをする

犬が飼い主にマウンティングしてしまう場合、以下のことが考えられます。

  • 楽しくて興奮している
  • 以前マウンティングした時に、飼い主が(嫌がって)大きなリアクションをしたため、楽しくなってしまった
  • マウンティングを止めさせなかったために、癖になってしまった

常習化しないためにも、早めに対処することが大切です。

否定されている考え方③飼い主と同列にしないためベッドやソファなど高い場所に犬を上げてはいけない

野生の犬や多頭飼いの家庭犬でも、リーダー犬が高いところで休むというような習性はないので、根拠に乏しい説です。ソファの上にあげることは、降りて欲しい時に犬が素直に降りてくれれば、問題はありません

ベッドに上げることに関しては、飼い主と一緒にベッドで寝る習慣がある犬の場合、「動物病院に入院する時」、「ペットホテルに預ける時」、「災害時」など、犬が一人で寝なければいけない状況で、大きなストレスを感じやすくなります。一緒に寝ること自体に問題はありませんが、クレートなどで一人で寝ることが出来ることも重要です。

否定されている考え方④犬が自分の方が偉いと思っているから、飼い主より先に歩く

犬が飼い主を引っ張って歩くのは、飼い主より自分の方が偉いと思っているからではなく、以下が主な原因と考えられます。

  • 好奇心や匂いを嗅ぎたい欲求が強い
  • 運動不足などでストレスが溜まっている
  • 飼い主の横について歩く習慣が根付いていない

否定されている考え方⑤引っ張りっこ遊びで負けてはいけない

引っ張りっこで犬のほうが力が強く、飼い主が負けてしまった場合、犬が飼い主を見下すようになるのではないかと考えられていましたが、こちらも根拠のない説です。
引っ張りっこ遊びは犬の狩猟本能を刺激する遊びなので、

引っ張りっこ → 飼い主が手を離す → 犬が獲物(おもちゃ)を確保する

といった流れにしてあげた方が、犬の狩猟本能を満たすことができ、ストレス解消になります。
最終的におもちゃを片付ける時は、特別おいしいおやつと交換することで、「飼い主におもちゃを渡すと良いことがある」と教えておきましょう。

「主従関係」よりも「信頼関係」を大切にしよう

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1990年代から、欧米では犬を褒めてしつける「陽性強化法」が主流となり、支配的な「主従関係」よりも、犬と飼い主の「信頼関係」が重要だという考えが広まっています。

この流れは、動物愛護の観点はもちろんですが、犬との厳格な「主従関係」を作り、支配的なしつけをすることによって、「犬が飼い主を信頼できず、凶暴化してしまう」、「犬が萎縮してストレスを抱える」などの問題が多く報告されたことが原因だと考えられます。

飼い主側からしても「頑張ってリーダーにならなくちゃ!」と考えるよりも「犬と良い信頼関係を築いていこう」と考える方が、気が楽になる方も多いのではないでしょうか。犬に対して一方的に行動を強いるのではなく、犬も飼い主も幸せに暮らすことに重点を置いたしつけ方法が広まっていくことを、切に願います。

愛犬と一緒に運動不足を解消しよう!おすすめスポーツ4選

犬を飼っている方の多くが、毎日犬の散歩でウォーキングをされていると思います。しかし「ウォーキングだけでは運動量が足りない」、「ジムに行ってダイエットしたいが、その後犬の散歩に行くのは面倒」と感じることもあるのではないでしょうか。

いわゆるドッグスポーツの中には、犬がメインで動き、あまり飼い主の運動にならない競技もありますが、今回は飼い主の運動にもなり、犬と一緒に楽しめるスポーツを4つご紹介していきます。

ジョギング

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いつものお散歩で物足りない場合は、ジョギングを取り入れてみましょう。

あると便利なグッズ

リードを手に持たずにショルダーリードで「たすき掛け」にすると、両手が空くので走りやすくなります。

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飼い主の腰にリード巻く、ウエストタイプのリードで犬とジョギングをする方を見かけますが、犬が興奮して急に引っ張った場合などに、飼い主がバランスを崩しやすく転倒の恐れがあります。特に力の強い大型犬の場合は注意が必要です。

必要なしつけ

普段の散歩の時に、飼い主の横について歩けることが最低限の条件になります。

また、人間は歩いている時より走っている時の方が、強い力が加わるとバランスを崩しやすくなり、転倒する可能性が高くなります。他の犬や自転車・バイクなどに興奮して急に引っ張る癖がある犬の場合は、興奮する癖を直すか、走らず早歩きにするなどの対策をとりましょう。

ある程度走ったら「マテ」のトレーニングをするのもおすすめです。犬も疲れているので、動かないトレーニングの成功率が高くなります。

気温とコースのコンディション

夏の暑い時期を避けるのはもちろんですが、冬も注意が必要です。道路の凍結や融雪剤の影響で肉球を痛めてしまう可能性があります。

アスファルトよりも土や芝生がある柔らかい地面の方が、肉球だけでなく体全体の負担が少ないのでおすすめです。

家族や友人とジョギング

ジョギングする場合は、手に何も持たずに走るのが理想ですが、犬と一緒の場合はトイレ処理グッズや水など、どうしても持ち物が増えてしまいます。

家族や友人と一緒に散歩に出て、走りたい人は犬と一緒に走り、歩きたい人が荷物持ちやトイレ処理を担当する、というように役割分担している方もいます。二人で役割を交代して、交互に走るのもいいですね。

登山・ハイキング

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犬を連れて登山やハイキングに出かけるのも、いい運動になります。普段とは違う場所を歩くことで、犬も人間も気分がリフレッシュされますし、犬にとっては群れで移動することによって、群れの意識や飼い主との信頼関係を深める効果が期待できます

登山・ハイキングの注意点

犬を連れての登山やハイキングの場所選びには注意が必要です。
山道やハイキングコースでは、法律的には「犬を放つこと」は禁止されていますが、「(リードを付けて)持ち込むこと」自体は禁止されていません。

参考:
Q&A(よくある質問にお答えします。) | 自然環境・生物多様性/環境省

しかし、実際に山に入ろうとすると「犬を連れての入山はご遠慮ください」という看板を時々目にします。さらに厄介なことに、そういった情報はあまりネットに載っていないので、現地に着いてから入山出来ないと知ることもあるでしょう。

「犬友達と情報交換する」、「SNSなどで実際に犬と登山やハイキングをした人の発信を参考にする」、「登山が趣味の人に聞いてみる」などの事前準備が必要になります。

その他の注意点などはこちらの記事をご参照下さい:
愛犬と登山やハイキングを楽しむ方法。5つのリスクとその備えとは?

アジリティ

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ドッグスポーツの王道とも言えるアジリティは、簡単に説明すると犬の「障害物競走」です。単に犬の運動不足を解消するだけでなく、指示役の飼い主も一緒に走るため人間の運動量も多くなります。

こちらの動画は本格的な大会の模様ですが、運動不足を解消することが目的であれば、遊び適度に楽しんでやってみることをおすすめします。
他にもアジリティには次のようなメリットがあります。

  • 楽しい遊びを一緒にすることで、犬と飼い主の信頼関係が向上する
  • 慣れないことに挑戦し、成功する体験を積むことで、犬のメンタルキャパシティが向上する
  • 犬が本来持っている、作業意欲を満たすことが出来る
  • 犬の得意なこと、不得意なことがわかるため、しつけやトレーニングの参考に出来る
  • 飼い主が指示をしながら行うため、飼い主に注目しやすくなる

アジリティが出来る場所①犬の訓練所

アジリティ初心者で犬に教える方法がわからない方や、本格的に大会に出てみたい方は、直接ドッグトレーナーに教えてもらえる訓練所での練習をおすすめします。

アジリティ設備のある訓練所
公認訓練所/一般社団法人 ジャパンケネルクラブ

アジリティが出来る場所②ドッグラン

犬に教える方法がわかる方や、気楽にアジリティを試してみたい方はドッグランでの練習がおすすめです。

アジリティ設備があるドッグランを検索できるサイト
全国のドッグラン一覧/ DOGFUL(ドッグフル)

アジリティの注意点

アジリティはジャンプしたり障害物に登ったりと、犬の体に多くの負荷がかかるため、以下のような犬種は注意が必要です。

  • 椎間板ヘルニアになりやすい犬種
  • 股関節形成不全の大型犬
  • 膝蓋骨脱臼になりやすい小型犬
  • 鼻腔狭窄を患う短頭種

このような犬種の場合は、かかりつけの獣医師にアジリティを行っても大丈夫か、事前に確認しましょう。

ドッグヨガ

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あまり活動的ではない犬や、犬に激しい運動をさせることに不安がある場合は、ドッグヨガをやってみてはいかがでしょうか。
ドッグヨガでは、犬と呼吸をあわせて、ポーズをとったり瞑想をしたりします。

犬と飼い主が一緒にリラックス

犬に無理やりポーズをとらせたり、ストレスになるようなことはせず、自然体の犬を全身全霊で感じていくと、今までにない犬との一体感を感じられるようになります。

もし、「ヨガをするのに犬が邪魔をしてくる」、「犬が迷惑している」と感じたら、犬に触れながらゆっくりと呼吸だけをしてみましょう。

運動が苦手な人でも楽しめる

犬に負担をかけないように、しっかり支えながらゆっくり動くため、インナーマッスルが鍛えられ、代謝もアップします。

参考:
ドッグヨガについて/日本ドッグヨーガ普及協会

まとめ

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犬と一緒に運動することで、「犬と人のストレス解消」、「犬と人の運動不足解消」、「絆や信頼関係を深める」といった効果が期待できます。

また、「ジムに行ってから、犬の散歩をする」というように犬と人が別々に運動するより、一緒に運動した方が、忙しい毎日の中で時間の節約にもなるでしょう。

ぜひ、愛犬と共に健康な生活を目指してみて下さい。

問題行動の原因にも?!犬の「退屈」と「運動不足」を解消しよう

愛犬が問題行動を抱えている場合、その原因を解明するのはプロのドッグトレーナーでもない限りとても困難です。「飼い主との関係性」、「犬の性格や癖」、「住環境」など、いろいろな要素が複雑に絡み合い、問題行動となっている可能性が高いと考えられます。

しかし、「ドッグトレーナーにお願いするのはハードルが高い」と感じる方も多いのではないでしょうか。

今回は、犬の問題行動の原因になりやすい、犬の「退屈」「運動不足」に焦点をあてて、対策をご紹介していきます。トレーナーに依頼する前に、ぜひチェックしてみて下さい。

①犬の退屈対策

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一日のうちで犬がどのくらい暇な時間を過ごしているかは、その犬の「飼い方」「年齢」「体力」「性格」などによって大きく差が生じるため、残念ながらはっきりとはわかりませんが、多くの方が「自分の愛犬は暇そうにしているな」と感じたことがあるのではないでしょうか。

しかし、犬に退屈な思いをさせないように一日中遊んであげるのは、現実的に無理があります。また、犬によっては常に人と一緒ではなく一人の時間がほしい子もいますし、飼い主のかまい過ぎによって犬の自立心が育たず、他の問題行動を起こす可能性が出てきます。

ある程度は犬が一人で暇つぶしをしてくれるように、知育玩具などを使って一人遊びが出来るように習慣化させましょう。

犬のフードは食器からあげるべき?!

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多くの家庭犬は、食器を使ってフードを食べているのではないでしょうか。食器から食事を摂るという習慣は、人間からみれば当たり前の行為ですが、犬から見ればそうとも限りません。

犬の退屈対策として、いつものフードを食器ではなく知育玩具に入れて、数回に分けてあげてみます。暇つぶしだけでなく、胃が拡張してねじれる「胃拡張・胃捻転症候群」の原因になる「早食い・一気食い」の予防が出来るというメリットもあります。

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苦労してエサを食べることで得られる「コントラフリーローディング効果」とは

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知育玩具でフードを食べることをおすすめした飼い主の中には、「食べにくくして、意地悪しているみたいでかわいそう」とおっしゃる方もいました。しかし、食べにくくすることにはメリットがあると科学的に証明されています。

1963年に動物心理学者のグレンジェンセンの研究により、「動物は食事を苦労せずに得るよりも、なんらかの対価(労力)を払って得ることを好む」ということが明らかになり、「コントラフリーローディング効果」と名付けられました。これは犬だけではなく人間を含むほとんどの動物に当てはまります。

飼い主から簡単にもらったフードより、知育玩具などを使って苦労して得たフードの方が、犬にとっては価値のあるものになるということですね。知育玩具を使うことによって退屈対策だけでなく、いつものフードの価値が上がる効果が期待できます。

②運動不足対策

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犬の運動不足も問題行動の原因になっている場合が多く見られます。こちらも犬の「年齢」「体力」「性質」などによって異なるため、愛犬にとって適切な運動量を見極める必要があります。

一般的に「小型犬は一日30分程度の散歩」、「大型犬は一日1時間程度の散歩を2回」となどど言われていますが、この説はあくまで目安です。「トイプードルの運動による消費カロリーの目安は一日〇〇カロリー」というような、具体的な数値は明示されていません。

「うちの犬は運動不足かも」と思った方は、まずは動物病院で健康診断を受けることをおすすめします。例えば、後ろ足を触ろうとすると咬む犬の場合、「後ろ足の関節に問題があった」などということは珍しくありません。

まずは健康であることを確認してから、運動不足の対策をしていきましょう。

犬の運動不足を解消するには、散歩の時間を増やすべき?!

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犬の運動不足を解消法を考えた時、多くの方が「散歩の時間を長くしよう」と考えるのではないでしょうか。しかし、忙しい毎日の中で、「これ以上散歩の時間を取れない」という方もいらっしゃると思います。

筆者はそういったご相談者さんには「散歩の時間を少し減らして、その分犬と遊ぶ時間を増やしましょう」と、ご提案しています。

「散歩」と「飼い主との遊び」には、それぞれ次のようなメリットがあります。

散歩のメリット

  • 気分転換、心身のリフレッシュ効果
  • 様々な刺激を受け、ストレス解消や社会化につながる

飼い主との遊びのメリット

  • もってこい遊び、引っ張りっこなどは犬の運動量が多い
  • 飼い主との信頼関係を築くことが出来る

「犬の運動=散歩」と考えている方が多いのですが、それぞれのメリットを上手く組み合わせ、「散歩」と「飼い主との遊び」の両方を取り入れてみて下さい。

飼い主との遊びで犬のオキシトシンが増える

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犬と飼い主が見つめ合うことで、幸せホルモンとも呼ばれる「オキシトシン」が、犬も人間も増えるというのは有名な話ですが、犬が飼い主と遊ぶことで犬のオキシトシンが増えるという実験結果があります。

アメリカの神経経済学者ポール・ザック博士は、犬が飼い主と「遊ぶ前」と「遊んだ後」のオキシトシンのレベルを計測したところ、「遊んだ後」のオキシトシンが57%上昇したと報告しています。

参考:
Cats vs. Dogs: Who loves us more?/neogen

飼い主との遊びが犬にとって単に運動不足解消だけではなく、ストレス軽減に繋がる効果があることがわかる実験結果ですね。

まとめ

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問題行動の原因になりやすい「退屈」と「運動不足」について解説しましたが、冒頭でもお話した通り、様々な要素が絡み合って問題行動の原因になっているのが実情です。

まずは、「退屈していないか」、「運動不足ではないか」をチェックしてみて、それでも問題行動が直らないようであればドッグトレーナーや獣医師に相談してみてはいかがでしょうか。