本当に飼って大丈夫?迎える前に知ってほしい犬を飼う大変さと責任
ペットショップにいるたくさんのかわいい子犬たち。目が合ったり、抱っこをすれば、「運命の子だ!連れて帰りたい!」と思う方もいるでしょう。
しかし、その衝動買いは要注意です。衝動買いでなくても、犬のことをよく知らずに飼うのは、犬も人も不幸になる可能性があります。
今回は、本当の意味で犬も人も幸せに暮らすために、飼う前に知って欲しい、飼育する上での大変さや現実的な部分を紹介します。飼う決断をする前にしっかりと考えてみてください。
知ってほしい犬と人の違い
擬人化されやすい犬ですが、実際には、体の作りから生得的に備わった行動、言葉、全てが人と犬で異なります。具体的に知って欲しい違いをご紹介します。
1. 犬は人の言葉が理解できない
愛犬に話しかけると愛犬も嬉しそうにしてくれたり、お手・おすわり等ができると、通じ合っていると感じますよね。もちろん通じあっている部分もあると思いますが、大前提として、犬は人の言葉を理解できないということをしっかりと受け入れましょう。
「ダメと言ってるのに(ある行動が)直らない」「トイレと言っても違う場所で排泄をする」「静かにと言っても吠えやまない」といったお話を飼い主さんからよく聞きます。でもこれは当然のことですよね。
愛犬と通じ合うためには、日々の生活を通じて構築する良好な関係性と、適切なトレーニングが必要で、飼い主さんが愛犬を理解することも非常に大切です。
2. 人にとっての問題行動は犬にとっては普通の行動
吠え、噛み、あらゆる場所での排泄、食糞、散歩時の引っ張りなどのお悩みになりやすい人にとっての問題行動は、犬からすれば、普通の行動またはその行動をとらざるを得ない状況になっていることがほとんどです。
それは、犬にとって適切な環境でなかったり、その行動を起こす環境になっていることが大きな原因であり、人間側に問題があります。犬を叱ったり、問題視する前に、原因を考え、人が環境を整えることが必要となります。
具体的に、問題行動としてよく挙がる行動、つまり、犬を飼ったら直面する可能性の高いお悩みとその原因・対策を見ていきす。
お悩み①吠え
【目的・原因】
犬は吠えることで自分の意思を伝えます。吠えるのは、何かしらの意思や要求があり、それらが満たされていないということなのです。【対策】
なぜ吠えているのか、しっかりと原因を見極めることが非常に大切です。
・ストレスや運動不足の発散は十分か
・お散歩や飼い主さんとの遊びは十分か
・寒くないか、暑くないか
・体調は問題ないか
・排泄はできているか
・新鮮なごはん・水は足りているか
・家やサークル等は愛犬にとって安心して落ち着ける場所か
・留守番を連日させていないか
犬を叱る前にあらゆる原因を考え、対応してあげましょう。
お悩み②噛み
【目的・原因】
犬は噛むことで発散をしたり、その物を確かめます。さらには、歯や顎の形を整えたりもしていると言われています。
噛むという行動は犬にとっては日常的に必要で当たり前の行動です。犬は噛んでも良いものと噛んではいけないものの判断はできません。身の回りにあるすべてが噛む対象です。【対策】
噛んでいいものをたくさん与え、噛んで欲しくないものは噛めない位置へ移動させるなど、環境を整えましょう。
お悩み③排泄
【目的・原因】
犬は人のようにトイレという概念がなく、寝床から離れた吸収の良い場所で排泄することを好みます。犬からすれば、人が決めた室内の数カ所でしか排泄が許されないというのは大変なことですし、覚えるのにも時間がかかることもよくあります。【対策】
トイレトレーニングは気長に、そして失敗しても犬を叱ったりせずに、少しずつでも見られる成長をおやつで褒めて伸ばして、トイレを覚えてもらいましょう。
お悩み④お散歩や外で落ち着かない
【目的・原因】
犬にとって外は、自分より大きな人や物・車・自転車・様々な音、知らない犬などがたくさんいて、恐怖の場となってしまうこともあります。
そのため、吠えたり、そわそわしたり、散歩では歩かない、逆に引っ張る、カフェなどに行っても落ち着けないこともあります。【対策】
外でも落ち着くトレーニングや、愛犬が何に対してどのように反応しているのかを把握し、それに徐々に慣れていく練習も大切です。
犬を飼えば人の生活も変わる(変えなければいけない)
犬も生き物です。毎日の散歩、遊び、トレーニング、ごはん、排泄の処理…と多くの時間がかかりますが、それらは基本的に飼い主さんが対応しなければなりません。
仕事も含め外出が多く、お留守番ばかりさせていれば、犬には大きなストレスがかかり、それに伴い人が考える問題行動が多く見られるようになります。さらにひどくなれば、身体的、精神的な病気にかかってしまう可能性もあります。
犬は本来ひとりで過ごすことが苦手です。留守番に向いていない生き物だということを理解し、お留守番を減らせるか、しっかりと向き合う時間が作れるか、それに伴い自分の時間が減っても大丈夫かを考えてください。
犬を飼えばお金もかかる
時間だけではなく、病院代やトリミング代、ごはん・おやつ代、おもちゃ、トイレシーツ代、エアコン代、プロに預ければトレーニング代やシッター代、加入すれば保険代など、多くのお金もかかります。
アニコム損害保険株式会社によると、犬に関する費用として一年間で約34万円かかったという調査結果もあります。犬の一生を15年とすると、単純計算で510万円です。シニアになると病院に行くことも増えますので、さらに費用がかかることも予想されます。
適切なケアや治療をするためにも、金銭的な余裕も重要です。
参考:アニコム損害保険株式会社
「ペットにかける年間支出調査 2020」
犬を飼う前にチェックしたいこと
これまで紹介してきたことを踏まえ、本当に犬を飼えるかどうか、以下の点をチェックしてみましょう。
- お留守番は1日4時間未満かつ週2~3程度か
- お留守番を長くさせる場合は、犬の保育園やペットシッターを利用できるか
- 毎日愛犬のお世話をしっかりできる時間とお金があるか、それに伴い自分の為だけの時間とお金が減っても大丈夫か
- 愛犬が病気になっても病院代を払えるか
- 自宅が犬の飼育可の物件か
- 旅行など一晩以上家を空ける場合は、愛犬をペットホテルに預けられるか
- エアコンで適切な温度・湿度管理ができるか
- 今後、結婚、出産、引越し、介護、転職、自分自身の高齢化などライフステージが変わっても一生飼い続けられるか
- 同居家族も含め犬アレルギーの人がいないか
- 犬の高齢化や病気など変化があってもお世話をする覚悟があるか
- 犬が噛んだり吠えたりと大変なことがあっても飼い続ける覚悟があるか
- 想定していたサイズよりも大きく成長しても飼える環境と覚悟があるか
- 万が一、自分の身に何かあった際に、飼ってくれる人がいるか
- どんなことがあっても一生大切にし、最期の時まで犬の尊厳を大切にし、過ごすことができるか
まとめ
犬にも命があり、意思があり、尊厳があります。犬は飼われた以上、本来犬としてはあり得ない生活を、人の生活に合わせて行動することとなります。そのため、人との生活に慣れるには多くの時間がかかり、失敗もします。
どうかこれらの点を忘れずに、犬を飼うと決めたら、迎えたその日から最期の時まで責任を持って、愛犬の一番の理解者、味方となり、愛犬も人も本当に幸せな日々を過ごしてほしいなと思います。
そして「飼わない」という選択もとても大切であるということを改めて書いておきます。
[子犬の甘噛み]叱る前に知ってほしい原因と対策
犬のお悩みでよく聞かれる甘噛み。噛まれると痛いこともあり、叩いたり、大きな声を出して叱ったりしていませんか?しかし、それでは逆効果です。
愛犬の甘噛みをやめさせるには、しっかりと原因を知り、正しい方法で対応する必要があります。
今回は、子犬の甘噛みの原因と対策について詳しく解説していきます。
甘噛みとは
甘噛みは子犬の頃よく見られる行動で、攻撃的で相手を傷つけることが目的ではなく、別の目的で人の手や足、物などをハムハムと噛む行動を指します。
犬としては相手を傷つけるつもりがなくても、月齢が上がるにつれて噛む力も強くなり、人からすると痛いと感じることも多々あります。
叱っても意味がない?
みなさんは甘噛みをどのように対処していますか。「痛い!」「いけない!」「ダメ!」などと言葉で叱っていますか?それとも口を強く掴んだり、身体を抑えつけたりたりして叱っていますか?
これらの対応はどれもオススメしません。なぜなら犬には人の言葉が理解できないからです。「𠮟っているのに全然やめないんです」という飼い主さんがいますが、これは残念ながら当然です。
また、身体的に圧をかけたり行動を制限をするのもやめましょう。
愛犬にとってそれが恐怖を感じるものとなれば、甘噛みの対処という範囲を越えて、飼い主さんとの関係性を壊しかねません。関係性を構築しなければいけない大切な時期に大きな悪影響を及ぼす可能性があるため注意しましょう。
甘噛みをする4つの原因
甘噛みの主な目的や原因には何があるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。
1. 物を確かめるため
人が手で触って物を確かめるように、犬は噛むことでそれがどんな物かを確かめます。
噛むという行動は犬にとって当たり前で、生きていくうえで必要な行動であり、子犬の時期は特に頻繁に行います。
2. 歯の生え変わり時期でムズムズしているため
生後4~6ヶ月頃になると乳歯が抜けはじめる子が多いです。この時期になると歯がムズムズし、何かを噛みたくなります。
3. 有り余る体力を発散するため
子犬も体力は日に日に増していきます。そんな時に遊びや運動・刺激が足りないと、発散不足となり、噛むことで発散をしようとします。
4. 人の手や足が動いていて面白いため
動くものを追いかける習性を持つ犬には、自分の目の前で俊敏に動く人の手や足は楽しいおもちゃになりやすく、追いかけたり噛んだりして、遊ぼうとします。
甘噛みをやめさせるのは難しい
噛む行動は犬にとっては必要な行動で、その行動をやめさせることは難しく、かつ酷です。人で考えれば、手を使うのは基本的に禁止で、物を食べる時のみ手を使って良いと言っているようなものです。
ですので、噛むことを辞めさせるのではなく、噛んでも良い適切なものを用意するとともに、しっかりと噛む以外に欲求を発散する機会を毎日作ることが大切です。
人の手を噛む場合は、愛犬の前では手をゆっくりと動かし素早く動く楽しいものという印象を与えないようにします。
また、手を噛もうとする仕草がみられたら、噛めないように手を上げたり後ろにしたりして、手を噛むことが癖にならないようにすることも大切です。
噛みたい欲求を発散させる方法
①おもちゃ遊び
引っ張りっこやもってこい遊びなど、愛犬がしっかり体を動かせるように一緒に遊んであげてください。
おもちゃを愛犬に渡しただけでは体を動かさないことが多いため、飼い主さんも一緒に楽しみながら遊んであげましょう。
②知育玩具を使う
知育玩具におやつやフードを入れ、噛んだり転がしたりして中身のフードを取ることで、ストレスを発散したり噛みたい欲求を満たしたりすることができます。
中に入っているおやつをどうすれば食べられるかを考えなければいけないため、体力を使う遊びとは違った刺激を得られます。
③ノーズワーク
ノーズワークとは、犬が鼻を使って食べ物を探し当てるゲームです。隠されたおやつやフードを、嗅覚を使って探し当てることで良い刺激・疲れとなります。手軽にできるものとして「ノーズワークマット」なども販売されています。
④お散歩
外の空気を吸い、外でしか聞けない音を聞き、人・犬・物を見ることで家にいると感じられない刺激や疲れを得られます。
お散歩も毎日同じような道でなく、色々な道を歩くことも大切です。ワクチンの関係で外を歩けない場合は、抱っこ散歩をしてあげるだけでも十分な刺激となり、様々な慣れにも繋がります。
まとめ
甘噛みはお悩みになりやすいですが、原因を考え、適切な対策をしてあげることが大切です。
体力を十分に発散し、噛みたいという欲求をしっかり満たすことは、愛犬の生活の質をあげることにも繋がります。叱られてばかりでは、愛犬は萎縮するばかりで飼い主さんとの日々を楽しめず、辛い日々となってしまいます。
飼い主さんも愛犬も幸せに暮らせるよう、愛犬をしっかりと理解し、飼い主さんが愛犬が生活しやすい環境や機会を提供してあげましょう。
猫は留守番上手って本当?安全に過ごすためのコツ注意点を解説
猫は単独行動をする独立心の強い動物で、水とフードを十分用意すれば長時間の留守番も可能だと言われています。しかし、人の目の届かないところでは、思いがけないトラブルが起こる可能性もあるのです。
今回は、猫の留守番についてコツや注意点を解説します。しっかり対策をして、安心してお出かけできるようにしましょう。
猫はどのくらい留守番できる?
何時間留守番ができるかは、猫の年齢や健康状態によって異なります。
健康な猫で最長「一泊二日」
健康な大人の猫なら、最長で一泊二日程度は留守番が可能です。朝から夜まで1日中の留守番もできるでしょう。ただし丸々2日以上は留守番させないでください。フードが傷み、飲み水がなくなる恐れがあります。
不安ならペットシッターを
どうしても長時間の外出や旅行をしなければいけない場合は、ペットシッターに家に来てもらうと安心です。猫が慣れているペットホテルや動物病院があれば預けてもいいですね。
長時間の留守番が適さない猫
丸1日など長時間の留守番が向いていない猫は、子猫やシニア猫、病中病後の猫などです。飼い主さんと離れると強いストレスを感じる「分離不安」の猫も留守番は苦手でしょう。
生後3ヵ月以内の子猫
生後3ヵ月以内の子猫は、長時間の留守番ができません。1日複数回フードを与えるなど、こまめな世話が必要なので、長くて3時間程度にとどめます。
1歳未満の子猫
手がかからなくなっても、1歳未満の子猫は丸1日の留守番はさせないほうがいいでしょう。好奇心旺盛のため、いたずらをしたり、ケガをしたりする危険があります。
ただし猫用ケージを普段から寝床にしておけば、数時間の留守番はできるでしょう。ケージ内にベッドやトイレ、お水、ドライフードを置いておきます。3段のケージなら、寝床とトイレ、食事場所を分けられるのでおすすめです。
シニア猫や病中病後の猫
シニア猫や、病中病後の猫は、体調が急変する恐れがあります。またフードや水をうまく摂れない可能性もあるので、長時間の留守番はさせないようにしましょう。
分離不安症の猫
飼い主さんの姿が見えなくなると、不安や強いストレスを感じる分離不安の猫も長時間の留守番は避けてください。留守番が長いと体調を崩したり、家の中を破壊したりする恐れがあります。
かといって、飼い主さんもいつもべったり過ごすわけにもいきません。少しずつ距離を置く、留守番中だけ大好きなおやつを与えるなどの対策が必要です。猫の問題行動に詳しい動物病院に相談し、少しずつ改善しましょう。
家の中の安全チェック
猫を留守番させるときは、必ず家の中の安全をチェックしましょう。
猫が誤飲をしたり、窓を開けて出てしまったりなどトラブルが生じる恐れがあります。留守番中の猫が、キッチンのガスホースをかじった例もあるようです。
1. ひも状のものを片付ける
猫がひも状のものを飲み込むと腸閉塞などを起こす危険があります。ヘアゴムや糸、猫じゃらしのようなおもちゃは猫が届かない場所に片付けておきましょう。
2. 噛まれると不安なコード類はカバーを
電気コードやゴムホースなどをかじる心配がある場合は、市販のカバーを付けておくと安心です。カバーはホームセンターの他、Amazonなどでも購入できます。使わない電化製品は、コンセントを抜いておきましょう。
3. 窓は閉めて脱走予防
通気性を良くするためにと、ほんの少しでも窓を開けて出るのは危険です。わずかな隙間からも猫が出てしまう可能性がありますし、防犯上も不安です。必ず戸締りをしておきましょう。
4. お風呂のお湯は捨てる
猫が落下すると危険なので、残り湯は捨てたほうが安心です。夏は涼しく、冬はほんのりと温かいので、お風呂場を好む猫はたくさんいます。そのため、ふたに乗った際に落ちる危険があります。
災害に備えて残り湯をためる場合は、猫がお風呂場に入れないようにしておきましょう。
5. 家具やキャットタワーの転倒防止
外出中に大地震が来る可能性もあります。大型の家具は必ず転倒防止をしておきましょう。
キャットタワーもしっかり固定してください。天井に突っ張って設置するタイプのキャットタワーは、緩みなどがないかときどき確認しておきましょう。
快適に留守番する工夫
留守番中も快適に過ごせるように工夫すると、猫のストレスも少なくなります。ゆったり眠って待ってくれれば飼い主さんも安心ですね。
1. 水やフードは多めに
水とフードは、1日に必要な量より多めに置いておくと安心です。特に夏は水が蒸発する恐れもあるので、複数置いておきましょう。ウエットフードは腐る恐れがあるため、ドライフードを置くようにしてください。
部屋のいろいろな場所にフードを置いておくと、猫が探して食べるので退屈防止になっておすすめです。
2. 快適室温をキープ
夏や冬はエアコンを入れて、適温を保ち、室温が暑すぎたり寒すぎたりしないようにしましょう。ただし、冷房を好まない猫もいるので、他の部屋に移動できるようドアは開けて、ストッパーを付けておきます。
エアコンのリモコンスイッチを猫が踏まないよう、引き出しなどに入れておきましょう。夏は、窓辺にすだれやよしずをかけて置くと日差しが和らぎます。
3. トイレは複数設置
トイレは最低でも「猫の数+1個」置いておきましょう。排泄物が残ってトイレが汚れていると、猫は嫌がってトイレを使わないことがあるためです。
4. ペットカメラで見守り
ペットカメラを設置しておくのもおすすめです。留守番中の猫の様子がチェックでき、異変にも気付けます。
出かける前後に気をつけたいこと
出かける前に猫の居場所を確認
外出時は猫の居場所を確認してから出かけましょう。「着替え中、猫がクローゼットに入っていたのに気づかず閉めてしまった」「押し入れにいたのに気づかなかった」などのトラブルを防げます。
帰宅後は水やフード、排泄物を確認
体調を見るためにも、「フードを残していないか」「水はちゃんと飲んでいるか」などを必ず確認してください。排泄物も異常がないか必ずチェックしておきましょう。
帰宅したら猫と遊ぼう
飼い主さんがいない間は、ほとんど寝ていたはずです。運動不足を解消するためにも、帰宅後は10分程度で構わないので猫と遊びましょう。
猫とのコミュニケーションのためにも大切な時間です。ブラッシングをしたり、撫でたりするのもいいですね。
まとめ
猫は留守番が得意と言われていますが、何の対策もせずに留守番をさせるのは非常に危険です。紹介した対策や工夫を行い、安全で安心してお留守番できるようにしてみてください。
そしてお留守番前後の猫の心と身体のケアも忘れないでくださいね。
子犬の飼い主さん必見!パピーパーティーのすすめと選ぶポイント
子犬を迎えたら、サークル・トイレ・ベッド・フード・水などの準備はなんとなくイメージができたり、ペットショップなどでも教えてもらえたりすることがあると思います。
一方で、子犬のトレーニングを何をどのような手順でやっていくと良いかを知る機会はなかなか少ないのではないでしょうか。
今回は、そんな子犬が必要なトレーニングを学べ、実践できるパピーパーティーについて紹介します。
パピーパーティーとは
パピーパーティーやパピー教室といった名前で開催されることが多いこのイベント。対象は主に6ヶ月未満、大きくても1才未満の子犬です。
開催場所は犬の保育園(幼稚園)や動物病院が多く、最近ではペットショップなどで開催している所もあるようです。
名前を聞くと子犬たちが集まってかわいいだろうなというイメージは浮かびますが、実際にはどのような目的で開催されているのでしょうか。次の章で詳しく解説していきます。
パピーパーティーの目的
主催者によって、目的や内容も細かい部分では異なりますが、主な目的は大きく2つです。
①飼い主さんの勉強
- 犬についての正しい知識を得る
- 犬が人と生活していくうえで子犬のうちに必要なトレーニングを知る
- 具体的なトレーニング方法を知る
知っているようで、意外と知らない犬に関する正しい知識や、子犬の時期の大切さとその理由、そしてその大切な時期にどういったトレーニングをすべきなのか、そのトレーニングの仕方を飼い主さんが勉強をします。
初めて聞く内容も多いと思いますが、犬のプロから聞く話はきっと今後に役立つでしょう。
②愛犬と飼い主さんによる実践と課題把握
- 今やるべきトレーニングを実践する
- パピーパーティー中の様子から愛犬の現状と課題を把握する
- 愛犬の現状にあったトレーニング方法を知る
- 愛犬が知らない人や犬に会う経験をする
- 愛犬が知らない環境に身をおく経験をする
勉強したことをプロ主導で実践します。
実際にやってみるとうまくいかない部分がたくさんあると思いますが、プロであるドッグトレーナーや病院のスタッフにアドバイスをしてもらい、トレーニングの精度を高めていきます。
そして、家とはまた違う愛犬の姿から、愛犬の気持ちを読み取る練習もしてみましょう。
愛犬は何が・どうなると恐がるのか、それとも平気なのかを把握することも重要です。もし恐がる様子があれば、恐がらないレベルでその対象に慣れる練習が非常に大切になっていきます。
パピーパーティーを探す際のポイントと参加時の注意点
犬同士のプレイタイムがメインは要注意!
ドッグトレーナーや獣医師などのプロがしっかりと見ている中で、順序立てて、その子に合ったレベルで無理なく触れ合うのは問題ありません。一方で、ただ単に犬同士のフリータイムを参加者全員で行う場合は、注意が必要です。
特に、初めて他の犬と触れ合う場合は、犬に対して恐いイメージがついてしまったり、逆に犬に興味津々の子は興奮して吠えやすくなったり、他の犬にグイグイと行き過ぎてしまう可能性があります。
吸収が早いパピー期だからこそ、できるだけ参加者全員が良い形で触れ合う経験をさせてあげましょう。フリータイム重視ではなく、しっかりと学べるプログラムとなっているパピーパーティーをおすすめします。
何回目のワクチンから参加可能?
参加条件にワクチンの3回接種が必須なところもありますが、1回目の接種が終わっていれば参加可能というパピーパーティもあります。
なるべく早い時期からパピーパーティに参加する方が望ましいので、ご自宅の近くにそういったところがないか探してみてください。
移動もパピーパーティーの一部
愛犬に様々なパピーパーティーに参加させたいという気持ちもわかりますが、移動も疲れを伴うため、できるだけ自宅の近くで開催されるパピーパーティーをおすすめします。
パピーパーティーでは飼い主さんも頭と体を使って疲れるように、子犬たちもたくさんの体力を使い、非常に疲れます。移動時間が長いと体力がまだあまりない子犬は疲れから体調を崩してしまう可能性があります。
パピーパーティを探す際は移動距離も考慮しましょう。そして、パピーパーティー後もしっかりと休ませてあげることが大切です。
写真や動画撮影は主催者と参加者に許可と配慮を
愛犬がパピーパーティーに参加している様子はとてもかわいく、記録として写真や動画を撮りたくなってしまいますよね。
しかし、いきなり撮影をするのは要注意です。主催者側からするとパピーパーティーは大切なサービスのひとつですので、音声付きでの動画撮影は禁止している可能性もあります。
また、犬をメインに撮影していても、他の飼い主さんが写りこんでしまう可能性があります。中には写りこむことを快く思わない方もいたり、自分の愛犬は写してほしくないという方もいるかもしれません。
トラブルを避けるためにも、両者にしっかりと許可を取った上で、パピーパーティーの進行や周りの方の迷惑にならない範囲で行いましょう。メインは勉強です。撮影はほどほどに!
まとめ
今の時代はネットなどにも多くの情報がありますが、百聞は一見に如かず、プロから直接話を聞くと勉強になることも多いはずです。何より愛犬の状況にあった知識を得られるのが大きなメリットでしょう。
また、主催している犬の保育園や動物病院の雰囲気がわかり、今後利用するか否かの判断材料にもなります。
犬の一生を決めると言っても過言ではないパピーの時期に、ぜひ質の良いパピーパーティーで愛犬と一緒に勉強し、愛犬との幸せな日々をスタートしてください。
猫に服を着せる必要があるのはどんな時?注意点も解説!
「猫に服を着せるのはかわいそう」と思う人もいれば、「猫にもおしゃれさせたい」と愛猫に積極的に服を着せる飼い主さんもいるでしょう。
猫には服を着る習性がありませんから、基本的には服を着せる必要はありません。
しかし、寒さが厳しいときや手術後など、服を着せたほうが良い場合もあります。
今回の記事では、猫に服を着せるとメリットのあるケースや、服選びの注意点などをご紹介します。
猫に服を着せるのはどんなとき?
1. 寒さ対策が必要なとき
猫は、寒い季節になると自分で暖かいところを探したり、体を丸めて体温が逃げないようにしたりします。
一方、特に寒さに弱い猫種や、子猫やシニア猫などでは、体温調節がなかなかうまくできないことがあります。
そんな猫には、毛布を用意してあげたり、暖かい素材の服を着せてあげると良いでしょう。
さらに、日本の冬は乾燥しがちなので、服を着せることで皮膚を乾燥から守る効果もあります。
2. 手術の後の「術後服」として
避妊・去勢手術や、ケガや病気の治療を受けた後は、何もしなければ猫が傷口を気にして舐めてしまいます。
それを防ぐために、首元に「エリザベスカラー」をつけることもありますが、猫によってはかなりストレスになります。
エリザベスカラーに比べれば、服を着せるほうが猫にとって負担が小さく、日常生活にも支障が少なく済みます。
ただし、普段から服を着る習慣が全くないと、ただでさえ手術後でストレスが溜まっているのに、さらに「術後服」を着るとなると猫にとってはやはり辛いものです。日頃から、少しでも服を着る練習をしておくと良いでしょう。
3. 皮膚トラブルを悪化させないために
アレルギーや湿疹など、皮膚になんらかの異常がある猫は、気になって掻きむしってしまったり、塗り薬を舐めてしまうことがあります。
術後と同様に、エリザベスカラーをつけるのも一つの選択肢ではありますが、こちらもやはり服を着せるほうが猫にとってストレスが小さいのでおすすめです。
4. 毛づくろいが激しすぎるとき
猫は、皮膚トラブルがあるときだけでなく、ストレスを感じた際にも激しくグルーミングをすることがあります。
時には、被毛がハゲてしまうほど激しくグルーミングをし、そのまま放っておくと皮膚トラブルを起こします。
もちろん、ストレスが原因でグルーミングをしている場合は、ストレスを取り除く必要がありますが、皮膚を保護する一時的な対処法として服を着せることは有効です。
5. 抜け毛が気になるとき
猫の換毛期は、春と秋の年に2回訪れます。
猫が嫌がっているのに無理やり着せるのは良くありませんが、嫌がらないのであれば、この時期に服を着せることで抜け毛があちこちに落ちるのを防げるので便利です。
猫に服を着せる際の注意点
1. ストレスをかけないように注意
猫には本来服を着る習慣はないので、服を着ること自体がストレスになり得ます。
いきなり長時間着せるのではなく、最初は服を見せるだけ、続いて体に少し触れさせ、数分着せたらおやつをあげる、というように、徐々に慣れさせていくことが重要です。
2. 適度なグルーミングができるように
猫はグルーミングをすることで、体を清潔に保ち、皮膚病を予防したり、気持ちをリラックスさせています。
しかし、服を長時間着せてしまうと、グルーミングができなくなってしまい、猫にとっては非常に不都合です。
先述したように、グルーミングのしすぎを防ぐために服を着せるのは効果的ですが、かといって全くグルーミングができないのも問題です。
術後など、特別な理由がない限り、服を長時間着せ続けるのは控えましょう。
3. どんな服でも良いわけではない
サイズが合えばどんな服でも良いというわけではありません。
例えば、犬と猫では体格が異なるので、犬用の服を着せると違和感を感じることがあります。
さらに、フリルやビーズなどの装飾がついたものは、猫が気になって噛んでしまい、誤飲してしまう恐れがあるので注意が必要です。
なるべくシンプルで、伸縮性があり、猫のサイズにマッチした服を選んでください。
4. 服が引っかかってしまわないように注意
キャットタワーで遊んでいるときや、部屋の中で走り回っているとき、服が何かに引っかかってしまうことがあります。
猫が気づいて動きを止めたり、すぐに外れれば問題ありませんが、引っかかったまま暴れて怪我をしてしまう危険性もあります。
やはり、引っかかりやすい素材や装飾のついた服は避けるのが無難でしょう。
まとめ
猫が寒さに弱い場合や、手術後の傷口やトラブルのあった皮膚を保護する意味で、猫に服を着せることにはメリットがあります。その際、事前に服に慣らしてあげておきましょう。
ただし、猫にストレスがかからないように、着せ方や服選びには十分注意し、適度なグルーミングができるようにしてあげてください。
目指せ元気なシニア!シニア犬におすすめエクササイズ
シニア犬とは、個体差はあるものの、一般的に7才以上の犬を指すことが多いです。
犬も人と同じで、年を取れば身体的な変化や悩みが出てきやすいですが、より長く元気に幸せに過ごしてほしいという想いは飼い主さん共通の願いですよね。
今回は、そんなシニア犬の特徴や、元気に過ごすためにシニアでもできるエクササイズをご紹介します。
シニア犬の特徴とよくあるお悩み
シニア期になると現れやすい身体的な特徴とシニア犬で多いお悩みを見ていきます。こんな変化や悩みが出てきたら愛犬もそろそろシニア期に入ってきているかもしれません。
シニア犬の特徴
・皮膚がたるむ
・ぽっちゃり体型を経て痩せていく
・顔周りの白髪が増える
・毛艶の減少
・動きがゆっくりになる
・歩き方の変化
シニア犬によくあるお悩み
・夜中に鳴く、吠える
・日中起きない
・歩けなくなることがある
・物にぶつかる
・寝たきりになる
・隙間にはまる
・トイレの失敗
・攻撃的になる
・認知症の疑い
シニア犬でも毎日やりたいエクササイズ
この章ではシニア犬向けエクササイズを紹介します。
「シニアだから何もできない…」 「今更もう遅い」ということは決してなく、愛犬の状態に合わせてできることを考えることが大切です。
ぜひ、愛犬ができそうなものを、少しずつでも挑戦してみてください!
もちろんシニア犬だけでなく、シニア期に向けて、若いうちから行うのもおすすめです。
スタンドアップ エクササイズ
自ら立つエクササイズです。筋力が低下すると、伏せた状態から立つことも段々と大変になっていきます。
立つ動作をゆっくりでもしっかりとできることを目指します。
飼い主さんが、途中までサポートしてもOKです。少しずつでも愛犬が自力でできるようにしていきましょう。
スクワット
人が行う膝を曲げ伸ばしするスクワット同様、「立つ→座る」を繰り返すエクササイズです。
これにより、足腰の筋力低下を防ぐのはもちろん、自分で立ち上がり、しっかりと座れることを目指します。
座る際は脚が横に出てきたりと、ラクなお座りをしがちですが、愛犬が痛がる様子や病気・ケガがない場合は正しいお座りの姿勢で行うことがポイントです。
壁際でやることで、脚が横に出にくくなり、正しいお座りの姿勢で行いやすくなります。
障害物またぎ
愛犬が普段歩く際に上げている脚の高さよりも、少し高めの障害物をまたいで歩くエクササイズです。普段よりもしっかりと脚を上げることで使うことが少なくなってきている部分の筋肉もしっかり動かします。
障害物は、ゴム紐やタオル、飼い主さんの脚など、犬がまたぎきれなくてもケガをしないもので行います。
坂道エクササイズ
ゆるかな坂道を歩くエクササイズです。犬は前脚に体重がかかりやすい分、後脚から衰えていくことが多いです。坂道を歩き、後脚もしっかりと使うことを目指します。
まっすぐ歩くだけでもいいですが、左右にジグザグ歩くことで難易度がアップします。ジグザグ歩くと、バランスを身体全体で取る必要があるため、更に筋肉を使うことができます。
柔らかマットエクササイズ
地面ではなく、柔らかい、少々足元が不安定なマットの上を歩くエクササイズです。これにより足腰の筋力をしっかり使うことを目指します。
人の布団や厚手のバスタオル、毛布などを何枚も重ねることで不安定な土台を作ることができます。
おやつ探しゲーム
「ノーズワーク」として知られるエクササイズで、シニア犬にとってもレベルを調整することでとても良いリハビリや老化防止になります。
やり方は比較的見つけやすい様々な場所に、大好きで且つにおいが強めのおやつを置き、それらを犬自身に探してもらいます。
視覚、聴覚に比べて衰えるスピードが遅い嗅覚を使いおやつを見つけることで脳が活性化します。
更には、自らおやつを見つけるという成功体験を繰り返すことで自信を得たり、免疫力アップにも繋がります。
愛犬が見つけられる易しめの場所におやつを置き、愛犬が少々迷っていても飼い主さんはヒントを出したりせず、犬自らが見つけることが大切です。
◇エクササイズのポイント
おやつ探し以外のエクササイズは、おやつで誘導して行い、少しでもできたらおやつをあげて褒めてあげてください。そして愛犬に無理のないできそうなレベルから少しずつ行い、「できた!」という成功体験を積み重ねていくことがポイントです。
まとめ
普通にやっていたことがシニア犬にとっては、普通ではなく、頑張って行う動きになっていきます。
老化に伴う変化はショックなことも多いかもしれませんが、「うちの仔は何もできない…」と思われてしまう愛犬も辛く、飼い主さんの笑顔が見られない日々は更に辛いはずです。
シニア期にはパピー期とはまた違うかわいさや穏やかな時間があります。今の愛犬を受け入れ、ぜひこれらのエクササイズを通して、少しずつでもできるを見つけ、そして増やし、愛犬を褒めて、褒めて、一緒に喜び、シニア期も笑顔でたくさんの愛情と共にずっと過ごして欲しいなと強く思います。
うさぎが飼い主を噛む4つの理由と適切な対処法
みなさんは、うさぎに噛まれたことがありますか?
うさぎがかじり木を噛むのは自然なことですが、飼い主さんの手などを噛むのにはどのような理由があるのでしょうか。
今回の記事では、うさぎが人間に噛みつく理由とそれぞれに対する対処法を、大きく4つに分けてご紹介します。
うさぎが物を噛むのは本能
そもそも、うさぎが何かを「噛む」という行為は、本能的な理由の場合もあります。
1. 歯が伸びすぎないように
草を噛み切ることに特化したうさぎの歯は、一生伸び続けるように進化しました。
一生伸び続ける歯を「常生歯」と言い、うさぎの切歯は1カ月で1cm以上伸びると言われています。
草を食べたり、かじり木を噛んだり、歯ぎしりをすることで歯を削り、歯が伸びすぎないように調整しています。
2. ストレス解消
うさぎは、物を噛むことでストレスを発散しています。
多少のストレスがあるのは自然ですが、物を噛むことで発散できるよう、かじり木などの噛みごたえがあるものを用意してあげましょう。
飼い主さんを噛む場合
上記のように、かじり木などの物を噛む分には問題ありませんが、噛む物があるにも関わらず飼い主さんの指などを噛む場合は、何らかの内面的な理由があると考えられます。
次の章からは、人間がうさぎに噛まれる理由を、大きく4つに分けてご紹介します。
うさぎに噛まれる理由①何かを要求している
「ごはんがほしい」「遊んでほしい」など、何かを要求するときに飼い主さんのことを噛むことがあります。
特に、噛んだことで要求に応えてもらえた経験があると、「噛めばなんでもしてもらえるんだ」と学習して、要求がさらにエスカレートする恐れがあります。
<対処法>
基本的にはうさぎが噛んで要求する前に、飼い主さんがうさぎの要求をしっかりと満たしてあげることが大切です。
それでももしうさぎが噛んでた場合、すぐにはごはんをあげたり遊んであげたりしないようにしましょう。
しばらく時間が経って、うさぎが噛んだことを忘れた頃に要求に応えてあげます。
また、構ってほしくて甘えているときは、甘噛みの場合が多いですが、こちらも癖になると噛む力が強くなる可能性があるので、痛くないとしても噛み癖はつけないようにしましょう。
うさぎに噛まれる理由②縄張りを守るため
うさぎは、縄張り意識が強い動物です。
そのため、無理にうさぎに近づいたり、触ったりすると、警戒して噛みつくことがあります。
縄張り意識の強いうさぎは、特に家族以外の、普段馴染みのない人に噛みつく傾向があります。
<対処法>
うさぎやうさぎの寝床に近づきすぎたり、急に触ったりしないようにしましょう。
また、知人を家に招くときは、噛まれてしまわないように適度な距離を保つように気をつけなければなりません。
うさぎに噛まれる理由③噛み付くと嫌なことがなくなるかもしれないため
過去に、うさぎ自身が何か嫌なことをされそうになったとき、噛み付くことでそれが回避された経験があったりすると、「噛めば嫌なことをされなくなる」ということを学習してしまい、その後も噛み付くようになることがあります。
この経験を何度も繰り返すうち、この行動が定着してしまい、それがエスカレートしているのかもしれません。
<対処法>
うさぎに強い力で噛みつかれたり、噛みつかれそうになったら、軽く頭を押さえて、自由に動けないようにします。そして、低い声で「ダメ」「いけない」などと言います。この際、ケガをさせないよう強く押さえつけたり、耳を触ったりしないように注意してください。
うさぎが落ち着いたら、高い声で優しく褒めてあげましょう。
何度か繰り返すことで、嫌なことがなくなるどころか、逆に嫌なことをされると学習し、噛みつくことがなくなります。
ただし、手が怖いものであると認識し、逆に噛みつきがひどくなることもあるため、全く効果が見られなかったり、逆にひどくなるような場合は続けないほうがよいでしょう。
うさぎに噛まれる理由④触られたくないから
うさぎは繊細な動物です。
耳や足、お尻、お腹などを触られることを嫌がりますし、飼い主さんに抱っこされるのを嫌がることも珍しくありません。
また、撫でられて心地よいと感じていても、あまり長いこと撫でられると飽きてしまい、「もういいよ!おしまいにして!」という意味で手を噛んでくることもあります。
<対処法>
うさぎが触られて嫌がる部位にはなるべく触れないようにしましょう。
なお、動物病院に連れて行くときなど、抱っこが必要になることもありますから、日頃から抱っこには慣れさせておいた方が良いです。
抱っこの練習の際も、耳などは触らないようにし、優しく、短時間で済ませるようにしましょう。
まとめ
うさぎが物を噛む行為は、歯の長さ調節やストレス発散など、本能的な理由の場合もあります。
一方、かじり木などを与えても人間の手を噛む場合は、要求や警戒心、不満などがあるのかもしれません。
どのようなときに噛みつかれるのかや、噛む強さや頻度などを総合的に見て、うさぎがなぜ噛みつくのかを見極めましょう。まずは噛み付く原因を特定することが最も重要です。
その上で、噛まれないように適切な対処をしていきましょう。
愛犬とのお散歩、本当に安全?散歩に潜む5つの危険
みなさんは、愛犬とのお散歩中に、「危ない!」と感じたことはないでしょうか。
毎日散歩に行っているとつい油断しがちですが、毎日行くからこそ、改めて散歩中に気を付けたいことを見直しましょう。
今回の記事では、散歩中に起こりがちな危険や、散歩に役立つしつけ・トレーニングをご紹介します。
散歩の目的
散歩は、飼い主さんの運動や気分転換になりますが、犬にとっては主に次のような目的があります。
- 運動のため
- 音・物・におい・人など多くのものに触れて刺激を得るため
- 排泄のため
- 飼い主さんとのコミュニケーションのため
犬の健康維持のために欠かせない散歩ですが、日常的に行っている散歩にも多くの危険が潜んでいます。
アニコム損害保険株式会社が自社の保険契約者を対象に行った調査によると、自宅以外のケガで最も多いのが散歩中のケガでした。
散歩に潜む5つの危険
散歩中に起こる可能性がある危険な事故やケガとして、今回は5つの具体例を見ていきましょう。
①咬傷事故
他の犬や人を咬んでしまったり、逆に他の犬に咬まれてしまうこともあります。
相手を咬んでしまった場合は、飼い主さんの責任となり、治療費や慰謝料を請求されることがあります。
ケガを負わせるほど咬む行為は、犬の防衛本能から来ていることが多く、咬む直前に恐い、逃げたいといった大きなストレスがかかっていた可能性が高いです。
<対策>
愛犬は何に恐がるのか、恐がっているとどのような反応をするかを飼い主さんがしっかり把握しましょう。そして恐がっている様子があれば、その対象に近づかないようにしましょう。
また、犬同士でじゃれあっている場合も、激しく威嚇や喧嘩をし始めたら一度距離を取らせましょう。
②犬同士のトラブル
「犬はどんな犬とでも仲良くできる」というイメージがもたれがちですが、実際はそうではありません。
人と同じで、犬にも得意、不得意、合う、合わないがあります。
他の犬が苦手な犬は、散歩中に他の犬に吠えられたり近寄られたりすると、恐怖心から他の犬に吠えたり、咬んだりしてしまう可能性があります。
<対策>
最近では、「イエローリボンドッグ」という、様々な事情でそっとしておいてほしい目印として、黄色いリボンをリードなどに付けている犬も見かけるようになってきました。
まだあまり知られていないので必ずしも効果があるとは限りませんが、愛犬が他の犬が苦手な場合は、こうしたグッズも活用しつつ、他の犬と距離をとって歩けるように配慮しましょう。
また、愛犬が犬嫌いでなくても、相手の犬が犬嫌いである可能性を考え、むやみやたらと犬同士を近づけようとしないように注意することで、トラブルを回避しましょう。
③誤飲
散歩中に、ゴミや草などを拾い食いしてしまうことがあるかもしれません。
中には危険なものも含まれており、アニコム損害保険株式会社の調査でも、愛犬が経験したケガや事故の中で最も多い割合を占めたのがが誤飲でした。
外には、家の中にはない様々なものがあり、嗅覚で様々なものを確かめる犬は、ニオイを嗅いだり、噛んだりします。
<対策>
リードをぐいぐいと引っ張るのではなく、名前を呼んだり、おやつを見せたりして、犬の意識を違う方に向けることが大切です。
万一誤飲した、または誤飲の可能性がある場合には動物病院に連絡をし、いつ・何を・どれくらい食べたか、愛犬の様子などを伝えて獣医さんの指示を仰ぎましょう。
④脱走、迷子、交通事故
首輪やハーネスをつけているから安心と思ってしまいがちですが、過信は禁物です。
何かの拍子に、思いがけないところで首輪やハーネスが取れてしまうことがあります。
<対策>
首輪やハーネスが取れると、交通事故に遭ってしまったり、どこかに走って行き、そのまま迷子になってしまう可能性もあります。
首輪の場合には指1本が入るか入らないくらいに調整し、リードを付けて犬が引っ張っても本当に抜けないかを事前に確かめておくと安心です。
ハーネスにも様々な種類があり、試着OKなお店もあるので、サイズ確認を店員さんに手伝ってもらうと良いでしょう。
⑤熱中症・脱水
犬には、人のように全身から汗をかいて体温調節する機能がありません。
「パンティング」といって、口からハァハァと呼吸をすることで体の熱を逃します。しかし、パンティングでは体温調節機能が不十分です。
さらに、犬は人よりも地面に近いところを素足で歩くため、人間よりも暑さを感じやすく、脱水や熱中症になりやすいです。
人が心地よいと感じる気温20度くらいから熱中症の発症率が上がるというデータもあります。
<対策>
20度を越える時期になったら、特にこまめな水分補給と涼しい場所での休憩、過度な運動を避けるなど、体温が上がりすぎないように注意してあげましょう。
暑い時期の散歩は、朝晩の涼しい時間帯に行きましょう。
散歩時に役立つ6つのトレーニング
散歩時に危険を免れたり、より楽しく快適にお外の時間を過ごすためのオススメトレーニングを紹介していきます。
1. アイコンタクト
名前を呼ばれたら飼い主さんの方に意識を向けるトレーニングです。
拾い食いや無駄吠え防止に役立ちます。
2. 離して/オフ
口に咥えたものを離してもらうトレーニングです。
物を拾って口に入れてしまった時、飲み込む前に離させることで誤飲を防ぎます。
3. 社会化
社会化とは人・物・環境・音・犬などに慣れることで、どんな状況下でも気にすることなく、落ちついていられる状態を目指すトレーニングです。
社会化がしっかりとできていると、犬自身が自信を持つことができ、安心して様々な状況下に身を置くことができます。
この社会化は子犬のうちに行っておくことが推奨されていますが、何才になっても様々な刺激に触れ、慣れることは大切で社会化トレーニングは一生継続していくものです。
4. まて/ステイ (刺激が多い中での)
車が走っていたり、人、犬などがいる刺激が多い外でも待てることを目指しましょう。
排泄物を処理する際や信号待ちなど、止まっていてほしいときに役立ちます。
5. 呼び戻し
「まて」同様、刺激が多い外でも飼い主さんから呼び戻しの指示が入ったら飼い主さんの元に戻ってこられるレベルを目指しましょう。
首輪が外れたり、リードを離してしまった際にも役立ちます。
6. 横について歩く
飼い主さんの横を、飼い主さんのスピードに合わせて歩くトレーニングです。
散歩時の引っ張り、拾い食い、無駄吠えを回避しやすくなります。
まとめ
愛犬の安全を守るのは飼い主さんです。愛犬が何にどんな反応をしているのかをを把握する「観察力」や、愛犬がこの状況だったらどんな行動にでやすいかを「予測して先回りして対応する力」も非常に重要です。
また、その時の様子と過去の様子を比較することで、これまでとの違いなども把握することができます。
その時によって愛犬の様子も変わりますので、今現在の愛犬をしっかりと把握し、安全に散歩するにはどうしてたらいいかを日頃から考えてあげましょう。