災害時にも役立つ!愛犬とやっておきたい「クレートトレーニング」

クレートとは、硬い素材でできた犬や猫などが入れる屋根付きの持ち運び可能なケースのことです。

愛犬がクレートの中でストレスをあまり感じずに過ごせるようになると、おでかけや災害時などに役立ちます。一方で、ご自宅でクレートを使っている方は少ない印象です。

今回は、クレートのメリットと、愛犬がクレートを安心して使えるようになるためのクレートトレーニングの方法をご紹介します。

クレートの4つのメリット

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クレートを使うことのメリットは多く、安心して愛犬が使えるようになって欲しいもののひとつです。ここではクレートのメリットを具体的に見ていきます。

①どこにいても落ちつける

クレートが愛犬にとって安心して落ち着ける場所になると、旅行や帰省など自宅以外の場所に行った際にもクレートがあると落ち着きやすくなります。
はじめての場所や慣れていない場所で緊張しやすい子は、安心できる場所があることで精神的な負担も減ります

②避難時に使える

地震や台風などでいつ避難所生活になるかわかりません。愛犬と一緒に避難所へ行けた場合であってもフリーで過ごせることはあまりなく、クレートやケージに入ることが避難の条件になることも多いようです。

この時にクレートが使えると愛犬も落ち着きやすくなり、同時に飼い主さんも安心できるでしょう。逆に愛犬がクレートに慣れず吠え続けていたら、愛犬も飼い主さんも不安やストレスが増えるだけでなく、周りの人にも迷惑をかけてしまいます。

③車や電車移動でも使える

移動する際にもクレートは使えます。特に車移動で万一事故が起きた際、シートベルトでクレートが固定されていれば、愛犬が飛び出たり直接物がぶつかることも防げます

電車やバスなどの公共交通機関で使用する際は周りの方への配慮やルールに従うことは必須ですが、周りに多くの人がいたり音がしても、落ち着いて目的地まで行けるでしょう。

④来客時にも使える

家の中でも来客時や掃除中など一定の時間落ち着いて欲しい時もあるでしょう。そのような時にもクレートが使えると、飼い主さんにとって都合が良いことが多いはずです。

クレートの2つのデメリット

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メリットの方が多いクレートですが、デメリットも紹介します。

①愛犬がクレートで落ち着けるようになるための練習が必要

「クレートは犬が入る場所」と知っているのは人だけで、犬からすると、はじめは入るのも怖い謎の物体です。怖いイメージから安心して落ち着いて眠れるようになるまでは、個体差はありますが多くのトレーニング時間を要します

さらに、クレートを動かしたり、周りがどんな状況でも落ち着いていられるようにするにはもっと時間がかかると思っていいでしょう。
しかし、多くの時間をかけてでも慣れた方が後々飼い主さんも愛犬もメリットが多いです。

②持ち運びが大変

クレートは硬い素材でできており、重さも多少はあります。電車移動でクレートを使えるのは小型犬くらいが現実的でしょう。

車移動であれば犬のサイズに関わらず使用できるのでおすすめです。

愛犬に合ったクレートの選び方

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クレートを選ぶ際の3つのポイントを紹介します。

①愛犬がフセをしても前脚・後脚がクレートに触れずに伸ばせる
②愛犬が四つ脚で立っても頭がクレートの屋根部分に当たらない
③愛犬がクレート内で水平方向に一回転できる

まずはこの三点を基準に選んでいただき、加えて愛犬が入った状態でクレートを持ち上げた際に、クレートが歪まないかもチェックしたいポイントです。

クレートトレーニングのやり方

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クレートに慣れるクレートトレーニングは二段階あります。

一つ目はクレートそのものに入る練習、二つ目はクレートの中で落ち着いていられるようにする練習です。

クレートに入る練習

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①愛犬が見ている所でクレート内におやつを置き、そのおやつを目掛けて愛犬が自らクレートに全身入れるように繰り返します。なかなか全身が入らない場合には、クレートの手前におやつを置いて、徐々に全身入れるように目指します。

愛犬が見ていない時にクレート内におやつを入れておきます。愛犬がそのおやつに自分で気付き、クレートに入っておやつを食べる経験を何度も繰り返します。

この二つの手順を繰り返し、クレートはおやつが食べられる場所と学習してもらいます。
  

クレートで落ち着く練習

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①愛犬がクレートに入ったらフセをしてもらい、おやつをあげます。扉を2、3秒閉めてすぐに扉を開けます。

②少しずつ扉を閉める時間を延ばし、まずは5~15分間入っていられるようにします。その際、クレート内で知育玩具で遊べるようにし、知育玩具遊びが終わる前に扉を開けておきます

※知育玩具を使用する際は、噛み壊しによる誤飲をしないよう注意しましょう。

十分な発散をして眠そうなタイミングでクレートに入ってもらい、扉を閉めて少しの時間でもクレートで眠れるようにします。周りの環境も静かで落ち着いた状態にし、愛犬が興奮しないようにします。

愛犬が寝たら、起きる前にクレートの扉を静かに開けておき、愛犬が目を覚ましたらすぐに出られるようにしておきます

愛犬が好きれあればバスタオルや冬はブランケットなどをクレートに敷くのもおすすめです。ただし、愛犬がタオル類を噛む癖がある場合には、誤飲防止のため敷くのはやめましょう

④ ③のクレートに入っている時間を徐々に伸ばすことに加え、周りの状況に関わらずクレートに入れば眠れるようにしていきます。

ポイント
各手順を何度も繰り返すことが大切です。数回できたからといってすぐに次の手順に進むと、クレートに対する警戒心が強くなり失敗の原因になります。

クレート練習の注意点

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クレート練習をする上で、特に注意したい点をご紹介します。

①クレートの扉をすぐに閉めない

クレート練習を始めて、すんなりクレートに入れた場合もすぐに扉を閉めるのはNGです。クレートに閉じ込められたという印象を与えると、その後クレートを警戒しやすくなります。

扉を閉めるのは、練習を重ねてからにしましょう。

②練習は愛犬のエネルギー消費をしっかりしてから

クレートに入って落ち着いてもらうには、事前のエネルギー消費も大切です。エネルギーが有り余っている時にクレートに入って落ち着いてもらうのは難しいことが多く、クレートから出たいという気持ちが強くなり、失敗しやすいです。

運動やおもちゃ遊びの後にやると、クレート内でも落ち着きやすくなり成功経験を積みやすくなります。

③落ち着ける環境作りも大切

クレートで落ち着く段階の練習になった際は、周りの環境も成功するか否かに影響が出てきます。人が近くを何度も通ったり、来客、大きな音がするなど騒がしいと落ち着きにくくなります。

愛犬が落ち着きやすい環境を作りましょう。

④愛犬が吠える前に扉を開ける

クレート練習が扉を閉める段階まで来た際の注意点です。クレートの扉を閉める際も、愛犬が吠える前に扉を開けて出られるようにしましょう。吠える状態まで扉を閉め続けると、愛犬にとってクレートのイメージがどんどん悪くなります。

愛犬が落ち着いていても扉を開けて出られるようにし、閉じこめられている感を与えないようにするのがおすすめです。

まとめ

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愛犬がクレートを使えるとおでかけ時や災害時などにもメリットは多いですが、クレートは購入したら愛犬がすぐに落ち着けるわけではなく練習が必要です。

クレート練習は根気も必要ですが、しっかり練習をすれば愛犬の成長も感じられるはずです。うまくいかない場合は、失敗を繰り返して愛犬も飼い主さんもクレートが嫌になる前にプロのトレーナーを頼るのもいいでしょう。

お出かけや有事に備えて、クレート練習をしてみてはいかがでしょうか。

愛犬をお迎えしたら早めに慣れておきたいこと5選

犬の飼い主さんからよく聞くお悩みには、吠え、噛み、トイレの失敗、ブラッシングや爪切りなどのお手入れが苦手、ドライヤーができないなどがあります。これらの原因の多くは、人との生活に愛犬が慣れていないことが大きく影響しています。

人からすると当たり前のことも、犬からすると知らない、聞いたことがない、経験したことがないものだらけです。

今回は、できるだけお互いのストレスを減らして豊かな日々を過ごすためにも、愛犬を迎えたら優先的にやっておきたい慣れを5つ紹介します。

犬からしたら異文化だらけの生活

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犬をお迎えしたら、まずは首輪やハーネス、リード、ハウス、トイレなどを用意する方が多いと思います。これらは人からしたら犬を迎えたら購入する当たり前のものですが、犬からするとどうでしょうか。

人にとっては当たり前のモノや音、生活のルールも、犬からしたらその多くが理解できないことだらけの異文化です。もし、人がいきなり野生の猿の群れで生活することになったら、言葉もルールも何もかもがわからず混乱するはずです。犬たちもそれに少し近い状態から人との生活がスタートしているかもしれません。

愛犬との日々がスタートしてトレーニングがうまくいかない時も、叱ったり愛犬をダメ犬扱いするのではなく、愛犬の目線になってじっくりと正しい方法でトレーニングや慣れを進めていきましょう

慣れ①人

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人も犬も安全で快適に楽しく暮らすためには、多くの「慣れ」が必要です。慣れには、物慣れ、音慣れ、人慣れ、場所慣れ、お手入れ慣れなど様々なものがありますが、ここからは優先的に行っていきたい慣れを紹介します。

単に「人」といっても、老若男女、背の高い人、低い人、走っている人、歩いている人、傘をさしている人、ヘルメットをかぶった工事現場の人、サングラスをかけている人、帽子を被っている人など様々です。

愛犬が人に慣れるためにも、いろいろな人たちと良い関わりを持って、良いイメージをもってもらいましょうおやつを怖がらない範囲でもらうのもいいですし、愛犬が嫌がらずに喜ぶようなスキンシップを取ってもらうのもいいです。おもちゃ遊びもおすすめです。

慣れ②お手入れ

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爪切り、肛門腺しぼり、お風呂、足ふき、ブラッシング、歯磨きなどお手入れもたくさんの種類があり、その多くが犬たちにとっては慣れないものばかりです。

「トリミングサロンや動物病院にお願いするから大丈夫」と考えるのではなく、自宅で慣れておくことで、実際にトリミングする際に受けるストレスを軽減できます。

慣れの方法は内容によって細かい部分は異なりますが、いずれにしても、いきなりやるのではなく、使う道具やお手入れする箇所を触られること、道具の音などに徐々に慣れてもらうことが重要です。

慣れ③インターホンの音

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頻繁に聞くことになるインターホンの音は、お悩みに多い来客吠えにも関係するため早めに慣れを進めましょう。

同居人がいる場合には一人がインターホンを鳴らし、もう一人が音が鳴る前から鳴り終わるまでおやつをあげたり遊んであげましょう。同居人がいない場合は、YouTubeで「インターホン 音」で検索し、ご自宅のインターホンと同じ音のものを流して慣れを行うこともできます。

また、音に慣れたらインターホンの音が鳴った後に飼い主さんが応対する、玄関の鍵が開く、玄関の扉が開く、人が入ってくるという来客時の一連の流れにも慣れると、来客吠えになりにくくなります

慣れ④雷・花火の音

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突然大きな音が鳴る雷や花火の音も、早めに慣れておきたいもののひとつです。慣れていないとパニックで逃げ出して迷子になってしまったり、トラウマになって雷や花火の音を聞くたびに大きなストレスが愛犬にかかることもあります。

しかし、夏に多いこの二つの音を実際に鳴るまで待っていては慣れは進みません。YouTubeで「雷 音」「花火 音」などと検索し、小さい音から慣れていきましょう。

慣れの方法

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ドライヤーを例に慣れの方法を紹介します。

1. ドライヤーそのものに慣れる

床に置いたドライヤーの近くにおやつを複数置き、そのおやつを食べてもらいましょう。
近付いてにおいをかぐ、脚で触れる、跨ぐなどドライヤーがあっても気にしない、怖がらない状態になったらOK。

2. ドライヤーを動かす

人がドライヤーを持って、ゆっくりと上下左右に少し動かしながらおやつをあげましょう。この段階ではドライヤーの電源はOFFのままです。

ドライヤーが愛犬よりも高い位置で動くと怖かったり興奮することもありますが、そうならないレベルを見つけて行います。少しずつドライヤーの動きを実際に使用する際の動きに近づけていき、愛犬がドライヤーを怖がったりせず気にしないようになるまで練習を繰り返します

3. ドライヤーの音慣れ

愛犬から少し離れた場所でドライヤーの音を2、3秒鳴らします。この際、ドライヤーの音が鳴る前から鳴り終わるまで愛犬にはおやつをあげ続けます。繰り返し行い、継続的に愛犬の側でドライヤーの音が鳴っていても気にしない、怖がらない状態になったらOK。

4. ドライヤーの風に慣れる

愛犬に風が当たる少し離れた場所でドライヤーの電源をONにし、はじめは2、3秒風を当てます。この間愛犬にはおやつをあげ続けます。繰り返し行い、継続的に愛犬の側でドライヤーの風が当たっても気にしない、怖がらない状態になったらOK。

5. カラダを触られることに慣れる

カラダを乾かす際、愛犬があらゆる場所を触られても大丈夫なように慣れる必要があります。

初めはおやつをあげながらカラダを触り、慣れてきたら触った後におやつをあげます。繰り返し行い、数秒間連続でカラダを触っても避けるなど嫌がる様子がなければOK。

この練習はドライヤーに関わらず、やっておきたい項目です!

6. 落ち着いてドライヤーができる

ドライヤーそのもの、音、風に慣れたら、ふせやおすわりなどその場に留まった状態でもドライヤーができるのが理想的です。こちらはふせやおすわりをキープする練習も別途必要になりますが、ドライヤーを使っても数秒でも留まれていたらおやつをあげて、少しずつキープできるといいでしょう。

「慣れ」の注意点

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慣れを行う上で注意点があります。

①無理に行わない

愛犬が怖がったり嫌がる様子があれば、もっと優しいレベルで慣れを行います。怖がっているのに無理矢理継続するとトラウマになる可能性もあります

②報酬はしっかりあげる

おやつやフードをあげないと、慣れが進みにくくなります。おやつやフードをあげることが気になる場合には、通常のごはんの半分程を慣れのトレーニング用に使うのもいいでしょう。

③繰り返し行う

数回やっただけで慣れるのは難しいです。同じレベルでの慣れを何度も繰り返し、少しずつレベルを上げて徐々に慣れてもらいましょう

まとめ

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人と生活する上で、犬には人の生活に慣れてもらう必要がありますが、慣れないと飼い主さんの悩みになったり、犬にも多くのストレスがかかってしまいます。

慣れに時間がかかるのは当然ですので、焦りすぎずに愛犬の様子をしっかり見ながら慣れを進めていきましょう。

今回紹介したのはほんの一部です。首輪、リード、抱っこ、クレート、外、車の音、犬の吠え声、他の犬、クレートなど、様々なものにおやつや遊びを使って良いイメージを付けながら慣れを行うことをおすすめします。

本当に伝わってる?見直したい愛犬への指示の伝え方

愛犬とのコミュニケーションのひとつとして、言葉を使っている飼い主さんは多いと思います。人同士の会話のように100%人の言葉が愛犬に伝わることは難しいですが、日常的にポジティブなメッセージを愛犬に伝えるのは愛犬にとっても良い影響があるはずです。

しかし、愛犬に指示や何かを伝えたい時に言葉を連呼したり、言葉だけで伝えようとするのは要注意です。

今回は、なぜ言葉を使いすぎるとよくないか、どのようにして愛犬に指示を伝えるといいかを紹介します。

愛犬は言葉がわからない

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大前提ですが、犬は人の言葉が基本的にはわかりません。そんなの当然だと思うかもしれませんが、意外と飼い主さんとの会話で「ダメ!って言ってもやめない」「おいでって言っても来ない」といった話を聞きます。

言葉ばかりでの指示は愛犬を混乱させたり、ひどい時はコミュニケーションが取れず愛犬と飼い主さんの関係が悪化してしまう可能性もあります。

言葉が通じないことを嘆いてしまうこともあるかと思いますが、「犬には言葉がわからなくて当然」くらいの気持ちで構え、愛犬にしっかり伝わる方法でトレーニングを行うことをおすすめします。

褒め方を誤るとネガティブなイメージに

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愛犬が良いことをしてくれたり、して欲しいことをしてくれたら褒めるというのはよくあることだと思います。褒める方法として、大きめの声で「よし!」「お利口!」などと言いながら犬の顔周りや体を勢いよく撫でまわす方法を思いつく方も多いのではないでしょうか。しかし、この勢いよく大きな声で褒める方法は要注意です

怖がりな子や体が小さい子の場合、いきなり人が大きな声を出したと同時に頭上から人の手が出てきて勢いよく触られるとびっくりしてしまい、褒められたとは感じられず、逆にネガティブな感情になる可能性もあります

褒める時は「穏やかに優しく」を意識しましょう。また、確実に愛犬を褒めるには、愛犬が好きなおやつやフードを一粒、何も言わずにあげるのがいいでしょう。大げさな褒めよりもおやつ一粒が効果的です。

指示は言葉よりも手の動きで

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「おすわり!おすわり!すわれ!!!」のように飼い主さんが愛犬にすごい熱量で指示を連呼している場面をよく見ます。しかし、愛犬は言われても言われても指示に対応できていないというのもよくある話です。

この場合、愛犬は指示を無視したり飼い主さんに反抗しているわけでもなく、ただ飼い主さんの言っていることが理解できず、どうすればいいかわからなくて混乱中か、そもそも飼い主さんの言葉が耳に入らず他のことに意識が向いているかのどちらかであることが多いです。

犬は言葉よりも、動くものに意識が向きやすいとされています。そのため、保育園でもトレーニングを行う際はまずは手の動きで特定の動きを覚えてもらいます。手の動きで特定の動きがしっかりできるようになったら言葉と手の動きを組み合わせ、最終的には言葉のみで特定の動きができるようにしていきます。

手の動きや言葉で特定の動きを理解してもらえるようトレーニングが必要ですが、基本的にできるようになった場合も言葉で伝わらない時は手の動きを使って愛犬に伝えるようにしましょう。

手の動きと言葉のタイミングにも要注意

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犬は動きに意識が向きやすいと言いましたが、言葉の指示と手の動きを同時に提示した場合、犬は言葉の指示が耳に入らず、手の動きに意識が向きます。「オーバーシャドウイング」という言葉で知られるこの現象は、意識しないとついやってしまいがちです。

特定の動きを言葉と結びつけたいときは、「言葉→手の動き」の順をしっかりと守って愛犬に伝えましょう。繰り返し何度も行うと、きっと愛犬もそれに応えてくれるはずです。

<例>おすわりを教える場合

  1. おやつを持った手を、立っている犬の目線の高さから頭上にゆっくり動かし、犬がおすわりの姿勢になったらおやつをあげる
  2. 1の手を動かす前に「おすわり」と言ってから1と同様に手を動かす
  3. 「おすわり」の言葉だけでおすわりできたらおやつをあげる

※説明を簡略化しているため、実際は細かいレベル調整や各項目繰り返し練習が必要になります

まとめ

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振り返ってみると愛犬に対してやってしまっている対応もあったのではないでしょうか。基本的に言葉がわからない愛犬に指示や褒めを理解してもらうには人側の対応が非常に重要です。

伝わらない状況が続くのは、飼い主さんにとっても愛犬にとってもストレスです。伝わっていないなと感じた時には、伝え方を見直してみてください。愛犬にしっかりと伝わった時には愛情がさらに増すこと間違いなしです。

また、指示ではなく「かわいいね、大好きだよ、いつもありがとう」といった言葉は、愛犬に意味は伝わらなくても飼い主さんが穏やで優しいトーンで話しかけてくれたら愛犬もうれしい気持ちになるはずです。伝えたい内容によって方法をうまく使いわけ、愛犬との良好なコミュニケーションをしっかりとりましょう。

毎日やりたい「ノーズワーク」の効果と自宅で行える簡単な方法とは

「ノーズワーク」はここ数年日本でも流行り始め、実際に愛犬とやったことがある方や、気になっている方も多いのではないでしょうか。このノーズワークは手軽にできることに加え、犬にとって様々な良い効果があると言われています。

そこで今回は、ノーズワークによって得られる効果や、ご自宅でのやり方などをご紹介します。

ノーズワークとは

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ノーズワークとは、鼻を使って決められたニオイやおやつを見つける仕事や遊びのことです。優れた嗅覚を使ってターゲットとなるニオイを見つける探知犬や救助犬などをイメージするとわかりやすいのではないでしょうか。

愛犬の鼻がスンスン鳴っているのを聞いたことがあるかと思いますが、これはニオイを嗅ぎ分けている時に聞こえる音であり鼻を使っているサインです。

犬は嗅覚が優れていますが、意外と普段の生活では嗅覚は使わずに視覚をメインに使っていることが多いようです。その点、ノーズワークは嗅覚をしっかりと使うことができ、多くの良い効果を犬にもたらしてくれます。

ノーズワークの効果

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ノーズワークは年齢や犬種に関わらず多くの犬ができ、自宅で手軽に行うことが可能です。そして、身体的にも精神的にもメリットがあり、シニアの子にも毎日一回は取り入れていただきたいワークのひとつでもあります。

それでは、具体的な効果をご紹介していきます。

①体力の消費

鼻で吸ってニオイを探すという行動は人が想像するよりも疲れます。試しに鼻で吸って吐いてを高速で繰り返してみてください。結構大変な動きではないでしょうか。犬はこれに加えニオイを嗅ぎ分けるため、かなりの体力が消費がされるでしょう。

②食べムラの改善

ごはんを変えても食欲が安定しない子も、ノーズワークで自分で食べ物を見つけて食べる行動を繰り返すことで、食べ物を得られる喜びを感じ、食欲が安定する可能性もあります。

③興奮の抑制

興奮をしていた犬がノーズワークをすることで、興奮が抑制される効果があるとも言われています。そのため、フリーで過ごして興奮した状態のままいきなりハウスに入ってもらうよりも、ハウスに入る前にノーズワークをすることでハウス内でも落ち着きやすくなるかもしれません。

④精神的充足

「どこにおやつがあるかな」という期待感や、見つけたときには達成感や充実感を味わうことができます。同時に、おやつなどのターゲットを見つけられたという自信にもつながります

また、本来犬は獲物を自分で探して食べていましたが、多くの飼われている犬たちは食事を不自由なく与えられています。そのため、自分でエサ(おやつ)を見つけて食べるという本来の行動に近い形で食事をとれることは、良い刺激になります

⑤脳の活性化

犬の脳は、嗅覚処理に使われる部分の割合が人間の40倍とも言われるほど、多くの割合を占めています。そのため、嗅覚を使うことで、脳の大部分が活性化されます。

この点からも、ノーズワークはシニア犬にもぜひ日常的に取り入れていただきたいワークと言えるでしょう。

⑥愛犬の新たな一面の発見

ノーズワークという新たなゲームを一緒に行うことで、飼い主も気付けていなかった愛犬の行動や変化が見られることもあります。それによって愛犬への愛情がさらに増すきっかけや、愛犬への接し方や過ごし方が変わるかもしれません。

ノーズワークに挑戦しよう

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ノーズワークは競技として行われているものもありますが、手軽に自宅でも行うことができます。競技となると細かいルールややり方がありますが、まずはおやつを探して見つけることを楽しむことからはじめてみましょう。

空き箱でノーズワーク

空き箱や段ボールを使ってノーズワークをすることができます。以下の順序でやってみてください。

  1. 空き箱または段ボールを2つ~3つ用意する
  2. 愛犬にハウスやクレートで待機してもらい、空き箱内のわかりやすい場所におやつを4つほど置く
  3. 愛犬をフリーにして「探して」の合図を出す
  4. 特に声掛けはせずに、愛犬がおやつを見つけるのを待つ
  5. 2〜3分経過しても見つけられそうにない時は、おやつの方に飼い主が歩いて近づく
  6. 全て見つけられたら優しく褒めておやつをあげ、5分ほど休憩する

この流れを2、3回繰り返したものを1セットとして、日常的に取り入れてあげるのがおすすめです。

ノーズワークの注意点

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ノーズワークをより効果的に行うためにも、以下の注意点を守りながら挑戦してみてください。

①教えない

愛犬がすぐに見つけられないと、つい「ここ!」と言葉や指差しで教えたくなってしまうかもしれません。しかし、嗅覚を使っておやつを探すことがノーズワークの目的です。愛犬を信じて、見つけるのを待ちましょう

なかなか見つけられない時は前述のように、飼い主がおやつのそばに行き少しヒントをあげましょう

②やりすぎない

愛犬が楽しそうにやってくれると何回もやってあげたくなってしまいますが、想像よりも鼻を使うと体力も使います。2、3回でいったん終了し、もっとやらせてあげたい場合には数時間後ほど間をあけて再度挑戦させてあげましょう。

③難しくしすぎない

愛犬が順調におやつを探せると、どんどん難しくしてしまいがちですが、見つけられないほど難易度をあげてしまうとノーズワークにならず達成感などの効果も得られなくなってしまいます。

愛犬が見つけられそうなレベルを見極め、難易度高めの場所や、確実に見つけられる場所などランダムにおやつを置くようにしましょう

④ノーズワーク中は静観

ヒントを出す時以外は人は動かず、声掛けもしないようにしましょう。ノーズワークはニオイを頼りにするため、風の流れも影響します。人がむやみやたらに動くと風の流れが変わり、ニオイをたどりにくくなってしまいます。

また、褒め言葉も含め声掛けなども刺激となって邪魔をしてしまう可能性もあります。ノーズワーク中の声掛けは我慢し、静観がベストでしょう。ノーズワークが終わったら、褒めたりスキンシップを取ってあげましょう。

まとめ

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ノーズワークの効果や自宅での実践法をご理解いただけたでしょうか。多くの効果があり、パピーからシニアの子までどんな犬にも日常的に取り入れてもらいたいものです。

ノーズワークはエンリッチメントの観点からも、自分で食べ物を探して見つけて食べるという野生本来の行動に近いものとなり、愛犬のストレス度合を軽減させる効果もあるはずです。

体重の増加が気になる場合は、通常あげているごはんの一部を使っても大丈夫ですので、積極的に楽しく愛犬と取り組んでみてください。

[トイレの失敗5選]愛犬を叱る前に見直したい飼い主の対応

トイレの失敗は、愛犬をお迎えしたら出てきやすいお悩みのひとつです。

筆者も多くの飼い主からトイレのお悩みを聞いてきましたが、愛犬がトイレを覚えられない理由は飼い主の対応や環境設定に問題があることがほとんどです。人の行動が愛犬のトイレの成功を遠ざけていることもあります。

今回は、トイレに関する5つのお悩みに関して、やってしまいがちな環境設定や対応と、その改善点をご紹介します。

①ケージ内のベッドの上で排泄をする

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お悩み

「ケージにベッド、水入れ、トイレを用意したが、ベッドで排泄をすることが多い」

原因

ケージが狭く、ベッドとトイレでケージ内がいっぱいになっており、愛犬にはトイレとベッドの区別がついていないため、ベッドで排泄をしてしまう

対応

ケージを広くし、愛犬が歩けるスペースも確保しましょう。そして、トイレとベッドをしっかり離し、愛犬がトイレとベッドの区別がつくようにケージ内の環境も整えましょう

トイレでの排泄が定着するまでは、トイレを柵などで囲うとなお良いです。足の間隔だけではなく空間として区切った方が愛犬にとってベッドとの違いがわかりやすく、成功率も上がるでしょう。

トイレトレーを怖がる場合
愛犬がトイレトレーを怖がり、トレーの上や側に行けない場合は、トレーの側や上におやつを置いたり、おやつを使ってトレーの上に誘導してトレーに徐々に慣らしましょう
怖がることなくトイレトレーの上を歩けるようになることも、トイレトレーニングを成功させるために大切です。

②室内でフリーにしているとケージ内のトイレに戻らない

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お悩み

「ケージ内にトイレが置いてあり、ケージ内にいる時はトイレで排泄できる。しかし、フリーにしていると、ケージ内のトイレに戻って排泄ができず、ケージ外の違う場所で排泄してしまう。」

原因

ケージに対してのイメージがフリーでいることよりも良くないため、フリーの時に愛犬自らケージに入っていけず、違う場所で排泄をしてしまう。

対応

フリーでもケージに自ら入りたくなるくらい、ケージのイメージを良くしてあげましょう。やり方はこちらを参考にしてみてください。

  1. 愛犬をケージの外から中におやつで誘導し、入れたらおやつをあげます

  2. 愛犬がケージの外にいる時に、愛犬に気付かれないようにケージ内におやつを入れておきます。そうすると、愛犬が偶然または匂いに気付いてケージに入ります。おやつに気付かなくても、特におやつがあることを教える必要はありません。

  3. 誘導なしで愛犬がケージに入った時もケージ内でおやつをあげます。

1~3を繰り返し行うことで、フリーの時でもケージ内のトイレに自ら入って排泄できるようになることが多くなると思います。初めのうちは、トイレをしそうな時におやつを使ってトイレまで誘導すると、成功率が上がります。

そして、トイレが成功したら無言でおやつをあげましょう。声をかけて褒めると、飼い主は褒めたつもりで言葉をかけていても、愛犬からすると褒めではなく驚かされたと認識することもありますので、「無言でおやつ」がおすすめです。

③留守番中に違う場所で排泄をする

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お悩み

「留守番中にトイレとそれ以外の場所両方で排泄をしてしまう」

原因

トイレの範囲が狭く、先にした排泄で既にトイレが汚れているため、他の場所で排泄をしている。犬は本来きれい好きな生き物のため、汚れているシーツには排泄をしない子もいる。

対応

トイレの範囲をできるだけ広くし、2〜3回排泄をしても愛犬の足が汚れないようにしましょう。また留守番前に排泄をさせてあげるのもおすすめです。

長時間のお留守番をさせないというのも、トイレ以外の観点からも大切です。

④隠れてトイレをする

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お悩み

「人がいないところで隠れて排泄をするため、トイレではない所で排泄をしてしまう」

原因

愛犬が排泄をした際の飼い主の動きや声掛けが、愛犬からすると怖い、びっくりしたなど好ましくないものになっているため、飼い主に知られないように、隠れて他の場所で排泄をしている。

対応

愛犬が排泄をした際は、過度に声をかけず静かにも見守りましょう。成功した時には大げさに褒めるのではなく、無言でおやつをそっとあげます。失敗してしまっても、勢いよく抱き上げてトイレに連れていったり、「ダメ!!!」など叱責することは避け、無言で落ち着いて排泄物を片付けましょう

特に子犬は、失敗して叱ったり大声を出すことで、排泄をすることはよくないことという認識になり、排泄を我慢してしまう場合もあります。愛犬がご自宅に慣れるまでは、どこで排泄をしても褒めてあげるくらいの飼い主の寛大さが必要でしょう。

成功した場合も、過度に褒めると愛犬にとっては褒めではなく、びっくりさせられて怖かったというイメージが付きかねません。成功も失敗も静かに対応が原則です。

⑤今までできていたのに失敗が頻発

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お悩み

「トイレを覚えてからはあまり失敗がなかったが、突然トイレを外す回数が増えた」

原因

褒める回数が減っていて、愛犬がトイレの正解がわからなくなってきているため違うところで排泄をしている。

対応

トイレが定着してきても4~8回に1回くらいの頻度で、トイレで排泄ができたらおやつをあげて褒めてあげましょう。そうすることで愛犬も「ここで排泄をすれば良いんだ!」という認識がさらに強まり、失敗が少なくなります。

まとめ


今回記載した原因はもちろん絶対ではなく、様々な原因が絡み合っていたり別のことが原因になっていることもあります。色々対応を変えて、愛犬にどんな変化があるかを見つつ、どうやれば愛犬に正解の行動を取ってもらえるかを考えていただけるといいでしょう。

トイレに限らず、愛犬が思うように対応をしてくれないと叱ったり、ダメな子と思いがちですが、決してそうではなく愛犬ができないのには理由があります。そしてその理由の多くが飼い主の誤った対応や環境設定です。

叱る前に一度冷静になって自分の対応に問題がないかを考えてみてください。それでもうまくいかない場合には、プロのドッグトレーナーに早めに相談しましょう。飼い主も愛犬もストレスが減り、良い変化があるはずです。

上手に褒めて犬を伸ばそう!褒め方のコツを解説

皆さんは日々犬と暮らしていく中で「褒める」と「叱る」を比べた時、どちらの割合が多いでしょうか。

一般的に日本人は「褒めることが苦手」と言われており、犬を褒める場合でも「自分自身が褒められる機会が少なかったから、褒め方がわからない」、「悪いところばかり目について、ついつい叱ってしまう」と悩む方も多くいらっしゃいます。

かつて筆者も犬を褒めるのが下手で苦手意識を持っていましたが、褒めることを意識したり、褒め方を学んだりするうちに自然と「褒めるしつけ」が出来るようになりました

今回は、そんな「褒めるしつけ」について、筆者の経験も交えながら解説していきます。

犬を叱ってしつけることは難しい

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犬でも人間の子供でも、「しつけ=悪いことをしたら叱る」と考える方も、いらっしゃるかもしれません。
人間の子供の場合は

  1. 「ダメだよ」と声を掛け、行動を制御する
  2. なぜダメなのかを説明する
  3. どうしたら良いのかを教える

といった過程を踏み、悪いことを理解させることが出来ます。
しかし、犬の場合は人間のような言語能力がなく、「なぜダメなのか」、「どうしたら良いのか」を言葉で教えることは不可能なため、叱るしつけが難しくなってしまうのです。

また、犬を叱る時の「タイミング」や「強さ」も難しい問題です。タイミングがずれてしまうと犬が「なぜ叱られたのか」を理解出来なくなり、ただ飼い主に対してマイナスイメージが付くだけになりがちです。
叱る強さが強すぎてしまうと、必要以上に飼い主に恐怖心を感じ、恐怖からくる問題行動を引き起こす可能性があります。

したがって、近年は叱ってしつけるよりも「褒めるしつけ」が主流になっています。叱るしつけの難しさを考えると、褒めるしつけはリスクが少なく犬も飼い主もお互いに楽しく暮らしていけるのではないでしょうか。

犬を褒める時のポイントとは

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ここからは、犬を「褒めてしつける」上での大切なポイントを2つご紹介していきます。

ポイント①タイミングよく褒める

犬は短期記憶が苦手なため、「直前の行動」に「起こったこと」を紐付けて記憶する習性があります。
簡単に言うと、

「オスワリ(直前の行動)」したら「おやつがもらえた(起こったこと)」

となります。好ましい行動を起こしたら、すぐに褒めてあげましょう

ポイント②感情を込めて褒める

犬を飼っている方の中には、ご自身の愛犬が「予想以上に人間の感情を理解している」と思った方も多いのではないでしょうか。飼い主が気持ちのこもらない「イイコ」という言葉を発した時、犬に見抜かれている可能性があります

実際に、犬に対して「(感情を込めずに)言葉だけで褒める」、「感情を込めて褒める」という、2つのパターンの褒め方を試してみて下さい。感情を込めて褒めた方が犬に伝わっていることを実感出来ると思います。

褒め方を使い分ける

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犬の褒め方を学ぶ上で、使い分けて欲しい2種類の褒め方があります。

褒め方①ハイテンションで褒める

  • 新しいことを覚えた時
  • 遊びの中で褒める時
  • 「オイデ」や「モッテコイ」など、動きのあるトレーニングの時

犬のテンションを上げたい場合は、高くやや大きめの声で、喜びを表現してあげましょう。体をワシャワシャと撫でたり、ポンポンと軽く叩いたりしても効果的です。

褒め方②穏やかに褒める

  • 落ち着かせたいシチュエーションの時
  • 犬に我慢をさせている時
  • 「フセ」や「マテ」など、動かないトレーニングの時

犬に落ち着いていて欲しい状況では、普段の高さのやや小さめの声で、穏やかに褒めてあげましょう。撫でるときは、ゆっくり穏やかに撫でることを意識してみて下さい。

褒める回数を増やす方法

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犬を褒めてしつけたいと思ったとしても、「イタズラばかりして、なかなか褒める機会がない」という場合もあると思います。そういった場合は、犬の存在自体を褒めてあげて下さい

例えば、

  • 犬と目が合った時に「かわいいね!」と声をかける
  • 犬がリビングでくつろいでいる時に「ウチに来てくれてありがとう!」と伝える

といった具合に、まずは愛情を伝えてみて下さい。
これは犬のしつけのセオリーではなく、かつて褒め下手だった筆者が「褒めること」を練習するために15年ほど前から独自でやっている方法です。

その結果、

  • 犬が飼い主(筆者)を見る時、キラキラした目で見てくれるようになった
  • 「かわいいね!」と声をかけるとニッコリするようになった

といった効果がありました。

言葉の意味までは理解していなくても、犬にはポジティブな空気が伝わっているのではないかと思います。また、こちらから愛情を伝える機会を多く作ることで、犬の筆者に対する印象自体がポジティブなものになっているように感じます。

「褒めること」に苦手意識を持っている方は、ぜひ試してみて下さい。

最後に

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「褒めるしつけ」を解説してきましたが、叱ってはいけないわけではありません。犬自身や飼い主、第三者などを傷つけてしまう状況であれば、叱って一旦その行為を止めさせることも必要です。

特に、子犬や家に迎えたばかりの犬は、人間との生活をする上での「良し悪し」の学習が不十分なため、叱るしつけが増えてしまいがちです。物を壊したり、咥えて持って行ってしまったりする場合は、犬の手が届かないような環境を作ったり、ストレスが溜まらないように十分な運動をさせたりして、対策してみて下さい。

音や物に対して反応して吠える場合は、その対象に馴らすことで「吠え」を防ぐようにトレーニングしていきます。その上で、まずは「叱る」より「褒める」機会を増やしてあげましょう

犬のしつけって何を教えればいいの?外出時に必要なしつけをチェック

「愛犬のしつけをしよう!」と思っても、「具体的に何を教えれば良いのかわからない」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

家の中でのしつけは家庭によってルールは様々ですが、外出する際に身に着けておきたいしつけは、「犬」、「飼い主」、「第三者」が気持ちよく過ごせることを目的としているため、ある程度決まってきます。

そこで今回は、家庭優良犬になるための認定試験「グッドシチズンテスト」のテスト項目を元に、犬と外出する時に身に着けておきたいしつけをご紹介していきます。
ご自身の愛犬が得意なこと、苦手なことをチェックしてみて下さい。

グッドシチズンテストとは

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犬と飼い主に対して、グッドシチズン(良き市民)としてのマナーが身についているかどうかをチェックするテストです。様々な国で行われており、テスト項目はその国の生活様式に合わせて作られています。

日本ではアメリカン・ケネル・クラブ(AKC)で行われている「Canine Good Citizen Test」を元に、日本向けのテストが作られ、優良家庭犬普及協会がテストの運用、認定を行っています。

参考:
グッドシチズンテスト/ 一般社団法人 優良家庭犬普及協会

一般的な家庭犬の場合は、この試験に合格する程のしつけは求められていないかもしれませんが、他者を不快にさせないような「犬と飼い主のマナー」を知る上で大変参考になるため、13のチェック項目についてシチュエーションごとに解説していきます(一部のテストを割愛しています)。

見知らぬ人に慣れているか

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毎日の散歩や犬と一緒に出かける時、他の人と全く会わないということはほとんどないでしょう。他人を不快にさせないために、ある程度見知らぬ人に慣れさせることは、犬が人間社会で生きていくためにとても重要です。

チェック①飼い主が他人に挨拶をする間、座って待つ

毎日の散歩で取り入れられるトレーニングのため、比較的練習しやすいのではないでしょうか。挨拶の有無は関係なくても、人とすれ違って人が去っていくまで、落ち着いて座っていられるようにしましょう。

チェック②他人に触れられている間、座って待つ

犬を散歩していると、犬好きの方に撫でさせて欲しいと言われることも多いと思います。人嫌いな犬や、逆に人が好きすぎる犬は落ち着いて座っていることは難しいかもしれません。

友人などに協力してもらって、人嫌いな犬の場合は他人の手の匂いを嗅ぐ、くらいを目指しましょう。人が好きすぎて興奮する犬の場合は、「オスワリ」で一旦待たせ、「ヨシ」のコマンドで犬を開放し、撫でてもらうようにしましょう。

外の刺激に慣れているか

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家から一歩出れば、いろいろな匂いや音、見慣れない物など、犬にとっては刺激がたくさんあります。過度に刺激に対して反応して、興奮したり、吠えたりすると他者にとっては非常に迷惑になります。

チェック③リードをつけて飼い主について歩く

リードを緩ませた状態で、飼い主の歩く速度にあわせて歩けるようにしましょう。
また、匂いをずっと嗅ぎながら歩いていると他人の家の前で排泄してしまい、迷惑になることもあります

散歩前にトイレを済ましておくのがベストですが、歩く場所では飼い主について歩き、草むらなどの迷惑にならない場所で匂いを嗅がせるなど、お散歩にメリハリをつけて歩くことも重要です。

チェック④リード付きで人混みを歩く

特に大型犬の場合は、人混みできちんと歩いていないと他者に恐怖を与える可能性があります。大勢の人に興奮したり、怯えたりしないように、おやつなどを使って犬の意識を飼い主に向けておきましょう。

小型犬の場合は、上手く歩けない場所や、踏まれてしまいそうなくらい人が多い場所ではカートを使うことも有効です。

チェック⑤いろいろな「刺激」の中を歩く

刺激が多い場所でも、落ち着いて飼い主に合わせて歩けるようにしておきましょう。犬が反応しやすい「刺激」は大きく分けると以下の3つです。

臭覚刺激

  • 他の犬の匂い
  • 野生動物の匂い
  • 落ちている食べ物

などの匂いの刺激です。
「ツケ(ヒール)」のトレーニングが出来ていれば、においに過度に反応することを減らしていけます。

視覚刺激

  • 自動車、自転車、キックボードなどの乗り物
  • 公園などでの他者のボール遊び
  • ジョギングしている人

などの目に見える刺激です。
動くものを追いかけてしまう場合は、一旦「オスワリ」をさせ、落ち着かせてみましょう。

聴覚刺激

  • 破裂音
  • 人工的な音
  • 他者の大声

などの音による刺激です。
極度に反応してしまう場合は、まずは家の中で慣れさせるトレーニングをしてみましょう。

音に慣れさせるトレーニングはこちらの記事をご参照下さい
愛犬が怯えないために対策を。生活音や環境音の音源集9選

チェック⑥他の犬とのすれ違い

よく知っている顔見知りの犬と全く知らない犬では反応が違ってくるかもしれません。また、特定の犬種や大型犬が苦手という犬も多くいます。

近距離でのすれ違いが難しい場合は、犬が興奮したり、怯えたりしない程度の距離を保って、歩いている他の犬を落ち着いて眺めることから始めてみましょう。

外出先でも落ち着いていられるか

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若く好奇心旺盛な犬、活発な犬などは「落ち着く」ことを意識して教えないと、外で興奮しっぱなしになることも珍しくありません。外出先でも落ち着く時間を作るように意識していきましょう。

チェック⑦食事中テーブルの下で待つ

食事中に飼い主が食べ物のお裾分けをする習慣がついている犬は難しいかもしれません。まずは家で「フセ」&「マテ」を練習し、ドッグカフェなどで飼い主の食事中でも落ち着いて待っていられるようになるのが理想的です。

チェック⑧活発に動いたあとに落ち着かせる

散歩中やドッグランなどで興奮してしまい、なかなか落ち着くことが出来ない犬も多いのではないでしょうか。
興奮している犬は周りが見えていないため、事故やケガの原因にもなるので、興奮した後に落ち着かせるトレーニングも必要になってきます。

普段お家で遊ぶ時に「フセ」や「マテ」のコマンドを遊びの中に入れてみたり、興奮してきたら一旦遊びをやめてみたりして、興奮した後に落ち着く習慣を作っていきましょう。

チェック⑨クレートに入り飼い主を待つ

動物病院の待合室や車で移動する時など、外出先でもクレートの中で待たなければならないシチュエーションはあります。落ち着いて待てない場合は、長く噛めるおやつを与える、外が見えないように布をかけるなど、その犬に合った方法で落ち着かせていきましょう。

外出先でも飼い主のコマンドに従えるか

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家で出来るコマンドでも、刺激の多い屋外では出来ないことも多々あります。家で覚えたコマンドを、日々の散歩の途中などにやってみて下さい。
はじめは家のそばで、人通りや車などの刺激が少ない時間帯からトレーニングしていくと上手くいく可能性が高くなります。

チェック⑩基本的なコマンド

「オスワリ」、「フセ」、「マテ」の基本的な3つのコマンドと「アイコンタクト」は、外出先でも出来るようにしておきましょう。

チェック⑪呼び戻し「オイデ(コイ)」

ドッグランに行った時などに必要になるしつけですが、不注意で首輪やハーネスが抜けて犬が離れてしまった場合にも役に立ちます。

体に触られることに慣れているか

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犬の健康維持や家の中を清潔に保つために、体の全ての部分を触れるようにしておくことが理想的です。

チェック⑫犬の四肢をタオルで拭く

日本独自のテスト項目ですが、足を拭かれるのが苦手な犬も多くいます。苦手な場合は特別美味しいおやつを用意して、犬がおやつに夢中になっている間にサッと拭くことからはじめてみましょう。

チェック⑬獣医師による検診・グルーミング

多くの犬は動物病院が好きではありません。可能であれば診察が終わった後に、獣医師や看護師におやつをあげてもらうとストレスが減る可能性があります。
また、元気な犬であれば、動物病院の後に犬の喜ぶ場所に連れていくなどのアフターケアをしてあげましょう。

まとめ

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2010年の内閣府の世論調査によると日本人の25%が「ペットを飼うのが嫌い」と答えています。その中には「しつけのされていない犬」や「マナーの悪い飼い主」が原因で嫌いになった方も一定数いるものと考えられます。

愛犬に何を教えればいいのかわからない場合は、今回のチェック項目を参考にしてみて下さい。他者を不快にさせないしつけやマナーを身に着けて、犬を飼いやすい世の中を目指していきたいですね。

愛犬と楽しく遊ぼう!おうちで出来る簡単アジリティ

ドッグスポーツの一つであるアジリティは、簡単に言うと「犬の障害物競走」です。

犬の運動になることはもちろんですが、「犬が本来持っている作業意欲を満たすことが出来る」、「楽しいことを一緒にするため、犬と飼い主の信頼関係が深まる」など、多くのメリットがあります。しかし、アジリティが出来る施設が近場にないなど、始めるにあたってのハードルも高いのではないでしょうか。

競技会に出るような本格的なアジリティをやりたいのであれば、しっかりとした設備や施設が必要ですが、初心者や遊び程度にやってみたい場合は、おうちにあるものでアジリティをすることも出来ます

そこで今回は、アジリティを試してみたい方に向けて、おうちで簡単に出来るアジリティをご紹介していきます。

おうちでアジリティ①ハードル

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アジリティ競技の「ハードル」とは、人間の陸上競技のハードル走と同じように、障害物をジャンプしていく競技です。

用意する物

バスタオル、タオルケット、クッションなど

ハードルの教え方

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  1. 丸めたバスタオルやタオルケットをまたぐことから始めてみましょう。
    横にそれないように、廊下や出入り口などの横幅が狭い場所で逃げ道をなくすと成功しやすくなります。
    正面から犬を呼んだり、おやつで誘導したりして障害物を乗り越えさせてみましょう。犬によってはリードを付け、飼い主と一緒に障害物をまたぐ方が上手くいく場合があります。
  2. またぐことが出来るようになったら、今度はまたぐ瞬間に「ジャンプ」と声を掛け、コマンドを教えていきます。

「ジャンプ」を覚えてきたら

クッションを使って飛び越える障害物を高くしたり、連続ジャンプにチャレンジしたりしてみましょう。ただし、あまり高すぎる障害物をジャンプさせると犬の体に負担がかる可能性があります。

高さの上限は、小型犬:〜30cm、中型犬:〜40cm、大型犬:〜60cmくらいが目安です。

参考:
FCIアジリティー規程

おうちでアジリティ②トンネル

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アジリティ競技の「トンネル」とは、筒状のトンネルの中をくぐっていく競技です。

作り方

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ローテーブルに布を掛け、出入り口を作ります。こたつを使用している場合は、こたつの両サイドの布を上にあげるだけでもトンネルが作れます。

トンネルの教え方

  1. 犬を入り口で「マテ」をさせ、出口から顔を出して呼んでみましょう。
    二人で出来るのであれば、一人が入口側で犬の体を抑え、もう一人が出口側で呼んであげてみてください。犬によってはトンネルの中におやつを点々と置いた方が上手くいく場合があります。
  2. 上手にくぐれるようになったら、「クグッテ」のコマンドを教えます。

「クグッテ」を覚えてきたら

ローテーブルを2つ使って距離を長くしたり、ダンボールを使ってL字やU字のトンネルを作ってみたりして、犬の習熟度に合わせて少しずつ難しくしていきましょう。

出口部分の布を垂らして出口が見えないようにを隠すと、さらに難易度がアップします。

おうちでアジリティ③ドッグウォーク

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アジリティ競技の「ドッグウォーク」とは、斜めになっている板を登り、平均台を歩くような競技です。

用意する物・作り方

ソファやベッドを使います。登りと下りの坂道部分の再現は難しいので、ドッグステップがあれば便利です。


ない場合は新聞紙や台などで階段状にステップを作ってあげましょう。

ドッグウォークの教え方

おやつを使って誘導していきますが、普段ソファやベッドに登り慣れている犬であれば、習得は難しくありません。「ノボッテ」のコマンドで登れるようにしましょう。
登ることが得意な犬の中には、ソファの背もたれや横にしたカラーボックスの上など、横幅が狭いところでも平気で歩ける犬もいます。

おうちでアジリティ④ロングジャンプ

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アジリティ競技の「ロングジャンプ」とは、等間隔に並べたハードルを一気にジャンプする競技です。

用意する物・作り方

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「ハードル」で使用した、丸めたバスタオルやタオルケットなどを複数置きます。

ロングジャンプの教え方

先程のハードルで「ジャンプ」がある程度出来るようになっていれば、ロングジャンプも同じ要領で教えていきます。ジャンプする距離を少しずつ長くするため、丸めたバスタオルの数を「2つで成功したら3つに挑戦する」というように1つずつ増やしていきます。

連続でやってみよう

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それぞれの障害物に慣れてきたら、連続して飛んだり、くぐったりしてみましょう。一番簡単なのは直線上に障害物を配置していく方法です。慣れてきたら、障害物の順番を変えてみたり、配置の中にカーブを入れたりしてみましょう。

本格的なアジリティ競技の場合は、スタートからゴールまでのタイムで競いますが、初心者の場合は「全部クリア出来ればOK!」というような楽な気持ちでやってみて下さい。

犬が楽しんでやっていて、さらに上級を目指したいようであれば、犬の訓練所で習ったり、競技会に出場したりすることも出来ます。愛犬と共通の趣味を持つというのも素敵なことですね。

上手に遊ぶコツ

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無理にやらせない、叱らない

アジリティは人と暮らす上で必ず身につけておかなければいけないものではないため、「嫌がるようであれば無理にやらせない」、「失敗しても叱らない」などの点がポイントです。いつもよりおいしいおやつで誘導して、犬が自ら動いてくれるように教えていきましょう。

また、高さや難易度は徐々に上げていき、犬が無理なくクリア出来るようにしていくことも重要です。

ケガをしないように気をつける

ジャンプする場合の障害物は、ぶつけても脚が痛くないように柔らかい素材を選びましょう。教える段階で痛い思いをしてしまうと、ジャンプしなくなってしまう犬もいます。

床がフローリングの場合は、犬の膝や股関節を痛めてしまう恐れがあります。カーペットや滑り止めマットを敷くなどの対策をしておきましょう。

犬をおおいに褒め、飼い主も楽しむ

犬が障害物をクリアしたら、おおいに褒めてあげましょう。「出来るかどうか、ちょっと不安」なことを「出来た!」という経験をさせてあげることで、犬も自信がついていきます。

また、犬は飼い主の気持ちに敏感な動物です。飼い主が楽しんでいる雰囲気を出すことで、犬も楽しく遊んでくれるようになります。

まとめ

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今回は、おうちで出来る簡単なアジリティを紹介しました。
「お散歩しても元気があり余っている」、「もってこい遊びをしない」、「シニア期に向けた体力作りをしたい」というような犬は、おうちで簡単に遊んでみてはいかがでしょうか。

また、犬のメンタル面でも「出来た!」という成功体験を繰り返すことで犬のメンタルキャパシティが向上したり、飼い主の指示で楽しい遊びをすることで飼い主への注目度がアップしたりする効果も期待できます。

楽しく遊んで、愛犬との「おうち時間」を充実させていきましょう。