上手に褒めて犬を伸ばそう!褒め方のコツを解説

皆さんは日々犬と暮らしていく中で「褒める」と「叱る」を比べた時、どちらの割合が多いでしょうか。

一般的に日本人は「褒めることが苦手」と言われており、犬を褒める場合でも「自分自身が褒められる機会が少なかったから、褒め方がわからない」、「悪いところばかり目について、ついつい叱ってしまう」と悩む方も多くいらっしゃいます。

かつて筆者も犬を褒めるのが下手で苦手意識を持っていましたが、褒めることを意識したり、褒め方を学んだりするうちに自然と「褒めるしつけ」が出来るようになりました

今回は、そんな「褒めるしつけ」について、筆者の経験も交えながら解説していきます。

犬を叱ってしつけることは難しい

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犬でも人間の子供でも、「しつけ=悪いことをしたら叱る」と考える方も、いらっしゃるかもしれません。
人間の子供の場合は

  1. 「ダメだよ」と声を掛け、行動を制御する
  2. なぜダメなのかを説明する
  3. どうしたら良いのかを教える

といった過程を踏み、悪いことを理解させることが出来ます。
しかし、犬の場合は人間のような言語能力がなく、「なぜダメなのか」、「どうしたら良いのか」を言葉で教えることは不可能なため、叱るしつけが難しくなってしまうのです。

また、犬を叱る時の「タイミング」や「強さ」も難しい問題です。タイミングがずれてしまうと犬が「なぜ叱られたのか」を理解出来なくなり、ただ飼い主に対してマイナスイメージが付くだけになりがちです。
叱る強さが強すぎてしまうと、必要以上に飼い主に恐怖心を感じ、恐怖からくる問題行動を引き起こす可能性があります。

したがって、近年は叱ってしつけるよりも「褒めるしつけ」が主流になっています。叱るしつけの難しさを考えると、褒めるしつけはリスクが少なく犬も飼い主もお互いに楽しく暮らしていけるのではないでしょうか。

犬を褒める時のポイントとは

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ここからは、犬を「褒めてしつける」上での大切なポイントを2つご紹介していきます。

ポイント①タイミングよく褒める

犬は短期記憶が苦手なため、「直前の行動」に「起こったこと」を紐付けて記憶する習性があります。
簡単に言うと、

「オスワリ(直前の行動)」したら「おやつがもらえた(起こったこと)」

となります。好ましい行動を起こしたら、すぐに褒めてあげましょう

ポイント②感情を込めて褒める

犬を飼っている方の中には、ご自身の愛犬が「予想以上に人間の感情を理解している」と思った方も多いのではないでしょうか。飼い主が気持ちのこもらない「イイコ」という言葉を発した時、犬に見抜かれている可能性があります

実際に、犬に対して「(感情を込めずに)言葉だけで褒める」、「感情を込めて褒める」という、2つのパターンの褒め方を試してみて下さい。感情を込めて褒めた方が犬に伝わっていることを実感出来ると思います。

褒め方を使い分ける

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犬の褒め方を学ぶ上で、使い分けて欲しい2種類の褒め方があります。

褒め方①ハイテンションで褒める

  • 新しいことを覚えた時
  • 遊びの中で褒める時
  • 「オイデ」や「モッテコイ」など、動きのあるトレーニングの時

犬のテンションを上げたい場合は、高くやや大きめの声で、喜びを表現してあげましょう。体をワシャワシャと撫でたり、ポンポンと軽く叩いたりしても効果的です。

褒め方②穏やかに褒める

  • 落ち着かせたいシチュエーションの時
  • 犬に我慢をさせている時
  • 「フセ」や「マテ」など、動かないトレーニングの時

犬に落ち着いていて欲しい状況では、普段の高さのやや小さめの声で、穏やかに褒めてあげましょう。撫でるときは、ゆっくり穏やかに撫でることを意識してみて下さい。

褒める回数を増やす方法

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犬を褒めてしつけたいと思ったとしても、「イタズラばかりして、なかなか褒める機会がない」という場合もあると思います。そういった場合は、犬の存在自体を褒めてあげて下さい

例えば、

  • 犬と目が合った時に「かわいいね!」と声をかける
  • 犬がリビングでくつろいでいる時に「ウチに来てくれてありがとう!」と伝える

といった具合に、まずは愛情を伝えてみて下さい。
これは犬のしつけのセオリーではなく、かつて褒め下手だった筆者が「褒めること」を練習するために15年ほど前から独自でやっている方法です。

その結果、

  • 犬が飼い主(筆者)を見る時、キラキラした目で見てくれるようになった
  • 「かわいいね!」と声をかけるとニッコリするようになった

といった効果がありました。

言葉の意味までは理解していなくても、犬にはポジティブな空気が伝わっているのではないかと思います。また、こちらから愛情を伝える機会を多く作ることで、犬の筆者に対する印象自体がポジティブなものになっているように感じます。

「褒めること」に苦手意識を持っている方は、ぜひ試してみて下さい。

最後に

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「褒めるしつけ」を解説してきましたが、叱ってはいけないわけではありません。犬自身や飼い主、第三者などを傷つけてしまう状況であれば、叱って一旦その行為を止めさせることも必要です。

特に、子犬や家に迎えたばかりの犬は、人間との生活をする上での「良し悪し」の学習が不十分なため、叱るしつけが増えてしまいがちです。物を壊したり、咥えて持って行ってしまったりする場合は、犬の手が届かないような環境を作ったり、ストレスが溜まらないように十分な運動をさせたりして、対策してみて下さい。

音や物に対して反応して吠える場合は、その対象に馴らすことで「吠え」を防ぐようにトレーニングしていきます。その上で、まずは「叱る」より「褒める」機会を増やしてあげましょう

犬のしつけって何を教えればいいの?外出時に必要なしつけをチェック

「愛犬のしつけをしよう!」と思っても、「具体的に何を教えれば良いのかわからない」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

家の中でのしつけは家庭によってルールは様々ですが、外出する際に身に着けておきたいしつけは、「犬」、「飼い主」、「第三者」が気持ちよく過ごせることを目的としているため、ある程度決まってきます。

そこで今回は、家庭優良犬になるための認定試験「グッドシチズンテスト」のテスト項目を元に、犬と外出する時に身に着けておきたいしつけをご紹介していきます。
ご自身の愛犬が得意なこと、苦手なことをチェックしてみて下さい。

グッドシチズンテストとは

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犬と飼い主に対して、グッドシチズン(良き市民)としてのマナーが身についているかどうかをチェックするテストです。様々な国で行われており、テスト項目はその国の生活様式に合わせて作られています。

日本ではアメリカン・ケネル・クラブ(AKC)で行われている「Canine Good Citizen Test」を元に、日本向けのテストが作られ、優良家庭犬普及協会がテストの運用、認定を行っています。

参考:
グッドシチズンテスト/ 一般社団法人 優良家庭犬普及協会

一般的な家庭犬の場合は、この試験に合格する程のしつけは求められていないかもしれませんが、他者を不快にさせないような「犬と飼い主のマナー」を知る上で大変参考になるため、13のチェック項目についてシチュエーションごとに解説していきます(一部のテストを割愛しています)。

見知らぬ人に慣れているか

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毎日の散歩や犬と一緒に出かける時、他の人と全く会わないということはほとんどないでしょう。他人を不快にさせないために、ある程度見知らぬ人に慣れさせることは、犬が人間社会で生きていくためにとても重要です。

チェック①飼い主が他人に挨拶をする間、座って待つ

毎日の散歩で取り入れられるトレーニングのため、比較的練習しやすいのではないでしょうか。挨拶の有無は関係なくても、人とすれ違って人が去っていくまで、落ち着いて座っていられるようにしましょう。

チェック②他人に触れられている間、座って待つ

犬を散歩していると、犬好きの方に撫でさせて欲しいと言われることも多いと思います。人嫌いな犬や、逆に人が好きすぎる犬は落ち着いて座っていることは難しいかもしれません。

友人などに協力してもらって、人嫌いな犬の場合は他人の手の匂いを嗅ぐ、くらいを目指しましょう。人が好きすぎて興奮する犬の場合は、「オスワリ」で一旦待たせ、「ヨシ」のコマンドで犬を開放し、撫でてもらうようにしましょう。

外の刺激に慣れているか

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家から一歩出れば、いろいろな匂いや音、見慣れない物など、犬にとっては刺激がたくさんあります。過度に刺激に対して反応して、興奮したり、吠えたりすると他者にとっては非常に迷惑になります。

チェック③リードをつけて飼い主について歩く

リードを緩ませた状態で、飼い主の歩く速度にあわせて歩けるようにしましょう。
また、匂いをずっと嗅ぎながら歩いていると他人の家の前で排泄してしまい、迷惑になることもあります

散歩前にトイレを済ましておくのがベストですが、歩く場所では飼い主について歩き、草むらなどの迷惑にならない場所で匂いを嗅がせるなど、お散歩にメリハリをつけて歩くことも重要です。

チェック④リード付きで人混みを歩く

特に大型犬の場合は、人混みできちんと歩いていないと他者に恐怖を与える可能性があります。大勢の人に興奮したり、怯えたりしないように、おやつなどを使って犬の意識を飼い主に向けておきましょう。

小型犬の場合は、上手く歩けない場所や、踏まれてしまいそうなくらい人が多い場所ではカートを使うことも有効です。

チェック⑤いろいろな「刺激」の中を歩く

刺激が多い場所でも、落ち着いて飼い主に合わせて歩けるようにしておきましょう。犬が反応しやすい「刺激」は大きく分けると以下の3つです。

臭覚刺激

  • 他の犬の匂い
  • 野生動物の匂い
  • 落ちている食べ物

などの匂いの刺激です。
「ツケ(ヒール)」のトレーニングが出来ていれば、においに過度に反応することを減らしていけます。

視覚刺激

  • 自動車、自転車、キックボードなどの乗り物
  • 公園などでの他者のボール遊び
  • ジョギングしている人

などの目に見える刺激です。
動くものを追いかけてしまう場合は、一旦「オスワリ」をさせ、落ち着かせてみましょう。

聴覚刺激

  • 破裂音
  • 人工的な音
  • 他者の大声

などの音による刺激です。
極度に反応してしまう場合は、まずは家の中で慣れさせるトレーニングをしてみましょう。

音に慣れさせるトレーニングはこちらの記事をご参照下さい
愛犬が怯えないために対策を。生活音や環境音の音源集9選

チェック⑥他の犬とのすれ違い

よく知っている顔見知りの犬と全く知らない犬では反応が違ってくるかもしれません。また、特定の犬種や大型犬が苦手という犬も多くいます。

近距離でのすれ違いが難しい場合は、犬が興奮したり、怯えたりしない程度の距離を保って、歩いている他の犬を落ち着いて眺めることから始めてみましょう。

外出先でも落ち着いていられるか

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若く好奇心旺盛な犬、活発な犬などは「落ち着く」ことを意識して教えないと、外で興奮しっぱなしになることも珍しくありません。外出先でも落ち着く時間を作るように意識していきましょう。

チェック⑦食事中テーブルの下で待つ

食事中に飼い主が食べ物のお裾分けをする習慣がついている犬は難しいかもしれません。まずは家で「フセ」&「マテ」を練習し、ドッグカフェなどで飼い主の食事中でも落ち着いて待っていられるようになるのが理想的です。

チェック⑧活発に動いたあとに落ち着かせる

散歩中やドッグランなどで興奮してしまい、なかなか落ち着くことが出来ない犬も多いのではないでしょうか。
興奮している犬は周りが見えていないため、事故やケガの原因にもなるので、興奮した後に落ち着かせるトレーニングも必要になってきます。

普段お家で遊ぶ時に「フセ」や「マテ」のコマンドを遊びの中に入れてみたり、興奮してきたら一旦遊びをやめてみたりして、興奮した後に落ち着く習慣を作っていきましょう。

チェック⑨クレートに入り飼い主を待つ

動物病院の待合室や車で移動する時など、外出先でもクレートの中で待たなければならないシチュエーションはあります。落ち着いて待てない場合は、長く噛めるおやつを与える、外が見えないように布をかけるなど、その犬に合った方法で落ち着かせていきましょう。

外出先でも飼い主のコマンドに従えるか

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家で出来るコマンドでも、刺激の多い屋外では出来ないことも多々あります。家で覚えたコマンドを、日々の散歩の途中などにやってみて下さい。
はじめは家のそばで、人通りや車などの刺激が少ない時間帯からトレーニングしていくと上手くいく可能性が高くなります。

チェック⑩基本的なコマンド

「オスワリ」、「フセ」、「マテ」の基本的な3つのコマンドと「アイコンタクト」は、外出先でも出来るようにしておきましょう。

チェック⑪呼び戻し「オイデ(コイ)」

ドッグランに行った時などに必要になるしつけですが、不注意で首輪やハーネスが抜けて犬が離れてしまった場合にも役に立ちます。

体に触られることに慣れているか

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犬の健康維持や家の中を清潔に保つために、体の全ての部分を触れるようにしておくことが理想的です。

チェック⑫犬の四肢をタオルで拭く

日本独自のテスト項目ですが、足を拭かれるのが苦手な犬も多くいます。苦手な場合は特別美味しいおやつを用意して、犬がおやつに夢中になっている間にサッと拭くことからはじめてみましょう。

チェック⑬獣医師による検診・グルーミング

多くの犬は動物病院が好きではありません。可能であれば診察が終わった後に、獣医師や看護師におやつをあげてもらうとストレスが減る可能性があります。
また、元気な犬であれば、動物病院の後に犬の喜ぶ場所に連れていくなどのアフターケアをしてあげましょう。

まとめ

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2010年の内閣府の世論調査によると日本人の25%が「ペットを飼うのが嫌い」と答えています。その中には「しつけのされていない犬」や「マナーの悪い飼い主」が原因で嫌いになった方も一定数いるものと考えられます。

愛犬に何を教えればいいのかわからない場合は、今回のチェック項目を参考にしてみて下さい。他者を不快にさせないしつけやマナーを身に着けて、犬を飼いやすい世の中を目指していきたいですね。

愛犬と楽しく遊ぼう!おうちで出来る簡単アジリティ

ドッグスポーツの一つであるアジリティは、簡単に言うと「犬の障害物競走」です。

犬の運動になることはもちろんですが、「犬が本来持っている作業意欲を満たすことが出来る」、「楽しいことを一緒にするため、犬と飼い主の信頼関係が深まる」など、多くのメリットがあります。しかし、アジリティが出来る施設が近場にないなど、始めるにあたってのハードルも高いのではないでしょうか。

競技会に出るような本格的なアジリティをやりたいのであれば、しっかりとした設備や施設が必要ですが、初心者や遊び程度にやってみたい場合は、おうちにあるものでアジリティをすることも出来ます

そこで今回は、アジリティを試してみたい方に向けて、おうちで簡単に出来るアジリティをご紹介していきます。

おうちでアジリティ①ハードル

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アジリティ競技の「ハードル」とは、人間の陸上競技のハードル走と同じように、障害物をジャンプしていく競技です。

用意する物

バスタオル、タオルケット、クッションなど

ハードルの教え方

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  1. 丸めたバスタオルやタオルケットをまたぐことから始めてみましょう。
    横にそれないように、廊下や出入り口などの横幅が狭い場所で逃げ道をなくすと成功しやすくなります。
    正面から犬を呼んだり、おやつで誘導したりして障害物を乗り越えさせてみましょう。犬によってはリードを付け、飼い主と一緒に障害物をまたぐ方が上手くいく場合があります。
  2. またぐことが出来るようになったら、今度はまたぐ瞬間に「ジャンプ」と声を掛け、コマンドを教えていきます。

「ジャンプ」を覚えてきたら

クッションを使って飛び越える障害物を高くしたり、連続ジャンプにチャレンジしたりしてみましょう。ただし、あまり高すぎる障害物をジャンプさせると犬の体に負担がかる可能性があります。

高さの上限は、小型犬:〜30cm、中型犬:〜40cm、大型犬:〜60cmくらいが目安です。

参考:
FCIアジリティー規程

おうちでアジリティ②トンネル

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アジリティ競技の「トンネル」とは、筒状のトンネルの中をくぐっていく競技です。

作り方

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ローテーブルに布を掛け、出入り口を作ります。こたつを使用している場合は、こたつの両サイドの布を上にあげるだけでもトンネルが作れます。

トンネルの教え方

  1. 犬を入り口で「マテ」をさせ、出口から顔を出して呼んでみましょう。
    二人で出来るのであれば、一人が入口側で犬の体を抑え、もう一人が出口側で呼んであげてみてください。犬によってはトンネルの中におやつを点々と置いた方が上手くいく場合があります。
  2. 上手にくぐれるようになったら、「クグッテ」のコマンドを教えます。

「クグッテ」を覚えてきたら

ローテーブルを2つ使って距離を長くしたり、ダンボールを使ってL字やU字のトンネルを作ってみたりして、犬の習熟度に合わせて少しずつ難しくしていきましょう。

出口部分の布を垂らして出口が見えないようにを隠すと、さらに難易度がアップします。

おうちでアジリティ③ドッグウォーク

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アジリティ競技の「ドッグウォーク」とは、斜めになっている板を登り、平均台を歩くような競技です。

用意する物・作り方

ソファやベッドを使います。登りと下りの坂道部分の再現は難しいので、ドッグステップがあれば便利です。


ない場合は新聞紙や台などで階段状にステップを作ってあげましょう。

ドッグウォークの教え方

おやつを使って誘導していきますが、普段ソファやベッドに登り慣れている犬であれば、習得は難しくありません。「ノボッテ」のコマンドで登れるようにしましょう。
登ることが得意な犬の中には、ソファの背もたれや横にしたカラーボックスの上など、横幅が狭いところでも平気で歩ける犬もいます。

おうちでアジリティ④ロングジャンプ

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アジリティ競技の「ロングジャンプ」とは、等間隔に並べたハードルを一気にジャンプする競技です。

用意する物・作り方

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「ハードル」で使用した、丸めたバスタオルやタオルケットなどを複数置きます。

ロングジャンプの教え方

先程のハードルで「ジャンプ」がある程度出来るようになっていれば、ロングジャンプも同じ要領で教えていきます。ジャンプする距離を少しずつ長くするため、丸めたバスタオルの数を「2つで成功したら3つに挑戦する」というように1つずつ増やしていきます。

連続でやってみよう

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それぞれの障害物に慣れてきたら、連続して飛んだり、くぐったりしてみましょう。一番簡単なのは直線上に障害物を配置していく方法です。慣れてきたら、障害物の順番を変えてみたり、配置の中にカーブを入れたりしてみましょう。

本格的なアジリティ競技の場合は、スタートからゴールまでのタイムで競いますが、初心者の場合は「全部クリア出来ればOK!」というような楽な気持ちでやってみて下さい。

犬が楽しんでやっていて、さらに上級を目指したいようであれば、犬の訓練所で習ったり、競技会に出場したりすることも出来ます。愛犬と共通の趣味を持つというのも素敵なことですね。

上手に遊ぶコツ

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無理にやらせない、叱らない

アジリティは人と暮らす上で必ず身につけておかなければいけないものではないため、「嫌がるようであれば無理にやらせない」、「失敗しても叱らない」などの点がポイントです。いつもよりおいしいおやつで誘導して、犬が自ら動いてくれるように教えていきましょう。

また、高さや難易度は徐々に上げていき、犬が無理なくクリア出来るようにしていくことも重要です。

ケガをしないように気をつける

ジャンプする場合の障害物は、ぶつけても脚が痛くないように柔らかい素材を選びましょう。教える段階で痛い思いをしてしまうと、ジャンプしなくなってしまう犬もいます。

床がフローリングの場合は、犬の膝や股関節を痛めてしまう恐れがあります。カーペットや滑り止めマットを敷くなどの対策をしておきましょう。

犬をおおいに褒め、飼い主も楽しむ

犬が障害物をクリアしたら、おおいに褒めてあげましょう。「出来るかどうか、ちょっと不安」なことを「出来た!」という経験をさせてあげることで、犬も自信がついていきます。

また、犬は飼い主の気持ちに敏感な動物です。飼い主が楽しんでいる雰囲気を出すことで、犬も楽しく遊んでくれるようになります。

まとめ

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今回は、おうちで出来る簡単なアジリティを紹介しました。
「お散歩しても元気があり余っている」、「もってこい遊びをしない」、「シニア期に向けた体力作りをしたい」というような犬は、おうちで簡単に遊んでみてはいかがでしょうか。

また、犬のメンタル面でも「出来た!」という成功体験を繰り返すことで犬のメンタルキャパシティが向上したり、飼い主の指示で楽しい遊びをすることで飼い主への注目度がアップしたりする効果も期待できます。

楽しく遊んで、愛犬との「おうち時間」を充実させていきましょう。

犬のトレーニングが上達する!ハンドシグナルの使い方

みなさんは愛犬のトレーニングをする時、「ハンドシグナル」を使っていますか?
ハンドシグナルとは、犬にコマンドを出す時に言葉の指示と同時に行うジェスチャーのことです。ハンドサイン、ハンドジェスチャー、視符とも呼ばれます。

普段は「オスワリ」や「フセ」という言葉でコマンドを出しますが、そこに特定のジェスチャーを加えることで、より犬にわかりやすいコマンドにすることが出来ます。

そんな「ハンドシグナル」を使って、愛犬のトレーニングを上達させていきましょう。

ハンドシグナル使うメリット

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ハンドシグナルとは犬に対する指示、コマンドの一種です。

1.コマンドの学習効率がUPする

声だけで「オスワリ」や「フセ」などのコマンドを出すより、ハンドシグナルを同時に使うことにより「声による指示(聞くコマンド)」と「ジェスチャーによるハンドシグナル(見るコマンド)」という2種類のサインを出すため、犬が学習しやすいというメリットがあります。

  • 聞くコマンド = 「オスワリ」「フセ」などの声による指示
  • 見るコマンド = ハンドシグナル

2.大きな声が出せない状況で

飼い主が風邪をひくなどして声が出ない場合や、動物病院の待合室など大きな声を出しづらい場所でも、ハンドシグナルで犬にコマンドを伝えることが出来ます。

3.騒音で聞き取りづらい時に

交通量が多い場所やイベント会場など、騒音がある場所では飼い主の声が犬に聞き取りづらいことがあります。そのような状況でもハンドシグナルを使えば、犬がコマンドを理解することが出来ます。

4.シニア犬になった時に

愛犬がシニアになり、耳が遠くなった場合でもハンドシグナルは役立ちます。また、シニア犬は耳だけでなく目も見えづらくなるため、言葉とハンドシグナルの両方でコマンドを出すことが出来た方が、より犬には伝わりやすくなります。

「言葉によるコマンド」vs「ハンドシグナル」の研究

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イタリアのナポリ大学では「言葉によるコマンド」と「ハンドシグナル」の両方を理解している水難救助犬に対して、犬がどちらをより重要視しているかの研究をしています。

言葉で「オスワリ」と言い、ハンドシグナルで「フセ」をさせるというような、言葉とハンドシグナルが一致しない場合でも、犬はハンドシグナルの方により従うことがわかっています。

この結果から、犬がいかにハンドシグナルを注目しているかがわかりますね。

参考:
The importance of gestural communication: a study of human–dog communication using incongruent information

ハンドシグナルの教え方

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ハンドシグナルは決まった型があるわけではありませんので、飼い主の好きなジェスチャーで教えることも可能です。ただし、次のポイントはおさえておきましょう。

ポイント①毎回同じハンドシグナルを使う

声でコマンドを教える時に「オスワリ」と言ったり、「スワレ」と言ったり言葉が変わると犬が混乱して学習の効率が悪くなります。それと同じように、ハンドシグナルを教える場合も毎回同じジェスチャーをすることが一番重要です。

ポイント②言葉と同時にハンドシグナルを使う

ハンドシグナルを教える段階では言葉とジェスチャーを同じこととしてセットで覚えさせていくので、「声による指示」と「ハンドシグナル」を同時に出しましょう。バラバラに出してしまうと、「それぞれ違ったコマンドなのか?」と犬が勘違いしやすくなります

十分に覚えたところでハンドシグナルのみでコマンドを出してみたり、声のコマンドで出来なかった場合に補助的にハンドシグナルを使ってみたりすると良いでしょう。

一般的なハンドシグナル

自由にジェスチャーを使って良いと言われても、どうすればいいのかわからない方もいらっしゃると思います。ここでは一般的に使われているハンドシグナルをご紹介します。 

1.オスワリ(スワレ)

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人間の胸の前辺りで人差し指を立て、「オスワリ」と声でコマンドを出します。

2.フセ

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犬の目の前で手のひらを下に向け、「フセ」と言いながら手のひらをゆっくり下に下げていきます。

3.マテ

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犬の目の前で犬に手のひらを見せ、「マテ」と声でコマンドを出します。

4.ツケ(ヒール)

飼い主が「ツケ」と言いながら、自分の太ももを軽く叩きます。叩くのは1回でも良いのですが、わかりやすくするために2回叩く人もいるようです。

5.オイデ(コイ)

手招きしながら「オイデ」とコマンドを出します。ただし、犬の視力は人間の視力で言うと0.3程度と言われていますので、遠くにいる犬にハンドシグナルのみで「オイデ」のコマンドを理解させるのは難しいでしょう。

遠くにいる場合は声のみで呼び、室内など近くの場合は声とハンドシグナルを使うなど、使い分けが必要になります。

6.ハウス

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クレートを指さしながら「ハウス」とコマンドを出します。

まとめ

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犬に言葉とハンドシグナルの両方でコマンドを教えると、言葉を聞き逃した場合や、よそ見をしていてハンドシグナルを見逃した場合に、どちらかで補うことが可能です。

また、「犬自身の行動」、「飼い主の言葉」、「飼い主のジェスチャー」の3つを関連付けて覚えるので、犬の学習もより早く進みます。

いろいろなメリットがある「ハンドシグナル」を、いつものトレーニングにぜひ取り入れてみてください。