いぬしつけねこ知識飼い方

【苦手克服】怖がりな子の苦手を無くすためのポイント3つ

BY シェリー編集部2018年2月9日更新

  • 犬や猫の苦手は克服できる
  • 心理カウンセラーも使う系統的脱感作を使う
  • コツは徐々に慣らすこと、そして好きになってもらうこと

犬や猫はとても怖がりな動物です。幼少期は好奇心旺盛で色々なものを見たり、触ったりしますが、徐々に警戒心が増して行きます。警戒心が増していくと、新しく出会うものや初めて経験することにビクビクするようになっていきます。

そのため、別の記事でもお伝えしている「犬の社会化」が重要になってくるのです。

犬を飼って最初にしたいことは社会化教育
皆さん、社会化ってご存知でしょうか?意外と知らない飼い主さんが多いのではないでしょうか?この社会化、とても重要で、これからの犬と飼い主の関係にも大きく影響を与えます。きっちり行い、これからはじまる犬との生活を更に良いものにしましょう。

今回は、一度苦手になってしまったものを好きにさせる苦手克服法と、そのポイントを3つお伝えしていきます。

大人になっても苦手は克服できる

二頭の黒い犬
最も良いのは、「社会化期」と呼ばれる、生後3か月か4か月くらいまでの好奇心旺盛な時期に、色々な経験をさせ、人間社会に普通に存在するモノやコトに対して、「全然怖くないんだよ」ということを教えていくことです。

ただ、この社会化期を過ぎてしまった成犬であっても、苦手は克服することができるのです。

では、どうするか?

それは、人間の心理カウンセラーも利用する「系統的脱感作」と呼ばれる手法を用いて、徐々に苦手なものに対する「苦手意識」をなくしていくことです。この方法は、対人恐怖症を克服するためだったり、男性恐怖症を克服するためだったり、人間にも広く用いられている行動療法の方法論の1つです。犬や猫も小さな人間の子供と同じくらいの知能を持つ動物ですから、こういった人間と共通する方法で苦手を克服することができるのです。

系統的脱感作とは?

辞書、引用
系統的脱感作に関する説明は、Wikipediaから引用しました。

系統的脱感作法(けいとうてきだつかんさほう, Systematic desensitization )は、行動療法の一技法。考案者は南アフリカで戦争神経症の治療を行っていた精神科医、ジョセフ・ウォルピ。古典的条件づけを理論的基礎とする。不安の対象となる状況・モノに対して、それらを対象者の主観的刺激の強弱によって階層化する。また脱感作と呼ばれるリラクセーション(主に筋弛緩などを用いる)を学ぶ。そして十分にリラックスした状態で階層的に低い不安対象に暴露してゆく技法。

何やら、難しい説明ですね。重要な点としては以下の部分でしょうか。

十分にリラックスした状態で階層的に低い不安対象に暴露してゆく技法。

つまり、これを犬や猫に当てはめて考えると、「怖いものに対して、愛犬や愛猫の恐怖度合いによって、少し怖いなと感じる程度の段階から徐々に慣らしていき、最終的にそのモノやコトが怖くない状態に持っていきましょう」ということです。

例えば、人が怖いと感じている犬の場合、人は怖くないよということを教えていきます。

テレビや雑誌等で、ドッグトレーナーが犬に背を向けて、そして犬の目を見ないようにしながら徐々に近づいていく様子を見たことはないでしょうか?また、保護犬でよくありますが、最初は警戒心が強く、人の手からエサを食べることのなかった犬が、少しずつ人間の近くでエサを食べるようになり、そして最終的には人の手からエサを食べるようになったシーンを見たことはないでしょうか?

これは、いずれもこの系統的脱感作を用いて、犬や猫が「ちょっと怖いなー、でも大丈夫かな?」と感じるギリギリのラインから、徐々にハードルを上げていって慣らしていっているのです。

好きにさせるポイント

3つのポイント
さて、前置きが長くなってしまいましたが、苦手を克服し、そして好きにさせてしまうためのポイントです。

1.焦らずゆっくり少しずつ

重要なことは、「怖いと感じるか平気だと感じるかギリギリのライン」で慣らしていくことです。そのため、いきなりハードルを上げることはオススメできません。あくまでも徐々に、です。

先程の、人に対して警戒心を持っている犬のケースで考えてみましょう。

いきなり正面からズカズカと近づいていってしまっては、最初からかなり高いハードルを超えさせることになります。犬からすると、「怖い、怖い、来ないでー!」となってしまい、余計に人を怖いものだと感じさせてしまったり、場合によっては我慢の限界に達して、咬まれてしまいます。

この場合は、まずは遠くで目を合わせずに座っているところから始め、1分か2分だったら、半歩くらい近づいて…。というところから始めていきます。

2.終わったら必ずご褒美

苦手なこと、怖いことを経験させてしまった場合、その怖いことを超える良いことを経験させます。これにより、「怖い経験 < 良い経験」となり、最後は良い経験だけの記憶が残るようになるのです。

先程のケースの場合、人が近くに来たら、好きなものが貰えると印象づけることで、「人 = 好きなもの」へとすり替えられていきます。これには、本能に訴えかけるほうが効果的なため、まずは「おやつ(または、エサ)」が一番シンプルかつ強力なご褒美になります。

なお、人と遊ぶことが好きな場合は、「おもちゃで遊んであげる」こともご褒美になります。また、散歩がとても好きな場合は、「散歩に連れて行ってあげる」こともご褒美になります。ご褒美は、その犬や猫が大好きと感じていることであれば、何でも良いのです。

3.初めは同時、徐々にずらす

ご褒美をあげるタイミングは、最初は「怖いことの経験と同時」にしてあげましょう。これは、先程の「怖い経験 < 良い経験」を犬や猫の思考の中でより結びつけやすくするためです。

先程の、人に対して警戒心を持っている犬のケースだと、おやつをご褒美に使うケースがほとんどでしょう。そして、最終的には人間の手からエサを貰うようにしているはずです。これは「人の手 = おやつ」という印象を残すためなのです。こうすることで、人の手は良いものだという印象が残ります。人が苦手な犬の場合、まずはこの経験をさせて人の手は怖くない、むしろ良いものだということを教えてあげないと、その後、撫でることも抱き上げることも何もできないからです。

これに慣れてきて、完全に恐怖を克服できたら、ご褒美とその経験のタイミングが同時でなくても問題はなくなっていきます。最終的には好きなことが無くても、大丈夫になっていきます。ここまでくれば、苦手は克服できたことになります。

また、今回ご紹介した方法の具体的なケースとして、ブラシに慣れさせる方法もお伝えしていますので、こちらも併せてご覧ください。

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むすびに

伏せをする犬
犬も猫も動物です。そして、また人間も動物です。ドッグトレーナーが行っているこれらの方法は、人間に適用されている心理学や動物行動学などに基いた科学的な方法で行われていることがお分かりいただけたと思います。

このように考えると、難しそうだけど、ちょっとは自分でもできるのではないかと思いませんか?もし、苦手なものがある犬や猫を飼っている方がいれば、早速試してみてください。少しでも苦手なものがなくなると、その子にとってもストレスの少ない生活ができるようになるでしょう。

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