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他の動物フェレット

致死率100%?フェレットが接種すべきワクチンとかかりやすい病気

Shu シェリー編集部

フェレットの飼い主の皆さんは、フェレットがかかりやすい感染症や病気についてきちんと把握していますか?

フェレットと安心して楽しい生活を送るには、病気の予防は必須です。また、病気に関する正しい知識を持つだけでも予防や早期発見につながります。

今回は、フェレットに打つべきワクチン、かかりやすい病気とその症状についてご紹介します。

予防するべき病気は?


フェレットがかかりやすい病気はいくつかありますが、あらかじめ予防しておくことで防げる病気もあります。日本においてフェレットは、ジステンパーフィラリア症の予防を推奨されています。

ジステンパー

犬に感染しやすいことで知られる犬ジステンパーですが、実はフェレットにも感染します。

犬ジステンパーウイルスの感染により発症し、発熱や鼻水、咳などの症状がみられます。進行するにつれ、皮膚や中枢神経にも異常が現れ、フェレットが感染するとほぼ100%の確率で死に至るとされています。

予防には事前のワクチン接種が重要です。日本にはフェレット専用のジステンパーワクチンがなく、犬用の混合ワクチンを接種するのが一般的なため、獣医師とよく相談して接種しましょう。

フィラリア症

を媒介にして感染する病気です。こちらも犬の病気ですが、まれにフェレットにも感染します。蚊に刺されることで10cm〜20cmほどの寄生虫が心臓に寄生し、呼吸困難や不整脈などの症状を引き起こします。

犬と比べて小柄で心臓が小さいフェレットにとっては、数匹の寄生虫でも重篤化してしまいます。また、犬に行うような寄生虫の摘出手術は、その心臓の小ささからも困難なため、フィラリアに感染させないことが重要です。

月に一回、飲み薬を与えるほか、レボリューションという液剤を首の後ろにたらすことで予防、駆除できます。また、薬によってはノミやダニにも有効なものもあるため、こちらも獣医師とよく相談しましょう。

フェレットがかかりやすい病気は?


ジステンパーやフィラリア症以外にも、フェレットがかかりやすい病気があります。発症のリスクは高齢になるにつれて上がるため、単純な老化なのか、病気なのかを適切に判断することが大切です。

インスリノーマ

インスリノーマは膵臓に腫瘍ができることでインスリン(血糖値を下げるホルモン)が過剰に分泌されてしまい、低血糖になる病気です。

症状としては、睡眠時間の増加や慢性的な体力減少などの比較的気付きにくいものから、よだれが垂れたり、足がふらついたりするなど視覚的にわかるものがあります。

副腎疾患

腎臓の近くにある副腎に異常が起きてしまうという病気です。フェレットという動物自体がこの病気にかかりやすく、副腎から分泌される性ホルモンの量が過剰になってしまうことで発症します。

発症すると高い確率で脱毛し、メスは外陰部の腫脹、オスは前立腺の肥大などの症状が見られます。

フェレットにワクチンは打つべき?


結論から言うと筆者はワクチンは打つべきと考えています。しかし、ワクチン接種の義務がなく、フェレット専用のワクチンがないことからも、副作用を心配する飼い主さんは少なくないでしょう。

そこで、予防をした場合のリターンとリスク、予防をしない場合のリターンとリスクについてそれぞれ考えてみましょう。

予防した場合

予防した場合のリターン

薬で予防すれば、ジステンパーやフィラリア、ダニ、ノミなどの感染や寄生をほぼ防ぐことができます。特に、感染すると死亡率がほぼ100%のジステンパーはワクチンを接種するだけでその危険から逃れられます

飼い主さんとしても、これらの病気を気にすることなく安心して一緒に生活できることでしょう。

予防した場合のリスク

副作用の可能性は考えなければいけません。ほとんどの場合は問題ないとされていますが、場合によっては発熱や接種箇所の腫れ、まれにショック状態に陥ってしまうこともあります。

また、ワクチンの接種や投薬での予防は金銭的な負担もかかります。

予防しない場合

予防しない場合のリターン

副作用について考慮する必要はなく、金銭的な負担もありません。

予防しない場合のリスク

既に述べていますが、フェレットがジステンバーに感染するとほぼ100%死んでしまうというのが何よりも大きなリスクと言えるでしょう。室内飼いであっても蚊やノミ、ダニの侵入は避けられず、常に感染や寄生の脅威がつきまといます。

もちろん、散歩に連れて行ったり、他のフェレットと遊ばせたりすることも難しく、ワクチンを接種していないとペットホテルを利用できない場合もあります。

リターンとリスクを考える

これらのリターンとリスクをふまえると、予防しない場合のリスクはリターンに比べてかなり大きなものではないでしょうか。

飼い主さんがリターンとリスクをしっかり理解し、獣医師と相談した上で、愛するフェレットにとって何が一番良いのか判断してください。

まとめ


今回は、フェレットのかかりやすい病気と予防すべき病気、そしてワクチンを打つべきかどうかについてご紹介しました。

ワクチンなどの薬による予防は義務ではなく、飼い主さんの判断に委ねられています。そのため、どうすることが一番フェレットのためになるのか、どうすればフェレットと楽しく過ごせるかを考慮した上で判断しましょう。

また、ジステンパーやフィラリアといった予防すべき病気以外にもかかりやすい疾患があるため、大体の症例は覚えておき、少しでも様子がおかしいと思ったら動物病院に連れて行くことをお勧めします。

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