楽しいけれど苦労もいっぱい!犬の多頭飼いの体験談

皆さんは、犬を複数頭飼う「多頭飼い」に、どんなイメージがありますか。「楽しそう」、「お世話が大変そう」、「お金がかかりそう」など様々だと思います。

筆者は犬が亡くなったり、新しく迎えたりを繰り返しながら、約20年程多頭飼いをしています。もちろん楽しい思い出もたくさんありましたが、多頭飼いゆえの苦労も多くありますので、その体験談を語っていきたいと思います。

すでに多頭飼いをしている方は「あるある」と共感していただける内容が多いかと思います。また、現在多頭飼いを検討している方は、大変さを知った上で「それでも多頭飼いをしたいか」という視点で読んでいただけると幸いです。

イタズラの犯人は?


多頭飼いをしていて、一番「あるある」だと思うのは、飼い主が見ていない時にイタズラをされた場合、「犯人がわからない」ことです。
「先住犬たちはある程度しつけてあるから、後から迎えた子の方だろうな」と思いつつ、濡れ衣を着せるわけにもいかないため、結局叱ることが出来ません。

対処法としてやったこと

  • イタズラが出来ないように、極力物をしまう収納方法にする
  • 噛みそうな家具に、犬が噛むのを嫌がるアルミホイルを巻きつける
  • 噛んで良いおもちゃを与えたり、遊びや散歩の時間を増やしたりする
  • 犬の苦手な味がするスプレーを使う
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イタズラは放置しなければ、一緒に暮らす期間が長くなるうちに徐々に減っていきます。イタズラ対策は気長にやっていきましょう

犬同士で遊んでくれる?

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犬同士でじゃれ合って遊ぶ、いわゆる「ワンプロ」や、おもちゃの端と端を咥えて引っ張りっこする、追いかけっこをして遊ぶなど、犬同士で遊んでくれる場合もありますが、個々の性格や相性が理由で、全く遊ばないこともあります

そもそも犬と遊ぶということを全くしない犬もいれば、よその犬とは遊ぶけれど同居犬とは遊ばないといったこともありました。

対処法としてやったこと

  • 遊びの好みが違う場合は、その子に合った遊びをそれぞれやってあげる
  • 遊びが長くなってきて、一方がすでに嫌がっていて、もう一方がしつこく遊ぼうとしている場合は、犬たちの間に入り「おやつタイム」や「なでなでタイム」に変更し、クールダウンをさせる

犬の好みや体力は同じように暮らしていても様々です。犬たちをよく観察して、それぞれの犬に合わせて対応していきましょう

群れの習性で問題行動がつられやすい

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本来、犬は群れで生活しているため共感力が高く、他の犬の感情に「つられやすい」という特徴があります。特に「警戒心がつられて吠える」、「散歩の興奮がつられて引っ張る」などが、飼い主にとっては苦労する点です。

対処法としてやったこと

  • 先住犬に吠え癖がある場合は、吠え癖を直してから新しい犬を迎える
  • 吠え癖のある犬とない犬の居住スペースをある程度分けて、吠え癖を直してから一緒に過ごさせる
  • それぞれの犬に引っ張らずにきちんと歩くトレーニングをしてから、一緒に散歩に出る

一緒に暮らしていても一頭一頭と向き合い、それぞれの犬に合ったしつけをしていくのが重要です

先住犬がしつけてくれる?

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犬を多頭飼いしている家庭では「先住犬が後輩犬をしつけてくれるのでは?」と思う方もいらっしゃると思います。これは半分正解で、半分間違いだと考えています。

正解だと思う点は、先住犬が2頭以上の場合、すでに犬たちの中でのルールのようなものが決まっていることが多く、その「犬の中のルール」は先住犬が教育してくれます。

間違いだと思う点は、先住犬がしつけるのではなく、先住犬が叱られている場面を見たり、先住犬の振る舞いを真似したりすることで、後輩犬が自ら学んでいきます。これを「社会的学習」と言います

社会的学習の天才犬

3頭のボーダーコリーと暮らしていた時のことですが、1頭だけトレーニングやアジリティを好まず、ボール遊びやフリスビーもしないという、とてもボーダーコリーらしくない子がいました。本来、ボーダーコリーはトレーニング向きで、アジリティやフリスビードッグとして活躍する犬も多い犬種です。

そのボーダーコリーらしくない子はトレーニングドッグとしては不向きでしたが、とても観察能力に優れていて、「どんなことをすれば褒められるのか、叱られるのか」を先住犬の振る舞いを見て、しっかり分析していたようです。

その結果、13年の生涯の中で「一度も叱られたことがない」という、とても稀有な才能を見せてくれました。

やきもち犬がいると…

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毎日一緒に暮らしていても、犬の性格によって「飼い主を独占したい!」という犬もいます。例えば、他の子を撫でている時に邪魔するように割って入ってきたり、他の犬が近づかないように常に飼い主の周りにいたりという行動が見られました。

対処法としてやったこと

  • 全員に「マテ」をさせて、それぞれ順番にじっくり撫でる
  • 独占欲が強い犬にガムやコングなどの長く遊べるおもちゃを与え、他の子と気づかれないように別室に移動し、遊んだり、撫でたりする
  • 独占欲の強い犬の散歩を他の人にまかせ、他の子と過ごす時間を作る

飼い主が好き過ぎて、やきもちを焼く犬は可愛らしいものです。しかし、その他の犬も自己主張が出来ないだけで、甘えたい気持ちがないわけではありません。全ての犬に気を配って愛情を注ぐことが重要です

医療費、介護が大きな負担に

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多頭飼いをする上で、一番考えておきたい点は「医療・介護」の問題です。
年齢が近い犬たちの場合は体力の差が少なく、散歩や遊びを一緒に出来るというメリットもありますが、同時に老犬になるため介護をする時期が重なってしまう可能性があります

考えておいて欲しいこと

  • 何頭かを同時に介護しなければいけない状態になった時、自分以外にも頼める人がいるか、家族で協力できるか
  • 犬たちが病気やケガなどを同時に起こした場合の医療費の確保は出来ているか

先にも述べた通り「医療・介護」の問題は、多頭飼いをする上で一番重要です。病気や老犬になった時のケアが出来るかどうか、シミュレーションをしておきましょう

最後に

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多頭飼いの大変さや、どう対処していったか、筆者の体験談やアドバイスをご紹介しました。
犬のしつけやお手入れなどが苦にならず、十分に時間を割ける方や、かかる費用も頭数ごとに増えていくので、金銭的な覚悟が出来る方は、多頭飼いを楽しめるでしょう。

犬同士が遊んでいるところを見ていると幸せを感じますし、同じ環境で暮らしていても、それぞれ個性があって面白く、楽しく暮らせます。

多頭飼いを検討している方は苦労する面も十分に考慮して、それでも飼いたいかどうかを考えてみて下さい。

犬のティッシュいたずらは危険!食べてしまった時の対処法と対策とは

「いつの間にか部屋がティッシュで散らかされていた…」という経験、犬飼いの皆さんなら一度はあるのではないでしょうか。
散らかすだけならまだしも、中には引きちぎって食べてしまう犬もいるため、実はとても危険ないたずらなのです。

今回は、犬がティッシュを食べてしまうことの危険性や対処法、そして誤飲を未然に防ぐための対策をご紹介します。

犬がティッシュを食べると危険!

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ティッシュを取り出しては散らかしたり引きちぎったりと、犬はティッシュでいたずらをすることが多いですよね。

散らかすだけなら掃除をすれば済む話ですが、食べてしまうととても危険です。

ティッシュは消化されない

ティッシュの原料は不溶性の繊維のため、犬の胃に入っても消化されることはありません。

口にしたのが少量の場合や中大型犬なら、便と一緒に排出されることが多いです。
しかし、大量に食べた場合や子犬や小型犬は腸に詰まる恐れがあり、最悪の場合は腸閉塞になることがあります。

腸閉塞とは
腸閉塞とは、胃や腸がなんらかの原因で塞がってしまった状態のことをいいます。
初期症状としては、嘔吐、食欲不振、便が出ない、腹痛、呼吸が浅いなどが挙げられます。

大量のティッシュによって腸が完全に塞がれてしまうと、緊急的な処置が必要になる場合もあります。

犬がティッシュを食べてしまった時の対処法

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犬がティッシュを食べてしまった際の対処法としては、すぐに動物病院を受診する場合と、様子を見てから対処する場合があります。

直ちに動物病院を受診するべき場合

  • 大量に食べてしまった
  • 嘔吐や呼吸が浅いなどの症状が見られる

上記2つのどちらかが当てはまる場合は、腸閉塞を起こし救急処置が必要になることがありますので、直ちに動物病院に連れて行くことをおすすめします。

しばらく様子を見る際のポイント

すぐに様子の変化が見られない、あるいはどのくらいの量を食べたのかわからない場合は、次の2つのポイントを確認するようにしましょう。

1. 嘔吐や便秘などの症状がないか

ティッシュが腸に詰まってしまっていると、食べてから1〜3日後に犬が便秘になることがあります。
便が排出されない状態が続くと、食欲不振や嘔吐、元気がないなどの症状も合わせて起きることがあります。

すぐに症状がみられなくても、数日間は便の状態や犬の様子を気にかけてましょう。違和感を感じたら動物病院に相談することをおすすめします。

2. どのくらいの量を食べたか

その後の対処や獣医師の情報源として、食べた量を把握することは大切です。

留守中にいたずらをしてしまった場合は、部屋の散らかり具合やティッシュ箱・ゴミ箱の減り具合から推測するしかありません。

いたずらを見つけ次第、食べたと思われる量の確認をしておくと良いでしょう。

犬がティッシュのいたずらが好きな4つの理由

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なぜ多くの犬はティッシュのいたずらが好きなのでしょうか?
その理由として以下の4つが挙げられます。

1. 単なる好奇心

ふわふわと舞うティッシュを、おもちゃのようにして遊んでいる犬の姿を見たことがある方も多いでしょう。

特に子犬は、好奇心が強く、部屋にるあるものを嗅いだりくわえたりして遊びます。

何度引っ張っても次々と出てくるティッシュは、犬の好奇心や狩猟本能をくすぐるのかもしれません。

2. 食べ物だと勘違いしている

ティッシュを食べ物だと勘違いしている可能性があります。

ティッシュは柔らかく、特に保湿ティッシュは甘味料としても使われる成分を含んでいるため、ほのかに甘みを感じます。
また、食べ物などを拭いたティッシュも匂いがするため、美味しいと感じているのでしょう。

その経験から「ティッシュは美味しいものだ」と思い、いたずらを繰り返してしまいます。

3. ストレス・不安・構ってほしい

運動不足、環境の変化、長時間の留守番などによって不安やストレスを感じている犬は、いたずらをしやすい傾向にあります。

ストレスの要因を可能な限り排除してあげ、それでも問題行動が止まらない場合は、早めに獣医師や専門家に相談しましょう。

また、ティッシュのいたずらをした際に飼い主さんが構ってしまうと、構って欲しさに何度も繰り返すことがあります。
目を合わせたり声を掛けたりなどの反応はせずに、静かに片付けるといった対応を取りましょう。

4. 寄生虫や病気の影響

寄生虫や病気で消化障害が起こり、その影響で今まで食べなかったものや食べ物ではないものを食べるようになることがあります。

今までティッシュに全く興味がなかったのに急に食べ始めたり、他にも嘔吐や下痢など症状を見せたりという場合は、注意が必要です。

犬にティッシュを食べさせないための4つの対策

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ティッシュのいたずらや誤飲を防ぐために、どのように対策を取れば良いのでしょうか。
4つの対策をご紹介します。

1. ティッシュを届かないところに置く

最も手っ取り早く効果的な方法としては、ティッシュを犬の届かない場所に置くことです。
犬と暮らすならば、ティッシュに限らず誤飲の可能性のあるものは全て高いところや棚などにしまうようにしましょう。

ゴミ箱を漁ってしまう犬には、蓋付きのゴミ箱に替えることで対策ができます。

家族全員が気をつけることで、誤飲のリスクを減らしましょう。

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2. 留守番時はケージやサークルに入れる

いたずら防止のため、留守番時は犬をケージやサークルに入れることも効果的です。

事前にハウストレーニングをして、ケージが安心できる場所であると認識させることが大切です。
ケージ内に水・トイレ・おもちゃ・寝る場所などをしっかり確保し、快適に留守番できるよう準備してあげましょう。

3. 散歩や運動を増やす

散歩やドッグランなど犬がエネルギッシュに活動できる時間を増やしましょう。エネルギーを使えば、家でいたずらをすることも減ります。

外出が難しい時でも、室内で頭を使うおもちゃなどで遊んであげることで、犬のストレスや退屈の解消につながります。

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4.「ちょうだい」「離して」のしつけをする

犬がティッシュを口にくわえそうなとき・くわえてしまったときに「ちょうだい」「離して」のしつけができていると、いたずらや誤飲を防ぐことができます。

これはティッシュだけでなく、もっと危険なものを食べそうなときにも役に立ちます。

まとめ

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今回は犬のティッシュのいたずらの危険性や対策をご紹介しました。

もし誤飲をしてしまった際には焦らずに状況や犬の様子を観察し、気になることがあれば躊躇わずに動物病院に相談することが大切です。

たかがティッシュと侮らず、未然に事故を防ぐため対策をしておきましょう。

カワウソと生活するための第一歩!〜カワウソの賢さと接し方のコツを知ろう〜

2019年8月現在、ワシントン条約の締約国会議にてコツメカワウソとビロードカワウソの国際取引を禁止する「附属書Ⅰ」に記載されることが決定したため、一般の方が飼育することはできません。
詳細につきましては、コツメカワウソとは?ペットで人気⇒絶滅危機で輸出入禁止への記事をご覧ください。

最近ペットとしての知名度も高まっているカワウソ。つぶらな目がとってもキュートですよね!「自分でも飼ってみたい!」と思う方も多いのではないでしょうか。

今回はカワウソ初心者さん向けに、カワウソの賢さやカワウソとの生活のコツをご紹介していきます。

カワウソはチンパンジー並みにかしこい?!

カワウソ
カワウソは、社会的学習をする生き物だと言われています。このことを証明するために、イギリスの研究者たちが行った、あるカワウソの実験があります。

カワウソたちにエサの入ったさまざまな形のタッパーを与えます。フタが付いているだけのシンプルなものや少し複雑な形のものもあり、これを開けるのはカワウソにとってはかなり難易度の高い作業です。

しかし、あるカワウソがフタを開けると、その方法が仲間に共有・拡散されていきます。すると、他のカワウソたちも真似して開けられるようになり、比較的短い時間で全てのフタを開けることができました。

このような、「真似をする」という社会的学習は、ある程度以上の知能を持つ動物しか行わない行動です。その見た目からはとても信じがたいことですが、カワウソは、なんとチンパンジーと同じくらい賢いと言われています。

かしこすぎるカワウソのいたずら

カワウソ
先ほども述べたように、カワウソは非常に賢く、真似をして学習していく動物です。

こちらの動画では、カワウソのさくらちゃんが排水溝の網やお風呂の栓をあっという間に抜いてしまいます。さくらちゃんのおちゃめな表情がとてもかわいいですね!他のカワウソは、手の届かないドアを自分で台を運んで開けてしまったり、ネジを外してしまう子もいるようです。

そんな賢いカワウソと上手に生活していくコツは一体何でしょうか?ここから先は、上手にカワウソと生活する方法について、見ていきたいと思います。

まずは上下関係を確定させる

賢いカワウソ
カワウソは飼い主の言うことはある程度は理解できます。しかし、自分のほうが飼い主よりも立場が上だ!と認識すると言うことを聞いてくれなくなってしまいます。どんなにかわいくても、カワウソが悪いことをしたら堂々とした態度で、きちんと叱ることが大切です。

犬も同様に、上下関係を確立することが重要だと日本では言われています。しかしながら、欧米では、これは迷信だと言われており、あまり信じられていません。カワウソも上下関係を気にしているかどうかは正直わかりません。

ですが、良いことはほめて伸ばし、悪いことは叱って行動の頻度を下げるということは、動物行動学の観点から決して間違ってはいないことだと言えるでしょう。ペットとはメリハリのある態度で接することが重要です。

ものはちゃんと片付けておく!

怒るカワウソ
いくら賢くても、しつける前はカワウソにとっては知らないことばかりです。どれがかんではいけないものか、そんなことはわかりません。電源コードや洋服など、かまれたら困るものはきちんと片付けておきましょう。

犬や猫と生活をする際も同様です。飼い主にとって、取られてしまったり、かじられてしまったら困るものは、手の届かないところに置いておきます。ある程度しつけることはできますが、飼い主の目の届かないところでは、何をされるかわかりません。

ペットにとって危険なものや取られたら困るものは、必ず手の届かないところに置くようにしましょう。

真似されると困ることは見せない

真似するカワウソ
例えば、ケージの鍵の開け方など、真似されると困っちゃうことは結構たくさんありますよね。そのような覚えて欲しくないことは、タオルなどで隠してそもそも真似できないようにしましょう。

カワウソだからといって、この特性を無視して暮らしていると、あとで取り返しのつかないことになるかもしれません。子供も親の真似をしますが、カワウソも同じように飼い主の行動を真似することがあります。

飼い主にとって、カワウソが覚えてしまうと困ることは見えないところでするようにしましょう。私たちが考えている以上に、カワウソは賢い動物なのです。

しつけ方は犬・猫と同じ!

カワウソ
先にも少し触れましたが、カワウソのしつけ方はほとんど犬や猫と同じです。犬や猫をしつける時のように、最初はおやつなどを用いてカワウソに飼い主さんの言葉や合図を覚えさせましょう。

チンパンジー並みの知能を持つカワウソのことですから、もしかすると犬や猫よりも物覚えが早く、びっくりしてしまうかもしれません。

まとめ

カワウソ
今回は意外と知られていないカワウソの賢さと、カワウソとの付き合い方のコツをご紹介しました。カワウソのことをよく理解し、すてきな関係を築いていってくださいね。

コツメカワウソについてはこちらの記事もあわせてご覧ください。

人気のコツメカワウソってどこ買えるの?値段や購入場所など

猫がきゅうりを見てビックリ!その理由は?本当にやっていいの?

猫ときゅうり。一見特に何でもなさそうな組み合わせですが、実はある条件がそろうと、とっても大きな化学反応が!?

この一文だけで何のことを言っているのかわかった人は、おそらくその「猫にきゅうり」のイタズラの様子の動画を見たことがある人なのでしょう。

猫にイタズラをしようと思っている飼い主さん、ちょっと待ってください。そのイタズラが猫に大きなストレスをかけてしまうかもしれません。

きゅうりに驚く猫の動画

猫ときゅうり

一時期、動画投稿サイトや拡散型のSNS上で話題となった「猫ときゅうり」の動画。初めは海外でブームになったものでしたが、すぐに日本にも飛び火してきました。

その動画の内容は、食事に夢中になっている猫に飼い主さんがそーっと近づいて、その背後にきゅうりを置くというもの。

この動画を見たことがない人は「だからなんだ」と思うかもしれません。しかし、そのきゅうりに気づいたときの猫の反応は、決して素っ気ないものではありませんでした。

きゅうりを見た猫は飛び上がった

朝ごはんにひと段落をつけ、口元をぺろりとなめながらおもむろに後ろを振り返り、きゅうりを目にした猫は、弾かれたようにピョーンッと高く飛び上がったんです。

この動画は瞬く間に拡散され、国内外の猫飼いさんたちがこぞってマネをするようになりました。

なぜそんなにびっくりするの?

たくさんのはてな
この動画を見た多くの海外の専門家たちが、「猫にとってストレスとなり得る」として警鐘を鳴らしています。

猫とのスキンシップの一環でよくイタズラをする飼い主さんは、これぐらい何ともないだろうと思われるかもしれません。ですが、猫がきゅうりを見て飛び上がることには、それなりの理由があるのです。

ヘビと誤認することが理由

猫が不意に現れたきゅうりに驚く理由は、緑で細長くクネッと曲がっている形状のきゅうりをヘビと誤認するからだと考えられています。

猫の先祖は砂漠に住んでいたと言われています。砂漠での激しい生存競争を生き残ろうとするとき、とても厄介な敵となるのが砂の中に潜んで奇襲をかけてくるヘビです。

ヘビを警戒するような個体のみが生き残り、今の猫の遺伝子にも影響しているのだとしたら、ただのきゅうりをあれほど怖がることにも説明がつくのではないでしょうか。

やってみたくなるのはわかるけど…

人間も同じ?

もしも、新しい一日を始める優雅な朝食の最中に、ふと耳もとで蚊の羽音がしたら…と考えると、とても不快な気持ちになりませんか?寝ている時に、耳元であの羽音がしたら、イライラして眠れなくなることでしょう。誰もが、一度は経験があるのではないでしょうか?

それが、例えばあなたの友人がスピーカーを使って行ったイタズラだったとしても、あまり笑えないですよね?間違いなくその友人の神経を疑うはずです。

驚くことに、一番多くの人間を殺している動物は「蚊」であるそうです。人間の本能にも猫と同じように危険を察知する感覚が刷り込まれているのかもしれません。

信頼関係が崩れるかも

たとえ、それが気心の知れた仲である飼い猫に対して行うイタズラだったとしても、天敵に対する恐怖を利用したイタズラは避けるべきでしょう。

また、猫を驚かせすぎると飼い主に対して「攻撃行動」を起こすきっかけになってしまう場合もあります。

ちょっとしたイタズラが飼い主に不信感を抱かせる原因になったり、不仲の原因になってしまうようなことは望ましくないですよね。

ケガの原因になるかも

不意にびっくりして反射的に高く飛んだのなら、いつもは絶対に起きないような事故が起こる可能性も出てきます。着地に失敗して骨折してしまったり、どこかに体を強くぶつけてしまったりだとか。

それを承知の上でも、このイタズラをやりたいという場合は、必ず周囲の安全を確認しておきましょう。着地しそうな場所には柔らかい布類を置いて、頭がぶつからないように猫の上方にモノや出っ張りがないかを確かめましょう。

でも、愛猫が生命の危機を感じてビックリする姿、本当に見たいですか?

最後に

こけたっぽい猫
確かに、この動画は面白いものだったと思います。初めてその動画を見たときは、ついフフッと笑ってしまいました。

「何でそんなに驚くんだ?ただのきゅうりじゃないか」と思い、ちょっとだけやってみたくもなる気持ちもわかります。でも、その背景を知ると、何とも悲しい気持ちになります。

愛猫がとる行動の一つ一つに、私たちもまだ知らない理由があります。愛猫の気持ちも考えながら、愛猫と一緒に過ごす生活を楽しみたいですね。

正しく怒れてる?犬が悪さした時の怒り方のコツとは?

いくらカワイイ愛犬と言えども、「いたずら」や「いけないこと」をする時ってありますよね?

トイレを失敗した時に怒ってしまうのは、ご法度。でも、テーブルの上にあった人間用のご飯を食べようとしたり、仏壇のお供え物を持っていこうとしたり…。そのような、どうしても止めさせたい「いたずら」を止めさせるにはどうしたら良いのでしょうか?

今回はそんな叱り方のポイントについてお伝えしていければと思います。

注意

注意事項
今までしつけも何もしてきておらず、特に人を噛むような問題行動が見られる犬にはこの方法は取らないでください。咬まれる可能性が高いです。

また、極度に怖がりな子に対しても、この方法は適していません。そればかりか、余計に人を怖がってしまう可能性があります。

必ず、愛犬の性格を見て、この方法が適しているか判断してから、実行するようにしてください。

怒ることはいけないこと?

良い選択
かわいい愛犬に怒るのは気がひけることもあります。でも、ダメなものはダメなのです。ここで甘やかしてしまうと、「これはやっても良いんだ」と犬が記憶してしまい、そのままいたずらを続けるようになってしまいます。

また、あまりインパクトのない怒り方で、「ダメー」とか、ヘラヘラしながら「もう、悪い子ね!」等と言っても、効果はありません。そればかりか、追いかけ回したり、下手に手を出そうものなら、游んでもらっていると思われてしまうこともあります。

叱る時は、しっかり叱りましょう。しっかり叱ることができれば、1回叱るだけで、効果が出ることもあります。

それでは、各ポイントについて見ていきましょう。

1.すぐに叱る

すぐにやる
犬は直前の出来事にモノゴトを紐付けて記憶する習性があります。コトが置きてから「3秒後」、「30秒後」、「60秒後」に怒ったのとでは、効果に雲泥の差が出ると言われています。そのため、イケナイことをしたら、すぐにその場で叱ることが大事です。

例えば、留守中だったり、飼い主の見ていない場所でいたずらしている場合、それを飼い主が見つけた時に叱っても、効果はありません。犬からすると、直前の出来事ではないため、どうして叱られているのか理解できないためです。

2.大きな声と迫力で叱る

大きな声で話す
相手にインパクトを残さないと記憶してもらえませんできるだけ大きな声で、「ゴルァ!!」としかりましょう。言葉は何でも大丈夫ですが、できれば同じ言葉を使えるように決めておきましょう。

また、大きな足音を立てるために、床を「バンっ!」と足で蹴って、声と一緒に音を立てるのも良いでしょう。少し恥ずかしいかもしれませんが、犬のように「うぅー!」と唸り声を上げるのも効果的です。

犬はボディランゲージで会話する生き物です。なるべく叱る時の体勢も迫力あるものにするため、少し前かがみになって威圧する姿勢をとっても良いかもしれません。

3.犬の目を見て逸らさない

怒って睨む人
大きな声と迫力を込めて叱った後は、愛犬の目を睨み続けます
先に目を逸らしたほうが、「ごめんなさい、降参です…」という合図になりますので、相手が目を逸らすまでは、こちらも目を離してはいけません。

途中で目を離してしまうと、「私が勝った!またいたずらしてやれ!」と思われかねません。
でも、大丈夫です。1分も見続けていれば、ほとんどの子は犬の方から目を逸らしてくれます

4.唸ってきても怯まない

怒る犬
叱っている最中に、唸ったり、歯を見せて威嚇してくる子もいます。このような時は、かなり慎重に行動しないと咬まれてしまうこともあるため、犬の行動をよく観察し、咬まれないようにすることが何よりも大切です。

目は絶対に逸らさない

この時も絶対に目だけは逸らさずに注意してください。こちらも唸り返しても良いかもしれません。また、何か近くにあった物を持って威嚇することも良いでしょう。

ただ、あまり威圧的な行動を取りすぎると、犬が追い詰められてしまい、咬むという最終的な行動に出るしかなくなることが考えられます。そのため、目だけは逸らさずに、少し唸りながら、じっと睨み続けるだけの方が安全で効果が高いこともあります。

危ないと思ったらプロにすぐ相談

特に、叱った時に愛犬の方から反撃体勢を取ろうとする場合は、ケースによっては対処が難しいこともありますので、プロのドッグトレーナーに相談してみると良いでしょう。

一度咬まれてしまうと、どんなに可愛くても、飼い主の方がどうしても引いてしまいます。これでは、飼い主が怪我をしてしまうことは勿論、正しいタイミングで叱りたくても叱れなかったり、犬からすると、咬めば叱られないと逆の学習をしてしまう可能性もあるため、咬まれないようにすることが何よりも大事なのです。

5.アフターフォローが大切

仲直り
犬の方から目を逸したら、それ以上は追い詰めずに、もう叱るのはやめてください。怒り足りないと思うこともあるかもしれませんが、もう終わりにしましょう。そのまま、何事もなかったかのように、今までしていた作業に戻って構いません。

叱られた後に遊びだすのは反省していない証拠?

しっかり叱った後は、飼い主と愛犬との関係を修復していく必要があります。叱られた後の犬を見ていると、「しょんぼり」している子もいるのですが、何事もなかったかのように、また遊び出す子もいます。

でも、これは悪気があってのことではなく、嫌なことがあったので、楽しいことをして気分転換をしようとしているのです。なので、それを見ても、「反省していない!」とか思わず、それを理解して、優しく見守ってあげてください。

叱った後は関係修復を

また、「ごめんなさい」しようと、飼い主の方に近寄ってくる子もいます。叱られた後に遊び出す子もそうですし、近寄ってくる子もそうですが、叱った後は、何事もなかったかのように、愛犬と楽しく游んであげてください

ここで、たくさん愛情を注いで関係修復をすることで、飼い主と愛犬との関係改善にもつながっていき、お互いの信頼関係はより強固なものになっていくでしょう。

叱っても叱っても全然効果がないという方、一度、叱り方を見直してみませんか?