家の中で猫の好きな場所は?習性を理解してくつろぎポイントを作ろう
猫の好きな場所を知るには、「高いところが好き」「狭いところが好き」など猫の習性を理解することが大切です。
「猫のために寝床やくつろぐ場所を用意したのになぜか使わない」は、猫を飼っているとよくあることですよね。もしかしたらその場所は、愛猫の好みの場所ではなかったのかもしれません。
猫の習性を理解し、家の中で愛猫がリラックスできるくつろぎポイントを作ってあげましょう。
猫は高いところが好き
猫は本能で高いところを好みます。高いところは周囲を見渡せるため、敵の襲来など危険を察知するのに適しているからです。
そのため、野生だったころの猫は、鋭い爪を使って器用に木の上に登っていました。街中で野良猫が塀の上などで寝ているのも、高くて安心できるからでしょう。
高いところに行けるようにキャットタワーを置く
猫を飼っているお家では、高いところで猫がくつろげるようにしましょう。おすすめは上下運動もできる「キャットタワー」の設置です。外が見渡せる窓辺に置くと、日向ぼっこもできます。
キャットタワーにベッドや隠れ家になる小部屋、ハンモックなどが付いていると、猫もいろいろな楽しみ方ができるでしょう。
キャットタワー選びの注意点
キャットタワーは天井に突っ張り棒で固定するタイプを選ぶなど、猫が飛び乗っても倒れない頑丈なものを選んでください。平らな場所に設置することも大切です。グラグラする不安定な場所に設置すると、危険ですし猫も怖がります。
シニアの猫も高いところにのぼりたい気持ちがありますので、その欲求を満たしてあげましょう。筋力の低下などから落下の危険があるため、タワーは低めのタイプを選ぶと安心です。
猫用ケージもおすすめ
棚板が複数付いていて、高さがある猫用ケージを設置するのもおすすめです。寝床としても、キャットタワーとしても使えます。食事スペースと離してトイレを置くスペースもある広いタイプは、お留守番にも安心です。
来客時も、ケージに猫を入れて布をかけておけば落ち着いて過ごせます。高さのある猫用ケージは、転倒防止チェーンをしっかり取り付けてください。
キャットウォークを作るのもおすすめ
室内の壁にキャットウォークを設置するのもおすすめです。さまざまなタイプのステップやベッドが販売されています。
取り付け方をしっかり確認して、落下などの危険のないようにしてください。賃貸住宅の場合は、事前に大家さんに確認してトラブルのないようにしましょう。
猫は狭くて暗いところが好き
猫の先祖たちは、休むときは外敵に見つからないように狭くて暗い穴のような場所に身を隠していました。そのため、今も狭くて暗いところを好みます。
トンネルタイプのおもちゃやベッドを用意する
市販のトンネルタイプのベッドを置いてあげると、中に隠れて遊んだりリラックスできます。
しかし、せっかく買っても商品が入っていた段ボールに入りたがることもありますよね。
段ボールも、猫の落ち着けるグッズとして敷物を入れて置いておくのもおすすめです。部屋のあちこちに置いておくと、喜んで入るでしょう。
段ボールは傷んできたら気楽に捨てられるのもメリットです。あまりに汚れた段ボールは、虫害の恐れもあるので使わないようにしてください。
押し入れに入りたがることも
押し入れは狭く、ふかふかした布団も入っているので猫が好んで入りたがります。おそらく落ち着ける場所なのでしょう。なるべくなら、そのままくつろげる環境を作ってあげることをおすすめします。
押し入れに入ってもOK
押し入れに猫がくつろげるベッドを置いておきます。粗相などで汚れる恐れがあるので、大切な布団などはカバーをかけておくと安心です。
ふすまはいつも猫が通れるように開けておきます。閉じ込めてしまわないよう注意してください。一戸建てでは、押し入れに点検用の天井板がついていて外れる仕様になっている場合もあります。雷や地震など、災害時は猫が驚いて入り込んでなかなか出てこない場合があるので注意が必要です。
押し入れに入るのはNG
猫に入ってほしくない場合は、「ふすまを開けたままにしない」「押し入れを開けるときは猫を別の部屋に連れていく」が基本です。猫がふすまを開けてしまう場合は、引き戸ロックなどを取り付けましょう。
日当たりのよい窓辺・暖かいところ
日差しが降り注ぐ窓辺や部屋も猫が好きなところです。窓から外の風景が見えるのも刺激的で退屈しません。
窓辺にベッドを置いてみる
日当たりのよい窓があれば、そこを猫のくつろぎ場にするのもおすすめです。猫用ベッドを置いてみてください。出窓は高さもあるので、猫が喜ぶでしょう。
ただし、日差しが強い窓辺では、夏場は熱中症になる恐れがあります。すだれなど日差しを遮るものをかけておくといいでしょう。特に白毛の猫は日に当たり過ぎると「日光皮膚炎」になる恐れがあるので注意してください。体に白毛の部分がある猫も、同様に気を配ってあげましょう。
猫がいつも過ごしている場所がある場合
猫を観察していると、いつも寝ている場所やくつろいでいる場所があるはずです。そこは猫が好きな場所といえます。
まずは、その場所にベッドや段ボールを置いてみてください。周囲には猫の匂いが付いているので、拭き掃除で匂いを消さないようにしましょう。
苦手な場所も知っておく
家の中でも猫が苦手な場所があります。せっかく購入したベッドやグッズを使わない場合、「場所が苦手」であるのが原因かもしれません。
騒がしいところ
猫は耳がいいため、大きな音が苦手です。洗濯機の音やドライヤーの音が騒がしい洗面所などは好みません。
家族が集まるリビングも注意が必要です。猫は基本的に家族がいる場所を好みますが、大声で話したり騒いだりする人はあまり好きではありません。リビングに設置したキャットタワーやベッドをあまり使わないケースでは、「騒がしくて落ち着けない」こともあるのです。
人の出入りが多いところ
ほとんどの猫は、知らない人が苦手です。お客さんが頻繁に来る家は、人の出入りが少ない部屋にケージを設置するなどして猫が落ち着ける場所を作ってあげましょう。
強いニオイのある場所
猫は嗅覚も鋭い動物ですので、香水や柔軟剤などの使用は控えましょう。アロマの中には中毒を起こす恐れがある種類もあるため、焚かないようにしてください。
まとめ
猫の習性である「高いところが好き」「狭くて暗いところが好き」「日の当たる暖かいところが好き」を基本に、家の中にくつろげる場所を作ってあげましょう。
ただし、騒がしい場所や人の出入りが多いところ、ニオイの強い場所は苦手なので注意してください。猫の好きな場所を見つけてあげると、ストレスがなくなりリラックスして暮らせるようになりますよ。
初めての猫!家の準備や用意するグッズ、心構えを解説
猫を初めて飼うときは、「家の中をどうすればいいのだろう」「何を用意すればいいの」と悩みますよね。今は情報が多い分、迷ってしまうでしょう。
今回は、猫を飼うときに準備することや用意したいグッズ、心構えについて解説します。準備や心構えは、子猫も大人の猫も基本的には同じですので、猫を飼う前によく確認しておきましょう。
家の中を整える
猫はひも類や小さなものに興味を示します。高いところも大好きなので誤飲やケガをしないように、家の中を「猫仕様」にします。
誤飲の危険があるものは片付ける
ひも類、糸、ヘアゴム、ボタンなど小さなものは誤飲の危険性がありますので、猫が届かない場所にしまってください。大人の猫でも油断できません。
猫は器用なので、ちょっとした扉や引き出しなどは開けてしまいます。頑丈な箱や引き出しに入れましょう。
観葉植物やお花は別の部屋に
観葉植物の種類によっては、猫が齧ると中毒を起こす恐れがあるものがあります。猫が過ごす部屋には飾らないでください。ユリの花は、活けた水を舐めただけでも危険です。お花も飾らないようにしましょう。
電気コード類にはカバーを
電気コード類を噛んで感電などしないようにカバーを付けておきます。
押し入れやクローゼット、洗濯機の扉に注意
猫は狭いところが好きなので押し入れやクローゼット、洗濯機などに入りたがります。飼い主が気付かないまま、閉め切ったり、洗濯機を動かしたりすると大変危険です。
扉は開けたままにしない、洗濯機のふたは必ず閉めるなどをしっかり心がけてください。
お風呂の水は捨てる
夏は涼しく、冬は残り湯があれば温もりがあるためお風呂が好きな猫がいます。
ふたの上で暖を取る姿はかわいいですが、滑って落ちるとおぼれてしまいます。残り湯は捨てるほうが安全です。
外には出さない
猫は外に出さず家の中で飼います。散歩は必要ありません。特に家に来たばかりの猫は、外に出ると戻れなくなる恐れがあるので十分注意してください。
身を隠す場所を作る
猫が入れるような段ボールに敷物を入れていくつか置いておくと、猫は身を隠せるので安心します。狭いところにいたいという欲求も満たせるのでおすすめです。
買っておきたい猫のためのグッズ
事前にペットショップやホームセンター、ネットなどで購入します。リストを作っておくと、買い忘れがありません。
フード
ブリーダーやペットショップで購入した場合、もしくは保護施設から来た場合は、そこで食べていたフードを用意します。野良猫を拾った場合は、猫の年齢に合った総合栄養食を与えましょう。
ドライフードとウエットフードの両方があると便利です。
食器と水入れボウル
どちらも陶器がおすすめです。猫は入れ物にもこだわりがあるので、複数用意しておきます。ひげが容器に当たるのを嫌がるので、猫専用を購入するほうが安心です。
猫用トイレ
猫用トイレは、大きさの十分にあるタイプを複数設置しましょう。最低でも1匹あたり2個は欲しいところ。大きさは猫の体長1.5倍が目安です。
猫砂にもこだわりがあるので、いくつか用意して様子をみてください。ペットシーツもあると、おしっこがこぼれたときなどに安心です。
爪とぎ
猫の爪とぎは本能なので、爪とぎの用意は必須です。段ボールタイプや麻ひもタイプなど、猫の好みに合わせて複数用意するといいでしょう。基本的にほとんどの猫が段ボールタイプを喜びます。
クレート
必ずクレートは用意してください。普段からハウスや落ち着ける場所として使えますし、動物病院の受診の際も便利です。災害時の避難にも役立ち、避難所にもそのまま持ち込める場合もあります。
素材は頑丈なプラスチック製がおすすめです。
キャットタワー
猫は高いところが大好きなので、キャットタワーを設置してあげましょう。しっかりした頑丈なものを選びます。窓の外を見られる場所に置いてあげるといいですね。
サークル
サークルは留守番や来客時に活躍します。猫の落ち着ける場所にもなるでしょう。高さがあり、スペースが三段ほどあるタイプなら上下運動ができます。ベッドやトイレも置いてあげましょう。
猫用ベッド
好きな場所でくつろげるように、ベッドも複数用意してあげましょう。出窓やリビングの隅、サークル内などに置いておきます。
おもちゃ
ひとり遊びができるおもちゃと、飼い主さんと一緒に楽しめるおもちゃを用意しましょう。転がすとフードが出てくるおもちゃは、猫の狩猟本能を刺激するのでおすすめです。誤飲を防ぐためにも、猫じゃらしは飼い主さんと遊んだら片付けてください。
首輪
猫のサイズに合った首輪を選びます。ケガや事故防止のためにも、何かにひっかかったら外れるタイプがおすすめです。
動物病院を受診する
猫を飼うことになったら、必ず動物病院を受診します。
健康診断を受け、ワクチンや避妊・去勢手術のスケジュールを立てましょう。猫の飼い方のアドバイスなどももらうと安心ですね。
猫を飼う=猫の命に責任を持つ
猫を飼うことは、最期の時まで責任を持って猫のお世話をすることになります。猫の平均寿命は室内飼いの場合15~16歳といわれています。つまり少なくとも15年は、毎日こまめに猫のお世話をする覚悟が必要です。
いたずらをされたり、ひっかかれたりなどのトラブルもあるでしょう。思い通りにならないこともあります。旅行にも行きづらくインテリアもおしゃれにはできないかもしれません。
しかし、猫がいる暮らしは、たくさんの喜びとかけがえのない幸せに満ちています。猫の習性をしっかり理解し、猫との暮らしを楽しんでください。
飼い主のモチベーションアップに!犬の散歩を楽しくする12の方法
多くの犬にとって「散歩」は、ゴハンと同じくらい楽しみにしている一日の中の大イベントではないでしょうか。
ただ、飼い主にとっては毎日行かなければならないので、マンネリ化しやすく「今日はちょっと行きたくない…」なんて日も、あるかもしれません。
今回は、そんな「散歩が面倒になってしまう時」に飼い主のモチベーションがアップする犬の散歩方法をご紹介していきます。
愛犬と一緒にアクティブに
飼い主の元気がある時や愛犬の元気が有り余っている場合は、アクティブなお散歩をしてみましょう。
①トレーニングをやってみる
「オスワリ」、「フセ」、「マテ」などの基本的なトレーニングを散歩中にやってみましょう。散歩ルートの別々の場所で試せば、どういった場所や状況で出来るのか、または出来ないのかを知ることができ、今後のトレーニングの参考になります。
②お気に入りのおもちゃで遊ぶ
車が来ない、少し広さのある場所があれば、家で遊んでいるお気に入りのおもちゃで遊んでみましょう。「おもちゃ=家で遊ぶ」と思っている犬であれば、外で遊ぶ意外性を楽しんでくれるかもしれません。
③歩き方を変えてみる
ジグザグに歩いたり、いきなりUターンやダッシュしてみたりと歩き方を変えてみましょう。飼い主の急な変化に犬が戸惑うのか、喜んでテンションが上がるのか、愛犬の性格を知ることが出来ます。
④散歩の長さや回数を変えてみる
例えば、毎日30分の散歩を2回している犬の場合、「60分を1回にしてみる」、「20分を3回にしてみる」と変化をつけて、マンネリを解消してみましょう。
長時間の散歩場合は、普段行かない場所にも行けるため、知らない場所を散策したい犬には合っているかもしれませんし、飼い主にとってもリフレッシュ出来る時間になるかもしれません。
短い時間で回数を増やした場合は、犬にとっては楽しみが増えますし、飼い主にとってもちょっとしたスキマ時間を散歩に使うことが出来ます。
愛犬と一緒にのんびりと
ちょっとお疲れ気味の時は、のんびりしたお散歩をしてみてはいかがでしょうか。散歩になると興奮気味になってしまう犬にもオススメです。
⑤散歩の途中でナデナデタイムを入れる
愛犬と散歩をしている時、犬は外の刺激や匂いを嗅ぐことに夢中になって、飼い主のことを忘れている時間も多いのではないでしょうか。少し立ち止まって、愛犬をゆっくり撫でてみましょう。忘れていた飼い主を思い出すかもしれません。
⑥公園のベンチなどでリラックスする
犬の立ち入りが許されていて、のんびり出来る公園があれば、愛犬と共にリラックスタイムを設けてみましょう。他の犬がいなければ、愛犬にはガムなどの長く噛めるおやつを与え、飼い主はお気に入りの飲み物を飲んで、一緒にのんびりとした時間を満喫してみてはいかがでしょうか。
季節や地元の風景を楽しもう
移ろいゆく季節や、知っているはずの地元の意外な一面など、犬の散歩をしていると新たな発見も多いと思います。日常の風景の小さな変化を楽しんではいかがでしょうか。
⑦季節感がある愛犬の写真を撮る
季節の植物や風景と共に愛犬の写真を撮るのも楽しいものです。SNSにアップして、いろいろな人に愛犬を見てもらうことも、散歩のモチベーションアップに繋がるでしょう。
⑧毎日違う場所へ行き、近所を散策する
毎日同じお散歩ルートを好む犬もいますが、犬に新たな刺激を与えたり、散歩のマンネリを解消したりするには、いつもとは違う場所へ行くのもオススメです。近所でも知らない場所や小道があることも多く、新たな発見があるでしょう。
地域の人とのコミュニケーションを取ろう
犬を連れていると自然と会話のきっかけができ、地域の人との交流が増えます。人と会話をするのが苦痛でなければ、良いストレス解消になるでしょう。
⑨犬友、犬好きの人との会話楽しむ
よく顔を合わせる仲の良い犬がいれば、愛犬も飼い主も散歩の楽しみが一段と増します。また、犬を連れていなくても犬が好きで声を掛けてくれる方も多くいるので、顔見知りの人が増えるのも、人によっては楽しめるでしょう。
⑩学校の登下校時間に合わせて散歩し、見回り隊をする
地域によっては、犬の散歩をしながら防犯に繋げるパトロールを行う自治体があります。そういった活動に参加するのも一つの方法ですが、人の目があるところで罪は犯しにくいので、学校の登下校時間に合わせて犬の散歩をするだけでも防犯活動の一翼を担うことが出来ます。
ただし、子供の中には犬が苦手だったり、アレルギーがあったりする子もいるので、近すぎない距離で見守ることをおすすめします。
飼い主の健康維持に
犬を飼っていて一緒に散歩に出かける人と、飼っていない人を比べたところ、男性では0.44歳、女性では2.8歳も健康寿命が延びることがわかっています。毎日散歩することで、運動が習慣化されることが影響していると考えられています。
⑪万歩計で歩数を測ってみる
愛犬と散歩する時に、万歩計で歩数を測ってみるのも飼い主の健康維持に良い効果があります。数値で出てくれるので、結果がわかりやすく、飼い主のモチベーションアップに繋がるでしょう。
最近ではスマートフォンで歩数を測定できるものもあり、毎日の歩数を手軽に管理できます。
⑫日光を浴びてうつ病予防に
うつ病の予防には運動が良いとされていますが、特に朝の日光を浴びながら行うウォーキングは最も有効だと言われています。朝の犬との散歩で健康なメンタルを維持していきましょう。
まとめ
毎日の犬の散歩が義務になってしまうと、辛くなってしまう時があるかもしれません。しかし、今回ご紹介したような方法を取り入れ、少しでも楽しみが増えていただければ幸いです。
本当に辛い時はペットシッターなどに依頼して、自分を休ませてあげるのも、犬と楽しく暮らしていくための一つの方法です。
無理せず、そして楽しく犬との生活をお過ごし下さい。
猫にはおもちゃや遊びが必要!狩猟本能を刺激してストレス解消を
「うちの猫はあまり遊ぶのが好きではない」と感じている飼い主さんもいらっしゃるかもしれません。しかし、猫には遊びやおもちゃが必要です。
猫はもともと狩りをする動物。飼い猫にも、狩猟本能が備わっています。
狩りたい気持ちが満たされないままだと、粗相など問題行動が発生する可能性もあるのです。
今回の記事では、猫におすすめのおもちゃや遊び、注意点について解説します。
猫におもちゃや遊びが必要な理由
猫にとって遊びは、狩猟本能を満たし、ストレスを解消するものです。運動不足を解消するメリットもあります。
1. 狩猟本能を満たしてストレス解消
猫には狩猟本能があります。子猫も「狩りをしたい」と思っているのです。愛らしくじゃれついているように見えますが、実は狩りの練習をしています。
とはいえ、本物の動物で狩りをさせるのは困難ですから、遊びやおもちゃで本能を満たす必要があるのです。
狩りたい本能が満たされないままだとストレスがたまっていき、人の手を咬む、粗相をするなど問題行動の原因にもなりかねません。
2. 運動不足の解消
家の中で過ごす飼い猫は、どうしても運動不足になりがちです。要求すればフードを好きなだけもらえる生活をしていると、太ってしまう猫もいます。
肥満は、心臓病や糖尿病など、様々な病気の元になります。さらに、肥満になると足腰に負担がかかるので、さらに運動不足になってしまいます。
日頃から、遊びで猫の運動不足を解消しましょう。
3. 脳への刺激
高齢になると猫も人間と同じように、認知症(高齢性認知機能不全症候群)になる可能性があります。15歳以上の猫の50%に、認知症のような行動変化がみられるという報告もあるほどです。
遊びによる刺激で、認知症の進行を緩やかにする効果が期待できます。猫が何歳になっても、遊びは必要です。
4. 飼い主さんとのコミュニケーション
猫は飼い主さんが大好きで、「一緒に遊んでほしい」「相手をしてほしい」と思っています。5分でもいいので、一緒に遊んであげると猫は満足するでしょう。
毎日コミュニケーションを取っていると、「元気がない」「いつもと様子が違う」など、猫の体調の異変にも気付きやすいのもメリットです。
猫の遊びにおすすめおもちゃ
猫の遊びにおすすめのおもちゃや遊び方を解説します。猫それぞれ好みがあるので、いくつか用意して様子を見てください。わざわざ買いにいかなくても、紙袋や段ボールで作れるおもちゃもあります。
トンネル
トンネルは猫が隠れて遊んだり、おもちゃを隠して探させる場所としても使えます。
紙袋の底を切って、つなげたり、段ボールをつなぎ合わせたりしてもいいでしょう。ボロボロになったら、すぐに捨てられます。
猫じゃらし
定番のおもちゃです。しなる棒の先に、羽など猫が興味を持ちそうな飾りが付いています。
揺らすだけでも猫は興奮して飛びついてくるでしょう。
猫じゃらしを箱やトンネルに隠しつつ動かすと、狩りの臨場感が出て猫は一層喜びます。飼い主さんとの楽しいコミュニケーションにもなりますね。
蹴りぐるみ
猫が抱きかかえて、後ろ足でキックするおもちゃです。咬みながらキックする猫もいます。
かさかさと音がするタイプは、猫の興味を引くでしょう。飼い主さんは、蹴りぐるみを生きているように動かしてあげるといいですね。
釣り竿おもちゃ
釣り竿のような棒に紐が取り付けてあり、紐の先に羽やネズミの人形などが付いているおもちゃです。
ゆらゆら揺らして遊ばせます。猫じゃらしと同様、コミュニケーションにも役立ちます。
ボールや小さな人形
飼い主さんが転がしたり、投げたりしたおもちゃを猫が捕まえて遊びます。ボールなら、猫が自分で転がして遊ぶのも可能です。
おすすめのひとり遊び
飼い主さんが忙しいときや、仕事で留守番させるときも、ひとり遊びができるようにしておきましょう。フードやおやつが入れられるものを利用するとよく遊んでくれます。
宝物探し
小さなお皿にフードを入れて、部屋のあちこちに置いておきます。キャットタワーの上や、段ボールの中に入れてみてください。
獲物を探すような気分で遊べるでしょう。高いところに置く場合は、安全なプラスチックのお皿などにしてください。
ペットボトルで狩り気分
いらないペットボトルのサイドに、ドライフードが出るくらいの穴をあけます。フードを何粒か入れたら、しっかりふたをして転がしてください。猫はフードが食べたくて、ペットボトルを転がします。狩った獲物を食べるような気分が味わえるでしょう。
筆者が17歳の猫に与えた動画です。ペットボトルを転がしてフードを食べています。
猫の遊びのコツ
楽しく遊ぶには、ちょっとしたコツも必要です。
1. 無理強いはしない
猫と遊びたいからといって、かまいすぎてしまっては多くの猫が嫌がります。
しつこく名前を呼んだり、追いかけたりしないようにしましょう。
あえて猫の顔を見ず、しらんぷりしつつ後ろ手で猫じゃらしを振ってみるのもおすすめです。
2. 夕暮れから夜に遊ぶ
猫が薄明薄暮に活動する動物なので、活発な時間は明け方と夕方です。明け方は飼い主さんが大変なので、夕暮れから夜にかけて遊びに誘ってみてください。
3. フードを与えて達成感
猫じゃらしなど、フードを使わないおもちゃで遊んだあとは、少しフードやおやつを与えましょう。
狩りが成功した達成感を味わえて、遊びを催促する猫もいます。
4. 目で追ってくれただけでもよしとする
おもちゃを目で追うだけでも、猫は十分遊んでいるようです。特に高齢の猫にとっては、十分な刺激になります。
積極的に遊ばなかったとしても、「猫は楽しんでくれた」と納得しましょう。
猫と遊ぶときの注意点
猫が楽しく安全に遊ぶためにも、いくつか注意点があります。
1. 猫専用のおもちゃを選ぶ
市販のおもちゃを利用する際は、猫向けに作られたおもちゃを選んでください。誤飲などの危険があるので、人間の子どものおもちゃなどは与えないようにしましょう。
2. 終わったらおもちゃは片付ける
遊び終わったら、おもちゃは猫の届かない引き出しなどに片付ける習慣をつけてください。
紐やおもちゃのパーツを誤って食べてしまうと、腸閉塞などを起こす恐れがあります。命に関わるケースもあるので、注意が必要です。
また、留守番中のおもちゃには紐状タイプを使わないようにします。どんなに猫が好きなおもちゃでも、ほころびや傷ができたら捨ててください。
3. 人の手をおもちゃにしない
おもちゃがないからといって、人間の手をおもちゃにするのはやめましょう。人間が狩りの対象になってしまうため、咬まれる恐れもあり大変危険です。
まとめ
猫の狩猟本能を満たすためにも、遊びやおもちゃは大切です。ストレスや運動不足を解消し、脳を刺激するメリットもあります。飼い主さんとのコミュニケーションにも役立ちます
猫じゃらしや釣り竿タイプ、蹴りぐるみなど、数種類のおもちゃを用意して、猫を遊ばせてください。段ボールやペットボトルでも猫のおもちゃが作れます。飼い主さんと一緒に遊ぶのはもちろん、ひとり遊びも欠かせません。
おもちゃの誤飲には十分注意して、遊びで猫の心を満たしてあげましょう。
猫の甘咬み・じゃれつきは放置しないで!落ち着かせる方法を解説
猫の甘咬みや、激しいじゃれつきに悩んでいませんか?
甘咬みやじゃれつきそのものは、捕食本能がある猫にとっては正常な行動。
しかし、「痛いけどかわいいからまあいいか」と思って放置していると、エスカレートして飼い主さんがケガをする恐れもあります。
今回の記事では、猫の捕食本能を満たしながら、人への甘咬みやじゃれつきを落ち着かせる方法を解説します。
猫が人に甘咬みやじゃれつきをする理由
ずばり、猫が「人を獲物」だと思っているからです。原因の多くは、人の何気ない行動。
知らず知らずのうちに、人が猫の獲物になって甘咬みやじゃれつきを誘導しています。
1. 手をひらひらさせる、手にじゃれつかせる
猫の反応が面白くて、手を猫の前でひらひらさせていませんか?寝っ転がって、足をわざと動かす人もいるでしょう。
ひらひら動いているものは、猫にとって目の前に獲物が現れたも同然。捕食本能を刺激します。
とくに子猫は、必死にじゃれついてくるはずです。咬もうとする子猫もいますが、その姿がかわいいため多くの人がやってしまいます。
咬まれまいと、手足をさっと引っ込める場合もあるでしょう。このとき、猫は「取り逃がしてしまった、今度はうまく狩るぞ」と思っているはずです。
2. 追いかけさせる
「おいで!」といいながら、猫に自分を追いかけさせた経験はありませんか?追いかけさせる行動も、狩猟行動を誘発しています。
ちょこちょこ走ってついてくる猫はかわいいですよね。足にじゃれついてくるかもしれません。一生懸命飛び掛かっている姿も愛らしいもの。
しかし、猫にとっては獲物を追いかけているつもりなので、激しくなって飼い主さんがケガをしてしまう恐れがあります。
3. 大声で騒ぐ
甘咬みをされて「キャー」「痛い」など大声で騒ぐのも、猫の狩猟本能を刺激します。猫は声を聞いて「獲物に手ごたえがあった」と感じるのです。
4. 上から撫でる
猫を撫でようとして猫の頭の上で手を動かす行動も、「顔の近くで何かが動いた」と、狩猟本能にスイッチを入れる原因です。
甘咬みやじゃれつきをやめさせた方が良い理由
人に対する甘咬みやじゃれつきは、人が狩りの対象になるのを避け、ケガを予防するためにやめさせた方が良いです。
子猫のうちは弱くても、成猫になれば力もあります。猫が本気で仕留めようとすれば、大ケガをする可能性もあるのです。
また、触ろうとするたびに咬まれると、動物病院に連れて行って診察をしたり、災害時に避難したりが困難になる恐れもあります。
撫でたり抱っこしたりも恐る恐るでは、寂しいですよね。猫とのコミュニケーションをしっかり取るためにも、甘咬みやじゃれつきはやめさせましょう。
人への甘咬みやじゃれつきを落ち着かせるには?
猫を変えるのではなく人が変わる必要があります。ケガをしないためにも、猫と良好な関係を築くためにも徹底しましょう。
1. 自分から挑発行動をしない
頭を上から撫でる、猫の前で手足をひらひらさせるなど、猫の狩猟本能を刺激する行動はやめましょう。
意図せずに猫がじゃれついてきても、相手にしません。大声も出さず、静かに立ち去りましょう。
撫でる際は、猫の背後から手を出しましょう。
2. 猫の挑発に乗らない
人が誘発行動をやめると、今度は猫の方から仕掛けてくる場合があります。物陰に隠れて待ち伏せをし、人が通ると足をひっかくなどの行動です。大騒ぎすると、猫の思うつぼ。待ち伏せできないように、物を置くなどして対処します。
待ち伏せしている猫を見つけたら、おもちゃなどで気をそらしましょう。
3. おもちゃを用意してたっぷり遊ぶ
おもちゃでたっぷり遊ばせます。猫の関心をおもちゃに向かせて、狩りの対象を変えるのです。
手足でじゃれつかせるのでなければ、一緒に遊んでも問題ありません。むしろ一緒に遊んで、コミュニケーションを取りましょう。大好きな飼い主さんが相手をしてくれるのは、猫にとってうれしいものです。
猫じゃらしや蹴りぐるみなど、複数用意して好みを探りましょう。フードを入れたおもちゃは、「狩って食べる」が満たされるのでおすすめです。おもちゃはペットボトルでも簡単に作れます。
4. 叱らない、怒鳴らない
「コラ!」などと大きな声で叱るのは絶対にやめましょう。叩くのは論外です。
叱ってしつけをするのは難しく、タイミングが少しでも違うと猫はなぜ叱られたのかわからず、恐怖を感じるだけ。信頼関係も崩れてしまうでしょう。
そうなると、ますます攻撃的になったり、粗相などの問題行動を起こしたりする原因にもなります。
まとめ
猫の人への甘咬みやじゃれつきを、放置してはいけません。飼い主さんや家族が、ケガをする可能性が高くなります。
人が猫の狩りの対象になるのは、そもそも人の行動が原因です。まずは、猫の目の前で手をひらひらする、大騒ぎするなど誘発行動をやめます。
甘咬みやじゃれつきは猫の狩猟本能からくるもので、正常な行動です。狩猟本能を満たすためにも、猫と遊ぶときは、おもちゃを使用しましょう。
どうしてもうまくいかない、治らない場合は専門の獣医師への受診を検討してください。
ハムスターが運動できる環境作りとは?おすすめおもちゃもご紹介
あなたのお家のハムスターは、毎日どのくらい運動をしていますか?
ハムスターは1日の大半をケージの中で過ごしますが、走ったり遊んだりするおもちゃがないと、運動不足から肥満やストレスにつながることがあります。
今回の記事では、ハムスターが運動しやすい環境作りの方法、種類別のおもちゃの特徴、おもちゃ選びのポイントをご紹介します。それぞれのハムスターに合ったおもちゃで、楽しく運動をさせてあげましょう。
ハムスターはたくさん運動が必要
野生のハムスターは本来、餌を求めて1日に10~20kmほどを動き回ります。そのため、狭いケージの中では運動不足に陥りやすいです。
運動不足になると肥満になったりストレスが溜まったりしてしまい、さらには病気につながることもあります。
また、動き回ることで爪を適切な長さに保つことも出来ます。
ハムスターの健康的で快適な生活のためにも、運動を十分にさせてあげることはとても重要です。
ハムスターが運動できる飼育環境にあるかチェックしよう
ハムスターが活発に運動をするために、まずは環境を整えてあげる必要があります。
環境に慣れさせる
ハムスターを家族に迎え入れたばかりの頃は、新しい環境に慣れるまであまり活発に動き回りません。警戒心が強い子だと1~2ヶ月ほどかかることも。
慣れるまでは、必要最低限のお世話にとどめ、むやみに触ったりケージを覗いたりすることは控えましょう。
夜は部屋を暗くする
ハムスターは夜行性のため、昼間はほとんど動かず夜から活発になります。
夜になっても部屋が明るいままだと、ハムスターはまだ昼間だと勘違いしてしまい、動き出す時間を逃してしまうことがあります。
夜の時間帯には、ハムスターがいる部屋は暗くしておきましょう。
【ハムスターのおすすめおもちゃ①】回し車
最もポピュラーで運動不足が効率的に解消できるのは回し車。
ケージの壁に固定するタイプと、自立するスタンドタイプがあります。
体の大きさに適したサイズ選ぶことが大切です。小さいと無理な体勢で走ることになってしまいますので、成長に合わせて変えてあげましょう。
また、基本的にハムスターは夜に動き回るため、寝ている時に音が気になることも。その場合は、サイレントホイールのものを選ぶと良いでしょう。
【ハムスターのおすすめおもちゃ②】トンネル
狭いところを好む習性のあるハムスター。トンネルやパイプの形をしたおもちゃは好まれやすいです。
サイズや形状などたくさん種類があるため、繋ぎ合わせてカスタマイズしてあげることも出来ます。
また、意外と知られていない習性ですが、ハムスターは穴掘りをして身を隠すことがあります。床材を厚めに敷いてあげることで穴掘りができる環境を作ってあげても良いでしょう。
【ハムスターのおすすめおもちゃ③】かじり木
ハムスターの歯はずっと伸び続けますが、ペレットなどの硬めの餌を食べたり、かじり木をかじったりすることで自然と摩耗していきます。
かじり木は、歯を適切な長さに保つだけでなく、ストレス発散にもなりますので、積極的にケージに取り入れてください。
かじり木には、木製タイプ、クッキータイプ、コーンタイプなどがあります。
木製の中にも、りんごの木やももの木などさまざまな素材があります。お家のハムスターが興味を持ってかじってくれるものを探してみてください。
【ハムスターのおすすめおもちゃ④】ハウス
遊び場所にも隠れ場所にもなるのがハウスタイプのおもちゃです。アスレチックのように階段や滑り台がついており、デザイン性が高いものが多いです。
木で出来ていてかじることができるものもあります。
ハウスの中に食べかすや糞などの汚れが溜まりやすいため、定期的に掃除をしましょう。また、万が一ハムスターが落下しても怪我をしない程度の高さのものを選びましょう。
ハムスターのおもちゃを選ぶ際のポイント
ハムスターのためのおもちゃを選ぶ際に、考慮しておきたいポイントを3つご紹介します。
1.素材選び
ハムスターのおもちゃはさまざまな素材から出来ているものがあります。安全に遊べて消臭効果もある天然素材や、壊れにくいプラスチックや石膏など、それぞれに特徴があるので好きなものを選びましょう。
寒い冬場は保温性の高い布素材、暑い時期はひんやりした陶器など、季節に合わせて変えてあげることも出来ます。
2.手作りおもちゃの場合
市販のものではなく手作りする際は、接着剤やインクなどの匂いの強いものや害のある素材を使うことは避けましょう。
ハムスターの手足は非常に小さいため、少しの隙間や凹凸が怪我に繋がりかねません。定期的におもちゃの様子を確認すると良いでしょう。
3.お手入れのしやすさ
トンネルやハウスなどのおもちゃは、中に汚れが溜まりやすくなります。定期的に掃除をする必要があるため、お手入れのしやすいものを選ぶことも大切です。
プラスチックのものは水洗いがしやすいです。また、トンネルのおもちゃなどは、分解できるタイプだと中をしっかり掃除できるためおすすめです。
まとめ
ハムスターが活発に動いている様子を見ると、微笑ましく嬉しいですよね。ハムスターが自ら運動できるように環境を作ってあげることが大切です。
今回ご紹介したタイプ以外にもさまざまなおもちゃが発売されています。本記事を参考に、あなたのお家のハムスターに適したおもちゃ選びをしてみてはいかがでしょうか?
猫が夜中に騒いで眠れない!原因と対策を解説
夜中の猫の運動会に悩まされていませんか?
布団の上を走り抜け、餌をねだる猫。多頭飼いの猫たちは、追いかけっこやじゃれ合いで大騒ぎ。これでは、とても寝ていられません。猫は夜に活動するものだと割り切って、耐えるしかないのでしょうか?
今回の記事では、猫が夜中に騒ぐ原因と対策を解説します。
猫は夜行性ではない
猫は夜行性だと思っている方が多いですが、実はちょっと違います。
猫は夕方と明け方に活動する「薄明薄暮性(はくめいはくぼせい)」の動物で、「クリパスキュラ」とも呼ばれます。
獲物の活動時間に適応した
なぜ猫は夕方と明け方に活動するのでしょう?
それは、猫の獲物である小鳥やネズミ類が活発になるのが、夕方や明け方だからです。
安全な夜中に行動する野良猫たち
しかし、「夜中に騒いだり、町中でゴミをあさったりしている野良猫たちがいるけれど、夜行性じゃないの?」と思うかもしれません。
夜中は車も人もあまり通らないため、野良猫たちは危険な目にあう確率が減ります。そのため、多くの野良猫は、やむを得ず夜行性のような暮らしをしているのです。
夜中に家の猫が暴れる5つの原因
では、野良猫ではない飼い猫が、毎晩のように騒いで飼い主さんを起こしてしまうのはなぜでしょうか?ここでは5つの原因をご紹介します。
1. 昼間の刺激が少なすぎる
飼い主さんが学校や仕事に行ってしまい、おもちゃもない、刺激もないとなると、猫は昼寝をするしかありません。
たとえ飼い主さんが在宅でも、テレワークなどで忙しいことも多いでしょう。そのため、夜は体力が有り余って活発になるのです。
2. 寒さを感じている
特に、高齢の猫は筋肉量が減るため、代謝が低下して体温も低くなりがちです。腎臓疾患の猫も、低体温が見られることがあります。
3. トイレが汚い
猫はきれい好きなので、汚れたトイレで排泄したくありません。
夜中にトイレが汚れていれば、何としても飼い主さんを起こして掃除をしてもらいたいのです。特に多頭飼いの場合、トイレが汚れるのは早いため頻繁に起こされる羽目になります。
4. お腹が減ってしまう
お腹が減った猫は、フードが出てくるまで起こし続けます。猫が空腹を我慢して寝ることは、ほとんどないでしょう。
5. 飼い主さんが起こすと起きるから
夜中でも飼い主さんが起きると知ってしまった猫は、起きてほしい事態があれば何度でも起こしにきます。
つまり、猫は飼い主さんの反応を見て学習しているのです。「高い声で鳴いてみたら起きた」「棚の上から飾ってあるものを落としてみたら、飼い主さんが飛び起きた」と学習すれば、高い声で鳴き、物を落として起こすようになります。
夜中に猫に寝てもらうには?
寝不足は、飼い主さんの体調に影響します。夜中は、猫も飼い主さんもしっかり眠れるよう対策しましょう。
1. 昼間の退屈解消
仕事や家事が忙しく、昼間は猫に構っていられない飼い主さんも多いはず。
そこで、おもちゃを上手に使って猫の退屈を解消しましょう。
- 猫の通り道やキャットタワーに、ゆらゆら揺れるおもちゃをぶら下げる。
- 転がすとおやつが出てくるおもちゃを部屋中に置く。トンネルの中に隠しておくのも◎
- 窓辺にキャットタワーやハンモックを置いて、外の景色を眺められるようにする。
- 定期的におもちゃを変更し、飽きさせない。
おもちゃは、誤飲の危険がない丈夫で安全なものを選びましょう。
また、窓際にキャットタワーを置いた際、近所の犬が吠える、怖いボス猫が通るなどの場合、かえってストレスになるので注意してください。
2. 猫の寝床を確認
隙間風が入りやすい窓辺は、特に冬場は寒くて猫が眠りにくいかもしれません。
寝床の位置をずらす、温かい敷物を敷く、カバーをかけるなどの対策をしてあげましょう。
3. トイレは複数設置
トイレ掃除に起こされる飼い主さんは、掃除をしなくても済むようにトイレを複数置いておきましょう。
4. フードのおねだり対策
夜もおやつやフードをおもちゃに仕込むのは大変です。タイマー付き自動給餌器を利用しましょう。
明け方まで給餌できるようにしておけば、飼い主さんは安心して眠れます。多頭飼いの場合は、猫の数だけ用意してください。
5. 猫の要求に反応しない
毎回猫の要求に反応すると、猫は学習して何度も飼い主さんを起こすようになります。トイレやフード、寝床なども対策をしたら、猫がどんなに鳴いても起きないようにします。
ただし、猫が体調不良や具合の悪い場合は、対応してください。
6. 猫との触れ合いタイムを増やす
遊んでほしくて騒ぐ猫には、寝る前に意識して触れ合うようにします。
1日1回は猫と遊ぶ時間を取りましょう。ブラッシングやマッサージもおすすめです。
こんなときは動物病院へ
猫が夜中に活発だと、元気が有り余っているように思えますが、実はなんらかの病気が隠れていることもあります。
次のような場合は、早めに動物病院を受診してください。
- やたらと活発になって、夜中でもご飯を食べたがる
- 水をたくさん飲んで、尿の回数も多い
- トイレの場所がわからなくて、粗相が増えた
- 排泄のたびに鳴き叫ぶ
- 高齢の猫で、急に夜やたらと鳴くようになった
そのほか、少しでも心配なことがあったら受診しましょう。
まとめ
夜中に騒ぐ猫を、「夜行性だから」とあきらめている飼い主さんは多いと思います。しかし猫は本来、夕方と明け方に活発になる動物です。
夜中に騒ぐ原因は、昼間の退屈や飼い主さんの反応、トイレの汚れや空腹、寝床の寒さなどが考えられます。飼い主さんが反応して起きてしまうのも実は原因のひとつです。
昼間の退屈を解消するだけでも、静かに寝てくれるかもしれません、猫の様子を見ながら対策を行ってください。ただ、夜中に騒ぐ行動の陰に病気が隠れていることもあります。いつもと違うと思ったら、動物病院を受診しましょう。
インコにおもちゃは必須!性格に合わせた5つのおもちゃタイプとは
インコは頭がよく活発なため、おもちゃで遊ぶことが大好きです。
一日中ケージの中にいるとインコは退屈してストレスが溜まってしまいます。そのため、おもちゃを使って一緒に遊んであげることがとても大切なのです。
今回は、インコにとっておもちゃ遊びが必要な理由、おもちゃのタイプ、安全に遊ばせるための注意点をご紹介します。
ぜひ、お家のインコの性格に合ったおもちゃを選んであげてください。
インコにおもちゃが必要な理由
ストレスの発散
お留守番が長くて遊んでもらえないことが増えると、退屈でストレスが溜まってしまいます。
ストレスが溜まると呼び鳴き(大きな声で飼い主を呼ぶ行動)や毛引き(自分の羽毛を抜いてしまう)などの問題行動を取ってしまうことも。
飼い主さんが遊んであげたり、おもちゃをケージに入れたりすることで、ストレス発散をさせることができます。
知育の発達・運動・クチバシや爪の研磨にも
頭を使う遊びは知能を発達させることができます。
また、遊ぶことで運動になり、クチバシや爪を自然に削り、伸びすぎを防ぐことができます。
インコのおもちゃのタイプ5つご紹介
インコのおもちゃには様々な種類があります。好みや性格に合ったおもちゃを選んであげましょう。
今回はインコのおもちゃを5つのタイプ別に分けてご紹介します。
1. ブランコ・はしごタイプ
ブランコやハシゴの形をしたおもちゃで、ぶら下がったり動かしたりすることでしっかりとした運動ができます。
【こんなインコにオススメ!】
日常的にケージ内でぴょこぴょこと飛ぶインコなど、活発な子に向いています。
2. 鈴タイプ
ボールやブランコに音の鳴る鈴がついているタイプのおもちゃです。インコの聴覚を刺激し、気に入ると自分で音を鳴らす姿も見られるかもしれません。
注意点として、詳しくは後述しますが、**鉛や亜鉛、銅が使われた一般の鈴をおもちゃとして使うことはやめましょう。
**鉛・亜鉛・銅は体内に蓄積しやすく中毒を起こす危険性があります。なお、市販のインコ用のおもちゃは、素材に配慮がなされたものが多いですが、念の為、材質を確認すると良いでしょう。
【こんなインコにオススメ!】
音楽が好きなど、音による刺激を好む子に向いています。
3. かじり木タイプ
かじり木タイプのおもちゃをかじることでストレス発散やクチバシの研磨の効果が期待できます。
素材は、木製・コルク・ロープなどです。噛みちぎった破片を誤飲する可能性があるため、壊れにくいものを選び、誤飲すると危険なプラスチック素材は避けましょう。
【こんなインコにオススメ!】
普段から、ケージや人の手をかじってしまう子におすすめです。
4. 脳トレタイプ
脳トレタイプのおもちゃは、ボールの中におやつを入れて遊ぶのが主流です。
時間をかけて遊ぶことができるため、留守の時間に与えてあげと退屈や寂しさを感じることが少なくなるでしょう。
飽きないように、簡単すぎず難しすぎないものを選んだり、だんだんレベルをあげてみましょう。
【こんなインコにオススメ!】
頭がよく、好奇心旺盛な子に向いています。
5. 鏡タイプ
鏡に写った自分を仲間と認識し、遊んだり安心感を得たりすることができます。
ただし、鏡に写ったインコの姿が発情を促してしまう場合があります。無駄な発情は負担となり病気の原因にもなるので、そのような時は外しましょう。
【こんなインコにオススメ!】
鏡タイプについては、試してみないと好みが分かりませんが、ひとりぼっちを嫌う社交的なインコに向いているかもしれません。
インコにおもちゃを与えるときの注意点
インコにおもちゃを与える際は、以下4つの点に注意してください。
1.鉛・亜鉛・銅中毒に注意
鉛や亜鉛、銅はインコの体内に蓄積しやすく、少量の摂取でも中毒を起こすことがあります。
市販のインコ用のおもちゃは、中毒にならないように配慮されていることがほとんどですが、部屋に放している時は注意してください。
カーテンのおもりや硬貨、古いケージやインテリア用の鳥かご、亜鉛メッキのおもちゃの鈴、電源コードなどに気をつけましょう。
2.様子を見ながら
新しいおもちゃを与える際は、まずケージの外から見せて、興味を持ったことを確認してからケージ内に入れてあげてください。
インコにとってケージの中は落ち着ける空間でもあります。活発に遊ぶタイプのおもちゃが常に近くにあると、おもちゃと戦ってしまったり、嫌いになってしまいストレスに感じてしまったりすることがあります。
様子を見ながら置く場所や時間帯などを決め、興味を示さず遊ばない場合は取ってあげましょう。
3.発情してしまったら取り除く
おもちゃが要因で発情しやすくなる場合があります。
発情すると、メスでは無精卵ができてしまい、卵巣や卵管の病気や卵づまりを引き起こします。オスでは、求愛によるエサの吐き戻しやお尻を木などに擦り付けて怪我をする恐れがあります。
無駄な発情を繰り返してしまうと大きな負担となるので、その場合はおもちゃを取り除くようにしましょう。
まとめ
おもちゃで遊ぶことは、インコのためにとっても大切なことです。
ストレスフリーで楽しい日々を送ってもらうために、様々な種類のおもちゃで遊んであげましょう。気に入ったおもちゃで一生懸命遊ぶ姿が見られるはずです。
鉛・亜鉛・銅を避けるなど安全性に配慮しながら、インコの性格に合ったおもちゃを見つけてあげましょう。