犬もヴィーガン?!犬のヴィーガンは健康的か否か
環境問題や動物愛護に関心のある方の間ではヴィーガンが当たり前になりつつあります。また、40%近くの人が、まだヴィーガンではないがこれから積極的に取り入れようとしていると答えたという米国の調査結果もあるほどに、今注目されています。
そんなヴィーガンですが、愛犬にもヴィーガン食という選択肢を考えたことがある方は、どのくらいいらっしゃるでしょうか。犬は雑食といえども、最低限の肉類は必要と認識があった筆者は、「犬にもヴィーガン食を」という考えは少し衝撃的でした。
今回は、犬のヴィーガン食に関する研究や、ヴィーガン食の注意点などをご紹介していきます。
ヴィーガンとは
ヴィーガンはベジタリアンの一種で、日本語では「完全菜食主義者」と言われます。一般的なベジタリアンが肉や魚を食べないのに加え、ヴィーガンは卵・乳製品・はちみつといった動物性食品も一切口にしません。
2021年に日本で行われた調査によると、ベジタリアンの食生活に取り組んでいる人は3.8%、ヴィーガンは2.2%という結果となり、まだ少ないことがわかります。しかし、意識的に動物性食品の摂取を減らす「フレキシタリアン」は20%程で、日本でも植物性の食生活が少しずつ浸透してきている傾向も見えてきます。
この背景には、動物愛護の観点から動物製品を消費することへの懸念、環境への影響等から、植物ベースのフードへの需要や興味が高まっていることが考えられます。
犬の本来の主食
犬の祖先であるオオカミが肉食であるというのは有名な話でしょう。犬もオオカミ同様に肉を切り裂くための歯・「列肉歯」があります。一方で、炭水化物などに含まれるデンプンを消化するアミラーゼという酵素が、オオカミよりも犬の方が多いことが分かっています。
これらのことから、犬が人と生活をしていく中で肉食から雑食へと変わり、肉だけでなく、タンパク質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルをバランスよく摂取することが理想的であると考えられるようになりました。
犬のヴィーガンに関する研究
犬のヴィーガンやベジタリアンに関する研究はまだ多くはありませんが、欧州では少しずつ増えてきています。実際に行われた研究を2つご紹介しますので、犬の健康への影響を見ていきましょう。
研究①植物性と動物性のドライフードを食べた犬のウンチを調査分析
ドイツのハノーバー獣医学大学動物栄養研究所の研究チームが、ベジタリアンフードと動物性タンパク質ベースの、ドライフードの消化性と排泄された便の質、窒素排出量についての調査を実施しました。
対象
- 犬種:ビーグル6頭
- 性別:メス(未避妊)
- 年齢:中央値が3歳
- 健康状態:完全な健康体
- 飼育環境:十分な広さのある犬舎が個別に与えられ、毎日屋外の運動場で一緒に遊ぶ時間も設けられている
調査で使用したフード
フードは研究のために作成し、それぞれの原材料は以下の通り
- 植物ベースのフード:小麦、米、小麦グルテン、米タンパク、亜麻仁、ビートパルプ、醸造用酵母、ヒマワリ油
- 動物ベースのフード:小麦、米、家禽ミール(家禽の肉や内臓を加熱して油脂を搾った後に挽いて乾燥したもの)、家禽脂肪、亜麻仁、ビートパルプ、醸造用酵母
どちらも成犬に必要なビタミンミネラル類も添加された総合栄養食のドライフードです。
調査方法
対象となる犬を2つのグループに分け、12日間植物性または動物性のフードを与えた後、次の12日間は最初に食べたものと逆のフードを与える。
結果
- 24日間の研究中に犬たちの体重の変化はなし
- 回収した便を分析した結果、両方のフードで有機物、粗タンパク、粗脂肪の見かけの消化率に有意な違いはなし
- 犬の便に排出された窒素の量は、植物ベースのフードの方がわずかに多かったが有意な違いはなし
- 排泄回数は植物性の方がわずかに多いものの、有意な違いはなし
- 便の固さと形はどちらのフードでも「望ましい最適スコア」に非常に近いもので、食べたフードの量に対しての便の重量も2つのフードでほぼ同じ
考察
植物性と動物性のフードを与えられた犬の健康に大きな違いは見らなかったことから、犬が植物ベースの食事で健康に生きることは可能であると考えられます。
研究②ビーガン対肉ベースのドッグフード
2022年にイギリスのウィンチェスター大学で動物福祉と倫理学を教えるAndrew Knight教授らによって、「犬の健康のためにヴィーガン食を推奨するべきか」という内容の研究が報告されました。
対象
犬2536匹
【食事内容の内訳】
・ドックフード中心の従来型の食事:1370匹
・生肉の食事:830匹
・ヴィーガンの食事:336匹
調査方法
- アンケートフォームを使用し、犬の飼い主に愛犬の情報を聞く
- 飼い主が愛犬の食事内容や年齢、性別、去勢・避妊の状況、健康状態、動物病院への通院回数、薬の使用頻度等を回答
- 調査対象の犬に関して獣医師が健康状態を報告
結果
上のグラフの、青いバーはドッグフード中心の従来型の食事をした犬、オレンジのバーは生肉の食事をした犬、緑のバーはヴィーガン食の犬を表しています。さらに、それぞれのグラフは左から、健康、ささいなもしくは稀な病気、重大なもしくは頻繁な病気、深刻な病気を表しています。
これらから以下のことがわかりました。
- ドックフード中心の従来型の食生活を送っている犬よりも、生肉やヴィーガンの食事を摂取している犬の方がより健康的である
- 肉中心の食事と比較した場合、ヴィーガン食の方が健康増進につながるだけでなく、疾病のリスクも低い
考察
犬が健康でいるためには、ヴィーガン食の方が良いと考えられます。しかし、この研究だけでは確定的な判断はできず、今後のさらなる研究が求められています。
ヴィーガンのリスクや注意点
先ほどの研究によると、ヴィーガン食でも問題なく、むしろ推奨するといった結果になりましたが、ヴィーガン食によるリスクや注意点はしっかり把握しておきましょう。
健康へのリスク
特に手作りのヴィーガン食の場合、栄養バランスが崩れ、健康への悪影響も出やすいという意見があります。
また、今までドッグフードや生肉を与えていたのに、急にヴィーガン食にしてしまうと、体が対応しきれず体調を崩してしまう可能性も考えられます。
実際に報告された犬の健康被害
- 拡張型心筋症:特にタウリンを自分で作るのが不得意な大型犬ではタウリンの不足によって起きるとされている
- 失明:目の網膜の異常によるもので、猫で特に起こりやすいとされている
- タンパクの低下、軽い貧血状態
- ストルバイト結晶が増えることで尿石症、膀胱炎の頻発
注意点
前述のとおり栄養バランスが崩れることで、健康不良が出てきます。特に肉や魚、卵などの動物性のものを一切摂取しないことで、以下の栄養素が不足しやすく、サプリメントで栄養バランスを保つことが大切です。
- ビタミン
- ミネラル
- 亜鉛
- カルシウム
- たんぱく質の元であるアミノ酸(メチオニン・リジン・アルギニン・アラキドン酸・Lーカルニチン…等)
栄養による不調は検査をしないと異常に気付きにくいため、尿検査などの病院での定期的な健康診断が必要です。
さらには、「肉を食べたい」という犬の欲求を満たすことができず、精神的にも苦痛を伴うのではないかという考えもあります。
<参考>
イギリスでは飼い主が罰せられる可能性も
イギリスの動物福祉法では犬に「適切な食事を与える必要がある」と定められています。
そのため、飼い犬の健康を考慮せずに、ヴィーガン食のように一切肉を与えないと、場合によっては罰せられる可能性もあります。
まとめ
今回は犬に焦点を当ててご紹介しましたが、肉食と言われる猫には、さらに大きな影響も報告されており、ヴィーガンへの移行はさらに注意が必要です。
人間にとっては様々な観点からヴィーガンの方が良いのではないかと思うことも多いですが、意志疎通が難しいペットにもヴィーガンを選択するべきなのかというのは、現状では慎重に検討する必要があると考えます。
犬や猫の食事をヴィーガンにするかどうかは今後も研究が進んでいくでしょう。
今後の研究結果はもちろん、愛犬の体調や嗜好性、これまでの犬の歴史等も踏まえながら「自分の愛犬の食事には何がベストなのか?」を考えて、健康面も精神面も満たされる食事を与えるようにして欲しいと思います。
犬の早食いを防止!悪影響の理由と5つの改善方法
「愛犬の食べる速度が早い・・・」そう思ったことはありませんか?犬の早食いは、言葉で教えて直るものではありません。
しかし人間と同じで、早く食べることによる健康面でのほぼメリットはないと言えます。
今回の記事では、早食いが飼い犬に与える影響と、早食いの改善方法をご紹介します。
早食いが犬に与える影響とは?
食べる速度が早いと、飼い犬に以下のような影響があります。
1. 食べすぎ・肥満に繋がる
人と同じように、犬にも満腹中枢があると考えられていますが、満腹感を得る前に食べ物がそこにあれば、犬はどんどん食べ続けてしまいます。
食べすぎて肥満になると、様々な病気に罹患するリスクが高くなるので注意が必要です。
肥満になってしまった犬は、早食いを抑えることによって、体型の改善に役立ちます。
2. 食べ物が喉につまりやすくなる
喉に食べ物がつまれば、犬は上手に呼吸ができなくなり、そのまま命を落としてしまうこともありえます。
もし、早食いした後に犬がえずいた場合は、あと少しでつまるところだったと言えます。
3. 消化不良を引き起こす
特にドライフードを与えている場合、硬いままの粒が犬の体内に流れるので、消化不良を引き起こす可能性が大いにあります。
早食いをすることで空気を一緒に飲み込みやすくなるので、ゲップも出やすくなります。
4. 胃拡張・胃捻転になりやすくなる
「胃拡張」とは、一気に食べた大量のフードが犬の胃で膨らみ、胃が拡張してしまうことです。これによって胃の内容物が腸へ流れないので、消化不良を引き起こし、嘔吐することもあります。
そしてその胃拡張が、胃がねじれる「胃捻転」を引き起こしてしまうことがあります。
胃がねじれると周りの血管も共にねじれ、胃の内容物が腸へ移動できなくなります。そして、ガスが発生して胃が膨らみ、周囲の臓器を圧迫してしまうのです。
胃捻転は、発症から数時間で犬が死に至ってしまう恐れがある病です。
5. 口内の病気にかかりやすくなる
食べるときに分泌される唾液は、歯周病菌の繁殖を防いだり、歯石を予防してくれたりと、健康な歯を保つ上で重要な役割を担っています。
早食いをすると唾液の量が少なくなり、それに伴って歯周病のリスクも高まります。
5つの早食い改善方法
では、一体どのようにして早食いを改善すれば良いのでしょうか?以下にまとめました。
1. ふやかして与える
ドライフードの早食いに困っているのなら、水でふやかしてあげることをオススメします。ふやかすことによって膨張し、満腹感を得やすくなります。
水分の摂取量も増えるので、尿路結石のリスクを減らすこともできます。
2. 早食い防止用のグッズを利用する
犬が食べる際の障害があるように設計がされています。これによって、食べる速度を抑えることができます。知育玩具のようなもので、ストレスの解消にもなります。
毎日使っていると犬もコツを掴んでしまうので、3つくらい早食い防止用のお皿等を用意し、毎日違うものであげるとなお良いでしょう。
また、大型犬用の早食い防止用食器で小型犬にご飯を与えると簡単に食べられてしまうので、愛犬のサイズに合うものを選んであげてくださいね。
3. 一度の給餌量を減らし、回数を増やす
1日に与えるフードの量は同じでも、それを細かく3〜4回程度に分けて与えることによって、早食いの防止をすることが出来ます。回数を多く与える方が、愛犬の満足感も増します。
これは、ダイエットにも有効です。
4. フードの粒を小さくする
早食い防止のために大きな粒のドッグフードに切り替えるという方法を聞いたことがあるかもしれませんが、丸呑みしてしまう食べ方を効果的に改善できるわけではありません。喉に詰まる可能性を高めてしまう上に、消化不良の理由にもなってしまいます。
逆に、とっても小さなフードであれば、口からこぼれやすく、一気にたくさん呑み込めません。また、消化不良も改善できます。
5. 落ち着いて食べられる環境を整える
多頭飼いの場合、早食いの理由の1つとして、他の犬にフードをとられるのではと考え、慌てて食べてしまうということがあります。
これを避けるために、1匹が落ち着いて食事ができる環境を整えてあげると良いでしょう。別々の部屋で食べさせてあげる等の工夫が有効です。
また、犬が食事をしているときに、じっと側で見つめたりするのはやめましょう。
まとめ
今回は、犬の早食いが犬の健康に与える影響と、早食いの対策法を5つご紹介しました。
犬の早食いはデメリットが多く、改善しなければ健康を脅かしてしまうこともあります。
早食いの程度やその理由は犬によって違うと思うので、ぜひ愛犬に合った改善方法を試してみてくださいね。
あげるべき?あげないべき?猫が食べる草「猫草」とは。
猫ちゃんが食べる草、「猫草」をご存知ですか?
猫ちゃんと暮らし始めたばかりの飼い主さんの中には、その存在を知らないという方も少なくないと思います。
こちらの記事では、猫ちゃんが食べる「猫草」とは何なのか。また、その必要性や注意すること等をご紹介します。
猫草って何?
「猫草」とは、猫が食べる草の総称です。「猫草」として扱われる植物は、以下のような植物です。
- エンバク(燕麦)
- 大麦
- 小麦
- ハルジオン
- イヌハッカ
- セイタカアワダチソウ
- メヒシバ
猫ちゃんが食べる草は猫草と呼べるので、他にも多くの種類があります。
しかし、猫ちゃんは食べられない植物も多く、注意が必要です。草が好きだからと思って、何でもかんでもあげてしまうと危険なので、気をつけましょう。
猫草の役割
「猫草を食べることによる効果」に関しては、諸説あります。「飲み込んだ毛を吐き出すため」「胃腸を整えるため」「栄養を取るため」等々です。
しかし、どの説も明確な裏付けはありません。
ただ、積極的に草を食べる猫ちゃんは実際にいますから、嗜好品としての役割が強いのではないかと言われています。草を食べること自体が快感なのかもしれません。
猫草はあげた方が良いの?
猫草は、「あげなくても問題はない」と言えるでしょう。
猫草を食べなければならない理由というのは、現段階では証明されていません。
ただ、草を好む猫ちゃんの場合、とても喜んでくれると思いますので、欲しがっている子にはあげてみてはいかがでしょうか?
猫草をあげる時に注意すること
猫草をあげる時に注意したい点が3つあります。
①一気に大量に食べさせない
一気にたくさんの量の猫草を食べさせないように気をつけましょう。なぜなら、消化しきれずに下痢・嘔吐を引き起こす場合があるからです。
一気にたくさん食べてしまう猫ちゃんは、飼い主さんが1本1本あげる等、管理しながらあげましょう。
また、体質に合わない場合も、下痢・嘔吐などの症状がでることがあります。猫草によって、下痢・嘔吐の回数が増えるようであれば、あげないほうが良いでしょう。
あげるかあげないか、猫ちゃんの健康を脅かすことがないよう、慎重に判断する必要があります。
②子猫・老猫には食べさせない
成長期の子猫や老猫ちゃんの場合、消化機能がまだしっかりしていないことが考えられます。
消化機能がしっかりしていないのにあげてしまうと、消化できず、下痢・嘔吐をする可能性もあります。
猫草を食べたことのない子猫・老猫ちゃんに与えるのは避けましょう。また、ずっと嗜み続けていた老猫ちゃんは、様子を見ながらあげることをおすすめします。
③お部屋の観葉植物に注意
猫草が大好きな猫ちゃんは、他の植物にも興味を示す可能性が高いです。そんな猫ちゃんがいるお部屋に、有害な観葉植物を置いたりすると大変危険です。
猫ちゃんの安全のために、食べてしまうかもしれない植物には特に気をつけましょう。
以下の記事では、猫ちゃんにも安全な観葉植物をご紹介しています。興味のある方はご参照ください。
どうする?猫草の栽培
もし、猫草をあげてみたいという場合、その入手方法や栽培の手間のかけ方は様々です。
ご自分で栽培するために必要なものを一通り用意して、一から栽培しても良いですし、栽培キットを購入するのも良いでしょう。
猫草は、下のような商品があります。
育っていない猫草を購入すると、食べられるようになるまでに1〜2週間必要になることもあります。もし、すぐに食べさせたいようであれば、成長した猫草を購入した方が良いでしょう。
食べるも食べないも「猫ちゃん次第」
もちろん、中には猫草を積極的に食べない猫ちゃんもいます。その場合は、無理にあげたりしなくて大丈夫です。
猫草は食べなくても健康上問題ありませんから、猫ちゃんが食べたいようならあげる、いらないようならあげないで良いと思います。
猫ちゃんが喜ぶことをしてあげたいと思ったら、ぜひ、猫ちゃんの反応を見ながらプレゼントしてあげてくださいね。
猫草の必要性など研究が進むに連れ、新しいことが分かってきたら、またレポートしたいと思います。
【ドッグフード】ドライフードとウェットフードの違いって?
毎日愛犬が食べるフードは、愛犬の体を作る大切なものです。
ドッグフードには、大きく分けてドライフードとウェットフードがあります。しかし、飼い始めたばかりの飼い主さんは、その明確な違いと役割がわからない…ということもあると思います。
そこで今回は「ドライフードとウェットフードの違い」についてご紹介します。
ドライとウェットの違い
ドッグフードは、「製法」や「どれだけ水分が含まれているかによって、ドライフードとウェットフードに分けられています。まずは、それぞれの特徴をご紹介します。
ドライフードの特徴
ドライフードは、含まれる水分が少ないものです。「総合栄養食」と表示されているものは、栄養バランスにも優れており、これと水だけで十分な栄養をとることができると言われています。
ウェットフードと比べると、以下のような特徴があります。
- 硬い
- 開封後も長時間保存することが可能
- 比較的値段が安い
スーパーマーケット等で、大きな袋に入って陳列されているものは、そのほとんどがドライフードです。保存期間が長く、一袋の量も多いので、コスト面でのメリットがあります。
ドライフードを愛犬にあげる時には、必ず水が必要です。人もパサパサした食べ物を食べるときには、水を多めに用意しますよね。わんちゃんにもたくさん用意してあげましょう。
硬いフードなので、食欲のないわんちゃんや、あごの力が弱くなった老犬には、あまり向かないフードです。
ウェットフードの特徴
ウェットフードは、含まれる水分量が多いものです。おかずのようなもの(一般食)が多いので、総合栄養食と組み合わせてあげることが多いです。
そして、ドライフードと比べると、以下のような特徴があります。
- やわらかい
- 嗜好性が高い
- 保存期間は短い
- 値段が高い
水分を多く含んでいるため、食べることで水分補給をすることができます。また、見た目も美味しそうなものが多いです。
しかし、腐りやすいものを加工して、ある程度長持ちするようにしているため、保存料・添加物を多く含むともいわれています。
ウェットフードは、ドライフードが向かない顎の力や食欲が落ちているわんちゃんにも向いています。
ただ、ウェットフードは缶詰などで小分けにされて売られており、毎回購入していると食事の費用が大きくなります。
ドライとウェット、どっちが良いの?
それぞれに特徴があり、どちらがよいとは一概には言えません。わんちゃんの好みや、栄養のバランスなどを考えて食べさせてあげましょう。
ただ、ドライフードよりもウェットフードのほうが、がっついて食べることが多いです。素材の形が残っているウェットフードは、肉類を中心に加工されているので、わんちゃんも喜ぶのです。
しかし、だからといってウェットフードばかりあげることが、健康面上良いとは言えません。ドライフードと比べて、噛む力を鍛えることができませんし、栄養も偏ってしまいます。また、費用の面で飼い主さんの負担になるかもしれません。
ですから、ドライフードとウェットフードをバランスよく食べさせてあげるのがおすすめです。食欲がない等の理由がない限り、基本的にはドライフードをあげて、たまにウェットフードをあげるというのもよいかと思います。
また、ドライフードをベースにし、ウェットフードをよく混ぜて与えてあげると、わんちゃんも喜ぶことが多いようです。ドライフードだけでは食べないような場合にはオススメです。
ドッグフード選びに関しては、以下の記事もぜひご参照ください。
適切なフード量は守る
わんちゃんの食いつきがよいと、ついついたくさんあげてしまう飼い主さんもいますが、これは注意しなければなりません。多くの食事を与えてしまうと、肥満になってしまうことも少なくないのです。
また、プレミアムペットフードなど、カロリーが高く、吸収率の高いフードも出てきています。大抵はパッケージに適切量に関する記載があるので、そちらをよく確認の上、適量を与えると良いでしょう。
以下の記事では、犬のダイエット方法についてまとめています。予防するにあたって役に立つ情報ですので、ぜひご参照ください。
さいごに
愛犬のごはんは、飼い主さんがコントロールするものですから、愛犬の健康は飼い主さん次第です。
食べ物のことにも気を付けて、1つでも多くの思い出をわんちゃんとつくりましょう。
ドッグフードだけではなく、手作り食もオススメです。バランスの良い食事を心がけ、わんちゃんと一緒に健康的な生活を送りたいですね。
また、食事は健康管理の基本です。アレルギーなどを誘発することもありますので、困ったときは一人で抱え込まず、獣医さんに相談をすることをオススメいたします。
愛犬にあげたい!夏にオススメの手作りごはんまとめ
皆さんは、愛犬のごはんを手作りで作ったことはありますか?
いざ「やって見たい!」と思っても、どんなレシピで作ったら良いかわからない、アイディアが思い浮かばないという方もいるのではないでしょうか。
今記事では、オシャレな犬の手作りごはんをご紹介いたします。
山芋のお好み焼き風ごはん
山芋やにんじんを使った、健康に良い栄養たっぷりのお好み焼き風ごはんです。いつもと違う食感やいつもと違った風味に、わんちゃんも喜んでくれそうです。
健康によい食材「にんじん」
にんじんは栄養価が高く、そして低カロリーな食材です。そのため、犬にとっても健康的な食べ物と言われています。また、多くのおやつなどにも使われています。
お通じをよくしてくれる食物繊維や、抗酸化作用があるβカロチンなども豊富に含まれています。また、ビタミン要素なども含まれ、健康に必要な栄養素を摂取できる野菜です。
老化防止などで活躍するβカロチンは、熱を通すことによって、吸収力が上がると言われています。
上記のレシピではお好み焼き風ということで、加熱をしています。βカロチンがより良い形で愛犬の身体に取り込まれるのも、GOODなポイントですね。
鶏むね肉と野菜たっぷりの朝食ボウル
愛犬のお名前が彫ってあるお洒落なボウルに盛られている、栄養満点の朝食。健康に配慮された、お手製の朝食ボウルです。
愛犬の身体を健康にする鶏肉
鶏むね肉は、高タンパクで低脂肪という、身体にとっても良い食べ物です。
たんぱく質や脂質、ナトリウム、カリウムやリンなど、人間にとっても犬にとっても、健康に良い食材です。
ゴーヤで栄養たっぷりごはん
ゴーヤや豚もも肉、豆腐にしいたけといった、爽やかな夏を感じる一品です。
「えっ、犬にゴーヤって大丈夫なの?!」と思うかもしれませんが、実は意外とゴーヤが好きなわんちゃんは多いようです。
「夏だからゴーヤが食べたい!」と飼い主さんが思い立ったら、そのまま一緒に食べられますね。
ゴーヤ好きな犬も多い
ゴーヤの成分として、犬に害となるものは特にありません。むしろ、夏に必要な栄養素がたくさん含まれています。
ゴーヤには、モモルデシンという成分が含まれていますが、これがあの苦さの正体です。モモルデシンは胃に働きかけてくれ、夏場の困った食欲のなさを解決してくれます。
他にも様々に栄養価の高いゴーヤですが、1つ気をつけなければならない点があります。それは、食物繊維が豊富すぎて消化不良を起こしてしまうことがあるということです。
食べさせた後のフンを確認し、あげすぎていないかのチェックをしましょう。
愛犬の健康のために
夏場は、人間だけでなく、わんちゃんの体調管理も注意したい季節です。
まだ挑戦したことがない飼い主さんも、この夏に是非チャレンジしてみてはいかがですか?
猫の手作りごはんに挑戦!食材リストやおすすめレシピ紹介など
「愛猫に手作りごはんを作りたい!」
愛猫の健康と幸せのために、猫のごはんを手づくりしたいと考える飼い主さんもいらっしゃるかと思います。
手作りごはんには、「安心安全の無添加ごはんを作れる」というメリットがありますが、猫と人間の身体の違いを理解して作る必要があります。
今回は手づくり猫ごはんのメリットと注意点、そして手づくり猫ごはんのレシピをいくつかご紹介します。
猫のごはんを手作りするメリットとは?
猫の体調や好みにあわせられる
手作りごはんのメリットの1つとして、愛猫のコンディションや状態に合わせて、最適なごはんを作れるということがあげられます。
肥満ぎみでダイエット中の猫に対しては低脂肪低カロリーのごはんを。たくさん運動した後の猫や育ち盛りの猫には、タンパク質を多めに作ったり。
他にも、お腹の調子が悪ければ消化にいい物を取り入れる、といったように、手作りごはんであればその日の細かい体調にまで合わせる事ができます。
また、その日のごはんを考えるために、愛猫の健康に敏感になるので、小さな病気にもより早く気付く事ができるかもしれません。
水分を摂取出来る
猫の体の60%以上を構成する水分は、重要な必須栄養素の一つです。ですが、なかなかすすんで水を飲みたがらない猫も多く、水分不足に陥りやすいと言われています。また、水分不足であることによって腎臓に負荷がかかり、病気になってしまうリスクが高まってしまいます。
この悩みを、「水分量を多くした手作りごはん」によって解決することができます。
水分含有量が60〜80%である手づくりごはんは、10%程度しか水分を含まないドライフードに比べて、有効な水分補給の手段となってくれます。
水分量の多い食事で十分に水分を摂取すれば、代謝を促進し老廃物の排出を助け、便通の改善にもなります。
無添加ごはんを作れる
市販のキャットフードには、添加物が使用されていることも少なくありません。かといって、無添加のキャットフードを毎回選ぼうとすると、かなり高価になってしまうこともあります。
猫によっては、そういった添加物が原因で、体調を崩したり異変が出ることもあります。
手づくりごはんであれば、自分で食材を選ぶことが出来るので、無添加かつ低価格に抑えることができます。健康が気になる場合には、是非試してみると良いでしょう。
手づくりするときに気をつけるべき事は?
栄養バランスと調理方法
猫は肉食動物なので、ご飯は野菜や穀物でなく、肉や魚を中心にしましょう。
ごはんの栄養バランスは、動物性タンパク質(肉や魚)が6〜7割、野菜が3〜4割ぐらいが良いとされています。
また、はじめから手作りごはんにガラっと変えるのではなく、普段のフードに添えるなどして、少量からはじめていくようにしましょう。
こうすることで好みの味、食材を把握することができます。
猫によって、調理方法の好みも異なってきます。ゴロゴロと大きく切る、こまかく切る、ペーストにする、生のまま、焼く、ゆでる、といった、色々な調理方法があります。これらも、少量から試してみて、愛猫の好みを把握していきましょう。
NG食材リスト、アレルギー
猫に絶対食べさせてはいけない主な食材は以下のものです。
- ネギ類(ネギ、タマネギ、ニラ等)
- ココア、チョコレートなどカカオ製品
- ブドウ、レーズン
- アワビ、サザエ等の内臓
- 生の豚肉
- 香辛料
- 肉、魚の骨
上記の食材がダメな理由は、それぞれ異なりますが、少量であっても深刻な健康被害を招くことがあります。最悪の場合死に至る可能性がありますので、注意をしましょう。
上記には記載されていませんが、塩分と油分の量は抑えることや、ニンニクの使用も極力控えましょう。自分で手作りをする際には、食材についてきちんと調べ、決して中途半端な知識で臨まないようにしましょう。
また、猫によってはアレルギーを持っていることもあるので、動物病院で検査を受けるなどをして、愛猫のアレルギーを把握しておくことも大切です。
「#手作り猫ごはん」レシピまとめ
instagramにアップされている、愛情たっぷりなごはんを紹介していきます。
栄養満点スープのレシピ
こちらは、猫の健康にとっても良さそうなスープ。
肉や魚といったたんぱく質が中心で、野菜は消化しやすいよう細かく調理されています。スープなので水分量が多いのも嬉しいですね。
忙しい日でも大丈夫!なレシピ
鱈とキャベツ、人参、エリンギ、鰹節をカットして茹でるだけなので、忙しい時でも短時間で作れますね。
食物繊維が豊富な野菜が多く使われていて、消化を助けてくれそうです。
特別な日にあげたいレシピ
こちらはお正月や記念日にぴったりな、特別な日の手づくりごはんです。お祝いの日は猫と一緒におしゃれなごはんを食べると、より素敵な1日になりますね。
手づくりごはんにチャレンジしてみよう
暑い季節は、夏バテをして体調を崩してしまう猫ちゃんもいるのではないでしょうか。
そんな時、手作りご飯ならいつもより食べてくれるかもしれません。
毎日とはいかなくても、体調が気になるときや、特別な日に、手作りごはんにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
長く一緒に暮らせて可愛いと話題!亀のススメ。
ペットショップなどで頻繁に見かける亀。爬虫類ですが、その見た目や動きに癒されるからと、一緒に暮らす方も少なくありません。また、吠えたり、部屋を汚したりといった心配がないので、ご近所の方とのトラブルにもなりにくいと言われています。
こちらの記事では、亀の特徴やオススメの種類をご紹介します。亀との生活を考える一助になれば幸いです!
亀との生活ってどんな生活?
亀との生活とは、どんな生活なのでしょうか?また、どのようなことに注意しながら育てる必要があるのでしょうか?一緒にみていきましょう!
亀が育つ環境は3タイプ
まず、亀の飼育環境をみてみましょう。
亀は世界に300種類いると言われています。様々な地域に適応しながら暮らしており、同じ亀でも姿形が似ていなかったり、育つ環境が全く異なったりします。
亀が暮らす環境は、以下に分けられます。
- 水の中
- 水と陸
- 陸
飼育環境を整えるにあたって、水槽の中に水をためるのか、ためないのか。陸地をどれくらい作るのか・・・等々。亀の種類によってかなり差があります。
より自然の環境に近い飼育環境を整えてあげると亀も暮らしやすいです。
飼う前に、共に暮らす亀のことをしっかり調べておく事は大切です。
中には、飼育環境を整える事が大変であったり、扱いが難しい亀もいます。初めての方は、比較的飼育しやすいと言われている種類の亀がオススメです。
初心者にオススメ「ヘルマンリクガメ」
おすすめポイントは、体が丈夫で、成長しても25センチ程度と大きくなりすぎないというところです。
日本と似た気候で生息しているので、適応力もあります。主食は、小松菜、大根の葉、タンポポの葉などの葉野菜です。また、おとなしい性格で、人懐っこいとも言われているので、初心者の方にもおすすめできる亀ちゃんです。
大きくなった時のことも見越して、幅120センチ程度の大きなケージが必要なので、その大きさのものが家の中に置けるという方におすすめです!
亀は長く一緒に暮らす家族
亀は他のペットと比べて、とても長生きする生き物です。ですから、しっかりとした飼育環境を整えれば、長く一緒にいることができます。
水棲の亀は20〜30年、陸棲の亀は50年〜100年も生きると言われています。共に暮らせる時間が長いことは嬉しいことですよね。
しかし、中には途中で飼育を投げ出してしまう飼い主さんもいます。長く生きるということもあり、年月を経て”体長”が大きくなります。そのため、最初に用意していたケージを大きく買い換える必要が出てくる場合もあります。そういった変化から、飼えないと判断してしまうようです。
種類によりますが、飼い始めでは5センチ程度の子亀も、大きくなれば20センチ程度にもなります。大きくなった後の生活のことも考えておくことが大切です。
温度の変化に気をつける
亀は変温動物ですから、周囲の温度に合わせて体温が変化します。四季によって温度・湿度が大きく変化する日本では、亀の飼育環境の温度に特に気を使わなくてはなりません。
亀の種類によって適切な温度は異なりますが、温度が高すぎても低すぎてもいけません。温度によっても、亀の動きは変わってきます。
健康のための甲羅干し
どんな亀も、丈夫な骨や甲羅を作るために甲羅干しをします。甲羅干しとは、日向ぼっこのようなものです。
亀がしっかり日向ぼっこできるように、太陽が半分当たる位置にケージを置いたり、一緒に外をお散歩したりといった時間が必要になります。
日光を浴びながら首を伸ばしたり、ゆっくり歩く亀の姿に癒される時間であることは間違いありません。
亀は何を食べるの?
亀は種類によって、食べ物が大きく異なります。
大きく分けて、肉食性・草食性・雑食性の亀がいます。間違ったエサを与えないよう気をつけなければなりません。
飼う前から、その亀が好む食べ物は何か”細かく”調べておく必要があります。以下は亀の食べ物の傾向をまとめたものです。
水棲カメ | 陸棲カメ | |
---|---|---|
肉食性 | 植ミミズ、コオロギ、カタツムリ、動物の腐肉、鶏肉 等 | ー |
雑食性 | 水中の水草、小魚、タニシ 等 | 植物や昆虫等。野菜や果物も必要。 |
草食性 | ー | 野草(タンポポ等)や野菜(大根、キャベツ等)が中心。たまに果物(バナナ、りんご等)。 |
動物性たんぱく質(鶏肉や砂肝等)は少量でOK。 |
亀との楽しい生活を。
一緒に暮らせば、亀が可愛らしい姿で私たちを癒してくれるでしょう。
しかし、飼い主さんの都合で捨てられてしまうことも少なくないのが現実です。一緒に生活することを選択するのであれば、「最後まで面倒をみるぞ!」という思いが必要です。
寿命が長い亀だからこそ、飼った後にこんなはずではなかったと後悔しないように、他の動物以上に、飼った後の具体的な生活のイメージを持つことが大切になってきます。
亀ちゃんとの癒しの日々で、皆さんの生活がより豊かなものになることを願っています。
健康と長生きのために!犬の「ダイエット」方法とそのポイント
毎日一緒にいる愛犬の体型変化にすぐ気づくことは、なかなか難しいですよね。気がついたら太っていることもあります。
「可愛いからこのままでいっか!」と思っているアナタ、ちょっと待ってください!肥満は「病気のリスク」が高まります。愛犬と長く共に生活するためには、飼い主さんの管理によるダイエットが必要なのです。
こちらの記事では、愛犬の健康的なダイエット方法とそのポイントをご紹介します。
愛犬が肥満かも?
「愛犬が少し太ったかも?」と感じても、肥満でない場合もあります。犬の場合、少し学ばなければ、具体的な数値で理想の体重を求めることが難しいです。
一般的に愛犬の体型管理で用いられるのは、BCS(ボディコンディションスコア)という指標です。
BCSは視覚と触覚で判断します。BCS3が理想的とされており、BCS4,5がやや肥満、肥満とされています。詳しくは以下の記事に載っていますので、気になる方は確認してみてください。
確認した結果「肥満だな」と思ったら、まずは獣医さんに相談することをオススメします。
体重測定のみで獣医さんにみてもらうことも可能です。太ってしまった事の背景に病気が隠れている事もあるので、自分の判断だけでダイエットを行ってしまうと危険だからです。
犬のダイエットは”少しずつ”!
まず、ダイエットを決意したら、目標を定めます。犬の場合も、少しずつダイエットしていくことが重要です。人間と同じで、短期間で急に体重を落とすダイエットは健康的とは言えません。
ここで、飼い主さんに知っておいていただきたいのが、「人との大きさの違い」です。人の体重は細い方でも40kg、犬は小型犬で3kg程度です。人間と犬における1kgは、全く異なります。
パーセンテージで考え、急に大きく体重を減らすことは絶対に避けなければなりません。獣医さんに適正体重を教えて貰ったら、その数字から今の体重を引いて、まずは減らす分の体重を明確にしましょう。
ダイエット①食の改善
わんちゃんが太ってしまう原因の1つとして挙げられるのが、”食べ物の与えすぎ”です。まずは、食を見直していきましょう。
ドッグフードの量を減らす
獣医さんと相談しながら、ドッグフードの量を調節しましょう。適正体重と同じように、ドッグフードの適切な量も、判断が難しいです。フードの袋の裏側に記載されている適正量も目安なので、愛犬に必ずしも適しているわけではないのです。
わんちゃんが気づかないように、1日に与える量を少しずつ減らしてみましょう。1日に与える量は減らしつつも、食事の回数は増やしてあげると、わんちゃんも喜びます。ここでのポイントは、量よりも回数です!
ダイエット用フードに移行する
ダイエット用のフードを与えることも有効です。パッケージに、用途が記載されているものがほとんどなので、そこから選びましょう。ダイエット用のものは、以下のような工夫がされています。
- 低脂質・低カロリー
- 食物繊維を配合(腹持ちが良く、消化に優しい)
- Lカルニチンの配合(脂肪の燃焼を助ける)
ここでのポイントは、フードを少しずつ変えていくことです。
今まで与えていたものと、ダイエットのフードを混ぜ、少しずつダイエットフードを増やしていきましょう。今まで与えていたものから急に変えてしまうと、わんちゃんがお腹を壊してしまうことがあります。わんちゃんの様子を見ながら移行しましょう。
おやつを見直す
おやつの与えすぎも、肥満の原因となります。おやつも、”1日にあげる量を少しずつ減らすこと”や、”少しずつ低カロリーなおやつに変えること”で、改善できます。
こちらに関しても、量ではなく、回数が重要になってきます。もし、今まで1回に1粒与えていたのであれば、回数は変えずに、1粒を半分にするのは効果的です。
ダイエット②運動の機会を増やす
運動も健康のためには必須です。食の改善で体重が減ってきたら、運動量も増やしていきます。愛犬とコミュニケーションをはかりながら、飼い主さんも楽しく運動しちゃいましょう!
散歩の時間を増やす
毎日のお散歩の時間を少しずつ増やしてみましょう。のんびり・ゆっくりのお散歩を、少しずつ長い時間できるようにしていきます。公園の芝生の上をウロウロしたり、緩やかな坂道をゆっくり上ったりと、工夫してみましょう。
しかし、肥満のわんちゃんに、急に長時間・長距離の散歩をさせるなどの激しい運動は控えましょう。なぜなら、わんちゃんに大きな負担がかかってしまうからです。特に、肥満のわんちゃんは、通常の状態でも足腰に負担がかかっています。そのため、急激な運動は足腰を弱らせてしまいます。まずは、焦らず、少しずつ、無理なく、楽しんで増やしましょう!
ハイドロセラピー
ハイドロセラピー(水中療法)とは、ドッグプール等で、水の力を使ってトレーニングをすることです。
陸上のトレーニングとは違った効果を得ることができ、わんちゃんのダイエットにも適しています。体重が重い状態で運動をすると、怪我を招く恐れがあるような場合に最適です。なんと、競走馬の調教でも、足腰に負担が少ない訓練方法としてプールは活用されているんですよ。
ドッグプールの効果やオススメ施設に興味のある方は、以下の記事をご参照ください。
犬の健康は飼い主さん次第。
わんちゃんの食生活や運動を管理できるのは飼い主さんだけです。
大好きなわんちゃんにせがまれて、ついつい多めにおやつをあげてしまう気持ちも、とてもわかります。しかし、その繰り返しがわんちゃんの健康を脅かしてしまうのも事実。
1日の食事量をこまめにあげる等の、ほんの少しの工夫で、わんちゃんの健康を守ることができます。わんちゃんと飼い主さんが、幸せな時間を長く共有できますように。