愛犬との日々の暮らしに取り入れたい「ドッグパルクール」の魅力とは?普及活動に携わる吉見さんに伺いました

みなさんは、ドッグパルクールという言葉を聞いたことがありますか?

パルクールと聞くと、塀から塀に飛び移ったり、宙返りをしたりと、かなりアクロバティックな運動をするイメージが強いかもしれませんが、本来のパルクールは、障害物のあるコースを、いかにスムーズに移動できるかを追い求めたものです。

パルクールの本来のコンセプトを犬に応用し、犬が日常生活の中に存在するさまざまな障害をスムーズに乗り越えられるようにと誕生したのがドックパルクールです。

日本ではまだまだ知名度が低いドッグパルクールですが、シェリー編集部では、そんなドッグパルクールの楽しさをもっとたくさんの人に広めたい、と精力的に活動をしていらっしゃる、吉見留美さんにお話を伺ってまいりました。

ドッグパルクール誕生の歴史

ドッグパルクール

パルクールの原型は海軍の訓練から

人間のパルクールは、フランス海軍で実践されていた、歩く、走る、跳ぶ、這う、登る、バランスをとる、投げる、持ち上げる、自衛する、泳ぐなどの基本的なトレーニングを、障害物コースに応用したのが始まりです。

そのため、本来の目的はあくまで、障害物のあるコースをより安全でよりスムーズに移動することにありました。

やがて、身体能力の高い人たちがパルクールをパフォーマンスとして始めた結果、塀から塀に飛び移る、宙返りをしながら移動する、などのアクロバティックな動きが注目され、パルクール=ダイナミックなエクストリームスポーツというイメージが定着するようになりました。今では、パルクールを忍者スポーツと表現する人もいます。

スムーズな動きを追い求めたドッグパルクール

ドッグパルクールは、人間のパルクールのもともとの目的であった、障害物をいかに安全でスムーズに乗り越えるかというコンセプトに注目し、犬に応用したもので、アメリカのInternational dog parkour associationが最初に始めたことで知られています。

犬は日常生活のなかで常に障害物を乗り越えながら生きています。ここで言う障害物とは、家の中の段差やモノに限った話ではありません。散歩中の他の犬、ベンチ、石ころなど、日常生活を送る中で出会う広範囲の障害物を指します。それらの障害物を楽しく利用することで、スムーズで安全な動きができるようになり、飼い主と犬の不安解消につなげよう、というのが目的です。そしてドッグパルクールを通して飼い主と犬の絆を深め、一緒に過ごすことの楽しさを改めて発見できるのです。

ドッグパルクールの出会い

吉見さん
そんなドッグパルクールの日本での普及活動に携わっているのが、今回シェリー編集部が取材した吉見さんです。吉見さんは、今でこそドッグパルクールの普及活動に携わっていますが、始めは一人の飼い主としてドッグパルクールに出会い、手探りでドッグパルクールを始めたと言います。

運動神経のいい愛犬が退屈から好ましくない行動を取らない様に

2年半前、吉見さんのお家で生まれた4匹の子犬のうち、抜群に運動能力の高い子犬が1匹いました。

特に高い思考力や観察力、実行力を持つ犬は、その好奇心を満たす環境を作ってあげなければ飼い主をびっくりさせてしまうような思わぬ行動に出るのではないか。そう思った吉見さんは、子犬達に楽しく取り組める課題を与えることで、犬にも飼い主にもプラスになると考えました。

ドッグパルクールは忙しくてもできる?

はじめは競技としてのアジリティをやらせようとも思いましたが、大使館でのお仕事を本職にしている吉見さんにとって、アジリティのためにスクールに通う時間の余裕はありませんでした。そんな時、お散歩などの日常生活のなかで楽しく運動できるドッグパルクールのことを知人から聞いたのがきっかけで、これならできそう!と、ドッグパルクールを始めました。

ドッグパルクールはどんなことをするのか?

ドッグパルクール

それぞれの犬に合ったトレーニングが基本

ドッグパルクールはアジリティなどとは違い、これをやらなければいけないという決まりはありません。あくまで犬が楽しみながら、スムーズに、安全に生活できることを目的としているため、犬の年齢や犬種、性格や運動能力に合わせたトレーニングを行います。

ですから、やっと歩けるようになった子犬でも、元気いっぱいの成犬でも、ヨタヨタ歩きになった老犬でも、どんな年齢からでもトレーニングを始められます。また、腰に負担のかかりやすい犬種であれば、負担の少ない動きでトレーニングをしていきます。

生後1ヶ月でトレーニングを始めた吉見さんの愛犬たち

吉見さんは、自宅で生まれた愛犬たちが歩けるようになった生後1ヶ月頃からドッグパルクールを始めました。生後1ヶ月の時点ではまだ散歩に行くことはできませんが、自宅でできることはたくさんあります。

例えば、小さな段差や、素材の違う布の上に足を乗せるだけのトレーニングなら、まだ体が出来上がっていない子犬でも簡単に始められます。それぞれの犬の状況やレベルに合わせたトレーニングを少しずつ行っていけば良いので、始めやすいというのもドッグパルクールの特徴です。

日々の生活の一部にパルクールを取り入れる

朝起きてから寝るまで、何気ない日常にドッグパルクールを自然と取り入れているという吉見さん。

ドッグパルクールのトレーニングを積み、箱の上に乗ったらいいことがあると思っている吉見さんの愛犬たちは、いつしか何も言わなくても箱の上に乗るように。散歩に行きたい!と興奮して吠えることはなく、大人しく箱の上で待っているそうです。

レベルアップしてくると、散歩中の壁蹴りも

簡単なことから始めて、だんだんとできることが増えてくると、散歩中に壁や塀を蹴る壁蹴りなどの高度な運動も習得できるようになりました。

こちらの写真からはドッグパルクールをする愛犬たちも楽しみながら運動している様子が伝わってきます。人間のパルクールも格好いいですが、愛犬たちがパルクールをする姿も一層格好よく見えます。

吉見さんが語るドッグパルクールの魅力

吉見さん2
一人の飼い主としてドッグパルクールを始め、今ではその魅力にすっかり惹かれてしまったという吉見さんですが、具体的にはどのようなところに魅力を感じているのでしょうか。

一生を一緒に旅する感覚を得られる

色々な動きに一緒にチャレンジすることで、楽しみながら日々の生活にドッグパルクールを取り入れられます。そのため、忙しい人でも自然に犬とのコミュニケーションをたくさんとるようになります。人間と犬がパートナーとなり、ドッグパルクールをすることで、一生を一緒に旅する感覚を得られると言います。

選択肢を増やすことは、犬の幸福に繋がる

また、ドッグパルクールは、犬に動きを強制することはありません。段階を踏んで少しずつできることを増やしていき、犬に楽しい!と思ってもらうことで、犬が自分の意思で行動するようになります。

例えば、散歩中に向かいから他の犬がやってきたとします。飼い主にターゲットと言われた犬は、ターゲットである石の上に足を置いておやつをもらうか、ターゲットを無視して他の犬に吠えるか、自分で選ぶことができます。この犬に選択を委ねるという点は、他のドッグスポーツにはない考え方かもしれません。

人間でも同じことが言えそうですが、選択肢が他にない中でやれと言われたから仕方なくやるのではなく、自分がやりたいからやるというように、選択肢をたくさん持つことは犬にとって幸せなことだと考えています。

ドッグパルクール普及に向けて

ドッグパルクール
吉見さんは、ドッグパルクールを自らやっていくうちに、その魅力にどんどん惹かれていき、もっといろんな人にドッグパルクールを知ってもらいたいと思うようになりました。そこで現在は、様々な形でドッグパルクールの普及活動に携わっています。

International Dog ParkourのHPを和訳

大使館での仕事に携わり、アメリカ人の夫を持つ吉見さんは、これまでに培った英語力を生かし、ドッグパルクールの生みの親であるInternational Dog Parkour AssociationのHPを日本語に訳し、Japan Dog Parkour Clubのサイトを立ち上げました。

SNSやウェブを通じて自身の生活を発信

InstagramFacebookといったSNSを通してドッグパルクールのあるご自身の暮らしを広めることで、多くの人にドッグパルクールの楽しさを知ってもらいたい、と考えています。

また、今後はシェリーで行うドッグパルクールの情報発信にも協力していただく予定です。どのようにトレーニングしているのか?どのようなイベントがあるのか?等、ドッグパルクールに関しても精力的に情報発信していく予定ですので、今後の展開にもご期待ください。

インストラクターへ

現在はHPやSNSを通じて、ドッグパルクールをもっと多くの人に知ってもらう活動をしている吉見さんですが、それだけでは自分もやってみようと思ってもらうには物足りない、と言います。そこで、自らドッグトレーニングのインストラクターとしての資格を取得し、より実践的な普及活動をしていきたいと考えているそうです。

現在インストラクターの資格取得に向け準備中ですが、晴れて資格を取得できた暁には、セミナーなども積極的に開催していく予定とのこと。

補足
シェリー編集部に所属するドッグトレーナーも、ドッグトレーニングとドッグパルクールの相性は非常に良いと考えています。特に、現在主流になっているトリーツ(おやつ)を使ったモチベーショントレーニングを行い、犬自身に考えさせるというマインド面がそうです。また、一緒にスポーツに取り組むことで、飼い主と犬との信頼関係が深まる効果も得られるでしょう。
様々な選択肢を犬に与え、犬自身が考え、そして行動し、成功体験をさせることで犬は大きな自信を得ていきます。より「楽しい」、そして「平気だ」と思えるように犬が成長していくことで、他の犬との応対の仕方や臆病な性格、およびそこから来る吠えなどの行動も、自然に改善していく可能性があります。

まとめ

ドッグパルクールは、犬が日常生活の中に存在するさまざまな障害をスムーズに乗り越えられるようにというコンセプトのもとで誕生し、どんな年齢でも、どんな犬種でも、どんな性格でも簡単に始められるスポーツであり、トレーニングです。

今回は、ここ日本でもドッグパルクールをもっと多くの人に知ってもらいたいと、忙しい仕事の合間を縫ってHPの立ち上げやSNSを使った普及活動をしている吉見さんに触りの部分だけですが、ドッグパルクールの魅力についてお話を伺いました。今後、シェリーでもドッグパルクールについてさらに詳しい情報を発信してまいりますので、ご興味をお持ちの読者の皆様はぜひご期待ください。

話題のドッグスポーツって?愛犬と一緒に楽しくチャレンジしよう!

ドッグスポーツとは、愛犬と飼い主が一緒に楽しむことができるスポーツです。

愛犬の運動不足解消やストレス発散に役立ち、飼い主さんとの信頼関係を深めることもできるとあって、人気が高まっています。

今回は、そんなドッグスポーツの中でも特に人気なものをご紹介します。

主なドッグスポーツ

アジリティ

アジリティとは、簡単に言うと「犬の障害物競走」です。

トンネルやハードル、シーソーなどの障害物を、犬がハンドラー(指導主)と息を合わせてクリアしていくスポーツです。大会では、そのタイムと正確さが評価されます。

ドッグスポーツと聞くと、大きい犬種の犬が出場するというイメージを持っている方もいらっしゃるかもしれませんが、アジリティは基本的に どんな犬種でも参加できます。 小さい犬は小さい犬同士で競い、大きい犬は大きい犬同士で競う、といったように、犬をサイズによってグループ分けして大会を開催しているところもあるので、小型犬でも十分に参加できます。

また、難易度も大会によって異なります。ドッグスポーツが初めてで不安な方は、まずは初心者向けの大会などに参加してみるのもいいかもしれませんね。

アジリティの練習ができるトレーニング施設などもありますのでぜひチェックしてみてくださいね。

フリスビードッグ

フリスビードッグ(ディスクドッグ)は、人間が投げたフライングディスク(フリスビー)を犬がキャッチするスポーツです。

フリスビードッグには、音楽に合わせてフリスビーを自由に投げ、その美しさを競う フリー部門 と、フリスビーを投げてからキャッチするまでの距離や速さを競う ディスタンス の2種類があります。

ボーダーコリーやゴールデンレトリバー、ラブラドールレトリバーなどがフリスビードッグに向いていると言われていますが、練習次第でどんな犬種でも楽しむことのできるスポーツです。

フリスビーを使って犬と遊んだことのない場合は、まずはプラスチック製よりも投げやすくスピードの出ない布製のフリスビーを使ってみるといいでしょう。

フライボール

フライボール専用の「フライボールボックス」は、犬がステップに触れることでボールが飛び出す仕組みになっています。

犬が4つのハードルを跳び越え、フライボールボックスを自分で操作し、飛び出してきたボールをキャッチした後、折り返して再びハードルを越えて戻るスポーツです。

4人4頭を1組とするチーム競技と、1人1頭を1組とする個人競技があり、開催のされ方は大会によって異なります。

ドッグダンス

ドッグダンスは、ハンドラーと犬が音楽に合わせて一緒に動く競技です。

基本的にはリードやおやつなどを使わずに、ハンドラーとぴったり息のあった動きをします。演技の間、犬が集中力を切らせることなく、人間と一緒にダンスする姿は圧巻です。

さまざまな動きをすることで、体のバランスを整えたり、ダイエットやストレス解消にもとても効果的だと言われています。

ドッグスポーツをするにあたって注意すること

楽しむ犬
ドッグスポーツは運動不足や信頼関係の構築などに役立つものですが、いくつか注意しなければならないこともあります。

椎間板ヘルニア

腰や首に大きな負担がかかってしまうことは、椎間板ヘルニアの原因になります。

特にジャンプなどの動作は体に負担がかかりやすいですから、椎間板ヘルニアになりやすい犬種は特に注意が必要です。

そういった場合は、過度な練習は行わないようにした方が良いでしょう。犬の健康管理、体調管理はハンドラーが察するしかありません。きちんと犬の様子を見ながら、できる範囲でお互い楽しめるようにしたいですね。

椎間板ヘルニアに関してはこちらの記事もご参照ください。

実はダックス以外もかかる!犬の椎間板ヘルニアの原因や対策の紹介

あくまで「楽しむ」もの

ドッグスポーツはあくまで楽しむためのものであり、無理に犬の能力を競わせるものではありません。犬と一緒に楽しむためのドッグスポーツがかえって犬の負担となってしまっては元も子もありません。

初めからうまくできる犬はいませんし、成長の度合いも犬によって異なります。教え方もさまざまではありますが、できないイライラを犬にぶつけてしまうようでは、いい関係性を築くこともできませんし、「人も犬も一緒に楽しむ」という本来の趣旨から離れてしまいます。お互いが楽しめるようにスポーツしながら、記録を樹立できるとすてきですね。

さいごに

女の子と遊ぶ犬
犬と飼い主が一緒になって楽しめるドッグスポーツには、さまざまな競技があり、最近では大会の開催も増えてきています。基本的に、病気や大きなけががなければ、大きい犬から小さい犬までどんな犬種でも参加できる大会が多いです。

間違いなく、ドッグスポーツをすることで、飼い主と犬の関係性をより良いものにできます。また、基本トレーニングをしっかり身につけることで人間社会で生きていく犬にマナーを身につけさせることもできます。なぜなら、これらができていないと、犬がハンドラーの指示に従わず、あっちへ行ったりこっちへ行ったりしてしまいます。

一見、簡単そうに見えるドッグスポーツですが、やってみると非常に難しいという事がおわかり頂けると思います。その分、できたときの喜びも大きいと言えます。興味のある方は、うまくコミュニケーションをとりながら、楽しくチャレンジしてみたいですね。犬が犬としての能力を発揮できるスポーツですので、飼い主であれば、その姿に興奮すること間違いなしです。

世界最大の犬の祭典、Crufts 2019に行ってきた【現地レポート】

毎年、英国で開催される世界最大の犬の祭典、Crufts。渡英する機会があり、2019年3月に実際にこのイベントへ行ってきました。

日本では、犬のイベントと言えば、「インターペット」や「いぬのきもちフェスタ」等が挙げられます。しかし、Cruftsは、それをはるかにしのぐ規模。ギネス記録も持っています。参加犬も世界各国から。英国ではテレビ中継をしていたり、夜にはダイジェストが放送されている非常に人気のあるイベントなのです。

今回は、Cruftsの魅力と、そこから見えてくる犬たちとの絆についてご紹介します。

Crufts とは?

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Cruftsは、英国で毎年開催される国際的な犬のイベントです。Cruftsは、いわゆるドッグショーをメインとしており、「Best in Show」と呼ばれるその年の最高の犬を選出します。また、同時に犬関連の商品やサービスを販売するブースも数多く出店され、他にも後述する多数のイベントが同時に行われます。

毎年、3月上旬にイギリスのバーミンガムにあるナショナルエキシビションセンター(NEC)で4日間(木曜日から日曜日まで)開催されます。Cruftsは、最も知名度が高く、世界で最大のドッグショーとして、ギネス世界記録も持っています。

2008年のCruftsでは、来場者数が16万人を突破したようです。また、ディスカバードッグというブースもあり、そこではケンネルクラブによって認識されているほとんどすべての品種を実際に見たり触ったりすることができ、さらにそのオーナーと意見交換できるのも魅力の1つです。

他に何が見られるの?見どころは?

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Cruftsのメインイベントはドッグショーと言えますが、ドッグショー以外にも、下記の催しが行われます。

  • Heelwork to Music(ヒールワークトゥミュージック)
  • Obedience(オビディエンス)
  • Agility(アジリティ)
  • Flyball(フライボール)

イベントはメインアリーナと5つのホールで同時に行われているため、細かい催しも含めると、もっと多くのイベントが行われています。以下に挙げたものは、それらのほんの一部にすぎません。ここに挙げていないものとしては、世界的に有名なドッグトレーナーによるガンドッグ(鳥猟犬)のデモンストレーションから、トリマーさんのコンテストのようなものもあれば、オビディエンスをもう少し簡単にしたようなものも行われていました。また、警察犬や軍用犬のショーも行われています。

興味のある方は、Cruftsの公式ウェブサイトをご覧ください。
https://www.crufts.org.uk/

ヒールワークトゥミュージック

ドッグダンスとも言われます。音楽に併せて、ハンドラーと犬がダンスを披露します。その盛況ぶりは、まるでフィギュアスケートのようです。日本でもドッグダンスは行われており、日本からの出場者も素晴らしい演技でした。

オビディエンス

オビディエンスは、犬を「おすわり」や「ふせ」、「まて」等の指示に従わせ、与えられた課題をクリアしていくドッグスポーツです。全ての競技を行う上での基本トレーニングです。日本でも、しつけ教室等では、まずはオビディエンス・トレーニングから行うことが多いですが、これを高度な次元まで高めたものと言えるでしょう。

アジリティ

アジリティは、犬の障害物競走と言えます。ハードルやトンネル、シーソー等の障害物を番号順にクリアしていき、そのタイムを競います。順番を間違えてしまったり、各障害物を完璧にこなせない場合は、減点になってしまうか、最悪の場合は失格になってしまいます。

フライボール

4つのハードルを高速で飛び越え、その先の台に埋め込まれたボールを取り、スタート地点まで戻ってくる競技で、チーム戦でタイムを競います。非常にシンプルな競技であり、会場が大盛り上がりする競技の1つです。

買い物も楽しみのうちの一つ

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会場には、数多くの犬に関するグッズを販売するブースが出ています。ドッグフードやトリーツを始め、リードやハーネス、知育玩具はとても多くの出店があります。また、犬の絵が販売されているブースもありますし、日本ではあまり見ないサプリメントのブースもあります。

ボランティア団体のブースでは、彼らの活動の説明を受けられますし、彼らの販売するグッズも購入できます。もちろん、募金も受け付けています。

犬がどれだけ愛されているのか

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幅広い年代の参加者

日本のインターペットも規模が大きく、来場ペット数が2018年は1万6千頭を超えたと発表されています。しかし、このCruftsは、参加犬数が2万2千頭を超えるという、想像もつかないほど大規模なイベントです。当然、会場で行われているイベントの数も出展者の数も、日本とは桁違いの大きさです。

この盛り上がりから見えてくるのは、英国人を始めとする欧米人の犬への愛情の深さではないでしょうか。

来場者は老若男女を問わず、幅広い世代の方々が世界各国からこのイベントに訪れます。また、YKC(ヤング・ケネル・クラブ)では、子どもたちが犬のハンドラーを務め、アリーナでも競技を行います。その技術力の高さは大人も顔負けです。子どもの頃から、大人に混じって犬とトレーニングする環境がごく自然に、当たり前のことになっているということに日本と英国の犬文化の違いが見えてきます。

注目度の高さ

さらに驚くのは、その注目度の高さです。例えば、日本でいう甲子園の高校野球のように、その日のうちにCruftsのダイジェストがテレビ放送されます。表彰台に上がった犬たちは、ハンドラーやオーナーとともにインタビューを受けます。

また、主要イベントが開催されるアリーナ会場は常に満席に近い混み具合。土日は、アリーナの外まで入場待ちの行列ができます。そして、会場の大声援。アジリティやフライボールは最も盛り上がる競技の1つで、日本の野球観戦やサッカー観戦のような盛り上がりを見せます。

犬と一緒にスポーツをするということが、どれだけ英国人にとって身近なものになっているのかが見えてきます。日本とは比べ物のならない注目度の高さに驚きます。

そんなCruftsは日本でも見られる

上記でもご紹介しましたが、実は日本にいても、この盛り上がりをYouTubeで見られるのです。
Crufts – YouTube

もし、Cruftsに興味がある方は、まずはYouTubeから始めてみてください。そして、Cruftsの魅力にハマった方は、ぜひ現地の熱狂を生で見て、英国の犬文化を肌で感じてみてください。

おわりに

crufts2019
英国では、電車に人と同じように犬が乗ってくることもあります。また、あれだけの数の犬がいながら、Cruftsの会場内でけんかする犬もいません。Cruftsの会場内でおしっこをする光景もほとんど見ることがありません。犬にも人間と同じようにマナーがあり、それが高いレベルでどの犬も身についているのです。

もちろん、日本と英国とでは、犬との関わりの歴史の深さが異なります。しかし、彼らの犬への接し方や、競技の内容を見ていると、本当に犬を愛しているということが伝わってきます。単に犬という動物として扱っているのではなく、人生のパートナーとして、人間と対等な関係として扱っているという表現が正しいでしょうか。私たちもそうありたいと考えさせられます。

これは、実際に体験してみないことには、なかなか言葉では言い表すことが難しいところです。このすばらしい文化を感じることで、あなたのこれからの犬との接し方にも良い影響を与えてくれることは間違いありません。Cruftsに限らず、機会があれば、一度、英国の犬文化を肌で感じてみてはいかがでしょうか。

一緒にフリスビーがしたい!スポーツを一緒に楽しめる犬5選

「広いドッグランで、フリスビーをして一緒に遊びたい!」という夢を抱く人も、少なくないのではないでしょうか。休日に一緒にスポーツをする時間は、とても幸せに満ちた時間。でも、犬種によってはスポーツが得意な子、不得意な子がいるんです。ここでは、「運動が大好き」かつ「賢くて、指示をきちんと聞いてくれる子」から5犬種を選びました。

運動が好きな子=大型犬、というイメージを持たれがちですが、小型犬でもスポーツが得意な子はいるんです。飼える環境によっても変わってくると思うので、身体の大きさにも気をつけてチェックしてみてください!

1、【小型犬】トイ・プードル

トイプードル

「飼いやすさ」と「遊ぶことの大好きさ」という、両方の性格を持ち合わせたトイ・プードル。ふわふわで可愛い見た目ながら、賢くて活発なので、アジリティなどのスポーツも得意です。これから登場する中型大型のわんちゃんたちの散歩は、1回1時間で1日2回が通常ラインとなってきます。トイ・プードルですと1回30分の散歩を1日1−2回となってくるので、「一緒にスポーツもやりたいけれど、あまりにも運動量が多い子は大変…」という人にオススメです。(チワワやミニチュア・ダックスフンドなどの小型犬と比較すると、運動量は多めです)

  • 小さいながら活発
  • しつけもしやすく、飼いやすい
  • 遊ぶこと大好き

2、【小型犬】ウェルシュ・コーギー

ウェルシュコーギー

そのコロンとした可愛さとは裏腹に、賢くてスタミナのあるウェルシュ・コーギー。コーギーは2種類(ウェルシュ・コーギー・ペンブローグとウェルシュ・コーギー・カーディガン)いますが、日本で見かけるコーギーの多くはこのウェルシュ・コーギー・ペンブローグです。どちらとも運動が大好きです。コーギーは、ボーダー・コリーと同じく牧羊犬に分類されます。その運動量の多さは見た目とギャップがあるため、驚愕する人も多いようです。意外かもしれませんが、スピーツの競技大会などでも見かけられ、一緒にスポーツを楽しむのにとても良い犬だということがわかります。

  • 牧羊犬なので勇敢で頭脳明晰
  • タフなので運動もバッチリ
  • もはや中型犬、大型犬と思った方が良い(つまりそれだけパワフル)

3、【小型犬】ジャック・ラッセル・テリア

この小さい見た目からは想像もできないほどのパワフルさを持つ、ジャック・ラッセル・テリア。元々は、キツネやウサギを狩るための猟犬でした。そのため、勇敢な精神とタフすぎる体力が特徴です。見た目は小型犬ですが、その運動量や体力は大型犬並みと考えて良いでしょう。そのため「F-1のエンジンを積んだ軽自動」と呼ばれたりもします。また、とても賢く、人と遊ぶことも大好きです。

  • 筋肉質な体で身体能力が高い
  • 好奇心旺盛、勇敢
  • 遊ぶことが大好きで、スポーツやアウトドアをとても喜ぶ

4、【中型犬】ボーダーコリー

走るボーダーコリーとコーギー

賢さと運動神経の良さを兼ね備えたボーダー・コリー。フリスビーが好きなことでも知られ、何かを追いかける・取ってくるというような頭と体を使うトレーニングを好みます。フリスビーをキャッチするのは、どの位置でどのぐらいのジャンプで届くかといったような素早い計算が必要です。ボーダーコリーは状況や空間を認識する力にも優れているため、ディスクキャッチがお得意なのです。

  • 頭の良さNO.1
  • スタミナもあり、運動が大得意
  • 一緒にスポーツするなら?と調べると、だいたいボーダー・コリーが1位

5、【大型犬】ゴールデンレトリバー

ぬいぐるみと寝てるゴールデンレトリバー

人懐こい人気者、ゴールデン・レトリバー。「大型犬!スポーツ!」といえば、レトリバー系を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。もちろん、同じレトリバー系である「ラブラドール・レトリバー」や「フラットコーテッド・レトリバー」も運動が大好きな犬たちです。人間が猟をするときのお供として活躍してきたこともあり、従順でとても賢い子。また、人のことが大好きで、人懐こい性格の持ち主です。

  • 好奇心旺盛で、遊ぶこと大好き
  • 物を取ってきたり、くわえて運んだりということも得意

たくさん一緒に遊びましょう!

ジャンプキャッチするボーダー・コリー
わんちゃんのお散歩を負担に感じる人も少ないと思いますが、このページを見ている人はおそらく、「一緒に遊べる子がいい!」と思ってわんちゃんを探しているのではないでしょうか。トイプードルは他の4種類のわんちゃんたちに比べて運動量が少なめですが、全体的に運動が本当に大好きで、たくさん動きたい子達ばかりです。思いっきり遊べないことはストレスになってしまうので、とにかくたくさん一緒に遊んであげましょう!