1位は日本でも人気のあの犬!アメリカの人気犬種ランキング
アメリカの愛犬団体、アメリカン・ケネル・クラブ(AKC)が発表した2022年の人気犬種ランキングで、日本でも人気の「ある犬種」が、長年1位だったラブラドール・レトリーバーを抑えて1位になりました。
アメリカでのラブラドール・レトリーバーの人気は根強く、トップの交代はなんと31年ぶりです。
では一体どの犬種が1位になったのでしょうか。今回はアメリカで人気の犬種をランキング形式でご紹介します。
アメリカの人気犬種11~20位
人気犬種の11~20位は、日本でも人気の可愛い愛玩犬から、日本ではほとんど見られない強そうな大型犬までバラエティに富んだ犬たちがランクインしています。
順位 | 犬種名(日本での順位) |
---|---|
20 | シー・ズー(10) |
19 | グレート・デーン(55) |
18 | イタリアン・コルソ・ドッグ(96) |
17 | ミニチュア・シュナウザー(5) |
16 | ボクサー(48) |
15 | ドーベルマン(36) |
14 | キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル(22) |
13 | ヨークシャー・テリア(8) |
12 | オーストラリアン・シェパード(63) |
11 | ウェルシュ・コーギー・ペンブローク(14) |
シー・ズーやウェルシュ・コーギー・ペンブロークなどは日本でもよく見かける犬種です。グレート・デーン、ボクサー、ドーベルマンといったドイツ原産の強面の大型犬もアメリカでは人気のようです。
オーストラリアン・シェパードは「オーストラリアン」と名前に付きますが、アメリカ原産の犬種です。「シェパード」というとジャーマン・シェパード・ドッグのような外見を思い浮かべるかもしれませんが、どちらかというとボーダー・コリーに似ています。
18位には日本では聞き馴染みがない「イタリアン・コルソ・ドッグ」がランクインしています。全く知らない方というも多いのではないでしょうか。
イタリアン・コルソ・ドッグとは
イタリアン・コルソ・ドッグは「カネ・コルソ」や「イタリアン・マスティフ」とも呼ばれ、日本以外では「カネ・コルソ」の呼び名が多く使われます。1980年代頃まで、イタリア南部の一部地域のみで護衛犬や番犬として活躍する珍しい品種でした。アメリカン・ケネル・クラブでは2010年に「カネ・コルソ」として登録されました。
体重は40~45kgの大型犬で、緻密で光沢のある被毛をもちます。家族に対しては愛情深い性格ですが、見知らぬものには警戒心が強いことで知られています。
アメリカの人気犬種4~10位
4位~10位には日本でも人気がある犬種やよく知られた犬種がランクインしています。
順位 | 犬種名(日本での順位) |
---|---|
10 | ジャーマン・ショートヘアード・ポインター(127) |
9 | ダックスフンド(3) |
8 | ビーグル(24) |
7 | ロットワイラー(45) |
6 | ブルドッグ(30) |
5 | プードル(1) |
4 | ジャーマン・シェパード・ドッグ(31) |
プードルやダックスフンドなどは日本でも人気があり、よくご存じの方も多いでしょう。ここでもドイツ原産の強面犬のシェパードやロットワイラーがランクインしています。
10位には日本では馴染みのない「ジャーマン・ショートヘアード・ポインター」が入っています。ジャーマン・ショートヘアード・ポインターとはどういった犬なのでしょうか。
ジャーマン・ショートヘアード・ポインターとは
19世紀中頃にドイツで作られた猟犬で、引き締まった筋肉質な体、深い胸、幅広の垂れ耳が特徴の大型犬です。毛色は画像のように頭や背がブラウンで、白地にブラウンの斑点のある犬が多くいますが、ブラウン単色の毛色なども認められています。
猟犬としての能力が高いため、運動量を多く必要とする犬種ですが、アメリカでは猟犬としてではなく、主に家庭犬として飼われています。
アメリカの人気犬種トップ3
トップ3はやはり世界的に人気の犬種がランクインしています。そして、いよいよ注目の1位の発表です。
順位 | 犬種名(日本での順位) |
---|---|
3 | ゴールデン・レトリーバー(11) |
2 | ラブラドール・レトリーバー(13) |
1 | フレンチ・ブルドッグ(6) |
日本でも人気のある大型犬のゴールデン・レトリーバー、ラブラドール・レトリーバーがランクインしています。この2犬種は世界的にも安定した人気があり、イギリス、ドイツ、フランスなどの国でも人気の犬種ランキングの常連です。
1位は日本でも人気のあるフレンチ・ブルドッグです。
一番人気のフレンチブルドッグ
フレンチ・ブルドッグのブームはアメリカのみならず、今や世界的な現象です。人懐こい性格や無駄吠えの少なさ、運動量が比較的少なく短毛で手入れがしやすい点などから、主に都市部で人気を獲得しました。
さらに、海外セレブたちの愛犬として注目を浴びたことによって、爆発的な人気を博しています。
まとめ
今回はアメリカの人気犬種をご紹介しました。日本のランキングとは大きく違い、驚きもあったのではないでしょうか。
人気になる犬種は、その国の住環境、文化、治安、犬との歴史や付き合い方などによって、大きく変わります。
犬の人気犬種から世界を見てみると、新たな興味深い発見があるかもしれません。
アメリカで柴犬が人気!?5つの理由をご紹介
近年、アメリカでは柴犬の人気が高まっています。
日本にゆかりのある犬種ですが、アメリカで人気を集めている理由にはどのようなものがあるのでしょうか?
日本の文化に興味を持ったことで柴犬好きになる人もいますが、柴犬そのものにも魅力を感じている人がたくさんいるようです。
今回の記事では、アメリカで柴犬が人気な5つの理由をご紹介します。
アメリカで柴犬が大ブーム
日本を代表する犬と言えば、柴犬を思い浮かべる方も多いでしょう。大昔から日本に存在する犬種で、日本昔話にもよく登場するほど歴史のある犬種です。
現代でも人気が衰えることはなく、柴犬を飼っている人はたくさんいます。
そんな日本にゆかりをもつ柴犬ですが、近年、アメリカでも人気を集めています。アメリカでは「新参者」として認識されており、1992年にアメリカンケネルクラブに認定されました。
柴犬は「日本に古くから存在する犬種」として、エキゾチックなイメージもあるようです。また、「日本のアニメの影響で興味を持った」というアメリカ人も多くいます。
柴犬が人気な理由
アメリカで柴犬が人気な理由は、日本の文化と関係するものだけではありません。
次のような、柴犬そのものの見た目や性格などの魅力が注目されています。
- どんな天候にも柔軟に適応できる
- 脚がしっかりしている
- 毛が短い
- 見た目がかっこいい
- 頭が良い
それぞれの理由について詳しく見ていきましょう。
1. どんな天候にも柔軟に適応できる
どんな天候でも我慢強く、柔軟に適応できるのが柴犬のすごいところ。日本では、雨の日、風の日、台風の日、猛暑の日でも、柴犬は元気に生活することができます。
温暖湿潤気候にとても強い犬で、ほかの犬に比べてもその適応能力はピカイチです。
アメリカは地域によって気候が大きく異なり、ニューヨークは冬の寒さが厳しい地域、カリフォルニアは夏の暑さが厳しい地域、シアトルは年間を通して雨が多い地域、マイアミはとても湿度が高い地域、というように、各地域によって気候は様々です。
柴犬は様々な地域の気候に柔軟に適応できる能力を持っているため、アメリカ中で人気なのです。
2. 脚がしっかりしている
柴犬は大昔、狩猟犬として活躍していたこともあり、脚力が強いのも特徴です。
犬と一緒に長距離を散歩したり、ドッグスポーツにチャレンジしたい飼い主さんにとって、柴犬のように脚の強い犬は魅力的に映るのでしょう。
3. 毛が短いためにお手入れが楽
アメリカでは、一般的に犬を室内で飼いますが、犬の室内飼育で厄介なのが抜け毛の処理です。
毛の長い犬は魅力的ですが、その分お掃除が大変なので、忙しい飼い主さんには敬遠されがち。
その点、柴犬は被毛が短いので、お手入れやお掃除が比較的楽に済みます。もちろん、柴犬は特に換毛期に抜け毛が多い犬種ですが、長毛のゴールデン・レトリーバーなどに比べればやはり飼いやすいと言えるでしょう。
4. 頭が良くて忠実
柴犬は非常に独立心の強い犬種で、記憶を元に自分で考えて行動することができます。ですから、一度教えられたことや学習したことは素直に吸収し、覚えることができます。
また、柴犬は少しツンデレなところもありますが、飼い主さんに対しての忠誠心が強いのも特徴です。
学習能力が高く、飼い主さんの言うことをよく聞くことも、柴犬がアメリカで人気を集める理由だと考えられます。
5. 見た目がかっこいい
もともと柴犬は、ニホンオオカミをルーツに持つ、オオカミに近い犬種と言われています。
そんな柴犬の見た目には、西欧の犬種とは違った勇ましさや凛々しさなどが感じられます。キリッとした目元や引き締まったボディ、くるんと丸まった尻尾などが魅力的ですよね。
洋犬に見慣れたアメリカ人にとって、柴犬の見た目は珍しく、かっこいいと感じることも多いようです。
たくさんの柴犬が集まる野外パーティがある!
アメリカにはなんと、世界の柴犬愛好家が集まる野外パーティがあります。
年に一度、サンフランシスコで開かれるパーティで、多くの柴犬が世界中から集まります。2019年には、6月23日に開催されました。
「Shiba Inu Fanciers of Northern California」という団体によって主催されているので、気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。
まとめ
日本が誇る伝統的な日本犬、柴犬の魅力は、世界でも認められつつあります。
アニメの影響等で興味を持つ人もいますが、見た目や飼いやすさなど、柴犬そのものの魅力も注目されています。
今後、アメリカに限らず、世界中で柴犬の人気がさらに高まるかもしれません。
愛称は『タキシードを着た紳士』ボストンテリアの魅力と飼い方
漫画『ジョジョの奇妙な冒険』や『のらくろ』のキャラクターのモデルとなり注目を集めたボストンテリアですが、フレンチブルドッグと間違えてしまわれることも少なくないようです。
「タキシードを着た紳士」と呼ばれるほど優しくて賢いボストンテリアの人気は、日本でもじわじわと高まってきています。
今回は、そんなボストンテリアの魅力に迫り、その特徴や飼い方を解説していきます。
ルーツ
ボストンテリアは19世紀後半に、アメリカ・マサチューセッツ州ボストンで誕生した犬種です。チェサピーク・ベイ・レトリーバー、アメリカン・フォックスハウンドに次ぐ、アメリカ原産の犬としては3番目に古い歴史を持つ犬と言われています。
そのルーツは、イングリッシュ・テリアとブルドッグの混血で、現在のボストンテリアよりも大型な「ブルテリア」だとされています。
ブルテリアはもともと戦うために作られた「闘犬」であったため、非常にがっちりとした体格をしています。
その後、闘犬が禁止されると、ブルテリアを小型の愛玩犬と掛け合わせ、誕生したのがボストンテリアです。
ボストンのあるアメリカ・マサチューセッツ州では、州の犬、そして、ボストン大学のマスコット・ドッグとして親しまれています。
フレンチブルドッグとの見分け方
ボストンテリアはその体つきや「鼻ぺちゃ」と呼ばれる短頭種であることなどが共通し、フレンチブルドッグと間違われやすいです。
フレンチブルドッグとボストンテリアは主に、耳の形と体型から見分けることができます。
フレンチブルドッグの耳が丸みを帯びているのに比べ、ボストンテリアの耳は先端がとがっているのが特徴です。
また、フレンチブルドッグの体重は8~13kgくらい、ボストンテリアは5~11kgと、どちらも小型犬にしては比較的体重が重い傾向にあります。ボストンテリアの特徴としては、フレンチブルドッグに比べ、足が長くすらっとしています。
特徴と飼い方
「タキシードを着た紳士」という愛称の通り、繊細で優しく、賢い性格が特徴です。
落ち着いていて無駄吠えが少ないため、うるさくて近所に迷惑がかかる、ということは少ないようです。子供とも仲良く遊ぶことができます。
ただし、一度興奮し始めると歯止めが効かない傾向があり、ときに攻撃的になることもあります。興奮し始めてもすぐにクールダウンできるように、「おすわり」や「まて」などのしつけをしっかりすることが大切です。特に幼犬の時からしつけには気をつけ、どの犬種でもそうですが、社会化は必須です。
また、活発で運動好きという一面もあります。肥満になりやすい体質でもあるので、毎日長めのお散歩をしたり、走り回って遊べるようにしてあげましょう。
繊細で寂しがりやなところもあるので、長い時間お留守番をさせたり、激しく叱ったりしないようにしましょう。
短毛ですが、抜け毛はあり、定期的なブラッシングが必要です。短頭種は体温や気温の過度な上昇により呼吸困難になりやすいので、気温や湿度の高い日は特に気をつけてあげましょう。
気をつけたい病気
ボストンテリアを飼っている飼い主さんは特に心に留めておきたい、気をつけるべき病気をご紹介いたします。
肥満細胞種
体の中のあらゆるところにある「肥満細胞」は、外からの異物に対してアレルギー反応や炎症反応を起こす役割を持っています。
肥満細胞腫はこの肥満細胞が腫瘍化してしまう病気です。
皮膚にできることが多く、基本的に悪性の腫瘍です。初期に発見できれば取り除くけるケースが多いようなので、気がついたらすぐに病院へ受診するようにしましょう。
白内障
白内障は、目が白く濁って視力が落ちてしまう病気です。
目が白く濁ってきたな、と感じたり、よく物にぶつかるようになった場合は白内障の可能性が考えられます。
日頃の行動をよく観察し、異常に気づいた際は放置せず、早めに獣医さんに診てもらいましょう。
鼻腔狭窄症、軟口蓋過長
軟口蓋過長は口内で上顎の肉が垂れ下がる病気、鼻腔狭窄症は鼻腔が狭くなる病気で、マズルの短頭種がなりやすい病気です。
これらの病気にかかると、軽く運動しただけで呼吸困難となってしまいます。
また、犬は口で体温を調節するので、鼻腔狭窄し症や軟口蓋過長によって熱中症にかかってしまう危険性が高まります。
いびきがひどくなったり、苦しそうに呼吸をしている場合はこれらの病気を疑いましょう。
ボストンテリアと良い信頼関係を
温厚で無駄吠えの少ないボストンテリアは、集合住宅や子供のいる家庭でも飼いやすい犬種です。
しかし、飼いやすいと言っても、一緒に過ごす時間や運動する時間に余裕のある飼い主さんでないと、ワンちゃんのストレスが溜まってしまいます。
どんな犬種でも長時間お留守番させるのはよくないことですが、ボストンテリアは特にさみしがり屋なので、長時間家を留守にすることの多い人には特に向かない犬種と言えるかもしれません。
ワンちゃんとたくさん運動したい!たくさん遊びたい!という人にとって、ボストンテリアは良いパートナーとなること間違いなしです!
日本のペットショップは少し特殊?動物の福祉の観点から考えてみる
皆さんが「新たに、犬や猫をおうちに迎えよう」と思った時、一番最初に向かう先はどこでしょうか。
多くの方が「ペットショップ」をイメージしたかもしれませんね。
「ペットショップから」が多いけど…?
2016年にペット総研から発表された「ペットのお迎え」アンケートによると、犬猫合わせてペットショップから迎えたという回答が4割ほどになりました。
ペットショップから犬猫を迎えるケースが、現在は一般的なようです。
日本でペットショップと言えば、ショーケースで展示販売されることが一般的でしょう。
しかし、動物愛護先進国と言われる欧米では、そのような形で販売することは動物の福祉(アニマル・ウェルフェア)の観点からあまり推奨されていないのです。
ペットショップや生体販売の状況を比較することによって、「欧米諸国の動物の福祉に対する意識」と、「日本の意識」の違いに迫ってみました。
犬猫が生まれて、ペットショップに販売されるまで
ペットオークションの存在
これは一つの例ですが、日本において、犬や猫が、親犬や親猫から生まれてからペットショップで販売されるまで、どのようなルートを辿るのかを追いかけてみましょう。
まず、繁殖業者やブリーダーさんがいて、繁殖された犬猫がペットオークションへ持ち込まれます。そして、ペットショップはそのオークションに行き、犬猫を買い付けて自分のお店で販売します。
最終的には、ペットショップで販売されている犬猫を、消費者が買います。
繁殖業者やペットショップにとって、ペットオークションにさえ行けば売れる/買えるという、便利なシステムになっています。ここで留意しておきたいのは、動物のことを考えて成り立ったシステムではない、ということですね。
もちろん、全てのペットショップが当てはまるわけではありませんので、このようなことが起きうる状況である、という程度に受け取って頂ければと思います。
オークションで売り買いされることの問題点
ペットオークションからペットショップで販売されることは何が問題になってくるのでしょうか?
ペットショップの生体販売では、子猫や子犬が主に販売されています。それは、ペットショップへ犬や猫を買い求めにくる消費者のニーズが、若ければ若いほど良いという意見が大半であるからです。
しかし、もしオークションで売れ残ってしまった場合は、どうなるでしょうか。
価値が下がり、買い手がつかなかった犬猫は、どこかで飼い犬や飼い猫として育てられる機会を逃し続けることになるかもしれません。
「若ければ若いほど良い」という価値観で犬猫を売買することは、道徳的な問題だけでなく、犬猫にとっての自由を制限することになりかねません。動物の福祉の観点から考えても疑問が残ります。
動物の福祉(アニマル・ウェルフェア)って?
日本にはすでに「動物愛護」という考え方があります。動物愛護管理法における「愛護」の意味は以下の通りに定義されています。
実体的な行為 :動物に対する虐待防止、適正な取扱い、適正な管理などを行うこと。動物の習性等に配慮しつつ、愛情や優しさをもって取り扱うことを含む。
生命尊重などの理念:動物や動物の命を大切にする気風や思想のこと。
対して、動物の福祉(アニマル・ウェルフェア)とは、イギリスの家畜福祉協議会(FAWC)が提唱した「5つの自由」を基本とする考え方です。
国際的な動物福祉の標準として各国の法令にも反映されています。
5つの自由
①飢えと渇きからの自由
②肉体的苦痛と不快感からの自由
③傷害や疾病からの自由
④おそれと不安からの自由
⑤基本的な行動様式に従う自由
動物の福祉の視点は、人間から見た動物ではなく、動物自身がどう感じるか、という科学的な研究を根拠にする側面が強いのです。
この考えに照らして見た場合、繁殖業者・ブリーダー→ペットオークション→ペットショップというシステムのなかで、犬猫の自由を抑制することが起こりうるのではないか、ということを考えてみることが必要かもしれません。
欧米諸国の生体販売に対する意識
動物保護・福祉の意識の高まりから、生体販売する場合は展示販売をしない、などの配慮が考えられています。生体販売が完全に禁止されているわけではないようです。
欧米ではなぜこのような意識が進んでいるのでしょうか。
例えばイギリスでは、ペットを購入したい人は、売られているのを買うのではなく、ペットショップやブリーダーさんに予約して産まれてくるのを待つという方法があります。
予約制にすることで、繁殖による犬の負担を減らすことができるのです。
アメリカでも、ブリーダーさんから直接購入したり、仲介業者を通してブリーダーさんから購入する、というように、「産まれてきた個体を見て選ぶ」のではなく「良いブリーダーさんかどうか」を重視して選ぶという方向へシフトしているようです。
生体販売が全て良くないということではない
主に日本のペットオークションやペットショップの販売などについて追いかけてみましたが、生体販売が全ていけないという、主張をしたい訳ではありません。
しかし本来、子どもを産む行為は、動物にとって完全にコントロールできることではありません。
この犬種のメスの子犬が欲しいと思った時、ペットショップで探せばすぐに手に入る、言い換えればお金さえ払えば、いつでも誰でも好きな動物を買うことができてしまう、今の状況が少し不自然なのかもしれません。
豊かな社会になったからこそ、「欲しいものがすぐ手に入る」という大量生産・大量消費のルートに、動物の命まで預けてしまっていいのだろうか?ということを考える必要があるのではないでしょうか。
まとめ
ペットショップの中にも、もちろん動物の福祉をきちんと考えているブリーダーさんに育てられた犬猫を販売しているところもあるということは、前提として話を進めてきました。
ペットショップから購入する場合、並べられたなかで「かわいい!この猫(犬)にしよう」というような出会いもあります。
しかし、「どんな親から生まれたのだろう?」「どんな人たちに、どんな環境で育てられたのだろう?」「元々どんな国で生まれた種なんだろう?」ということを、一旦立ち止まって考えてみるのも良いかもしれません。
特に、犬の場合は、ブリーダーさんが遺伝学をきちんと学んでいるかどうかで、その後の病気の発症率などに差が出ると言われています。「犬猫をお迎えしたいと思った時、自分ならどんな選び方をするのか?」ということを、一度考えてみませんか?
[2018年最新] 今の米トレンドはペット用車グッズ
皆さんは、ペット用の車グッズにこだわっていますか?
私たち飼い主が、車の中で快適に過ごすように、ペットにも車の中で快適に過ごして欲しいですよね。
アメリカでは今、ペット用の車関連のグッズが大流行しています。これは、ペットの飼い主さんの中だけの流行りではなく、アメリカ全土で大流行中なのです。
今回はそんな、アメリカの最新トレンドをお届けします。
アメリカ最新トレンド
今年(2018年)の2/9にアメリカで発表された、Google 2018 Auto Trends Report(Google2018オートトレンドリポート)によると、アメリカでは個人のペット用車グッズの購入金額が他の国に比べ、とても高いことが分かりました。
検索の方法は、1000人以上の人を無作為に選び、Googleでの検索結果やYoutubeの検索結果を調べたものです。
Google Auto Trendsのレポートによると、アメリカ人は日本人の10倍も、ペット用の車関連グッズの購入金額が高かったと公表しています。
どんなペット用車グッズが人気なの?
飼い主さんのペット用車グッズの購入支出額が多いサイトはアマゾンでした。実際、私たちも日用品からペット用品の購入に至るまで多用しています。
ほとんどのアメリカのペットの飼い主さんは、犬用の車の座席シートや犬用のハンモックを購入していたようです。他には、犬用の安全ベルト、毛羽立ちを防ぐためのシートカバーなども人気だそうです。
乗り物での、ペットの快適さを考えられた商品やペットが安全に車内で過ごせるように作られたグッズが多く購入されているんですね。
こだわりの商品も!
ノミやダニを防ぐペット用車グッズ
アメリカのペットグッズを製造する会社では、ペットの皮膚を守る為に改良された、特別な素材の生地を使って作られた座席シートやブランケットが販売されています。
座席シートやブランケットは、こだわりのある飼い主さんには非常に人気です。
スプレーをするだけで防虫、駆除できちゃう!
他には、動物病院などで購入することのできる、獣医師推薦のペット用防虫グッズも人気のようです。スプレー式のノミやダニを防ぐグッズは売れ行きがよく、車の中に常備している家庭が多いそうです。
スプレーをペットの体に吹きかけるだけで、体にノミやダニが付着するのを防ぎ、また、細菌を駆除する機能も備わっています。簡単に使うことができるので、とっても楽ちんです。
飼い主の皆さんは、大好きなペットとドライブに行った際に、ペットを広い野外で開放的に遊ばせてあげたいですよね。外で遊ばせてあげる前に、スプレーをかけてあげるだけで、細菌、ノミやダニの心配は少なくなるので、安心ですね。
また、ペットが遊び終わった後に、愛車を綺麗に保つためにも、ペットの体を綺麗に保つためにもペットの体をお掃除してあげたいものです。そんな時、このスプレーがあれば、体のお掃除を簡単にすることができます。
ちょっと面白い!?ペット用車グッズ
ペット用車グッズがアメリカで大流行する中、こんな面白い商品がアメリカにはあるんです。
オープンカーの形をした犬用ソファー
この商品は、車に設置するように設計された犬用ソファーで、安全ベルトや首輪もしっかりと付いています。おふざけではなく、きちんとした犬用ソファーなんです。
しかし疑問点は、なぜ車の中に車の形をしたソファーを置こうと考えたんでしょうね。愛犬にも、車を運転している感覚を味合わせたいんでしょうか…(笑)
さすがアメリカ!といったところですね。やることがぶっ飛んでいてい、やはり面白いです。
高級車ブランドも犬用車グッズの販売に乗り込んだ!?
言わずと知れた高級車、キャデラックからも、車に取り付けられる犬用ソファーが販売されています。
黒のスエード生地で作られていて、非常に高級感があふれています。ソファーには、あの憧れのロゴとキャデラックの字が刺繍で大きく施されています!一体、誰が買うんでしょう…。(ごめんなさい、日本では販売されていなさそうでした)
http://www.petstrends.com/2011/07/18/dog-car-seat-snoozer-cadillac/
普通では、キャデラックを運転することはもちろん、乗ることも滅多にない事ですよね。しかし、あごがれのブランドのソファーに座る犬…。非常に羨ましいものです。もちろん、普通に使えるペット用バッグも販売されています。
ペットも家族の一員
「快適な車内空間は人間だけではなく、ペットにも」というのが、最近の流行りなのでしょうか。特にアメリカは、日本とは異なり国土が広いため、ペットをドライブに連れていく際には、長時間車の中にいなくてはなりませんから、それも納得です。
実は、しつけの観点からも、車の中に長時間いさせることは、退屈と感じさせてしまい、こういった思いを続けることで、車が苦手になってしまう犬も珍しくはありません。
私たち飼い主の愛情表現の一つとして、少しでも車の中を好きになってもらうためにも、車の中にペットが快適過ごせるグッズにこだわってもいいのかもしれませんね。