【クイズ】犬の歴史が深い国!イギリス原産の犬たち

イギリスは世界で最も多くの犬種を輩出している国です。また、世界最古の畜犬団体である「ザ・ケネルクラブ」がこの国で設立され、世界初のドッグショーが開催されたことでも知られています。

そこで今回は、歴史あるイギリス原産の犬種について、クイズ形式でご紹介します。

それではさっそく、イギリスの犬に関するクイズにチャレンジしてみましょう!
Q.1 ジャパンケネルクラブに登録されている犬種のうち、イギリス原産の犬種の割合は?
正解です!
不正解です!
正解は「約25%」です。
日本の畜犬団体であるジャパンケネルクラブには206の犬種が登録されていますが、その中でイギリス原産の犬は56種にものぼり、全体の25%以上を占めています(2022年4月時点)。
Q.2 次の犬種のうち、名前にイギリスの地名がついていない犬はどれ?
正解です!
不正解です!
正解は「ジャック・ラッセル・テリア」です。
ジャック・ラッセル・テリアは、犬種を作り出したジョン・ラッセル牧師に由来する名前です。

ウェルシュ・コーギー・ペンブロークの、ウェルシュは「ウェールズ地方の」、コーギーは「小さい犬」を意味しています。

シェットランド・シープドッグは、イギリス最北端のシェットランド諸島で生まれた犬種で「シェルティ」の愛称で親しまれています。

「ヨーキー」の愛称で人気のヨークシャー・テリアは、ヨークシャー地方の工業地帯で、家屋に生息するネズミを捕らえるために活躍していた犬種です。

Q.3 イギリス原産の犬の特徴について、当てはまるのは次のうちどれ?
正解です!
不正解です!
正解は「牧羊犬や猟犬として現役で活躍する犬が多い」です。
イギリスでは、今でも多くの牧羊犬が地方の牧場で活躍しています。また、「ガンドッグ」と呼ばれる猟犬も、現役の猟犬として多くの犬が活躍しています。

イギリス原産のテリアは数多く存在します。ジャパンケネルクラブに登録されているテリア32種のうち、イギリスの犬は23種もいて、テリアに分類される犬種の70%近くがイギリス原産です。

意外にも、イギリス原産の犬には愛玩犬種が少なく、「キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル」と、その元となった「キング・チャールズ・スパニエル」の2種類のみです。

イギリス原産の犬には、今のところプリミティブタイプ(原始的な犬)がいません。このことから、イギリスが犬の品種改良に積極的だったかがわかります。
問正解/ 問中

今回はこちらの記事から問題を作成しました。 詳細が知りたい人はこちらも読んでみてください!
【犬図鑑】世界最大の犬大国!イギリス原産の犬たちをご紹介
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日本では知られていない犬も!ヨーロッパ3カ国の人気犬種ランキング

日本は住宅事情や犬に対する考え方から、見た目が可愛らしい小型犬が非常に人気です。しかし、ヨーロッパの人気犬種ランキングを見てみると、日本とは全く異なる傾向があることに驚かされます。 そこで、今回は2022年の「イギリス」「フランス」「ドイツ」で人気のある犬種トップ10をご紹介します。これらは多くの犬種を輩出した歴史ある国々です。そんな国々ではどのような犬種が人気なのか、想像しながらご覧ください。

伝統的な犬種を愛する「イギリス」

イギリス,ドイツ,フランス,ランキング,人気犬種,犬種 イギリスでは、人気のある犬種のほとんどが自国原産であり、イギリスの犬文化の歴史を感じさせられます。
犬種名 原産国
1 ラブラドール・レトリーバー イギリス
2 フレンチ・ブルドッグ フランス
3 イングリッシュ・コッカー・スパニエル イギリス
4 ダックスフンド ドイツ
5 ブルドッグ イギリス
6 ゴールデン・レトリーバー イギリス
7 イングリッシュ・スプリンガー・スパニエル イギリス
8 ジャーマン・シェパード・ドッグ ドイツ
9 スタッフォードシャー・ブル・テリア イギリス
10 ミニチュア・シュナウザー ドイツ
参考:Top pedigree dogs of 2022 https://crufts.org.uk/blogs/top-pedigree-dogs-of-2022/
2015年頃から、世界的に短頭犬種の人気が高まっており、イギリスでもフレンチ・ブルドッグとブルドッグが人気の上位にランクインしています。 また、トップ10のうち6犬種が自国原産の犬種であり、レトリーバーやスパニエルなどの鳥猟犬はイギリスで伝統的に愛されてきた犬種です。

イングリッシュ・スプリンガー・スパニエルとは

イギリス,ドイツ,フランス,ランキング,人気犬種,犬種 7位にランクインしたイングリッシュ・スプリンガー・スパニエルは、体高48cm~51cm、体重22kg~24kg程度の中型犬です。 「スパニエル」とは鳥猟犬の一種で、ハンターが狙いやすいように鳥を飛び立たせる役割を担います。イングリッシュ・スプリンガー・スパニエルは、その中でも特に古い歴史を持つ犬種です。 3位にランクインしているイングリッシュ・コッカー・スパニエルは、体高38cm~41cm、体重13kg~15kgで、イングリッシュ・スプリンガー・スパニエルよりも小型です。かつては同じ犬種とされていましたが、体の大きさの違いから猟での役割が異なるため、19世紀後半に別の犬種とされるようになりました。

様々なタイプの犬が人気の「フランス」

イギリス,ドイツ,フランス,ランキング,人気犬種,犬種 フランスは、先程のイギリスとは対照的に、自国原産の犬種がトップ10にはランクインしていません
犬種名 原産国
1 オーストラリアン・シェパード アメリカ
2 ゴールデン・レトリーバー イギリス
3 スタッフォードシャー・ブル・テリア イギリス
4 ベルジアン・シェパード・ドッグ ベルギー
5 ジャーマン・シェパード・ドッグ ドイツ
6 ラブラドール・レトリーバー イギリス
7 キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル イギリス
8 イングリッシュ・コッカー・スパニエル イギリス
9 アメリカン・スタッフォードシャー・テリア アメリカ
10 イングリッシュ・セター イギリス
参考:En 2022, le berger australien reste le chien préféré des Français ! https://www.centrale-canine.fr/actualites/en-2022-le-berger-australien-reste-le-chien-prefere-des-francais
フランス原産の犬種では、12位にブリタニー・スパニエル、13位にフレンチ・ブルドッグがランクインしています。フランスでは中~大型の牧羊犬や鳥猟犬の人気があり、トップ10入りした小型犬はキャバリア・キング・チャールズ・スパニエルのみです。 驚くべきことに、フランス原産で日本では圧倒的な人気を誇るプードルがトップ20にも入っていません。このような結果から、犬に対する感覚や好みが日本と大きく異なることがうかがえます。

オーストラリアン・シェパードとは

イギリス,ドイツ,フランス,ランキング,人気犬種,犬種 フランスで人気No.1のオーストラリアン・シェパードは、その名前には「オーストラリアン」とついていますが、実際にはアメリカ原産の犬種です。少々ややこしい名前ですが、19世紀にオーストラリアからアメリカへやって来た羊飼いの組合によって命名されたと言われています。 この犬種は高い知性と優れた運動能力を持ち、アメリカの牧場や農場で優れた牧羊犬として活躍しました。 大きさは体高46~58cm、体重16~32kg程度の中型犬で、外見からボーダー・コリーと間違われることも多いようです。違いとしてはボーダー・コリーが自然なしっぽを持つのに対し、オーストラリアン・シェパードは生まれつき、もしくは断尾により短いしっぽを持つ個体が多くいます。 しかし、現代ではヨーロッパの多くの国では断尾をしないため、画像のような自然なしっぽを持つ犬も少なくありません。

自国の犬を愛する「ドイツ」

イギリス,ドイツ,フランス,ランキング,人気犬種,犬種 ドイツの人気犬種トップ10は、ほとんどが自国原産の犬種で占められています。
犬種名 原産国
1 ジャーマン・シェパード・ドッグ ドイツ
2 ダックスフンド ドイツ
3 ジャーマン・ワイアーヘアード・ポインター ドイツ
4 ラブラドール・レトリーバー イギリス
5 プードル フランス
6 ゴールデン・レトリーバー イギリス
7 ジャーマン・ショートヘアード・ポインター ドイツ
8 ロットワイラー ドイツ
9 ボクサー ドイツ
10 スモール・ミュンスターレンダー ドイツ
参考:Welpenstatistik der VDH-Mitgliedsvereine https://www.vdh.de/ueber-den-vdh/welpenstatistik/
ドイツも中~大型犬が人気な国であり、特にオスの犬にはたくましさを求める傾向があるようです。実際、ドイツ国内のオス犬の名前の統計では、長年にわたり熊を意味する「Balu/Balou(バルー)」という名前が1位の座を独占しています。

スモール・ミュンスターレンダーとは

イギリス,ドイツ,フランス,ランキング,人気犬種,犬種 10位にランクインしたスモール・ミュンスターレンダーという犬種をご存じの方はあまりいないかもしれません。この犬種は体高50~56cm、体重18~27kg程度の中型の鳥猟犬です。犬種の起源については明確ではありませんが、ドイツ北西部のミュンスター地方がその原産地とされています。 似たような名前と容姿を持つ犬種に「ラージ・ミュンスターレンダー」という犬種が存在しますが、両者の血縁関係は近くありません。世界的には、ホワイトにブラックの斑を持つラージ・ミュンスターレンダーの方がより優雅な大型犬として人気を博しています。

まとめ

イギリス,ドイツ,フランス,ランキング,人気犬種,犬種 日本ではあまり一般的ではない犬種が多くランクインしていることに驚かれたかもしれません。 今回取り上げた3つの国の共通点としては、「ラブラドール・レトリーバー」「ジャーマン・シェパード・ドッグ」「ゴールデン・レトリーバー」はどの国でもランクインしており、これらの犬種が世界的に根強い人気を保っていることがわかります。 各国の人気犬種を見ながら、その国の文化や犬との付き合い方を知ることで、新たな発見があるかもしれませんね。

【犬図鑑】世界最大の犬大国!イギリス原産の犬たちをご紹介

犬の歴史が非常に長く奥深い国、イギリス。ジャパンケネルクラブ(以下JKC)には206の犬種が登録されていますが、その中でイギリス原産の犬は56種にものぼり、なんと全体の25%以上を占めています(2022年4月時点)。 今回は、そんなイギリス原産の犬たちと、その傾向を解説していきます。

日本で人気のイギリス原産の犬

イギリス,イギリス原産,テリア,愛玩犬,文化,歴史,犬,犬種,猟犬 先述した通り、イギリス原産の犬はご紹介しきれないほど数多くいますので、ここからは日本で人気があるイギリス原産の犬たちをご紹介していきます。
カッコ内は2021年におけるジャパン・ケネル・クラブの登録頭数と順位を表します。

ウェルシュ・コーギー・ペンブローク(14位、4,654頭)

イギリス,イギリス原産,テリア,愛玩犬,文化,歴史,犬,犬種,猟犬 「ロイヤルドッグ」と呼ばれエリザベス2世の愛犬としても知られる、イギリスを代表する犬種です。 ウェルシュは「ウェールズ地方の」、コーギーは「小さい犬」という意味があります。1934年にそれまで同一犬種とされてきた「ウエルシュ・コーギー・カーディガン」と別犬種として登録されるようになりました。

キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル(19位、3,075頭)

イギリス,イギリス原産,テリア,愛玩犬,文化,歴史,犬,犬種,猟犬 「キャバリア」とは騎士という意味で、「キング・チャールズ・スパニエル」という犬種を改良して作られました。 キング・チャールズ・スパニエルは、スパニエルと短頭種の犬を交配して作られましたが、呼吸器疾患などにかかりやすいことが問題視されました。そこで、鼻の長い初期のタイプに戻すための交配をさせ、キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルが作られました。

ゴールデン・レトリーバー(11位、6,138頭)

イギリス,イギリス原産,テリア,愛玩犬,文化,歴史,犬,犬種,猟犬 ゴールデン・レトリーバーの起源は、イギリスのスコットランドにあります。猟で撃ち落とされた鳥を咥えて運ぶ、鳥猟犬として活躍しました。 かつては、イエロー・レトリーバーやゴールデン・レトリーバーと呼ばれていましたが、1920年にゴールデン・レトリーバーの名称に統一されました

シェットランド・シープドッグ(25位、2,508頭)

イギリス,イギリス原産,テリア,愛玩犬,文化,歴史,犬,犬種,猟犬 「シェルティ」の愛称で親しまれているシェットランド・シープドッグ。 イギリス最北端にあるシェットランド諸島の大型の牧羊犬が、ボーダー・コリーの祖先やラフ・コリーなどとの交配を経て、徐々に小型化されていったと伝えられています。

ジャック・ラッセル・テリア(16位、3,473頭)

イギリス,イギリス原産,テリア,愛玩犬,文化,歴史,犬,犬種,猟犬 ジョン・ラッセル牧師により、フォックス・テリアを改良して作られた犬種です。 その際、体高が高く、よりスクエアに近い体格のものが「パーソン・ラッセル・テリア」、体高が低くわずかに体長が長い体型の犬が「ジャック・ラッセル・テリア」に分けられました。

ビーグル(23位、2,862頭)

イギリス,イギリス原産,テリア,愛玩犬,文化,歴史,犬,犬種,猟犬 ビーグルは「スヌーピー」のモデルになったことでも知られる犬種です。 古代ギリシャ時代から優れた嗅覚を使ってウサギ狩りに使われていた犬が祖先だといわれていますが、イギリスを中心に品種改良が進んで現在のビーグルのが作られたため、原産国はイギリスになります。日本では空港の探知犬としても活躍しています。

ブルドッグ(30位、925頭)

イギリス,イギリス原産,テリア,愛玩犬,文化,歴史,犬,犬種,猟犬 イギリスの国犬であるブルドッグ。もともと闘犬としての古い歴史をもち、牛と戦う犬として人気を得ました。 しかし、動物虐待法の成立と共に競技が禁止されると、愛好家たちにより攻撃的な性格が取り除かれ、現在のような温和で穏やかなブルドッグになりました。

ボーダー・コリー(22位、2,994頭)

イギリス,イギリス原産,テリア,愛玩犬,文化,歴史,犬,犬種,猟犬 ボーダー・コリーの「ボーダー」とは国境という意味で、イングランドとスコットランドの国境付近で活躍したことからこの名がつきました。 牧羊犬としての作業能力のみが重視されていたため、牧場以外の都市部や海外に知られる機会がなく、純血種と認定されたのは1987年と、比較的新しい犬種です。

ラブラドール・レトリーバー(13位、5,294頭)

イギリス,イギリス原産,テリア,愛玩犬,文化,歴史,犬,犬種,猟犬 ラブラドール・レトリーバーの起源はカナダのニューファンドランド島だと言われています。漁師のアシストをする水中作業犬だった犬がイギリス貴族の目に留まり、イングランドで改良を重ねて、現在のラブラドール・レトリーバーが出来上がったとされています。
※ラブラドール・レトリーバーについては、カナダ原産とされることもありますが、今回はJKCの犬種情報に合わせてイギリス原産としています。

ヨークシャー・テリア(8位、9,690頭)

イギリス,イギリス原産,テリア,愛玩犬,文化,歴史,犬,犬種,猟犬 「ヨーキー」の愛称で呼ばれ、美しい絹のような毛質から「動く宝石」とも称されるヨークシャー・テリア。 優雅な雰囲気とは裏腹に、19世紀の中頃はヨークシャー地方の工業地帯で、家屋に生息していたネズミを捕らえるために活躍してきました。その後は愛玩犬として、主に富裕層から愛されてきた歴史があります。

イギリス原産の犬の傾向

イギリス,イギリス原産,テリア,愛玩犬,文化,歴史,犬,犬種,猟犬 前項でご紹介した犬たちは日本でもよく知られている犬種ですが、その他のイギリス原産の犬たちを調べてみると、また違った角度からイギリスの犬の傾向が見えてきます

1. テリアがすごく多い

「テリア」とはキツネ、ネズミ、アナグマなどの小動物を狩る犬です。端的に「農家の害獣駆除犬」などと言われることもあります。 JKCに登録されているテリア犬種は32種。そのうち原産国がイギリスの犬は23種です。これはテリアに分類される犬種の70%近くが、イギリス原産だと言えます。 イギリスでは都市部でも地方でも関係なく、どこでもテリアが見られるそうです。そして、誰もが毛並みの美しい「ヨークシャー・テリア」や、純白の被毛の「ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア」を連れているわけではなく、ボサボサの毛をした素朴なテリアやテリア系の雑種も良く見られるようです。 これは日本で例えると、柴犬や日本犬系の雑種が全国各地にいるのと同じ感覚なのかもしれません。

2. 牧羊犬や猟犬として現役で活躍する犬も多い

JKCに登録されている牧羊犬種のうち、イギリス原産の犬種は約30%を占め、イギリスの牧羊の歴史を感じさせられます。 現在でも地方の牧場では多くの牧羊犬が活躍しています。イギリスにはプロの牧羊犬訓練士がおり、訓練士により予めトレーニングされた牧羊犬たちが牧場に買われていきます。 また、スパニエルやレトリーバーといった、「ガンドッグ」と呼ばれる猟犬もイギリス原産の犬種が圧倒的に多くいます。犬種として昔から馴染みがあり一般家庭で飼われている場合もありますが、現役の猟犬として活躍している犬が多いのも興味深い点です。

3. 愛玩犬が意外と少ない

イギリス原産で愛玩犬として登録されている犬種は「キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル」と、その元となった「キング・チャールズ・スパニエル」の2種類のみ。両方ともイギリス王室で長らく愛されてきた犬種です。 愛玩犬種の少なさから、元々イギリスの人々にとっては、犬はただ可愛がるペットという感覚より、仕事を共にするパートナーという感覚のほうが近かったのかもしれません。 王室や上流階級以外では動物を家族のように可愛がる風潮はありませんでしたが、17世紀頃から都市部の中流階級を中心にペットを飼う文化が始まりました。

4. プリミティブタイプ(原始的な犬)がいない

日本とイギリスで対照的な点がこのプリミティブタイプの犬種の有無です。プリミティブタイプとは、あまり人の手が入っておらず本来の犬らしさを色濃く残している犬種のことであり、柴犬、秋田犬などの日本犬やシベリアンハスキーなどが該当します。 日本原産の犬は半数以上がこのプリミティブタイプに該当しますが、イギリス原産の犬にはプリミティブタイプがいません。このことから、イギリスがいかに犬の品種改良に積極的だったかがわかります。

最後に

イギリス,イギリス原産,テリア,愛玩犬,文化,歴史,犬,犬種,猟犬 今回ご紹介したイギリスは、原産犬種の数や歴史の長さだけではなく、「ペット先進国」とも呼ばれ、動物福祉が充実しています。 しかし、イギリスの歴史を紐解いてみると、牛に犬をけしかけて、その命を奪う様子を楽しむ「ブルベインディング」や、猟犬が獲物を仕留める光景を馬上から見て楽しむ「キツネ狩り」が盛んに行われていた時代がありました。 その後、そういった残酷な娯楽を批判する風潮が高まり、法律により禁止されていくわけですが、現在のイギリスの充実した動物福祉があるのは、発展した犬の文化があることはもちろん、その様な悔い改められた過去があることも関係があるのかもしれません。 とはいえ、素晴らしい犬の文化を持つイギリス。見習いたい点も多い、素敵な国ですね。