【クイズ】今年も忘れず接種しましたか?狂犬病ワクチンクイズ
本記事では、狂犬病についてクイズ形式で解説していきます。
それではさっそく、犬の狂犬病クイズにチャレンジしてみましょう!
Q.1 狂犬病について「誤っている」のはどれ?
正解です!
不正解です!
正解は「世界では毎年数百人が狂犬病に感染し亡くなっている」です。
現在でも毎年5万人以上が狂犬病に感染して死亡しており、そのほとんどはアジアとアフリアが占めています。
狂犬病は、犬だけでなく人間を含む全ての哺乳類に感染するウイルス性の人獣共通感染症です。一方で、予防接種はもちろん、感染動物に咬まれた後でも、発症前であればワクチンの投与が有効であることが知られています。
狂犬病ウイルスは唾液中に排出されるため、咬み傷からウイルスが体内に侵入することで直接感染します。
狂犬病は、犬だけでなく人間を含む全ての哺乳類に感染するウイルス性の人獣共通感染症です。一方で、予防接種はもちろん、感染動物に咬まれた後でも、発症前であればワクチンの投与が有効であることが知られています。
狂犬病ウイルスは唾液中に排出されるため、咬み傷からウイルスが体内に侵入することで直接感染します。
Q.2 犬の狂犬病の症状や治療について「誤っている」のはどれ?
正解です!
不正解です!
正解は「狂犬病に感染した可能性がある場合は生前検査が行われる」です。
狂犬病は発症したらほぼ確実に死亡する恐ろしい病気です。犬が発症した場合は、治療は行われず安楽死させられます。また、犬での生前検査は検出率が低く実用化されていないため、発症していなくてもウイルスを保有している可能性があれば、その犬自身が新たな感染源となってしまうことから安楽死させられます。
狂犬病の症状としては恐水症や恐風症がよく知られます。他にも異常に興奮したり、攻撃的になったりし、末期には呼吸麻痺により死亡します。
狂犬病の症状としては恐水症や恐風症がよく知られます。他にも異常に興奮したり、攻撃的になったりし、末期には呼吸麻痺により死亡します。
Q.3 日本の狂犬病事情として「誤っている」のはどれ?
正解です!
不正解です!
正解は「室内飼いであればワクチン接種は不要」です。
室内飼いであっても、散歩などで他の哺乳類と接する機会は十分にあります。室内、屋外に関わらず、全ての犬で予防を徹底しましょう。
日本では1950年に狂犬病予防法で狂犬病ワクチンの接種が義務付けられてから、わずか7年で日本国内での感染がなくなりました(海外で感染し、日本で発症した例は除く)。ワクチン接種を怠ると、20万円以下の罰金の対象となり、飼い犬は捕獲・抑留されます。
なお、新型コロナウイルスの流行により多くの自治体での集団接種が中止されたことから、今年に限り12月31日までに予防注射を打てば法律に定めた期間内に接種したことになります。
日本では1950年に狂犬病予防法で狂犬病ワクチンの接種が義務付けられてから、わずか7年で日本国内での感染がなくなりました(海外で感染し、日本で発症した例は除く)。ワクチン接種を怠ると、20万円以下の罰金の対象となり、飼い犬は捕獲・抑留されます。
なお、新型コロナウイルスの流行により多くの自治体での集団接種が中止されたことから、今年に限り12月31日までに予防注射を打てば法律に定めた期間内に接種したことになります。
問正解/
問中
今回はこちらの記事から問題を作成しました。 詳細が知りたい人はこちらも読んでみてください!
【獣医師監修】狂犬病のワクチン接種。今年は12月31日までに打とう。
【ニュース】14年ぶりの狂犬病。ワクチン接種が愛犬と日本を守る
結果発表
問正解/
問中
【ニュース】14年ぶりの狂犬病。ワクチン接種が愛犬と日本を守る
狂犬病とは

感染経路
狂犬病は主に、狂犬病ウイルスに感染した動物に咬まれ、傷口からウイルスが体内に侵入することにより感染します。潜伏期間
狂犬病は感染してから発症するまでの期間が一般に1ヶ月から3ヶ月、長い場合には感染してから1年から2年後に発症した事例もあります。なお、発症前に感染の有無を診断することは出来ません。症状
犬の場合
狂騒型では、極度に興奮し攻撃的な行動を示します。唾液の分泌が増加し、よだれを流すようになります。 麻痺型では、後半身から前半身に麻痺が拡がり、食物や水が飲み込めなくなります。人の場合
初期症状は、発熱、頭痛、倦怠感、筋痛、疲労感、食欲不振、悪心・嘔吐、咽頭痛、空咳などの、風邪のようなものがみられます。 症状が進むと、強い不安感、精神錯乱、水を見ると首の筋肉がけいれんする恐水症、冷たい風を受けるとけいれんする恐風症、高熱、麻痺、運動失調、全身けいれんが起こります。その後、呼吸障害等の症状を示し、死亡します。参考:厚生労働省 狂犬病に関するQ&Aについて https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou10/07.html
日本国内では海外からの帰国者・来日者が発症

1970年
ネパールで野犬に咬まれた学生が、帰国後、狂犬病を発症し亡くなりました。2006年11月(1例目)
フィリピンより帰国した60歳代の男性が狂犬病を発症しました。8月頃にフィリピン滞在中に犬に手を咬まれて感染したとみられます。 11月15日に風邪のような症状と右肩の痛みが現れ、19日に病院を受診、22日に狂犬病と判明、12月7日に亡くなりました。2006年11月(2例目)
フィリピンより帰国した、1例目とはまた別の60歳代の男性が狂犬病を発症しました。8月末にフィリピン渡航中に犬に手を咬まれて感染したとみられます。 11月9日に風邪のような症状を呈したため病院を受診し、16日に狂犬病と判明、翌17日に亡くなりました。2020年5月
フィリピンから来日した外国籍の男性が狂犬病を発症し、6月13日に亡くなりました。昨年9月頃にフィリピンで犬に足首を咬まれて感染したとみられます。補足 臓器移植などの特別な場合を除き、人から人への感染は確認されていませんので、過度に恐れる必要はありません。
日本の狂犬病事情

狂犬病予防法
1950年に狂犬病予防法が制定され、飼い犬の登録や予防注射を受けることが義務付けられました。 それまでは犬だけでなく多くの人間も狂犬病ウイルスに感染し、亡くなっていましたが、狂犬病予防法制定からわずか7年で、日本国内での感染がなくなりました(海外で感染し、日本で発症した例は除く)。日本の予防接種率
厚生労働省では、都道府県別の犬の登録頭数と予防注射頭数を毎年発表しています。平成25年度~30年度の全国の注射率は以下の通りです。年度 | 登録頭数 | 予防接種頭数 | 注射率 |
---|---|---|---|
平成25年度 | 6,747,201 | 4,899,484 | 72.6% |
平成26年度 | 6,626,514 | 4,744,364 | 71.6% |
平成27年度 | 6,526,897 | 4,688,240 | 71.8% |
平成28年度 | 6,452,279 | 4,608,898 | 71.4% |
平成29年度 | 6,326,082 | 4,518,837 | 71.4% |
平成30年度 | 6,226,615 | 4,441,826 | 71.3% |
出典:都道府県別の犬の登録頭数と予防注射頭数等(平成25年度~平成30年度) https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou10/01.html
世界では狂犬病で大勢が亡くなっている

日本は狂犬病清浄国
ある特定のウイルスが撲滅され、存在しないとされる国を「清浄国」といいます。実は、狂犬病の清浄国は日本を含め10カ国ほどと少なく、世界のほとんどの国で感染する可能性のある病気です。 また、2013年には、長らく清浄国とされていた台湾で野生のイタチアナグマの狂犬病が確認されており、決して「清浄国だから安全」というわけではありません。海外旅行の際は十分注意して
「狂犬病清浄国」に暮らしていると、狂犬病への危機意識が低くなってしまいがちですが、ここまででお伝えしているとおり、狂犬病は世界中で感染の恐れがある病気です。 犬だけでなく、アライグマやコウモリなどの動物に噛まれたり引っかかれたりすると感染する可能性があります。特に、野生動物にはなるべく近づかないようにしましょう。 また、厚生労働省検疫所は、動物と直接接触する機会の多い人や、奥地・秘境など、すぐに医療機関にかかれないところに行く人に対し、狂犬病の予防接種を強く勧めています。犬の狂犬病ワクチン接種は飼い主の義務
