欲しかったをカタチに!クラウドファウンディング発のペット用品3選
クラウドファウンディング(Crowdfunding)は、群衆(Crowd)と資金調達(Funding)を組み合わせて生まれた言葉で、「こんなことやってみたい!」「こんなものが欲しかった!」というアイディアを形にするために、インターネットを介し、アイディアに共感してくれる人から少額ずつ資金を調達する活動のことを言います。
クラウドファウンディングの普及によって、共感してくれる人さえいれば誰でも新しいことが気軽に始められるようになりました。
ペット関係の分野においても、クラウドファウンディングによりアイディアを形にしている人・企業がいます。今回は、最近注目されているクラウドファウンディングから生まれた、ペットとの暮らしを豊かにする商品を3つほどご紹介します。
猫の健康管理をデータで行う「Catlog」
特徴
Catlogは、猫の活動を情報化・可視化し、猫の健康管理を効率的に行うために生まれたグッズです。猫に首輪型のウェアラブルデバイス「Catlog Pendant」を装着すると、猫の運動量、食事回数や睡眠時間など、猫の活動収のデータがクラウド上で分析され、健康管理に役立ちます。また、飼い主は外出中でも専用アプリを通して猫の行動を見守ることができます。
Catlogは大手クラウドファウンディングサイトの「Makuake」にて、目標金額を30万円に設定して資金調達を始めましたが、結果として457万円を超える多額の資金が集まりました。
これだけ多くの資金が集まったということは、猫の健康管理に関心のある飼い主がそれだけ多く、需要が高かったと言えるでしょう。
開発したIoTベンチャーの「RABO」は、利用者の増加と共にデータ化できる行動の幅をさらに広げ、集まったたくさんのデータを世界中の猫のために活用するなど、さらなるサービスの向上を目指しています。
シェリー編集部のコメント
インターネットとスマートフォンが普及したことにより、犬や猫などのペットにIoTデバイスを装着し、活動量を計測する商品がたくさん登場しています。CatlogもそんなIoTデバイスの1つです。今は活動量の計測だけですが、今後さらに機能が追加され、また日々のデータが蓄積されることで、猫の予防医学の発展にも貢献するかもしれません。もし、それらに加えてGPSなどを利用して位置情報がわかるようになれば、近い将来、ペットの迷子を防げる世の中が訪れるかも。
ペットのエサやりを遠隔で「FRESH ELEMENT」
特徴
仕事などが忙しく、どうしても長時間家に帰れないことのある飼い主は、「ペットがお腹を空かせているはず…」と心配になってしまいますよね。フレッシュエレメントは、そんな忙しい飼い主の方が外出先でも遠隔操作でペットに新鮮なごはんをあげられるようにと開発された商品です。
フレッシュエレメントは2018年4月、クラウドファウンディングサイト「machi-ya」にて、ペット関連商社のBEM PARTNERが目標金額を30万円と定めて資金調達を始め、2ヶ月で約83万円もの資金が集まりました。
フレッシュエレメントを使えば、飼い主は専用アプリを通していつでもどこからでもペットにエサをあげることができます。また、事前に1週間のエサやりプランを設定しておくことも可能で、設定した時間に設定した量のエサが提供されます。さらに、独自の技術により、ドライフードを湿気から守り、おいしさや安全性を保つ機能も兼ね備えています。
シェリー編集部のコメント
ペットと一緒にいる時間をなるべく増やしてあげるのがベストではありますが、急な会議や残業などでどうしても帰れないとき、外出先からいつでも新鮮なごはんがあげられるフレッシュエレメントは、忙しい飼い主の強い味方となってくれるでしょう。
自動給餌器といえば、一緒に外に連れ出しにくい猫の飼い主の方にとってはおなじみの商品かもしれません。しかしながら、遠隔操作ができるという点が、他の自動給餌器とは大きく異なる点でしょう。
気になる臭いを自然の力で除去する「Rinenna#3」
特徴
Rinenna#3は、天然成分100%の安心安全な消臭スプレーです。Rinenna#3は、ペットの臭い問題に悩む飼い主のために、ペットに害のない優しい消臭スプレーを開発しようと、2018年8月に大手クラウドファウンディングサイト「Campfire」にて資金調達を開始。目標金額は20万円でしたが、1ヶ月で目標の2倍を超える46万8000円が集まりました。
「優しいスプレー」と聞くと、その分効力が弱いのでは?と思ってしまいますが、Rinenna#3は病原菌である大腸菌や黄色ブドウ球菌などに作用するそうです。日本食品分析センターでの検査では、インフルエンザウイルスA型(H1N1)が99.9%不活性化、また、大阪市立工業研究所(現、大阪産業技術研究所)の検査では、大腸菌O-157が1分後に100%の除去されるとの報告も。
また、悪臭を分解して中和する作用もあり、イヤな臭いをしっかり消し去ります。その秘密は、消臭効果、除菌効果、リラックス効果といった、植物が発する、特別な力をもつ物質「フィトンチッド」にあり、この100%植物由来の天然成分のおかげで、強い除菌・消臭効果を持つ一方で、目や口に入っても安心・安全が実現しました。
シェリー編集部のコメント
今まではペットの臭い対策といえば、脱臭機が第一の選択肢として挙げられていました。しかし、安心して利用できるスプレータイプの消臭スプレーが開発されれば、家中ピンポイントで使用できるなど、利用シーンはさらに広がります。「強い消臭効果のあるスプレーが欲しいけど、ペットの健康に害がありそうで心配…」というお悩みをかかえていたペットの飼い主も、このスプレーなら安心して利用できそうです。
クラウドファウンディングで、「こんなものが欲しかった!」が形になる
いかがでしたか?今回は、クラウドファウンディングで実際に商品化したペット関連商品を3つご紹介しました。
クラウドファウンディングでは、「こんなもの欲しかった!」という共感者が多いほど、集まる資金も多くなります。実際に商品化に踏み切る前に、実際に需要はあるのか?どれだけ需要が多いか?を把握することができるため、比較的低いリスクで始められるのがクラウドファウンディングの強みと言えるでしょう。
ペット関連のクラウドファウンディングに成功している商品は、ペットの健康を考えたものが多いように感じます。これはおそらく、共働きによりペットと過ごす時間が減っていることや、「ペットは家族の一員」と考える人が多くなり、ペットの健康に対する意識が高い飼い主の方が増えてきていることが関係しているのかもしれません。時代に合わせた商品が注目されるようになっています。
今回はクラウドファウンディングに成功した商品をご紹介しましたが、もちろん、現在資金調達中のグッズもたくさんあります。もし「自分もこんな商品が欲しかった!」と共感できるグッズを見つけたら、みなさんも支援してみてはいかがでしょうか。
健康も心も「見える化」!?犬のウェアラブルデバイスについて徹底調査!
最近話題になっている犬のウェアラブルデバイスには、どのようなものがあるかご存知ですか?
今、最先端の技術を使ったウェアラブルデバイスが多く発売されており、その性能もさまざま。犬の健康状態がわかるだけでなく、犬の「心」までわかるものもあるのです。
そんな、まだまだ馴染みが深いとは言いがたい犬用ウェアラブルデバイスを徹底調査しました。ぜひ、愛犬にぴったりのウェアラブルデバイスを見つけてくださいね!
PETKIT FIT P2(ペットキット フィット ピーツー)
愛犬の行動がわかるアプリ
専用のスマートフォンアプリと連携して健康を記録するペット用活動量計です。 FIT P2を愛犬の首輪などにつけることで、愛犬と一緒にいられない日でも、愛犬が一日何をしているのか知ることができます。
FIT P2は、高性能な加速度センサーをもち、愛犬の活動量や睡眠時間、消費カロリーを計測します。昨日と今日の活動時間の比較や、深い眠りや浅い眠りも分けて測定できるので、非常に詳しく一日の様子や健康状態が知れると言えるでしょう。
愛犬の気分もわかる!?
さらに、これらの測定結果を元にして、気分指数や健康指数を算出します。
また、普段と様子が違い、体調が悪そうだと判断すると、アプリを通して飼い主さんに通知をする機能もついています。
こんなに便利なFIT P2ですが、その重さは8.8gと非常に軽いため、常につけていても負担にならないようになっているんだとか。
お仕事中や旅行中のように愛犬と離れていても、このデバイスがあれば、少しは安心できますね。
いぬのきもち お散歩Time(タイム)
オモチャメーカーのペットデバイス
お散歩Timeは、タカラトミーが開発した、お散歩用デバイスです。
まず、専用のアプリをお持ちのスマートフォンに入れ、犬の種類や年齢などを登録すると、その犬の適切なお散歩時間がわかります。そして、お散歩Timeを犬の首輪に装着してお散歩すると、残りの必要なお散歩時間、飼い主さんのお散歩による消費カロリーまで教えてくれます。
日々のお散歩がゲームになる!
お散歩時間に応じて、アプリでゲームを楽しむこともできます。
愛犬の情報を知ることができるだけでなく、お子さんでも楽しめる要素がそのほかにもたくさんあるので、お子さんもご一緒にお散歩を楽しむきっかけになるかもしれません。
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INUPATHY(イヌパシー)
犬の心がわかるデバイス
INUPATHYは、株式会社INUPATHYが独自に開発した、ハーネス型のウェアラブルデバイスです。このINUPATHYはなんと、犬のこころの「見える化」ができるのです。
INUPATHYを犬の体に装着すると、ベルト部分に付いている心拍センサーによって、犬の心拍の変動を解析します。その心拍の動きによって犬の感情を予測し、「リラックス」「ドキドキ」「ハッピー」「興味」「ストレス」の5パターンの感情を色で示します。
これにより、私たち飼い主が愛犬が今どのような感情を持っているのか、リアルタイムで知ることができるという仕組みです。
健康管理にも役立つ
感情を知ることができるだけでなく、装着している間の心拍データや感情データをクラウドに蓄積できるため、健康管理にも役立てることができます。
現在、INUPATHYは公式ホームページでのみ販売されており、ハーネスと本体セットで29,800円です。
ついに、最新の技術を駆使することで愛犬の気持ちがわかるようになりました。INUPATHYによって、飼い主さんと犬の絆もさらに深まっていくかもしれません。
http://inupathy.com/jp/
MAMORIO(マモリオ)
愛犬の迷子防止デバイス
最後にご紹介するのは、もし犬が迷子になってしまっても居場所を知ることができる、MAMORIOです。
こちらはもともと物の紛失防止タグで、MAMORIOが手元から離れるとBluetooth接続したスマートフォンに通知が送られ、手元から離れた場所を地図で確認できます。
これを、愛犬の首輪などにつけておくことで、迷子になってしまったとしても、どこにいるのか知ることができます。
残念ながらまだ完璧ではない
こんなに素晴らしいデバイスでも、弱点はあります。Bluetoothを使っていますが、接続可能範囲がかなりせまく、約60mほど…。
そんな時は「みんなで探す」機能を利用します。この機能を使うことで、他のユーザーがMAMORIOを付けた愛犬とすれ違うと、その時の場所と時間が通知されます。また、MAMORIO Spotの設置されている駅や商業施設に愛犬が行った際にも通知を受け取れます。
これからMAMORIOがさらに普及すればもっと迷子犬を見つけやすくなるでしょう。もちろん迷子にはさせないのが一番ですが、万が一のときのために首輪に付けておくといいですね。
まとめ
全く役割の違う、4つのウェアラブルデバイスをご紹介しました。
実際に触れ合ってコミュニケーションを取り、愛犬の状態を知ることができればいいですが、ずっとそうしていられる飼い主さんはほんの一部ではないでしょうか。
便利なウェアラブルデバイスを用いることで、愛犬との絆を深め、飼い主さんと愛犬の生活をさらに快適なものにしていきましょう。