【クイズ】犬の避妊・去勢手術のメリットとデメリット
今回は犬の避妊・去勢手術について、メリットやデメリット、術後に気をつけたいことをクイズ形式でご紹介します。
それではさっそく、犬の避妊・去勢手術クイズにチャレンジしてみましょう!
Q.1 犬の避妊手術を行うことで得られるメリットとして「誤っている」のはどれ?
正解です!
不正解です!
正解は「腎臓病になりにくくなる」です。
避妊手術を行うと、エストロジェンなどのいわゆる女性ホルモンの分泌がなくなるため、子宮蓄膿症を始めとする子宮疾患、乳腺腫瘍、卵巣疾患、偽妊娠などのメス特有の病気を予防できます。特に子宮蓄膿症と乳腺腫瘍は命に関わることもあるため、予防できることは非常に大きなメリットです。
子犬を増やすことは、犬にとって負担になることはもちろん、飼い主にとっても生活環境の整備や経済面で大きな負担がかかります。妊娠を望まないのであれば、避妊手術は重要でしょう。
また、犬の発情は年に1〜2回やってきます。避妊をしなければ、発情期にホルモンの影響でソワソワしたり、不安になるなどのストレス行動が見られます。犬の避妊・去勢手術は「かわいそうだ」という意見もありますが、子犬を増やす予定がないのであれば、手術をしないことで逆に犬のストレスとなることもあるのです。
子犬を増やすことは、犬にとって負担になることはもちろん、飼い主にとっても生活環境の整備や経済面で大きな負担がかかります。妊娠を望まないのであれば、避妊手術は重要でしょう。
また、犬の発情は年に1〜2回やってきます。避妊をしなければ、発情期にホルモンの影響でソワソワしたり、不安になるなどのストレス行動が見られます。犬の避妊・去勢手術は「かわいそうだ」という意見もありますが、子犬を増やす予定がないのであれば、手術をしないことで逆に犬のストレスとなることもあるのです。
Q.2 避妊・去勢手術について「誤っている」のはどれ?
正解です!
不正解です!
正解は「避妊手術では子宮を摘出する」です。
避妊手術では卵巣のみを摘出する「卵巣摘出術」、もしくは卵巣及び子宮を摘出する「卵巣子宮全摘出術」が行われます。どちらの方法でも卵巣は摘出しますが、子宮を摘出しない場合もあります。
避妊手術を行う場合、初回発情前だと乳腺腫瘍の予防効果は99%以上、初回発情と2回目発情の間でも約95%の予防効果が得られると言われています。しかし2回目発情後となると、その予防効果は約70%とガクッと落ちてしまいます。
一方で、去勢手術は時期によって病気の予防効果に差が出るわけではないので、焦らない飼い主さんが多いようです。物理的には生後2〜3ヵ月で手術は可能です。また、一般的には去勢手術の方が短時間で行われ、傷口も小さいことが多いです。
避妊手術を行う場合、初回発情前だと乳腺腫瘍の予防効果は99%以上、初回発情と2回目発情の間でも約95%の予防効果が得られると言われています。しかし2回目発情後となると、その予防効果は約70%とガクッと落ちてしまいます。
一方で、去勢手術は時期によって病気の予防効果に差が出るわけではないので、焦らない飼い主さんが多いようです。物理的には生後2〜3ヵ月で手術は可能です。また、一般的には去勢手術の方が短時間で行われ、傷口も小さいことが多いです。
Q.3 避妊・去勢手術で気をつけたいこととして「誤っている」のはどれ?
正解です!
不正解です!
正解は「食事は術前と術後で急に変えない方がいい」です。
手術後は代謝エネルギーの減少によって、太りやすくなったり、ホルモンバランスの異常により尿結石になりやすかったりします。そのため、術後はフードを変えて、肥満や病気対策をしましょう。メーカーによっては「避妊・去勢後」用のフードを販売しているところもあります。
また、避妊・去勢手術は全身麻酔で行われます。全身麻酔は犬の体に負担がかかりますので、獣医師とよく相談して手術するようにしましょう。
また、避妊・去勢手術は全身麻酔で行われます。全身麻酔は犬の体に負担がかかりますので、獣医師とよく相談して手術するようにしましょう。
問正解/
問中
今回はこちらの記事から問題を作成しました。 詳細が知りたい人はこちらも読んでみてください!
【獣医師監修】犬の避妊・去勢のメリットとデメリット
結果発表
問正解/
問中
三毛猫って何者?知っているようで知らない三毛猫の事実と遺伝学!
監修:吉野聡(株式会社ANICAL代表取締役獣医師/夜間動物病院.com)
三毛猫の基本情報
一般的に三毛猫は一つの猫の種類と勘違いされがちです。実は、三毛猫とは三色の毛が生えている猫の総称を指しています。つまり実際の猫種がシャム猫であろうがジャパニーズボブテイルであろうが、三種の毛色をしている限りそれは三毛猫と呼ばれるということです。 ですので、どの猫種の血を引いているかで、それぞれの猫の体型や顔立ち、耳や尻尾の形は多種多様なのです。
毛色と模様によって三つに分類
白・茶色・黒の三色で斑模様がよく知られているタイプの三毛猫ですが、「キジ三毛」と呼ばれる白・茶色・焦げ茶の種類と、白・黒・茶色の三色ではあるものの、縞模様をしているのが特徴的な「縞三毛」という種類があります。ちなみに上の写真は縞三毛です!
三毛猫のオスはとても珍しい
三毛猫のオスが生まれる確率
世間的にはまだまだ知られていないことなのですが、三毛猫はメスばかりでオスは非常に珍しいと言われています。三毛猫が生まれてきた場合、それがオスである確率はとても低く、実に30000分の1と言われています。 三毛猫の割合自体が、全ての模様のなかで4%しかいません。となると、驚くことに、三毛猫のオスは75万匹に1匹という珍しさになります。 その希少性から、三毛猫のオスはとても高く取引されることがあり、かつては名古屋のペットショップで3000万円で売られていたり、アメリカのオークションサイトではアメリカのオークションサイトでは2000万円で落札されたこともあるそうです。
なぜ三毛猫のオスが希少なのか
結論から述べると、三毛猫のオスは染色体の異常によってしか生まれ得ないからです。
雄と雌の性染色体
生物の遺伝子は、2つの遺伝子がくっついて1つの遺伝子型を作り、形質を特徴づけるとされています。人間と同じように、猫も性染色体であるX染色体とY染色体の組み合わせで雌雄が決まります。XYという組み合わせがオス、XXという組み合わせがメスになります。猫の毛色を決める遺伝子
猫の毛色を決める遺伝子は、下記の通り全部で9種類あります。しかも、優性と劣性の考え方があるため、基本的には、それぞれに2種類ずつあります。本題から逸れますので、詳細は別の機会にご説明しますが、全部で9種類あるうちの、A遺伝子、O遺伝子、S遺伝子、W遺伝子が三毛猫が生まれるために大きく関係する遺伝子です。 A遺伝子とa遺伝子 A遺伝子は1本の毛の先端と根本が黒で中間が褐色(つまり、茶色)になり、a遺伝子は1本の毛の色が黒だけになります。 O遺伝子とo遺伝子 オレンジ(茶色)を発現させる遺伝子です。他とは異なり、X染色体上に存在し、Y染色体には存在しません。そのため、X染色体を1つしか持たないオスはO遺伝子かo遺伝子のどちらか1つしか持つことができませんので、O(茶になる)となるか、o(黒になる)となります。 メスはX染色体を2つ持っていますので、OO(A遺伝子を抑制して茶になる)となるか、oo(A遺伝子が発現して黒になる)、または、Oo(黒と茶)の3つの組み合わせが可能です。三毛猫が生まれるためには、この遺伝子が鍵となります。 S遺伝子とs遺伝子 S遺伝子は、白の斑模様を作ります。s遺伝子は、斑がなくなります。 W遺伝子とw遺伝子 W遺伝子は、体全体を白一色にしますが、この遺伝子を1つでも持っていると、白猫になります。w遺伝子は、他の遺伝子によって、色が決定されます。三毛猫(メス)の遺伝学
三毛猫の場合は、黒、白、茶の3種類の毛色が必要になるので、ww(白一色にならない)、SSまたはSs(白のまだら模様が入る)、Oo(黒色と茶色になる)の3つの遺伝子を持つことが条件になります。 さらに、三毛猫が生まれるためにはもう1つの要素が必要です。それが、X染色体の不活性化です。Ooの遺伝子に対して、X染色体の不活性化が起こると、OoのOが抑制された部分では黒が発現し、Ooのoが抑制された部分では茶色が発現するので黒と茶色の斑模様になります。 このようにして、三毛猫が生まれるのです。三毛猫(オス)の遺伝学
メスの場合でもこのように多くの条件を必要とする三毛猫の誕生ですが、どういう時にオスの三毛猫が生まれるのでしょうか。 それは、染色体がXXYとなるクラインフェルター症候群のときと、遺伝的に異なる細胞が混在してしまい、異質な様子の部分がはめ合わせのように見えるモザイクと呼ばれる事象のとき、そしてO遺伝子がY染色体に乗り移ったときです。いずれにしても、このように染色体の異常が起こったときにしかオスの三毛猫は生まれないのです。そのため、確率的にも非常に稀なのです。最後に
