愛猫に合ったフードって?選び方の基本や保存方法を解説

猫用のフードは種類が大変豊富で、どれを与えればいいのか迷ってしまいますよね。種類だけでなく、情報も多いので混乱するのではないでしょうか。

「いいフードと聞いて食べさせたのに下痢をした」「オーガニックがいいって本当?」など、悩みを抱えている飼い主さんも少なくありません。

今回は、猫のフード選びについて解説します。

そのフード、愛猫に合っていますか?

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基本的には、猫のライフステージに合ったフードで、よく食べ、健康状態が良好なら問題ありません。

ただ、単に「よく食べているから合っている」というわけではないので注意が必要です。極端な話ですが、「子猫なのに高齢猫用を毎日食べている」では栄養不足になってしまいます。
猫がどんなに喜んで食べていても、そのフードは合っていないのです。

基本的な選び方を見直してみましょう。

キャットフードの基本の選び方

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まずは「総合栄養食」を選びます。「総合栄養食」とは、そのフードと新鮮な水があれば猫の健康が維持できるフードです。

パッケージに「副食」「一般食」と書いてあるものは、人間の食事でいえば「ふりかけ」のようなもの。嗜好性が高いのですが、それだけを与えていると栄養に偏りが出てしまいます。

「副食」や「一般食」はあくまでおまけと考え、総合栄養食をメインに与えてください。

オーガニックやナチュラル、グレインフードが必要?

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「オーガニックやナチュラルのフードでなくてはダメ」と思っている飼い主さんもいるかもしれません。しかし、栄養的にはそこにこだわる必要はありません。

オーガニックなら安全?

オーガニックやナチュラルフードには、「AAFCO(全米資料検査官協会)認証」などと表記されている場合があります。
これはあくまで、原材料についての説明であり、フードそのものの安全を保障しているわけではないのです。

グレインフードは必ずしも健康ではない

猫は肉食だから、穀物の入っていないグレインフードがいいという意見もあります。

しかし、グレインフードはほとんどの場合、穀物の代わりに芋や豆などの炭水化物が含まれているため、猫によっては、カロリーオーバーになってしまう場合もあります。

また、肉だけをずっと食べていると、リンの摂取が増えて腎臓などに負担をかける恐れもあるのです。

迷ったら獣医師に相談を

フード選びに迷ってしまう場合は、動物病院で相談してみましょう。

年齢や体重、猫種、持病など、愛猫に合わせたフード選びのアドバイスがもらえます。
また、動物病院でおすすめのフードを販売してくれることもあります。

ウェットとドライどちらが正解?

猫の好みもあるため、ウェットでもドライでもどちらでも大丈夫です。
可能であれば、両方に食べ慣れさせておくのがおすすめです。どちらも食べ慣れておけば、ライフステージや体調の変化に応じてフードが変わっても、抵抗が少なくなります。

また、例えば災害時にドライフードしか支給されない場合でも、ドライフードに慣れていればすぐに食事ができるでしょう。

ウェットフードのメリット

ウェットフードは水分補給できるのが大きなメリットです。水をあまり飲まない猫でも、ウェットフードがあれば水分が摂れます。
未開封なら保存期間も長いので、非常持ち出し袋に入れておくのにも適しています。

留守番中は小分けに置いたドライフード、飼い主さんの在宅中はウェットフードなどと使い分けるのがおすすめです。

フードを食べて体調不良になったら動物病院へ

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新しいフードを食べて下痢をしたり、皮膚をかゆがったりする場合、愛猫にはそのフードが合っていないのかもしれません。
または気づかないうちに、フードの品質が劣化している可能性もあります。

いろいろなフードを食べさせようと、いきなり変更しても下痢をしやすくなるのです。

病気の可能性も

体調不良の原因は、フードではなくて病気の可能性もあります。
また、環境の変化などですぐ下痢をする猫もいますし、ノミなどの寄生虫で体を痒がることもあります。

その場合、「下痢をしたからフードのせいだ、違うフードを食べさせよう」「かゆがるから合わない」では根本的な解決になりません。

体調不良が気になったら、まずは動物病院へ連れて行きましょう。

キャットフードの保存に注意

下痢や嘔吐の原因は、空気に触れることによる「酸化」かもしれません。
ドライフードのパッケージを開けて、輪ゴムで止めるだけのような保存方法では酸化を早めるので注意しましょう。

とくに日本の夏は、湿度も高いため品質の劣化が早まります。愛猫が1匹で一度にたくさん食べない場合などは、小分けタイプがおすすめです。大袋の場合は小分けしてジッパーつき保存袋に入れ、しっかり空気を抜いて保存してください。

また、たとえ袋を開けていなくても、キャットフードは品質管理がしっかりしたお店で買うようにし、冷暗所に保存してください

フードの変更は時間をかけて

いきなり新しいフードを食べさせると、下痢をしやすくなります。今まで食べていたフードに少しずつ新しいフードを混ぜながら、1週間程度時間をかけて変更してください。

同じように見えるキャットフードも、微妙に栄養バランスなどが異なります。変更は慎重に行いましょう。

手作りは特別な日のお楽しみに

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大切な愛猫のために、手作り食を食べさせたいという飼い主さんもたくさんいます。
たしかに猫が喜びますし、材料を飼い主さんがチェックできるメリットもあります。ただ、毎日となると大変なので、特別な日に食べさせるのがおすすめです。

手作り食は大変

どうしても手作り食を食べさせたい場合は、誕生日などに限定するのがおすすめです。手作り食を与える場合、猫に必要な栄養素しっかり勉強する必要があります。

タウリン不足にならないよう計算するなど、手間も時間も大変かかるのです。猫に食べさせてはいけない食材についての知識も必要になります。

犬のケースですが、インターネット上のレシピにはビタミンやミネラル不足、または過剰があったと報告されています。手作り食を食べさせたい場合は、手作り食に詳しい獣医師に相談しましょう。

キャットフードに慣れているとメリットがある

キャットフードを食べさせておくと、入院や災害など万が一の場合もご飯を食べさせやすくなります。ずっと手作り食を食べていると、キャットフードを受け付けなくなることもあるのです。

特に災害時、避難所などではキャットフードが支給されます。また、手作り食の食材が手に入らなくなる場合がほとんどでしょう。災害の多い日本では、キャットフードに慣れておくことも大切です。

まとめ

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キャットフードは種類が多く、どれが愛猫にいいのか迷ってしまいますよね。まずは、猫のライフステージや体調に合った総合栄養食のフードを選びましょう。選び方がわからないときは、動物病院に相談するのがおすすめです。

手作りは、特別な日のお楽しみにしておくと栄養バランスも崩れません。キャットフードを食べ慣れていると、災害時も安心です。
ドライフードは酸化しないように、開封後は密閉容器に入れて冷暗所に保存します。小分けフードを選ぶと、新鮮な状態で食べられます。

フードを変更したあとに体調を崩したら、必ず動物病院を受診してくださいね。

犬はキャットフードが好き?常食化がNGな理由とは

犬はキャットフードを好んで食べることを知っていますか?
犬と猫の両方を飼っている方は、犬がドックフード以上にキャットフードや猫缶に興味を示す様子を見たことがあるかもしれません。

しかし実は、犬がキャットフードを食べ続けると、中長期的に健康への悪影響をもたらしてしまうのです。
今回は、犬がキャットフードを好む理由、犬と猫の必要な栄養素の違い、犬にキャットフードをあげ続けてはいけない理由をご紹介します。

犬がキャットフードを好む理由

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犬はなぜキャットフードを好む傾向にあるのでしょうか?実は、キャットフードには美味しく感じる要素が2つあるのです。

1.嗜好性が高く作られている

一般的に猫は食に対する好き嫌いが多く、偏食しやすいと言われています。
猫の味覚は人間や犬に比べて弱く、特に甘味はほとんど感じられないのですが、代わりに嗅覚はとても発達しています。

猫の好みに対応するため、キャットフードは魚などの香りが強いものが多くなっています。

2.タンパク質とナトリウムが豊富

猫は犬に比べて、必要とするタンパク質とナトリウムの量が多いため、キャットフードにはそれらが多く含まれています。

タンパク質を構成するアミノ酸は甘味や旨味がするものが多く、また、ナトリウムは塩味がするため、キャットフードは犬にとっても味が濃く美味しいと感じられるのでしょう。

ちなみに、猫は甘味をほとんど感じませんが、犬は甘味に敏感だと言われています。

犬と猫、必要な栄養素の違いとは?

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キャットフードにはドッグフードよりも多くの栄養素が含まれています。では、犬と猫で必要な栄養素にはどのような違いがあるのでしょうか?

タンパク質

肉食動物である猫は犬よりも高タンパク・高脂質の食事を必要とします。
猫は常に体内で一定のタンパク質をエネルギーに変えています。そのため、必要とするタンパク質は犬の2倍程あると言われています。

猫特有の必須栄養素

また、猫には犬と違って、体内で作れない栄養素が存在します。
具体的には、タウリン(アミノ酸の一種)アラキドン酸(脂肪酸の異種)ビタミンAです。これらは食事から摂取する必要のある必須栄養素となります。

  • タウリンは網膜、心臓、神経、生殖、免疫調節などに重要な栄養素です。
  • ラキドン酸は重要なエネルギー源となる他、腎機能や皮膚の健康に関連します。
  • ビタミンAは皮膚や被毛、視力の健康を保ちます。

犬がキャットフードを食べ続けると…

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猫は犬よりも必要な栄養素が多いため、キャットフードには多くの栄養が含まれることがわかりました。しかし、栄養豊富だからといって犬にも食べさせて良いというわけではないのです。

犬が食べてはいけないものは入っていないため、少量であれば食べても問題はありません。しかし、日常的に食べ続けてしまうと、少しずつ体に変化が現れます。
以下では犬がキャットフードを食べ続けることによる、4つのリスクをご紹介します。

1.栄養バランスが偏る

犬は猫よりも、犬種や成長によって体の大きさにばらつきが出ます。キャットフードではその犬に合った栄養を十分に補えません。
そのため、犬種や体格に合ったフードでないと、栄養不足・栄養過剰による健康への影響が懸念されます。

2.腎臓への負担

腎臓は、取りすぎた栄養を体の外へ排出する機能があります。

キャットフードはドッグフードと比べて、タンパク質・脂質・塩分の量が多いため、日常的に摂取すると腎臓に負担がかかってしまいます。
その結果、慢性腎臓病・腎不全のリスクが高まります。

3.肥満になりやすい

高タンパク・高脂肪のキャットフードを食べ続けると、肥満に繋がります。
肥満は関節炎や糖尿病など、様々な病気の原因になるため気をつけましょう。

4.ドッグフードを食べなくなる

犬が一度嗜好性の高いキャットフードの味を覚えてしまうと、ドッグフードを食べなくなり偏食につながる可能性があります。
興味本位であげてみる、といったことはしないようにしましょう。

逆に猫がドックフードを食べるとどうなる?

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反対に、猫がドックフードを食べてしまうとどうなるのでしょうか?

ドックフードは猫にとっての嗜好性は低いため、好んで食べる猫はあまり多くないと考えられます。万が一食べてしまっても少量なら問題ありません。
しかし、日常的に食べ続けると以下のように健康を損ねる可能性があります。

タウリン不足

猫が食事から摂取する必要のあるタウリンは、ドッグフードには多くは含まれません。
タウリン不足の状態が続くと、網膜に障害が起き視力低下を引き起こし、最悪、失明の恐れもあります。また、心筋症や免疫機能不全のリスクもあります。

ビタミンA不足

猫が体内で生成できないビタミンAは、ドッグフードには含まれないことが多いです。
ビタミンAが不足すると、皮膚疾患、夜盲症や繁殖障害が起こります。

ウェットフードは消化できない

食材がそのまま入っているような犬用のウェットフードなどは、猫が消化できない可能性があるため注意が必要です。

まとめ

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犬にとって魅力的なキャットフードですが、栄養の過剰摂取による疾患や偏食の恐れがあるため、進んであげることはしないようにしましょう。

食欲が減退した犬にキャットフードをトッピングしてあげてみる、ということもあるようですが、偏食や栄養の偏りなどのリスクを十分に理解した上で、一時的・少量にとどめてください。
食欲減退の原因が何らかの疾患である場合、栄養が偏ると悪化する恐れがあるため、まずは獣医師に相談することをお勧めします。

犬・猫別のフードにすることを大前提に、愛犬・愛猫それぞれに合うごはんを探してみてくださいね。

猫にはキャットフードを!「ねこまんま」がNGな3つの理由

現在では多くの猫の飼い主が、当たり前のようにキャットフードを与えていますが、少し前までは人間の食事の残りを猫の餌として与えていたことも珍しくありませんでした。

しかし、いわゆる「ねこまんま」と呼ばれる食事は、複数の観点から猫に与えるべきではありません。

この記事では、猫に「ねこまんま」を与えてはいけない理由を詳しく解説していきます。人間の食事と同じものを与えているという人は、この記事を読み、キャットフードへの切り替えを検討しましょう。

関東と関西のねこまんま

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「ねこまんま」と聞くと、どのような食べ物を想像するでしょうか?実はねこまんまは、関東と関西では作り方が異なります。

関東風のねこまんま:ご飯にかつお節をまぶしたもの
関西風のねこまんま:ご飯に味噌汁をかけたもの

白米をベースに、家に常備されているかつお節や、余った味噌汁が用いられており、作り方は非常に簡単です。

なお、埼玉生まれ埼玉育ちの筆者は、関西風のねこまんましか知りませんでした。逆に、関西出身だけど関東風のねこまんましか知らなかったという方も多いようです。

ねこまんまを猫に与えてはいけない3つの理由

ねこまんまは関東風と関西風の2種類あることがわかりましたが、どちらも猫に与えるのはよくありません。では、実際にねこまんまのどのような点がいけないのでしょうか?詳しく見ていきましょう。

理由①かつお節がダメ

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猫の好物でもあるかつお節は、たんぱく質やビタミンが豊富で、香りが良く、食欲のない猫には食欲増進の効果が期待できるでしょう。しかし、ミネラルが豊富に含まれているため、摂取しすぎると腎臓に負担がかかり、腎臓病や尿路結石を引き起こす可能性もあります。

ミネラルには、カルシウム、マグネシウム、ナトリウムなどがあり、マグネシウムを摂りすぎると、結石の原因であるストラバイトが発生する確率が高まると考えられています。

かつお節には100gあたり70mgのマグネシウムが含まれており、10gのかつお節を食べると7mgのマグネシウムを摂取することになります。体の小さな猫にとって、7mgでも結構な量でしょう。どうしても与えたい場合は、1g程度の少量をフードにふりかけるようにしてあげてください。

また、人間用のかつお節には塩分が含まれているため、与えてはいけません

ことわざ:猫に鰹節
「猫に鰹節」ということわざを聞いたことはありますか?
これは、猫のそばに好物の鰹節を置くと盗み食いされてしまうことから、「油断できないこと」「危険であること」を意味しています。

理由②味噌がダメ

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味噌は、大豆や米などの穀物に、塩と麹を加えて作られる発酵食品です。たんぱく質やアミノ酸、ビタミン類も豊富に含まれていることから「医者殺し」と言われるほどの栄養価があります。

しかし、味噌には大量の塩分が含まれています。人間であれば汗をかいて塩分を外に排出できますが、ほとんど汗をかかない猫が過剰に塩分を摂取すると、腎臓などの臓器に負担がかかります

人間が食べる味噌汁は、猫にとってみると過剰な量の塩分が含まれています。猫はもともと腎臓病になりやすい動物であり、腎臓に負担をかける塩分の摂取には気をつけなければいけません。
また、味噌の原料である大豆がアレルギーを起こす可能性もあります。

理由③味噌汁の具がダメ

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味噌汁の定番の具として、長ネギや玉ねぎがあります。これらのネギ類を猫が食べてしまうと、赤血球に含まれるヘモグロビンが酸化し、赤血球が破壊されてしまいます。場合によっては、命を落としてしまうこともあるため、猫には絶対に与えてはいけません。

ネギ類を食べると、以下のような中毒症状が現れます。

  • 貧血
  • 嘔吐
  • 下痢
  • 歩行不安定
  • 食欲不振
  • 呼吸困難

これらの症状は食べてから半日〜数日後に現れることが多く、誤って食べてしまった場合は、症状が現れなくてもすぐに動物病院に連れて行きましょう

米は与えても問題ない?

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生米のまま猫に与えると消化不良を起こしてしまいますが、炊いた米であれば問題ありません。

しかし、肉食動物である猫は、本来穀物を食べる習慣がありません。そのため、糖の消化や代謝を十分には行えないことから、猫に米を積極的に与える必要はありません

猫が好んで食べる場合は、主食にはせず、スプーン1杯程度に留めましょう。

やっぱりキャットフードが一番

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キャットフードも年々進化していき、栄養バランスを考えられたものはもちろん、病気に特化したものや、年齢に応じたものなど、バリエーションもさまざまです。猫にもフードの好き嫌いはありますが、愛猫が喜んで食べるフードを見つけてあげてください。

私たち人間が普段何気なく食べているものでも、他の動物にとっては害となるものがたくさんあります。手作りのご飯を与える場合は、食材や摂取カロリーには十分気をつけましょう。

また、腎臓病になりやすい猫にとって塩分は大敵です。日頃から猫の健康に気をつかい、猫にとって安心で安全な食事を選択してあげてください。

【デブ猫対策】ご飯は適切?6つのチェック項目で太った体を改善!

猫は、人間のように自分で生活をコントロールすることはできません。「最近太り気味だし、最寄りの一駅で降りて、ちょっと歩いて帰ろう」なんてことは出来ないのです。

飼い主さんのお世話の仕方次第で、あなたの愛猫は健康的な猫にもおデブな猫にもなります。もし、少し太っているかも?と気になるようでしたら、これ以上太ってしまわないように、6つのチェック項目を確認し改善していきましょう。

猫の肥満は、病気のもと

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どんな病気になるの?

人間と同じで、猫も太り過ぎはさまざまな病気の原因になります。肥満の猫に特に多い病気には次のようなものがあります。

  • 糖尿病
  • 関節炎(体重が増加するため)
  • 皮膚病(グルーミングできなくなるため)
  • 尿路疾患(トイレに行く回数が減るため)

猫が長生きをするには、飼い主さんによる健康管理が欠かせません。確かに太った猫もかわいいですが、太り過ぎには注意をして、肥満から生じる病気は防ぐようにしましょう。

猫が太る原因を考える

猫が太る主な原因は、「カロリーの摂取しすぎ」と「運動不足」です。この記事では、その中でも「カロリーの摂取しすぎ」について考えます。

愛猫が最近太ってきたなぁという場合には、心当たりがあるものはないか探してみてください。

【デブ猫対策 その1】 パッケージの裏側を読もう

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猫を太らせないためには、年齢に合わせてキャットフードの量や回数を調節していく必要があります。キャットフードのパッケージの裏側に、分量などが記載されているのですが、しっかりと読んでいるでしょうか。

なお、そこに書かれている数字もあくまで一般的に言われている目安です。人間でも太りやすい人や太りにくい人がいるように、個体によって適切な量はまちまちです。猫の様子や体重の増減を見ながらフードの量を調整していくと良いでしょう。

【デブ猫対策 その2】 目分量であげない

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猫にキャットフードをあげる時、どのように分量を決めていますか?適切な分量を食べていないと、すぐに太ったり痩せたりします。猫は体が小さいため、ご飯の影響がとても大きいのです。

しっかりと計りを使って、毎回決まった分量をあげることが大切です。目分量であげていると、だんだん適量からずれていってしまうので、「いつの間にか太ってきた」、少ない場合は「猫が急に痩せてきたかも?」なんてことになりかねません。

【デブ猫対策 その3】 おやつをあげすぎない

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人間と同じで、消費カロリー < 摂取カロリーとなれば、自然と太っていきます。

おやつをあげると喜ぶからと、ついつい何度もあげてしまいがちですが、おやつのカロリーを考慮しないと猫が太る原因になってしまいます。「摂取カロリー = キャットフードのカロリー + おやつのカロリー」という公式を忘れないようにしましょう。

複数の家族がおやつをあげる場合は、タッパーなどに1日分のおやつを入れておき、与えすぎを防ぎましょう。

【デブ猫対策 その4】 回数は適切か?

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猫を太らせないようにするためには、成長に合わせて餌をあげる回数を調整する必要があります。子猫やシニア猫は、一度にたくさんの食べ物を消化するのが難しく、少ない分量を数回に分けて与えると良いとされています。

一般的な目安は次の通りです。

  • 子猫 3回
  • 成猫 2回
  • シニア猫 3回

ただし、上記はあくまで目安です。猫はもともと1日に何度も狩りをする生き物で、犬などと比べると胃が小さく、1度に少量しか食べることができません。場合によっては1日の食事量を5回に分けて与えることを推奨されることもあります。

適切な回数は猫によるところが多いため、ぜひ愛猫との生活の中で、一番ストレスがない回数を模索してみてください。

【デブ猫対策 その5】 食事は決まった時間に

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いつも猫に餌をあげるのは、何時ごろでしょうか?時間帯は決まっていますか?不規則な食生活は、太る原因にもなります。

特別な理由がない限りは、猫も人間と同様、規則正しい生活をしたほうが良いとされています。猫の体調把握のためにも、時間を決めてあげるようにしましょう。これにより、いつもお腹が空かない時間に求めるのはなぜか?など推測ができるようにもなります。

【デブ猫対策 その6】 置き餌はしない

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キャットフードを、決まった時間に出したり片付けたりせずに、ずっと出しっ放しにしておくことを「置き餌」といいます。

置き餌をしていると、食べすぎてしまったり、いつどれぐらい食べているかを把握することができず食生活が不規則になってしまいます

特に、多頭飼いをしている場合、「ある猫だけが太りだす」というケースをよく聞きます。多くの猫がいる状態で餌を置きっ放しにしていると、どの猫がいつ、どれぐらい食べたのかを把握することが難しくなるため、その点からも良くない習慣と言えます。

また、長時間、キャットフードを放置しておくと酸化してしまうので、健康にもあまり良くありません。

適切な食事あってこその、健康体!

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愛する猫が甘えた声で要求すると、餌やおやつを与えたくなってしまうでしょう。しかし、甘やかすことでデブ猫になってしまったら、苦しむのは愛する猫です。毎日あげる餌だからこそ、しっかりと管理し、肥満にならないように気をつけましょう。

特に、キャットフードを変えた時はいつも以上に注意が必要です。キャットフードにより、カロリーも違いますし、吸収される栄養素の量も異なります。愛猫の観察をしっかり行い、体重や体型の変化にいち早く気づけるといいですね。

改訂履歴
2021/08/27 情報を更新
2020/05/08 情報を更新
2017/11/01 初版公開

【獣医師監修】犬猫の手作りごはんのメリット・デメリットとは

ペットを飼っているみなさんは、ペットにどのような食事を与えていますか?
市販のペットフードを与えている方もいれば、自宅で手作りしたごはんを与えている方もいるでしょう。

手作りごはんをペットに与えるのはメリットもありますが、一方で注意しなければならないこともあります。

今回は、犬猫の手作りごはんについて、メリットとデメリットを獣医師が詳しく解説します。
すでに手作りごはんをあげている方も、これからあげようと考えている方も、ぜひ参考にしてみてくださいね。

手作りごはんのメリット

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ペットフードの改良が進んでいる中で、手作りごはんが根強い人気を誇るのは、何かしらのメリットがあるからです。
では、手作りごはんにはどんな利点があるのでしょうか。

①添加物に配慮できる

手作りの食事を与えている多くの方が、食品添加物を懸念しています。ペットフードの中でも、天然素材やオーガニックを謳っているものはやはり人気があるようです。

その点、材料を選べる手作りならペットに安心・安全なものを与えることができます。

また、ペットフード会社によっては海外の工場で作られているものもあり、そこに不安を覚える方もいるようです。

②ペットが喜んでくれる

動物にも当然、食べ物の好き嫌いはあります。市販のペットフードがペットのお気に召さない場合、食事を手作りすることが選択肢として浮かんできます。

食べることは健康に直結します。元気でいてもらうためにも、モリモリ食事を摂ってほしいですね。

③メニューのアレンジが可能

ペットフードと言うと、「味気ない」「いつも同じもの」というイメージが付きまといます。実際、その味に飽きてしまう犬や猫もいるようです。

一方で、手作りの食事だと、食事のマンネリ化が解消できます
また、栄養の多い旬の食材を使ったり、材料を一部変えることで、飼い主さんも同じものを食べられます。

④飼い主の充足感

家族のために何かしてあげている感じがするのが、手作りごはんの魅力でもあります。
自分が作った食事をペットが喜んで食べてくれたら嬉しいですよね。

手作りごはんのデメリット

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一方で、手作りごはんにはデメリットもあります。

食事はペットの体調を大きく左右するものであるため、注意点もきちんと把握しておきましょう。

①栄養バランスの考慮が必要

食事を手作りする上で最も頭を悩ませるのは、栄養のバランスについてです。
手作りごはんをあげるなら、動物における栄養学の知識がある程度要求されます。

また、ライフステージに合わせた食事の変更、犬種や猫種によっても食事内容を調整するなど、考えることはたくさんあります。

ペットの体調を気にしすぎるあまり、手作りごはんが飼い主さんの負担になってしまうこともデメリットのひとつと言えるでしょう。

②特に幼犬、幼猫の場合は要注意

成長のための栄養がたくさん必要となる子犬や子猫の時期は、食事にも特に気をつけなくてはなりません。

ここで栄養のバランスが乱れると、正常な成長ができなくなる可能性があります。
幼少期にきちんと栄養を摂取していない場合、骨関節の異常や歯の異常などが現れることがあります。

③カロリー過多に注意

単にたくさん食べさせればいいのかと言うと、もちろんそうではありません。
猫や小型犬のような体の小さな動物が必要とするカロリー量は、皆さんが思っている以上に少ないのです。

フードを手作りする際は、それぞれの材料のカロリーを把握する必要があります。
摂取するエネルギー量を抑えつつ、必要な栄養を十分に摂ることが大切です。

④他のペットフードを食べなくなる可能性もある

病気によっては、治療のために療法食を食べて欲しい場面があります。
しかし、手作りごはんに慣れてしまうと市販の療法食を食べなくなってしまうことがあります。

味や食感が関与していると考えられますが、いざという時のためにたまには市販のペットフードを食べたり、手作りごはんに混ぜておき、市販のものにも慣れさせておくと安心です。

手作りごはんを作る際のポイント

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ここまで手作りごはんの長所と短所について説明してきました。では、実際に食事を作るにはどうしたらいいのでしょうか。

①基本はタンパク質と野菜

食事のメインとなるのは、やはりタンパク質です。犬や猫は元々肉食の動物ですので、食事中のタンパク源である肉や魚は重要です。

他にもミネラルやビタミン類の補充役として野菜が選択されます。これらを蒸すなどして手作りごはんとすることが多いです。

②野菜にもカロリーはある

ここで注意したいのは、野菜にもカロリーがあることです。
「食欲が旺盛だからキャベツやサツマイモをお肉の代わりにたくさんあげてます」なんて話もよく聞きますが、結局それは肥満の元となります。

栄養とカロリーのバランス、これを徹底的に意識しましょう。

③加工食品には注意

人間が食べるような加工食品、例えばカツオ節などには想像以上に塩分やカロリーが含まれています。
手作りごはんの素材は、あくまでも加工していないものから選択するようにした方がよいでしょう。

④トッピングだけでも立派な手作りごはん

一から全て自分で食事を用意するだけが手作りごはんではありません。

バランスのよいペットフードにトッピングとして肉や野菜をプラスすれば、ペットが喜んで食べてくれるかもしれません。

まとめ

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ペットは家族という位置づけになってきましたが、その愛情表現の一つとして手作りごはんを選ぶ人もいます。

しかし、手作りごはんにはメリットが多くある反面、デメリットや注意点も少なからずあります。

どちらを選択しても間違いではありません。大切な家族であるペットが健康に過ごせるよう、精一杯の愛情を注いであげてください。

【獣医師監修】ペットの肝臓疾患に必要な食事管理について

心臓や腎臓と同様に、肝臓や胆嚢の疾患でも食事管理が必要であることをご存じでしょうか?

もしかしたら、肝胆疾患と食事管理が結びつかない方もいるかもしれません。しかし、肝臓の働きや、肝機能低下によって体に起こる事柄を理解することで、いかに食事管理が重要な役割を担うかが分かるでしょう。

今回は肝胆疾患における食事管理について、獣医師が詳しく解説していきます。

肝胆疾患における食事管理の必要性

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肝臓は、タンパク質の代謝によって発生する毒素の分解や、糖の代謝/貯蔵などの様々な役割を担っている臓器です。

肝臓の病気によってこれらの機能が低下すると、以下のようなことが起こります。

  • タンパク質の代謝によって産生される毒素(アンモニア)の蓄積
  • タンパク質(アルブミン)の産生低下による腹水や胸水の貯留
  • 血液凝固因子産生の低下による血液凝固障害
  • ビリルビン処理能低下による黄疸の発現

ここで注目したいのは一番上の項目、「タンパク質の代謝によって発生する毒素が蓄積」されていくことです。
食事の材料によってはタンパク質が含まれ、何も考えずに食事を続けていると大変なことになると想像がつきます。

また多量のタンパク質の摂取によって、弱っている肝臓に無理な処理を強いることにもなります。
食事を変更することで、肝臓に優しい生活にしていくことが必要なのです。

肝胆疾患における食事に求められること

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では実際に、肝胆疾患における食事に必要なこととは何でしょうか。
タンパク質への配慮はもちろんですが、他にも気を付けたいことがあります。

1.タンパク質の選択

毒素の産生を抑制するためにも、与えるするタンパク質は良質なものを選択します。良質なタンパク質とは、アミノ酸がバランスよく含まれているタンパク質のことで、肉や魚などの動物性植物と大豆が当てはまります。

犬や猫での報告はありませんが、ヒトではBCAA(分岐鎖アミノ酸:バリン、ロイシン、イソロイシン)の添加が推奨されています。

2.銅の制限

銅は体内に微量に存在し、必要不可欠な必須微量元素です。銅は普段の食事から少しずつ体内に取り込まれ、肝臓から胆汁を経て便として排泄されます。

通常は異常に銅が体内に蓄積されることはありませんが、肝機能不全によって胆汁の合成能が低下すると銅が過剰になり銅中毒が引き起こされます。

3.カルニチンの添加

カルニチンは肝臓で生合成されるアミノ酸で、脂肪燃焼に関与しています。またヒトでは、カルニチンがアンモニアの分解を促進することが報告されており、肝不全における高アンモニア血症の治療に使用されています。

各メーカーの肝胆疾患療法食

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肝胆疾患は薬物療法のみでは管理しきれない側面があり、自宅での補助療法も重要です。そのため、療法食も各メーカーで様々な工夫が凝らされています。

ロイヤルカナンの肝臓サポート

高消化性の植物性タンパク質の配合、銅の制限、カルニチンの添加、高エネルギーなど肝不全に必要な栄養のバランスが調整されています。
また、肝臓を回復させる成分として亜鉛の含有量が調整されています。

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肝不全に必要な栄養分の調整や制限はもちろん、ビタミンEやオメガ3脂肪酸などの抗酸化成分を配合しています。
さらにBCAA(分岐鎖アミノ酸)も配合されています。

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自作する際の注意点

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自宅での管理が必要な分、食事を自作される方も多くいます。
しかし、カロリーが低いものや脂肪が低いものなどを適当に混ぜても、それは肝胆疾患に最適な食事とは言えません。

必要な栄養素と食材

たくさん摂取すれば良いという訳ではありませんが、食べさせる食材を選ぶ時の参考にしてください。

  • 良質なタンパク質:ササミ、赤身の肉、魚など
  • カルニチン:赤身の肉(鹿>>牛=馬>豚>鶏)、魚

ここで優先したいのはカルニチンの含有量よりも、脂肪分の少なさや消化のしやすさです。

その意味ではカルニチン含有量が最も多い鹿肉を常食とするよりも、脂肪の少ない鶏肉を常食として選択した方がいいかもしれません。他にも野菜や炭水化物などをバランスよく与えましょう。

控えるべき食べ物

手作り食を作る上で注意したい食材は以下の通りです。

  • 粗タンパク質:ジャーキーなどのオヤツなど
  • 脂肪:肉の脂身など
  • :イカ、タコ、牡蠣、エビなどの魚介類

絶対に与えたらダメというわけではありませんが、ぜひ意識してみてください。

食事で肝胆疾患を予防できる?

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高コレステロール血症や肥満、糖尿病が胆嚢疾患(胆嚢粘液嚢腫や胆石症)のリスクとなることが知られています。
健康な状態でも脂肪分などには注意しましょう。

肝不全と散歩

食事とは関係ありませんが、肝不全に陥ってしまったら積極的に散歩をしましょう。
筋肉はアンモニア代謝も行っているため、肝機能不全によってアンモニア代謝能が落ちている時には筋肉量を維持すると良いです。

ただし過度の運動は逆にアンモニアの生成を促進するため、注意が必要です。
何事も程々にしておくのが良いみたいですね。

まとめ

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肝臓の異常はなかなか表に出ることがないため、気付くのが遅れてしまうこともよくあります。そのためにも普段から健康に気をつけた生活を心がけましょう。

健康診断で肝臓や胆嚢に異常が見られた場合は、この記事で紹介したような肝臓に配慮した食事に変更してみてはいかがでしょうか。

下痢や嘔吐の原因?ペットの消化器を休める食事管理とは

嘔吐や下痢といった消化器症状は、動物の体調不良の理由として一般的です。
これらの症状は肝臓や腎臓などの病気でも見られますが、基本的には消化管(胃、腸など)での異常が原因となります。

また消化管は食べ物が通過する道でもあり、消化管の機能が弱っている時には食事の内容にも気を使う必要があります。
そこで、今回は、消化器疾患における食事管理についてご紹介します。

消化器疾患における食事管理の必要性とは?

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犬や猫に消化器症状が認められている場合、消化管の運動低下や消化吸収の機能低下が起こっていると考えられます。
そんな状態のところに、さらに脂っこいものや消化に悪いものが入って来たら、何となく大変だというイメージがありますよね。

弱っている消化管に鞭を打つような真似をすれば、病気はますます悪くなります。

また、消化器疾患には、症状として食欲不振が現れることも多くあります。
食欲が無くても食べたくなる、その上でお腹に優しい食事が必要となります。

消化器疾患における食事に求められること

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では、実際に消化器疾患の時の食事に必要なこととは何でしょうか。
ここでは、特に注意したい項目を挙げてみます。

高消化性(消化に良いもの)

消化性に優れている食物は、消化管に対する負担が少なく、食事中の栄養素を十分に吸収できます

また、未消化の食物は悪玉菌の餌となることもあるため、しっかりと消化することはとても大切です。

ここで言う高消化性の食べ物とは、良質なタンパク質や良質な脂肪分を含む食品のことです。

高エネルギー(少量でもエネルギーが得られるもの)

活動をするためにはエネルギーが必要です。

しかし、エネルギーを得るために食べ過ぎてしまうと、消化管への負担となります。
少量でもしっかりとエネルギーが得られる食事を選択しましょう。

高嗜好性(ペットの食欲をそそるもの)

食欲不振の症状が見られる場合に、食べる気力を起こさせることも大切です。

確かに食べ過ぎは消化管に負担をかけますが、食べないことには体力が落ちてしまいます。
病気に打ち勝つためにも、ペットには良いものを食べてもらいたいのです。

食物繊維のバランス

食物繊維と聞くと、何となくお腹に良いような印象がありませんか?
確かに食物繊維は消化管の運動を促進し、体内の毒素を排泄するのを助けるはたらきがあります。

しかし、一方で、食物繊維は消化に悪いため、食事に配合しすぎると消化器症状を悪化させることもあります。
消化管のどこに異常があるのか、現在の症状は何が現れているのかなどを評価した上で、適切な量の食物繊維量を考えていきましょう。

水分

嘔吐や下痢によって体内の水分は失われています。脱水状態は循環血液量を減少させ、各臓器に悪影響を及ぼします。

また、食欲不振のせいで水を飲むのも気持ち悪い状態であることも考えられます。
そんな時に食事と一緒に水分を摂れるよう、缶詰タイプの食事や、ぬるま湯でフードをふやかすなどの工夫が必要です。

食事の量

ここで言う食事量は、カロリーベースの食事量のことです。

嘔吐や下痢が見られているのに、普段と同じ量を与えても消化管に負担を与えるだけです。
消化管を休めるためにも、いつもより少ない量から徐々に普段の量に戻していくなどの工夫が求められます。

例えば1日で1,000kcal必要な動物に嘔吐が見られた時には、まずは1日200kcal、徐々に増やしていって3~5日かけて1,000kcalの量に戻していくなどです。「消化管に休みを与える」ことが最優先となり、食事量が少ない時にもしっかりと栄養が摂れる食事が必要となります。

各メーカーのペット用おすすめ消化器疾患療法食

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消化器症状は、犬猫で最も一般的に見られる症状であると言っても過言ではありません。
そのため、各メーカーでも消化管に配慮した様々な療法食を販売しています。

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消化器疾患を呈しているペットや、栄養要求性が高まっている動物に向けての療法食です。
消化性の高い原材料を使用し、少ない食事量でも十分なカロリーや栄養を摂取できるように調整されています。

さらに、健康的な腸内細菌バランスに考慮し、可溶性食物繊維を配合しています。
また膵炎などの脂肪を制限したい疾患の時には低脂肪タイプのものもあります。

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高消化性と消化ケアに適した栄養素性を実現しているフードです。
この高消化性は、自然由来の可溶性繊維と不溶性繊維の適切なバランス配合によります。

また、オメガ3脂肪酸やオメガ6脂肪酸を配合することで、免疫系や皮膚被毛の健康も同時にサポートします。

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ごはんを手作りする際の注意点

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添加物や自然由来にこだわる方は、食事を自作するかもしれません。

そんな時に気になるのは、「お腹に優しいとは具体的にどういうことなのか」でしょう。
そこで、手作り食を与える際に注意したいことについてご紹介します。

必要な栄養素と食材

消化管に配慮するなら、以下のような食材をベースに食事を作ります。

  • 良質なタンパク質:鶏ムネ肉、脂身の少ない肉、白身魚など
  • 食物繊維:サツマイモ、キャベツ、オカラ、カボチャなど

食物繊維は、異常が大腸にあるか、胃や小腸にあるのかで配合すべき量が異なります。そのため例え下痢をしているとしても、自己判断で食事を変更するのはむしろ逆効果になることもあります。

消化器症状が見られている場合には一度動物病院を受診し、食事についても獣医師に指示を仰ぐとよいでしょう。

控えるべき食べ物

消化管に負担を与えるような食材はNGです。

  • 脂っこいもの
  • 大きくカットした野菜(野菜は細かく切りましょう)

基本的に消化しづらいものは与えないようにしましょう。
自分が気持ち悪い時に食べたくないものは、動物も食べたくありません。

まとめ

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消化器疾患の治療には、内科療法と同時に食事の指導をすることがほとんどです。
求められる栄養やカロリーは、その子の年齢や体重、健康状態に左右されるために計算は複雑です。

わからないことがあれば、かかりつけの獣医師に相談してみることをおすすめします。

【5分で分かる】保護猫や野良猫がご飯を食べない時の原因と対処法

「家に来てから全然ご飯を食べてくれない……」保護猫や野良猫出身の猫を飼い始めてからご飯を食べてくれなくて悩んでいる飼い主さんは多いのではないでしょうか。

猫は環境の変化が苦手なので、警戒をしてなかなかご飯を食べないことも少なくありません。筆者が猫(野良猫出身)を飼い始めた時もご飯を食べてくれるまで2〜3日かかりました。

今回は、筆者の実体験に基づき「保護猫や野良猫出身の猫がご飯を食べない理由やご飯を食べさせるためのポイント」をわかりやすくご紹介します。

保護猫がご飯を食べない2つの原因

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保護猫や野良猫出身の猫がご飯を食べてくれない場合は、以下の2つの原因が考えられます。

1.環境が変わったことによるストレスや警戒

猫は環境の変化が苦手な動物です。そのため、ただでさえ環境の変化が多かった保護猫や野良猫出身の猫は突然知らない場所に連れて来られて不安と緊張でいっぱいになっています。

猫が警戒している状態では、安心してご飯を食べたり水を飲んだりすることもできません。

2.食の好みが合っていない

野良猫時代、もしくは前の飼い主時代に、猫缶や人間の食べ物ばかり食べていたことが原因の場合もあります。

猫缶ばかり食べていた猫はドライフードを嫌がって食べないことがあります。また、猫は濃い味のものが好きなため、濃い味に慣れてしまうと、薄味のご飯を食べなくなってしまうこともあります。

保護猫にご飯を食べさせるためのポイント

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ご飯をあげても食べてくれない場合に、飼い主さんができる工夫をご紹介します。

ご飯をあげたらそっとしておく

ご飯をあげたら猫が食べてくれるかどうか気になってしまいますが、ご飯を置いた後は猫をそっとしておきます。最低限のお世話以外は極力関わらないようにしましょう。

数日間は猫がご飯を食べなくても、静かに様子を見てあげてください。しかし、3〜4日経ってもご飯を食べない場合は、一度動物病院に連れていくことを検討しましょう。

猫が警戒するようなことはしない

飼い猫が元野良猫だった場合、警戒心が特に強いでしょう。猫は警戒しているとなかなかご飯を食べてくれません。

また、とても音に敏感なので、数日間はそわそわと動いたり、掃除機などの大きい音を立てないようにしましょう。

また、猫をケージに入れている場合は、ケージに毛布やタオルをかけてあげましょう。余計なものが猫の視界に入らなくなり、警戒している猫でも安心しやすくなります。

ドライフードはバラエティパックがおすすめ

猫にも魚や肉など好みがあるため、フードが気に入らず食べない場合があります。ドライフードを購入する場合は、色々な味が試せる200〜300gほどのバラエティパックを選ぶと良いでしょう。

筆者は、2kgの同じ味のフードを買ったものの、野良猫出身の子はあまり食べず困ってしまったことがありました。

筆者が飼っている野良猫出身の子が食べてくれたフードは「モンプチ ボックスタイプ バラエティパック 4つのこだわりお魚バラエティ」です。1食分の小分けで4種類の味が入っているので、どれかは食べてくれる可能性が高いでしょう。

ウェットフードの方が食べてくれる

ドライフードをどうしても食べられない場合は、ウェットフードと混ぜ合わせてあげましょう。

ウェットフードとドライフードが混ざっていないと、ドライフードのみ残してしまう場合があるのでスプーンでしっかり混ぜてあげてください。

ドライフードの上にトッピングをかける

ドライフードを食べない時に、フードの上ににぼしや鰹節、チャオちゅーるなどをトッピングすると食べてくれる場合があります。

もし、煮干しや鰹節をかける場合は、人間用のものは塩分が濃いため必ず猫用をあげてください。

保護猫がご飯を食べ始めたら

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猫が少しでもご飯を食べ始めたら、徐々に食べる量が増えていくので安心してください。

ここでは保護猫や野良猫出身の猫がご飯を食べ始めた後の注意点やポイントをご紹介します。

最初は飼っている猫が好きなご飯をあげる

好き嫌いが多い猫も少なくありません。

保護猫や野良猫出身の猫が偏食気味で気になる飼い主さんも、猫が家に慣れるまで最初の1ヶ月ほどは食べることを優先してご飯をあげてください。

好き嫌いが激しい場合、お腹が減っても食べないこともあり、驚くほどにすぐに痩せてしまう可能性もあります。筆者が飼っている野良猫出身の子は、好き嫌いがあってドライフード単体では食べてくれず、痩せてしまった経験があります。

そのため、保護猫や野良猫出身の猫の場合は、その子が家に慣れるまでは、しっかりご飯を食べられるように甘やかしてあげてください。

偏食気味でも気にしない

たとえ最初は偏食気味でも、その好みは徐々に変わっていきます。

筆者が飼っている野良猫出身の子の場合は少しずつウェットフードやトッピングを減らしたりすることで、今ではドライフード一筋に変わりました。

トッピングなしのドライフードに切り替わるまで2〜3ヶ月かかりましたが、猫もわがままを言わず、だんだんと変化していくので安心してください。

まとめ

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今回は、保護猫(または元野良猫)がご飯を食べない時の対処法を中心にご紹介しました。

最初はなかなかご飯を食べず心配だとは思いますが、保護した猫がご飯を食べられるようになるまで優しく見守ってあげてください。敵意を見せなければ、時間がかかってもいつかは警戒を解いてくれます。

まずは、ウェットフードなど猫が好むエサをあげて、ゆっくり時間をかけて環境に慣らしていきましょう。