【ギネス世界記録】びっくり&かわいい!世界記録を持つ動物たち

4万件以上の多種多様な記録が登録されている「ギネス世界記録」。その中には様々な動物の記録もあり、びっくりするようなものや、思わずほっこりしてしまうようなかわいいものもあります。

今回はそんなギネス世界記録から、犬や猫以外のいろいろな動物たちの記録をご紹介します。

のろまとは言わせない「足が速いカメ」

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イギリスのダーラムにあるアミューズメントパークに住むリクガメの「バーティ」は秒速28cmで歩き、世界で一番足が速いカメの称号を手にしました。

のろまと言われるカメが早く歩く様子がこちら。

ペットでカメを飼ったことがある方の中には「ウチのカメの方が早い!」と思った方もいらっしゃるかもしれません。

ペットとして飼われることが多い「ミドリガメ」や「クサガメ」は半水棲亀で、カメのイメージに反して動きが早く、寿命は20~30年程。
対して、バーティのような「リクガメ」は基本的に陸上のみで生活し、動きが遅い分寿命は長く、約30年~60年程です。バーティはリクガメの中で一番早く歩けるということですね。

強面ながら心優しい「長い角をもつウシ」

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世界で最も長い角を持つウシは、アメリカのアラバマ州に住むオスのウシの「ポンチョ」。左右の角先から角先までの長さはなんと323.74cmもあります。人間が2人分くらい、軽自動車の車体程の長さになります。

そんなポンチョの立派な角はこちら。

ポンチョはテキサスロングホーンという品種のウシで、本来であれば角は伸びるのと同時に上向きにカーブしていきます。しかし、ポンチョは成長しても角が上向きにならず、横に緩やかなカーブを描く形をしていました。そして、角の長さを計測したところ、前記録保持者の角の長さを2.748cm 超え、ギネス世界記録を更新しました。

立派な角を持つため強そうに見えますが、実は優しい性格のポンチョ。地元の人気者で、会いに来る人たちはりんごやにんじんなどのポンチョの大好物を持ってきてくれるのだそう。

飼い主のジェラル・ポープさんは、普段から地域貢献への想いが強く「この地域はアラバマのなかで最も貧しい場所の1つですが、世界一のロングホーンのいる場所だと胸を張って言えるようになりました。」と語っています。

大きな角で地域の誇りになり、優しい性格で人と人を繋げるポンチョは、いろいろな意味で貴重な存在となっています。

マルチな才能も「ダンクシュートをきめるうさぎ」

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アメリカ、カリフォルニア州に住むホーランドロップという種類のうさぎの「ビニ」は1分間にバスケットボールのダンクシュートを7回決め、世界記録を樹立しました。飼い主はビニと一緒にボールと箱を使って遊んでいた時に、ダンクシュートをやるというアイディアを思いついたそうです。
さらにビニはダンクシュートだけでなく、「ジャンプ」や「絵を描く」などの芸もこなし、マルチな才能を見せてくれます。

そんなビニのダンクシュートの様子がこちら。

一生懸命動き、合間におやつを食べる姿は何とも可愛らしいですね。

ダンクシュートをきめるモルモットも!

ハンガリーのドムボーバールで暮らすモルモットの「モリー」は、30秒間に4回ダンクシュートを決め、ギネス世界記録を打ち立てました。

モリーは元々体を動かしたり、スポーツをしたりするのが大好きで、バスケットボールも楽しんで遊んでいるそうです。それだけでなく、飼い主と一緒に遊んだり、トリックをしたりするのも大好きなのだそう。

モルモットは、このような遊びや運動で刺激を受け、より健康で幸せに生きられると言われています。

まるで犬のよう「トリック(芸)をこなすうさぎ」

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フィンランドのトゥルクに住むターウィは1分間に20もの芸を披露し、ギネス世界記録に認定されました。その技は「ハイタッチ」や「回転」、「ハードルジャンプ」など犬が行うような技もあれば、「カードを引く」、「紐を切る」など一風変わったものもあります。

そのトリックを披露している姿がこちら。

大人しいイメージがあるうさぎですが、ターウィは賢く機敏にトリックをこなしています。

飼い主のアイノさんはターウィを飼い始めた頃から、今まで接してきたうさぎの中でも最も活発で賢いことに気付き、ギネス世界記録に挑戦できるかもしれないと思ったそうです。

指で押すとカチッと音がする「クリッカー」という道具を使って成功したことを伝え、その直後にターウィの好物のニンジンや乾燥バナナを与えるという方法で教えました。しかし、ターウィはあまりに元気すぎたため、集中させるのには一苦労だったそうです。忍耐強くじっくりトレーニングし、だんだんとトリックが上達していきました。

アイノさんはこの記録を通じて、うさぎの能力をより多くの人に知ってもらいたいと願っているそうです。また、ペットたちの秘めた能力を引き出せるのは飼い主だけだとも語っています。

まとめ

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今回は様々な動物たちの世界記録をご紹介しました。

特にうさぎやモルモットとなどの動物のトレーニングは難しく、とても根気が必要だったのではないかと思います。ただ、飼い主も一緒に楽しんで取り組む姿勢は素晴らしく、動物に対する愛情もよく伝わってきました。

世界記録とまではいかずとも、ペットと一緒に楽しめる遊びを生活の中に取り入れていきたいですね。

【ギネス世界記録】驚きの記録や特技を持つ猫たち

数多くの世界記録で注目されるギネス・ワールド・レコーズ。記録の数はなんと4万件以上にのぼりますが、その中には猫の記録も数多く存在します。

今回は、そんなギネス世界記録から、驚くような記録を持つ猫たちをご紹介していきます。

人間でいうと○○○歳「最も長生きした猫」

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ギネス世界記録に登録されている最長寿の猫は「クリームパフ」という名前のメス猫で、なんと38歳まで生きました。猫の平均寿命は15歳前後とされているので、2倍以上のご長寿です。

日本でもまれに20歳まで生きた猫の話を耳にしますが、猫の20歳を人間に換算すると100歳くらいだと言われています。そして、クリームパフの38歳という年齢は、人間にすると約170歳。驚きの記録ですね。

そして、もう一つ驚きなのが、クリームパフの飼い主のジェイク・ペリーさんは「グランパ・レックス・アレン」という名前のスフィンクスという種類の猫も飼っていました。グランパ・レックス・アレンもクリームパフと同時期に飼われていて、なんと34歳まで長生きをしたのだそうです。

さぞかし厳格な食事管理をしていたのではと想像してしまいますが、意外にも猫の体にあまり良いとされない食べ物も与えていたのだとか。残念ながら、2頭の長寿猫と食べ物の因果関係はわかっていませんが、ジェイクさんにしかわからない秘訣があったのかもしれません。

野球のバッド並の長さ「体が長い猫」

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2018年時点で、世界一体が長い猫はイタリアに住むメインクーンの「バリベル」で、長さはなんと120cmもあります。
120cmは野球のバッドより長く、小学1年生の平均的な身長と同じくらいだと考えると、いかにバリベルが大きいかを感じることができますね。

バリベルの大きさがわかる動画がこちら。

バリベルはバギーに乗って散歩することを好んでいますが、通りすがる多くの人がバリベルの巨大さに驚き、写真を取りたがるそうです。

また、バリベルはインスタグラムでも人気者ですが、あまりの大きさから、写真の投稿をすると画像の加工をしているのではと疑われてしまうとのこと。

そんなバリベルですが、大きな体とは裏腹に、とても静かで内向的な性格をしています。好物のマグロやチキンを食べながら、家族に愛されて暮らしているそうです。

歴代の世界記録保持者もメインクーン

バリベルの前にこの記録のタイトルを持っていた「ルド」は、イングランドのヨークシャーに住むメインクーンです。

さらにその前にタイトルを持っていた猫も同じくメインクーンで、アメリカのネバダ州に住む「スチューウィ」。スチューウィはセラピーキャットとして認定され、地元の学校や病院で多くの人と触れ合い、癒やしていました。

猫の芸達者「数多くのトリック(芸)をこなす猫」

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オーストリアに住む8歳の猫の「アレクシス」は1分間に26ものトリックを行い、「猫が1分間のうちにできる芸の最多数」の記録を更新しました。

猫に芸を教えるのはあまり一般的ではありませんが、飼い主のアニカさんは、報酬を得ることで特定の行動が増える「正の強化」という方法や、指で押すと独特のカチッという音がする道具を用いて行う「クリッカートレーニング」などで、アレクシスに様々なトリックを教えたそうです。

アレクシスがトリックを披露している様子がこちら。

飼い主のアニカさんは、アレクシスと暮らす中で、アレクシスが指示に従うのが非常に得意であることに気づいたそうです。

また、人々の猫に対する見方を変えたいと思い、この記録にチャレンジすることにしました。猫は知的な生物であり、ポジティブなトレーニングをすることでトリックや、より多くのことを学び、習得できるということを証明したいのだそうです。

そして、猫のしつけは問題行動を防ぎ、猫と人との豊かな生活を与えてくれると語っています。

波乱万丈でも長生き「存命中の最高齢の猫」

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2022年時点で存命中最高齢の猫は、イギリスに住む26歳の「フロッシー」。人間の年齢に換算すると、およそ120歳に相当します。高齢のため目や耳は不自由ですが、それ以外はとても元気で、食欲旺盛で新しい環境にもすぐ慣れることができるそうです。

健康に長生きしていることから、幸せな環境で暮らしてきたのかと思われがちですが、フロッシーは飼い主のビッキーさんに出会うまで、とても困難な状況で暮らしてきました。

病院の近くに住む野良猫として生まれ、不憫に思った病院の職員に引き取られますが、その方はそれから10年後に亡くなってしまいます。その後、新しい飼い主に恵まれますが、二人目の飼い主もその14年後に亡くなってしまいました。

それから、紆余曲折あり飼い主を失ったフロッシーはすでに高齢になっていたため、飼い主が見つからず、保護猫施設で生涯を終えるところをビッキーさんと出会ったのです。

ビッキーさんは、まさかフロッシーがギネス世界記録保持者になるとは思っていませんでしたが、フロッシーの辿ってきた運命を知って、多くの人がシニア猫を受け入れるきっかけになって欲しいと語っています。

まとめ

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今回は、様々な猫のギネス世界記録をご紹介しました。

最近では、猫で最も多いとされる腎臓病の治療薬が完成間近だと言われており、猫たちが30歳まで生きるのが当たり前の時代がやって来るかもしれません。

猫を飼われている方は、ぜひギネス世界記録を目指して、猫との末永く幸せな日々を過ごしてくださいね。

【ギネス世界記録】いろんな特技をもった芸達者な犬たち

ギネスブックで知られるギネス・ワールド・レコーズには、なんと4万件以上の記録が登録されています。しかしながら、全ての記録が書籍に載ったり、ギネスのwebサイトに記載されたりするわけではありません。

それらの記録の中には犬に関するものもたくさんあり、非常にユニークで興味深いものもあります。今回は、そんなギネス世界記録を持つ犬たちをご紹介していきます。

欲張りなボール好き「たくさんのボールを咥える犬」

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アメリカ・ニューヨーク州に暮らすゴールデンレトリバーの「フィンリー」は一度に6つのボールを咥え、ギネス世界記録の「犬がくわえたテニスボールの最多数」に認定されました。

元々遊ぶことが大好きで活発なフィンリーが、ボールをたくさん咥えるようになったのは2歳の頃から。

お父さんがテニスボールを投げると、フィンリーはキャッチしてそれを一度地面に落とし、ボールがもう1つ投げられるのを待ちます。投げられたボールを一気に咥えて持って帰るうちに6つものボールを一度に咥えられるようになりました。

練習して習得したわけではなく、遊んでいるうちに自然とギネス世界記録を更新できる程の特技になったそうです。

見ているだけで爽快「風船早割り記録」

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ギネス世界記録には以前から「犬が100個の風船を割る最速時間」という項目がありました。
多くの犬たちが挑戦し、記録を更新していきましたが、2017年にカナダに住むウィペットの「トビー」は28.22秒でこの競技の新記録を更新しました。

トビーが風船割りを始めたのは、飼い主との散歩中にたまたま通りがかったフェンスに風船が挟まっていて、それを回収するためトビーに割ってもらったのがきっかけでした。あっという間に割ってしまったトビーを見て、飼い主はギネスに犬の風船割りの記録があるのを思い出したそうです。

トビーにピッタリの競技だと思い、それからギネスの記録にチャレンジしていくわけですが、たまに公式挑戦と同様の練習をするだけで、ほとんどはいつもの遊びの中で風船割りをしていました。

ただ、記録を達成するのは簡単ではなく、トビーの才能と飼い主の多大な努力の賜物だったそう。その分得られるものも多い貴重な功績だと飼い主は語っています。

みんなで息ピッタリ「一列で行進する犬たち」

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ドイツ在住の当時12歳の少女、アレクサさんが8頭の犬と共に「最も多くの犬によるコンガライン」を達成しました。

「コンガライン」とは犬が前の犬に両前足をかけて列を作り一列に行進するもので、記録としては先頭の犬が最低5メートルの距離を歩くというもの。

ドッグトレーナーの父を持つアレクサさんは、父の影響を受け、若干5歳で犬のトレーニングを初めたそうです。毎日時間が許す限り犬たちと共に過ごし、トレーニングに励んでいるとのこと。

その努力が実り、この「コンガライン」の記録だけではなく、「犬が5つのハードルを後ろ足で飛び越えた最速記録」と「犬による後ろ歩き5メートル走の最速記録」を達成していて、3つの世界記録保持者でもあります。

アレクサさんは成功の秘訣について、「犬たちをよく知り、そして犬が得意なことを見つけだすこと」と語っており、将来は犬を訓練する学校の設立を目指しているそうです。

まさに芸達者「数多くのトリック(技)をこなす犬」

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カナダ生まれのボーダーコリーの「ヒーロー」は、400以上の技を持つ芸達者犬。
そんなヒーローがギネス世界記録の「1頭の犬が1分間のうちにできる芸の最多数」に挑戦すると、なんと以前の記録を17も上回った49もの芸を披露し、大記録を打ち立てました。

パートナーはドッグトレーナーでもあるサラ・カーソンさん。ヒーローと共に彼がまだ生後4ヶ月の頃から練習を積み重ねてきたそうです。

息が合った素早い動きには互いの信頼感を感じますし、何よりヒーローが楽しそうに取り組んでいるのが印象的です。

世界一の芸のレパートリーを持つ犬

現在は先程のヒーローがタイトルを持つ「1頭の犬が1分間のうちにできる芸の最多数」という記録名の種目ですが、かつては時間の制限がなく、できる芸の数で記録されていました。

1999年、カナダのオンタリオ州に住むトイプードルの「シャンダリア」は469もの芸のレパートリーがあったそうです。

ピアノを弾く、絵を描く、スケートボードに乗るなど様々な芸ができ、さらには芸が終わった後、使ったおもちゃの片付けまでこなしていたそう。
物覚えが良く、トレーニングを前向きに行える犬でないと、ここまでの記録は出せないと言えますね。

三つの世界記録を持つ、日本の有名犬

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日本でギネス世界記録を持っている犬の中でも、特に有名なのがビーグルの「プリン」です。テレビ出演やSNSでご存じの方も多いのではないでしょうか。
プリンは、なんと3つのギネス世界記録を持っています

世界記録①1分間に犬と人が1本の縄跳びで跳ぶ最大回数

プリンが飼い主の熊谷さんと一緒に縄跳びをした記録です。2016年5月に51回に及ぶジャンプに成功し、記録認定されています。
そこから数か月間さらなる練習を重ねて、58回ジャンプすることに成功し、自らギネス世界記録を更新することになりました。

世界記録②1分間に犬が足でボールをキャッチした最多回数

サッカーのゴールのようなセットの中で、プリンがゴールキーパーとなり、飼い主が投げたミニサッカーボールを14個キャッチしました。

世界記録③ボールに乗った犬が10メートル進む最速記録

ボールに乗ったまま前に進み、10メートルを10.39秒という速さで駆け抜けるという記録を打ち立てました。

まとめ

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2項目でご紹介した「風船早割り」の特技を持つトビーの飼い主は、「このような芸はその犬に合っていて、犬自身が楽しんでやれるものをやらせてあげるべき」と語っています。同様に今回ご紹介した犬たちは、飼い主と共に楽しんで記録にチャレンジしているように見えたのではないでしょうか。

人間と同様に犬の才能も様々ですので、ぜひご自身の愛犬の特技を見つけてあげてください。もしかしたらギネス世界記録保持犬になれるかもしれません。

ただ、ギネス世界記録は難しくても、多くの犬は「世界一、私(飼い主)や家族を愛する犬」のタイトルを持っていると言えるかもしれませんね。

【ギネス世界記録】いろんな身体の特徴を持った犬たち

2022年10月3日、存命中の最高齢の犬としてギネス世界記録に認定されていた「ペブルス」という犬が22歳で永眠しました。ペブルスはアメリカのサウスカロライナ州で飼われていたメスのトイ・フォックス・テリアです。

日本国内の犬の平均寿命は14.65歳(2021年一般社団法人ペットフード協会調べ)ということを考えれば、いかにペブルスが長生きをしたのかがわかりますね。

そこで、この記事では様々なギネス記録を持っている犬たちを、ご紹介していきます。

ロバ並の大きさ「世界一大きい犬」

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世界で最も大きい犬はアメリカのミシガン州に住んでいた、グレート・デーンの「ゼウス」。
体高(足先から肩までの高さ)が111.8cmもあり、これは平均的なロバの大きさに相当するのだそう。後ろ足だけで立ち上がると226cmもあり、隣に並ぶとほとんどの人間は小さく見えてしまいますね。

ゼウスがいかに大きいかが分かる動画がこちら。

大きな体とは対照的に非常に穏やかな性格で、病院を訪問するセラピードッグとして活躍しましたが、残念ながら2014年、5歳の若さで亡くなりました。

かつては最も重い犬の部門もあった

イギリスのロンドンで暮らしていたマスティフの「ゾルバ」は体重がなんと156kg(1989年に計測)。幕内力士の平均体重が157kgですので、それに匹敵する体重です。

しかし近年は、最も重い動物の記録がギネスブックに記載されなくなっています。その理由として、記録狙いの飼い主がペットへ過剰なエサを与えることによる、動物の健康被害を防ぐためであると言われています。

りんご並の小ささ「世界一小さい犬」

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世界で最も小さい犬(体高が低い)はプエルトリコのドラドに暮らす、チワワの「ミリー」。体高9.65cm、体重450gという小ささです。平均的なチワワの体高は12~23cm程度ですので、大きめのチワワの約半分、りんご程度の大きさと言えます。
生まれた時はティースプーンに収まるほどの小ささで、授乳は通常の哺乳瓶ではなく目薬の容器で行ったそうです。

ミリーがいかに小さいかが分かる動画がこちら。

その小さくて愛らしい写真がSNS等で拡散されると、瞬く間に世界中の人々を魅了し、一躍人気者となりました。

小さい犬には危険も伴う

ミリーは体高が最も小さい犬でしたが、体の長さ(鼻先からしっぽの先まで)が最も小さい犬は、アメリカのフロリダ州に住んでいたチワワの「ヘブンセントブランディ」。体長が15.2cm、体重は900gの小ささでした。しかし、ヘブンセントブランディは、その小ささゆえに日常生活において他の犬にはない様々な苦労がありました。

例えば、あまりにも体が小さいため、カバンの中に忍び込んだことに気付かれず、そのまま飛行機に乗ってしまったことがあったそうです。

また、骨格が脆く、肺が小さいため、吠えることが出来ませんでした。そのため、家族がヘブンセントブランディを見失ってしまった場合、居場所がわからず、踏みつけてしまう危険性が常につきまとっていたそうです。

世界一の子だくさん「世界最多産犬」

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イギリスのケンブリッジに住んでいた、ナポリタンマスティフの「ティア」は、一度の出産で最も多くの子犬を産んだ犬としてギネス記録に認定されています。その数はなんと24頭

一度の出産で生む子犬の頭数は犬の大きさなどにより変わってきますが、小型犬であれば平均3.5頭、大型犬では7.1頭、ナポリタンマスティフのような超大型犬では10頭以上産むことも珍しくはありませんが、ティアの場合はその倍以上の数です。

出産は動物病院で帝王切開にて行われ、子犬たちが全て取り出されると、そこにはオスが15頭、メスが9頭もいたそうです。 残念ながら、そのうちの1頭は死産で、その後3頭は生後1週で死亡してしまったため、生き残ったのは20頭になりました。

健康で元気が一番「世界最高齢犬」

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冒頭でご紹介したペブルスは「存命中の世界最高齢犬」でしたが、ギネス記録に認定されている最も長生きした犬は、オーストラリアン・キャトルドッグの「ブルーイー」で、29歳5ヵ月まで生きました(1939年没)。オーストラリアのビクトリア州で牧羊犬として暮らしていたそうです。

ブルーイーの29歳という年齢を人間に換算すると約140歳にもなり、平均的な犬の2倍のご長寿さんです。

【追記】2023年2月1日に記録が塗り替えられました。
ポルトガルに住む犬「ボビ」が史上最高齢の犬に認定

日本のご長寿犬

日本にもかつて存命中の世界最高齢犬のギネス記録を持っていた犬がいました。柴犬系のミックス犬で名前は「プースケ」と言います。2011年に26歳8か月で老衰により亡くなりますが、その直前まで自力でエサを食べ、散歩もしていたそうです。

また、プースケは外飼いの犬でした。一般的に外飼いの場合、室内飼いよりも寿命が2~3年ほど短いと言われていますので、驚きの生命力ですね。

まとめ

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様々な身体の特徴を持った犬たちをご紹介しましたが、愛犬には長生きをして欲しいと思う方も多いと思いますので、特にこの中の「世界最高齢犬」の暮らしは参考にしていきたいところです。

冒頭でご紹介した、ペブルスの飼い主によると「家族のように扱うこと」、「できるだけ幸せでポジティブな環境、衛生的な食べ物を与えて、適切な健康管理をすること」が長寿の秘訣だそうです。

寿命は生まれ持った性質や犬種によって違ってきますが、少しでも長く一緒に暮らせるように、愛犬の生活にも取り入れていきたいですね。

改訂履歴
2023/02/20 「世界最高齢犬」の情報を更新
2022/12/31 初版公開

【ギネス世界記録】190歳のリクガメが世界最高齢を更新!

2022年1月12日、今年190歳を迎えるリクガメの「ジョナサン」が、世界最高齢のカメとしてギネス世界記録を更新しました。

昔から、「鶴は千年、亀は万年」ということわざもあり、亀は寿命の長い生き物として知られています。
実際、鶴の平均寿命はおよそ20〜30歳(動物園で飼育された場合は50歳程度)ですが、カメでは100歳以上生きる種類も珍しくないようです。

今回の記事では、リクガメ「ジョナサン」について、その歴史や現在の様子をご紹介します。

世界記録の「ジョナサン」は実際はもっと高齢?

ギネス世界記録を更新した「ジョナサン」は、大西洋に浮かぶイギリス領、「セントヘレナ島」のリクガメです。

ジョナサンは、1882年、東アフリカ沖のインド洋に浮かぶセーシェル共和国から、当時のセントヘレナ総督、ウィリアム・グレイ・ウィルソンに贈られました。

年齢は定かではなかったものの、その時点ですでに完全に大人になりきっていたため、当時の年齢は最低でも50歳だとされました。実際には、それよりももっと高齢である可能性が高いと言われているため、現在の年齢も実際は190歳よりも高いのではないかと考えられています。

ギネス世界記録「190歳の「ジョナサン」最高齢のカメに認定」
https://www.guinnessworldrecords.jp/news/2022/1/190-year-old-jonathan-becomes-worlds-oldest-tortoise-ever-688683

過去の「ギネス記録保持カメ」は?

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ジョナサンが更新したギネス世界記録の正式なタイトルは、「oldest chelonian(最高齢のカメ目)」で、リクガメだけでなく、ウミガメやイシガメなども含まれています。

過去にこの記録を持っていたカメは、南太平洋のポリネシア王国、トンガに住んでいたホウシャガメの「Tu’i Malila(トゥイ・マリラ)」で、1965年に亡くなった時の年齢は最低でも188歳だったとされています。

このホウシャガメのトゥイ・マリラは、イギリスの海軍軍人で航海者のジェームズ・クック(通称:キャプテン・クック)がトンガの国王に贈ったものだと言われています。

ジョナサンはまだまだ元気!

YouTube「Jonathan Takes a Bath」/St Helena Government
https://youtu.be/ozVoDxddKlg

セントヘレナ政府によると、ジョナサンはこの冬も元気に過ごしており、草もよく食べているようです。

嗅覚や視覚はなく、地面に食べ物を置かれても気づかないようですが、獣医師らが手でエサを与えてお世話をしています。
聴覚はしっかりとしていて、特にエサをくれる獣医師の声にはよく反応するそうです。

ジョナサンの獣医師はジョナサンについて、「地域のアイコンで、変化に対する不屈の精神の象徴」と語っています。

ジョナサンが生きている間の出来事

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セントヘレナに来た1882年の時点で少なくとも50歳だったとすると、ジョナサンが生まれたのは遅くとも1832年ということになります。
1832年から現在に至るまで、世界では様々な出来事がありました。

ここでは、1832年から1950年代までの世界、日本での重要な出来事を振り返ります。

1830〜1850年代

【世界】フランスの画家・マネの誕生、ヴィクトリア女王即位、アヘン戦争、南京条約、太平天国の乱、クリミア戦争、アロー号事件
【日本】天保の大飢饉、大塩平八郎の乱、蛮社の獄、黒船が浦賀へ来航、日米和親条約、日米修好通商条約

1860〜1890年代

【世界】リンカーンがアメリカ大統領に、奴隷解放宣言、カナダ独立、スエズ運河開通、ドイツ・ビスマルク体制、初めての電話通話、白熱電球の発明、エッフェル塔の完成、アテネオリンピック
【日本】桜田門外の変、戊辰戦争、廃藩置県、大久保利通暗殺、上野動物園開園、伊藤博文が初代内閣総理大臣に就任、日清戦争

1900〜1950年代

【世界】義和団の乱、ライト兄弟初の動力飛行、辛亥革命、タイタニック号沈没、第1次世界大戦、世界大恐慌、第2次世界大戦、サンフランシスコ平和条約
【日本】日露戦争、関東大震災、虎の門事件、初の男子普通選挙、国家総動員法公布、大日本婦人会結成、終戦、日本国憲法公布

このような歴史を生き抜いたカメが今も生きていると考えると、本当にすごいことですよね。

カメの寿命

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ここまで読んで、カメを飼っている人や飼おうと思っている人は、「もしペットのカメが100年以上も生きたらお世話できない…」と不安に思ったかもしれません。

カメの寿命は種類にもよりますが、ペットとしてメジャーなカメの場合は、平均寿命が約30~50歳と言われています。
ジョナサンのようなリクガメは、100年以上生きることも珍しくないようですが、ペットとして販売されているようなカメではそこまで生きることはなかなかないようです。

とはいえ、他のペットに比べれば30〜50年でも相当長生きですから、飼育にはそれなりの覚悟が必要でしょう。

まとめ

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今回は、世界最高齢のカメとしてギネス世界記録を更新したリクガメの「ジョナサン」についてご紹介しました。

リクガメが100年以上生きるのは珍しくないようですが、1830年代からの歴史を振り返ってみると、190歳のジョナサンが生きて来た月日の長さに圧倒されます。

まだ元気に生活しているということで、これから何歳まで生きるのかが楽しみですね。