猫はどんな動物?習性や行動に合った飼い方をしているか確認しよう
猫は単独で狩りをする肉食動物で、縄張り意識や警戒心が強い動物でもあります。しかし、「一匹で寂しい?」「一緒にお出かけしたい」など、猫本来の習性を忘れて接してしまうときがあるのではないでしょうか。
飼い主さんがよかれと思った行動も、もしかしたら猫にとってストレスになっているかもしれません。
今回は、猫本来の習性や行動、飼い主さんとよりよい関係になれる飼い方の注意点を解説します。
猫は完全肉食動物「食事内容に注意」
猫は、ネズミなど小さな哺乳動物や小鳥などを狩って食べる完全肉食動物です。家で飼っている猫は狩りをしないので、猫専用の総合栄養食を与えます。総合栄養食は、猫の健康が維持できるために必要な栄養素が、バランスよく配合されているフードです。
野菜や果物などをわざわざフードに混ぜて、無理に与える必要はありません。白菜やキャベツを食べたがる猫もいますが、その場合はフードに少量混ぜる程度にします。貧血など中毒症状を起こす恐れがあるため、ネギ類やニンニクなどは絶対に与えないでください。
猫というと「魚好き」のイメージがありますが、食べ過ぎには注意が必要です。魚ばかり与えていると、黄色脂肪症などの病気になるリスクが高まります。特に、生の魚介類にはビタミンBの吸収を阻害する「チアミナーゼ」が含まれているので、お刺身を与えすぎないようにしましょう。
本来は単独行動をする動物「べったりに注意」
狩りをする際、猫は単独で行動します。群れや仲間で協力し合うこともないため、社会性はほとんどないのです。自立心が強く一匹での留守番もあまり負担になりません。
しかし、飼い主さんと離れることがストレスになる「分離不安」の猫もいます。かまい過ぎや加齢などさまざまなことが原因になるようです。コロナ禍で在宅勤務が増えたなど、飼い主さんのライフスタイルが変化したのも一因かもしれません。
分離不安になるとトイレでもお風呂でも常に飼い主さんにべったり付きまとい、留守番中は粗相などをしてしまうのです。そのような猫の様子に飼い主さんも不安が強くなり、外出できないなど悪循環に陥る恐れもあります。「猫が分離不安かも」と思ったら、まずは動物病院を受診しましょう。
警戒心が強い「環境の変化に配慮」
猫のような単独行動をする動物は、自分だけで身を守らなくてはいけないため、未知の環境や知らない人を警戒します。
そのため動物病院を怖がりますし、引っ越しやお出かけは猫にとってストレスです。動物病院に行く際は、普段からクレートに慣れさせる、外の景色を見せないなど配慮が必要です。
引っ越しも、新居に猫が慣れ親しんだものを持って行く、猫の匂いを付けておくなど対策を行いましょう。旅行に同伴させる必要はありません。留守番をさせてシッターさんに来てもらうか、慣れたペットホテルか動物病院に預けます。
縄張り意識がある「多頭飼いは慎重に」
単独行動をする猫は、強い縄張り意識があるのも特徴です。ほかの猫が縄張りに侵入するのを大変嫌がります。自分で自分の身を守る猫にとって、安心してくつろげて快適な縄張りは非常に大切な場所なのです。家で暮らす猫は、家の中が縄張りになっています。
それなのに、「一匹で寂しいだろう」と飼い主さんが知らない猫や犬をいきなり連れてきたら、困惑するのも当然です。多頭飼いがうまくいっているのは、それぞれの縄張りが確保されていてご飯の奪い合いなどがないケースでしょう。
また、親子や兄弟猫、子猫のころから一緒にいる猫(犬)などは、一緒にいてもそれほど負担にならないようです。
うまくいっているように見えても、強い猫にご飯を取られたり、お気に入りの場所を奪われたりしてストレスがたまっている猫がいることがあります。多頭飼いの猫の中に粗相など問題行動を起こす子がいる場合は、縄張りがちゃんとあるかチェックしましょう。ない場合は、キャットタワーなどを利用して縄張りを作ってあげてください。
きれい好き「シニアになったら飼い主さんがチェックを」
猫は大変きれい好きな動物です。毎日丁寧に舌でグルーミングをして、被毛の汚れやほこりをとっています。ただし、シニアになると首を曲げて舐めるのが苦痛になったり面倒になったりするようです。
毛が汚れたままでボサボサになるので、こまめにブラッシングをしてあげましょう。軽くマッサージをすると、血行も良くなって皮膚の異常や腫瘍なども見つけやすくなります。
トイレにこだわり「大きなトイレを用意してこまめに掃除を」
猫はトイレにもこだわりがあります。特に清潔さは重要で、トイレが汚れたままでニオイが強いと排泄を我慢してしまうほどです。下部尿路疾患を防ぐためにも、こまめに掃除をしましょう。留守中や就寝中など、すぐに掃除できない場合に備え一匹あたりトイレは2個用意します。
小さなトイレも苦手です。猫の体長の1.5倍以上ある大きさのトイレを選びましょう。
高いところが好き「周囲を見渡したい」
猫は高い場所で過ごすのも大好き。高いところから周囲を見渡していれば、敵に襲われる危険も減るので安心して過ごせます。キャットタワーを用意して、高いところが好きな猫の欲求を満たしてあげましょう。
聴覚がすぐれている「大きな音に注意」
猫の聴覚は犬の2倍と非常に優れています。猫は単独行動で狩りをするため、小動物の小さな足音やかすかな鳴き声を聞き取れます。さまざまな方向からの音を聞き取るため、左右の耳それぞれで別の動きができるほど、耳の周囲の筋肉も発達しています。
そのため猫は、雷や花火の音など大きな物音が苦手です。洗濯機や掃除機、ドライヤーの音も怖がります。大声を出す人、ドスドス音を立てて歩く人もあまり好きではないでしょう。
猫のベッドはテレビや洗濯機のそばから離し、大声を出したり、手を叩いたりするのは控えましょう。
嗅覚も鋭い「変な顔はニオイを嗅いでいるだけ」
猫は嗅覚も鋭い動物です。人が嗅ぎ取れないニオイも、第二の嗅覚と言われる鋤鼻(じょび)器官(ヤコブソン器官)で感じ取れます。口を開けて変な顔をするのは「フレーメン反応」と呼ばれます。ニオイを分析、確認するため口を開けて鋤鼻(じょび)器官にニオイを取り込もうとしています。
人間の足などを嗅いだあとにフレーメン反応があると「足が臭すぎて変な顔をしているんだ」と思われがちですが、単にニオイを取り込んでいるだけなのです。
嗅覚の鋭い猫はアロマや香水などを好みません。それだけでなく、アロマのような植物由来の精油は肝臓でうまく代謝できないので、注意が必要です。部屋でアロマを焚くのはやめましょう。
まとめ
猫は単独行動をする完全肉食動物です。さらに、縄張り意識があり警戒心も強いという特徴があります。かわいいしぐさや表情だけをみていると、猫がどんな動物だったか忘れがちですが、良かれと思った飼い主さんの行動が、猫にとって大きな負担になることもあります。
普段の生活の中で何かストレスになっていることはないか、定期的に猫の様子をチェックしてみてください。
うさぎに必要なグルーミングとは?爪切りとブラッシングのやり方
うさぎと暮らしている中で、「爪が伸びているな」「毛が抜ける量が多いな」と感じたことはありませんか?
爪が伸びていたり毛が絡まったりしていると、怪我や病気につながることがあります。うさぎの健康のためにも、定期的に爪切りやブラッシングなどのグルーミングを行いましょう。
今回は、うさぎに必要なお手入れである、爪切りとブラッシングについてご紹介します。
【うさぎのグルーミング①爪切り】
うさぎに爪切りが必要な理由
野生のうさぎは、外を走り回っているうちに爪が少しずつすり減り、ちょうど良い長さに保たれています。しかし、屋内飼いのうさぎはなかなか自然に爪が削れないため、長く伸びてしまいます。
うさぎの爪が長いままだと、ケージや床の隙間、タオルやカーペットに爪を引っ掛けて怪我をする危険性があります。また、毛づくろいのときに皮膚を傷つけてしまう可能性もあります。
そのため、1〜2ヶ月を目安に切りましょう。
うさぎの爪切りのやり方
うさぎ用の爪切りを用意しましょう。
膝の上などに乗せ、もしうさぎが暴れて落ちても安全な高さで行いましょう。また、爪を切る前に、指の間の毛をハサミでカットするとやりやすくなります。
慣れないうちは二人で行うことをおすすめします。一人がうさぎを包み込むように抱っこし、爪を切りたい足を軽く抑えます。そしてもう一人が爪を切るとスムーズにできます。
<ポイント>
怯えてしまう場合は、爪を切っているところが見えないように顔を隠してみるのも効果的。
どのくらい切って大丈夫?
うさぎの爪は、途中から神経と血管が通っています。そのため、短く切りすぎないように注意が必要です。
白い爪の場合、血管が薄いピンクに透けて見えます。黒や茶色の爪の場合は、ライトを当てると見やすくなります。血管より2-3mm先を目安に切りましょう。
一気に切るのではなく、少しずつ切ると失敗しにくいです。
もし出血してしまったら
万が一、爪を深く切ってしまっても、落ち着いて対応してあげてください。
うさぎは爪から出血すると痛みや違和感によって、歩き方がおかしい、興奮しやすいなどの状態になります。飼い主さんは慌てず、まずはうさぎを落ち着かせてあげましょう。
【止血方法】
血が出ている爪を確認し、清潔なガーゼでやや強めに患部を抑えて、数分間圧迫止血をします。
血が止まり、うさぎの元気を確認できたら、ひとまず危険な状態ではありません。数日間様子を見てあげてください。
当日や数日後に以下の症状が見られる場合は、動物病院を受診してください。
放っておくと、傷口から感染症にかかる恐れがありますので、早めに対応しましょう。
- 大量に出血している
- 圧迫止血をしても血が止まらない
- 再び出血する
- 元気がない
- 歩き方が不自然
【うさぎのグルーミング②ブラッシング】
うさぎにブラッシングが必要な理由
室内飼いのうさぎは、屋内でのんびりと過ごすことが多いため、毛が抜けず体の表面に溜まりやすいです。
毛が伸びすぎてしまうと、毛づくろい時に抜け毛をたくさん飲み込んでしまい、胃や腸で毛が固まってしまう「毛球症」になってしまうことがあります。毛球症になると、食欲不振、元気消失、便の量の減少がみられます。
また、毛が絡まったり新しい毛が生えなくなったりしてしまい、皮膚病の危険もあります。特に長毛種は注意が必要です。
スキンシップにもなるため、なるべく毎日ブラッシングをしてあげると良いでしょう。
うさぎの換毛期
うさぎは春と秋の年に2回、夏毛と冬毛に入れ替わるための換毛期があります。大量の毛が抜ける時期なので、特に換毛期はしっかりとブラッシングをしてあげましょう。
うさぎのブラッシングのやり方
ブラッシングには、うさぎ専用のブラシやコームを使いましょう。
まずは、膝の上で抱っこし、リラックスした状態にしてあげます。最初にグルーミングスプレーをもみこんであげると、静電気防止になりブラッシングがやりやすくなります。
そして、毛流れに沿ってブラッシングをします。最初は背中などのうさぎが嫌がりにくい場所から始め、徐々に足やお腹に移りましょう。
ブラシの種類
うさぎ用のブラシは主に4種類あります。それぞれの特徴をご紹介します。目的によって使い分けてみてくださいね。
- 獣毛ブラシ→毛流れを整える
- スリッカー→奥のふわふわした毛が取れやすい
- ラバーブラシ→表面の抜け毛が取れやすい
- コーム→顔まわりやお尻まわりなど、細かい部分に。毛玉ほぐしにも
まとめ
病院やサロンでなくても、おうちでお手入れができれば、よりこまめに気遣ってあげることができます。少しずつ慣らしてあげることで、ストレスも受けにくくなるでしょう。
うさぎの健康と安全のためにも、ご紹介したやり方で定期的なグルーミングをしてあげてくださいね。
うちの猫、毛づくろいしないけど大丈夫?その理由と対策をご紹介
猫は習慣的に毛づくろいをするものですよね。猫の毛づくろい(グルーミング)は本能行動で、起きている時間の30%以上を費やしているといわれています。
しかし、猫が突然毛づくろいをしなくなることがあるのをご存知でしょうか?また、中には元からほとんど毛づくろいをしない猫もいます。
その理由は何なのでしょうか?また、そのような場合に飼い主にできることは何でしょうか?今回は、猫が毛づくろいをしない理由とその対策についてご紹介します。
猫の毛づくろい(グルーミング)の役割
身体を舐めて綺麗にするというイメージのある毛づくろいですが、それだけではなく様々な役割があります。
身体を綺麗に保つ
被毛を舐めることで抜け毛を除去し、毛並みを整え、毛玉を防いでいます。すでに毛玉がある場合は、舐めるだけでなく噛んで整えることも。
また、被毛に付いた汚れやノミダニなども取り除きます。
体温調節
夏場などの暑い時期は、唾液で被毛を濡らし蒸発させることで、体温を下げる効果もあります。
リラックス効果
毛づくろいには、気持ちをリセットしたりストレスを軽減したりする効果があります。
何か失敗した時や嫌なことがあった時などに、身体を舐めることで気持ちを落ち着かせます。
また、すでにリラックスしている時にも毛づくろいをします。
猫同士のコミュニケーション
猫同士で毛づくろいをする場合は、アログルーミングと呼ばれます。
主に自分では舐めることのできない頭や首、耳の後ろなどを舐めることで信頼や愛情表現をします。
今までしていたのに、急に毛づくろいしなくなった理由とは?
「今までは毛づくろいをしていたのに突然しなくなった」という場合には、いくつかの原因が考えられます。
毛づくろいというのは猫にとって欠かせない日々の行動です。それをしなくなるということは、猫に何らかの異常が起きているサインである可能性があります。
1.老化
猫も歳を重ねるごとに体力が低下し、それまで頻繁に行っていたことをしなくなることがあります。その影響で、毛づくろいをすることが減っていると考えられます。
また、老化によって体に対して気を遣う余裕がなくなってしまうことも理由として挙げられます。
最近毛づくろいを見なくなったなと思う場合は、愛猫がシニア期に突入しているサインかもしれません。
2.肥満
太り過ぎが原因で、毛づくろいをしたくてもできなくなっている場合があります。
身体に脂肪が付きすぎてしまい、体を曲げて顔を舐めたい場所に近づけることが困難になってしまいます。
肥満は様々な病気の原因にもなるため、肥満気味の愛猫が毛づくろいをしなくなった場合は、健康的な食事や運動を心がけるようにしましょう。
3. 病気
老化だけでなく、病気による体力の低下や体調不良が原因の可能性もあります。
毛づくろいをしなくなる病気の1つとして、口腔内の何らかのトラブルが考えられます。感染症や歯周病による口内炎などが原因で、毛づくろいをしたくても口の中が痛くでできないことがあります。
4.ストレス
ストレスが溜まると、毛づくろいの回数が減ったり全くしなくなったりすることがあります。
猫はストレスが溜まると、脱毛や皮膚が赤くなるくらい毛づくろいをすることがありますが、中には逆にストレスによって毛づくろいをしなくなる猫もいるのです。
元から毛づくろいをしない猫もいる
毛づくろいの頻度や長さ、上手さは猫によって個体差があります。毛づくろいはするけれど、部分的にしかしない猫もいるようです。
そして、稀ではありますが、中には元から毛づくろいをほとんどしない猫もいます。元から毛づくろいをしない猫はどのような理由が考えられるのでしょうか?
1.長毛種
短毛種より長毛種の方が毛づくろいの頻度が低い傾向にあります。これは、口の中で長い毛が絡まるのを嫌がるためだといわれています。
2.オス猫(未去勢・外飼い)
未去勢で外飼いのオス猫の場合、発情期に相手を探したりテリトリーのマーキングをしたりして放浪をする習性があり、その間はあまり毛づくろいをしないようです。
3.毛づくろいの習慣ができていない
早いうちから親猫と離れて暮らしていると、毛づくろいが習慣化しないことがあります。毛づくろいしてもらったり毛づくろいをしている猫を見たりする機会がなく、やり方を学ぶことがないためです。
毛づくろいをしない猫の対策
それでは、毛づくろいをしない猫に対して、飼い主さんは何をしてあげられるでしょうか?
毛づくろいしなくなった原因を探る
病気や肥満、ストレスがないか考え、何か気になることがあれば動物病院に連れていきましょう。老化が原因の場合は、シニア猫のための住環境を整えるなどをしてあげましょう。
猫の代わり毛づくろいをする
病気などが原因で毛づくろいをしない場合も、元々毛づくろいをしない猫の場合でも、飼い主さんが代わりに身体を清潔に保ち、ブラッシングをしてあげることが必要です。
- 排泄後や食後にお尻や口周りをペット用のウエットティッシュで拭く
- 毛玉ができないようにこまめにブラッシングをする
- 汚れや臭いがひどいようならシャンプーをする
毛づくろいができない愛猫の代わりに飼い主さんがケアをしてあげましょう。
毛づくろいを促す
元々毛づくろいをあまりしない猫に無理強いさせることはできません。しかし、身体を清潔に保つためにも、毛づくろいをしてもらうよう促すことはできるかもしれません。
他の猫が毛づくろいをしているのを見せる、人肌程度の温かい濡れたタオルで身体を拭くなどを試してみると良いでしょう。
子猫の場合は、成長すれば自然とやるようになることもあります。新しくおうちに迎え入れたばかりの猫は、時間が経って環境に慣れてから毛づくろいを始めることもあります。
まとめ
毛づくろいは猫にとってとても大切な習慣です。急にしなくなった場合は、何かしらの異常がある可能性があるため注意が必要です。
また、元々毛づくろいをしない猫の場合、無理にさせることはせず、気長に自然としてもらうまで待つようにしましょう。
どちらの場合でも、猫が自分から毛づくろいをしないと不衛生・毛玉の原因となってしまいます。飼い主さんが代わりに身体を清潔にし、ブラッシングをしてあげましょう。
【クイズ】天気予報になる?猫がグルーミングを行う意味
本記事では猫のグルーミングについてクイズ形式で解説していきます。
それではさっそく、猫のグルーミングクイズにチャレンジしてみましょう!
雨雲が近づき湿度が高くなると、猫のひげに水滴がつき重くなってしまいます。すると猫は、ひげの手入れをしてハリを取り戻すために、頻繁に顔を洗うようになるのです。
また、湿度が高くなると猫の顔にいるノミが活発に動き出すため、猫はかゆみを感じて顔を洗うこともあります。
また、毛についた汚れや毛玉を取り除いたり、食後にグルーミングをして体をきれいにします。
さらに、ストレスを感じた時や、不安になったときなどに、そのストレスを発散しようとしてグルーミングすることもあります。
過剰なグルーミングは、皮膚病によって感じるかゆみを和らげている可能性があります。毛が抜けてしまったり、かゆみを感じているそぶりを見せたら動物病院を受診しましょう。
また、猫はグルーミングの際に被毛を飲み込んでしまうことがあります。通常であれば便とともに体の外に排出されますが、量が増えると開腹手術が必要な場合もあります。猫が飲み込む毛の量を減らすためにも、ブラッシングは定期的に行いましょう。
今回はこちらの記事から問題を作成しました。 詳細が知りたい人はこちらも読んでみてください!
猫が顔を洗うと雨が降るのは本当だった!グルーミングの驚くべき理由
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猫のグルーミングとは?

なぜ猫はグルーミングを行う?

1. 健康を維持するため
猫はグルーミングをすることで、毛についた汚れや毛玉を取り除いています。 毛玉や汚れが溜まってしまうと皮膚病の原因となってしまうため、猫はグルーミングによりこれを防いでいるのです。 また、体を舐めることで身体中の血行が良くなったり、唾液の持つ殺菌効果により感染症を予防することができます。2. 体温調節のため
また、猫はグルーミングをすることで体温を調節しています。 暑い時は体を舐め、毛についた唾液が蒸発する時の気化熱を利用して体温を下げています。 気化熱には16℃程度の冷却効果があると言われており、夏場にグルーミングをしていたらそれは体温を下げるためでしょう。 また、冬場にはグルーミングによって毛の間に空気を含ませ、熱が外に逃げないよう保温しているとされています。3. 体をきれいにするため
猫のグルーミングには体をきれいにする効果があります。そのため、食後などは特に、顔を洗っている様子を見ることができます。 これは、体をきれいにして、においを消すためでもあります。 狩りをして生活していた頃の名残とも言われており、獲物が逃げないように自身から出るにおいを消そうとしているのです。4. リラックスするため
猫はストレスを感じた時や不安になった時にグルーミングをし、そのストレスを発散しようとします。 こうした行動は「転位行動」と呼ばれ、猫の場合は爪研ぎやグルーミングなどがこれに該当します。 そのため、もしひっきりなしに顔を洗ったりグルーミングしていたら、ストレスを解消しようとしているのかもしれません。猫が顔を洗うとは本当に雨が降るのか

過剰なグルーミングは注意!

1. 強いストレスを感じている
猫のグルーミングにはストレスの解消を目的とする場合があります。 もし、猫が頻繁にグルーミングをしているようであれば、強いストレスを感じているのかもしれません。 急な環境の変化や騒音など、ストレスの原因が明確な場合はすぐに取り除いてあげましょう。 また、猫が落ち着けるような場所を用意してあげることも重要です。2. ノミやダニがついている
体にノミやダニがついており、痒く感じているために過剰にグルーミングをしてしまっている可能性があります。 あらかじめ予防薬を投与しておくことで、ノミ、ダニの寄生は予防できます。 また、ブラッシングでも、ある程度除去することができるため、定期的にしてあげましょう。3. 皮膚病を患っている
皮膚病によって感じる痒みを和らげるためにグルーミングをしている場合もあります。 毛が抜けてしまっていたり、床や壁に体を擦り付けるような仕草を見せていたら、痒みを感じてしまっているサインなので、動物病院を受診しましょう。 グルーミングを無理に辞めさせるとストレスを感じてしまい、むしろ過剰なグルーミングの原因となってしまうため、気をつけましょう。猫がグルーミングをしなくなったら?

1. 高齢のため
高齢の猫の場合、グルーミングをするのが億劫になってしまう場合があります。 筋肉の衰弱や痴呆によって、体をグルーミングをする力が出なくなってしまうのです。2. 口内炎などの疾患のため
口内を怪我していたり口内炎があったりすると、グルーミングをしたくても口に痛みを感じてできないというケースもあります。 よだれや口臭、食事時の異変などが見られたら動物病院を受診しましょう。毛球症に気をつけよう

まとめ

愛猫の毛がゴッソリ抜けてしまってる!猫の脱毛の原因まとめ
病気
皮膚糸状菌症

アレルギー性皮膚炎
人間だけでなく犬もアレルギーにかかります。ノミや花粉、そして食餌に含まれる成分などに対してアレルギーになってしまうと、それらの原因物質に触れたり口に含んだりすることでアレルギーの症状を発症します。 激しい痒みを伴うため、後ろ足でところかまわず引っ掻いたり、皮膚をどこかに擦り付けたりしているうちに毛が抜けたり切れたりしてしまいます。 犬や猫のアレルギーについてはこちらの記事を参考にしてください。ペット好きのための、犬アレルギー/猫アレルギー対策とは?
疥癬症
疥癬に感染している他の動物から感染する病気で、この病気の原因は目に見えないくらいの小さなダニです。 ダニが犬の皮膚の中に潜って移動するときに皮膚中にフンなどをしますが、その排泄物に対して体が激しく炎症反応を起こして、その痒みに伴いフケや脱毛が生じます。日光性皮膚炎

内分泌疾患
毛を作る過程には各種のホルモンが関係しています。そのホルモンのバランスが崩れると毛の発育が止まり、そして新しい毛が生えるのもまちまちになってしまうので結果として脱毛症になります。 主に高齢の猫によく見られる疾患で、副腎皮質機能や性ホルモンのバランスが変化することが原因となりやすいです。痒みは少なく、左右対称に近い状態の脱毛が見られます。ストレス
原因

対策
ストレスの原因を特定し、それを改善することが何よりも重要です。症状が現れる前と後とで何か変化したものや新しい出来事などを突き止め、できるだけ早く猫のストレスを取り除いてあげましょう。 予防歩法としては、何よりも猫にストレスを感じさせないことです。猫のリラックスできる環境を整え、きちんと健康管理をし、そして適度にスキンシップをとるようにしましょう。換毛期
猫は換毛期を通して外の気候に合わせて体温調節できるように被毛の暑さを調節しています。 猫の換毛期は春の三月ごろと秋の11月ごろの二回というのが一般的で、冬毛から夏毛へ、そして夏毛から冬毛へというようなサイクルで生え変わっていきます。 猫は換毛期にもグルーミングをし、お腹の中に多くの毛が溜まると毛玉として吐き出すことがあります。 しかし、老猫になってくると毛玉を吐き出すことができなくなってしまい、毛球症になってしもうことがあります。ですので、老猫を飼っている場合は換毛期は特にしっかりとブラッシングしてあげて、飲み込む毛玉がなるべく少なくなるようにしてあげましょう。最後に

デブ猫ちゃんに危険信号!肥満が原因で起こる病気や症状とは。
猫の肥満はあっという間。

1. 毛がボロボロになる

2. 足腰を痛める
関節炎

椎間板ヘルニア

3. トイレに行かなくなる

尿路疾患
猫は太ると、動くことが面倒なのでトイレに行く回数が減ります。トイレを我慢することは腎臓を酷使することに繋がります。 おしっこを我慢してしまって、尿路結石や膀胱炎など様々な尿路疾患の原因になります。4. 他にも怖い病気がたくさん
脂肪肝

糖尿病

猫の肥満を甘く見ないで!

猫が太ってきた!ご飯の回数と量が原因かも?【デブ猫対策】