家の中はキケンがいっぱい?!本当にあった犬の事故事例と対策

現在、日本の家庭犬の約86%は室内で飼育されています。
室内飼育は屋外と比較すると、人間が暮らしやすい空間で過ごすため、犬には不向きな構造であることが多く、生活用品など事故の原因になりうる物の数が圧倒的に多いため、思わぬ危険につながる可能性が増えてしまいます。

そこで今回は、実際に起こった家庭内での犬の事故事例をご紹介していきます。多く発生している事例を取り上げていますので、既に対策済みの方もいらっしゃるかもしれませんが、愛犬の安全のために再度確認してみてください。

一番事故が多いのは「リビング」

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犬が一日で過ごす時間が多いのはリビングではないでしょうか。そのため、家庭内の事故現場の割合はリビングが一番多く、39.1%を占めています。(アニコム損害保険株式会社、アンケート調査より)

リビングのキケン①フローリングの床

リビングでのケガで特に多いのが、フローリングの床で脚を滑らすことによる、ねんざなどのケガです。

また、日々の歩行では目立った症状が出ていなくても、長期的に何回も滑ったり、転んだりを繰り返すことで膝や腰を痛める原因にもなります。すぐに症状が出ないため、飼い主が気づきにくい点が、とても厄介です。

対策

  • じゅうたんやタイルカーペットに変える
  • フローリングに滑り止めワックスを塗る
  • 肉球の間の毛をカットする、肉球の乾燥を防ぐ

リビングのキケン②ソファ

特に小型犬は体に対するソファのサイズが大きいため、飛び降りた時に体を痛めてしまう可能性が高くなります。
また、普段ソファに登りなれている犬でも、聞き慣れない音や地震などでパニックを起こし、着地に失敗してしまう事例もありました。

対策

  • ソファ用の階段やスロープを使う
  • 高さがないソファ(ローソファ)に変える
  • ソファに登らせないしつけをする

リビングのキケン③おもちゃ遊び

飼い主に遊んでもらって楽しくなり、ついおもちゃを飲み込んでしまう事例もあります。遊び好きで興奮しやすい性格の犬は特に気をつけたいですね。

対策

  • おもちゃのサイズ選びに気をつける(やや大きめのサイズを選ぶ)
  • 遊びが終わったら犬が届かない場所に片付ける

リビングのキケン④誤食

ティッシュペーパーやクッションの綿などをイタズラで食べてしまう事例も多くあります。
子犬の場合は興味本位で食べてしまうことがほとんどでしょう。成犬で食べてはいけないものだとわかっているのに食べる場合は、何らかのストレスが隠れている場合も
留守番をさせる場合は特に注意が必要です。

対策

リビングのキケン⑤暖房器具

特に冬に気をつけたい事例として、暖房器具の近くで長時間過ごすことによる低温やけどや、犬には暑すぎる部屋の温度による熱中症があります。

対策

  • 暖房器具を使用している場合には、犬が近づき過ぎていないか注意する。
  • 留守番をさせる場合はエアコンのような、直接体に触れない暖房を使う。
  • 犬が暑くなったら涼しい場所に移動出来るように、涼しい窓際などの場所を犬用に確保しておく。

危険な物がたくさんある「キッチン」

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リビングに次いで家庭内での事故が多いのは、キッチンやダイニングです。特にキッチンは犬にとって危険な物がたくさんあり、要注意の場所です。

キッチンのキケン①誤食、盗み食い

犬が食べても大丈夫な食材であれば、行儀はともかく体に悪いわけではありませんが、チョコレートやネギ類、キシリトールなど食べると危険な食材もあります。
また、一度盗み食いが成功すると癖になってしまう場合も多くありますので、なるべく防止したいですね。

対策

  • 調理中、食事中は犬をクレートやサークルに入れ、近づけない
  • 人間の食事を犬にお裾分けしない
  • 「マテ」が得意な犬の場合は、人間が食事をしている間は「フセ」で待たせる

キッチンのキケン②調理中の落下物

床に包丁を落としてしまう、お皿を割って破片が飛び散ってしまう、熱湯がかかってしまうなど、キッチンならではの危険はいっぱいあります。

対策

  • 調理中は犬をクレートやサークルに入れておく
  • キッチンに立ち入れないようにガードをする

キッチンのキケン③コンロの火

中~大型犬くらいのサイズの犬になると、火が付いたコンロに近づくだけでも十分危ない行動ですが、コンロのボタンに飛びついたり鼻で押したりしているうちに火を点けてしまったという事例もあります。犬のケガだけではなく、火事の危険性もある、とても危険な行為です。

対策

  • コンロのチャイルドロックを利用する
  • キッチンに立ち入れないようにガードをする

その他の場所で

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家の中では「リビング」と「キッチン」が危険な場所のツートップですが、もちろん他の場所でも思わぬ事故は起こりえます。

玄関のキケン:外への飛び出し

ドアを開けた途端、外に飛び出してしまった事例です。
外に飛び出して交通事故に遭ってしまうこともあれば、散歩中の見知らぬ犬に咬みついてケガをさせてしまった例もあります。

対策

  • 玄関のガードを設置する
  • 外に出る前に「マテ」をすることを習慣化し、飼い主の許可が無く外に出ないようにしつけをする

階段のキケン:落下

階段の上から転げ落ちてしまう危険があります。
若い犬がはしゃいでいてうっかり落ちてしまうこともあれば、白内障などで目が見えにくくなったシニア犬が落下してしまう場合もあり、年齢に関わらず注意が必要です。

対策

  • 階段の一番上にはガードをつける
  • 生活する上で可能であれば、二階以上に犬を行かせない(階段を使わせない)

まとめ

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季節によって事故の内容も変わってきますが、冬の場合は人が集まる機会が多いため、犬が来客に興奮してケガに繋がったり、パーティなどの普段と違う食事スタイルからくる誤食が起きやすかったりと注意が必要です。また、暖房器具が原因となる事故も、冬は特に気を付けなければいけません。

事故対策を見直して、愛犬の安全な暮らしを守ってあげましょう。

日本猫に多い「かぎしっぽ」って?猫のしっぽの役割を解説

日本ではそれほど珍しくないしっぽの折れた猫。折れたしっぽを「かぎしっぽ」などと呼ぶこともありますが、一体なぜ折れているのでしょうか?

不自然に曲がっていることから少し痛々しくも見えるため、大丈夫なの?と心配になる方もいるかもしれません。しかし、かぎしっぽは特に問題ない場合と動物病院を受診した方がいい場合があります。

この記事では、猫のしっぽがかぎのようになる理由と、猫のしっぽの役割について解説していきます。

猫のかぎしっぽとは?

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通常、「猫のしっぽ」と聞いたら、細くまっすぐなものをイメージするでしょう。しかし、何らかの原因で猫のしっぽが、途中で折れ曲がってしまっていることがあります。

では、なぜ猫のしっぽが折れ曲がってしまうのでしょうか?ここでは、先天的な理由と後天的な理由についてそれぞれ解説していきます。

1. 先天的な理由

生まれつきしっぽが折れている場合は、遺伝子の変異によるもので、健康上の問題はありません

かぎしっぽのレントゲン写真を見ると、クサビ型をした「半椎骨」という小さな骨が写っています。これは、まっすぐなしっぽをもつ猫にはなく、しっぽが折れている猫特有に見られる構造です。

そのため、骨が折れているのではなく、骨の構造的に折れているように見えるだけですので、心配することはありません。

日本の言い伝えが影響している!?
日本猫には、先天的にかぎしっぽの子が多くいます。これは、江戸時代、まっすぐで長いしっぽの猫が長生きすると「猫又」という妖怪になるという言い伝えがあったことから、当時の人々が短いしっぽやかぎしっぽの猫を好んだためだと考えられています。

2. 後天的な理由

子猫のときに母親に押しつぶされたり、誤ってしっぽを踏んでしまったりなどの事故により、しっぽが折れてしまう場合もあります。

外的要因によりしっぽが折れてしまうと神経が傷ついてしまう場合がありますので、「今までまっすぐだった猫のしっぽが、突然かぎしっぽになった!」ということがあれば、早めに動物病院に連れて行きましょう

猫のしっぽの役割

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普段何気なく見ている猫のしっぽですが、実はたくさんの役割があります。詳しく見ていきましょう。

1. 感情を表現する

猫のしっぽは、感情を表したり、遠くにいる相手とのコミュニケーションに用いられます。

  • ピンと立てる:ご機嫌で挨拶している
  • 少し下げる:穏やかで落ち着いている
  • 左右にゆっくり動かす:機嫌が良くリラックスしている
  • 先端をお腹の方に巻き込む:恐怖心や警戒心が高まっている
  • 毛が逆立っている:興奮や威嚇している
  • 先をパタパタさせる:機嫌が悪く怒っている
  • 床に叩きつける:不満がありイライラしている

猫がしっぽで表現する感情は、意外にもバリエーション豊かです。愛猫がどんなことを考えているのか、しっぽの動きから読み取ってみてください。

2. 体のバランスを保つ

高いところの上り下りや、狭いところを通るときに、猫はしっぽを使ってバランスを取っています

3. マーキングをする

猫の「臭腺」は、額、唇、顎、肉球、肛門などの身体中のあちこちに存在しますが、実はしっぽにも臭腺があります
もちろん、体をこすり合わせてマーキングをすることもありますが、自由に動かせるしっぽで行うことが多いようです。

4. 体温を保つ

寒い日には、猫がしっぽで体を覆っている姿を見かけたことはありませんか?これは、寒さをしのぐために防寒具としてしっぽを使っているのです。
このような姿を見かけたら、室温が低すぎないか確認するようにしましょう。

絶対にひっぱらないで!

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猫のしっぽは20〜24個の尾椎と、複数の筋肉で構成されています。しっぽの付け根にはさまざまな神経が通っており、骨盤神経や下腹神経とつながっているため、とてもデリケートな部分です。

しっぽを触られることを嫌がる猫もいますので、無理に触ってストレスを与えないよう気をつけましょう。強く触ったり引っ張りすぎたり、誤って踏んでしまうと、足に障害が出て歩けなくなってしまうこともあります。

まとめ

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猫のかぎしっぽは生まれつきなものであれば心配することはありません。しかし、もともとまっすぐだったしっぽが、何らかの理由により折れてしまっている場合、神経が傷ついてしまっている可能性があります。その際はすぐに獣医師に見てもらいましょう。

感情を表現したり、体のバランスを保ったりなど、猫のしっぽにはたくさんの役割があります。意外とデリケートな部分でもあるため、やさしく扱い、ひっぱったりしないように大切に扱ってあげてください。

猫のしっぽを見ながら、ぜひ愛猫とコミュニケーションを取ってみてください。

犬のジャンプは病気のもと!?ジャンプ癖をやめさせる5つの方法

犬を飼っているみなさんは、犬がピョンピョンとジャンプをする姿を一度は見たことがあるのではないでしょうか。

犬が嬉しそうにジャンプをする姿はとてもかわいいですが、実はそのジャンプ、癖になってしまうと病気の原因となるのをご存知ですか?

本記事では、犬がジャンプをする理由とその危険性、そして、ジャンプの癖をやめさせる方法を詳しく解説します。

犬はどんなときにジャンプする?

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犬がジャンプをするのは、具体的にどのようなときでしょうか?

1.何かを要求するとき

犬は、ごはんが欲しいときや散歩に行きたいとき、抱っこをしてほしい時など、飼い主さんに何かを要求するときにジャンプをすることがあります。

要求の仕方は犬によって異なり、吠える犬や見つめる犬、おすわりをしていい子アピールをする犬など様々ですが、これらのアピールをしても要求を満たしてもらえない場合、ジャンプでの要求に発展する場合があります

2.ソファの登り降り

ソファやベッドの上に、ジャンプをして乗ろうとする犬もいます。

ソファやベッドに高さがある場合、初めのうちは犬も登るのを躊躇するかもしれません。しかし、一度ジャンプで登れたという成功体験をすると、その後も積極的にジャンプで登るようになってしまいます。

3.ケージの外に出たいとき

犬がケージの中でジャンプをしているのは、「ケージの外に出たい」「かまってほしい」という気持ちでジャンプしていると考えられます。

ケージに天井がない場合、ジャンプによって、ケージの上から自力で外に出ようとしているのかもしれません。

ケージに天井がある場合は、単純に飼い主さんにアピールをしているのだと考えられます。

4.散歩中

散歩が大好きな犬は、散歩が嬉しすぎて興奮してしまい、ジャンプをすることがあります。

また、他の人や他の犬に会ったときに、一緒に遊びたくてジャンプをする犬もいるでしょう。

犬のジャンプが危険な理由

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当然のことながら、犬がジャンプをしすぎると、次のような病気や怪我を誘発しやすくなります。

椎間板ヘルニア

椎間板とは、骨と骨の間でクッションのような役割を果たすものです。この椎間板が飛び出して、神経を圧迫する状態が椎間板ヘルニアです。

ジャンプをしすぎると腰に負担がかかり、椎間板ヘルニアになる危険性が高まります。
椎間板ヘルニアになると腰に痛みが出てきて、進行すると下半身が麻痺して歩行や排尿ができなくなります。

脱臼

脱臼とは、骨の関節が本来の位置からずれた状態のことです。

膝のお皿がずれる膝蓋骨脱臼や、大腿骨が股関節からずれる股関節脱臼などがあります。
ジャンプをすることで日常的に骨や関節に負担がかかると、脱臼の危険性が高まります。

犬のジャンプをやめさせる方法

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犬のジャンプは病気の原因になりますから、できるだけ早めにやめさせたいものです。

では、犬のジャンプをやめさせるには、具体的にどのようなことをしたら良いのでしょうか?

1.ジャンプでの要求は無視する

ジャンプをした後でごはんをもらえたり、散歩に行けた場合、犬は「ジャンプをすれば要求を聞いてもらえる」と学習してしまいます。

犬がジャンプで何かを要求してきても無視を貫き、できればその場から離れると効果的です。そして、ジャンプをやめたらたくさん褒めてあげましょう。

なお、途中で一度でも要求に応えてしまうと全てがやり直しになるため、「絶対に要求には従わない」という強い意志が必要です。また、後述する「オスワリ」や「マテ」などのように別の行動をさせるなど、いくつかの方法を組み合わせて抑制していくのが良いでしょう。

2.「オスワリ」や「マテ」を教える

犬が興奮してジャンプをしているときに、「オスワリ」や「マテ」をさせると落ち着きやすいです。

特にご飯やおやつを与える際は、興奮からジャンプをしたり飛びついたりしてしまいやすいので、「ジャンプしそうだな」と思ったら、ジャンプを始める前に「オスワリ」をさせるのも効果的です。ジャンプする前に止めさせて、それを習慣づけることができればベストです。

3.ソファやベッドに階段をつける

特に小型犬や子犬、老犬の場合、高さのあるソファやベッドの登り降りは足腰に負担がかかります。

ソファやベッドの前に、犬用の階段をつけ、ジャンプをせずとの上り下りができるようにすると良いでしょう。


4.ケージは天井のあるものにする

天井がついていないケージだと、犬は自力で外に出ようとジャンプしてしまうことがあります。

天井つきのケージに変えたり、今あるケージの上に毛布をかぶせるなどして、「上からは外に出られないよ」と教えてあげましょう。

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5.散歩中はリードを短く持つ

散歩中のジャンプは足腰の負担だけでなく、他の人や他の犬にも迷惑となる場合があります。中には犬が苦手な人もいますから、むやみにジャンプさせないように注意しましょう。

散歩中は、リードを短く持ち、犬が興奮し始めたら一度立ち止まって落ち着かせるようにしましょう。

まとめ

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今回は、犬がジャンプをするシチュエーション別の理由や、ジャンプが原因で起こりやすい犬の病気、犬にジャンプをやめさせる方法をご紹介しました。

犬がジャンプをしている姿を見て、「元気だな」「かわいいな」と思う飼い主さんも多いでしょう。しかし、犬にとってジャンプのしすぎは、椎間板ヘルニアや脱臼などの病気の原因になります。

ジャンプをしたことでかまってもらえたり、要求を満たしてもらえた犬は、余計にジャンプをするようになってしまいますから、ジャンプの癖は早めにやめさせるように工夫をしてあげましょう。

犬による咬傷事故のこと、ちゃんと知ってますか?咬傷事故クイズ

ドッグランや散歩中などに、少し目を離した隙に愛犬が他人にかみついてしまった!そんな咬傷事故は犬の飼い主さんなら他人事ではないでしょう。
お互いに加害者、被害者にならないためにも咬傷事故について知っておきましょう! それではさっそく、問題にチャレンジしてみましょう!
Q.1 平成28年度に起こった咬傷事故の件数は何件でしょう?
正解です!
不正解です!
正解は「約4,000件」です。
平成28年度は咬傷事故の件数は4,341件でした。同年の咬傷犬数は4,353頭で、その内訳は、飼い主判明4,038頭、飼い主不明271頭、野犬44頭です。ほとんどの場合は飼い主が判明していますが、飼い主が不明であったり野犬による被害も少なくありません。
Q.2 犬による咬傷事故の被害者のうち、最も多いのはどれでしょう?
正解です!
不正解です!
正解は「飼い主・家族以外の人」です。
犬による咬傷事故の被害者のほとんどは「飼い主・家族以外の人」の人でした。自分や家族ならまだよかったのに、と考える方も多いかもしれませんが、残念ながら多くの場合は他人をケガさせてしまったという結果です。外出の際、人と関わるような場面があったときは気を引き締めなければいけませんね。
Q.3 咬傷事故発生時における犬の状況について、最も多いのはどれでしょう?
正解です!
不正解です!
正解は「けい留して運動中」です。
咬傷事故発生時における犬の状況は、「けい留して運動中」に起こる咬傷事故が最も多いことが分かりました。
けい留とは、リードなどにつなぎとめておくことを指します。日本ではノーリードで散歩等をすることは禁止されています。そのため、外出時には自然と「けい留」します。運動中の詳細はわかりませんが、日本での犬の飼い方から判断すると、「散歩中」に咬傷事故を起こしている可能性が最も高いと言えるでしょう。
Q.4 咬傷事故発生時における被害者の状況について、最も多いのはどれでしょう?
正解です!
不正解です!
正解は「通行中」です。
咬傷事故発生時における被害者の状況を見てみると、「通行中」が圧倒的に多いことが分かります。被害者側は特に犬に刺激を与えるようなことをしていなくても、何らかの外的要因により咬傷事故を起こしているということです。

トラブルを避けるためにも、なるべく人の多いところは避け、愛犬がのびのびできる場所で散歩させてあげてください。止むを得ず人の多い場所に行く必要がある場合は、手綱を短く強く持ち、常にコントロールできる状況にしておきましょう。
Q.5 咬傷事故発生場所について、最も多いのはどれでしょう?
正解です!
不正解です!
正解は「公共の場所」です。
咬傷事故発生場所は、犬舎等の周辺と比べて公共の場所が二倍近い数値を示しました。やはり、普段とは異なる環境であり、刺激になるものが多い公共の場所は犬にとってもストレスなのでしょう。一方で、犬は縄張り意識もあるため、犬舎周辺での事故も決して少なくありません。咬傷事故の可能性は常につきまとっていると考えておいたほうがいいでしょう。
問正解/ 問中
今回はこちらの記事から問題を作成しました。 記事には加害者にならないための対策や、被害者にならない為にできることなども紹介しているのでぜひ見てみてください!
愛犬が人にかみついてしまった!咬傷事故を起こさないために知っておきたいこと
結果発表
問正解/ 問中
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愛犬が人にかみついてしまった!咬傷事故を起こさないために知っておきたいこと

ドッグランや散歩中などに、少し目を離した隙に愛犬が他人にかみついてしまった!そんな咬傷事故は犬の飼い主さんなら他人事ではないでしょう。 突然加害者になってしまったときに何をしなければならないのか。また、被害者にならないためにも咬傷事故について知っておきましょう。

統計から見る犬による咬傷事故

統計 犬を飼っている人も飼っていない人も実は身近に起こりうる咬傷事故。実際に日本ではどのくらい起こっているのでしょうか? 平成28年度は咬傷事故の件数は4,341件でした。同年の咬傷犬数は4,353頭で、その内訳は、飼い主判明4,038頭、飼い主不明271頭、野犬44頭です。ほとんどの場合は飼い主が判明していますが、飼い主が不明であったり野犬による被害も少なくありません。

被害者数

被害者数 犬による咬傷事故の被害者のほとんどは「飼い主・家族以外」の人でした。自分や家族ならまだよかったのに、と考える方も多いかもしれませんが、残念ながら多くの場合は他人をケガさせてしまったという結果です。外出の際、人と関わるような場面があったときは気を引き締めなければいけませんね。 ただし、これらはあくまで届出があった件数であり、飼い主やその家族の場合は、咬まれてしまっても届けを出さなかったであろうことは想像に難くありません。よって、この調査結果だけを見て、飼い主や家族の方が咬傷事故に遭っていないということは言えません。

咬傷事故発生時における犬の状況

咬傷事故発生時における犬の状況 咬傷事故発生時における犬の状況は、「けい留して運動中」に起こる咬傷事故が最も多いことが分かりました。けい留とは、リードなどにつなぎとめておくことを指します。日本ではノーリードで散歩等をすることは禁止されています。そのため、外出時には自然と「けい留」します。運動中の詳細はわかりませんが、日本での犬の飼い方から判断すると、「散歩中」に咬傷事故を起こしている可能性が最も高いと言えるでしょう。 犬舎等にけい留中の事故は、飼い主に対して興奮状態になった可能性が考えられますが、犬を屋外で飼育している場合、目の届かないところで近所の子どもが近づき、犬を怖がらせてしまったことが原因で咬傷事故につながるケースもあります。

咬傷事故発生時における被害者の状況

咬傷事故発生時における被害者の状況 咬傷事故発生時における被害者の状況を見てみると、「通行中」が圧倒的に多いことが分かります。被害者側は特に犬に刺激を与えるようなことをしていなくても、何らかの外的要因により咬傷事故を起こしているということです。 トラブルを避けるためにも、なるべく人の多いところは避け、愛犬がのびのびできる場所で散歩させてあげてください。止むを得ず人の多い場所に行く必要がある場合は、手綱を短く強く持ち、常にコントロールできる状況にしておきましょう。 また、「犬に手を出した」という数値も高く、犬舎に繋がれている犬や散歩中の犬に手を出したことが要因で咬傷事故が発生していることも分かります。飼い主さんとしてはなかなか防ぐのが難しい状況ではありますが、それでも事故が起これば加害者になってしまいます。散歩中であれば「犬が怖がるから」と触らないようにしてもらい、犬舎に気軽に近づけないようにするなどして、自己防衛をしていきましょう。

咬傷事故発生場所

咬傷事故発生場所 咬傷事故発生場所は、犬舎等の周辺と比べて公共の場所が二倍近い数値を示しました。やはり、普段とは異なる環境であり、刺激になるものが多い公共の場所は犬にとってもストレスなのでしょう。一方で、犬は縄張り意識もあるため、犬舎周辺での事故も決して少なくありません。咬傷事故の可能性は常につきまとっていると考えておいたほうがいいでしょう。 出典:環境省 犬による咬傷事故状況(全国計:昭和49年度~平成28年度)

咬傷事故が起きてしまったら

犬 咬傷事故は起きないのはもちろん一番ですが、もし起きてしまったらどうすればいいのでしょうか。 東京都では条例により以下のように定められています。
東京都動物の愛護及び管理に関する条例 第二十九条 飼い主は、その飼養し、又は保管する動物が人の生命又は身体に危害を加えたときは、適切な応急処置及び新たな事故の発生を防止する措置をとるとともに、その事故及びその後の措置について、事故発生の時から二十四時間以内に、知事に届け出なければならない。 2 犬の飼い主は、その犬が人をかんだときは、事故発生の時から四十八時間以内に、その犬の狂犬病の疑いの有無について獣医師に検診させなければならない。
要約すると以下の通りです。
  1. 被害者の救護と新たな事故を防止する措置を行う
  2. 24時間以内に事故発生届出書を提出する
  3. 48時間以内に狂犬病の疑いがないか、獣医師に検診してもらう
今回は東京都の条例を掲載しましたが、ほとんどの地域で同様のことが定められています。 もし咬傷事故を起こしてしまった時は、その地域の情報を調べ、落ち着いて対応しましょう。 また、一般的には加害側が治療費を全額負担し、傷の程度にもよりますが10万円程度の慰謝料を支払うケースもあります。しかし、状況によっては数千万円以上の支払いが命じられた判例もありますので、不安な方はペット保険に入っておくのもいいかもしれません。

咬傷事故を起こさないために

犬 誰だって咬傷事故を起こしたくありませんし、被害に遭いたくもありません。 以下は、咬傷事故の起こりやすい状況の一覧です。咬傷事故の起こりやすい状況を把握して、そのような状況にならないように心がけましょう。
  1. 放し飼い(あるいは逃走中)
  2. 犬にさわろうとした
  3. 犬のけんかを止めようとして、飼い犬をかばった
  4. 誤って犬に接触した
  5. 散歩中に犬を制御できなくなった
  6. 引き綱が長すぎた
  7. 食事中の犬に手を出した
  8. 玄関近くにつないでいた
  9. 出産後の警戒状態であった
  10. 引き綱をつけないで散歩
参考:茨城県 犬の咬傷事故について

咬傷事故に遭わないために

犬 咬傷事故の原因は犬や飼い主さんだけでなく、近寄っていく人に原因があることがあります。お互いが不幸にならないためにも、犬と出会ったときは以下のことを気をつけて、自己防衛をするようにしましょう。
  1. 急にかけださない
  2. 食事中や犬舎の中には手を出さない
  3. 見知らぬ犬には手を出さない
  4. 仔犬がいるところに近寄らない
  5. しっぽを持ったり、いたずらをしない
  6. 目を合わせない
  7. 大声を出したり、いじめない
参考:茨城県 犬の咬傷事故について

最後に

犬 これらの結果(事故が起きた状況が、リードを付けた運動中に、公共の場で、通行中の人であること)を見ると、多くの咬傷事故は犬を散歩中に起こっていると言えるでしょう。いくら普段はおとなしい犬であっても、突然の不安や恐怖で凶暴になってしまうこともあるでしょう。そんな時、飼い主さんがコントロールできるのが理想ですが、今の日本では、全ての飼い主がそれができるかというと何とも言えません。 万が一、愛犬が人を傷つけてしまった場合は、誠意を込めて被害を受けた方に謝罪し、しっかり対応してください。場合によっては慰謝料の支払いも必要です。そして、そういう事態になることが不安な場合は、ペット保険等に加入するなどし、万一の備えをしておくのも良いでしょう。 咬傷事故は関係者の全員が辛く悲しい気持ちになってしまう事故です。犬の飼い主さんはもちろん、犬と遭遇する可能性のある人も事故に合わないように双方で気をつけるようにしたいですね。