【クイズ】犬が遠吠えをする理由って知ってる?雑学もご紹介!

ひとことで「犬の鳴き声」といってもさまざまですが、鳴き声によって犬がどのような気持ちなのかを多少は理解することが可能です。では、犬が遠吠えをするのはなぜなのでしょうか。もし、愛犬が頻繁に遠吠えをする場合は注意が必要です。

今回は、犬の遠吠えについてクイズ形式でご紹介します。

それではさっそく、犬の遠吠えクイズにチャレンジしてみましょう!
Q.1 英語で「犬の遠吠え」という意味がある言葉はどれ?
正解です!
不正解です!
正解は「ハウリング」です。
スピーカーから出た音をマイクが拾ってしまい、「キーン」といった雑音が生じることをハウリングといいますが、「ハウリング(Howling)」という言葉には英語で「犬の遠吠え」という意味があります。

「キーン」という甲高いハウリングの場合はあまり犬の遠吠えと結びつきませんが、低めの音でハウリングをしているときは犬の遠吠えのように聞こえる気もします。ハウリングはあまり気持ちのいい音ではありませんが、犬の遠吠えだと思うと少し親近感がわきますね。
Q.2 犬が救急車のサイレンに反応する理由としてもっとも正しいのはどれ?
正解です!
不正解です!
正解は「サイレンを他の犬の遠吠えと勘違いしている」です。
犬は外から聞こえる救急車やパトカーのサイレン音に反応して遠吠えをすることがあります。

これは、サイレン音の周波数が遠吠えの周波数と似ているために、他の犬の遠吠えと勘違いしてコミュニケーションを取ろうとしていると考えられています。

Q.3 犬が遠吠えをする理由として「誤っている」のはどれ?
正解です!
不正解です!
正解は「お腹が空いてごはんを要求している」です。
犬は自分の縄張りを主張する、自分の居場所や危険が迫っていることを知らせるなど、仲間とのコミュニケーションのために遠吠えをすることがあります。

また、お留守番による寂しさから遠吠えをすることもあります。家を空ける時間が長い場合は、一人でも遊べるおもちゃを与えるなど、愛犬が楽しく過ごせるよう工夫してあげてください。

運動不足や運動過多、引っ越し、愛情不足、家族の不仲、新しい家族が増えたことなどもストレスとなり、犬が遠吠えをする原因と考えられます。お散歩やおもちゃ遊びなどは欠かさず、愛犬にストレスがかからないように気をつけましょう。
問正解/ 問中

今回はこちらの記事から問題を作成しました。 詳細が知りたい人はこちらも読んでみてください!
犬が遠吠えをする理由は?犬の心理と4つの対策法
結果発表
問正解/ 問中
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猫におもちゃは必要?選び方のコツや安全に遊ぶための注意点も解説

猫にとっておもちゃは、狩猟本能を満たしたり運動不足を解消するためにも必要です。しかし、猫にどのようなおもちゃを選べばいいのか、商品がたくさんあって迷ってしまいますよね。 今回は、おもちゃの必要性や選び方のコツ、安全に楽しく遊ぶための注意点を解説します。

猫におもちゃは必要

猫,おもちゃ,トンネル,けりぐるみ,ぬいぐるみ,誤飲,ストレス,運動不足,コミュニケーション おもちゃは、猫の狩猟本能を満たすためにも欠かせないものです。猫には「獲物を捕りたい」という本能があり、満たされないままだと生活の質が下がってしまいます。また、人の手で遊んでいると、人間の手を獲物だと勘違いして人がケガをすることも。 「では外に出して狩りをさせればいいのでは」と思うかもしれません。しかし、外は交通事故や迷子のリスクが高く危険です。生きたネズミなどを食べて、トキソプラズマなどの感染症にかかる恐れもあります。 そこで、「獲物を見つけ出し、追いかけたり襲ったりして捕まえる」という捕食行動をおもちゃで満たしてあげるのです。 体を動かすので、運動不足の解消にも役立ちます。飼い主さんが一緒に遊ぶことでコミュニケーションにもなるでしょう。

猫のおもちゃを選ぶ5つのポイント

猫,おもちゃ,トンネル,けりぐるみ,ぬいぐるみ,誤飲,ストレス,運動不足,コミュニケーション 猫はおもちゃを噛んだり咥えて歩いたりします。そのため、猫のおもちゃ選びは、誤飲などの恐れがないかどうかを重視しましょう。次のポイントをチェックしてください。

ポイント①大きさをチェック

10センチ程度の「飲み込めないが、咥えて歩けるくらいの大きさ」をおすすめします。 あまりに小さいおもちゃはもちろん、5センチ程度あっても猫は飲み込んでしまう恐れがあります。小さめのおもちゃで遊ぶときは、目を離さないようにしましょう。

ポイント②おもちゃの形状もチェック

ネズミの形をした縦長の形状のおもちゃは飲み込みやすいので選ばないようにしましょう。 中心に型があり、周囲に毛皮を模したものをかぶせてあるタイプのおもちゃもおすすめできません。毛皮だけをむいて飲み込んでしまう恐れがあります。 おもちゃ代わりに毛糸や紐も与えないでください。飲み込むと、消化管の中で引っかかり腸閉塞を起こす恐れがあります。

ポイント③羽根など飾りがついていないタイプがおすすめ

飾りの羽根やリボン、ボタンなどが付いているタイプは、遊んでいるうちにとれやすいので危険です。特に興奮しやすい猫は噛んで引きちぎることがあるので、飾りがついたものを選ばないようにします。

ポイント④綿など天然素材でできたものを選ぶ

咥えて舐めるおもちゃは、綿や羊毛などの天然素材でできたタイプを選ぶようにしましょう。

ポイント⑤ひとり遊び用と飼い主さんと遊ぶ用のおもちゃを選ぶ

猫が一匹で遊べるおもちゃと、飼い主さんと一緒に遊ぶためのおもちゃどちらも用意しましょう。

ひとり遊び用のおもちゃ

ひとり遊び用は留守番中でも安心して遊べるおもちゃを選びます。転がすとフードが出てくるような知育おもちゃなどは夢中になって遊ぶでしょう。 「転がして食べる」ので、獲物を前足で捉えているような猫の捕食行動が満たせる点が大きなメリットです。運動不足や食べ過ぎ、ストレス解消にも役立ちます。ペットボトルでも作れるので、試してみてください。
猫にはおもちゃや遊びが必要!狩猟本能を刺激してストレス解消を
フードを探すパズルのようになっているおもちゃは、早食いをする猫におすすめです。 玉を転がして遊ぶおもちゃも猫に人気があります。
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隠れるのが好きな猫にはトンネルもおすすめです。
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飼い主さんと一緒に遊ぶおもちゃ

飼い主さんと一緒に遊ぶおもちゃは、猫じゃらしタイプやひも付きタイプなどがいいでしょう。
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けりぐるみやぬいぐるみは猫の好みが分かれるようです。ただ単に与えるのではなく、飼い主さんが隠したり投げたりして一緒に遊ぶと遊ぶ確率が高くなります。ただし、けりぐるみやぬいぐるみは、布を食べる癖のある猫には与えないでください
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レーザーポインターはあまりおすすめできません

猫用レーザーポインターがありますが、猫のおもちゃとしてはあまりおすすめできません。目に光が入る恐れがあるためです。夢中で追いかけるものの、レーザーポインターは咥えたり掴んだりできない点からも、猫に不満が残るおもちゃといえます。

猫が安全に遊ぶための注意点

猫,おもちゃ,トンネル,けりぐるみ,ぬいぐるみ,誤飲,ストレス,運動不足,コミュニケーション 誤飲などのトラブルを避けるためにも、次のことを守ってください。

おもちゃは必ず片付ける

トンネル以外のおもちゃは必ず片付けましょう。特に猫じゃらしやひも付きおもちゃは、猫だけで遊ぶと誤飲のリスクが高く危険です。猫が取り出せないような頑丈な引出しなどにしまっておきましょう。

ほころびや破損があったらすぐ処分

おもちゃにほころびや破損があったら、どんなに気に入っているおもちゃでもすぐ捨ててください。破片を食べたり、中の綿を食べたりする恐れがあります。

誤飲をしたかも?と思ったら動物病院へ

猫がおもちゃやおもちゃの一部を飲み込んだら、すぐに動物病院を受診してください。 飼い主さんが目を離したすきに猫がおもちゃで遊んだら必ずおもちゃの状況を確認します。もしおもちゃに破損があったり、猫の様子がいつもと違ったりしたら受診したほうがいいでしょう。

まとめ

猫,おもちゃ,トンネル,けりぐるみ,ぬいぐるみ,誤飲,ストレス,運動不足,コミュニケーション 猫にとっておもちゃは、狩猟本能を満たす重要なアイテムです。運動不足の解消や飼い主さんとのコミュニケーションにも役立ちます。ひとり遊び用と飼い主と一緒に遊ぶ用のおもちゃを必ず用意してあげましょう。 誤飲の恐れがない大きさや形状のもの、咥えたりなめたりしても安心な天然素材のおもちゃを選びましょう。遊んでいる最中は、目を離さないことも大切です。遊び終わったら、誤飲などトラブル予防のためにもおもちゃは必ず片付けてください。もし誤飲をしたら動物病院を急いで受診しましょう。

本当に伝わってる?見直したい愛犬への指示の伝え方

愛犬とのコミュニケーションのひとつとして、言葉を使っている飼い主さんは多いと思います。人同士の会話のように100%人の言葉が愛犬に伝わることは難しいですが、日常的にポジティブなメッセージを愛犬に伝えるのは愛犬にとっても良い影響があるはずです。 しかし、愛犬に指示や何かを伝えたい時に言葉を連呼したり、言葉だけで伝えようとするのは要注意です。 今回は、なぜ言葉を使いすぎるとよくないか、どのようにして愛犬に指示を伝えるといいかを紹介します。

愛犬は言葉がわからない

言葉,オーバーシャドウィング,コミュニケーション,トレーニング 大前提ですが、犬は人の言葉が基本的にはわかりません。そんなの当然だと思うかもしれませんが、意外と飼い主さんとの会話で「ダメ!って言ってもやめない」「おいでって言っても来ない」といった話を聞きます。 言葉ばかりでの指示は愛犬を混乱させたり、ひどい時はコミュニケーションが取れず愛犬と飼い主さんの関係が悪化してしまう可能性もあります。 言葉が通じないことを嘆いてしまうこともあるかと思いますが、「犬には言葉がわからなくて当然」くらいの気持ちで構え、愛犬にしっかり伝わる方法でトレーニングを行うことをおすすめします。

褒め方を誤るとネガティブなイメージに

言葉,オーバーシャドウィング,コミュニケーション,トレーニング 愛犬が良いことをしてくれたり、して欲しいことをしてくれたら褒めるというのはよくあることだと思います。褒める方法として、大きめの声で「よし!」「お利口!」などと言いながら犬の顔周りや体を勢いよく撫でまわす方法を思いつく方も多いのではないでしょうか。しかし、この勢いよく大きな声で褒める方法は要注意です。 怖がりな子や体が小さい子の場合、いきなり人が大きな声を出したと同時に頭上から人の手が出てきて勢いよく触られるとびっくりしてしまい、褒められたとは感じられず、逆にネガティブな感情になる可能性もあります褒める時は「穏やかに優しく」を意識しましょう。また、確実に愛犬を褒めるには、愛犬が好きなおやつやフードを一粒、何も言わずにあげるのがいいでしょう。大げさな褒めよりもおやつ一粒が効果的です。

指示は言葉よりも手の動きで

言葉,オーバーシャドウィング,コミュニケーション,トレーニング 「おすわり!おすわり!すわれ!!!」のように飼い主さんが愛犬にすごい熱量で指示を連呼している場面をよく見ます。しかし、愛犬は言われても言われても指示に対応できていないというのもよくある話です。 この場合、愛犬は指示を無視したり飼い主さんに反抗しているわけでもなく、ただ飼い主さんの言っていることが理解できず、どうすればいいかわからなくて混乱中か、そもそも飼い主さんの言葉が耳に入らず他のことに意識が向いているかのどちらかであることが多いです。 犬は言葉よりも、動くものに意識が向きやすいとされています。そのため、保育園でもトレーニングを行う際はまずは手の動きで特定の動きを覚えてもらいます。手の動きで特定の動きがしっかりできるようになったら言葉と手の動きを組み合わせ、最終的には言葉のみで特定の動きができるようにしていきます。 手の動きや言葉で特定の動きを理解してもらえるようトレーニングが必要ですが、基本的にできるようになった場合も言葉で伝わらない時は手の動きを使って愛犬に伝えるようにしましょう。

手の動きと言葉のタイミングにも要注意

葉,オーバーシャドウィング,コミュニケーション,トレーニング 犬は動きに意識が向きやすいと言いましたが、言葉の指示と手の動きを同時に提示した場合、犬は言葉の指示が耳に入らず、手の動きに意識が向きます。「オーバーシャドウイング」という言葉で知られるこの現象は、意識しないとついやってしまいがちです。 特定の動きを言葉と結びつけたいときは、「言葉→手の動き」の順をしっかりと守って愛犬に伝えましょう。繰り返し何度も行うと、きっと愛犬もそれに応えてくれるはずです。

<例>おすわりを教える場合

  1. おやつを持った手を、立っている犬の目線の高さから頭上にゆっくり動かし、犬がおすわりの姿勢になったらおやつをあげる
  2. 1の手を動かす前に「おすわり」と言ってから1と同様に手を動かす
  3. 「おすわり」の言葉だけでおすわりできたらおやつをあげる
※説明を簡略化しているため、実際は細かいレベル調整や各項目繰り返し練習が必要になります

まとめ

言葉,オーバーシャドウィング,コミュニケーション,トレーニング 振り返ってみると愛犬に対してやってしまっている対応もあったのではないでしょうか。基本的に言葉がわからない愛犬に指示や褒めを理解してもらうには人側の対応が非常に重要です。 伝わらない状況が続くのは、飼い主さんにとっても愛犬にとってもストレスです。伝わっていないなと感じた時には、伝え方を見直してみてください。愛犬にしっかりと伝わった時には愛情がさらに増すこと間違いなしです。 また、指示ではなく「かわいいね、大好きだよ、いつもありがとう」といった言葉は、愛犬に意味は伝わらなくても飼い主さんが穏やで優しいトーンで話しかけてくれたら愛犬もうれしい気持ちになるはずです。伝えたい内容によって方法をうまく使いわけ、愛犬との良好なコミュニケーションをしっかりとりましょう。

猫と暮らすと癒されて健康になる?!飼い主さんのメリットを紹介

猫を飼っていると「癒される」と多くの飼い主さんが思っているのではないでしょうか。猫の柔らかく温かい体に触れているだけで、心が落ち着きますよね。 実際に、猫が人間の健康や心にもたらすさまざまなメリットについて研究が進んでいます。今回は人が猫と暮らすメリットについての研究を紹介、解説します。

猫といると癒されて幸福感が高まる

猫,最新研究,癒し,オキシトシン,コミュニケーション,高齢 大きなメリットは「猫に癒される」ことでしょう。猫を撫でるなどの触れ合いによって「オキシトシン」というホルモンが放出されると考えられています。そのため、気持ちが落ち着いたり不安が軽くなったりすることが期待できるのです。 オキシトシンは、分娩時に子宮を収縮させたり母乳の分泌を促したりする働きがあることで知られていました。さらに人と人の触れ合いや愛着、社会活動に深く関係するホルモンでもあり、ストレスの緩和や不安の軽減にも関与しています。 2015年には、「人と人」だけでなく「人と犬」との間でもオキシトシン分泌されることが報告されています。この報告により、信頼関係にある人と犬ではアイコンタクトが増え、双方にオキシトシンが分泌されることが判明しました。 猫の場合も、撫でて触れることでオキシトシンが分泌されると考えられています。ただし、飼い主側の一方的で強引な触れ合いでは、効果はないかもしれません。猫も人もリラックスしていることが重要でしょう。

子どもたちの心を癒す猫

猫,最新研究,癒し,オキシトシン,コミュニケーション,高齢 猫は子どもの情操教育や命の教育、コミュニケーションにも良いといわれています。 たとえば、不登校や引きこもりの心配がある子どもにとっても猫は大きな存在です。 実際に不登校の子どもたちを受け入れている長野県動物愛護センター「ハローアニマル子どもサポート」では、猫をはじめとする動物の存在が子どもたちの心理状態の改善や自我の安定に役立つと報告しています。 「子どもサポート」にいる動物は、長野県内の保健福祉事務所から引き継いだ犬や猫、センターが飼育するウサギやモルモット、ヤギなどです。特に、勝手で自由気ままな行動をする猫が、緊張している子どもたちをなごませる存在になっています。 同センターの所長は、
「同じ空間にただいるだけでいいのだ」 (引用:松澤 淑美 【医学系】動物が人を癒すメカニズム~人と動物の絆~ バイオフィードバック研究 2021 年 48 巻 2 号 p. 67-71
と述べています。 犬のようにアイコンタクトやお手などは必要ないので、無理に仲良くなろうと思わなくてもいいところがポイントのようです。

コミュニケーションをとる猫

しかし、「ミケ」という猫だけは、自分から子どもにコミュニケーションを取っていると報告しています。数多くの施設見学者のなかから、ひきこもりなど支援の対象になる子どもを見分けて真っ先にすり寄って甘えるとか。「ミケ」に甘えられた子どもたちは「また来たい」と話すそうです。 「ミケ」は瀕死の状態で保護された猫。その猫が、ひきこもりの子に一歩踏み出す勇気を与えるというのも不思議なものを感じます。もちろん同センターでは、犬も子どもたちを元気にする大切な存在です。

高齢者の孤独感が消失して情緒が安定する

猫,最新研究,癒し,オキシトシン,コミュニケーション,高齢 高齢者の方にとっても、猫は元気を与えてくれます。一般社団法人ペットフード協会によると65歳以上の高齢者へのアンケート結果では、犬や猫を飼っているグループの方が飼っていないグループに比べて「通院回数が少ない」「孤独感やストレスを抱えていない」という回答が多くありました。 「情緒が安定するようになった」という回答は、犬を飼っている高齢者の40%に対し猫を飼っている高齢者は49%と大きく上回っています。 高齢の方にとっても、猫は孤独感やストレスを解消するコンパニオンアニマルといえるでしょう。一人暮らしの高齢者の方が猫を飼うことは、大きなメリットがあると考えられます。しかし、高齢の方の突然の入院などトラブル発生時の課題が残ります。 飼い主さん自身が、ペットシッターなどあらかじめトラブル発生時に来てくれる人を探しておくなど準備も必要です。近所の人や友人知人など、周囲の声掛けなども欠かせません。

猫を飼うと健康上のメリットが期待できる

猫,最新研究,癒し,オキシトシン,コミュニケーション,高齢 猫の飼育が、人の健康にもメリットをもたらすといわれています。ここでは2つの研究結果をご紹介します。

猫を飼うと血圧が下がる

「高血圧症の治療を受けているニューヨークの株式仲買人が、猫や犬を飼ったところ血圧が安定した」というニューヨーク州立大学による研究結果が、1999年アメリカ心臓協会の年次大会で発表されました。 この実験に参加したのは、喫煙歴がなく高血圧の症状(140/90/ml以上)がある男性24人、女性24人の株式仲買人です。彼らは過去5年間一人暮らしをしており、ストレスにさらされる仕事を行っています。ペットは飼育していません。無作為で薬のみの治療を行うグループと、猫や犬を飼うグループに分けそれぞれ半年間過ごしました。 半年後、ストレスがかかる暗算やスピーチなどのテストを行いました。犬や猫を飼っていないグループは薬物治療で血圧が下がっていたものの、テストによって血圧が上昇しました。 一方、犬や猫を飼っていたグループでもテストによって血圧は上昇しました。しかし、犬や猫を飼っていないグループに比べて、上昇した値は半分程度だったのです。 仕事では、緊張するシーンが多くストレスもたまりやすかったでしょう。犬や猫と暮らすことで緊張感がほぐれた結果、血圧も上がりにくくなったとも考えられます。

心疾患や脳卒中による死亡リスクが減る

アメリカで、「猫の飼育によって心臓発作の死亡リスクが約30%低下する」という研究報告が2009年に発表されました。 猫を飼っている人や猫を飼っていた人、犬を飼っている人、飼っていない人など4,435人を20年間追跡したところ、「猫を飼っていない人に比べ猫を飼っている、あるいは飼っていた人は心筋梗塞などで死亡するリスクが低い」という結果が得られました。 興味深いのは、ペットを飼ったことのない人よりも、かつて猫を飼ったことがある人のほうが死亡リスクは低いという結果です。猫の存在はそれだけ人にとって大きなものなのでしょう。 猫との暮らしで癒されるとストレスが減る、不安が少なくなるといったメリットが心臓病など深刻な病気を減らすのかもしれません。

猫の動画を見るだけでも癒される?

猫,最新研究,癒し,オキシトシン,コミュニケーション,高齢 興味深いことに、猫の動画を見るだけでも気持ちが前向きになり、エネルギーが高まるという研究報告があります。これは2015年インディアナ大学の研究者が約7,000人を対象に調査したものです。参加者らは、猫の動画を見たあと「不安やいら立ち、悲しみなどが少なくなった」「エネルギッシュで前向きになった」など報告しています。 「やるべきことを先延ばしにした罪悪感よりも猫の動画を見た喜びの方が大きい」などの意見もありました。仕事中に動画を見ても、猫の動画ならそれほど罪悪感がないのかもしれません。ちなみに参加者のうち約36%が猫好きで、60%が猫と犬どちらも好きということでした。 住宅事情などで猫を飼えない人も、猫の動画を見ることで元気になれそうです。

猫への依存し過ぎに注意しよう!

猫,最新研究,癒し,オキシトシン,コミュニケーション,高齢 猫との暮らしには、これまで見てきたようにさまざまなメリットがあります。一方で、猫への依存し過ぎにも注意が必要です。常に猫が心配で短時間の外出しかできなくなるなど、自分自身の生活がままならない状態になる恐れもあります。 いつでもべったり一緒だと、猫も飼い主さんに依存するようになりがちです。そうなると、ちょっとした留守番でも大きなストレスになり「鳴き続ける」「粗相をする」などの行動を起こすかもしれません。 ペットに依存しやすい人は、対人関係のトラブルを持ちやすく幸福感が低めという報告もあります。 猫は自分に癒しをくれるだけでなく、「家族など人々とのコミュニケーションにも役立つ」と言われていますので、人間関係を円滑にすることにも目を向けることで依存するリスクは減ります。もともと猫は単独行動をする動物です。猫からもらうたくさんのメリットに感謝しつつ、ほどよく距離感を保って生活するといいですね。

猫と仲良くなるにはどうすればいいの?コツや注意点を解説

「飼っている猫があまりなついてくれない」「家族にはなついているのに自分だけはダメ」と悩んでいませんか?もしかしたら、猫が嫌がる行動を知らないうちに行っているかもしれません。 今回は、猫と仲良くなるコツや注意点を解説します。ちょっと注意するだけで、猫との距離が縮まる可能性が高くなりますよ。

猫と仲良くなるコツ

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飼い主さんはなるべく静かな行動を心がけ、猫が自分から寄ってくるのを待つのがコツです。そのため、仲良くなるには飼い主さんの我慢と忍耐が必要になります。

静かに行動する

猫はドスドス、バタバタと行動する人が苦手です。多くの猫が元気いっぱいの人間の子どもを嫌がるのは、こうした理由もあります。足音を立てないように歩くなど、静かに行動するように意識してみてください。

大声を出さない

大好きな猫にかまいたくて、つい名前を呼びたくなりますよね。普段の会話でも声が大きい人もいるでしょう。しかし、猫は大きな声も苦手です。なるべく小声で話すようにしましょう。大きなクシャミなども注意が必要です。

あえて無視をする

床に座ったら、猫をかまわずに気にしないようにしましょう。猫が来ても目で追ったり、声をかけたりしないようにしましょう。それだけで猫が近づいてくる場合があります。猫の視線の高さになると警戒心が薄れるので、猫に背中を向けて寝転んでもいいでしょう。

近づいてきたらおやつを与える

猫が近づいてきたら、手からおやつを食べさせます。液状のおやつを少しずつなめさせるのもおすすめです。この時も、声を出さず黙って見守るようにします。 「おいしいおやつを騒がずに食べさせてくれる人」と認識し、だんだん警戒心を解いてくるでしょう。

一緒に遊ぶ

猫じゃらしなどで遊ぶのもいい方法です。特に子猫は一緒に遊んでくれる人を好みます。遊ぶときも、しつこくせず猫のペースに合わせましょう。

猫が人になついてるサイン

猫,サインランゲージ,コミュニケーション,仲良し,ゴロゴロ 猫のしぐさや行動で、人になついているかどうかが予測できます。愛猫の行動をチェックしてみてください。

猫から近づいてきて体をスリスリする

猫の方から人に近づいてきて、飼い主さんに体をスリスリするなどのしぐさがみられたら、なついて甘えていると考えていいでしょう。

膝に乗ってくる

猫が膝に乗ってくるのは、敵意がなく懐いている証拠です。ゆっくり首筋などをなでてあげましょう。

ゴロゴロ喉を鳴らす

膝に乗っているときや、なでているときにゴロゴロと喉を鳴らしている場合もなついているといえるでしょう。飼い主さんがフードを用意している間、嬉しくてゴロゴロと鳴らすときもあります。 喉をゴロゴロと鳴らすのは、子猫がおっぱいを飲んでいることを母猫に伝える行ための動です。大人の猫が喉を鳴らすときはリラックスしている状態といえます。ただ、調子が悪いときも喉を鳴らす場合があるので、食欲や排泄の状態、猫の様子なども合わせて判断してください。

鳴いてコミュニケーションを取ろうとする

なついていると「ご飯ちょうだい」「遊んで」など、猫は鳴いて人とコミュニケーションを取ろうとします。猫同士では鳴き声でコミュニケーションをとりませんが、好きな人とは鳴き声を使ってコミュニケーションを取ります。

人のあとをついて歩く

大好きな人のあとをついて歩く猫もいます。甘えん坊な猫に見られる行動です。

お腹を見せる

寝っ転がってお腹を見せるのも、なついて甘えている行動です。やわらかいお腹は、猫にとって弱点なので普通は見せるのを嫌がります。 ほかにも、「一緒に寝る」「人の鼻に自分の鼻を付けてくる」「人の手や足をなめる」などの行動もなついている証拠といえるでしょう。

猫に嫌われるNG行為に注意

猫,サインランゲージ,コミュニケーション,仲良し,ゴロゴロ せっかく仲良くなれたのに、猫に嫌われてしまう場合があります。ほとんどの原因は「無理強い」「大げさな行動」です。

猫を追いかけまわす

「抱っこしたい」「なでたい」と思っても、決して猫を追いかけないでください。猫は恐怖心を抱き、その人が苦手になってしまいます。特に小さなお子さんには注意してあげましょう。

大声でほめる

なでながら大声でほめても効果はありません。むしろ苦手になってしまいます。ほめたいときは、おやつを与えたり、静かに声をかけたりするのがおすすめです。

叱る・叩く

粗相をしたり、いたずらをしたからといって、叱ったり叩いたりすることは絶対にやめましょう。信頼関係が崩れてしまいます。

驚かす

リアクションがおもしろいからといって、猫を驚かすのもやめましょう。驚いた経験がストレスになり、人に不信感を抱く恐れがあります。

嫌がっているのにかまい続ける

耳が倒れ、しっぽをバタバタしているときは猫がイライラしているときです。なでたり抱っこしたりするのを中止してください。 それを無視して続けると嫌われるだけでなく、ひっかかれたり噛まれたりする恐れもあります。

隠れている猫を引っ張り出す

来客時など、怖がって家具の間や狭い場所に逃げ込むことがあります。その際、無理に引っ張り出すのはやめましょう

仲良くなるのに時間がかかる猫もいる

猫,サインランゲージ,コミュニケーション,仲良し,ゴロゴロ いろいろ試してみても、なかなか仲良くなれない猫もいます。しかしあきらめたり、かまったりせずに猫が心を開いてくれるのを待ちましょう。 特に子猫時代、「兄弟猫から早く離された」「人と触れ合った経験がない」猫はすぐに仲良くなるのは難しいかもしれません。野良猫時代が長かった猫や過去に虐待を受けた猫も、時間がかかる可能性があります。 猫が快適に暮らせる環境を維持しながら大らかな心で見守っていると、いつか猫から近づいてくれるはずです。

まとめ

猫,サインランゲージ,コミュニケーション,仲良し,ゴロゴロ 猫と仲良くなるには、「かまいすぎない」「静かに過ごす」のが効果的です。早く仲良くなりたいと、焦ってしつこくかまうとますます嫌われてしまうので注意しましょう。 猫から近づいてくる、体をすりよせてくる、喉をゴロゴロと鳴らすようになったら警戒心を解いた証拠です。しかし中には、なかなか心を開いてくれない猫もいます。あきらめずに猫のほうから近づいてくるのを待ちましょう。

犬も仮病を使う!?理由と対策、病気との見分け方をご紹介

飼い主のみなさんは、人生で一度くらいは仮病を使った経験があるかもしれません。では、犬は仮病を使うことはあるのでしょうか?結論だけお伝えすると、犬も仮病のような行動をとることがあります。 この記事では、犬が仮病を使う理由と対策、本当の病気との見分け方について解説していきます。

犬の仮病とは

犬,仮病,病気,コミュニケーション,スキンシップ 人と同様、犬の仮病はさまざまですが、以下のような行動がよく見られます。
  • 体が震える
  • 足を引きずって歩く
  • お腹が痛いふりをする
  • ご飯を食べなくなる
慌てて病院を受診しても、症状や悪いところは見つからないため、「とりあえず様子を見ましょう」と言われる場合が多いです。 ちなみに、獣医学的には「仮病」と診断されることはありませんが、この記事ではあえて「仮病」と表記させていただきます。

犬が仮病を使う理由

犬,仮病,病気,コミュニケーション,スキンシップ では、なぜ犬は仮病を使うのでしょうか?その理由はいくつか考えられます。

1. 飼い主に構ってもらいたい

犬は、ケガや体調不良のときに飼い主がやさしくしてくれたことを覚えています。 すると、病気の時と同じことをすれば飼い主が構ってくれたり優しくしてくれることを期待し、仮病を使うことがあります。 多くの場合、飼い主とのコミュニケーション不足が原因と考えられます。

2. 何かを要求している

例えば、普段は食べていたご飯やおやつを突然食べなくなった場合に、もっと美味しいものが食べたいと要求している可能性があります。 散歩が嫌な場合は足を引きずるような行動をしたり、爪切りやシャンプーが嫌な場合は聞こえないふりや元気のないふりをしたりすることもあります。

愛犬が仮病を使っていたら?

犬,仮病,病気,コミュニケーション,スキンシップ もし、愛犬が仮病を使っていることがわかったら、以下のように対処しましょう。

コミュニケーションの時間をしっかり取る

犬が仮病を使うのは、飼い主とのコミュニケーションやスキンシップが足りていない場合が多いです。まずは、愛犬と遊ぶ、撫でる、トレーニングをする等コミュニケーションを取る時間をしっかり確保しましょう。 この場合、一時的に犬とコミュニケーションを取る時間を増やすのではなく、普段のコミュニケーション量を増やす必要があります。仮病を使わなくなったからといって、コミュニケーションを減らしてしまうと、また仮病を使うようになりエスカレートしかねませんので注意しましょう。

不満を解消する

いつもの食事に飽きてしまったり、試供品などで一度だけ食べたものがおいしかったりなど、現在の食事内容に満足していない場合があります。 飼い主に構ってもらいたくてご飯を食べない場合はスキンシップを増やすことで改善できるかもしれませんが、食事に不満があるようでしたらご飯の変更も検討しましょう。 散歩に行きたがらない場合は、その理由を見つけて不満を解消してあげましょう。

仮病を見分ける

犬,仮病,病気,コミュニケーション,スキンシップ 犬が仮病を使っているかどうかを見分けるのは大変難しいです。仮病だと思っていたら本当に病気だった!とならないように、仮病の判断は慎重に行いましょう。不安な場合は、獣医師に診てもらうのが安心です。

ケース別の見分け方

1. ご飯を食べない場合

ご飯を食べないようであれば、すぐに下げてしまいましょう。もし仮病であれば、名残惜しそうにしていたり、時間を置いて再度ご飯をあげると食べるはずです。

2. 足を引きずる場合

引きずっている部分を軽く触っても痛がらないようであれば仮病の可能性が高いです。また、「おやつだよ」と声をかけたときに、いつも通りに元気におやつを要求する場合も仮病の可能性が高いでしょう。
<注意> 犬が仮病を使うたびにおやつをあげすぎてしまうと、同じことをすればおやつをもらえると学習してしまいます。 仮病なのかどうかを確認するのではなく、根本的に仮病を使わなくてもいい環境を整えてあげてください。

初めての行動だったら病気の可能性が高い

今までに、腹痛や、足の痛みなどの経験があれば、そのような行動を取れば飼い主が優しくしてくれることを知っています。 しかし、経験がない場合はその行動をすることはできません。そのため、初めて見る行動の場合は本当の病気である可能性が高いです。

飼い主がいない時の反応を確認する

飼い主が目の前にいなければ仮病を使う必要がありません。 愛犬が仮病を使っているかもしれないと思ったら、見守りカメラや、スマートフォンのビデオ機能などで飼い主がそばにいないときの様子を観察してみましょう。

他の異常はないか

本当に体調が悪い場合、他の部分にも異常が現れている可能性があります。
  • おしっこやうんちの量・色はいつも通りか
  • 呼吸は乱れていないか
  • 歯茎の色は健康的なピンク色をしているか
  • 食事や水分補給は適切か
  • 脱毛は見られないか
もし、これらの異常が見られたら病気の可能性が高いですので、動物病院を受診しましょう。

まとめ

犬,仮病,病気,コミュニケーション,スキンシップ 愛犬が仮病を使っている場合、飼い主からの愛情やスキンシップが不足している可能性が高いです。愛犬に寂しい思いをさせないよう、普段からしっかりスキンシップを取り、愛情を注いであげてください。 仮病か本当の病気かを区別するのは獣医師でもとても難しく、検査結果に異常はなくても、病気の一歩手前の状態である可能性もあります。症状が悪化したり、再発したなどがあれば、必ず獣医師に相談するようにしましょう。

癒しや安らぎが得られる!アニマルセラピーの種類と効果とは?

皆さんは、アニマルセラピーという言葉を聞いたことがありますか? 人間は動物との触れ合いによって心が癒されるというのはご存知かと思います。近年、外出自粛の影響でペットを飼う人が増えるなか、アニマルセラピーという言葉を耳にする機会が多くなった方もいるでしょう。しかし、どんなものなのかをご存知な方は少ないのではないでしょうか。 今回は、アニマルセラピーの種類と効果についてご紹介していきます。

アニマルセラピーとは

アニマルセラピー,心理学,動物介在,コミュニケーション 「アニマルセラピー」とは動物を用いた心理療法(セラピー)の一種で、世界各地で行われている科学に裏付けされた心理療法です。医療や介護、教育の現場などで活用されており、人と動物の触れ合いを通して症状の緩和・改善を目的に活用されています。 アニマルセラピーは大きく分けて以下の3種類があります。

動物介在活動(Animal Assisted Activity)

ボランティアなどを通して生活の質(QOL)や情緒的な安定を目的として行われる活動。 日本においてアニマルセラピーといえばこちらの意味が一般的で、医療従事者は介入しません。

動物介在療法(Animal Assisted Therapy)

病気や症状の治療を目標として医療従事者が主導し、動物を介在させて行う医療行為。 日本以外の国では、アニマルセラピーといえば一般的にこちらのことを指します。患者の状態に合わせて治療目的を設定して、心や身体、社会的機能の向上を目指します。

動物介在教育(Animal Assisted Education)

動物の育成などを通して、命の大切さや社会性、協調性、思いやりの心などを子供たちに学ばせる活動。 例としては、情操教育の一部としてペットを飼ったり、小学校で動物を飼うなどが該当します。

アニマルセラピーの歴史

アニマルセラピー,心理学,動物介在,コミュニケーション アニマルセラピーの起源は古く、古代ローマ時代に傷ついた兵士のリハビリに乗馬を用いたことだとされています。 現代的なアニマルセラピーの始まりは18世紀末で、イギリスのある施設において、動物を飼育することで精神障害者の治療効果が上がったという報告も存在します。 精神分析で有名な心理学者のフロイトは、患者の緊張を抑えるために、飼っていたチャウチャウを患者の傍で座らせていたことは有名でしょう。このようにアニマルセラピーは海外を中心に発展してきた心理療法であり、海外では動物介在活動だけでなく、動物介在療法も積極的に利用されてきました。

日本におけるアニマルセラピー

日本へは1970年代にドイツから乗馬療法が紹介されたのが始まりです。 日本におけるアニマルセラピーの歴史は浅く、長期の闘病や家族と離れて暮らさなければならない人の心に寄り添うことを目的とした動物介在活動を主としています。 動物介在療法の普及が遅れている理由としては、ペット同伴が可能な場所が少ないことや、飼い主のマナー意識がまだまだ低く、社会の理解を得られ辛いことなどが考えられます。

アニマルセラピーで得られる2つの効果

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1. 心理的効果

心理学や医学の世界では、幸福感の増大・孤独感の減少・ストレス軽減など、動物との関わりは人間に対して一定の癒し効果があることは昔から知られおり、それは「無条件の愛」を参加者に与えてくれるからと言われています。 動物は参加者が何者であるかに関係なく接してくれます。参加者は動物の前ではありのままの自分になることができ、その状態を受け入れてもらえることに喜びを感じます。 荒んだ心を穏やかにしたり、心を閉ざした人の心を開いたりと、動物は人間の心を癒して生きる希望を与えてくれるほか、身体の治療を目的とした癒しももたらしてくれます。

2. 社会的効果

動物を介してコミュニケーションを取ることができます。参加者同士や、家族・医療従事者との会話が増え人間関係が円滑になります。 特に、病院や介護施設を長く利用している方や、生き辛さを感じている参加者にとって、治療や世話を受ける側からブラッシングや散歩をしてあげる側になれる時間・経験は、前向きな気持ちになる動機づけになります。

アニマルセラピーを受けられる場所・施設

アニマルセラピー,心理学,動物介在,コミュニケーション 海外と比べるとまだあまり普及しているとは言えませんが、アニマルセラピーへの注目が高まるとともに、少しずつ取り入れる病院や老人ホームが増えてきました。

病院

長期入院をしている患者や、リハビリを必要とする患者に「動物の世話をする」という目的を与えることで、生きる希望を持たせたり、作業を通してリハビリを促したりします。 また、ターミナルケアの現場で活用されることもあります。

老人ホーム・グループホーム

高齢化が進む日本ではアニマルセラピーの認知症予防・改善効果に注目し、老人ホームやグループホームへの導入が広まっています。孤独な気持ちになりがちなホーム生活で、定期的なセラピードックとの接触は気持ちが前向きになり、やる気や意欲を高めてくれます

まとめ

アニマルセラピー,心理学,動物介在,コミュニケーション ペットを飼っている方は、アニマルセラピーの効果について共感できるところも多々あるでしょう。動物には不思議な力があり、大切な存在が私たちを癒してくれるというのはとても幸せなことです。 日本におけるアニマルセラピーは海外と比べると普及が遅れていますが、高齢者の健康増進効果を期待され、アニマルセラピーの導入が広まっていく流れが出来上がりつつあります。今後さらに人と動物の距離が近くなり、お互いに癒せる関係になれるといいですね。

猫の鳴き声から感情を読み取ろう!猫語を推測するアプリもご紹介

多くの人を魅了する猫の鳴き声。長く飼っていると「今の鳴き声は喜んでいる」「威嚇している」など多少なりともわかってくるのではないでしょうか。 この記事では、猫の鳴き声から読み取れる感情と、鳴き声に関連するスマホアプリをご紹介します。鳴き声から猫の感情を読み取り、愛猫とコミュニケーションをとりましょう!

猫が鳴く理由

猫,鳴き声,要求,コミュニケーション,感情,アプリ,SNS 猫は猫同士や飼い主とのコミュニケーションのために鳴くことが多いです。 子猫のときは、母猫への要求を伝えるために「ミャーミャー」と甲高い声で鳴きます。生まれたばかりの頃は、空腹や排泄などはすべて母猫に面倒を見てもらっているため、子猫と母猫とのコミュニケーションはとても重要です。 また、野良猫の場合、普段はあまり鳴かず、発情期やケンカ、高いところに登って降りられなく困っているときなど、緊急性の高い場合に鳴くことが多いです。

鳴き声から読み取れる感情

猫,鳴き声,要求,コミュニケーション,感情,アプリ,SNS 猫の鳴き声はバリエーション豊かで、さまざまな感情を表しています。ぜひ、愛猫の普段の鳴き声にどんな意味があるのか考えてみてください。

「ニャーン」、「ニャオ」

何か要求があるときに、はっきりとした声で鳴きます。 「お腹が空いた」「構ってほしい」「トイレをきれいにしてほしい」など、その要求はさまざまですが、猫の様子を伺いながら何を要求しているのかを考えてあげましょう。 要求が満たされた時に鳴くこともあります。

「ニャッ」

「おはよう」や「調子はどう?」などの軽い挨拶や、飼い主に話しかけられたときにはそれに対する返事をしています。 もともと猫同士の挨拶は、鼻をくっつけたりなどのボディランゲージで行っていましたが、人と生活する中で、鳴き声で挨拶をするようになったと考えられています。

「ウニャ」

食事中にウニャウニャと鳴いているときは、ご飯が美味しいということを意味しています。 愛猫のために一生懸命選んだり、手作りしたご飯で喜んでくれたらとてもうれしいですね。

「ウー」、「シャー」

何かに警戒したり、恐怖を感じています。尻尾が膨らんだり、毛を逆立てているかもしれません。 こんなときに無理に触ろうとすると、引っかかれてケガをしてしまうこともありますので、しばらく様子を見つつ近づき過ぎないようにしましょう。

「カカカ」

これは「クラッキング」と呼ばれ、通常の猫の鳴き声とは少し違って聞こえます。 動いているものに反応しているときや、獲物に対して捕まえられずもどかしかったり、警戒や不安な気持ちから行うことが多いです。 また、飼い主さんに対して信頼を表していたり、不満やストレスを伝えたいときに行うこともあります。

鳴く動作だけ見せる

猫が口を開けて鳴いているように見えるのに、声が全く聞こえない鳴き方を「サイレントニャー」と呼ぶことがあります。 これは、人間には聞こえないような高周波で鳴いているという説と、鳴いているそぶりだけ見せて本当は鳴いていないという説があります。 簡単な挨拶や飼い主さんに甘えたいときに行います。

声の高さも猫の気持ちを感じ取る指標に

猫,鳴き声,要求,コミュニケーション,感情,アプリ,SNS 猫の気持ちは、鳴き方だけでなく、声の高さで感じとることもできます。

高い鳴き声

普段より高い声を出している場合、甘えたり、興奮したりして気持ちが高ぶっています。 子猫は高い声で鳴くことで、母猫に甘えたり、さまざまな要求を訴えているのです。

低い鳴き声

普段より鳴き声が低い場合、強い主張や威嚇をしています。また、不安な気持ちを紛らわそうとしています。 基本的にあまり良い状態ではないため、原因を探して取り除いてあげましょう。攻撃的になっている場合は、あまり関わらずそっとしておいてあげてください。

中間の鳴き声

高くも低くもなく、中間的な鳴き声をしている場合は、平常な状態です。ただの挨拶か、軽めな要求や主張をしています。

猫の鳴き声に関するアプリもある!

猫,鳴き声,要求,コミュニケーション,感情,アプリ,SNS 猫語の翻訳の精度には目をつぶらないといけないところもありますが、無料で利用できるアプリがいくつかあります。 アプリで猫の気持ちが正確に分かるわけではないものの、猫が何を考えているのかをよく考えるきっかけにもなります。 試しに、愛猫と一緒に遊んでみてはいかがでしょうか。

にゃんトーク

Amazonのアレクサの開発に携わったエンジニアが作ったアプリで、猫の鳴き声をアプリに聞かせるとその時の感情を予測して文字として表示してくれます。 はじめは限られた数の感情しか翻訳できませんが、アプリに学習させることでさまざまな鳴き声の違いを認識し、徐々に精度が高まっていきます。 以前は英語版のみでしたが、日本語版が出たことでSNSを中心に多くの人が猫とのコミュニケーションを楽しんでいます。
iOS版:https://apps.apple.com/jp/app/meowtalk-cat-translator/id1524038030 Android版:https://play.google.com/store/apps/details?id=com.akvelon.meowtalk&hl=ja&gl=US

人猫語翻訳機

猫のアイコンを押すと、その絵にあった猫語が再生されるアプリです。無料版では8種類の鳴き声を再生されます。 さらに、人間の言葉を猫語に変換して再生する機能もあります。今まで猫に伝えられなかった言葉を、このアプリを通じて伝えてみるのはいかがでしょうか?
iOS版:https://apps.apple.com/jp/app/%E4%BA%BA%E7%8C%AB%E8%AA%9E%E7%BF%BB%E8%A8%B3%E6%A9%9F/id464511058 Android版:https://play.google.com/store/apps/details?id=games.lenvik.tfc1

まとめ

猫,鳴き声,要求,コミュニケーション,感情,アプリ,SNS 猫は鳴き声で、甘えたり、ご飯を要求したり、威嚇したりなど、さまざまな感情を表現します。長く飼っていれば何を言っているのか、何を要求しているのかわかってくるようになるでしょう。 最近では、猫の言葉を手軽に推測して遊べるスマホアプリも登場しています。これらもうまく活用して、愛猫との暮らしを楽しんでくださいね。