犬の視力低下のサインとは?視力が衰えたシニア犬のための6つの工夫

視力の低下は、シニア犬によく見られる身体の変化です。

視力が低下すると生活への影響も大きいですし、その背後に病気が隠れていることもあるため、特にシニア犬と暮らしている方は注意が必要です。

今回は、視力低下のサインや原因となる病気、そして視力が衰えたシニア犬が快適に過ごせるように飼い主さんができる工夫をご紹介します。

シニア犬の視力低下の行動サイン

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犬は元々、視覚よりも聴覚や嗅覚からより多くの情報を得ており、また、住み慣れた家や散歩コースは記憶しているため、視力が低下してもある程度までは不自由なく生活ができます。

そのため、犬の視力の低下は気付きにくく、飼い主さんの日々の観察が大切です。

日常生活で現れる視力低下のサイン・行動をリストアップしました。

  • 人やものにぶつかる・段差につまずくようになる
  • 不安や恐怖を感じやすくなる
  • ものをよく嗅ぐようになる
  • 音によく反応するようになる

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

人やものにぶつかる・段差につまずくようになる

視力が低下すると距離感が掴みにくくなるため、人やものにぶつかったり段差につまずいたりするようになります。
犬のよく知っているテリトリーの中ならば、嗅覚や記憶から避けることができますが、家具の配置を変えたり、初めての場所に行ったりした時にこのような行動が見られたら、視力低下のサインかもしれません。

不安や恐怖を感じやすくなる

目が見えにくいと周りの状況を把握しにくいため、今まで気にならなかったことも不安に感じやすくなります。そのため、無駄吠えが増えたり、攻撃的になることがあります。
また、安心感を得るために飼い主の近くにいる時間が増えることもあるようです。

ものをよく嗅ぐようになる

障害物や新しいものがあると、今まで以上によく嗅ぐことがあります。
匂いをしっかりと嗅ぐことで周囲の情報を確認しているため、危険ものでなければ納得のいくまで嗅がせてあげると良いでしょう。

音によく反応するようになる

視力が低下した分聴覚が鋭くなり、様々な音に敏感に反応するようになることがあります。
そのため、今まで反応しなかった音を気にして、吠えたり落ち着かなくなったりしてしまいます。

犬の視力セルフチェック方法

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自宅で簡単に犬の視力をチェックする方法をご紹介します。あくまでセルフチェックのため、日常の行動観察や定期検診と合わせて確認してください。

1. 物を目で追えているかチェック

音や匂いのないティッシュやコットンを丸めたものを犬の目の前で落として、視線や体で追えているかをチェックします。
反応がない場合は、視力が低下している可能性があります。

2. 瞳孔反射をチェック

暗くした部屋で犬の目を慣らした後、部屋を明るくして瞳孔が伸縮するかをチェックします。
光を正常に感じている場合は、光の量を調節するために瞳孔が伸縮する様子が見られます。

3. 障害物を避けられるかチェック

先述した通り、犬は視力が低下しても、住み慣れた部屋の中ではものにぶつからずに行動できます。
犬の視力低下をチェックするために、普段置かない位置に障害物を置いてみましょう。ぶつかっても怪我をしない、柔らかくて安全なものを置くようにしてくださいね。
上手に避けられなかった場合は、視力が低下している可能性が高いです。

視力低下の原因となる病気

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老化による視力低下の背景には、目の病気が隠れていることもあります。
以下では、視力低下を伴う主な3つの病気について説明します。

1.白内障

白内障は徐々に目が白く濁り、視力が低下していく病気です。
10歳ごろから発症することが多いです。

外科手術を行わない場合は、白濁の進行を抑えるための点眼サプリメントが勧められます。
ステージが進行すると、ぶどう膜炎の併発や、緊急的な治療が必要な緑内障に移行することがあるため、目の白濁を見つけたら早めに動物病院に相談しましょう。

2.緑内障

若年でもかかりうる病気で、眼圧が異常に高くなり痛みが伴います。
目が大きくなったように見える、目の充血、顔や目の周りを触ろうとすると嫌がる、まばたきの回数が多い、視力低下などの症状が見られます。
予防が難しく、治療が遅れると失明の恐れもあるため、早期発見と継続的な治療が必要になります。

3.進行性網膜萎縮

網膜が徐々に薄くなり、最終的には失明してしまう病気です。
初期症状は夜盲という、暗い場所でのみ視力が低下するもので、昼間には気が付きにくいため注意が必要です。
主に夜間に視力が低下しているような行動が見られた場合は、動物病院に連れていきましょう。

視力が衰えたシニア犬のためにできる6つの工夫

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一時的な病気が原因でない限り、視力は一度低下すると大きく改善することはありません。そのため、目が見えにくい状態でも安全に過ごせるよう、環境を整えてあげることが大切です。
以下では、シニア犬のために飼い主さんができる工夫をご紹介します。

1. バリアフリーの家を作る

ぶつかったりつまづいたりして怪我をしないよう、障害物を取り除いであげましょう。
家具自体の配置を大きく変えてしまうと混乱してしまう可能性があるため、位置は変えず、机の角など危ない箇所を保護するコード類を壁に寄せるなどの対策をしましょう。

ものにぶつかるのを繰り返してしまうと、犬は歩くことに自信を無くしてしまい、動くことをためらうようになってしまいます。犬がひとりで安心して歩ける環境を作ることは、体力や筋力の維持にもつながります。


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2. 散歩は明るいうちに行く

散歩は明るい時間帯に行くようにしましょう。
その際、障害物にぶつかったり段差につまづかないように、気をつけてあげてください。

3. 安心できる空間を作る

視力の低下とともに、不安や恐怖を感じやすくなります。
無駄吠えや攻撃的になることを防ぐためにも、安心して過ごせるスペースが確保されているか、もう一度確かめましょう。

4. 目のケアをする

目やにや涙やけを放置してしまうと、炎症の原因になります。コットンやガーゼで優しく拭き取りましょう。
普段から目のケアに慣れておくことで、目の病気にかかってしまった場合の対処がしやすくなります。

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5. 急に触れない

周りが見えにくい状態で急に触ってしまうと驚かせてしまい、中には不安や恐怖を感じる犬もいるでしょう。
事前に声をかけたり、匂いを嗅がせたりしてから触るようにしましょう。

6. ひげをカットしない

犬はひげからも補完的に周囲の情報をキャッチしています。視力が低下した分を補えるように、ひげは切らないであげましょう。

トリミングに連れて行く場合は、トリマーさんに相談して切らないようにしてもらいましょう。

まとめ

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今回はシニア犬の視力低下の行動サインとその原因となる病気、そして飼い主さんができる工夫をご紹介しました。
視力は徐々に低下することが多いため、毎日一緒にいても気が付きにくいです。
そのため、行動の観察や定期検診、ご紹介したセルフチェック方法を使って、しっかりと目が見えているかどうかを確認してあげてくださいね。

【犬クイズ】実はストレスが原因かも。見落としがちなしぐさとは?

愛犬がいつもと違ったしぐさをしていても、「まあそんなこともあるか」と見落としていませんか?実はそれ、愛犬がストレスを抱えているサインかもしれません。

犬がストレスを抱えたときに見せるしぐさや、ストレスの原因、そしてその解消方法を、クイズを通して紹介していきます。

それではさっそく、犬のストレスクイズにチャレンジしてみましょう!
Q.1 犬がストレスを感じているサインとして「誤っている」のはどれ?
正解です!
不正解です!
正解は「お腹を上に向けて寝転がる」です。
犬が緊張しているとき、ストレスを感じているとき、不安がっているときのサインには、以下のようなものがあります。
  • 眠くなさそうなのにあくびをしている
  • 鼻や口をなめる頻度が極端に多い
  • 指示していないのにずっと座っていたり伏せていたりする
  • 頻繁に頭を振る
  • からだの一部をなめ続けている
  • 自分のしっぽを延々と追いかけ回す
  • 同じ場所を行ったり来たりする
  • ずっと吠えつづける
  • 前脚を宙に浮かせている
  • 留守番中に破壊行動を行う
  • 何もない空中にかみつくしぐさをする
人見知りの犬が来客に怯えているときや、他の犬や動物に威嚇されているときなど、一時的で原因がはっきりしているときであれば、過度に心配する必要はないでしょう。しかし、平常時にこのような行動がよく見られるのであれば、犬が何らかの慢性的なストレスを抱えている可能性があります。

また、ストレスを抱えた人間が円形脱毛症になることがあるのと同じように、犬もストレスによって毛が抜け落ちることがあります。
Q.2 犬がストレスを感じにくい家族関係はどれ?
正解です!
不正解です!
正解は「家族と毎日顔を合わせる」です。
飼い主に子供ができたり、家族が別居したり、新しくペットを迎え入れたりすることで、周りの環境が大きく変化し、その犬との付き合い方が急に変わるような場合は、犬にとって大きなストレスとなってしまう可能性があります。

また、家族同士で喧嘩をしてしまうと、犬は嫌な雰囲気を察知してストレスを感じます。犬によっては、あくびを連発する、吠えるなどのストレスサインが見られるでしょう。決して犬まで巻き込んでしまうことのないようにしましょう。
Q.3 犬の飼育環境として「誤っている」のはどれ?
正解です!
不正解です!
正解は「トイレには芳香剤を置いておく」です。
夏に室内が暑すぎたり、冬に寒すぎたりすることは犬の心身にとって大きな負担になりえます。寒冷地を出自とする犬や、熱帯地域が原産地の犬は特に室温に注意してあげましょう。

人見知りで、飼い主以外の人間や動物に会うのを怖がる犬の場合、外に出ることが苦になっていることがあります。歩きすぎも犬を疲れさせてしまうので、それぞれの犬に適した散歩時間や回数を見直しましょう。また、ベッドスペースやトイレはキレイにしておくことが大切ですが、それらの場所は犬にとって自分のにおいをつけておきたい場所。くさいからといって余計な芳香剤を置くなどすると犬にストレスとなることがありますので、犬の反応を見ながら極力ストレスがかからない環境作りを心がけましょう。
問正解/ 問中

今回はこちらの記事から問題を作成しました。 詳細が知りたい人はこちらも読んでみてください!
飼い犬がストレスを抱えているときに見られる行動と原因、対処法を紹介!
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撫ででいるとき突然、猫に噛まれた!原因と対処のポイント2つ

飼い猫が機嫌良さそうにすり寄ってきて、撫でてあげているとき。ゴロゴロと気持ち良さそうに喉を鳴らし、飼い主としても心安らぐ至福のひとときですよね。 しかし、目を細めてなすがままになっていた猫が、突然、撫でている手をガブリ!と噛んでくることがあります。猫飼いさんなら、この経験がある人も多いのではないでしょうか?甘噛みならよいのですが、結構本気でゴリゴリ噛まれることもあります。 それにしてもあの現象、一体なんなのでしょうか?この記事では、以下の2つをご紹介いたします。
  • 突然噛んできたその時、猫が考えている事
  • もしも噛まれた場合の対処法

怒っているわけではない?

あくびして牙の出た猫 突然噛まれてしまうと、飼い主としては「怒った?」と心配になってしまうかもしれません。 しかし、猫がもし本当に怒った場合には、いつもと違った声を出したり、毛を逆立てたりと、明らかに様子が変化します。 撫でて気持ち良さそうにしているのに、突然噛まれた時の事を思い返してみると、前兆という前兆もあまり見られないことが多いような気がしませんか? もちろん撫で方に問題があったり、触れて欲しくない場所に触ってしまった場合には、本当に怒っている可能性はあります。しかし、そうではなさそうな場合には、「怒っているので突然噛んできた」とは考えにくいのではないでしょうか。 では、怒っているわけではないとしたら、なぜ噛んでしまうのでしょう?

「気持ちが良すぎるから、もうやめて!」のサインだった?!

撫でてたら気持ちよさそうに寝た猫 この理由には、「あまりにも気持ちが良いので、もうやめて!」のサインという説があります。 さらに猫によっては、この「ガブリ!」に至るまで、微妙な変化があったりします。 例えば我が家の猫。最初は気持ち良さそうに鳴いているのですが、撫でるにつれて声が長く伸びるようになり、尻尾が不穏な動きをするようになります。 そのまま撫で続けると、こちらにお尻を向けた状態から、あるとき突然クルッとこちらを振り返ってガブリと噛まれてしまいます。

噛まれたときの対処方法

ごめん寝をする猫 もしも噛まれたとき、どのような対処をすれば良いのでしょうか? 猫とのコミュニケーションは、人間同士のように言葉を交わすことができないため、猫の意図を読み違えてしまうことがあります。 「猫がいたずらをした」とこちらが思っていても、猫としては「悪いことをしている」というつもりはなく、ただ本能にしたがって「やりたいことをやっている」ということがよくあります。 噛まれると痛いので、反射的に叩いたり大声を出したりしてしまうかもしれませんが、そこはぐっとこらえて、あえて無視をして離れるのが良いです。

噛まれる原因を取り除く、対処のポイント2つ

女の子と猫 「猫には猫の習性がある」と認識した上で、噛まれないために、飼い主としてその習性に適応していく必要があります。
    ①飼い猫が気持ちいいポイントを撫でてあげること ②飼い猫が噛んでくる直前のサインをよく観察すること
猫によっては以下のサインに当てはまらないこともありますが、撫でている最中よく観察していると、うちの猫にはこんな癖があるんだなというのが見えてきます。

撫でると喜ぶ部位

猫は、以下の部位を撫でられることが好きです。
  • 顎や首まわり
  • 頭や額
  • 背中
  • (猫によっては)尻尾の付け根
特に雌猫にとっては、「尻尾の付け根」を撫でられると喜ぶことが多いようです。

撫でると、猫が嫌がる部位

  • 尻尾
  • 手足
  • お腹
  • (猫によっては)尻尾の付け根
尻尾や手足などの末端部分は嫌がられることが多いようです。 猫にとってお腹は急所なので、基本的にはこちらから触るのは避けたほうが良いでしょう。心を許してくれた場合はゴロンと寝っ転がって触らせてくれるときもあるので、その場合には大丈夫でしょう。

噛んでくる直前のサインの例

以下のような変化が見られたら、撫でるのをやめてみましょう。だんだんとタイミングが分かってくるようになると思います。
  • 鳴き声が変化する
  • ゴロンとしてお腹を見せてくる(態勢を変える動きをする)
  • 尻尾を左右に振り始める

スキンシップをより楽しく

眠る猫 筆者も猫を飼っていますが、この現象に長年悩まされていました。最近では、撫でながらも「そろそろ来るな…」と、その頃合いを察知できるようになり、タイミングを見計らって手を離しています。 当初は、「なぜこんなことをするのだろう?」と不思議に思うことが多々ありました。しかし、猫のことを知るにつれ、その謎が少しずつ解けていくことに楽しさを覚えていきました。なかでも、この「撫でている最中にガブリ!」と噛まれたときは、その豹変ぶりにびっくりをしてしまいました。一筋縄ではいかない猫ごころを、身を以て感じられた一件でした。 撫でても噛まれてしまい困っているという方も、慣れてくれば、餅つきの相方同士のように呼吸も合ってくるようになります。いいタイミングでさっと離せるようになれば、もう大丈夫です! 飼い猫とのスキンシップがより楽しいものになると良いですね。

もしかして既に見逃してるかも?分かりにくい猫のストレスサインとは。

自分の気持ちを話すことができない猫たち。実は、日々の生活のなかでストレスを感じているかもしれません。 本当は猫ちゃんがが「助けて!」のサインを出しているのに、気がついてあげられていないとしたら、怖いですよね。 ここでは、猫がストレスを感じているときに出すサインをまとめています。ぜひ、愛猫がこのような行動をしていないか、確認してみてください。

ストレスの症状

猫がゴミ箱にいるけど、ストレスなの? 猫はストレスを感じると、行動が変わったり、性格や体調が変化します。その変にいち早く気がついてあげられるかが重要、と言えるでしょう。 また、それぞれの猫によっても、何が変化するかが異なります。普段の生活を思い出しながら各項目を点検してみましょう。

おもちゃで遊ばなくなる

猫がおもちゃで遊ぶ 突然、今まで遊んでいた大好きなおもちゃに興味を示さなくなることがあります。これは、猫におけるストレスの初期症状の1つです。 私たち人間も、考え事やストレスがあると、今まで好きだったものに手がつかなくなることがあります。それと同様に、猫も好きだったおもちゃで遊ばなくなることがあります。

グルーミング(毛づくろい)が減った

cat-grooming 猫は生きているうちの3分1をグルーミングに当てていると言われています。猫にとって、グルーミングは体を清潔に保ち、リラックス効果をもたらします。 猫にとって重要なグルーミングをしなくなるというのは、精神になんらかの変化があったと考えても良いでしょう。

グルーミングの時間が増えた

こちらは逆に、グルーミングが過剰である場合です。猫は、緊張やストレスからグルーミングの時間が増え、舐め続けてしまうことがあります。 同じ箇所を何度もグルーミングし続けてしまうと、そこだけ毛が抜けてしまい、結果的に炎症を起こしてしまうことにつながります。

部屋の隅などに隠れる

部屋の隅に隠れる猫 猫が見えない場所に隠れるようになるということは、人から避けていて、人と接したくないことを意味する場合があります。 もしかしたら、人と接するということにおいて、何かストレス原因があるのかもしれません。

トイレが定位置で出来なくなる

粗相をしてしまうことも、ストレスの初期症状と言われています。トイレ以外で排泄をする、部屋の至るところでトイレをするようになったなど、一見するとストレスからくる行動とは思えないですよね。 そのため、「なんでうまくできないの?」と猫に対して怒ってしまうことも。ストレスに気がついてあげられないどころか、むしろさらにストレスを与えてしまいかねません。

食欲がない・増えた

今まできちんと食事を取っていた猫が、急に食欲をなくした場合も、ストレスが考えられます。また逆に、今まで以上に食欲が旺盛になった場合にも、ストレスによる過食が考えられます。 日常的に猫がどれぐらいのごはんを食べるのかを、意識しておく必要があります。その上で、些細な変化に気がつくことが大切です。

他にもこんなストレス行動がある

さらにストレスが進行してしまうと、様々な変化が起こります。より気がつきにくいサインたちですので、些細な変化に気がついてあげられるようにしましょう。

突然真逆の行動をとる

cat-yawn こちらは、「転移行動」と呼ばれるもので、ストレスを感じた時に心を落ち着かせるために行う行動です。 猫は、失敗した時や嫌な事があった時に、あくびやグルーミングといった行動を取ることがあります。おもちゃで遊んでいたのに突然やめてしまったなどが例としてあげられるでしょう。 「飽きてしまったのかな?」と思いがちですが、心を鎮めるために取った行動の可能性があります。 また、この猫の転移行動は、人間で例えるなら「頭をかく」などがあげられます。頭をかく癖がある人は、心理状況として「ストレスを感じている」と分析できるそうです。

同じ行動をずっと続ける

grooming-cats こちらは、「常同行動」と言われており、同じ行動をずっと続けてしまう場合に使われます。例えば、同じ場所をずっとグルーミングし続け、地肌が見えるぐらいまで毛をむしってしまうなどがあげられます。 この常同行動はストレスが原因とされています。しかし適切な判断を素早くするのは、少し難しいかもしれません。 例えばグルーミングの常同行動の場合、それがストレスからくるものなのか、アレルギーからくるものなのかが分かりにくいのです。そのような場合には、すぐに獣医さんにみてもらうようにしましょう。

何もない場所に反応する

cat-looking 何もないのに、突然猫が飛びついたり攻撃をしようとしたりする事があります。これは、「真空行動」と呼ばれます。 夜中に運動会をするのも、この真空行動に当てはまります。運動不足や、日中のストレスなどが原因です。

八つ当たりをする

biting-cat こちらは「転嫁行動」と呼ばれる、比較的大きなストレスを感じた場合に取る行動です。 その瞬間のストレスだけでなく、日々のストレス蓄積でも起こります。愛猫が突然噛み付いてきたり、他の猫を攻撃していたら、注意したほうがいいでしょう。

猫の心の健康を守ろう!

cat-sleeping 日々のストレスの中には、衛生面や他の猫ちゃんとの関係、生活環境などからもストレスを受けることがあります。放っておくと、そこから様々な病気を引き起こしてしまうので注意が必要です。 日々猫ちゃんの変化に敏感になって、ずっと健康でいてもらえるように心がけましょう!

猫のサイン見逃してない?「今のトイレ、気に入らない…」

トイレを気に入っているか、チェック!

スコティッシュフォールド1 突然ですが、みなさんの猫ちゃんは、以下の行為をしたことはありますか?
  • トイレの縁に足をかけて排泄をする
  • 猫砂をいじらず、排泄後はトイレから急いで出ていく
  • トイレの壁などを引っ掻く
  • 空中をかいていることがある
  • トイレ以外で粗相(ウンチ・おしっこ)をする
1つでも当てはまることがあったら、猫ちゃんは今のトイレ環境に不満があるかもしれません。 猫ちゃんの中にはトイレに対するこだわりがとっても強い子もいます。 これを機に、トイレ環境を見直してみませんか?

見直そう!トイレ環境の5つのこと。

①トイレの大きさ

gata-68183_640.jpg 猫の先祖は砂漠の生き物なので、広い砂の上でのトイレを好む傾向があります。 猫が一周回れるくらいの大きさは確保し、なるべく大きいトイレおすすめです。

②トイレの数・場所

ドア トイレの数は、飼っている猫の数+1個以上必要だと言われています。 一箇所にまとめて置くのではなく、家の様々な場所に置くのが良いです。ただ、それぞれあまりにも遠すぎるのは逆効果。猫ちゃんの移動範囲に合わせた場所に設置しましょう。 一匹の猫ちゃんだけで安心して用を足せる環境が必要ですから、以下のような場所に設置するのがおすすめです。
  • 一方が壁
  • 見通しが良い
  • 人目につかない
  • 静か

③猫砂

猫なめ 猫砂を変えた途端に、”態度が変わる”、”トイレ以外で粗相をするようになる”というのは珍しくありません。 猫砂の好みがはっきりしている猫ちゃんには、飼い主さん側の都合があったとしても、猫ちゃんに合わせてあげる寛容さが必要です。 猫ちゃんの好む猫砂は、下記の記事も参考にしてみてくださいね。
愛猫にぴったりの猫砂はこれだ!【種類・特徴】
また、猫砂の量も重要です。砂の量は多すぎず少なすぎずが良いです。 少なすぎると、糞尿を隠せないと判断し、トイレを我慢してしまうことに繋がります。

④トイレのタイプ・形状

water-1333454_640.jpg 屋根のあるドームタイプより屋根のないオープンタイプの方が、臭いがこもらないので、猫ちゃんが好む傾向にあります。 また、入り口は猫ちゃんの体長に合った高さのものが良いでしょう。子猫・高齢猫は特に低い入り口のものがおすすめです。

⑤掃除の回数

箒 猫はとても綺麗好きな動物です。糞尿の処理を怠れば、トイレに行かなくなってしまいます。 猫ちゃんの健康管理のためにも、1日1回、糞尿の様子を確かめて、お掃除しましょう。 また、月に1度、トイレの本体丸ごとお掃除してあげ、猫砂も全て変えることをオススメします。

トイレのストレスは健康も脅かす

草むらにいる猫 猫ちゃんは使いづらいと感じると、トイレの中にも入らなくなり、我慢してしまうこともあります。これは病気を誘発してしまいますので、すぐにでもトイレ環境の見直しが必要です。 また、猫の中には、トイレ周りの家具の配置や、猫砂、トイレの本体を急に変えると、ストレスを感じてしまう子もいます。 このストレスは、トイレ以外での粗相や、他の問題行動も引き起こします良いトイレ環境は、猫ちゃんの健康を支えるのです。

寛容な心で。

猫と飲むスタバ 猫ちゃんの問題行動には、実はしつけよりも待遇改善が有効と言われています。 トイレ以外での粗相に悩まされていたら、トイレ環境を変えると治ることもあるんです。 ただ、猫ちゃんとの生活にトラブルはつきもの。 そんなわがままなところも愛らしいと思えるような、寛容な心で、猫ちゃんとの生活を楽しみましょう!