【初心者必見】何をどれくらいやる?犬のお手入れの種類と頻度を解説
皆さんは、愛犬のお手入れ、ちゃんとできていますか?
一口に「お手入れ」と言っても、ブラッシングからシャンプー、歯磨きとやることがたくさんあります。
いったい何を、どれくらいやれば良いのでしょうか?
今回の記事では、毎日のお手入れから、月に1回のお手入れまで、犬のお手入れの基本的なことを解説します。
お手入れの頻度
まずは簡単に、それぞれのお手入れの頻度を確認しておきましょう。
ただし、犬種によって頻度が異なるものもあるので、あくまで目安として考えてください。
頻度 | お手入れ内容 |
---|---|
毎日 | ブラッシング、歯磨き、肉球ケア |
月に1〜2度 | シャンプー、肛門腺絞り、爪切り、トリミング、足裏の毛のカット |
毎日のお手入れ
1. ブラッシング
基本的に、ブラッシングは毎日してあげます。
ブラッシングには、汚れを取り除いたり毛並みを整えたりするだけでなく、血行促進やノミ・ダニの予防の効果もあります。
また、毛の生え変わりがスムーズに行われることで、皮膚病対策にもなります。
さらに、飼い主さんと愛犬がコミュニケーションをとる重要な機会でもあります。
どうしても忙しいようであれば、長毛犬種で週に3~4回、短毛犬種で週に1~2回を目安にブラッシングをしてあげても良いでしょう。
2. 歯磨き
犬は口先を触られるのを嫌うため、慣れるまではなかなか歯磨きをさせてくれないかもしれません。
しかし、人間と同様、犬にとっても歯の健康はとても大切。歯磨きをしないでいると、歯周病になってしまいます。
なんと成犬の約80%は、歯周病の疑いがあると言われているほどです。
そのため、できれば子犬の頃から、徐々に歯磨きに慣れさせていくことが重要です。
犬の場合、歯石化するスピードが人間よりも早いため、毎食後に行うのが理想です。「そんなにするのは厳しい」という方でも、少なくとも週に2〜3回はしてあげたいところです。
3. 肉球ケア
子犬の頃はプニプニだった肉球も、お手入れをしなければだんだんと硬くなり、カサカサに乾燥してきます。
乾燥してしまうと、痛みや不快感が出たり、フローリングなどで足が滑りやすくなってしまいます。
ブラッシングの際や、散歩から帰ってきた際などに、肉球クリームを塗って保湿してあげましょう。
月に1〜2度のお手入れ
1. 耳掃除
耳の中の環境が良くないと、耳ダニや細菌が繁殖してしまい、外耳炎などを引き起こしてしまいます。
特に、垂れ耳の犬の場合は、耳の中が蒸れてしまいがちです。
耳の中を毎日ケアをするのはやりすぎ。健康な状態であれば、2週間に1回程度で十分です。
耳掃除は綿棒でゴシゴシとこするのではなく、湿らせたコットンなどで表面を優しくふき取るようにします。耳の中はかなりデリケートなので、自信がなければ病院やサロンなどでやってもらうのも手です。
耳垢の量が多かったり、においがする場合は外耳炎に罹っている可能性があるので、早めに動物病院を受診しましょう。
2. シャンプー
人間は毎日シャンプーをする方も多いと思いますが、犬の場合は月に1〜2回程度が目安です。
あまり多すぎても、必要以上に皮脂を洗い流してしまうのでかえって良くありません。
シャンプーをする際のお湯は、35~37℃のぬるめの温度に設定します。
また、人間用ではなく犬専用のシャンプーを使いますが、被毛の特徴に合わせたシャンプーや、皮膚の弱い犬には低刺激のシャンプーを選んであげると良いでしょう。
3. 肛門腺絞り
肛門腺とは、肛門の左右に一つずつある分泌腺のことで、袋状の形をしています。
肛門腺の中には、においの強い分泌液が溜まっていきます。
分泌液は、排便の際に一緒に出ていくことも多いため、肛門腺絞りは全ての犬に必要というわけではありません。
犬がお尻を引きずりながら歩くような行動が見られたら、分泌液がうまく排出されず溜まってしまっている可能性が高いので、肛門腺絞りをしてあげましょう。特に、小型犬や肥満犬、シニア犬などで、排出がうまくできない場合が多いようです。
目安は月に1回程度ですが、うまくできない飼い主さんも多く、においもかなりきついので、動物病院やサロンでお願いしても良いでしょう。
4. 爪切り
犬の爪は、散歩をする際に自然と研がれるので、爪切りの目安は月に1回ほどで大丈夫です。
ただし、シニア犬など、ずっと家にいる犬は爪がすり減りにくいので、月に2回ほどやってあげる必要があります。
伸びすぎてしまうと、爪が巻き込んで肉球を傷つけたり、フローリングなどで滑りやすくなります。
また、犬の爪には血管が通っていますが、爪切りを長期間しないで放置していると、爪と一緒に血管も伸びてきてしまい、理想の長さに切ろうとすると血管まで切って出血してしまうことがあるので注意が必要です。
5. トリミング
犬種によっては、トリミングが必要な場合があります。
目安は月に1回程度です。
トリミングをしないと、目に毛が入ってしまったり、口元の毛に汚れがついて雑菌が繁殖してしまったりなど、色々と厄介なので注意してください。
6. 足裏の毛のカット
トリミングが必要ない犬でも、足裏の毛が伸びてくると滑りやすくなって足腰に負担がかかるので、月に1〜2回を目安にカットしてあげましょう、
足裏の毛のカットは自宅でも簡単にできますが、うまくできなければサロンにお願いしても良いでしょう。
トリミングが必要な犬種は、トリミングの際に足裏の毛もカットしてもらえます。
まとめ
お手入れは、やることがたくさんあって大変かもしれません。
ですが、愛犬が綺麗で、健康に長生きするためにも、適切な頻度で適切なお手入れをすることは重要です。
はじめはお手入れを嫌がるかもしれませんが、根気強く続けて、徐々に慣れさせていきましょう。
効果ある?話題のミラブルで犬シャンプー!編集部が実感したメリデメ
最近CMなどでよく見かけるシャワーヘッド「ミラブル」。
「気になるけど、実際の効果はどうなの?」「ペットのシャンプーにも効果があるの?」そんな疑問をお持ちの方のため、今回は、編集部が実際にミラブルで犬のシャンプーを行い、使ってみた感想をご紹介します。
迷っている方はぜひ、購入を検討する上での参考にしてみてくださいね。お得になる購入方法も紹介しておりますので、そちらもあわせてご覧ください。
ミラブルってどんなシャワーヘッド?
主な特徴
ミラブルの最大の特徴は、「ウルトラファインバブル」をたくさん含んだ水流にあります。
「ウルトラファインバブル」とは、1μm(0.001mm)未満の気泡のことで、国際標準化機構(ISO)で定められた正式な国際基準です。
この微細な気泡が毛穴の奥に入り込み、皮脂や汚れをしっかり洗い流してくれます。
毛穴の脂や加齢臭が気になる方、肌が弱い方はもちろん、美容意識の高い方にも最適のシャワーヘッドです。
2つの水流を自由に調整できる
ミラブルには「ミスト水流」と「ストレート水流」という2種類の水流があり、好みに合わせて好きな位置に調整することが可能です。
違いを以下の表にまとめました。
気泡の種類 | 最適な使用例 | |
---|---|---|
ミスト水流 | 1μm未満の「ウルトラファインバブル」 | フェイスケア |
ストレート水流 | 1〜100μmの「マイクロバブル」 | ヘッドスパ |
最近出てきた「ミラブルplus」とは?
通常のミラブルのシャワーヘッドに、「トルネードスティック」を接続したものが「ミラブルplus」です。
「トルネードスティック」には、塩素除去機能(約80%除去)が備わっており、さらにファインバブル量の増加も実現しています。
一般的に、水道水に含まれる塩素は肌荒れや髪の質低下の原因となると言われているため、これを除去することでさらに肌・髪質改善の効果が期待できそうですね。
なお、トルネードスティックは、1~3ヶ月を目安に取り替える必要があります。
ミラブルで得られる主な効果
- 肌質・髪質改善:汚れを落とし、保湿もしてくれる
- 節水効果:同じ水圧でも水の使用量を節約できる(ストレート水流で約25%、ミスト水流では約60%の節水)
- 温浴効果:ストレート水流で浴びると、通常よりも体がよく温まる
犬のシャンプーに使ってみた!
実際に、普段から家で愛犬のシャンプーをしている編集部2名がミラブルのシャワーヘッドを試してみました。
どちらの犬種も、ダックス・フンドのロング・ヘアードです。
被毛や肌の質、犬種によっても使用感が異なる場合がありますが、比較的どの犬種でも実感できそうなメリットとデメリットをまとめました。
犬にミラブルを使う4つのメリット
1. シャンプーの泡立ちが良い
ミラブルで全身を流した後にシャンプーをつけたメンバーは、いつもより泡立ちが良いと感じました。
これはおそらく、ミラブルが予洗いの際に毛穴や被毛の汚れをよく落としてくれたからだと考えられます。
また、ミラブルを使って洗面器でシャンプーを泡立ててからシャンプーをしたメンバーは、泡自体がいつもより長持ちしていると感じました。
ミラブルそのものが汚れをしっかり落としてくれるのはもちろん、シャンプーの泡立ちが良いとさらに汚れが落ちやすくなるので、これは大きなメリットだと言えそうです。ペットの気になる臭いもしっかり落ち、数週間経ってもいつもより臭いが抑えられていました。
2. 保湿効果がある
犬のシャンプーで感じられた保湿効果は、「被毛の保湿効果」と「肉球の保湿効果」でした。
ドライヤーで完全に乾かした後でも、被毛がいつもよりしっとり、ふんわりしていました。また、使用後数週間、フケの量がいつもより少ないと感じました。肌が乾燥しやすい犬にはとてもおすすめです。
また、散歩後にミラブルで足を洗っていると、カサカサとしていた肉球がだんだんと柔らかくなっていくのがわかりました。
3. ドライヤーでの乾燥時間が短い気がする
実際に時間を計ったわけではないのであくまで感覚ですが、いつもより早く毛が乾いたように感じました。
これは犬だけでなく、人間が使ってみてもドライヤー時間が普段より短くなった気がします。
毛穴汚れがしっかり落ちて、根元からふんわりと立ち上がりやすくなったからかもしれません。
4. 人間も使えて一石二鳥
当然ですが、ミラブルは犬だけでなく人間のシャワーにも使えます。人間の方が毎日使用するので、効果を感じやすいかもしれません。
実際、筆者も使ってみて、すっきりとした洗浄力と抜群の保湿力により、髪質や肌質が明らかに改善されていくのを実感することができました。また、軽めのメイクであれば、クレンジングなしでもしっかり落とせることに驚きました。
犬にミラブルを使う4つのデメリット
1. ミスト水流は体感温度が低く感じる
ミラブルのシャワーヘッドには、より細かい「ミスト水流」と、水圧の強い「ストレート水流」があり、この2つの水流の割合を好きなように調節することができます。
完全なミスト水流にするとより細かい気泡で毛穴の奥まで入り込んでくれそうですが、体感温度がかなり低く感じるのがネックでした。
人間の場合はミスト水流とストレート水流の中間で使用することで解決できますが、犬の場合、ストレート水流だとやや刺激が強いような気がします。
そのため、犬のシャンプーに使用する場合には、なるべく犬の体にシャワーヘッドを近づけて洗い流すなどの工夫をしてみましょう。
2. 本体がプラスチック製
シャワーヘッド本体は全てプラスチックでできており、ラメのようなものがついています。
サイズも小さめで、人によってはステンレス製のものと比べて少し安っぽいと感じてしまうかもしれません。
また、使い方が荒いと、壁などにぶつけた拍子に割れてしまうのではないかと、やや不安に感じました。
3. お湯の中での使用ができない
ミラブルは、溜めたお湯の中に入れて使うことができません。
普段、シャワーで湯船にお湯を張る人にとっては不便だと感じるでしょう。
4. コストがかかる
前述した通り、ミラブルは少ない水量で使えるため、水道代の節約になるのは確かでしょう。
ただし、平均よりお値段のする高級シャワーヘッドである上、ミラブルplusに接続するトルネードスティックは定期的な交換の必要があり、継続的にお金がかかってしまいます。
そのため、水道代だけを考えるのであれば、節水型の他の製品を選んでも良いでしょう。
それでも、洗浄力や保湿力はやはりとてもレベルが高いと感じたので、ペットの毛艶をもっとよくしたいと思っている方や、飼い主さん自身も肌質・髪質の改善を望んでいる場合は、購入を検討してみてはいかがでしょうか。
ミラブルプラスのお得なご購入方法
この記事は、PR記事ではありませんが、2021年8月現在、下記よりご購入頂くとBeauty Stockが5000円分のギフトカードをプレゼントするキャンペーン中です。
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まとめ
今回は、近頃話題のシャワーヘッド「ミラブル」使って、犬のシャンプーをした感想をご紹介しました。
お値段は高いですが、それだけの洗浄力・保湿力などの効果を実感することができました。
犬や飼い主さんご自身が、「敏感肌ですぐ痒くなる」「毛のパサつきが気になる」などのお悩みを抱えている場合は、ミラブルが解決してくれるかもしれません。
犬の換毛期ってなに?お手入れ方法と抜け毛の便利グッズをご紹介
犬の毛が一気に生え替わる時期を「換毛期」といい、主に季節の変わり目である春と秋に訪れます。
換毛期には抜け毛が増えるため、お手入れはいつも以上にしっかりとしてあげる必要があります。
では、なぜ犬には換毛期があるのでしょうか?今回は、換毛期がある犬種、お手入れのポイント、そして抜け毛の便利なグッズをご紹介します。
犬の換毛期とは?
換毛期とは、被毛の生え替わりをする時期のことです。
一般的に、犬の換毛期は春〜初夏にかけてと秋〜初冬にかけての、年に2回あります。
約1ヶ月ほどかけて古い被毛が大量に抜け落ち、新しい被毛に生え変わります。
春には冬毛から風通しの良い夏毛へ、秋には夏毛からふわふわとして保温性の高い冬毛へ生え変わります。
換毛期が始まる時期
換毛期の開始時期は個体差があります。
一年中空調がきいた屋内で過ごしている場合は、換毛期のタイミングがずれたり、年中を通して抜け毛が続いたりすることもあります。
換毛期の自然なサイクルを促すためにも、毎日の屋外での時間はとても大切なのですね。
抜け毛が多いのはダブルコートの犬種
換毛期がくる犬はダブルコートの犬種のみです。
犬の被毛のタイプには「ダブルコート」と「シングルコート」2種類があります。
ダブルコートの犬種は雨風や日光から皮膚を守る「オーバーコート」と保湿・保温をする「アンダーコート」の2層構造の被毛です。
一方、シングルコートの犬種はオーバーコートのみの被毛となり、抜け毛はありますが比較的少なめです。
以下にダブルコート、シングルコートの代表的な犬種をまとめました。
ダブルコート
レトリーバー系、コーギー、柴犬、秋田犬、シェパード、ポメラニアン、チワワ、ダックスフンド、フレンチブルドッグ、パグ、ラッセルテリア
シングルコート
プードル、マルチーズ、シーズー、ヨークシャーテリア、パピヨン(個体による)、ビション・フリーゼ、イタリアン・グレーハウンド、ミニチュア・ピンシャー
犬の抜け毛を放置しないで!
お手入れが大変だからといって、抜け毛を放置してしまうとどうなるでしょうか?
抜け毛の放置は皮膚炎の原因に
犬の体表に抜け毛が残ったままだど、皮膚の通気性が悪くなってしまいます。
特に、冬毛から夏毛に生え変わる時期、日本では湿度と温度が高いです。通気性が悪くなると皮膚に雑菌が繁殖しやすくなり、皮膚炎を起こしかねません。
飼い主さんにも影響がある
抜け毛がソファーやカーペットについたままだと、ダニの温床になってしまいます。
また、ふわふわとしたアンダーコートはハウスダストとなり、飼い主さんがアレルギー症状を引き起こす可能性もあります。
換毛期にはしっかりと抜け毛のお手入れ・お掃除をすることが大切なのです。
犬の換毛期のお手入れ方法
換毛期のある犬種は入念なお手入れが必要です。
以下では、ブラッシング、シャンプー、サマーカット3つの方法をご紹介します。
1. ブラッシング
換毛期のお手入れの基本はブラッシングです。普段より入念にブラッシングしましょう。
ブラッシングによって皮膚の新陳代謝を促し、質の良い被毛を生やすことができます。
また、犬の毛の長さや質によって適するブラシが異なります。
短毛種にはラバーブラシや獣毛ブラシ、長毛種にはピンブラシやスリッカーブラシ、コームが適しています。
2. シャンプー
換毛期にシャンプーをすることで、抜け毛と汚れを落とすことができます。
シャンプー前にはしっかりとブラッシングをして、毛玉を取っておきましょう。
シャンプーをする際は、オーバーコートを掻き分けて、アンダーコートまでしっかり洗うようにするのがポイントです。
また、流れ落ちた毛で排水溝が詰まらないよう、ネットをかけておくことをお勧めします。
3. サマーカット
サマーカットとは、毛を短くカットすることです。
お手入れがしやすくなる、通気性が上がりじめじめした夏場でも皮膚の健康状態を保つことができる、などのメリットがあります。
一方で、極端に短くすると直射日光が当たり逆に暑くなったり、紫外線の影響を受けやすくなったりします。また、ノミやダニに刺されやすくなるなどのデメリットもあります。
そのため、サマーカットをする際は、あまり短くしすぎないことと、散歩の場所や時間帯を工夫することなどが必要です。
痒み・赤み・フケには注意
換毛期に痒がったり赤みやフケが出たりする場合は、ブラッシングが足りず蒸れている、強すぎるブラッシングで皮膚が傷ついているなどの可能性があります。
皮膚疾患が原因となっていることもあるため、動物病院を受診することをお勧めします。
抜け毛の便利グッズ
換毛期の時期には、飼い主さんにとって色々な悩みが付きまといますよね。そんなお悩みを解決してくれる便利なグッズをいつくかご紹介します。
洋服を着せる
賛否はありますが、「抱っこすると服が毛だらけになってしまう」「あちこちに抜け毛が舞ってしまう」というお悩みがある方は、愛犬に洋服を着せてみましょう。
室内で常に服を着ることを嫌がる犬もいるため、外出先など、どうしても抜け毛が落ちてほしくない場所やタイミングで使用することをお勧めします。
ソファーやカーペット、衣服の抜け毛取り
ソファーやカーペット、衣服についた毛を取るアイテムはたくさんあります。
ローラータイプの粘着テープから、繰り返し使えるものまで、使いやすいものを選んでみてくださいね。
抜け毛のついた衣服を洗濯するとき
洋服に抜け毛がたくさんついてしまうと、洗濯しても取れない場合がありますよね。
そんな洗濯中に少しでも多く毛を絡め取ってくれるアイテムが、スポンジタイプの洗濯ボールです。
完全に毛が取れるわけではないので、他のアイテムと併用すると良いでしょう。
まとめ
今回は犬の換毛期について、お手入れ方法、そして抜け毛への便利グッズをご紹介しました。
換毛期のブラッシングは最初は慣れるまで大変だと思います。力加減やブラッシング方法などをトリマーさんに相談してみるのもよいでしょう。
換毛期を乗り越えて快適に過ごすために、ブラッシングを始めとしたお手入れをしっかりしてあげましょう!
【3分でわかる】保護猫との初日の接し方と3つのNG行為
保護猫を初めて迎え入れる時、これから始まる猫との生活にワクワクすると同時に、猫とどう接すれば良いのか不安に思っている飼い主さんも多いでしょう。
家に来たばかりの猫との関わり方は少し特徴的で、「構いすぎてはいけない」「視線を合わせてはいけない」などの独特なルールがあります。初めて猫を飼う方は、猫が嫌がることを無意識のうちにしてしまわないように注意が必要です。
今回の記事では、保護猫を飼育している筆者の実体験をもとに、保護猫との初日の関わり方の注意点や、早く家に慣れてもらうための工夫をご紹介します。
これから保護猫を迎え入れる飼い主さんは、これから猫と良好な関係を築いていくために、ぜひ参考にしてみてください。
保護猫を迎えた初日はとにかく放置!
結論から言うと、保護猫を迎え入れた1日目はとにかく放置することが大切です。
猫はとても繊細で、急な環境の変化を苦手とする生き物。1日目は特に、かなり警戒しているので、猫に構ってしまうとかえって猫の警戒を強めてしまいかねません。
猫が慣れるまで根気強く待とう
まずは、猫にとって家や飼い主さんが安全であることを認識してもらい、猫の警戒が緩んでから仲良くなる必要があります。
初めは、ご飯などの最低限の関わりに留めましょう。
慣れてきて、「ここは安全だ、この人はご飯をくれる」と認識するようになると、猫が自分から近寄ってきてくれるようになります。それまで辛抱強く待ちましょう。
様子を観察して猫に合わせよう
もちろん、猫にも性格の個体差や保護されるまでの経緯が関係することもあり、すぐに慣れて初日から遊べるような子もいます。
迎え入れた保護猫の性格に合わせて飼い主さんが距離感を合わせましょう。
保護猫を迎えた1日目のNG行動
それでは、保護猫を迎え入れた1日目のNG行為を3つご紹介します。
1. 保護猫と視線を合わせる
猫の可愛い顔をじっと見つめたくなりますが、猫同士では、視線を合わせる行為は「敵意」を示します。
猫の目をじっと見つめると、場合によっては攻撃されたり、怯えられてしまう可能性があります。
実際に、筆者は臆病な性格の保護猫を飼っていますが、家に来てすぐの時は猫と目が合うことはほとんどありませんでした。猫はずっと下を向いていて、目が合うようになるまで3〜6ヶ月ほどかかりました。
もし、保護猫と目が合ってしまったら、ゆっくりと瞬きをしてから視線を外しましょう。目を瞑っているところを見せると「敵意はないよ」と猫に伝えることができます。
2. 大きな音や声を出す
猫は人の約4倍以上の高音も聴こえるほど耳が良いので、大きな音は人よりも不快に感じます。
保護猫を迎え入れた初日は警戒していることもあり、大声や掃除機などの大きな音は極力出さないように注意しましょう。
3. 保護猫を抱っこする、体を触る
保護猫が人懐こくて自分から寄ってくる場合を除いて、抱っこをしたり体を触ることはやめましょう。
初めて会ったばかりの飼い主さんを警戒している可能性も高いはずです。もし猫から近寄ってきたら、手の匂いを嗅がせてあげたり、猫が許してくれるなら顔まわりを少しだけ触ってあげましょう。
早く保護猫が家に慣れるためにできる工夫
1. 猫が安心する狭いスペースを作ってあげる
保護猫が安心できるように、部屋に狭い隠れ場所を用意しましょう。
猫は狭い場所に好む習性があります。保護猫が入るケージに布をかけたり、猫が入っていたキャリーケースをそのまま置いておくなど、隠れられる場所を用意してあげましょう。
2. いい人認定されるために好物をあげる
猫はご飯やおやつをくれるなど、お世話をしてくれる人に良い印象を持ちます。おやつや猫の好物を給与量を守って、積極的に食べ物を与えましょう。
可能であれば、保護猫を迎え入れる前に、保護猫の好みを保護団体に聞いておくのもおすすめです。
もし好みがわからない場合は、「CIAOちゅ~る」や「猫用のカニカマ」など、定番のおやつや魚などをあげると間違いありません。
保護猫を飼うためのQ&A
最後に、初めて保護猫を飼うときに疑問に思うQ&Aをまとめました。
Q:ご飯やトイレをしてくれない時はどうする?
保護猫が初めての環境で緊張してしまい、ご飯やトイレをできない場合も多いでしょう。
2、3日ほどそっとしておき、猫の警戒が解けてくるとご飯やトイレをしてくれるはずです。もし、猫の様子が少しでもおかしい場合や、長引く場合は動物病院へ相談しましょう。
Q:お風呂はいつ入れていいの?
保護猫を迎え入れた時、匂いや汚れが気になる場合もあるかと思いますが、お風呂は猫が家の環境に慣れてきてからにしましょう。
どうしても猫の汚れが気になる場合は、拭くタイプのシャンプーシートを使うと良いでしょう。
まとめ
今回は、保護猫を迎え入れた1日目の接し方の注意点を中心にご紹介しました。
保護猫との距離感や接し方は、猫と一緒に過ごすうちに段々と身についていくので問題ありません。
しかし、今回ご紹介した以下の3つのNG行為は、初日に飼い主さんがやってしまいがちですが、猫に嫌われてしまう可能性が高いので注意しましょう。
- 保護猫と視線を合わせる
- 大きな音や声を出す
- 保護猫を抱っこする、体を触る
これから、保護猫を精一杯幸せにしてあげてくださいね。
【犬・猫アレルギーの人必見】動物アレルギーの原因と5つの対策
「動物アレルギーだけど、どうしてもペットを飼いたい…。」その気持ち、よくわかります。
症状が軽く、原因をきちんと知って対策を行えば、ペットを飼うことができる場合もあります。今回は、動物アレルギーについて一緒に学んでいきましょう。
アレルギーは程度により命の危険を及ぼす可能性があります。アレルギーを発症した場合は、必ず医師の診察を受け、ペットの飼育について相談するようにしてください。
動物アレルギーの症状
はじめは風邪のような症状
以下に当てはまる人は、動物アレルギー反応が出ていると言えるでしょう。
- くしゃみ、鼻水、咳などの風邪に似た症状
- 目の充血やかゆみ
- 皮膚の赤みやかゆみ
重症化すると、めまいや動悸、吐き気、さらには呼吸困難を起こす場合もあります。
動物と触れ合うことで、重い症状を起こしたことがある方は、残念ながらペットを飼育するのは危険かもしれません。
アレルギーは免疫反応が強すぎて起こる
アレルギーとは、アレルゲンから身を守ろうとして起こる「免疫反応」です。ウイルスをやっつけようとして高熱が出るように、身体がアレルゲンに過剰反応して、やっつけようとします。
アレルギー反応を起こさないためには、アレルゲンを取り込まないようにすることが大事です。
動物アレルギーの原因
一般的に、アレルギーの原因は「被毛」だと思われていますが、実際はもっと多岐にわたります。
- フケ、糞尿、唾液に含まれるアレルゲン
- フケを好物とするダニの死骸
- 毛についてきたホコリや花粉
ダニやホコリについてはあまり知られていませんが、実はこれらもアレルギーの原因です。
被毛自体がアレルゲンになることもあれば、被毛がアレルゲンを運んできてしまうこともあるということです。
アレルギーを防ぐ5つのポイント
1. 壁拭きなど、掃除をする
部屋にアレルゲンを溜め込まないように、こまめな掃除が必要です。
アレルゲンは壁は付着しやすいため、床だけでなく壁の掃除もしましょう。
2. ブラッシング、シャンプーをこまめにする
フケを防ぐため、ブラッシングは犬種・猫種によって週1、2回〜毎日、シャンプーは月に1、2回程度を目安に行いましょう。
シャンプーの頻度が高すぎると、乾燥して逆にフケが出やすくなってしまうので注意が必要です。
また、適切にシャンプーをしてもフケが出る場合、シャンプーの成分が合っていない可能性があります。低刺激のものを試してみたり、トリミングサロンなどで相談をしてみると良いでしょう。
3. 布製のじゅうたん・カーペット、カーテンに注意
布製品は、抜け毛やフケ、つまりアレルゲンを溜めやすい性質があります。
布製のカーテンを使っている場合は、数ヶ月に1度洗濯をするとアレルゲンがとれてすっきりします。
4. 空気清浄機を使う
アレルゲンはとても軽く、人が歩くだけで舞い上がってしまいます。
空気清浄機の使用によって、アレルギーが改善されるケースはよくあるので、試してみてはいかがでしょうか。
空気清浄機によっては脱臭効果付きのものもあるので、ペットがいるご家庭には一石二鳥ですね。
5. ペットを寝室に入れない
寝室にペットが立ち入ると、睡眠中にアレルゲンを取り込んでしまいます。
1日の3分の1近い時間を身体の回復に当てている私たちですから、寝室の清潔さは、特に気を配る必要があります。
ペットが寝室に入るのが癖になってしまう前に、「ここは入ってはいけない場所だよ」と教えるようにしましょう。
ペットを最後まで飼うのが飼い主の責任
動物アレルギーでもペットが好きな気持ちはわかりますが、だからと言って後先考えずに無責任にペットを飼い始めて良いわけではありません。
「飼い始めたけど、やっぱりもう飼えない…」なんてことにならないように、慎重に検討を進めていきましょう。
ペットを飼う前に長時間ペットと触れ合ってみる
ペットを飼うとなると、毎日ペットと長時間一緒にいることになります。
少しの触れ合いならそこまで問題なかったアレルギー症状も、毎日ペットと過ごすことで辛くなったり、症状が悪化してしまうこともあります。
自分でペットを飼う前に、ペットを飼っている友達や親戚に頼んで、できれば数日間一緒に過ごさせてもらいましょう。
試してみて、「やっぱり辛いな」と感じたら、ペットのためにも自分のためにも飼育をやめておくのが懸命な判断でしょう。
家族の協力が必要
動物アレルギーの人がペットのブラッシングをしたり、ペットの毛布を洗濯するのはなかなか辛いものです。
被毛やフケに多く触れる作業は、アレルギーを持っていない家族などにお願いできないか、あらかじめ相談をしておきましょう。
最悪の場合、代わりに飼育してくれる人を見つけておく
動物アレルギーは、予期せずに悪化することがあります。
これはアレルギーを持っているか否かに関わらず重要なことですが、どうしてもペットを飼えなくなってしまった場合に、代わりに飼育をしてくれる人をあらかじめ探しておきましょう。
その際、軽い口約束で済まさず、金銭問題やペットの持病などについて文書に残しておくと、後々のトラブルを防げます。
まとめ
今回は、動物アレルギーでもペットを飼いたい方のために、アレルギーの原因や予防方法をご紹介しました。
症状が軽く、家族の協力がある場合は、予防を徹底することでアレルギー症状を抑えてペットと楽しく暮らせる可能性が高いです。
ただし、ペットは生き物だということを忘れず、決して自分本意な甘い考えで飼育を始めることのないようにしましょう。
ペットが好きだからこそ、ペットのためにも慎重な検討や準備をしたいですね。
元野良猫はいつからお風呂OK?お風呂の入れ方やポイント
元野良猫を飼い始めたら「早くお風呂に入れたい!」と思う飼い主さんも多いでしょう。
筆者が元野良猫を飼い始めた時もお風呂に入れたくてウズウズしていました。しかし、家に来たばかりの元野良猫は警戒心むき出しです。家に慣れる前にお風呂に入れてしまうと、猫の警戒心をさらに煽ってしまいます。
では、元野良猫はいつからお風呂に入れると良いのでしょうか。
今回は、元野良猫を飼育している筆者の体験に基づいて、元野良猫をお風呂に入れるタイミング、お風呂の入れ方やポイントをご紹介します。
元野良猫はいつからお風呂に入れて良いの?
猫は環境の変化が苦手な生き物なので、新しい家に連れてこられて不安でいっぱいです。そのため、元野良猫が環境に慣れて安心して過ごしてくれるまでお風呂は控えた方が良いです。
家の中でゴロンと寝たり、尻尾を上げて歩いているなど、元野良猫がくつろいでいる様子が見られるようになったらお風呂に入れるサインです。
筆者の場合は、元野良猫が家に来てから1週間ほどでお風呂に入れました。元々人懐っこくてすぐに家に慣れてくれたこともあり比較的早くお風呂に入れましたが、猫によって個体差はあります。
元野良猫がお風呂に入れるようになるまでは、猫用のコームで毛づくろいをしてあげましょう。
また、どうしても臭いが気になる場合は、水が入らないドライシャンプーなどを使ってみましょう。
お風呂に入る前の準備
元野良猫をお風呂に入れる前に、以下を準備しましょう。
- バスタオル(5枚以上)
- ドライヤー
- 猫用シャンプー
猫をお風呂に入れると毛がたくさんのお湯を含み、乾かしている間に部屋が水浸しになってしまいます。そのため、なるべく多めにバスタオルを用意します。
バスタオルは、お風呂場に1枚と、猫を乾かす場所に2〜3枚敷いておきます。
お風呂を入れる5つのステップ
元野良猫をお風呂に入れる手順を見ていきましょう。
猫のお風呂は15分ほどで完了します。時間が長くなるほど猫にストレスがかかり暴れたり鳴いたりするので、手際よくサクッと終わらせましょう。
1.お風呂の温度は35℃に設定
猫をお風呂に入れる前に、お湯の温度を35℃まで下げて、浴槽にお湯を20cmほど溜めます。
2.湯船に入れて汚れを落とす
猫を浴槽に入れて、しっかりと毛を濡らしていきます。
この時に、猫の顔や耳に水がかからないように注意しましょう。
3.シャンプーでしっかり洗ってお湯で流す
しっかりと水が浸透したら、浴槽から猫を出してシャンプーを付けて足先から尻尾までしっかり洗います。
シャンプーが終わったら、シャワーの音で驚かないように中ぐらいの強さでお湯を出して泡を洗い流します。
その後、手で猫の体を優しく押さえ、毛に含んだお湯を落としてあげてください。
4.タオルでしっかり拭いてからドライヤーで乾かす
バスタオルで少し拭いてから猫を部屋に入れます。
ドライヤーで乾かす前にタオルでしっかり拭くと早く乾きます。タオルで拭く時は毛の流れに沿って拭いてあげてください。ガシガシ拭くと威嚇されるので注意しましょう。
ドライヤーで乾かす時は、猫が音に敏感なら弱の温風で、ドライヤーの風を当てながらタオルで拭きます。
逃げ回ったり大声で鳴いたりするため、乾かすことがとにかく大変です。可能であれば2人以上で乾かすのがおすすめですが、難しい場合はドライヤーを床に置いて猫に向けると、両手が空いて乾かしやすいです。
また、家にサーキュレーターがある場合は、ドライヤーと一緒に床に置くと風が当たって早く乾かすことができます。
5.終わったらご褒美を忘れずに
8割以上乾いたら後は自然乾燥に任せます。猫がいる部屋の温度はいつもより2〜3℃上げておくと良いでしょう。
お風呂が終わったら、猫のお気に入りのおやつをご褒美であげてくださいね。
また、顔の汚れがひどい場合は、後でお湯を絞ったタオルで優しく拭きましょう。
お風呂に入れる時のポイント
最後に元野良猫をお風呂に入れるポイントをご紹介します。
汚れで泡立ちにくいので泡シャンプーがおすすめ
シャンプーは泡タイプがおすすめです。最初から泡立っているので簡単に洗うことができます。筆者が普段使っているのは、「LION 低刺激シャンプー 子犬・子猫用」です。
また、皮膚が弱い猫もいるので、刺激が気になる方には無添加やオーガニックのシャンプーがおすすめです。
引っ掻かれてケガをするので必ず服を着る
猫がびっくりして爪を出すこともあるので、飼い主さんがケガをする場合もあります。最低限Tシャツと半ズボンを履いて、猫をお風呂に入れるようにしましょう。
初めてのお風呂は体が汚れているので2回シャンプーすると良い
元野良猫の場合は、汚れがたくさん付いているので一度ではなかなか洗いきれません。洗ってシャワーで流してから、もう一度しっかり洗うと良いでしょう。
また、足付近は特に汚れているので、忘れずに入念に洗ってあげてください。
まとめ
今回は、元野良猫をお風呂に入れるタイミング、そしてお風呂に入れる手順やポイントをご紹介しました。
飼い主さんは「元野良猫を早くきれいにしたい!」と急いでしまいがちですが、まずは猫自身が家に慣れるまで待ってあげてくださいね。
水嫌いの猫にとってお風呂は苦行です。元野良猫のお風呂が早く終わるように事前準備は入念にしましょう。
冬の散歩は気をつけて!寒暖差から起こる犬のヒートショックと対策法
冬の時期は寒さから外に出たくないという人も多いでしょう。そんな時期に特に気をつけたいのがヒートショックです。
ヒートショックは人間で起こるイメージが強いですが、実は犬でも起こってしまう危険があることを知っていますか?
今回の記事では、犬がヒートショックを起こしやすいシチュエーションと、ヒートショックを起こさないための対策法をご紹介します。
ヒートショックとは
ヒートショックは、急激な温度変化により血圧や脈拍が大きく変動する現象で、心筋梗塞や脳梗塞、脳出血などを引き起こします。
入浴時のヒートショック
人間の場合は、特に冬場の入浴時に発生することで知られており、冬の溺死や転倒死の原因として知られています。
入浴時には、暖かい部屋から寒い風呂場に移動するため、熱が奪われないように血管が縮み血圧が上がります。そして、暖かいお湯に浸かることで、血管が広がり急激に血圧が下がります。
このように、血圧が何度も変動することで体に負担がかかり、ショック症状を起こしてしまいます。
ヒートショックの症状
犬がヒートショックを起こした場合、以下のような症状が見られます。
- 嘔吐
- 下痢
- ふらつき
- 貧血
- 脈が早くなる
- 呼吸困難
もし犬にヒートショックが疑われるような症状が表れたら、まずは呼吸数や脈拍数を確認し、普段より大きく増減していないかチェックしてみてください。また、貧血を起こしている場合は、歯茎や舌などの色がいつもより白くなることがあります。
ヒートショックは命に関わることですので、少しでも様子がおかしいようであればすぐに動物病院に連れて行きましょう。
なお、ヒートショックは寒いところに出た直後ではなく、暖かいところから寒いところへ行き、その後寒いところからまた暖かいところに戻った直後に起こります。そのため、散歩などから帰ってきたときには特に注意が必要です。
ヒートショックを起こしやすい犬
ヒートショックはすべての犬で発生する可能性がありますが、以下の場合は特に注意した方がいいでしょう。
- 子犬
- シニア犬
- 持病がある犬
- 肥満な犬
- 痩せすぎな犬
これらの犬と生活している飼い主さんは、特にヒートショック対策をしてあげてください。
ヒートショックの起きやすいシチュエーションと対策法
人間の場合は、10℃前後の寒暖差でヒートショックが起こるといわれており、犬も同様の寒暖差でヒートショックを起こすと考えられます。そのため、ヒートショックを起こさないためには寒暖差を小さくすることが大切です。
具体的にどのようなシチュエーションでヒートショックが起こり、どのような対策をすればいいかをそれぞれ見ていきましょう。
シチュエーション①寒い日の散歩
暖かい部屋から寒い屋外に出ると、急激な気温差で心臓に負担がかかりヒートショックが起こりやすくなります。また、急激な運動も体に負担がかかります。
(1)玄関で数分、寒さに慣らしてから散歩へ
寒い日はいきなり外に連れ出すのではなく、玄関で数分間過ごして寒さに慣らしてからお散歩に連れて行ってあげましょう。
愛犬がどうしても外に出たがる場合は、おやつをあげたり、軽くマッサージをしたりして気を紛らわしてあげてください。
(2)服を着せる
犬に服を着せることは賛否両論あると思いますが、服で防寒することで寒さに弱い犬でも快適に散歩ができ、寒暖差を和らげることができます。
(3)急に走らせない
寒いところで急に走るのもよくありません。愛犬が走りたそうにしていても、体が寒さに慣れるまでは軽い運動を心がけましょう。
シチュエーション②シャンプー
人間と同様に、部屋が暖かく浴室が寒いとヒートショックを起こしやすくなります。
(1)浴室を事前に温めておく
ヒーターなどが付いていれば、事前に浴室を温めておきましょう。
ヒーターがない場合は、入る少し前にシャワーからお湯を出すだけでも効果的です。
(2)シャワーの温度とかけ方を工夫
シャワーは熱過ぎず、冷た過ぎない温度で、なるべく心臓から遠い部分からかけてあげましょう。
シャワー後は体が冷えないよう、しっかりと乾かしてあげることも大切です。
(3)シャンプーの時間は日中に
日中の暖かい時間にするよう心がけましょう。特に寒くなる朝晩は避けた方が望ましいです。
シチュエーション③暑い日に冷たい川にいきなり飛び込む
ヒートショックは冬場に起きると思われがちですが、急激な寒暖差があれば夏でも起こる可能性があります。特に、夏の暑い日に川やプールなどの冷たい水に突然入った場合は危険です。
(1)足からゆっくり入る
人間も同じですが、冷たい水に慣れるように、まずは足からゆっくり水に浸かるようにしましょう。
最後に
人間のヒートショックは毎年冬になると注意喚起されますが、実は犬もヒートショックを起こす可能性があります。
犬はほぼ毎日散歩をしますので、ヒートショックの危険は常に隣り合わせです。知らなかったという人も、寒い日は意識的に気をつけるようにしましょう。
犬は人間よりも地面に近い位置で生活しており、地面や床からの冷気をより感じやすいため、飼い主さんが思っているよりも愛犬は寒い思いをしているかもしれません。愛犬も飼い主さんも寒さ対策をしっかりして、寒い冬を乗り切りましょう!
冬でも月1回は必要!冬のシャンプーで犬が風邪を引かないための工夫
皆さんは、冬場の愛犬のシャンプーはどうしていますか?
「汗をかかないからシャンプーは必要ないでしょう」「寒いのにシャンプーして身体が冷えてしまってはかわいそう」と思って、冬場のシャンプーを控えている飼い主さんもいるかもしれません。
しかし、犬にとっては冬でも月に1回のシャンプーが必要と言われています。本記事では、冬でも犬の定期的なシャンプーが必要な理由と、そのやり方についてご紹介します。
冬でもシャンプーが必要な理由
シャンプーには、犬の皮膚の健康を守るための大切な役割があります。
冬だからといって、シャンプーをしなくても犬の皮膚が清潔に保たれるということは決してありません。
犬の皮膚には皮脂がいっぱい
犬の皮膚の表面には皮脂が分泌され、乾燥を防いで潤いを保つ役割をしています。良い効果をもたらす一方、皮脂に外からのホコリがくっつき、垢や汚れとして皮膚に残ってしまいます。
犬の皮脂をそのままにしておくと、新陳代謝が下がる、菌の好む場所になるなど、さまざまな皮膚トラブルを招いてしまいます。冬でも定期的に犬のシャンプーを行うことで、皮膚の新陳代謝を高め、皮膚を清潔に保つことができるのです。
犬も汗をかく
「犬は舌から熱を放出するから、全身から汗をかかないのでは」と思っている方も多いでしょう。確かに犬は、水状の汗を出す「エックリン汗腺」が、足裏や鼻先など、身体のごく一部にしかありません。しかし、それは犬が汗をかかないという意味ではありません。
その代わりに、犬は「アポクリン汗腺」という白いアブラ状の汗を分泌する汗腺を全身に持っています。先ほどお伝えした皮脂もこのアポクリン汗腺から分泌されるのですが、皮脂同様、アブラ状の汗も放置しておくと皮膚トラブルや臭いトラブルの原因になります。
冬でも定期的にシャンプーをして、犬の皮膚から皮脂やアブラ汗を取り除いてあげることが必要です。
シャンプー中の冷え対策
冬でも犬にとって定期的なシャンプーが必要だと分かりましたが、やはり冬の水場は冷えやすいですよね。
まずは、シャンプーの最中に犬を冷えから守る方法をご紹介します。
シャンプー前のブラッシングで時短を
長時間のシャンプーは冷えの原因となりますので、なるべく早く終わらせることが重要です。
シャンプーの時短に効果的なのが、シャンプー前の丁寧なブラッシング**。毛玉を取り除いて毛のかたまりを無くしておけば、シャンプーがしやすく、短い時間で済ませられます。
普段、飼い主さんがあまり触れない場所(後ろ足や内股)や首輪で隠れている首付近なども念入りにブラッシングしてあげましょう。
お風呂場を暖かくしよう
お風呂場に暖房があれば、シャンプー中にも使用してあげることをおすすめします。暖房がない場合は、湯船にお湯を張って蓋を開けておけば、暖かい蒸気でお風呂場を温めることができます。
シャンプー後の冷え対策
濡れた状態で長いこと寒いところにいると、身体が冷えて風邪を引いてしまいます。
シャンプー後に犬が冷えないようにするには、どんなことに注意すれば良いのでしょうか。
ドライヤーは暖かいお部屋で
シャンプー後のタオルドライやドライヤーは、できるだけ暖かいお部屋で行いましょう。
暖房をあらかじめつけて温めておく、日の差し込む暖かいお部屋でドライヤーをするなどの工夫ができます。
ドライヤーはおなかから
犬のドライヤーはまず、冷えやすいお腹から始めます。
また、生乾きの状態で終わらせてしまうと、体が冷えやすいだけでなく皮膚トラブルや匂いの原因にもなってしまいます。毛の表面だけを乾かすのではなく、根元からしっかり乾かしましょう。
なお、人間も同様ですが、犬も同じ箇所に長時間ドライヤーを当て続けてしまうと、ヤケドの原因にもなってしまいます。なるべく短時間で効率よく乾かすには、人間側も犬の側も慣れも必要です。
特に、普段からシャンプーをしない犬の場合、ドライヤーの音に驚いて嫌がる場合もあるので、まずは散歩帰りに脚だけチャレンジして慣れさせるのもおすすめです。嫌がっている場合は、無理にやるのではなく、少しずつシャンプーを行い、徐々に慣らしていくことが重要です。
ドライヤー後のブラッシングも忘れずに
先ほど、シャンプー前のブラッシングがシャンプーの時短のために大切なことをお伝えしましたが、ドライヤー後のブラッシングも重要です。
仕上げにブラッシングをしてあげると、被毛の中に空気の層ができます。この空気の層が、保温効果をもたらします。寒さ対策だけでなく、毛をフワフワにする効果もあるのでぜひ実践してみてください。
まとめ
冬の時期のシャンプーは、飼い主さんでもおっくうになりがちですよね。でも、犬にとっては冬であっても月に1度のシャンプーは必要です。
冬のシャンプーで犬が風邪をひいてしまわないためには、シャンプー中やシャンプー後の温度管理やブラッシングなど、冷え対策を徹底しましょう。
大切な愛犬の皮膚と身体の健康を守るために、冬でも寒さに気をつけながら定期的なシャンプーをしてあげたいですね。