【猫クイズ】ギネス世界記録に認定されている猫ってどんな猫?

「ギネス世界記録」といえば、世界中のたくさんのものごとが記録として登録されています。その中には、ペットに関わるものも多く、驚くような記録もあります。

今回はギネス世界記録に登録されている猫に焦点を当て、クイズ形式で解説していきます。

それではさっそく、ギネス世界記録に登録されている猫クイズにチャレンジしてみましょう!
Q.1 昨年、「YouTubeで最も視聴された猫」としてギネス世界記録に認定された「もちまる」の猫種はどれ?
正解です!
不正解です!
正解は「スコティッシュフォールド」です。
YouTubeチャンネル『もちまる日記』のもちまるは、スコティッシュフォールドです。登録者数160万人を超えており、飼い主との何気ない日常に癒される人が続出しています。

今まで見たことのなかったという方も、一度見たらもちまるのかわいさにメロメロになってしまうこと間違いなしです!
Q.2 世界最大の猫として世界ギネス記録に登録されている猫種はどれ?
正解です!
不正解です!
正解は「メインクーン」です。
ルパートという名前のメインクーンは、体重が9kgもあり、世界最大の猫としてギネス世界記録に登録されています。また、「最も長い猫」や「最も尻尾が長い猫」のギネス記録をもつメインクーンもいます。

メインクーンは「ジェントルジャイアント」とも呼ばれており、大きな体が特徴です。今後、さらに大きなメインクーンが生まれてくるかもしれませんね。
Q.3 ギネス世界記録に登録されている「史上最年長」の猫は何日間生きた?
正解です!
不正解です!
正解は「38年3日」です。
1967年8月3日に生まれ、2005年8月6日まで生きたクリームパフという名前の猫が、史上最年長の猫としてギネス世界記録に登録されています。

人間の年齢に換算すると約170歳とのことで、38歳という年齢がいかにすごいことかわかるでしょう。この記録に届かずとも、普段から愛猫の健康や食事に気遣い、少しでも長く一緒にいられるといいですね。
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ドラえもんと似ている2つの猫種とは?性格や体型を徹底比較!

国民的アニメの代表的キャラクターである「ドラえもん」。 魅力的なひみつ道具と冒険の数々を見て、一度は「うちにもドラえもんがいたらなあ」と思ったことがある方も多いのではないでしょうか。 実際に本物を手に入れるのは21世紀の今ではまだ不可能ですが、ドラえもんに似ている猫を飼うことならできるかもしれません。 今回の記事では、ドラえもんに似ている特徴を持つ猫を2種類、ご紹介していきます。

ドラえもんの特徴

皆さんご存知の通り、ドラえもんは藤子・F・不二雄先生の漫画『ドラえもん』の主人公の猫型ロボットです。 量産型の子守用猫型ロボットで、なにをやらせてもダメなのび太を一人前に育てるために未来からやってきました。

ドラえもんの身体的特徴

ずんぐりむっくりな身体をしていることが印象的なドラえもんですが、そのサイズは以下の通りです。
  • 身長:129.3cm
  • 体重:129.3kg
  • パワー:129.3馬力
  • 頭の周囲:129.3cm
  • 胸囲:129.3cm
  • 足の長さ:129.3mm
なんと、全て「129.3」で統一されているんです。この数字は、小学4年生の平均身長だそうです。 なお、頭脳や、目・耳・鼻などの感覚器官は高性能でとても優れているはずなのですが、現在はそのほとんどが故障中という設定です。

ドラえもんの性格

子守用のロボットとして作られたドラえもん。ロボットでありながら、感情はとても豊かです。ドラえもんの性格を端的にまとめてみたので、ぜひこのあとご紹介する猫の特徴と比べてみてくださいね。
  • 思いやりがあり穏やか
  • 素直に感情を表現する
  • 人間と深い信頼関係を築ける
  • 自由気ままに行動し、気分屋である
  • 正義感がとても強い

ドラえもんの生活習慣

のび太が学校に行っている間は、漫画を読んだり、どら焼きを食べたり、秘密道具で遊んだりしています。 ひとり遊びが得意なようですが、のび太と一緒に遊んだり、冒険をしたりするのも大好き。 のび太以外にもジャイアンたちと交流したり、猫のミイちゃんに会いに行ったりすることからも、社交的な生活を好むと考えられます。

ドラえもんに似ている猫種①スコティッシュフォールド

スコティッシュフォールド,猫,折れ耳,病気,疾患,対策 丸い頭や穏やかな性格が、どことなくドラえもんに似ているスコティッシュ・フォールド。身体や性格の特徴を詳しく見ていきましょう。

丸い頭が似ている?

スコティッシュフォールドは、「スコットランドの(Scottish)折りたたむ(fold)」という名前の通り、折れ耳が特徴の猫種です。(※中には立ち耳のスコティッシュフォールドもおり、「スコティッシュストレート」とも呼ばれています。) 折れ耳のスコティッシュフォールドは、猫にしては珍しく頭のシルエットが丸く、耳をネズミにかじられてしまったドラえもんの頭と少し似ています。

スコティッシュフォールドの性格

とても穏やかな性格で協調性があり、他のペットや子供とも仲良く過ごすことができます。飼い主以外の人にもすぐに懐くほど、人懐っこい性格が特徴です。 穏やかで、色々な人と仲良くできるドラえもんの性格と共通する部分がありますね。 ただし、ドラえもんは留守番が得意なようですが、甘えん坊なスコティッシュフォールドは留守番が好きではありません。長時間の外出はなるべく避け、帰ってきたらたくさん遊んであげましょう。

「ずんぐりむっくり」しやすい?

スコティッシュフォールドの体型はがっしりとしたセミコビータイプです。 また、比較的運動量が少なく、肥満になりやすい猫種とされています。 ドラえもんもあまり運動をしている様子は見られず、一度に大量のどら焼きを平らげられます。ドラえもん自体は肥満ではありませんが、体型はもともとずんぐりむっくりしていて、生活習慣的には肥満になりやすいと言えるかもしれません…。

ドラえもんに似ている猫種②シャルトリュー

シャルトリュー,猫,ドラえもん,似ている 続いてご紹介するシャルトリューは、耳がピンと立っているため、シルエットはあまりドラえもんに似ている気がしないかもしれませんが、色や体型、性格に共通するところがあります。

シャルトリューの身体的特徴

シャルトリューは、青みがかった銀色の被毛が特徴の猫です。 大型のセミコビータイプで、肩幅が広く胸板の厚いがっしりとした体型をしています。 手足や首は細く短めで、頭は丸い形をしています。 口端が少し上に上がっていて微笑んでいるように見えることから「微笑みの猫」とも呼ばれています。 丸い頭に寸胴の体型、短い手足、青みがかった体毛に微笑んでいるような表情。どうでしょう、少しドラえもんに似ている気がしませんか?

人に寄り添う猫

シャルトリューの性格は穏やかで賢く、洞察力があり、よく人を観察しています。 甘えるのも大好きで、人のそばに寄り添うことを好みます。飼い主に従順なことから、「犬のような猫」と言われることも。 のび太くんのことをよく見ていて、困った時には寄り添ってくれるドラえもんの性格とよく似ているのではないでしょうか。

身体能力は高い

シャルトリューは穏やかな性格で、大人しそうな印象がありますが、実は身体能力が高く運動を好みます。 この点はドラえもんと少し違いますね。 遊ぶときは、ボールや猫じゃらしを使って思いっきり運動させてあげましょう。 また、ドラえもんは留守番中に漫画を読んだりおやつを食べていることが多いですが、シャルトリューを飼うなら一人でも体を動かせるように、しっかりとしたキャットタワーを用意しておくことをおすすめします。

まとめ

ドラえもんは子守用のロボットとして製造されています。そんなドラえもんと性格が似ている猫は、子供やほかのペットとも仲良く過ごせる穏やかな猫たちです。 ドラえもん好きな方や、新しい猫の種類に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

スコティッシュフォールドってどんな猫?特徴やかかりやすい病気とは

スコティッシュフォールドは前方に折れ曲がった小さな耳が特徴的な猫で、日本でもとても人気の高い猫種です。 おっとりとした性格で飼いやすい猫種とされていますが、実はスコティッシュフォールド特有の好発疾患があり、飼うときには少し注意が必要です。 今回はスコティッシュフォールドについて詳しく紹介します。飼おうか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

スコティッシュフォールドの歴史

スコティッシュフォールド,飼い方,特徴,性格,病気Scottish(スコットランドの)fold(折りたたむ)」という名前の通り、スコットランドが原産の猫で、1960年代に耳の折れた猫をベースに交配を繰り返して生まれた猫種です。 スコティッシュフォールドは、進化の過程で折れ耳を獲得したのではなく、突然変異で生まれた折れ耳の猫を人為的に交配したものであるため、必ずしも折れ耳の遺伝子が発現するとは限りません。 立ち耳のスコティッシュフォールドを、「スコティッシュストレート」と呼ぶこともあるようです。

スコティッシュフォールドの特徴

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性格

個体差はありますが、スコティッシュフォールドは、おだやかでのんびりとした性格をしている子が多い猫種です。 人見知りはあまりせず、見知らぬ人にもなつき甘えるほどの人懐っこさも特徴です。子供がいる家庭や、他のペットを飼っている家庭でも飼いやすい猫種でしょう。

ボディタイプ

ボディタイプは「セミコビータイプ」で、丸みを帯びた小柄な胴体や頭部、短い首、先の丸い短い尻尾や手足などの特徴があります。

被毛の特徴

スコティッシュフォールドには、短毛種と長毛種が存在します。一般的には短毛種が多く、長毛種のスコティッシュフォールドは人為的な交配により生み出されたものです。 被毛の色は、レッド、ブルー、ブラックなど様々で、ソリッド(単色)、タビー(縞模様)、キャリコ(三毛)など、柄のバリエーションも豊富です。

肥満に注意!

スコティッシュフォールドは比較的運動量が少なく、おとなしい猫だと言われています。そのため、運動不足や食べ過ぎにより肥満になりやすいのも特徴です。 毎日の遊びで適度に運動をさせたり、適切な食事管理を行うことを心がけましょう。

スコティッシュフォールドのお手入れ

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ブラッシング

短毛種の場合は、抜け替わりの時期やシャンプーのタイミングなどを目安にブラッシングを行えば十分でしょう。 長毛種の場合、毛づくろいをした際に飲み込んだ毛が胃や腸で毛玉になる「毛球症」という病気にかかりやすいので、最低でも週に2〜3回、できれば1日に2回ブラッシングをしてあげるのが望ましいです。

耳掃除

折れ耳という特徴を持つスコティッシュフォールドは、耳の中に湿気がたまりやすく「外耳炎」などの疾患にかかりやすいです。 耳の中は定期的にチェックし、湿らせたコットンで優しく拭き取ってあげます。綿棒などで耳の奥までガシガシと掃除してしまうと傷ついてしまうので、表面だけをそっと拭き取りましょう。

スコティッシュフォールドが気をつけたい病気

スコティッシュフォールド,飼い方,特徴,性格,病気 スコティッシュフォールドは遺伝的な多様性が低く、それに起因する遺伝性の疾患を発症する確率がとても高いことで知られています。 特に以下で紹介する病気には注意が必要です。少しでもおかしいと思ったらすぐに動物病院にかかるようにしましょう。

関節疾患

スコティッシュフォールドは、遺伝的に関節疾患を発症しやすい猫種です。 特に、「骨軟骨異形成症」には要注意。指の骨などの骨格変形が特徴で、痛みが出ると足を引きずるような行動を示します。 また、両後肢を前に投げ出して座る「スコ座り」という特徴的な座り方は、関節にかかる負担を軽減するための姿勢で、関節疾患や肥満の子によく見られます。SNSではかわいいと話題の「#スコ座り」ですが、放置せずにすぐに病院に連れて行きましょう。

内臓疾患

「多発性嚢胞腎」や「肥大型心筋症」など、腎臓や心臓の病気にもかかりやすいため、尿の量の異常、嘔吐や下痢、食欲不振、元気消失などの症状には日頃から注意しましょう。

外耳炎

外耳炎は、外耳(鼓膜より外側)に細菌や真菌などの微生物が異常増殖する疾患で、垂れ耳の猫がかかりやすいとされます。特に、耳が硬い子は要注意です。 先ほど「お手入れ」の章でもお伝えした通り、定期的に優しく耳のお掃除をすることが重要です。

まとめ

スコティッシュフォールド,飼い方,特徴,性格,病気 今回紹介したスコティッシュフォールドは、生まれてから歴史が浅い純血種です。前述したように、遺伝性の疾患にとてもかかりやすいため、普段からチェックを欠かさず、定期的に健康診断も行いましょう。 猫も犬も、純血種は遺伝性疾患にかかりやすいとされています。そのため、あらかじめこれらの遺伝的疾患の可能性や、どういった病気であるかの予備知識を持っておくことが重要です。 スコティッシュフォールドを飼おうか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

【獣医師監修】スコティッシュフォールドに多い疾患とその対策

スコティッシュフォールドは、垂れた耳とぷっくり丸い顔が特徴の猫種です。 日本でも人気が高く、スコティッシュフォールドを飼育する方や、飼育したいと考える方が増えています。 そこで今回は、スコティッシュフォールドに起こりやすい病気と、注意したい飼育環境についてまとめました。

スコティッシュフォールドの歴史や性格

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歴史

Scottish(スコットランドの)fold(折りたたむ)」という名前の通り、スコットランドが原産の猫で、1960年代に耳の折れた猫をベースに交配を繰り返して生まれた猫種です。 「折りたたまれた耳」が特徴の猫種ですが、実は、不完全な折れ耳、または立ち耳のスコティッシュフォールドもいます。 スコティッシュフォールドは、進化の過程で折れ耳を獲得したのではなく、突然変異で生まれた折れ耳の猫を人為的に交配したものであるため、必ずしも折れ耳の遺伝子が発現するとは限りません。 立ち耳のスコティッシュフォールドを、最近では「スコティッシュストレート」と呼ぶこともあるようです。

性格

スコティッシュフォールドは、おだやかで人懐っこい性格をしているため、「猫と一緒に遊びたい」「甘えてほしい」と思っている方にはおすすめの猫種です。 また、運動量も比較的少ないため、おとなしめの猫を飼いたい方にも最適です。

スコティッシュフォールドの好発疾患

スコティッシュフォールド,猫,折れ耳,病気,疾患,対策 スコティッシュフォールドには、注意しなければならない疾患が存在します。特に注意したいのは骨軟骨異形成症で、これはスコティッシュフォールドの垂れ耳にも関係しています。 健康診断の時に何を注意すればよいのか、考えながら読んでいただければと思います。

骨軟骨異形成症

【症状】 足を引きずる様子。 【原因】 スコティッシュフォールドに特徴的な遺伝性疾患。 【備考】 中手骨や中足骨(いずれも指の骨)などの骨格変形が特徴。有効な治療法はなく、対症療法のみ。 折れ耳同士で繁殖させると発症しやすいため、最近では折れ耳のスコティッシュフォールド同士の交配は原則禁止とされる。

多発性嚢胞腎

【症状】 多飲多尿、頻尿、無尿、嘔吐、下痢、食欲不振など。 【原因】 遺伝的に起こる疾患で、腎臓にたくさんの袋(嚢胞)が形成されることで腎機能障害を引き起こす。 【備考】 若いうちから腎不全症状が見られる場合もあるので、定期的に血液検査や画像検査で腎臓のチェックを。

肥大型心筋症

【症状】 呼吸速拍、胸水、腹水、疲れやすい、元気消失、食欲不振、嘔吐など。 【原因】 アメリカンショートヘアの血が混じってる場合には、家族性発生が報告されている。 【備考】 心臓内で血栓が形成されやすく、動脈(特に大腿動脈)に塞栓することが多い。 その場合、後肢の麻痺と突然の痛みを生じる。

外耳炎

【症状】 耳の痒み、臭い、汚れなど。 【原因】 耳道の環境悪化によって、細菌や真菌などの微生物が異常増殖することによる。 【備考】 スコティッシュフォールドの垂れ耳は耳道内環境が悪化しやすい。特に耳が硬い子は要注意。

尿石症

【症状】 膀胱炎症状(頻尿、血尿など)、腹痛など。 【原因】 食事のミネラルバランスの異常、避妊や去勢によるホルモンバランスの乱れなど。 【備考】 肥満傾向の子は、膀胱内の結石が尿道に閉塞することも多く、この場合は緊急疾患として取り扱う。 速やかに閉塞を解除しないと急性腎不全となり、命に関わる。

日頃から気をつけたいポイント

スコティッシュフォールド,猫,折れ耳,病気,疾患,対策 以上の好発疾患を踏まえて、スコティッシュフォールドと一緒に暮らす上で、飼い主さんが日頃から気をつけてあげたいことを解説します。

痛みのサインを逃さない

スコティッシュフォールドの好発疾患に「骨軟骨異形成症」がありますが、これは外見を観察するだけではわかりません。 日々の歩き方、ジャンプの頻度、動く頻度などをチェックし、異常にいち早く気づいてあげることが必要です。

「スコ座り」には要注意

また、スコティッシュフォールドは「スコ座り」と呼ばれる独特のポーズをすることがあります。両後肢を前に投げ出したおじさんのような体勢で、SNSでも人気のポーズです(#スコ座り)。 しかしこれは、関節にかかる負担を軽減するための姿勢で、関節疾患や肥満の子によく見られます。 「可愛いから写真を撮る」ではなく、一度動物病院でしっかり検査をしてもらうのが良いでしょう。

定期検診でレントゲンを

症状が見られなくても病気が進行していたり、痛みを我慢して表に出さないこともあります。 スコティッシュフォールドは特に、半年に1回程度の画像検査をおすすめします。 レントゲン画像上で関節に異常が見られた場合には、できるだけ運動をさせない、室内の段差をなくすなどの対応が必要です。

耳掃除

垂れ耳で、耳の軟骨が硬い傾向にあるスコティッシュフォールドは、定期的に耳のお手入れが必要です。 その際、綿棒を使ってガシガシ掃除をすると、耳の粘膜を傷つけてしまうため、柔らかいコットンを軽く湿らせ、優しく拭ってあげるくらいがちょうどいいです。 耳掃除を嫌がる猫も多いので、無理をせず、定期的に動物病院でケアを依頼することも考えてみてください。

尿のチェック

猫は、腎臓病が非常に多い動物です。 毎日の排泄で、尿の量が変化していないか、あるいは尿の色に変化はないかをしっかりと確認しましょう。 肉眼ではわからないこともあるので、特に7歳以上のシニア期の子は定期的に尿検査をすることが推奨されます。

まとめ

スコティッシュフォールド,猫,折れ耳,病気,疾患,対策 特徴的な遺伝性疾患があるスコティッシュフォールドですが、だからといって寿命が短いわけではありません。愛情をしっかり注ぎ、病気を早期に発見することができれば、十分に長生きできます。 あらかじめかかりやすい病気を知っておき、少しでも異常を感じたらすぐに動物病院に連れて行きましょう。そして、もし病気になったとしても、その病気とうまく付き合う方法を考えていきましょう。

【猫種クイズ】遺伝疾患に注意!スコティッシュフォールドの雑学

スコティッシュフォールドは前方に折れ曲がった小さな耳が特徴的な猫で、人気ランキングでは毎回上位にランクインするほどです。

しかし、実は特有の遺伝疾患により、飼うときに少しだけ注意が必要です。今回はスコティッシュフォールドについてクイズ形式で紹介します。

それではさっそく、スコティッシュフォールドクイズにチャレンジしてみましょう!
Q.1 スコティッシュフォールドの「フォールド」とは、日本語でどんな意味がある?
正解です!
不正解です!
正解は「折れる」です。
スコティッシュフォールドは英語で「Scottish Fold」と綴ります。「fold」には「折れる」という意味があり、スコティッシュフォールド最大の特徴である「折れ耳」を表しています。
「支える」「握る」「抑える」は全て「hold」の訳です。
Q.2 スコティッシュフォールドの情報として正しいのはどれ?
正解です!
不正解です!
正解は「誕生したのは20世紀に入ってから」です。
スコティッシュフォールドの歴史は浅く、1960年代に偶然生またのをきっかけに、計画的に繁殖が行われるようになりました。原産国はイギリスで、名前の通りスコットランドで初めて確認されました。
短毛種のイメージが強いかもしれませんが、希少ながら長毛種も存在します。また、生まれた時は耳が立っており、生後3~4週間ほどで折りたたまれます。
Q.3 スコティッシュフォールドが特に気をつけたい病気として「誤っている」のはどれ?
正解です!
不正解です!
正解は「目の疾患」です。
スコティッシュフォールドは遺伝的な多様性が低く、それが原因で遺伝性の疾患が発症する確率がとても高い品種です。
特に注意が必要なのが関節疾患と内臓疾患です。関節疾患の場合は、歩くときに違和感があったり、動くのを嫌がる素振りを見せますが、内臓疾患は早期の発見が難しく、気付いたときには手遅れになっている場合が多いため、定期的に検査を受けることが大切です。

また、折れ耳という特徴から耳の中に湿気がたまりやすく、外耳炎などの疾患が起きやすいです。スキンシップを取る時などに定期的に耳の中をチェックするようにしましょう。
問正解/ 問中

今回はこちらの記事から問題を作成しました。 詳細が知りたい人はこちらも読んでみてください!
実は飼うのが難しい?人気のスコティッシュフォールドの特徴や飼い方
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純血種の猫がかかりやすい?代表的な遺伝性疾患を5つ紹介

純血種の猫は病気が多いとよく言われていますよね。 純血種は近親交配で生まれてくる個体が多いため、先天的疾患を持って生まれてくることが多いのです。 猫種によってかかりやすい病気は変わってきますが、純血種がかかりやすい病気にはどのようなものがあるのか、代表的なものを紹介していきたいと思います。

遺伝性疾患とは

薬 遺伝性疾患とは、生まれつき持っている疾患のことを言います。 生まれてからすぐに症状が出て、遺伝性疾患とわかる場合もありますが、少し時間が経ってから発症がわかることもあるので、心配な場合は遺伝子検査が必要になることもあります。

近親交配の影響

純血種に遺伝性疾患がつきものである理由は、種の特徴を維持するための近親交配が理由としてあげられます。 近親交配は一度発生した病気の原因遺伝子を排除しにくいこと、特に突然変異の個体を人為的に繁殖する場合は、血筋が濃すぎるために、隠れていた原因遺伝子が顕在化しやすいということもあります。 これは猫に限った話ではなく、犬でも同じです。そのため、猫でも犬でも、ブリーダーさんから譲ってもらう場合は、そのブリーダーさんがどこまで遺伝に関する知識があるのか、きっちりと見極めることが重要になってきます。

代表的な遺伝性疾患

赤血球ピルビン酸キナーゼ欠損症

アビシニアン なかなか馴染みのない病名かもしれませんが、赤血球ピルピン酸キナーゼ欠損症とは、赤血球の寿命が短くなることで貧血になってしまう病気です。 赤血球ピルピン酸キナーゼ欠損症は予防することができず、治療法がないため、発症すれば寿命は4年ほどと言われています。 赤血球ピルピン酸キナーゼ欠損症の主な初期症状は以下の通りです。
  • 運動をしたがらない
  • 元気がない、疲れやすい
  • 粘膜が青白い(まぶたの裏、口の中など)
  • 頻脈
  • 貧血
  • 脾腫、肝臓腫大
  • 黄疸 など

代表的なかかりやすい猫種

アビシニアン、ソマリ、シンガプーラ、ノルウェージャンフォレストキャット、ベンガルなど

多発性嚢胞腎(のうほうじん)

ペルシャ 多発性嚢胞腎とは、腎臓の中に嚢胞と呼ばれる液体の詰まった袋が発生し、成長とともに大きくなり腎臓の機能を低下させてしまう病気です。 幼い頃から緩やかに進行していき、7〜10歳ごろに腎不全を引き起こしてしまいます。症状が緩やかであることから、気づかないこともあるようです。 この病気も予防することができないため、症状を和らげるため対症療法を施し、腎臓の健康な部分をできるだけ維持させることが必要になります。 親が多発性嚢胞腎の原因遺伝子を持っている場合、50〜100%の確率で発症する遺伝性の疾患です。 多発性嚢胞腎の症状は以下の通りです。
  • 食欲不振
  • 多飲多尿
  • 体重減少

代表的なかかりやすい猫種

ペルシャ、アメリカン・ショートヘア、スコティッシュ・フォールド

肥大型心筋症

メインクーン 肥大型心筋症は、左心房の壁が中心に向かって分厚くなってしまうことで心機能に障害が出てくる病気です。 この病気になると、心房の内側が狭くなり、血液を貯められなくなるため血液を十分に送り出せなくなってきます。 血液が滞ると血栓もできやすくなり、命の危険があります。 肥大型心筋症もやはり治療法はありませんので、なるべく早期に発見することが望ましく、対症療法を施して進行を遅らせます。 初期症状は以下の通りです。
  • 息切れ
  • 呼吸困難
  • 口で息をする

代表的ななりやすい猫種

メインクーン、ペルシャ

骨軟骨形成不全症

スコティッシュフォールド こちらの病名は聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。 骨軟骨形成不全症は、現在人気の猫種、スコティッシュフォールド特有の病気です。 骨軟骨形成不全症になると、手足やしっぽの関節部に骨瘤(こつりゅう)と呼ばれる軟骨の「こぶ」ができます。 この「こぶ」の部分は痛みを伴います。軽度であれば「他の猫より大人しいな、あまり動かないな」程度で済みますが、歩くことが困難になってしまうこともあります。 主な初期症状は以下の通りです。
  • 関節が腫れる
  • 変な歩き方をする
  • しっぽが短く変形する
  • 足や手を痛がる
  • ジャンプなど激しい動きをしなくなる…など

代表的なかかりやすい猫種

スコティッシュフォールド

筋ジストロフィー

筋ジストロフィーとは、筋骨格を形成するのに必要な「ジストロフィン」が欠如することで、全身の筋肉が萎縮して歩行や運動が困難になる病気です。 進行性のため、徐々に症状が重くなり、最終的には動けなくなってしまいます。 この病気も予防法や完全な治療法が見つかっていないため、症状を遅らせてなるべく苦痛を緩和させてあげることが必要になります。 幼少期に発症することが多く、雄がかかりやすいと言われています。 主な症状は以下の通りです。
  • 筋肉が硬くなっている
  • 筋肉が震えている
  • 手足が肥大化している
  • 舌が肥大化している
  • よだれを垂らしやすい
  • 不自然な歩き方…など

代表的なかかりやすい猫種

短毛種、デボンレックス

気をつけるべきこと

病院 繰り返しになってしまいますが、猫種によって差はあれど、純血種は遺伝性疾患がつきものです。 飼い始めてから思いもよらぬ苦労をして飼い主も猫も不幸にならないためには、特定の飼いたい猫種がいる場合、その猫種特有の病気や、習性などの知識を学ぶことが大事になってきます。 また、一般的に病気になりやすい猫種であっても、なるべく病気を発症しないような交配を心がけているブリーダーの方もいます。 猫の遺伝性疾患は、犬に比べるとまだ研究が進んでいないそうですが、まず購入者である飼い主が知識なしに飼わないようにすると心がけることが、少しでも状況を良くする手がかりになるのではないでしょうか。

スコティッシュフォールドの例

スコティッシュフォールドであれば、親が「折れ耳×折れ耳」から生まれた子は高確率で骨軟骨形成不全症になってしまうことがわかっているため、飼う前に両親とも折れ耳でないことを確かめた方が良いでしょう。

終わりに

手の中の猫 猫をお迎えしようと考えた時、一人暮らしはダメなどの制約がある保護猫譲渡会を諦めて、ペットショップを考える方も未だ多くいらっしゃると思います。 飼えるハードルが少し低い分、一目惚れの出会いだけでなく、その先ずっと面倒を見るということも踏まえてお迎えできると良いですね。