安全に快適に遊ばせよう!愛犬のための庭作り7つのポイント
ステイホームの期間中、断捨離をしたり、家具を新調したり、家の中を快適な空間に変えた方も多いと思います。
愛犬と一緒におうち時間を楽しく快適に過ごす工夫のひとつとして、庭にもひと手間かけてみませんか?
今回は「愛犬が喜ぶ庭」を作るためのポイント7つをご紹介します。
庭のない方も、ぜひ、愛犬がお庭で楽しんでいる姿を想像してお読みください。
犬を庭で遊ばせるメリット
運動不足・ストレス解消
1日中室内やゲージの中だけで過ごしていると犬はストレスに感じてしまいます。
犬にとっては毎日一定時間、屋外の広いスペースで、日光や外の匂いを嗅ぎながら遊ぶことはとても楽しい時間です。
飼い主さんが忙しかったり、天候不順で散歩に行けない日が続いたとしても、庭に出ることでワンちゃんの運動不足・ストレス解消になります。
また、ドッグランや公園に行かなくても、犬友達を呼んで一緒に遊ぶことができるため、気軽に他の犬と交流をさせることができます。
日光浴
犬は日向ぼっこが好きですが、その理由は単に心地良いからだけではありません。
犬にとって日光浴は、ビタミンDの活性化やセロトニンの分泌、皮膚を健やかに保つ上でとても重要です。
おうちの中で日光を浴びさせるだけでも効果的ですが、せっかくお庭があるのなら、お庭で楽しく日光浴をさせてあげるのもよいですね。
ポイント① 庭をフェンスや柵で囲う
庭に犬を放す際には、犬が家の敷地外に逃げ出してしまわないようにフェンスで囲うことが第一条件です。
こうすることで、迷子になってしまったり、通りかかった人とトラブルになったり、車や自転車との接触事故などを防ぐことができます。
フェンスには様々な種類がありますので、それぞれの犬や家に合ったものを選ぶことが大切です。
高さ
犬の大きさによって、フェンスの高さを調整することが必要です。
子犬のときに庭を作る場合は、成長を見越して高めのフェンスを設置しましょう。
また、柵の前に踏み台となるような物を置かないように注意しましょう。
材質
フェンスの材質は、木製、アルミやスチール、樹脂製、生垣などがあります。
木製のフェンス
見た目が自然に溶け込みますが、湿気や犬が噛んでしまうことで劣化することがあるので、メンテナンスが少し大変です。
アルミやスチール製のフェンス
設置がしやすい一方で、色によっては見た目が庭の雰囲気に馴染まない可能性があります。
樹脂製のフェンス
耐久性が高く汚れにくいのが特徴です。加工によっては木製のような見た目をしているものもあります。
生垣
防火や防音などの効果も期待でき、景観保全や環境保全のために生垣に補助金を出している自治体もあります。一方で、虫が寄ってくることもあり、定期的な剪定も必要なので少し手間がかかるかもしれません。
形状
縦向き、あるいは横向きに隙間のある柵、メッシュ状など形状も様々です。デザイン性と隙間の大きさを考えて選びましょう。
小型犬や被毛がフワフワしている犬は見た目以上に狭いところを通り抜けることができてしまうので、事前にフェンスの隙間のサイズをしっかりと確認することが大切です。
また、道路に面している庭の場合は外を歩く人に犬が反応してしまうことがあります。
通行人に反応して無駄吠えをする犬や、外が気になってしまう神経質な犬は、網目が細かいフェンスや目隠しになるようなフェンスを選びましょう。
ポイント② 地面には土、芝、ドッグラン用のウッドチップを敷く
犬が走りやすいように、地面のコンディションを整えましょう。主に土、天然芝、人工芝、ドッグラン用のウッドチップが有効です。
土、天然芝
自然の素材で犬にとっても気持ち良く公園の気分が味わえます。
一方で、雑草の処理など管理が大変なことに加え、土で犬の足が汚れてしまいます。
人工芝
天然芝よりも安価に、簡単に設置することができ、緑の見栄えも良いですが、人工芝の破片がマイクロプラスチック汚染の原因となることが近年問題視されています。そのため、定期的に破片を取り除くための掃除をしましょう。
ウッドチップ
人工芝よりコストが低く、雑草の発生や匂い対策にもなります。ウッドチップの下に虫が住みついてしまうことがあるので、地面をコンクリートにしたり、雑草を取り除いてからウッドチップを敷き詰めるなどの対策が必要になる場合があります。
砂利やコンクリート
足腰への負担がかかり、夏に熱く冬に冷たくなるので、犬を庭で遊ばせるのなら避けた方がよいでしょう。
ポイント③ トイレスペースの設置
庭中であちこちトイレをされてしまうと片付けが大変ですよね。
木や大切な植物におしっこをかけられないようにするためにも、庭にトイレスペースを決めておくことは大切です。
散歩時の排泄を習慣にしている犬にとっても、庭のトイレスペースを覚えることができれば、散歩に行くことができない日でも安心です。
ポイント④ 休める場所の設置
庭で遊ぶ合間に休める場所を作ってあげましょう。
夏には日差しを遮り、風が通るような涼しい場所、冬には風をよけ日向で過ごせるような場所が必要です。
日差しを遮る犬小屋を作ったり、毛布やクッションを置いてあげるなど工夫して、犬が快適に休めるスペースを用意しましょう。
ポイント⑤ 水道
庭に洗い場があるととても便利です。
散歩から帰ってきた時や、庭で遊んだあとなど犬の足を洗うこともできますし、夏場は水遊びや犬用プールを作って遊ばせることもできます。
ポイント⑥ 植物に注意
庭の景観のためにも、たくさんの植物を育てたいと思っている人は多いと思います。しかし、中には犬にとって危険な植物もあるので注意が必要です。
犬は興奮している時やストレスが溜まっている時などに誤って植物を口にしてしまうことがあります。犬の行動範囲に生えている草花が中毒を起こすものでないか、犬を放す前に確認しましょう。
犬が食べると危険な植物
- チューリップ(球根)
- アサガオ(種子)
- キキョウ(根)
- クリスマスローズ(全草、根)
- シクラメン(根)
- ジンチョウゲ (花、根 )
- スイセン(植物全体、特に球根)
- パンジー(根茎、種子)
- ポインセチア (茎(樹液)、葉)
- ユリ(植物全体、特に球根)
- シャクナゲ(葉)
- ソテツ(種子)
- イチイ(木、樹皮、種子)
- 藤(さや、種子)
- アザレア(植物全体、特に葉)
- 夾竹桃(植物全体)
- ポトス(汁液)
- アジサイ(つぼみ)
- アセビ(若布、樹皮)
- カラー(葉)
- イヌサフラン(植物全体、特に球根))
- アロエ(皮下の乳液)
- ポトス(植物全体)
上記に上げたような代表的なものですが、これ以外にも危険な植物はあります。
万が一、犬が中毒となる植物を食べてしまった場合、または食べたことが疑われる場合はすぐに動物病院に行くことをおすすめします。
ポイント⑦ 犬からは離しておくべきもの
庭では様々な遊びや趣味を楽しむことができますが、犬にとってリスクのある物もあります。
水場の放置に注意
夏に水遊びをするのが好きなワンちゃんも多いでしょう。
しかし、噴水や池などの常設型の水場は、蚊の幼虫であるボウフラが繁殖しやすい場所です。蚊はフィラリアを媒介するため、犬にとって危険です。
また、溜まったまま放置した水には寄生虫や細菌がいることがあります。犬がそれを飲んでしまうと病気に感染してしまう可能性もあります。
ペット用のプールや飲み水は放置した水ではなく、毎回新しい水に入れ替えることが必要です。
大切な鉢植えや危険な道具などにも注意
庭で大切に育てている鉢植えや家庭菜園、洗濯物など、犬が遊んで壊したり毛がついたりして困るものは、柵で囲うなどして対策しましょう。
また、庭用の枝切り鋏など、危険な道具にも気をつけましょう。
殺虫剤や肥料に注意
殺虫剤や肥料は、普段は犬から離れた場所に置いておきましょう。
実際に殺虫剤を散布するときは、犬をしばらく庭に出さないようにしましょう。
置き型の固形肥料は、犬が食べてしまうことがあるので、できるだけ液体のものを使うことをおすすめします。
まとめ
犬を庭で遊ばせることには多くのメリットがあり、運動不足やストレスの解消など気分転換につながります。
愛犬のための庭作りは自分でDIYすることも、業者に頼むこともできますが、以上のポイントを考慮することで、犬にとっても人間にとっても安全で快適な庭を作ることができます。
もうすでに犬を庭で遊ばせている方も、これから犬のために庭作りをする方も、ご紹介した7つのポイントを参考にしてみてください。
家族のステイホームでペットも「コロナ疲れ」?4つの対策方法
新型コロナウイルス感染症の拡大によって、「仕事が在宅ワークになった」「学校に登校できない」など、多くの方が家にいる時間が以前よりも増えたことでしょう。
そんな「ステイホーム」期間、友達に会えなかったり、行きたいところに行けなかったりと、人間も色々なストレスを抱えていますが、実はペットも同じように、ストレスを抱えているかもしれません。
なぜ、人間の「ステイホーム」がペットにストレスを与えてしまうのでしょうか。ペットの飼い主は、どんなことに気を付ければ良いのでしょうか。
今回は、ステイホーム中のペットとの過ごし方を考えます。
ステイホーム中、みんなが家にいるのは嬉しいけど・・・
ペットにとって、大好きな家族のみんながずっと家にいてくれるのは、きっととても嬉しいことでしょう。
在宅ワーク中に、ペットが「かまって!」とアピールしてきたこともあるかもしれません。
飼い主とたくさん遊べるのも、たくさんお散歩に行けるのも、ペットにとっては嬉しいはずです。
しかし、その反面、もしかしたらストレスも溜まって、「コロナ疲れ」をしてしまっているかもしれません。
どうしてストレスが溜まるの?
人間のステイホームでペットにストレスが溜まるのは、生活リズムが乱れ、ひとりでゆっくり休める時間が減ってしまうから。
ペットは本来、1日の睡眠時間が人間よりもかなり長く、犬で12〜14時間、猫で12〜16時間ほど眠る必要があると言われています。しかし、家族が家にずっといるようになると、ペットは普段ならゆっくり寝ているはずの時間に、起きているかもしれません。
ペットとこんな過ごし方、していませんか?
暇つぶしや気分転換としてペットと遊んだり、運動不足解消のために、犬とたくさんお散歩に出かけたりする方も多いでしょう。
また、ペットと直接触れ合うことはなくても、子供達が家中をはしゃぎまわったり、ストレスが溜まり、つい家族と言い合いをしてしまったりした場合も、ペットはびっくりして、興奮してしまいます。
必要なだけの睡眠、休息が取れず、過度な運動をしたり、興奮したりすることが続くと、ペットには強いストレスがかかります。
実際、ステイホーム期間には「ペットの元気がない」という相談が、動物病院には多く寄せられているようです。
では、ペットのストレスを軽減するにはどのようなことをしたら良いのでしょうか?
その1.ひとりでゆっくりできる場所を作ってあげる
犬や猫は、狭くて何かに囲われた少し暗いところにいると落ち着くと言われています。
ソファの上が好きなペットも多いかと思いますが、リビングに人がいつもよりたくさんいたり、子供がソファで暴れてしまったりする場合は、普段通り休むことができません。
そのため、キャットタワーを用意したり、キャリーケースをリビングに持ってきて、狭くて囲われていて少し暗い場所を作ってあげると、その中で落ち着きやすくなります。
また、ペットがその中へ入った時は、くれぐれもむやみに話しかけたり、引っ張り出さないようにしてあげてください。周りを叩かれることはもちろん、中を覗かれることもストレスになります。
もちろん、飼い主に抱っこされて眠るのが好きなペットもいますから、その場合は抱っこでも大丈夫ですが、あまりちょっかいを出し過ぎないで、ゆっくり眠らせてあげましょう。
その2.静かな時間を十分に作ってあげる
動物は音にとても敏感です。
犬や猫は、人間よりも眠りが浅く、ちょっとした音でもすぐに反応して起きてしまいます。
ステイホームの時間が長くなると、特に小さな子供はストレスが溜まるため、家の中を走り回ったり、叫び声をあげたりすることがあるかもしれません。
一日中静かにしていることは難しいですから、「この時間は静かにしてあげようね」と家族で決めて、できるだけみんなでペットが落ち着いて眠れる時間を作ってみましょう。
それが難しければ、少しの時間、別の静かな部屋にペットを連れていき、ゆっくり寝かせてあげましょう。
ペットと一緒に、みんなでお昼寝タイムをとるのも良いですね。
その3.家族の喧嘩はほどほどに
飼い主が怒ったり、家族が言い争いをしたりしていると、ペットは不安になったり、緊張したり、興奮したりしてしまいます。
コロナ禍で人間もストレスが溜まって、家の中がピリピリしたり、つい家族にあたってしまうこともあるかもしれません。
ペットのためにも、なるべく家族の喧嘩は控えめにして、大きな声や物音を出したり、長いこと不穏な空気にしてしまうことは避けたいものです。
その4.ペットと遊ぶ以外の楽しみも見つけよう!
ステイホームであっても、ペットが家にいることで心が和んでいるという方は多いのではないでしょうか。ペットにとってもたくさんかまってもらえるのは嬉しいことだと思いますが、やはり遊び過ぎは禁物です。
ペットが休む時間を十分確保してあげるためにも、ペットと遊ぶ以外にも家でできる楽しいことを見つけてみましょう。
映画を観たり、本を読んだり、凝った料理を作ったり、陶芸や手芸、ハーバリウム作りをしてみたり…。
VRゴーグルを買って、ペットの気持ちになってみるのも良いかもしれません。
人間もペットもストレスフリーに
新型コロナウイルスでステイホームが続き、「コロナ疲れ」しているのは人間だけではありません。
大好きな家族がずっと一緒にいてくれて、たくさん遊んでくれるのはペットにとって嬉しいことではありますが、ひとりでゆっくり休める時間が減ってしまうことは、少なからずストレスになってしまうのです。
ペットのためにも、人間のためにも、静かな時間を作り、喧嘩をほどほどにし、なるべく和やかな空気でこのコロナ禍を乗り切りたいですね。
ステイホームのお供?ペットを飼う前に知っておきたい4つのこと
コロナ禍でステイホームが続く中、家でできる楽しみを見つける人が増えています。
そのひとつとして、「ペットを飼い始めること」があります。「人に会えない寂しさを紛らわすために・・・」「子供にせがまれて・・・」など、理由は人それぞれでしょう。
しかし、新たに迎え入れられるペットが増えるその一方で、安易な気持ちで飼い始めた結果、様々な理由で捨てられてしまうペットもまた増えているのも事実です。
今回は、そんな悲しい事態を防ぐため、「ペットを飼ってみたい!」と思っているみなさんと一緒に、ペットを飼い始める前に心得ておきたいことを考えていきたいと思います。
ステイホームのお供・・・?
新型コロナウイルスの感染拡大によって、お家にいる時間が増えたことに伴い、「ステイホームのお供」として、ペットを飼い始める人が増えています。
中には保護犬や保護猫を引き取りたいという人も少なくありません。譲渡会や各種イベントが開けなくなってしまったことにより、保護犬・保護猫がなかなか譲渡されないという危機に陥る中、彼らの引き取り手が増えるというのは良いことです。
しかし、その一方で、軽い気持ちでペットを飼い始めた結果、捨てられてしまうペットが増えているのも事実です。
なぜペットが捨てられてしまうのか?
ペットが捨てられてしまう理由について、主に以下の6つが考えられます。
- お金がかかるから
- お世話の時間がないから
- 引っ越し等で飼えなくなってしまったから
- 吠える、噛むなどの行為がおさまらないから
- 高齢でお世話の余力がなくなってしまったから
- 飽きたから
どれも人間の都合によるものですが、事前にペットを飼うことへの知識があれば、ペットが捨てられる事態は防げたかもしれません。
ペットを飼う前に知っておきたいこと①【お金】
ペットは生き物ですから、入手時にかかるお金以外にも、毎日の食事代や定期的な健康診断やワクチン接種代、病気になった時の治療費など、色々なところにお金がかかります。
意外と馬鹿にならないのが、室内犬の場合はペットシート代やオムツ代です。それ以外でも、散歩時に必要になるうんち袋や足拭き用のタオルやウェットティッシュ等、一緒に遊ぶためのオヤツやおもちゃ等、細々したものまで、必要なものは多岐にわたります。
一般社団法人ペットフード協会が行った「令和元年全国犬猫飼育実態調査」によると、ペットを飼う(飼い始めてから亡くなるまで)のに必要な費用は、犬で平均200万4139円、猫で平均134万4751円かかるとも言われており、それなりの支出が生じることは覚悟しましょう。
ポイント
必要な費用の目安はあくまで平均ですから、ペットの種類や大きさ、病気の有無や、何才まで生きるかによっても異なりますが、どんなペットであれ、仮に「ペットを買うお金」が十分にあったとしても、飼い始めてからの方がたくさんお金がかかることを忘れてはいけません。
ペットを飼う前に知っておきたいこと②【時間】
ペットを飼うには、お金だけでなく時間もかかります。
食事をあげたり、ブラッシングをしたり、散歩に連れて行ったり、トイレなどを清潔に保ったりと、1つずつにそこまで時間がかからなくても、毎日のことですし、総合するとかなりの時間になります。とある国では、犬の散歩は1日2回と法律で定められたりもしています。
ペットの健康を守るためにきちんとお世話をすることは飼い主の義務であり、これを怠ると「虐待」として扱われ、罰せられます。
また、ペットがいることで、朝から晩までお出かけしたり、旅行することも難しくなります。旅行好きの方にとっては、いつでもどこへでも旅行できるという生活は難しくなることを覚悟する必要があるでしょう。
ポイント
ペットのお世話をする時間をきちんと確保できるのか、慎重に考えましょう。家族と暮らしているのなら、お世話の役割分担についても、飼う前によく話し合っておきましょう。
また、今はテレワークなどで家にいる時間が長いかもしれませんが、コロナが終わってからはどうでしょうか?ペットが15才まで生きると想定し、最期までお世話をしてあげられるかよく考えなければなりません。
ペットを飼う前に知っておきたいこと③【トレーニングの心得】
ペットの性格やしつけの仕方などによっては、なかなか無駄吠えや噛み癖が直らなかったり、トイレトレーニングがうまくいかないことがあります。それらが原因で、「この子は悪い子だ。もう手に負えない。」といって捨てられてしまうケースがあります。
辛い経験をしたことのある保護犬や保護猫は、人に対する警戒心がなかなか解かれず、攻撃的になったり、臆病になったりする傾向があることも事実です。しかし、もちろん例外はあるものの、飼い主が正しい知識を持って、愛情深く接すれば、ほとんどの人間にとって問題とされる行動は発現しなくなるものです。
幼犬であっても育て方によっては手を付けられない状態になることがあるため、どちらのケースであっても、飼い主がより一層ペットの事を学ぶ必要があるのは間違いありません。飼い主にはその覚悟が必要です。
ポイント
ペットのトレーニングは根気強く、時間をかけて行う必要があることを、きちんと覚悟した上で飼い始めましょう。
犬や猫は人間の言葉が理解できません。「ダメって言ってるでしょ!」「吠えないの!」と怒鳴っても、行動を直すことはできません。正しいトレーニング方法を、飼い主さん自身が学び、時間をかけて着実に行う姿勢が重要です。
ペットを飼う前に知っておきたいこと④【自分にもしものことがあったら】
飼い主であるあなたが、病気や怪我で入院したり、死亡してしまったとき、ペットの世話を引き継いでくれる人はいるでしょうか?また、急な転勤や引っ越しで、飼えなくなってしまうことがあるかもしれません。
特に、一人暮らしをしている方や、高齢の方、持病を抱えている方などは、注意が必要です。
家族と暮らしている場合でも、家族全体でもしものことがあった場合も想定し、世帯内以外の人(ご近所の人や親戚など)にも確認をとっておきたいものです。
ポイント
自分にもしものことがあったとき、ペットの世話を引き継いだり、一時的に預かってくれる人をきちんと確保してから、ペットを飼い始めましょう。その際、引き取ってくれる側の方にも、お金や時間など、ペットを飼う余裕が十分にあるかを確かめましょう。
ペットは「かわいい」だけじゃない
コロナ禍でステイホームが続く中、「家にずっといるのはつまらない。かわいいペットがいれば、少しは癒しになるだろう。」そう思って、ペットを飼い始める人が増えています。
しかし、ペットは決して「かわいい」だけではありません。毎日食事が必要で、トイレもします。うんちやおしっこを大事な家具にかけてしまうこともあります。無駄吠えが直らない、いたずらをして家中を荒らしてしまうこともあるかもしれません。
ペットは生き物であり、ぬいぐるみではないのです。そもそも、思い通りにするものでもありませんが、なかなか人間の思い通りにはなりません。
もちろん、ペットと一緒にいると、大変なことだけでなく、かけがえのない素敵なこともたくさん待っています。
お金のこと、時間のこと、トレーニングのこと、もしもの時のことを、きちんと理解した上で、それでもペットを飼う覚悟ができた方は、ぜひ、ペットと素晴らしい思い出をたくさん作ってくださいね。