スマホで管理する最新猫トイレ「toletta(トレッタ)」を利用者目線で徹底レビュー、そこから見えてきたこととは?
ペット業界でもIT化が加速しており、近年はペットに関するガジェットも多く販売されています。
このたびCheriee編集部で、猫のトイレの回数や体重の測定ができる「toletta(トレッタ)」を試した結果をレビューしました。ご購入を考えていらっしゃる方の参考になれば幸いです。
toletta(トレッタ)とは
tolettaは株式会社ハチたまが開発した、猫のトイレ情報から健康状態を管理する「スマート猫トイレ」です。猫がトイレに入ると自動的にトイレの回数や体重がアプリ上に記録され、愛猫の健康管理に役立ちます。
今回レポートするtolettaの機能は以下の通りです。
- AI顔認識
- 体重測定
- トイレの回数と滞在時間・経過時間
※現在予約販売中のtoletta2ではさらに機能が追加されています。詳細はこの記事の最後でご紹介します。
toletta(トレッタ)の基本仕様
- 通信機能無線
- LAN(2.4GHz)※Wi-Fiの速度は20Mbps以上必要です。
- 外形寸法
- 筐体部:幅 42.8cm × 奥行 56.1cm × 高さ 30.0cm
- 尿トレイシート部分:幅29cm × 奥行42cm(内側にシートずれ防止壁あり)
- 入り口の高さ:15.4cm
- 重量
- 約 3.3kg
- 電源
- AC 100V
スコップは付属していません。また、ねこ砂や尿シートなどの消耗品は付属していません。
初期設定方法
①アプリをインストール
取扱説明書はトイレ本体には付属しておらず、アプリ内で表示されるため、まずはアプリをインストールしましょう。
②組み立て
①でインストールしたアプリを見ながら組み立てます。部品はあまり多くありませんので、難しいことはありません。
③WiFi接続
ITにあまり慣れていない人は少し戸惑ってしまうかもしれませんが、説明書通りに進め、tolettaをWifiに接続しましょう。丁寧な説明があるので、不慣れな方でも問題なく設定できるでしょう。
④猫の情報登録
あらかじめ猫の写真を撮影しておき、その写真を登録します。複数の猫が写っていたり、鮮明ではない写真では認識できないため、猫の顔がしっかり分かる写真を選びましょう。tolettaは、AIにより猫を識別するため、この写真の登録は非常に重要です。
これで設定は完了です。とても簡単ですね!ねこ砂や尿シートを所定の場所に入れて早速使ってみましょう。
猫がなかなか入ってくれない時は・・・
tolettaは付属のライトが常時点灯している仕様です。初めて使用するときはライトが気になるのか、警戒してなかなかtolettaに入ろうとしてくれません。その際はまずは電源を入れず、単純なトイレとして慣れさせてあげたほうがいいかも。
tolettaの良いところ
顔認識でノーストレス
センサーが顔認識のため、新たに首輪を付けさせるなどもありません。これは猫に余計なストレスを与えないということを意味しています。首輪を付け慣れていない猫も多いと思いますので、この点は特に魅力的と言えるでしょう。
カメラの写りが良い
ライトが常に点灯しているため、夜中でも猫の姿がはっきり写ります。そうです。tolettaは猫が用を足すシーンを写真撮影しているのです。猫が普段なかなか見せないような表情をしていることもあり、アプリで写真を確認するのが楽しみになります。
離れたところでも猫の様子を把握できる
外出中はもちろん、なかなか実家に帰ることができないという方でも、アプリを共有することで遠く離れた実家の猫の様子を確認できます。家族間の会話が増えるきっかけにもなりそうですね。これは、地方から都心に出てきて、猫が飼えないという方にはとても嬉しい点でしょう。
体重がグラフで出力される
アプリ上で体重の変化をグラフで見ることができます。
日、週、月、年単位でグラフ化してくれるので、長期的に使用することで愛猫の体重の変化にも敏感に気付くことができますし、体調不良になったときに体重の情報を獣医さんに見せるのもいいでしょう。獣医師は日常の様子を飼い主の説明でしか理解することができないため、こういうデータに基づく情報があるのは、とても喜ばれることなのです。
消耗品が専用のものでなく経済的
ねこ砂や尿シートなどの消耗品はtoletta専用ではなく、一般的に販売されているものを使用できるので、選択肢が多く経済的にもやさしいです。現在お使いのトイレから変更するというだけで、使い始めることができます。
tolettaの少し気になるところ
ライトが常時点灯
ライトだけ消灯という機能はなく、常時点灯しているのがとても気になりました。これはメリットでもありましたが、デメリットにもなりえます。LEDとはいえ電気代や発熱が気になりますし、ワンルームの家に置いておくとまぶしくて寝られないということもあるかもしれません。
猫を識別するためには必須かもしれませんが、一匹でしか運用しない場合は消灯できる機能があるとうれしいかもしれませんね。
掃除の時にセンサーが反応する
うんちの処理などで人間がトイレをいじった場合もセンサーが反応してしまい、アプリで通知されてしまいます。もちろんアプリから削除可能ですが、毎回手動で削除するのが思いのほか手間かも。。
撮影される写真が中途半端
猫がトイレに入るとカメラが連射し、20枚までアプリで見られるようになっています。しかし、トイレに入り切る前に終わってしまうことが多いのが少し残念。。貴重な愛猫のトイレシーンを写真に収めたいという飼い主さんも多いのではないでしょうか。
注)
編集部の猫が警戒心がとても強いため、トイレに入る前に、トイレの縁に前足をかけてためらっているせいな気もします…
顔認識の精度が最初は低い(多頭飼いの場合)
使い始めの頃はうまく個体を認識してくれず、アプリ内で手動で修正する必要がありました。しかし、さすがにAIを搭載していることもあり、徐々に精度が上がっていくそうなので、最初は面倒でもその都度修正しましょう。AI機能を使いこなすには、情報のインプットが重要です。
あったらうれしい機能
プッシュ通知機能が欲しい
現在のアプリでは、猫がトイレに入ったかどうかはアプリを起動しないと分かりません。しかし、リアルタイムに通知が来ればいつ猫がトイレに入ったか分かり、仕事中などでもスマホの画面を見て、ほんわかした気分で過ごせそうです。
付属スコップと引っ掛けるフックが欲しい
今まで使用していたトイレには付いていたこともあり、一番最初に気になったのがこの点でした。必須というわけではありませんが、これがあることでtolettaの機能性が上がると感じました。
重力センサーのみの販売があるとうれしい
トイレとしてはごく普通のもので、簡単に言ってしまえば、体重計の上に猫トイレを乗せているだけとも言えます。可能であれば、市販のトイレと互換性を持たせて利用者が上モノ(猫トイレの形や色など)を自由に選択できるといいなと思いました。
toletta2に期待!!
そして、ついに2019年8月より、待望のtoletta2の予約販売が開始されました。
tolettaはもう持ってるんだけど…、という方もご安心ください!現在使っている方は「センサープレート」および「尿トレイ」を新しいものと交換することで、無償でtoletta2にバージョンアップが可能です。
toletta2を受け取った際に、今まで使用していたセンタープレートを返送する必要はありますが、0円で最新のものを使えるのはなんともうれしいですね。お届け時期は、toletta1の利用者様の交換を10月から順次実施し、8/8以降に予約購入した方は12月から順次発送というスケジュールとのこと。
toletta2では、以下の機能が追加されます。
- 尿量・尿回数
- 動画撮影
- AI状態判定
- 獣医師相談
- カレンダー・メモ
- フードレコメンド
取得したデータをAIが解析して猫の状態を管理することで、猫の異変にいち早く気づけたり、動画やデータをもとに獣医師に相談もできたりもします。
今までは正直言って、単なる「猫トイレ+体重計+α」でしかありませんでした。しかし、より機能が充実し、AIを活用やデータ管理の活用が可能になるtoletta2は、他に類を見ない最新型IoTトイレになることは間違いないでしょう。今からとても楽しみですね。
最後に
愛猫のトイレの回数や体重の情報がアプリに蓄積されていくことで、愛猫の健康管理ができるのはとても魅力的に感じました。特に、愛猫のストレスにならない顔認識の機能は他社にはなく、猫の飼い主さんにとっては安心できる点でもあります。
いくつか気になった点やあったらいいなと思う機能などもありましたが、tolettaは利用者の意見も積極的に取り入れて改善を重ねています。近いうちに販売されるtoletta2では機能がさらに充実するとのことですので、非常に楽しみになりました。
tolettaの詳細が気になった方はぜひホームページもチェックしてみてください!
https://toletta.jp/
【本音レビュー】話題のペット用カメラ!Furbo(ファーボ)を使ってみた感想
近年、IoT(インターネットオブシングス/モノのインターネット化)が進んでおり、大手からベンチャーに至るまで、数多くの製品が販売されています。
ペット業界でも、ペットの見守り機能を持つカメラである「Furbo(ファーボと読みます)」が登場して、話題となっています。今回は、このFurboを使ってみた感想を正直にレビューさせて頂きました。
Furbo(ファーボ)とは?
Furbo(ファーボ)は、スマホの専用アプリ(iOS/Android対応)を通じて、いつでも、どこにいても、お留守番している愛犬の様子を見たり、話しかけたり、おやつをあげて遊ぶことができるドッグカメラです。
そうなんです!ただの見守りカメラとは違い、愛犬を見守ることに特化したカメラなのです。Amazonでも、ベストセラー商品として紹介されており、そしてレビューの評価もとても良い、ドッグカメラです。
愛犬の可愛らしい姿を撮影して自慢しよう!【Furboドッグカメラ】
Furbo(ファーボ)の新機能
2017年11月17日よりAIが搭載され、リアルタイムでスマホに自動通知する「スマートドッグ通知」が来るようになりました。
- ドッグセルフィー通知
愛犬が『Furbo』に近づいた場合、自動で撮影を行い、プッシュ通知でスマホに撮影された様子が送られてきます。 - ドッグアクティブ通知
愛犬の自宅での活動を感知して、その様子を自動で撮影し、スマホに自動通知します。 - ファミリー通知
犬だけでなく、家族などの人間が視界に入った場合も、自動でスマホに通知します。
また、より高画質で高品質なカメラを搭載(フルHD 1080p 4倍ズーム可能)、ワイドアングルに対応(視野角160°に拡張)、大容量のおやつコンテナを実装するなど、Furboをさらに楽しんでいただけるよう、改善されました。
操作は簡単
ハコはシンプルながら、iPhoneのようなワクワク感を演出してくれるオシャレなものになっています。
操作手順は以下の通りです。
- Furboをコンセントに接続して電源を入れる
- 自分のスマートフォンにアプリをダウンロード
- アプリを起動して、画面に従って操作する
早速、ハコから取り出し、設定を開始してみました。
以下は、アプリを起動した後の画面ですが、WifiのIDとキーを入力すれば、後は自動で設定を行ってくれるため、誰でも簡単に設定できそうです。
なお、Wifiがないと使えないので、自宅に無線LANの環境がない場合は、それを作るところから始める必要があります。利用前提の環境ではありますが、一般の飼い主さんには、この辺がハードル高いかもしれないですね。
留守番の時に便利
実際に使ってみて言えることは、お留守番にとても便利なツールであるということです。なぜなら、外出先であっても、自分の愛犬の姿をいつでも確認できるのですから。
良いか悪いかは置いておいて、結構な頻度で通知が来ることがポイントです。ただ、新機能のAIがきちんと状況を判断してくれており、この精度はかなり高いと思います。そのため、本当に吠えている時は通知が来ますが、単に寝ているだけの時は通知は来ません。そして、起きたらきちんと通知が来て知らせてくれるという優れもの。
「おまえの愛犬はどんだけ吠えるんだ…」と思われてしまいそうですが、吠えた時だけを的確に捉え、通知が来るようになっています。誰かが家に帰ってきても通知が来ます。他にも、犬が寂しがっている時や寝ていて目覚めたときなど、通知のパターンはとても多く、飼い主にとって気になるタイミングで通知されるように実装されています。
ここが、単なる見守りカメラとは違い、犬に特化した見守りカメラであるポイントだと思います。
さらに!以下の画像のように、犬が何か行動を起こした時、自動で写真を撮っておいてくれるのです。まさにドッグアクティビティ機能というその名の通り。この機能があることで、普段は撮ることが難しい行動も写真に残すことができるのです。
正直、最初はそんなに見ないと思っていました。今まで、留守番の時の様子等、見ないで過ごすことが普通でしたから。しかし、実際に使い出してみると気になって仕方がないのです。何せ気になるタイミングでバンバン通知が来ますからね。通知が来たら見る、休み時間に見る、ちょっとした休憩に見る等、意外や意外、結構見ちゃうのです。飼い主のことをよく考えて作られているなと思います。
単なる見守りカメラにはない「犬に特化した通知機能」、私は大満足です。
愛犬の様子を見てみよう
通知をきっかけに、犬の様子を見てみます。通知をタップすると、スマートフォンのアプリが起動し、ここから自宅にセットしてあるFurboのカメラをコントロールすることができます。
カメラには、以下の機能が付いています。
- おやつをあげる(飛び出します)
- 対象をズームする
- 写真を撮る
- 動画を撮る
- 話しかける
実際に様子を覗いてみると、こんな感じです。お恥ずかしながら、家の中が汚いので、そこは見なかったことにしてください…。
うーん。さすがに、夜になるとライトがないので、どこにいるのかわからないですね。
欲を言えば、カメラの角度や向きなどがコントロールできるともっと良いなと思いました。私は外出時は、ゲージに入れて出かけるようにしているため、あまり問題ないのですが、人によっては部屋に放しっぱなしにしていると思います。そんな時、カメラの死角に愛犬がいると、カメラで見ることができないのです。
視野角が広く作られているので、ワンルーム等であれば、置き場所を工夫することで、部屋全体をカメラの中に入れることができると思いますが、少し広めのお家に住んでいる場合は、難しいかもしれません。このあたりは、通常の見守りカメラの方が、角度調整やカメラのコントロール機能が優れているため、そちらに軍配が上がるかもしれません。
おやつをあげてみる
Furboには、おやつをあげる機能も搭載されています。Furbo自体に、ボーロ等のおやつを予め入れておくと、それをあげることができるのです!Furboの主要機能の1つなので、こちらも使ってみました。
以下の写真の真ん中にある「丸いボタン」を上にスワイプすることで、セットしておいたボーロが飛び出る仕組みになっています。例え、外出先にいても、飼い主が「あげたい!」と思ったタイミングでおやつをあげることができるのです。
が、「ポンっと飛び出る」というよりは、「バシャっと噴出する」感じです。サイズが小さなボーロを入れておいたのですが、たぶん10個くらい噴出しました。。確かに我が愛犬は喜んで食べるのですが、10個はあげすぎかな…。大きなサイズのボーロを入れれば良いのかもしれませんが、もうちょっと飛び出る感じで、1つ1つ出てくるとありがたいかもしれません。こんだけ一度にあげてしまうのは、おやつのあげすぎになりますし。
家の中で使うものなので、噴出したボーロが転がって家具の下に入ってしまったり、毛足の長い絨毯の中に潜んでいて踏んでしまい粉々になったり。結構、後片付けが大変だったということもあります。正直、私はおやつ機能はあんまり使わないかも…。
まとめ
本音レビューの内容をまとめると、以下の通りです。
- ◯ 操作性はとても良く、機械オンチの方でも使える
- ◎ 新機能のAI通知機能がとても良くできている
- △ カメラはもう少し頑張って欲しいが、最低限の機能はある
- △ (私は)おやつ機能はあまり使わなかった
- ◯ 留守中の様子を見られることは意外と便利だった
こういう最新の電子危機って、一般の飼い主さんには、操作が難しそうでハードルが高いと思われるかもしれません。でも、Furboはそんなことはなく、とてもシンプルで一般の方でも操作がしやすいように作られていました。
そして、何より通知機能がとても良いです。こちらから能動的に動かなくても、随時、Furboが犬の様子を伝えてくれるのですから。これをきっかけに、飼い主さんが犬の様子を見に行けば良いだけです。そして、この精度が思った以上に良くできており、Furboが犬専用の見守りカメラであり、ただの見守りカメラとは一線を画すカメラであると思うのです。
留守中の愛犬の様子が気になっている方は大勢いると思います。少し留守するだけでも、ワンワン吠えてしまう場合は、分離不安ではないかと心配になったり、私のように犬の社会化不足により、他の犬や人に吠えてしまう場合は、留守中も吠えていてストレスになっていないだろうかと気になったり。特に、家を留守しがちな方は、ペットシッターやドッグトレーナーも使いながら、こういったデバイスも導入して、より愛犬との生活を充実したものにできるかもしれません。
最後に
Furboは、今後、AI機能を益々充実させていくと言われています。カメラが付いていることと、たくさんのユーザーを持っているため、実際の利用状況から得られた犬の行動を分析してデータ解析することにより、体調が悪い時を捉えて通知したり、ペットシッターの代わりを担えるように進化させていきたいと言うことでした。
今後、Furboがさらなる進化を遂げていくであろうことは容易に想像できます。AI機能がとても良く出来ているため、今後の進化に期待したいと思います。