元野良猫の食欲が旺盛すぎる!その理由と4つの対処法をご紹介
野良猫を保護して飼い始めたばかりの方は、猫の食欲の旺盛さに驚くかもしれません。
ご飯をしっかり食べるのは良いことですが、あまりにもがっついて食べていると、「どうしてこんなに食欲がすごいの?うちの猫、大丈夫?」と心配になってしまいますよね。
今回の記事では、元野良猫を飼育している筆者の実体験をもとに、元野良猫の食欲が強すぎる原因や対処法をご紹介します。
猫の食欲が旺盛すぎて悩んでいる飼い主さんは、ぜひ参考にしてみてください。
元野良猫の食欲が強い3つの理由
元野良猫の食欲が強すぎる原因は、病気以外には主に3つの原因が考えられます。
1. 野良猫時代の習性が残っているから
野良猫の世界は、いつご飯を食べられるかも分からない過酷な環境で、満足に食べられないことも多いです。そのため、食べられる時にできるだけ多く食べようという習慣がついている可能性があります。
実際に筆者が飼っている元野良猫も、飼い始めてすぐは、急いで掻き込むようにキャットフードを食べていました。
2. 冬に備えて栄養を蓄えようとしているから
猫は、冬の寒さの中で体温を維持するために、体に脂肪をつけたり、冬毛を維持したりと、あらかじめ備えをしておきます。
そのために多くのエネルギーを必要とすることから、冬前は猫の食欲が強くなりやすい時期です。
外の寒い環境で生きてきた元野良猫なら、なおさらその傾向が強いかもしれません。
3. 去勢・避妊手術によるホルモンバランスの変化
去勢・避妊手術をすると、ホルモンバランスが変化して食欲が旺盛になることがあります。
実際に、筆者が飼育しているオス猫も、去勢手術をした後から食欲が増え始めました。
一方、手術によって発情期がなくなると、活動に必要なエネルギーが減り、その分太りやすい体質になるので注意が必要です。
猫の肥満に要注意!
元野良猫に求められるがままにご飯を与え過ぎてしまうと、肥満になってしまいます。
肥満になると、糖尿病や高血圧などの様々な病気のリスクが高まり、結果的に猫が苦しむことになります。
飼い主さんは、猫の体重や年齢に合ったご飯の量をきちんと把握し、給餌量をコントロールできるようにしましょう。
次の章では、元野良猫の食欲が強すぎる時の具体的な対処法を4つご紹介します。
元野良猫の食欲が強すぎる場合の4つの対処法
1. 毎日必ずご飯を与える
先述した通り、野良猫として暮らしてきた猫は、「食べられるうちにたくさん食べておこう」という習性が備わっている可能性があります。
筆者の猫も始めはそうでしたが、毎日ご飯を十分もらえるのに慣れていくうちに、食欲や食べ方も変わっていきました。
逆に、日によってご飯を少ししか与えなかったり、食事をスキップしてしまうと、野良猫時代の習性がなかなか直らないかもしれません。
毎日適当な量のご飯をきちんと与える習慣をつけ、猫が「急いで食べなくても、ご飯を食べられるんだ」と理解できるようにしてあげましょう。
2. 冬前は、部屋を暖かくする
猫が冬の寒さに備えてたくさん食べようとしている場合には、家の中を暖かく保つことで、「そんなにエネルギーを蓄えなくてもここでは大丈夫だよ」と教えてあげましょう。
毛布や裏起毛のベッドなど、猫用の温かいスペースを整えてあげるのも有効です。
3. ご飯の回数を増やす
1日のご飯を数回に小分けにして与えることで、空腹になる時間が減り、食べ過ぎを防げます。
しかし、ご飯の回数を増やしたり、ご飯を常に置いておくことについては、胃に負担がかかるなど、賛否両論があります。猫の様子を見ながら試してみるようにしましょう。
筆者の場合は、朝と夜のご飯に加えて夜食を少し置いています。深夜になるとお腹が減って猫が鳴いてしまっていたのですが、ご飯の回数を調整することで落ち着きました。
4. フードのカロリーを下げる
ご飯の量を急に減らすと猫にストレスを与えてしまうため、カロリーを抑えたフードを選ぶことも視野に入れましょう。
筆者の場合は、去勢手術によって食欲が強まった愛猫に対し、去勢・避妊後用のキャットフード「避妊・去勢した猫の体重ケア(ピュリナワン)」を与えることで、太らないように気をつけています。
なお、それぞれの猫に適したキャットフードは、体質や持病の有無によって異なります。自分の猫に合うフードがよく分からない場合には、一度獣医師に相談してみることをおすすめします。
まとめ
今回は、飼い始めた元野良猫の食欲が強すぎる原因や対処法についてご紹介しました。
元保護猫の食欲が野良猫時代の名残や季節的な問題が原因である場合は、徐々に落ち着いていくでしょう。しかし、猫の食欲が落ち着く様子がなかったり、少しでもおかしいと感じたら動物病院に相談してください。
初めて元野良猫を飼い始めた飼い主さんは不安なことがたくさんあると思いますが、心配しすぎずに様子をみてあげましょう。
【獣医師監修】猫の体重減少は危険!早く気付けば病気の早期発見に
猫を抱き上げたとき、「ちょっと軽くなった」と感じることはありませんか?もしくは、猫の体を撫でたときに、「骨が当たるようになった」なんてことありませんか?
猫も生物ですので、生きている中で多少の体重の増減はあります。しかし、体調不良の際には、体重が目に見えて減少することがあります。抱っこしてみて、軽くなったかなと思ったらそれは病気のサインかもしれません。
今回は猫の削痩について獣医師が詳しく解説していきます。
削痩(さくそう)とは?
「削痩」とは読んで字のごとく、体重減少によって体型が痩せ細ることです。
個体差によりますが、季節の変わり目やその日の体調によって多少の体重の増減はあります。しかし、問題となるのは急激に体重が落ちる場合、もしくは徐々にではあるが確実に体重が落ちていく場合です。
削痩はエネルギーを勝手に大量消費するような腫瘍疾患や、食欲不振を引き起こす疾患、栄養の吸収が阻害される疾患などで主に見られます。たくさん食べるのに体重が落ちていく状態は明らかに異常であるため、精密な検査が必要です。
猫の体重減少で動物病院を受診する前にチェックしておくこと
体重減少を引き起こす疾患は多岐にわたり、そのすべてに対して検査を行うことは現実的ではありません。
なぜ体重減少が起きているのか、問診によってある程度絞り込む必要があります。動物病院を受診する前に以下のことをチェックしておきましょう。
- いつから: 何日でどのくらい体重減少があったのか
- 生後1歳齢前後の体重: 標準体重からどの程度体重が少ないのか
- 摂食態度: 食欲の有無、摂食量の確認
- 同居動物の有無: 食事の横取りの可能性
- 他の臨床徴候: 嘔吐、下痢、多飲多尿、頻尿など
同じ猫種であっても、骨格の大きさなどによって標準体重は異なります。
通常は体が出来上がった生後約1歳齢の体重をその子の標準として、体重の増減をチェックします。
猫の体重減少で考えられる疾患
では体重が減った時にどんな疾患が考えられるのでしょうか。代表的な疾患を詳しくご紹介します。
腫瘍疾患
高齢猫で体重減少が見られた際に鑑別に入れるべき疾患の一つです。
特に消化器型リンパ腫の発生率が高い傾向にあり、検査として一般血液検査の他に腹部超音波検査を勧められることが多いです。この消化器型リンパ腫では、小腸における栄養吸収の低下や、食欲不振、嘔吐、下痢によって体重が減少します。
またリンパ腫に限らず、腫瘍性疾患の末期にはがん性悪液質(栄養失調により衰弱した状態)となることが多くあります。悪液質は、疾患によるカロリー消費の増加によって理想体重の10%以上の減少が起こり、筋委縮や眼窩の落ち込みなどが見られます。
慢性心疾患
慢性の心臓疾患においても心性悪液質となることがあります。
猫で多いのは肥大型心筋症です。肥大型心筋症は、心筋が厚くなることで心臓が拡張しにくくなる疾患です。時に血栓を形成し、大腿動脈に血栓が閉塞すると、激しい痛みや呼吸困難を引き起こし、高い確率で死亡します。
慢性腎疾患
猫での慢性腎不全の発生率は非常に高いことで知られます。
慢性腎不全では水分を過剰に排泄するため、脱水による体重減少や削痩が確認できます。
また他にも蛋白漏出性腎症では、尿中に蛋白質が出現します。通常では蛋白質は再吸収されますが、尿中に排泄されるために栄養が効率よく吸収できない状態となります。
慢性肝疾患
肝不全による胆汁酸性低下や蛋白代謝低下によって栄養障害が起こります。
猫の肝胆疾患は、肝リピドーシスや胆管肝炎が多いとされています。
嘔吐や下痢といった消化器症状が見られることがほとんどであるため、日常の健康観察および定期的な健康診断によって早期発見が可能です。
甲状腺機能亢進症
高齢猫では特に多い内分泌疾患です。甲状腺ホルモンの過剰分泌によって、多食なのに体重が減少していきます。
攻撃性も増すことがあるため、年齢とともに性格の変化が認められたら一度動物病院を受診してみましょう。
また7歳齢を超えたら、半年に一度は健康診断を受けることをおすすめします。
糖尿病
糖尿病の発病初期は体重増加を示しますが、末期では体重は減少します。また糖尿病は肥満猫での発生が多く、病的な体重減少を「ダイエット成功」と勘違いするケースもあります。
これまで紹介してきた他の疾患と同様、定期的な健康診断が求められます。
猫の体重減少で注意すること
体重計に静かに乗ってくれない、抱っこが嫌いなど理由は様々ですが、猫の体重を管理することは難しいため、毎日ではなく週に1回、月に1回など定期的に測定しましょう。
もしどうしても測定が困難なようなら、撫でた時の筋肉や脂肪の付き具合を観察しましょう。動物病院で定期的に体重だけ測定してもよいです。
長毛の場合は削痩に気付きにくい
パッと見ただけで痩せているかどうかを主観的に判断することは間違いではないと思います。
しかし、特に長毛の子は、被毛の下に皮膚があるために削痩に気付きにくいことも事実です。
体を撫でる時に肋骨に触れられるか、肉付きはどうかなどを常に気にしてあげましょう。
まとめ
猫は人間よりも体が小さい分、例えば体重が1kg減った時に人間よりも大きな体重変化になります。
体重減少は比較的わかりやすい体調不良のサインでもあり、いち早く気付いてあげることが、病気の早期発見と早期治療に直結します。
愛猫とスキンシップを取りながら、日常での健康チェックを徹底していきましょう。
【獣医師監修】獣医師指導の食事管理で猫のダイエットを成功させよう
猫はもともと砂漠で暮らしていたため、動いてもあまりエネルギーを消費しません。そのため、食事管理や運動管理を怠ると、すぐに肥満体型になってしまいます。
人間同様、猫の肥満も心臓や関節に大きな負担を与え、健康な生活を脅かします。また、夏季では体温調節に影響を及ぼし、熱中症のリスクにも繋がります。さらには一度太ると運動量が減り、さらにもっと太ってしまうという悪循環に陥ります。
この記事では、獣医師がそのような事態から脱却するための食事管理の方法を解説していきます。ぜひ最後までご覧ください。
肥満のリスク
まずは、猫が肥満になるとどのような悪影響があるかを見ていきましょう。
糖尿病
肥満の猫の80~90%が糖尿病を患い、毎日インスリンの注射を必要としています。
これは、蓄積された脂肪によってインスリンへの反応が悪くなることによります。
ダイエットを行い、余分な脂肪を落とせれば、インスリンへの抵抗性を元に戻すことができます。
肝不全
肥満の猫が陥りやすいのが、脂肪肝である「肝リピドーシス」です。
これは、ちょっとした食欲不振でも体が栄養不足と感知し、エネルギーとして肝臓に脂肪を送り込むことで起こります。
強制給餌で治療しますが、これは猫にとって大変苦しいものになります。
循環器・呼吸器への影響
脂肪組織に栄養を供給するために、健康な猫よりも多くの血液量が必要と言われています。
高血圧を引き起こし、それによって眼底の血管が破れると、失明もあり得ます。
関節炎
猫には横の運動だけでなく、キャットタワーなどでの三次元的な運動も必要です。
高くジャンプするためには柔軟なバネと、しっかりした関節が不可欠です。
肥満によって関節に負担がかかることで炎症が起き、猫自身が運動をしたがらなくなるため、さらなる肥満を引き起こします。
食事管理によるダイエット
これまで見てきたように、肥満は「百害あって一利なし」。
とは言え、猫に無理矢理運動させようとしても、本人のやる気がなければ失敗に終わってしまいます。そのため、食事の管理によって肥満の解消を目指すのが、最も取り組みやすいと言えます。
給餌量を調整する
フードのパッケージには、体重での推奨給餌量が記載されています。
このとき、太っている現在の体重でフードをあげてしまうと全く意味がないので注意が必要です。
ただし、突然フードの供給を減らすと肝リピドーシスになることがあります。給餌量は、健康に害が出ないように、獣医師と相談しながら決めていきましょう。
オヤツは必要?
愛する家族ですから甘やかしたくなるのもわかりますが、生活する上で猫にオヤツは必要ありません。
とは言え、愛猫との関係をより良いものとするためにオヤツは有効なツールです。カロリーと塩分量をきちんと計算した上で与えるぶんには問題ないでしょう。
1日に与えるオヤツの量をしっかり決めた上で、1日分を前もって小分けにしておくと、オヤツのあげすぎを防ぐことができます。その際、家族の誰かがこっそり分量外のオヤツをあげてしまうと意味がないので、家族としっかりおやつのルールを確認しておくことが重要です。
オススメのダイエットフード
食事制限を行うにあたっては、量の管理だけでなく、ダイエットフードを適切に選ぶことも重要です。
特に、猫はグルメな子が多い傾向にありますので、食べた触感や味、粒の大きさ、ドライタイプかウエットタイプかなど、猫に合わせてフードを選択しましょう。
ここでは、市販のダイエットフードを2つご紹介します。
ロイヤルカナンのライトウエイトケア
ロイヤルカナンのライトウエイトケアは、脂肪分を抑え、タンパク質を配合したダイエットフードで、減量による栄養バランスの偏りをなくします。
また、食物繊維も多く含まれているため、満腹感を得られるのも特徴です。
尿路結石の形成にも配慮していますので、避妊・去勢後の猫にも安心して与えることができます。
ヒルズのメタボリックス
ヒルズのメタボリックスは、脂肪含有量ではなく、脂肪代謝に注目したフードです。つまり、脂肪を燃焼しやすい体質にすることを目的としています。
これによって、ダイエットによくある厳しい食事制限がなくなります。
また、メタボリックスはオヤツとしてビスケットもあり、食事と同時に体重のケアが可能です。
肥満にならないために
病気全般に言えることですが、肥満も予防が重要です。
猫の肥満は、飼い主による適切な健康管理で必ず防げるものです。たとえ、現在は猫が太っていないとしても、食事管理には常に気を使いましょう。
避妊・去勢用フード
動物病院で説明を受けたことがあるかもしれませんが、一般的に、避妊・去勢手術の後には、食欲が増します。
エネルギーの代謝も落ちる傾向にあるため、手術前と同じ感覚でフードを与えていると、あっという間に太ってしまうことがあります。
不妊、去勢手術の後は、カロリーを制限した「太りにくい食事」に変更しましょう。
ダイエット食にしないと痩せない
「太りにくい食事」では、いくら続けても体重は減りません。また、「痩せる食事」でも量を制限するだけでは栄養が偏ります。
肥満を解消するためには、太りにくい食事から適切なダイエット食への変更が必要不可欠です。
まとめ
「愛猫が肥満だと思うか」という質問に「いいえ」と答えたうち、5匹中1匹が標準体重を超えていたという報告があります。
これは人間でも同様のデータが示されており、毎日一緒にいると体型の変化に鈍感になるのです。
安易に「うちの猫は大丈夫」と思い込まず、改めて健康管理を見直してみましょう。もし愛猫が体型を指摘されたことがあるなら、今すぐダイエットを検討してみてください。
【獣医師監修】ちょっと太り気味?愛犬のダイエットに有効な食事方法
肥満は、糖尿病や関節疾患などに深く関わると同時に、夏季には熱中症のリスクにもなりかねません。
痩せるためには運動も大事ですが、忙しくてあまり外出できない、暑すぎて長いこと外にいられないなど、運動には様々な支障もあります。
そこで、今回は肥満対策に大切なもう1つのポイント、「食事」から犬の生活を見直してみましょう。本記事では、食事による犬のダイエットについて、獣医師が指南していきます。
肥満と病気のリスク
一般に、理想体重から15%程増えた状態を肥満と評価します。ここでの理想体重とは、生後1歳齢の時の体重だといわれています。
では、肥満にはどのようなリスクがあるのでしょうか?
人間にとって肥満は万病の元ですが、それは犬にとっても同様です。肥満によって、膝や腰などの関節への負担、脂肪に内臓が押されることによる内臓への負担などが危惧されます。また、全身麻酔の際にも、標準体型の犬と比較して麻酔リスクが高くなるという傾向もあります。
いざという時のためにも、体型はしっかりと維持しておきたいですね。
ボディ・コンディション・スコア(BCS)で愛犬の体型を知る
適切な体型を知る目安として、「ボディ・コンディション・スコア(BCS)」があります。
これは、犬の体型を5段階もしくは10段階に分類し、体型を数値化することで客観的な体型の評価を可能にするものです。
理想の体型は、上から見たときに腰にくびれが見える、軽く肋骨が触れる程度であるBCS3(5段階)、またはBCS4〜5(10段階)です。
犬を太らせるのは人間
犬が太ってしまう原因は人間にあります。愛犬がかわいいのはわかりますし、そのかわいい愛犬に好かれたいという気持ちもよくわかります。
しかし、だからといって、食べ物をあげすぎてしまったり、身体に悪いものをあげてしまうのは愛犬のためになりません。
人間のオヤツは犬には危険?
クッキーやケーキ、アイスクリームなどの人間のオヤツを、愛犬にあげていませんか?
人間の食べ物の多く(特にスナック菓子など)は、犬にとって糖分や塩分などが多すぎます。
また、果物も意外と糖分が多いので、自然由来だからと油断して与えすぎると、肥満の原因となります。
オヤツは適切に活用しよう!
トイレや社会化のトレーニングなど、生活に必要なしつけを行う際にご褒美として与えることで、オヤツは最大限の効果を発揮します。
カロリーをきちんと計算し、塩分や糖分が少ない犬用の食べ物を適切に選び、与える量を間違えなければ愛犬との友好な関係を築くツールとなるでしょう。
その際には、家族の中でしっかりとオヤツのルールを決めておきましょう。
ただ単に「あげすぎないようにしようね」と言うのではなく、1日にあげていいオヤツの量を把握するようにしましょう。1日分をタッパーなどに入れておくことで、ついついあげすぎてしまうなどといったことが防げます。
適切な給餌量とは?
ダイエットのためには、ただエサの量を減らせばいいというわけではありません。1日にどのくらいのカロリーが必要なのか、今のフードがどのくらいのエネルギー量なのかを把握しましょう。
ダイエットしたい場合には目標体重を設定し、無理のない範囲で給餌量を決めます。体に負担をかけないよう、獣医師と相談しながら目標体重を設定しましょう。
また、途中でお腹が空いてしまい、食べ物をしつこくねだってくるようなら、1日の給餌量を変えずに食事回数を増やしてみましょう。
犬は少ない量でも、何回も貰えた方が満足度も高いと言われています。オヤツも食事も少ない量を何度も与えたほうが、満足感を与えることが可能です。
適切な給餌量を計算してみよう!
以下のサイトでは、犬の年齢と体重などを入力すると、1日に必要なカロリーの目安を計算してくれます。与えているドッグフードのカロリーを入力すれば、1日に何グラム与えれば良いかも教えてくれます。
給餌量を設定する際の参考にしてみてください。
給餌量計算ツール
https://www.ugpet.com/guide/dog/food/ingredient/calorie/calc
各社のダイエットフード
ペット用品の各会社からダイエット食が販売されています。
ドライフードなら粒の大きさ、缶詰タイプなら味などが各会社で微妙に異なるので、愛犬の好みに合わせて選んであげるといいでしょう。
ダイエット食にしないと痩せない!
中には、常食として「太りにくい」フードもありますが、これらは「痩せる」ための食事ではなく、あくまで「太りにくい」食事ですので、続けていても減量は難しいでしょう。
また、太りにくい食事に変えたのに加え、さらにダイエットだからといって単純に食事量を減らしてしまうと、栄養不足になる恐れがあります。減量を目指すには、適切なダイエット食を、適切な量、与える必要があります。
以下では、主なダイエット食を紹介します。
ロイヤルカナンの「満腹感サポート」
低脂質と高食物繊維により無理のない減量とリバウンドに配慮しています。高食物繊維が故に、腹持ちがいいのが特徴です。
また、蛋白質もしっかり配合されているので、減量しながら筋肉量の維持が可能です。
ヒルズの「メタボリックス」
メタボリックスの最大の特徴は、脂肪代謝のサポートです。
フード中の脂肪を制限するのではなく、脂肪が燃えやすい体を作る、というものです。
私は、「トクホのお茶と同じような感覚」と説明しています。粒が小さく、小型犬でも食べやすいのも特徴です。
かさ増しについて
減量の際に、キャベツやササミで食事量を増やすのも有効です。ここで忘れてはならないのが、キャベツやササミにもカロリーはあることです。
かさ増しし過ぎて、結局食べ過ぎということもよくあります。本末転倒にならないように注意をお願いします。
肥満にならないために
一昔前よりも、優秀なダイエット食が登場したことによって、肥満の改善は少し楽になりました。しかし、まずは肥満にさせないことが重要です。
そのためには日頃の生活習慣が大切といえるでしょう。適切なカロリー管理、適度な運動、ストレスのない生活などが健康を守るために必要です。
暑くて外に出られない日には、家の中でたくさん遊ぶなどして、できるだけ身体を動かすようにしましょう。
まとめ
愛犬を可愛がるあまりに、ついつい食べ物をあげてしまうこともあるかもしれません。しかしそれは、長い目で見れば愛犬のためにはなりません。
肥満は、飼い主さんの適切な健康管理によって予防・改善することができます。
動物病院で、肥満の犬を診ない日が来ることを願っています。
適切な食事量と運動量の管理がペットの肥満を防ぐ!便利なデバイスも
皆さんが飼育中の犬や猫について、「最近、前よりもぽっちゃりしてきた」「おなかの肉が邪魔して崩れた座り方をするようになってきた」ということはありませんか?おなかが脂肪で盛り上がっていたり、触ってみて肋骨の位置がわからないのは、肥満の証です。
人間同様、犬や猫のペットも肥満になると、関節の病気や糖尿病などの病気にかかりやすくなってしまいます。肥満を予防するには、ごはんの量と運動量の管理が第一です。
そこで、今回は食事のエネルギー量の計算方法からペットの運動量を可視化できるデバイスまで一気にご紹介します。これで、「いちいち計算なんてしていられない」という面倒屋さんでも肥満予防ができるかも。
適切なごはんの量を求める計算式
運動をすることはもちろん大事ですが、それ以前に、ごはんをあげすぎてしまっては元も子もありません。まずはごはんの適切な量を考えるにあたって、必要なエネルギー量を計算してみましょう。
一日あたりのエネルギー要求量を求める計算式
体重が2kg以上の場合、安静時に必要なエネルギー量は、以下の式で表されます。
安静時のエネルギー要求量(kcal)
体重[kg] × 30 + 70
さらに、一日あたりの必要なエネルギー量は、以下の式で表されます。
一日あたりのエネルギー要求量(kcal)
安静時のエネルギー要求量[kcal] × 係数
このときの「係数」は、成犬や成猫であり、避妊・去勢済である場合は、以下の数字で計算します。後述しますが、使役犬や幼犬、幼猫、老犬や老猫の場合は、この係数が変わってきます。
犬の場合: 1.6
猫の場合: 1.2
係数は成長段階や活動量によっても異なりますので、病気の場合や幼犬や高齢の場合は最適な係数を得るため、ごはんの量はかかりつけの獣医師にご相談ください。上記の係数については、あくまで健康的であり、避妊・去勢済の成犬や成猫の場合の基準値としてお考えください。
適切な一日あたりの食事量を求める計算式
さらに、与えているペットフードのパッケージに表示されている代謝エネルギーの値を用いて、一日あたりの食事量を計算することができます。
適切な一日あたりの食事量
一日あたりのエネルギー要求量 ÷ ペットフードのパッケージの代謝エネルギー × 100
適切なごはんの量を具体例で考える
体重が5kgのトイ・プードルの場合
計算式だけ見てみても何やらよくわかりません。では、具体的な数字を使って見ていきましょう。下記は体重が5kgのトイ・プードルを飼育しており、代謝エネルギーが100gあたり344kcalのペットフードを与えている場合の計算結果です。
安静時のエネルギー要求量
5kg × 30 + 70 = 220kcal
一日あたりのエネルギー要求量
220kcal × 1.6 = 352kcal
適切な一日あたりの食事量
352kcal ÷ 344kcal/100g × 100 = 102.325581g
この例からは、このペットフードを与える場合は約102gが、この犬にとって適切なごはんの量ということがわかりました。
なお、これは一日あたりの量であり、一回あたりの量ではありません。一日のうち、朝と夜の二回の食事にしている場合は、一回あたりは半分の約51gを与えるのが適切な量になるということです。
ここまで複雑な計算をしなくても、ほとんどのペットフードには、体重に対して与えるべき量が記載されています。一日に必要なエネルギー量と、あげるべき量を参考にして、ごはんをあげすぎないように気をつけましょう。
おやつはどう考える?
おやつについては、パッケージに限度量の記載がありますので、その量を超えないようにしましょう。
そして、おやつは別腹ではありません。おやつをあげる場合は、その分だけ上記の食事量を減らす必要があります。また、パッケージに記載されている限度量を守っていても、複数のおやつを限度量まで何種類も与えることは望ましくありません。おやつは一日に必要なエネルギー量の10%前後に留めておくのが理想的でしょう。
参考) 犬・猫のエネルギー要求量
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jpan1998/4/2/4_88/_pdf
参考) 環境省 体調管理について
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/petfood_guide_1808/pdf/6.pdf
便利デバイスでペットの管理をしよう
適切な一日あたりの食事量がわかりましたが、この量を減らせば、摂取するエネルギー量も減るため、自然と痩せるでしょう。しかし、人間も同様、ダイエットをするには食事制限だけでは成り立ちません。犬や猫に適度な運動をさせ、適切なエネルギー消費を促すことで健康的な体型を目指すことができると言えます。
そこで、特に計算式や考え方が難しい運動量の計算をしなくとも、ペットの活動量や運動量の管理ができるデバイスを集めてみました。
食事と運動、どちらの管理も両立させようとすると飼い主の負担も大きくなってしまいますが、これらのデバイスを用いることで手軽に運動の管理をすることができますね。管理が楽になることは、飼い主の方にとっても嬉しいことではないでしょうか。
スマート・ペットリード 「GO」
「GO」は最新式のペットリードです。ご自身のスマートフォンと「GO」をBluetoothで連携させることで、お散歩時間を設定・記録できたり、今までに行ったお散歩コースを確認することができます。
お散歩の時間と距離の両方を把握することで、より適切な運動量を管理することができるので、肥満気味のわんちゃんにぴったり。さらに、「GO」にはLEDフラッシュライトが付いているため、夜暗くなってからのお散歩でも安心です。なお、充電はUSBで簡単にすることができます。毎日使っていても電池交換をする必要がありませんので、すごく助かります。
活動量計 「プラスサイクル」
「プラスサイクル」をペットの首輪に装着することで、日々の活動量を測定することができます。こちらもお持ちのスマートフォンにアプリを入れ、Bluetoothで連携させることで使用できます。活動量がわかることで、飼い主さんが家にいないときでも、寝ていた・ジャンプをしたなど何をしていたかもわかります。
活動量だけでなく、アプリには排泄や食事についての記録をつけられる欄もあるため、かかりつけの獣医師に日頃の様子を細かく説明するのにも役立ちます。アプリ一つで複数の犬や猫を登録することができるので、多頭飼いの方もペットの健康を一括管理することができるでしょう。首輪をつけてさえいれば、お散歩以外の時間の活動量もわかるので、きっちり運動量の管理をしたい方にオススメです。
活動量計 「プラスサイクル」
https://pluscycle.jp/
PETKIT FIT P2(ペットキット フィット ピーツー)
専用のスマートフォンアプリと連携して健康を記録するペット用活動量計です。 FIT P2を愛犬の首輪などにつけることで、愛犬と一緒にいられない日でも、愛犬が一日何をしているのか知ることができます。
FIT P2は、高性能な加速度センサーをもち、愛犬の活動量や睡眠時間、消費カロリーを計測します。昨日と今日の活動時間の比較や、深い眠りや浅い眠りも分けて測定できるので、非常に詳しく一日の様子や健康状態が知れると言えるでしょう。
最近では、このようなウェアラブルデバイス(体に装着可能なIT製品)がたくさん出てきています。詳しくは下記の記事もご覧ください。
ITを使って犬の健康管理を
スマートフォンの普及率が格段に上がったこととネットワークが進化したことにより、手持ちのスマートフォンを使い、より手軽に犬や猫の細かな状態を把握できるようになりました。
言葉でコミュニケーションを取ることができない代わりに、こうした便利デバイスを最大限活用してペットのことをリアルタイムに理解していくことが、現代人の新たなペットとの暮らし方(ライフスタイル)と言えるのかもしれません。大切なペットと少しでも長く一緒にいられるように、飼い主が積極的にペットの健康維持に関わっていきたいですね。これらの便利デバイスは、どれもそれを念頭に作られています。
スマートフォンの普及とITの技術の進化に伴い、これから次々とペットの便利デバイスが販売開始されることが予想されます。ウェアラブルなものから身近に使えるものまでたくさん。最先端の技術を使って、ペットの健康寿命を延ばしていきたいですね。
健康と長生きのために!犬の「ダイエット」方法とそのポイント
毎日一緒にいる愛犬の体型変化にすぐ気づくことは、なかなか難しいですよね。気がついたら太っていることもあります。
「可愛いからこのままでいっか!」と思っているアナタ、ちょっと待ってください!肥満は「病気のリスク」が高まります。愛犬と長く共に生活するためには、飼い主さんの管理によるダイエットが必要なのです。
こちらの記事では、愛犬の健康的なダイエット方法とそのポイントをご紹介します。
愛犬が肥満かも?
「愛犬が少し太ったかも?」と感じても、肥満でない場合もあります。犬の場合、少し学ばなければ、具体的な数値で理想の体重を求めることが難しいです。
一般的に愛犬の体型管理で用いられるのは、BCS(ボディコンディションスコア)という指標です。
BCSは視覚と触覚で判断します。BCS3が理想的とされており、BCS4,5がやや肥満、肥満とされています。詳しくは以下の記事に載っていますので、気になる方は確認してみてください。
確認した結果「肥満だな」と思ったら、まずは獣医さんに相談することをオススメします。
体重測定のみで獣医さんにみてもらうことも可能です。太ってしまった事の背景に病気が隠れている事もあるので、自分の判断だけでダイエットを行ってしまうと危険だからです。
犬のダイエットは”少しずつ”!
まず、ダイエットを決意したら、目標を定めます。犬の場合も、少しずつダイエットしていくことが重要です。人間と同じで、短期間で急に体重を落とすダイエットは健康的とは言えません。
ここで、飼い主さんに知っておいていただきたいのが、「人との大きさの違い」です。人の体重は細い方でも40kg、犬は小型犬で3kg程度です。人間と犬における1kgは、全く異なります。
パーセンテージで考え、急に大きく体重を減らすことは絶対に避けなければなりません。獣医さんに適正体重を教えて貰ったら、その数字から今の体重を引いて、まずは減らす分の体重を明確にしましょう。
ダイエット①食の改善
わんちゃんが太ってしまう原因の1つとして挙げられるのが、”食べ物の与えすぎ”です。まずは、食を見直していきましょう。
ドッグフードの量を減らす
獣医さんと相談しながら、ドッグフードの量を調節しましょう。適正体重と同じように、ドッグフードの適切な量も、判断が難しいです。フードの袋の裏側に記載されている適正量も目安なので、愛犬に必ずしも適しているわけではないのです。
わんちゃんが気づかないように、1日に与える量を少しずつ減らしてみましょう。1日に与える量は減らしつつも、食事の回数は増やしてあげると、わんちゃんも喜びます。ここでのポイントは、量よりも回数です!
ダイエット用フードに移行する
ダイエット用のフードを与えることも有効です。パッケージに、用途が記載されているものがほとんどなので、そこから選びましょう。ダイエット用のものは、以下のような工夫がされています。
- 低脂質・低カロリー
- 食物繊維を配合(腹持ちが良く、消化に優しい)
- Lカルニチンの配合(脂肪の燃焼を助ける)
ここでのポイントは、フードを少しずつ変えていくことです。
今まで与えていたものと、ダイエットのフードを混ぜ、少しずつダイエットフードを増やしていきましょう。今まで与えていたものから急に変えてしまうと、わんちゃんがお腹を壊してしまうことがあります。わんちゃんの様子を見ながら移行しましょう。
おやつを見直す
おやつの与えすぎも、肥満の原因となります。おやつも、”1日にあげる量を少しずつ減らすこと”や、”少しずつ低カロリーなおやつに変えること”で、改善できます。
こちらに関しても、量ではなく、回数が重要になってきます。もし、今まで1回に1粒与えていたのであれば、回数は変えずに、1粒を半分にするのは効果的です。
ダイエット②運動の機会を増やす
運動も健康のためには必須です。食の改善で体重が減ってきたら、運動量も増やしていきます。愛犬とコミュニケーションをはかりながら、飼い主さんも楽しく運動しちゃいましょう!
散歩の時間を増やす
毎日のお散歩の時間を少しずつ増やしてみましょう。のんびり・ゆっくりのお散歩を、少しずつ長い時間できるようにしていきます。公園の芝生の上をウロウロしたり、緩やかな坂道をゆっくり上ったりと、工夫してみましょう。
しかし、肥満のわんちゃんに、急に長時間・長距離の散歩をさせるなどの激しい運動は控えましょう。なぜなら、わんちゃんに大きな負担がかかってしまうからです。特に、肥満のわんちゃんは、通常の状態でも足腰に負担がかかっています。そのため、急激な運動は足腰を弱らせてしまいます。まずは、焦らず、少しずつ、無理なく、楽しんで増やしましょう!
ハイドロセラピー
ハイドロセラピー(水中療法)とは、ドッグプール等で、水の力を使ってトレーニングをすることです。
陸上のトレーニングとは違った効果を得ることができ、わんちゃんのダイエットにも適しています。体重が重い状態で運動をすると、怪我を招く恐れがあるような場合に最適です。なんと、競走馬の調教でも、足腰に負担が少ない訓練方法としてプールは活用されているんですよ。
ドッグプールの効果やオススメ施設に興味のある方は、以下の記事をご参照ください。
犬の健康は飼い主さん次第。
わんちゃんの食生活や運動を管理できるのは飼い主さんだけです。
大好きなわんちゃんにせがまれて、ついつい多めにおやつをあげてしまう気持ちも、とてもわかります。しかし、その繰り返しがわんちゃんの健康を脅かしてしまうのも事実。
1日の食事量をこまめにあげる等の、ほんの少しの工夫で、わんちゃんの健康を守ることができます。わんちゃんと飼い主さんが、幸せな時間を長く共有できますように。
デブ猫ちゃんに危険信号!肥満が原因で起こる病気や症状とは。
猫の肥満はあっという間。
可愛くおねだりされると、ついついあげたくなっちゃう気持ち、わかります。しかし、猫が太るのはとても簡単です。人間もそうですが、痩せるのは大変なのに太るのはあっという間なんですよね。
この記事では、肥満が及ぼす影響についてみていくので、そんなついついあげちゃう気持ちが引き締まると思います(^^)
1. 毛がボロボロになる
猫は太ると、脂肪が邪魔をしてグルーミングができなくなります。グルーミングをしないことによって毛艶が悪くなったり、グルーミングできないことがストレスになってしまいます。
結果的に、肥満と関係なさそうな皮膚病にまでなってしまうケースも少なくありません。ボロボロの毛になった愛猫を見たくはないですよね。
2. 足腰を痛める
関節炎
体重が増えるということは、その重みを足が支えることになります。猫は上下運動が好きな動物です。遠くへジャンプしたり、高いところから降りてくる時には、その衝撃を足の関節が受け止めます。
猫の肥満は、足の関節へ大きな負担を強いることになり、関節炎を招きます。
椎間板ヘルニア
猫は犬に比べてヘルニアになりにくいと言われています。しかし、肥満の猫ちゃんの場合、そのヘルニア発症率が高まるとされています。
肥満が椎間板に負担をかけ、圧力が加わることで変形してしまうのです。ヘルニアが進行すると、だんだんと歩くことが困難になっていきます。
3. トイレに行かなくなる
尿路疾患
猫は太ると、動くことが面倒なのでトイレに行く回数が減ります。トイレを我慢することは腎臓を酷使することに繋がります。
おしっこを我慢してしまって、尿路結石や膀胱炎など様々な尿路疾患の原因になります。
4. 他にも怖い病気がたくさん
脂肪肝
肝脂肪(肝リピドーシス)は太り気味の猫に発症しやすい病気です。ホルモンの異常などから、肝臓に脂肪が多く溜まりすぎている状態です。
命に関わる病気で、食欲や元気がなかったり、数日間ご飯を食べていない場合には、病院に行くことをオススメします。重度の場合には、黄疸や痙攣などが起きる場合があります。
糖尿病
肥満の猫ちゃんは、糖尿病にかかりやすいと言われています。
糖尿病は、糖分を細胞に取り込む際に動くはずの「インスリン」が正常に機能してくれなくなります。そのため、取り込んだ糖分を細胞が吸収してくれず、血液を流れて尿として出てきてしまいます。
糖尿病の猫ちゃんは、トイレの回数が増える、水を多く飲む、ご飯をよく食べるようになるなどの症状が現れます。この段階の時に病院へ行きましょう。さらに進行すると、食欲がなくなったり、合併症状が起きてしまいます。
猫の肥満を甘く見ないで!
デブ猫ちゃんは確かに可愛いです。でも、それによって不健康になってしまうのは、猫ちゃんも飼い主さんも嫌ですよね。
猫の健康管理ができるのは、飼い主さんなんです。だから、肥満を甘く見ずに、日々の健康管理をしっかりとしてあげてくださいね。
猫の肥満の原因が知りたい!という方は、この記事も役にたつはずです。