飼うならどっち?純血種と雑種のメリット・デメリットとは

犬や猫を飼いたいと思った時、「チワワがいい!」「アメリカンショートヘアがいい!」などと、特定の犬種や猫種を思い浮かべるでしょうか?
中には、「雑種の方が体が強そう」「マルチーズとプードルのミックスがいい!」という人もいます。

ところで、「純血種」や「雑種」について、きちんと理解していますか?何も知らないと、遺伝的な問題を抱えていたり、成長した姿が予想と違ったときなどに、「こんなはずじゃなかった」と後悔することもあるかもしれません。

今回の記事では、純血種と雑種のメリットやデメリットについてご紹介します。新しくペットを飼おうと思っている方はぜひ参考にしてみてください。

純血種の特徴

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純血種とは、同じ品種の動物から生まれた動物のことで、いわゆる「血統書付き」の犬や猫はすべて純血種です。

純血種というと昔から存在する犬種や猫種だと思いがちですが、その動物が持つ特徴を強調させたり、ほかの品種を交配したりすることで人為的に作り出されたものも多く、20年余りの歴史しかない猫の純血種もいます。

なお、品種によっては特徴そのものが疾患である場合もあり、問題視されている一面もあります。

純血種のメリット

純血種は同じような遺伝子を持ったもの同士を交配させているため、姿や形が似たようなものになります。

成犬・成猫になってからの大きさや、被毛の長さ、量などが大まかにわかるため、実際に飼育したときのギャップは小さいでしょう。

また、環境やしつけの影響はありつつも、あまり吠えない、甘えん坊などのような性格も、純血種であれば予測がしやすいです。

純血種のデメリット

純血種は近い遺伝子をもつ動物を繰り返し交配することから、遺伝的な疾患を持つケースがあり、特定の病気にかかりやすくなります

また、両親が発症していないからといって、その子供が元気に生まれてくるとは限りません。両親に発症していなくても、病気の遺伝子をもつキャリアの場合は、その子どもに発症してしまう可能性があります。

特定の品種に好発する疾患について、ブルドッグとスコティッシュ・フォールドを例に見ていきましょう。

ブルドッグの場合

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ブルドッグは人間が作為的に作り上げて現在のような姿になったため、遺伝子の多様性が低く、遺伝子疾患に罹患する可能性が高まっています。

かわいらしいつぶれた顔は呼吸器疾患を引き起こし、生まれつき問題がある骨格により自然分娩ができず、ほとんどのブルドッグが人工授精と帝王切開により生まれています

スコティッシュ・フォールドの場合

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スコテッシュ・フォールドは折れ耳が人気の猫種ですが、この折れ耳は骨軟骨異形成症という病気の一種です。有効な治療法はないため、発症したら一生付き合っていかなければいけません。SNSで見かける「スコ座り」は、骨軟骨異形成症により関節が痛むために足を前に投げ出しているとも言われてます。

なお、折れ耳同士のスコティッシュ・フォールドを交配させると発症しやすいため、最近では折れ耳同士のスコテッシュ・フォールドの交配は原則禁止とされています。

雑種の特徴

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雑種は、複数の品種の交配によって生まれた動物です。

雑種のメリット

雑種は純血種と比べて遺伝的に多様であり、その品種に特異的に発症しやすい病気にかかる可能性が低くなります。

だからと言って、雑種が遺伝子的に強いとは一概には言えません。遺伝的な病気は両親が持つ遺伝子に大きく影響されます。両親がそれぞれ異なる純血種であっても、両親の病気を受け継いでしまうこともあるからです。

雑種のデメリット

雑種の一番のデメリットは、成長した後の姿が予測できないことです。体の大きさや性質などはある程度両親の遺伝子に依存しますが、雑種の場合は、予想外に大きくなってしまったり、期待していた顔つきと違う姿になってしまうこともあります。

ミックス犬と雑種は違う?

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最近はよく「ミックス」という表現を聞くことがありますが、これは、純血種同士を意図的にかけ合わせた一代目の犬・猫のことで、雑種とは厳密には意味が異なります。ミックスの場合は、親犬・親猫が血統書付きで、ミックスの子供世代以降はすべて雑種に分類されます。

「ハーフ犬」や「ハイブリッド犬」などと呼ばれることもあります。

代表的なミックス犬は以下の通りです。

  • マルプー(マルチーズ×プードル)
  • チワマル(チワワ×マルチーズ)
  • チワプー(チワワ×プードル)
  • チワックス(チワワ×ミニチュアダックスフンド)
  • マルペキ(マルチーズ×ペキニーズ)

ミックス犬は両親の特徴を受け継ぐため、被毛が抜けにくかったり、クリクリしたかわいらしい目をもったりと、今までにいなかった特徴をもつ犬を生み出すことができます。

しかし、それぞれの犬の欠点を受け継いでしまうこともあり、興味本位で安易にミックスするのは避けた方がいいでしょう。

まとめ

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純血種は外見上のブレがあまりないため、お目当ての見た目や性格のペットを飼いたいという人にとってはおすすめです。しかし、近い遺伝子の交配を繰り返すことにより、遺伝的な病気にかかりやすくなってしまうことは頭に入れておきましょう。

もちろん、純血種は悪だ、雑種を飼うべきだなどと言うつもりはありません。しかし、それぞれのメリットやデメリットを理解することで、飼育環境の改善や、定期的な健康診断を意識的に行うようにしましょう。

純血種や雑種に関わらず、飼っているもしくはこれから飼おうと思っているペットのために、どのようなことに気をつけるべきなのかをしっかり勉強して、愛するペットが幸せに過ごせるようにしてあげてください。

【獣医師監修】犬・猫用サプリメントとの正しい付き合い方を学ぼう

薬局の店頭やテレビのCMなどで、人間のサプリメントを目にする機会は多くあります。

一方で、動物用のサプリメントもありますが、動物は自分で飲むサプリメントを選択できませんし、こんな症状があると訴えることもできません。

そもそも、動物用のサプリメントとはどんなものなのでしょうか。
今回は、意外と知られていない正しい動物のサプリメントに関する知識を、獣医師が詳しく解説します。

サプリメントの定義

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そもそも、「サプリメント」とは何なのでしょうか。

人間のサプリメントは厚生労働省により「特定成分が凝縮された錠剤やカプセル形態の製品」と定義されていますが、法律的にそう定められているわけではありません。

動物におけるサプリメントの位置づけ

動物用サプリメントは、いわゆる「健康食品」という立場です。つまり、「トマトは体にいい」「玉ねぎは血液をサラサラにする」などと同様です。

健康を守る、健康を維持するとは言えますが、特定の疾患や症状に対する効果・効能を謳うことは禁じられています

動物用医薬品との違い

「動物用医薬品」は薬機法をもとに農林水産省の認可を受けており、医療効果が保証されているものです。
サプリメントと比較すると、以下のような違いがあります。

サプリメント 動物用医薬品
農林水産省の認可 ×
法律 ペットフード安全法 薬機法
実証実験 ○/×
目的 健康の維持 健康状態の改善

ヒトのサプリメントと何が違うの?

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人間の場合、手軽に足りない栄養素を補えるサプリメントは非常に便利なものです。錠剤やカプセルを飲むのも、それほど大変なことではありません。

動物の場合はサプリメントを嫌がることも

動物の中には、食事以外の得体の知れない粒を飲まされること自体に抵抗がある子もいます。

むしろサプリメントの投与が動物のストレスになってしまうこともあるので、投与するサプリメントは本当に必要か、慎重に選択すべきでしょう。

人間用サプリメントをペットにあげても大丈夫?

答えは単純で、人間用のサプリメントをペットにあげてはいけません

例えば一日分のビタミンが摂れる人間用サプリメントがあるとして、人間と動物とでは一日に必要なビタミンの量は異なるはずです。

栄養素によっては、過剰に摂取することで中毒を起こすものもありますので、人間用のサプリメントはあくまで人間用として利用しましょう

サプリメントの一例

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現在では様々な会社から、多種多様な動物用サプリメントが販売されています。
その中でどのサプリメントが良いものなのか、見極めるのは非常に難しいですよね。

似たようなサプリメントの中からひとつを選ぶ際に決め手となるのは、メーカーへの信頼であったり、口コミであったりするかと思います。

ここではサプリメントの一例を紹介しますが、最終的にそのサプリメントを使うかどうかは、飼い主のみなさんが慎重に判断してください。

アンチノール

オメガ3脂肪酸を含む、実に91種類の脂肪酸を含有するカプセルタイプのサプリメントです。アンチノールは、関節や皮膚の健康を維持することを目的としています。

カプセルを飲み込むのが苦手な子には、ハサミなどでカプセルを割り、中身(液体)をご飯にかけてしまう方法もあります。

アンチノール公式サイト
https://vetzpetz.jp/

レンジアレン

食事に振りかけることで、食事に含まれるリンを吸着してくれる健康補助食品です。

リンの摂取制限が必要な腎不全患者に用いられることが多いサプリメントです。

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レンジアレン公式サイト
https://www.elancopet.jp/petowner/product/lenziaren

コセクイン

グルコサミンとコンドロイチンを含むサプリメントです。人間用でもよく目にしますよね。

保存料などの添加物も使用していないので、安心して与えることができます。

コセクイン公式サイト
https://jp.mypetandi.com/pet/products/cosequin.html

サプリメントを選ぶ際の注意点

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とは言っても、自分でサプリメントを選ぶ際に何に注目すればいいのかわからないのではないでしょうか。ここでは、サプリメントを見極める時に注意したいことを紹介します。

「○○に効く!」は要注意

サプリメントが医療効果を謳うことは、薬機法で禁止されています。

日本語のニュアンスの問題で非常に難しいのですが、「効く」「改善」などの文言を使用しているサプリメントには注意しましょう。

社会のルールを守れない会社の製品が、動物の健康を守れるでしょうか?

獣医師の話を鵜呑みにしない

獣医師としては動物の健康を第一に考え、健康維持に関する情報を惜しみなく提供しています。

もちろん、サプリメントの話もしますが、獣医師の薦めるがままにサプリメントを始める必要はありません。

そのサプリメントがどのようなものか、うちの子に本当に必要か、続けられるのかを、しっかりと相談・検討してから摂取するようにしましょう。

まとめ

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サプリメントは、動物の健康維持には有効なものです。しかし、その立ち位置はあくまで「食品」であり、「医薬品」とは一線を画していることを忘れてはいけません。

一方向からの情報を鵜呑みにせず、色々な人に意見を求め、ペットにとって一番いいものを選択してあげましょう。

保護猫にケージは必要?ケージのメリット・デメリットと選び方を解説

初めて保護猫を飼う時には、ケージを買うかどうか迷いますよね?結論から言うと、保護猫用のケージは置いた方が良いでしょう。

それは、保護猫がトイレや爪とぎを間違った場所でしないように、ケージの中でしつけることができるからです。
保護猫を飼っている筆者も、飼い始めてすぐにケージを使ってトイレや爪とぎを覚えさせました。

今回は、保護猫の飼育にケージが必要な理由やおすすめのケージサイズ、ケージをいつまで使うのかついてご紹介します。これから保護猫を飼う飼い主さんはぜひ参考にしてみてください。

保護猫のケージを置くメリット

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①トイレや爪とぎのしつけに便利

保護猫用のケージは、トイレや爪とぎなど保護猫のしつけが心配な飼い主さんは置いておくと安心です。

猫は1回トイレや爪とぎを間違った場所で覚えてしまうと、失敗を繰り返す可能性が高くなります。
そのため、保護猫が部屋でトイレや爪とぎを失敗する前に、ケージの中で覚えさせると失敗する可能性が低くなります。

②猫が落ち着ける

猫は狭いところが好きなので、緊張気味の保護猫でもケージがあると落ち着き、家に慣れやすくなります。特に、人馴れしていない保護猫の場合、落ち着ける環境を作ってあげることはストレスの緩和にもつながります。

保護猫のケージを置くデメリット

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①保護猫が家に慣れてきたら使わなくなる可能性がある

保護猫が家に慣れてきたら、ケージを全く使ってくれなくなる場合があります。
しかし、使わなくなったケージはフリマサイトなどで販売することもできるため、悩んだらケージを買っておいても損はないと言えます。

②場所を取る

猫用ケージはサイズが大きいので、1LDKなど部屋が狭い場合は大きく場所を取ってしまうかもしれません。
事前にケージを置けるスペースを確保し、適切なサイズのケージを選びましょう。

ケージの大きさは2段以上がおすすめ

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保護猫のケージを購入する場合は、2段以上の高さがある物がおすすめです。

猫は上下運動をするので、「高さは2段以上」、スペースに余裕があれば「広さは奥行き60cm×幅110cm」など、できれば広々としているものを置いてあげましょう。広めの2段のケージは2万円以下で購入できます。
猫用の1段ケージもありますが、トイレや爪とぎを置くとほとんどスペースが無くなってしまうため、あまりおすすめできません。

筆者は以下の、「ボンビアルコン ウッドワンサークル 2段タイプ」を使っています。
頑丈で広々としているので、体の大きい猫にもおすすめのケージです。

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保護猫をいつまでケージに入れればいいの?

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保護猫はいつまでケージに入れればいいのでしょうか?

猫が出たがったら出してあげよう

個体差があるため、飼育している猫にもよりますが、猫がケージから出たがる様子を示したら出してあげましょう
猫は家に慣れてくると自分のテリトリーを確認するために部屋を見たがるようになります。

徐々に時間を伸ばしていこう

保護猫が外に出たそうにしたら、最初は5分ほどから始めて、徐々にケージから出す時間を伸ばしてあげると良いでしょう。
筆者が保護猫を保護した時は、家に迎えた翌日から少しづつ部屋に出させていました。

慣れるまでは目を離さないで

ケージから出す時は猫が粗相や爪とぎをする可能性があるため、部屋に慣れるまで飼い主さんが目を離さないようにしてくださいね。
また、ケージから保護猫を出す際は、無理やり出そうとはせずに猫のペースに合わせましょう。

ケージに入れると嫌がる猫もいる

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元野良の保護猫など、狭いケージの空間が苦手な猫ももちろんいます
保護猫がケージを嫌がる場合、「最低限しつけができているか」「部屋でイタズラをしないか」の確認できたら、ケージから出して猫を飼育しても良いでしょう。

目安として、猫のトイレや爪とぎは、2〜3回連続して失敗しなければほとんど問題ありません
なるべく保護猫にストレスがかからないように飼い主さんが配慮してあげましょう。

保護猫がケージから出たがる時の対処法

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しかし、「先住猫がいて隔離する必要がある」など、どうしても保護猫をケージに入れなくてはいけないこともあるでしょう。

保護猫がケージから出たがる場合の対処法についてご紹介します。

保護猫が鳴いたり暴れても反応しない

保護猫がケージから出たくて鳴いたり暴れたりしても、飼い主さんは反応してはいけません

反応すると、「鳴いたり暴れたりすれば構ってもらえる」と学習し、こうした行動がエスカレートしています。
飼い主さんは心を鬼にして、保護猫が落ち着いて静かになるまで構わないようにしましょう。

布を被せて落ち着かせる

保護猫がケージから出たがっている場合、ケージに布を被せて視界を狭めてあげると効果的です。

猫は本能的に視界が狭まると安心するので、布をかけたり、部屋を暗くしてあげると良いでしょう。

まとめ

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保護猫を飼い始めたらケージを置いておくと、しつけの面でとても役立ちます。
ケージはとても高価という訳ではありませんので、ケージを置くか迷ったら置いてみると良いでしょう。猫のお気に入りの居場所になるかもしれません。

また、ケージを買う場合は上下運動ができるように2段以上の広いサイズの物を買ってあげてください。
保護猫が早くトイレや爪とぎの場所を覚えてくれるように、そして、早く家に慣れてくれるように、ケージを賢く活用していきましょう!

【獣医師監修】ペットの麻酔は安全?麻酔の種類やリスクを徹底解説!

避妊・去勢手術や歯科処置の際、ペットに全身麻酔を受けさせたことがあるかもしれません。

麻酔をかける前には十分な説明がなされるはずですが、それでも不安に思うこともあるでしょう。
本記事では、動物病院で用いられる麻酔のメリットとデメリットを、獣医師が詳しく解説します。

最後まで読んで頂き、少しでも麻酔をかける前の心の準備に繋げてほしいと思います。

ペットに麻酔を使うのはいつ?

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麻酔は、治療・処置をする際の痛みを緩和したり、動物が暴れないようにするために行います。

手術だけでなく、内視鏡検査やCT、MRIなどの検査の際にも麻酔をします。

手術や検査の意味が理解できない動物は、警戒して暴れてしまいます。そのため、人間では無麻酔で行えるものであっても、動物には麻酔を使うことがあるのです。

ペットの麻酔の種類

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一口に麻酔と言っても、その種類は様々です。
まずは、動物病院で使用される麻酔について説明します。

全身麻酔

人間の手術に用いられる麻酔と同様で、麻酔導入薬によって意識を無くし、吸入麻酔で維持します。
これら麻酔薬には鎮痛効果は少ないため、同時に鎮痛薬や鎮静薬を用いることで、麻酔薬の使用量は最小限に抑えます

局所麻酔

皮膚の裂傷の縫合や、体幹などの局所の小さい腫瘍切除の際に用いられます。
体の一部分の感覚(特に痛み)を無くすことで処置を容易にし、意識ははっきりとしています。

局所麻酔には、主に次のような方法があります。

  • 体表の何箇所かに注射をする方法
  • 傷口に局所麻酔薬を垂らす方法
  • 神経に局所麻酔薬を浸潤させて末端の感覚を丸ごと無くす方法
  • 眼の処置をする際の点眼麻酔

鎮静処置

攻撃行動が強い場合や恐怖が強く出ている場合には、少し頭をボーっとさせる処置を行うことがあります。
しかし、出来ることなら薬剤は使用したくありません。

鎮静処置は必ず行うものではありませんが、動物の負担やストレスなどを考慮してメリットが大きいと判断された時には採用されます。

ペットの麻酔に使う薬はたくさんある

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麻酔を行う際には、1種類の薬剤のみを用いるわけではありません。
複数の薬剤を組み合わせることによって、薬剤それぞれの長所を生かし、短所を補い合うことで安全な麻酔が可能になります。

ここでは、麻酔の際にどんな薬が用いられるのかをご紹介します。

  • 鎮静薬
    脳の興奮を抑制し、意識を朦朧とさせる。
  • 鎮痛薬
    手術や処置による痛みを軽減する。
  • 静脈麻酔薬
    静脈に直接注入することで速やかに全身麻酔状態が得られる。
  • 吸入麻酔薬
    気体を吸うことで麻酔状態を得る。通常は麻酔の維持に用いられるが、非常に興奮している状態の動物など、注射が困難な場合にはまず吸入麻酔薬を用いて興奮を鎮めるような用途も。
  • 麻酔拮抗(きっこう)薬
    投与により麻酔薬の効果を打ち消す。予期しないところで麻酔深度が深くなりすぎる、麻酔薬によって生体が危険な状態に陥るなどの不測の事態に対処するために用いられる。
  • 緊急薬
    心肺機能の亢進、血圧の確保など、生命に必要な機構を維持するために用いる。

麻酔を行う前には、予めこれら薬剤の投与量を体重から算出し、いざという時にすぐに対応出来るようにしています。

ペットの麻酔中の生命維持管理

electro-cardiogram

麻酔、特に全身麻酔中は生命維持のために不可欠な循環と呼吸の機能が抑制されます。
そのため、麻酔中に生体の状態をモニターすることは必須です。

動物病院では、麻酔中は以下のような項目を随時確認しています。

  • 心拍数
    心臓がしっかり拍動しているか
  • 心電図
    不整脈が起きていないか
  • 末梢血酸素飽和度
    肺での酸素交換がうまくいっているか
  • 呼吸数
    自発呼吸があるか
  • 呼気二酸化炭素濃度
    肺でのガス交換がうまくいっているか
  • 血圧
    心臓の拍出力が十分か、末梢組織まで血液が行き渡っているか
  • 体温
    低体温の防止、あるいは悪性高熱があるか

ペットの麻酔のリスク

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麻酔は薬剤を使う処置ですので、一定の割合で副反応が起こることが予想されます。
特に、全身麻酔で用いられるような麻酔薬は、心臓や肺の機能を低下させるものもあります。

動物病院では、動物の状態やこれまでの病歴などから麻酔のリスクを総合的に想定し、使用する麻酔薬の種類を変えるなどの対応をします。

麻酔のリスク評価の手法

麻酔のリスクは「ASA分類」という米国麻酔科学会の基準によって評価されます。
現在の全身状態を事前に正確に把握し、麻酔をかけることのメリットがリスクを上回るかを客観的に評価しています。

ASA 動物の状態 具体例
正常で健康 認識出来る疾患が無い
軽度の疾患を有する 膝蓋骨脱臼、骨折、老齢動物
重度の疾患を有する 脱水、貧血、発熱
重度の疾患を有し、生命の危機にある 重度の脱水、貧血、発熱、尿毒症など
治療をしても24時間以内に死亡する可能性がある 重度のショック状態など

この他に、脂肪の付き方や体重、動物種(特に短頭種)によってリスクの評価は変化します。

ペットの麻酔関連死亡率

しっかりと事前準備をしていても、残念ながら麻酔による死亡事故は起こることがあります。
その確率は、比較的状態の良い動物(ASA1~2)で約0.01~0.1%状態の悪い動物(ASA3~4)で約1.5%となります。

動物の状態にもよりますが、おおよそ1万頭に1頭〜100頭に1頭の割合です。

麻酔を使用する前には、獣医師からリスクの説明をしっかりと受け、納得した上で処置を行いましょう。

ペットの麻酔前の検査

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麻酔による事故のリスクを最小限に抑えるため、麻酔を使用する前には入念な準備をします。
その一つが、現在の全身状態の正確な把握で、次のような検査によって評価します。

  • 身体検査
    正常時の心拍数の確認、心雑音や呼吸音の確認
  • 血液検査
    腎機能や肝機能の確認、貧血や脱水の確認、電解質バランスの確認
  • 画像検査
    肺や気管、心臓の異常がないか、腫瘍がある場合には他の臓器に転移がないかなどの確認
  • 心電図
    不整脈がないかの確認

まとめ

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確かに麻酔は一定のリスクを伴い、100%安全とは言えません。しかし、麻酔は動物の健康を守る上でも必要なものです。

麻酔のリスクを恐れて必要な治療ができない方が、よっぽど危険な場合もあります。

獣医師たちはみんな、麻酔前の検査の徹底や、動物の状態に合わせて麻酔の種類を選ぶことで、麻酔のリスクを最大限抑えようとしています。麻酔を受ける前に獣医師からしっかりと説明を受け、ペットのためにも納得のいく形で処置を受けさせてあげましょう。

室内飼い猫に散歩は必要?猫の散歩のメリット・デメリットと注意点

猫飼いの皆さんの中には、「猫は一生家の中だけで過ごしていていいの?」「外の世界や外の空気に触れなくて大丈夫なの?」と疑問に思う方も多いと思います。

犬と違って散歩は必要ないと言われる猫ですが、ときどき猫を散歩させている姿を見かけることがありますよね。
そもそも猫は室内飼育が推奨されていますが、そんな猫を散歩させる必要性はあるのでしょうか?

今回は猫を散歩させるメリットとデメリット、そして注意すべき点についてご紹介します。

猫は室内飼育が推奨される

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環境省や多くの獣医師は「猫を外に出さない完全室内飼い」を推奨しています。

環境省が紹介している、室内飼育のメリット/デメリットを以下にまとめました。

室内飼育のメリット

  • 交通事故に遭う危険がない
  • 感染症にかかる危険が少ない
  • ご近所トラブルが少なくなる
  • 虐待などの被害に遭うことがない

室内飼育のデメリット

  • 環境によっては猫が退屈しやすい

デメリットである退屈しやすいという点については、室内空間を整え、飼い主が毎日コミュニケーションをとることで改善できます。整った環境下では、猫は室内飼育で十分幸せに暮らせるでしょう。

猫がストレスを溜めることがないように工夫をすれば、室内飼いのデメリットはほとんどありません。

猫に散歩は必要か?

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猫は室内飼いで満足に暮らすことができます。
そんな猫に散歩が必要かどうかは、専門家の間でも賛否両論で意見が分かれているようです。

そもそも「猫にも散歩をさせる」という考え方は「環境エンリッチメント」という概念が由来といわれています。動物福祉の立場から「猫にとって、その動物本来の暮らし、心身ともに豊かな生活をできる環境を整えよう」というものです。

ですので猫にとって散歩が必要かどうかは、一概に断言はできません。飼い主の考え方とそれぞれの猫の性格や様子次第と言えるでしょう。

猫を散歩に連れて行くメリット

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気分転換やストレス発散になる

室内飼育の場合は、狭い部屋の中で変化が少ない退屈な環境になりがちです。もちろん、室内でも十分な環境を整えることは可能です。
しかし、外に出ることは猫にとって新たな刺激となり、自然と触れ合うことでストレス発散気分転換の効果があります。

運動不足の解消

室内飼育の猫は肥満になるリスクが高くなりますが、散歩で運動をすることで、運動不足解消に繋がる場合もあります。

災害対策

外の世界に慣らしておくという意味で、散歩が災害時に役に立つことがあります。
普段は室内で過ごす猫を、災害時にどうしても外に連れ出さなければならなくなった場合を想定してみてください。

日頃から散歩やハーネス、リードをつけることに慣れていれば、いざという時に猫にストレスをかけずにスムーズに外に連れ出すことができるかもしれません。

猫を散歩に連れて行くデメリット

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外の世界の危険に晒されやすくなる

外飼いの猫の平均寿命が、室内飼いの猫より3〜4年も短いという報告があるように、猫は外で過ごすことで様々なリスクに晒されます。

他猫との喧嘩脱走交通事故虐待植物中毒化学物質中毒感染症(細菌、ウィルス、ダニ、ノミなど)など、外の世界には猫にとっての危険がたくさんあるのです。そのため、猫を外に出すこと自体が不適切であると考える人もいます。
 

外に出ることでストレスを感じる

縄張り意識の強い猫は、家の中にいても定期的にパトロールをしています。

猫を外に連れ出すと、他の猫の縄張りを歩くことになり、ストレスを感じてしまいます。さらに、外の世界を知ってしまった猫は、家の外の縄張りをチェックできないことがストレスになります。

猫を散歩する場合の注意点

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ここまでご紹介してきたように、猫の散歩にはメリットだけではなく、リスクも伴います。

もし猫を散歩させたい場合は、これらのリスクを最小限に留めなければいけません。そのため、飼い主が行うべき事前準備と注意点をご紹介します。

1.首輪ではなくハーネスを

散歩をする際は、首輪ではなく、腕を通すハーネスを使用しましょう。

猫は体が柔らかく頭が小さいため、きつめに首輪を調節したつもりでも抜けることがあります。腕に通すハーネスの方が猫の体に負担もかかりにくく安全です。ハーネスは体に合ったサイズを選び、絶対に抜けることがないか確かめてから外へ出るようにしましょう。

猫がハーネスに慣れるには時間がかかることがあります。しばらく家で練習し、猫が慣れたこと、ハーネスが外れないことを確認してから外に出ましょう。

2.ワクチンやノミダニ予防は入念に

猫を散歩に出すのであれば、猫の3種混合ワクチンに加え、猫白血病ウイルスやクラミジア感染症も予防できる4種あるいは5種混合のワクチンを打つことも考えましょう。

散歩中に思いがけず他の猫と接触することがあると、これらの病気への感染リスクが高まります。猫を散歩に連れ出す前に、どのワクチンを打つべきか、動物病院に相談することをお勧めします。

ワクチンに加えて、ノミ、ダニ、フィラリアの予防もしっかり行いましょう。

3.最初は様子見。無理に連れ出さない

最初は家のベランダや庭先などに出して、猫の様子を伺いましょう。
興味を持って歩く猫もいれば、出たがらない猫もいます。あくまで猫のペースに合わせ、飼い主は見守るだけにしましょう。

散歩に行く際は、まずは短い距離から始め、怖がって動きたがらない場合はそこで諦めることも肝心です。

その後は愛猫のペースに合わせながら、徐々に散歩の流れを作っていくことが大切です。

4.散歩コースを見極める

散歩コースは車や人通り、外猫が少ない場所を選びましょう。
その際、意外な植物でも猫に毒性があることが多いので注意する必要があります。

5.「歩かせる」ことを目的にしない

猫は歩きたいというよりも、外の様子や縄張りの確認のために外に出ることが多いようです。そのため、無理に引っ張るのではなく、猫の好きなように歩かせることが大切です。

リュックやカートで草むらがある場所に連れていき、そこで遊ばせるという方法もあるようです。

まとめ

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犬と違って、猫の散歩は必ず必要というわけではありません。

外の世界に興味を持っている猫にとっては良い刺激になることがありますが、事前の準備とトレーニングが必須です。猫の体調や様子を観察しながら進めましょう。
外の空気に触れるだけでも充分ですので、猫に負荷のかからない程度に散歩を楽しんでください。

また、神経質な猫の場合はストレスになるので無理に散歩させることのないように注意です。

散歩をしても、しなくても、猫にとって豊かな環境を整えることが大切ですね。

経験者が語る!野良猫を飼う前に知っておきたい4つのデメリット

野良猫を保護して飼おうと思っている方は、野良猫を飼う際のデメリットやリスクについて考えたことはありますか?

野良猫出身の猫との生活は、決して良いことばかりではないのが現実です。
例えば、野良猫が感染症や治らない病気を抱えている場合もあるでしょう。

悪い面もきちんと理解しておかないと、飼い始めてから大変大きなストレスを感じてしまい、最悪の場合、飼育放棄なんてことにもつながりかねません。

今回は、野良猫出身の猫を飼っている筆者の立場から、野良猫を飼うリスクやメリット・デメリットをご紹介します。これから野良猫を飼おうと思っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

野良猫を飼うデメリット①病気・感染症の可能性

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野良猫を飼い始める大きなリスクの1つに、「病気・感染症」が挙げられます。

野良猫は外の過酷な場所で生活をしているため、何らかの病気にかかっている可能性が高いです。

実際に、筆者が保護した野良猫は、元気そうに見えても「心因性脱毛症、瓜実条虫症、便秘、慢性的な結膜炎」にかかっていました。

ここでは、野良猫を飼い始める前に知っておきたい代表的な感染症や病気について詳しくご紹介します。

野良猫の代表的な感染症

猫の代表的な感染症として以下があります。

  • 「猫後天性免疫不全症候群(猫エイズ)」:発症から数ヶ月ほどで亡くなる確率が高い病気で、猫エイズキャリアの猫に喧嘩で噛まれるなどして感染します。
  • 「猫白血病ウイルス感染症(猫白血病)」:発症すると数ヶ月〜数年で命を落としてしまう病気で、唾液や糞尿からも感染するため、舐め合ったり、同じトイレを使うだけで感染します。

上記の感染症は人に移りませんが、猫同士で感染します。
どちらの病気も必ず発症する訳ではありませんが、発症してしまうと完治が難しく、数ヶ月〜数年で亡くなります。

人に移る病気を持っていることも

カビや寄生虫などが原因の病気は、野良猫から人にも感染する可能性があります。

  • 皮膚糸状菌症:カビの一種が原因
  • 疥癬(かいせん):ダニが原因

これらの病気は、感染すると猫も人もかゆみや脱毛などの症状が出ます。

動物病院での検査はいち早く済ませよう

「感染症を持っているかもしれない」という覚悟は、野良猫を迎え入れる前に必ず必要です。

特に先住猫を飼っている場合は、猫同士で感染する可能性があるので、お家に迎え入れる前に検査しましょう。感染症の有無は動物病院にて、5,000〜20,000円ほどで簡単に検査してもらえます。

筆者の場合、野良猫を保護した時、すでに先住猫がいたので、もし感染症だったら親戚の中で里親を探すなど、家族間で何度も話し合っていました。

野良猫を飼うデメリット②夜鳴きがひどいことがある

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特に、野良猫を飼い始めてすぐの場合は環境の変化によるストレス、夜行性が抜けていないなど様々な理由で夜鳴きが激しい場合があります。

夜鳴きは数週間続くこともあり、筆者も2〜3週間ほど夜鳴きに悩まされました。毎日深夜0〜2時、早朝4〜5時に鳴いてしまうので、しばらく寝不足が続きました

飼い主は野良猫を飼って夜鳴きすることを覚悟しなければいけません。

ご近所トラブルを防ぐために

野良猫の夜鳴きによって、ご近所に迷惑をかけてしまうことがあります。

特に壁の薄い部屋に住んでいる場合は、事前に近隣の方に野良猫を飼おうとしていること、夜鳴きをするかもしれないことを伝え、承諾を得ておくとよいでしょう。

野良猫を飼うデメリット③体臭や口臭がきついことがある

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野良猫を保護したばかりの時は、臭いとの戦いになります。

綺麗好きの猫でも外で生活していると、どうしても体臭や口臭、便臭がきつくなります
さらに、野良猫を保護したばかりだと警戒心が強いため、お風呂に入れられません。

体臭はシャンプーシートなどを使って臭いを減らすことができますが、口臭や便臭は体質改善から始まるので治るまでに時間がかかります。

筆者が野良猫を保護した時は、石油のような臭いと獣臭さが混ざったような臭いがしていて、シャンプーを数回しないと取れませんでした。

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野良猫を飼うデメリット④保護した際に数万円かかる

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「野良猫は連れてくるだけだからお金はかからない」と思うかもしれませんが、動物病院代などを含めると金銭的な負担は大きいです。

最初にかかる医療費だけで10,000〜25,000円ほど、飼うための初期設備・避妊去勢手術なども含めると50,000〜100,000円ほどかかる場合もあるでしょう。

他にも野良猫が何らか病気にかかっていて通院が必要な場合もあるので、野良猫を保護するためにはまとまったお金が必要になります。

野良猫を飼うメリット

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ここまで、野良猫を飼うデメリットをお伝えしてきましたが、もちろん悪い事ばかりではありません。

野良猫を飼い始めて良かったと思えることを、筆者の経験を含めて3つご紹介します。

1.猫が幸せになる

野良猫が住む外の環境に比べると、室内はご飯もあって安全で寒くも暑くもないのでとても快適です。

「外の方が自由なんじゃないか?」という意見もありますが、実際に野良猫を飼い始めると室内の方が幸せだとわかる以下のような大きな変化がありました。

  • 早食いしていたが、段々ゆっくりと噛んで食べるようになった
  • ストレス性のハゲが治ってきた
  • のびのびと寝るようになった

また、怪我をしたり感染症にかかったりしても治療できる可能性が高いため、野良猫よりも長生きできます。ぜひ一日でも長く猫を幸せにしてあげてください。

2.慣れると心を開いてべったり懐いてくれる

飼い始めた頃の野良猫の警戒心は強いですが、安心すると徐々に心を開いてくれます。わかりやすく変わる態度がうれしく、本当に愛おしいです。

個体差がありますが、筆者が保護した猫は飼い始めて2〜3ヶ月で距離が近くなり、半年経つ頃には何をしても怒らない良い子になっていきました。

猫の雰囲気が柔らかくなって、徐々に仲良くなれるところも、野良猫を飼うメリットです。

3.飼い主の生活が豊かになる

野良猫に限った話ではないかもしれませんが、猫が生活の中に溶け込むことで、今までよりもっと生活が豊かになります。

家に帰ると猫が「おかえり」と挨拶したり、寒い時期にはお布団の中に入ってくることもあり、少なくとも筆者は野良猫を迎え入れて本当によかったと日々感じています。

まとめ

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今回は、野良猫を飼う前に知りたいデメリットとリスクを中心に筆者の経験談を踏まえてご紹介しました。

野良猫を飼う最大のリスクは病気です。猫は本能的に体の不調を隠すので元気そうに見えても病気を抱えていることがあります。

野良猫との生活はとても幸せですが、動物を保護することには責任がついてきます

今後野良猫を飼おうと思っている方は、そのリスクや悪い面にもきちんと目を向けて、十分な覚悟を持った上で飼育を始めてください。

【クイズ】犬の避妊・去勢手術のメリットとデメリット

犬を飼ったらまずは避妊・去勢手術を受けさせようという飼い主の方は多いでしょう。避妊・去勢手術にはメリットがありますが、もちろんデメリットもあります。それらをきちんと理解した上で手術しているでしょうか?

今回は犬の避妊・去勢手術について、メリットやデメリット、術後に気をつけたいことをクイズ形式でご紹介します。

それではさっそく、犬の避妊・去勢手術クイズにチャレンジしてみましょう!
Q.1 犬の避妊手術を行うことで得られるメリットとして「誤っている」のはどれ?
正解です!
不正解です!
正解は「腎臓病になりにくくなる」です。
避妊手術を行うと、エストロジェンなどのいわゆる女性ホルモンの分泌がなくなるため、子宮蓄膿症を始めとする子宮疾患、乳腺腫瘍、卵巣疾患、偽妊娠などのメス特有の病気を予防できます。特に子宮蓄膿症と乳腺腫瘍は命に関わることもあるため、予防できることは非常に大きなメリットです。

子犬を増やすことは、犬にとって負担になることはもちろん、飼い主にとっても生活環境の整備や経済面で大きな負担がかかります。妊娠を望まないのであれば、避妊手術は重要でしょう。

また、犬の発情は年に1〜2回やってきます。避妊をしなければ、発情期にホルモンの影響でソワソワしたり、不安になるなどのストレス行動が見られます。犬の避妊・去勢手術は「かわいそうだ」という意見もありますが、子犬を増やす予定がないのであれば、手術をしないことで逆に犬のストレスとなることもあるのです。
Q.2 避妊・去勢手術について「誤っている」のはどれ?
正解です!
不正解です!
正解は「避妊手術では子宮を摘出する」です。
避妊手術では卵巣のみを摘出する「卵巣摘出術」、もしくは卵巣及び子宮を摘出する「卵巣子宮全摘出術」が行われます。どちらの方法でも卵巣は摘出しますが、子宮を摘出しない場合もあります。

避妊手術を行う場合、初回発情前だと乳腺腫瘍の予防効果は99%以上、初回発情と2回目発情の間でも約95%の予防効果が得られると言われています。しかし2回目発情後となると、その予防効果は約70%とガクッと落ちてしまいます。

一方で、去勢手術は時期によって病気の予防効果に差が出るわけではないので、焦らない飼い主さんが多いようです。物理的には生後2〜3ヵ月で手術は可能です。また、一般的には去勢手術の方が短時間で行われ、傷口も小さいことが多いです。
Q.3 避妊・去勢手術で気をつけたいこととして「誤っている」のはどれ?
正解です!
不正解です!
正解は「食事は術前と術後で急に変えない方がいい」です。
手術後は代謝エネルギーの減少によって、太りやすくなったり、ホルモンバランスの異常により尿結石になりやすかったりします。そのため、術後はフードを変えて、肥満や病気対策をしましょう。メーカーによっては「避妊・去勢後」用のフードを販売しているところもあります。

また、避妊・去勢手術は全身麻酔で行われます。全身麻酔は犬の体に負担がかかりますので、獣医師とよく相談して手術するようにしましょう。
問正解/ 問中

今回はこちらの記事から問題を作成しました。 詳細が知りたい人はこちらも読んでみてください!
【獣医師監修】犬の避妊・去勢のメリットとデメリット
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【獣医師監修】猫の避妊・去勢の4つのメリットと注意点

新しく猫を飼うとき、健康管理を考える上で重要なのが避妊と去勢についてです。これらは全身麻酔が必要な処置であり、猫の負担を考えるとなかなか踏み切れないという飼い主さんも多いでしょう。 猫における避妊と去勢のメリット及びデメリットを正しく理解することが、猫の健康を管理する第一歩です。本記事では猫の避妊と去勢について解説していきます。

メリット① 望まない妊娠を回避できる

猫の避妊・去勢のメリットとデメリット 屋外に猫(特にメス猫)を出す習慣がある、多頭飼育でオスとメスが混合しているなどの場合、予期しない形で子猫を授かってしまうことがあります。 飼えなくなったという理由で動物保護センターに引き取られる猫の数は、年々減少しているとはいえまだ少ないとは言えません。不幸な事態にならないように予め避妊・去勢をしておくことが重要です。

猫の繁殖能力

猫の発情期は日照時間によって決まり、日が長くなる2〜4月にやってきます。 一方で、猫は交尾排卵動物であり、交尾をすればほぼ確実に妊娠します。これは発情期に限らず、条件(栄養状態、人工光の状態、子育て中でないなど)が揃えば一年中妊娠できるということです。これがヒトや犬と大きく異なる点の一つです。

猫の殺処分数

2018年度には全国で10,523頭の成猫と20,234頭の子猫が殺処分されました。これらの数字は、予期せぬ妊娠及び望まない妊娠の数を少なからず反映しています。また、増えすぎた地域猫の数も含まれるでしょう。

さくら猫

自治体や公益財団法人どうぶつ基金により、地域猫の避妊や去勢の助成金の申請が行える場合があります。 街中で耳に切れ込みの入った猫を見かけたことはありませんか?これらの猫を「さくら猫」といい、右耳に切れ込みのある猫は去勢済みのオス、左耳に切れ込みのある猫は避妊済みのメスであることを表しています。 飼い猫や地域猫の避妊・去勢の助成金についてはこちらをご覧ください。
あなたの町の助成金はいくら?【東京23区内の猫の去勢・不妊手術の助成金(2019年8月現在)】
あなたの町の助成金はいくら?【東京23区外の猫の去勢・不妊手術の助成金(2019年9月現在)】
さくら猫についての詳細はこちらの記事もご覧ください。
野良猫の耳が切られているのはなぜ?殺処分の問題に立ち向かうTNR活動とは。
どうぶつ基金 https://www.doubutukikin.or.jp/

メリット② 発情期のストレスを軽減できる

猫の避妊・去勢のメリットとデメリット 発情期には過度な興奮や、人や物に体を擦りつけるなどの行動の変化が見られます。 発情期に交尾ができないことは、それ自体がストレスになる場合もあります。繁殖を考えていないのであれば、このような無用なストレスの原因は無くしておくのがいいでしょう。

メリット③ 発情期の行動を変えられる

猫の避妊・去勢のメリットとデメリット 猫の発情期には、飼い主を悩ませる行動がいくつかあります。 発情に伴う問題行動は避妊・去勢により抑制できますが、個体差もありますので、問題行動が無くならない場合もあることは知っておくべきでしょう。

大きな声で鳴くことを改善

発情したメス猫はオスを呼ぶために独特な大きな声で鳴きます。オス猫もまた、他のオスにこっちに来ないよう大きな声で鳴きます。 猫は夜行性なので特に夜に鳴くことが多くなり、一晩中鳴いていることもあります。これは生理的な行動なので、手術をしない限り、叱ってもしつけても直ることはありません。 また、精神安定薬やマタタビを使用することもありますが、猫の健康を考えるとオススメしません。特にマタタビは過剰に与えると呼吸困難に陥ることがあるため注意しましょう。

不適切な排尿改善

マーキングのためにトイレ以外の場所で排尿することを減らせます。 特にオス猫は縄張主張のため、尿を後ろに撒き散らす「スプレー」と呼ばれる行動を取ります。ニオイもキツく、飼い主にとっては頭を悩ませる行動の一つですので、手術による改善が期待されます。

放浪癖の改善

外にいる他の猫につられて外出することが減ります。 オス猫の場合は攻撃性も減少することがあるので、外に出たとしてもケンカの回数を抑えられるでしょう。

メリット④ 生殖器系の病気の予防できる

猫の避妊・去勢のメリットとデメリット 猫の健康を考える上で、病気の予防は欠かせません。どんな病気を予防できるのか、見ていきましょう。

避妊によって予防できる病気

性ホルモンが影響しているとされている乳腺腫瘍の発生を抑制できます。 また、手術によって卵巣や子宮を摘出するため、メス特有の病気である卵巣疾患や子宮疾患の確実な予防が可能です。

去勢によって予防できる病気

精巣摘出によって、精巣腫瘍などの精巣疾患の予防が可能です。 また、性ホルモンによる前立腺疾患の発生率を下げることができます。

避妊/去勢手術の推奨時期は?

猫の避妊・去勢のメリットとデメリット 性成熟を迎えるのが、オスで生後約6〜10ヵ月、メスで生後約6〜12ヵ月とされています。よって手術はオスで生後6〜10ヵ月程度、メスで生後6〜8ヵ月程度が望ましいでしょう。 成長には個体差があるので、体重の増加具合などを見ながら、かかりつけの獣医師と相談しましょう。

避妊/去勢の手術について

手術は全身麻酔が必須です。健康な個体でしたら麻酔のリスクは少ないですが、それでも事故が起きる可能性があることは理解しておきましょう。 避妊手術に関しては、動物病院によっては腹腔鏡での手術が可能です。傷口が小さくなるメリットがあるので検討してみてはいかがでしょうか。また、マイクロチップを挿入するなら、麻酔をかけるこの機会に同時に行うことをオススメします。 マイクロチップに関する記事はこちらの記事をご覧ください。
【獣医師監修】ペットのマイクロチップ装着を徹底解説!

避妊/去勢手術後の注意点

猫の避妊・去勢のメリットとデメリット 手術の後にはいくつか注意すべきことがあります。生活習慣の変更もあるので、手術前にしっかり確認しておきましょう。

肥満になりやすくなる

発情にかかるエネルギーが無くなり、代謝が落ちるために太りやすくなります。肥満は糖尿病を始めとする多くの疾患のリスク因子です。 また猫の場合、高い所に飛び上がれなくなるなど、運動量の低下によって肥満が助長されるといったループに陥る可能性があります。 手術をした後は、カロリーを抑えた避妊・去勢後用のフードに変更しましょう。

尿石症のリスクが上がる

腎臓や膀胱内で結石が形成され、泌尿器症状を呈するものを尿石症といいます。 特にオス猫では形成された結石が尿道に閉塞する可能性が高いです。さらに避妊・去勢によって内臓脂肪が付きやすい体質になっていると、脂肪で尿道が圧迫されて狭くなり、尿道閉塞のリスクがより高くなります。 避妊・去勢後用のフードには結石ができにくくなる成分が入っているため、肥満防止と同様にフードを変更しましょう。
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まとめ

猫の避妊・去勢のメリットとデメリット 避妊・去勢手術にはメリットが多くありますが、一方で注意しなければならない点もあり、そう簡単に決められるものではありません。 手術をすることによる負担はもちろんありますが、手術をしないことでかかりやすくなる病気もあり、どちらを選択するかは最終的に飼い主が決めることになります。 しかし、野放図に猫が繁殖している今の状況には、問題を感じてほしいところではあります。もし、あなたの愛猫が妊娠・出産をしたとしたら、責任をもって新しく生まれた命の全てを守りきれますか? 愛する猫にとって何が最善なのか、家族とよく検討してみてください。