【クイズ】犬の何%が患っている?歯周病とデンタルケアの重要性

人間の歯周病対策の必要性はよく知られていますが、今や犬にとっても歯周病は一般的でよく見られる疾患です。犬の歯周病はどんな疾患で、どのようなケアをすればいいのでしょうか。

本記事では、犬のデンタルケアについてクイズ形式で解説していきます。

それではさっそく、犬のデンタルケアクイズにチャレンジしてみましょう!
Q.1 犬の歯周病について「誤っている」のはどれ?
正解です!
不正解です!
正解は「犬は人間と比較して虫歯になりやすい」です。
犬は人間と比較して虫歯になりにくいと言われています。これは犬の唾液が弱アルカリ性であるためですが、一方でこのアルカリ性の唾液によって速いスピードで歯垢が歯石に変化してしまうという欠点もあります。

3歳以上の犬の約80%が歯周病を患っているというデータもあり、犬のデンタルケアは欠かせません。歯周病は歯垢や歯石中に存在する細菌が原因です。
Q.2 犬の歯周病の症状について「誤っている」のはどれ?
正解です!
不正解です!
正解は「歯周炎が進行すると歯肉炎になる」です。
犬の歯周病は、歯肉が腫れる歯肉炎と、歯を支えている歯周組織の炎症である歯周炎に分けられます。歯肉炎が進行すると歯周炎となり、歯が抜けたり顎の骨が折れたりします。

歯周病は、呼吸器や循環器などの全身の状態に影響を及ぼします。
口と鼻は解剖学的に近い位置にあるため、口腔内の炎症が鼻の中に波及することはよくあります。また、口腔内の細菌が血液を循環し、心臓や腎臓で繁殖することで心臓病や腎臓病を引き起こすこともあります。
Q.3 犬のデンタルケアの仕方として「誤っている」のはどれ?
正解です!
不正解です!
正解は「子犬のときは歯磨きは不要」です。
犬の健康を維持する上でデンタルケアは欠かせません。成犬になってからも歯磨きを嫌がらないように、子犬の頃から歯磨きに慣れさせておきましょう。

最初は口の周りを触る程度にし、少しずつ時間をかけて歯ブラシに慣れさせてあげてください。どうしても歯ブラシを嫌がるようであれば、指にガーゼを巻いて歯磨きペーストをつけて拭いてあげるだけでも立派なデンタルケアになります。

歯磨きガムでは、一部分の偏った部位の歯垢しか除去できません。あくまでもメインは歯ブラシで行い、補助やストレス解消として歯磨きガムを使用することをおすすめします。
問正解/ 問中

今回はこちらの記事から問題を作成しました。 詳細が知りたい人はこちらも読んでみてください!
獣医師が教える子犬のしつけ②〜デンタルケアで口から健康づくり
結果発表
問正解/ 問中
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犬と猫の予防医療。防ぐことのできる病気を知ろう!

飼い主のみなさんは愛犬の予防医療について考えたことはありますか?予防医療とは簡単に言えば、「病気にかからないように予防する」という考え方です。 つまり、病気にかかってから治すのではなく、病気になりにくい体作りを推進して健康を維持しようとすることです。この考え方は人間にもペットにも同じことが言えます。 今回はペットの予防医療について考えていきたいと思います。

予防医療の重要性

予防医療,犬,猫,ワクチン,フィラリア,ノミ,マダニ,健康診断,ペットドック,デンタルケア アニコムホールディングス株式会社の「アニコム 家庭動物白書2019」によると、この10年で犬の寿命は0.7歳、猫は0.5歳延びており、人間に換算すると犬は約4〜5歳分、猫は約3〜3.5歳分にもなります。 これは人間の同時期の平均寿命の延びよりも大きいため、犬猫の平均寿命は飛躍的に延びていると言えるでしょう。 しかし、平均寿命が延びるということは、高齢である期間が長くなるということでもあります。 ペットも人間と同様、高齢になるにつれ病気や怪我のリスクも増えていきます。ペットが少しでも健康で長生きができるように、私たち飼い主が「健康」と「病気」について学ぶ必要があります。

犬の予防医療〜ワクチン〜

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犬の混合ワクチン

犬のワクチンには、全ての犬が接種を行うべきであると考えられている「コアワクチン」と、生活環境によって接種が推奨される「ノンコアワクチン」があります。

コアワクチンで防げる病気

  • 犬ジステンパー
  • 犬パルボウイルス感染症
  • 犬伝染性肝炎(犬アデノウイルス1型)
  • 犬伝染性喉頭気管炎(犬アデノウイルス2型)

ノンコアワクチンで防げる病気

  • パラインフルエンザ
  • レプトスピラ症
  • コロナウイルス感染症
混合ワクチンは2種から8種があり、それぞれ含まれているワクチンが異なります。動物病院によって取り扱っているワクチンの種類も異なりますので、各病院に問い合わせください。 どの混合ワクチンを接種すべきかは、生活スタイルをお話した上で、獣医師と相談しましょう。

狂犬病ワクチン

狂犬病は人獣共通感染症で、発症すると犬も人もほぼ100%死亡する病気です。 狂犬病予防法に基づき、日本では飼い主が犬に毎年狂犬病のワクチンを接種させることを義務付けています。 生後91日以上の犬は、飼い始めてから30日以内に1回、その後は毎年1回接種を受けなければいけません。また、ワクチン接種の際に交付された注射済票を必ず犬につけておく必要があります。

猫の予防医療〜ワクチン〜

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猫の混合ワクチン

猫の混合ワクチンで防げる病気は以下の5つです。
  • 猫伝染性鼻気管炎
  • カリシウイルス感染症
  • 猫汎白血球減少症
  • 猫白血病
  • クラミジア感染症
混合ワクチンには、含まれるワクチンの数によって3種4種5種があり、コアウイルスと呼ばれる「猫ウイルス性鼻気管炎、カリシウイルス感染症、猫汎白血球減少症」の3つは、全ての混合ワクチンに含まれています。 なお、混合ワクチンの接種前には、血液検査をして猫白血病に感染していないかを確認する必要があります。万が一、検査結果が陽性であった場合は、猫白血病の入っていないワクチンを選択します。 また、製薬会社によっては、猫カリシウイルス感染症の強毒株に対応したワクチンもありますので、接種前に獣医師とよく相談しましょう。

猫の単味ワクチン

1種類のみの病気を予防できるのが単味ワクチンです。主に以下の病気を防ぐことができます。
  • 猫免疫不全ウイルス感染症
  • 猫白血病ウイルス感染症
猫免疫不全ウイルスは、屋外で生活する猫や、飼い猫が脱走してしまった際の保険として接種が推奨されています。このウイルスは地域によってサブタイプの流行が異なるため、猫の生活する地域に合わせて選択しましょう。 猫白血病ウイルス感染症は、混合ワクチンに含めることができますが、単体でも接種できるように用意されています。

ワクチン接種時の注意点

予防医療,犬,猫,ワクチン,フィラリア,ノミ,マダニ,健康診断,ペットドック,デンタルケア ワクチンを受ける際は犬猫が元気であることが重要です。 治療中の病気や服用中の薬がある場合は、獣医師に相談しましょう。 注意をしていても、アレルギー反応やアナフィラキシー反応が起こることがあります。 元気がない、嘔吐、発作、顔の腫れなど、異常がみられる場合は躊躇せずすぐに動物病院を受診してください。そのため、ワクチンの接種は午前中がオススメです。 また、接種後は、以下の点に気をつけましょう。
  • 接種後できれば30分は動物病院付近で様子を見る。
  • 接種後半日以上は屋外に出すことを避ける。
  • 接種日の投薬を避ける。
  • 接種後1週間はトリミングを避ける。

犬猫共通の予防医療

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フィラリア予防

フィラリア症は蚊に刺されることによって感染します。心臓に糸状のフィラリアが寄生し、咳、呼吸困難、吐血などの症状を引き起こします。命に関わることもありますが、注射や投薬で確実に防げる病気でもあります。 蚊の発生時期に合わせて、毎年4、5月から11、12月まで、月に一度の投薬(飲み薬あるいはスポットタイプ)で予防が可能です。犬猫ともに室内飼いであっても蚊に刺される可能性はあるので確実に予防しましょう。 なお、すでにフィラリアに感染している場合は、予防薬によりショック症状を呈することがあるため、その年初めての投薬前には血液検査が必要です。

ノミとマダニ予防

ノミやマダニは草むらを中心に生息し、貧血や皮膚炎を引き起こします。人間に感染することもあり、特にマダニに感染した場合は、SFTS(重症熱性血小板減少症候群)を引き起こして死に至ることもあります。 ノミやマダニは春から秋にかけて多く見られ、特に夏は1回の散歩でも感染する可能性があります。室内では冬でも見られますので、1年を通して予防することをおすすめします。 ノミの予防薬にはスポットタイプ、スプレータイプ、飲み薬などの種類があるため、どの薬を使うかは獣医師に判断してもらいましょう。

健康診断(ペットドック)

定期的な健康診断は予防医療の基本です。犬や猫は本能的に痛みを我慢し、苦しいそぶりを見せないため、飼い主さんだけでは全ての病気や怪我に気がつくことは難しいでしょう。 犬猫は人間よりも老化が早いため、こまめな検診が予防につながります。目安として犬猫と共に、年齢6歳までは年に1度、6歳異常は年に2度の健康診断が推奨されています。

歯の手入れ

歯周病は犬における最も一般的な疾患で、3歳以上の犬の80%に見られると言われています。また、猫の歯周病も増加しています。 歯周病は歯垢が歯石に変わり、そこに菌が繁殖することで引き起こされます。歯周病は歯茎の炎症・出血、口臭、食欲の低下などの症状を起こし、さらに進行すると歯が抜けたり、顎の骨が折れたりします。また、腎臓や心臓などにも問題を引き起こすこともあります。 飼い主さんができる歯の手入れは、歯石に変わる前の「歯垢」を取り除くことです。 毎日の歯ブラシでのケアが望ましいですが、苦手な犬猫は歯ブラシほどではないものの、ガーゼや歯磨きペーストによるケアでも有効です。 歯ブラシでのケアは成犬、成猫になってからでは慣れるまでに時間がかかりますので、幼い頃から歯磨きに慣れさせることが大切です。

まとめ

予防医療,犬,猫,ワクチン,フィラリア,ノミ,マダニ,健康診断,ペットドック,デンタルケア 今回は犬や猫の病気を未然に防ぐために、飼い主さんができる「予防医療」についてまとめました。 ペットの健康寿命を延ばすためには日々のケアが大切です。私たちが正しい知識を身に付け、ケアの方法を学ぶことで防げる病気や怪我があります。 これを機にペットの生活習慣を見直し、体調管理についてもう一度振り返ってみてはいかがでしょうか?

【獣医師監修】犬の口臭の原因は?考えられる6つの病気と対処法

犬の飼い主のみなさんは、ふとした時に「なんだか愛犬の口が臭うな…」と感じたことがあるかもしれません。 犬も生きているので、ある程度ニオイがあるのは仕方ありません。しかし、ヒトの鼻で「クサイ」と感じるのは明らかな異常と言えます。 「たかが口臭」と侮ってしまいがちですが、本当にそれで大丈夫なのでしょうか。本記事では、犬の口臭について獣医師が詳しく解説していきます。

犬の口臭の原因

犬,口臭,原因,病気,口,歯,歯周病 口臭の原因で最も一般的なものは、口腔内細菌の産生する揮発性ガスです。 このガスは、口腔内の細胞、唾液、歯垢中のアミノ酸や蛋白質が分解されることで発生します。 正常な口腔内では細菌の数も一定に保たれており、その細菌の産生するガスもそれほど問題にはなりません。しかし、口内炎や歯周病などによって口腔内細菌が異常増殖すると、産生されるガスも増加し、口臭となって現れます

口腔内疾患だけではない

口の中は問題なさそうなのに、口が臭うということもあります。実は、口臭の原因は口腔内疾患だけではなく、口へ繋がる胃腸や、肝臓、腎臓といった他臓器の病気でも認められることがあります。 また、フードの劣化によっても口のニオイが気になることがあります。最近では、大きな袋の中でフードが小分けになっているものもあります。開封した後はできるだけ早く食べきるようにしましょう。

口臭によって考えられる疾患

犬,口臭,原因,病気,口,歯,歯周病 では、犬の口臭が認められた場合、具体的にはどのような疾患が考えられるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

歯周病

歯周病は犬における最も一般的な疾患で、3歳以上の犬の80%に見られると言われています。犬はヒトよりも歯垢が歯石に変化するスピードが速く、歯石の隙間で細菌が異常繁殖することが歯周病の原因となります。 また、細菌によって歯肉に炎症が起こり、唇をめくってみると歯茎と歯の境目が赤く見えます。さらに、歯周病が進行すると、鼻汁やくしゃみといった別の問題が引き起こされます。 歯周病の予防には定期的な歯磨きが有効ですので、なるべく早い時期から実践してみるといいでしょう。
獣医師が教える子犬のしつけ②〜デンタルケアで口から健康づくり

口腔内腫瘍

口の中に腫瘍がある場合も、炎症によって口腔内細菌のバランスが崩れることがあります。 特に、悪性腫瘍(扁平上皮癌や悪性黒色腫など)の場合は、歯肉組織の他に骨組織も破壊するため、口臭が顕著になる傾向にあります。 腫瘍の場合、口臭のみが症状として現れることは稀で、他にも食欲低下や口の痛みが見られることが多いです

胃腸炎

胃酸の逆流により、酸っぱいニオイがすることがあります。 嘔吐の後も酸っぱいニオイになるので、吐物が確認できなくても吐いたかどうかの目安になります。

腎疾患

腎機能の低下によって、尿として体外に排泄されるはずの毒素が体内に蓄積することで、口から独特のニオイがするようになります。 しかし、腎疾患の場合、口臭の前に多尿や多飲といった症状が現れることがほとんどですので、口臭が認められた場合はかなり病状が進行している証拠です。

肝疾患

肝臓には、タンパク質の摂取によって生じたアンモニアを解毒する働きがあります。肝機能の低下によって解毒作用が落ちると、体内を毒素が循環し、口臭が認められます。 肝疾患もまた腎疾患と同様に、口臭が認められたらかなり病状が進行していると考えられます。 これらの疾患では、口臭の前に食欲の変化などが見られることがほとんどですので、見逃さないようにしましょう。また、定期的に健康診断を受けることで病気の早期発見に繋がります。

腸閉塞

異物や腫瘍、腸捻転などによって腸の閉塞が起こると、本来大腸を通過して肛門から排泄されるはずの便が溜まり、口から便臭がすることがあります。 多くの場合、その前に嘔吐や食欲廃絶が見られますが、腸閉塞と診断された時は緊急手術が必要です

犬の口臭は早めの対処を

犬,口臭,原因,病気,口,歯,歯周病 日常生活において、特に他の症状を伴わずに口臭があらわれた場合は、ほとんどが歯周病です。ではそんな時、飼い主さんはどのようなことに注意すれば良いのでしょうか。

すぐに動物病院へ

内臓疾患でも消化器疾患でも、早期に治療を行うことが最も重要です。診断や治療が遅れて良いことは何もありません。 また、歯周病も放置すると、下顎骨骨折や心内膜炎などを併発する恐れがあるため、侮ってはいけません。口臭に気付いた時は、なるべく早めにかかりつけの獣医師さんに相談してみましょう。

デンタルケアで日頃から予防を

歯周病は、定期的なデンタルケアによって予防できます。 歯石の除去には全身麻酔が必要であることからも、普段からのデンタルケアはとても重要です。 歯磨きは、できるだけ子犬のうちに慣れさせましょう。成犬の場合は慣れるまでに時間がかかりますが、少しずつ段階を踏んで練習していきましょう。

定期的な健康診断で病気の早期発見を

また、健康診断を定期的に受けることで、内臓疾患の早期発見が可能です。 シニアと言われる7歳を超えたら、半年に1回は健康診断を受けるようにしましょう。

まとめ

犬,口臭,原因,病気,口,歯,歯周病 見逃してしまいがちな愛犬の口臭ですが、決して甘く見てはいけません。口臭に気づいたら、早めに獣医師さんに相談しましょう。口臭を伴う病気の予防・早期発見には、日頃のデンタルケアや定期的な健康診断も有効です。 日常生活で愛犬と触れ合う中で、五感を使って小さな変化にも気付いてあげられるといいですね。

獣医師が教える子犬のしつけ②〜デンタルケアで口から健康づくり

動物は食べることでエネルギーを摂取しますが、口腔内の環境が悪くなると食欲の低下に繋がり、健康を損なってしまいます。 人間のデンタルケアが大事なように、犬についても健康を維持する上でデンタルケアは欠かせません。しかし、成犬になってから歯磨きを始めるのは少し大変。できれば子犬の頃から歯磨きに慣れさせておきたいものです。 本記事では、犬にデンタルケアの必要性と、具体的な方法について解説していきます。

意外と多い犬の歯周病

人間と同様に犬の歯周病は非常に多い 人間の歯周病対策の必要性はよく知られていますが、今や犬にとっても歯周病は一般的な疾患。現在、3歳以上の犬の約80%が歯周病にかかっているというデータもあるのです。 では、そもそも犬の歯周病はどんなものでしょうか。 原因や症状について見てみましょう。

犬の歯周病の原因

犬の歯周病は歯肉が腫れる歯肉炎と、歯を支えている歯周組織の炎症である歯周炎に分けられますが、どちらも歯垢や歯石中の細菌によって引き起こされます。 犬は人間と比較して虫歯になりにくいと言われています。 これは犬の唾液が弱アルカリ性であるためですが、一方でこのアルカリ性の唾液によって速いスピードで歯垢が歯石に変化してしまいます。 歯石は通常の歯磨きでは除去が難しいため、歯石の細かい隙間に細菌が繁殖しやすい環境ができます。その細菌が原因で歯周病が発生するのです。 歯石を除去する処置は麻酔下で行うことが望ましいため、犬にとって大変な負担になります。愛犬のためにも毎日しっかり歯の汚れを落としてあげることが大切です。

歯周病の症状

犬の歯周病の具体的な症状

歯肉炎

まずは歯肉炎が起こります。 歯茎の炎症によって、口臭、食欲の低下、歯茎からの出血などが現れ、固いものを食べにくそうにします。

歯周炎

歯肉炎が進行すると歯周炎となり、歯が抜けたり顎の骨が折れたりします。 歯周炎まで進行するまでに動物病院を受診されることがほとんどですが、口腔内の異常になるべく早く気づけるよう、普段からデンタルケアの際に口の中の様子を確認しましょう。

歯周病と他疾患の原因にも

歯周病は口腔内の環境だけでなく、呼吸器や循環器などの全身の状態に影響を及ぼします。 口と鼻は解剖学的に近い位置にあるため、口腔内の炎症が鼻の中に波及することはよくあります。すると鼻炎の症状として、くしゃみ、鼻汁などが現れます。さらに進行すると根尖膿瘍(こんせんのうよう)となり、頬の皮膚に穴が空き、そこから膿が出ることもあります。 また、口腔内の細菌が血液を循環し、心臓や腎臓で繁殖することで心臓病や腎臓病を引き起こすこともあります。

歯周病を予防するためにもデンタルケアは重要!

これら歯周病の原因は、歯垢が歯石に変化すること、そこで細菌が異常繁殖することです。 つまり、日々のデンタルケアによって歯垢を除去していれば、歯周病は予防することが可能です。 大きな病気に進展する前に、デンタルケアの習慣をつけていきましょう。 子犬の時期に始めることが理想ですが、成犬でもゆっくりステップを踏めばできるようになりますので、これまでデンタルケアの習慣がなかった方もこれを機に始めてみることをおすすめします。

デンタルケア・歯磨きの仕方

日々のデンタルケアの方法を紹介 歯周病がどんなものかわかったところで、具体的にデンタルケアの方法を紹介します。 お家でも簡単にできるので、試してみてください。

ステップ1. 口の周りを触ってみる

まずは顔周り、特に口の周りを触らせてくれるようにしていきます。 犬は鼻先や口の中を触られることを嫌がりますので、いきなり顔ではなく、頭を撫でて褒めることを繰り返していき、徐々に口に近づけていきます。その際に、犬を飼い主さんの膝の上に乗せてあげて安心感を与えてあげるといいかもしれません。 口の周りを触れるようになったら、唇をめくって全ての歯を見せてもらえるようにします。 このステップが一番重要です。焦らずに、犬が嫌がらない程度に習慣づけていきましょう。

ステップ2. 指にガーゼを当ててみる

口の周りを触ることに慣れてきたら、指に市販のガーゼを巻いて歯に触ったり、歯茎をマッサージします。 この時、歯の内側も触れるといいですね。動物病院などにある歯みがきペーストを用いれば、これだけでも立派なデンタルケアとなります。 おすすめの歯みがきペーストはこちらです。
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ステップ3. 歯ブラシに慣れさせる

ガーゼだけでは歯の隙間の歯垢を除去することは困難なため、できれば歯ブラシを使用します。 まずは歯ブラシを好きになってもらいます。少しかじらせたりして、壊れてもよい歯ブラシをおもちゃ代わりに遊んであげましょう。 遊ぶ際は誤飲を防ぐために、絶対に目を離さないでください。

ステップ4. 歯磨きで歯を磨いてみる

歯ブラシに対する抵抗がなくなってきたら、実際に歯を磨いていきます。 力を入れすぎず、歯茎を傷つけないように歯ブラシで優しく歯を撫でてあげる感覚です。長時間我慢ができない子は、上の奥歯や犬歯といった歯垢が付着しやすい箇所を重点的に磨きます。 使用する歯ブラシは、毛先が固すぎないものが望ましいです。どうしても歯ブラシを嫌がってしまう場合は、無理をせずにガーゼを用いたデンタルケアに切り替えましょう。 こちらの歯ブラシがおすすめです。
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歯みがきガムは有効?

犬のデンタルケアに歯みがきガムは有効か? 噛むことで歯垢を物理的に落とす効果が得られるガムがあります。 噛ませるだけで手軽なこともあり、利用する人も多いのではないかと思いますが、ガムでは一部分の偏った部位の歯垢しか除去できません。 あくまでもメインは歯みがきで、補助やストレス解消として歯みがきガムを使用することをおすすめします。 また、市販のガムより動物病院でのみ購入できるものが良いでしょう。こちらの歯みがきガムはおすすめできます。

まとめ

日々のデンタルケアを欠かさず食べる喜びをいつまでも デンタルケアは日常でとても大切な習慣ですが、一方で「たかが歯周病」と考える人がいることも事実です。人間でもそう考えている方は多いのですから。 しかし、その結果、苦しむのは愛犬だということを忘れてはいけません。 現在、犬の寿命も延びてきています。健康に毎日を過ごすためにも、飼い主にできることをしてあげましょう。そして、愛犬の食べ物を食べる楽しみ、健康に生きる権利を守ってあげてください。