[犬の雑学]人気犬種の毛色を知ろう(前編)
みなさんは犬の毛色をどれくらいご存知でしょうか。街を歩くと、同じ犬種でも毛色の違う子たちを多く見かけますよね。
今回は、MIX犬を除く、人気犬種の毛色をジャパンケンネルクラブ(以下JKC)の基準を基に紹介します。犬種だけでなく毛色も言えると、愛犬家の中でも一目置かれるかもしれません。
人気犬種TOP5
ペット保険で知られるアニコムの「家庭どうぶつ白書2021」による飼育頭数のランキングは以下の通りです。
1位・・・トイ・プードル
2位・・・チワワ
3位・・・ミニチュア・ダックスフンド
4位・・・MIX犬(毛色紹介からは除外)
5位・・・柴犬
6位・・・ポメラニアン
(アニコム「家庭どうぶつ白書2021」より)
街でもこれらの犬種をよく見かけるので、納得の結果です。
前編では、トイ・プードル、チワワ、ミニチュア・ダックスフンドの毛色について詳しく解説していきます。
トイ・プードルの毛色
街でも様々な毛色の子を見かけるトイ・プードルですが、大きくわけて5種類の毛色があります。
- ブラック:黒一色。
- ホワイト:白一色。
- ブラウン:深みがあり、非常に濃く、均一で、暖かみがある。
- グレー:均一な深い灰色。
- フォーン:金色がかった色。ペール・フォーンからレッド・フォーン、あるいはオレンジ・フォーン(アプリコット)まである。
JKCでは単色のみ認めており、ベージュ及びそこから派生した明るい色は非公認となっています。
また、一般的に知られているアプリコットやレッド・クリームはフォーンに属し、そこから派生された色であることがわかります。
チワワの毛色
チワワには非常に多くの毛色があり、マール以外の全ての色調及び組み合わせが認められています。毛色のパターンは大きく3種類にわけられます。
- 単色:ソリッドカラーとも呼ばれる
- 2色:パーティーカラーとも呼ばれる
- トライカラー:基本的にはブラックとタン(黄褐色)とホワイトの3色からなる
さらに詳しく見ていくと、多くの毛色の種類があります。
- ホワイト:白単色からややくすみがかった白まで様々で、白単色は珍しいとされている。多くは薄茶色やクリームっぽい色が混ざる。
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クリーム:薄くて明る目の黄褐色。基本的にはクリームが全体を占めるが、一部ホワイトが混ざったり、足先・耳などが部分的に濃くなることが多い。
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フォーン:金色がかった色で、黒い差し毛があったり、薄く黄色がかっていたりと様々な色の出方をすることが多い。
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レッド:赤みを帯びた茶色を指し、淡いものから濃いものまで様々。成長と共に色が退色することもよくある。
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チョコレート&タン:濃いレバー色に黄褐色の斑があることが多い。
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ブラック&タン:ブラックとタン(黄褐色)からなる2色。全体的にブラックで、タンが差し色として目や眉・頬など顔周りに斑点模様で入る。
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ブラック&ホワイト:ブラックとホワイトからなり、2色の割合は犬によって様々。
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ブラック&タン&ホワイト:ブラックとタン(黄褐色)からなる2色にホワイトが入る。色の割合は犬によって様々。
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イザベラ:薄い栗毛色(茶色がかった灰色)でチョコレートよりもさらに色味が薄く、チワワの中では珍しい。
マールはなぜ認められていないのか
マールとは「マール遺伝子」を持つ犬種で見られる毛色を指します。体表の色が線状または斑点状に薄く、全体的に退色したような毛色になることが多いとされています。
このマール遺伝子を持った犬同士が繁殖を行うと、高い確率で退色した毛色や盲目・難聴といった先天的な疾患を持った子が生まれてしまうため、マールは認められていません。
ミニチュア・ダックスフンドの毛色
ミニチュア・ダックスフンドの被毛はスムースヘアード、ワイアーヘアード、ロングヘアードの3種類があります。
今回は最もメジャーなロングヘアーの毛色についてみていきます。
毛色の特徴は大きく4種類にわけられ、その中でも複数の毛色の種類があるものもあります。
- 単色:基本の鮮明な1色のみ。
・レッド:レッドの地色にブラックのオーバーコート。小さなホワイトの斑が胸にある場合もある。 -
2色:濃いブラックまたはブラウンが毛色のベース。従来「チョコレート」としていた毛色もブラウンに含まれる。
・ブラック&タン:ベースの色はブラック。黄褐色の斑(タン)が目の上、あごの両側、下あご、胸や尾の下にあることが多い。
・チョコレート&タン:ベースの色がチョコレート色でブラック&タン同様に黄褐色の斑(タン)がある。 -
ダップル:ベースの色が濃いブラックまたはブラウンで、不規則なグレーまたはベージュの小さい斑がある。
-
ブリンドル:ベースの色がレッドで、ダークなブリンドル(濃い縞)がある。
JKC公認と非公認の理由は
JKCが一部の毛色を認めないのは、主に2つの理由からです。
1. 標準的または理想的な容姿を保護するため
犬種ごとに決められた容姿を犬種標準またはスタンダードといいます。
このスタンダードを永続的に保つために、公式の色を含めた容姿が定められています。
2. 先天的異常を持つ個体が生まれるリスクを減らすため
前述のマールのように、遺伝子の組み合わせにより、生まれつきの疾患がある子が多く生まれることがわかっており、そういった組み合わせでの交配を防止する意味もあります。
もし新たに犬をお迎えする際は、一概には言えませんが、先天的な病気のリスクを検討する上で、毛色が公認・非公認かを判断材料のひとつにしても良いかもしれませんね。
また、毛色の扱いがJKCの規定上変更されることもあるようですが、一般家庭で飼う場合には大きな影響はないかと思います。
(毛色基準:一般社団法人ジャパンケネルクラブ 2022年4月時点)
前編はここまでです。
後編では柴犬とポメラニアンの毛色を詳しく見ていきます。お楽しみに!
【獣医師監修】飼う前・後に知っておきたい!トイプードルの好発疾患
トイプードルは、そのぬいぐるみのような外見から日本でも大人気の犬種です。
実際に動物病院を受診する犬でも、トイプードルの割合は高いように思います。ペットショップでもよく見かけますよね。
そこで本記事では、トイプードルがかかりやすい疾患について解説します。病気のことを理解して、予防や早期発見に繋げていきましょう。
プードル種について
プードルは、身体の大きさによって主にスタンダードプードルとトイプードルに分けられます。
ペットショップなどでは、さらにティーカッププードル、タイニープードル、ミニチュアプードルなどと分類しているところもありますが、これらは正式に犬種として登録されているわけではありません。一応、身体の大きさによって細かく分類しているようです。
本記事ではトイプードルだけでなく、ティーカップ、タイニー、ミニチュアプードルについても含めた内容となっています。
トイプードルの好発疾患7つ
身体が小さく、被毛が密なトイプードルは、骨関節や皮膚に関する疾患が多い傾向が見られます。その中には、骨折や外耳炎など日常生活で気を付けていれば予防できるものもあります。
それでは詳しく見ていきましょう。
1.膝蓋骨脱臼(パテラ)
【症状】
・患肢の挙上(足を地面に着かない、持ち上げっぱなしの状態)
・跛行(びっこを引く)
・患肢を舐める【原因】
・先天的に膝蓋骨の嵌っている溝が浅い
・膝蓋骨に繋がっている筋肉の力の不均衡
・急激な運動
・事故などの外傷【備考】
膝蓋骨脱臼(パテラ)は、繰り返すことで関節炎を引き起こします。
炎症がひどくなると前十字靭帯断裂や半月板損傷に繋がるので、症状が出たら早めにケアをすることが必要です。
2.前十字靭帯断裂
【症状】
患肢の完全挙上(地面に足を全く着かない、常に3本足で歩く)【原因】
・重度の関節炎からの続発
・急激なダッシュ
・外傷【備考】
切れた靭帯は元には戻らないので、外科手術が必須です。走らせるときには、興奮して急激にトップスピードにさせないように気をつけましょう。
3.橈尺骨骨折
【症状】
・患肢の完全挙上(前足を地面に全く着かない)
・患肢を舐める
など【原因】
・高い所からの転落
・溝に前肢がはまるなどの外傷【備考】
圧倒的にトイプードルで多い骨折部位は前肢です。人間の膝の高さ程度からの転落でも骨折することはあるため、抱っこからの転落にも注意しましょう。
4.外耳炎
【症状】
・耳の発赤
・臭い、痒み、痒みに伴う睡眠障害などのストレス【原因】
・耳の中の環境の悪化
・通気性の悪い耳道などによる細菌や真菌(カビなど)の増加【備考】
トイプードルは耳の中にもしっかり毛が生えているので、定期的に手入れをしないと耳環境の悪化に繋がります。
また、綿棒を用いた耳掃除は皮膚を傷付け、微生物増殖の要因となってしまうため、ぬるま湯やイヤークリーナーで濡らしたコットンを使用してください。
5.異物誤飲
【症状】
・急激な嘔吐
・吐血
・元気消失
・腹痛
・その他中毒症状など【原因】
・プラスチック片や紐状異物の飲み込み
・中毒性物質の摂取(タバコ、チョコレート、ブドウ、タマネギ、人間の薬など)【備考】
愛犬が誤って口に入れそうなものは、引き出しの中などに確実にしまいましょう。
タマネギを使った調理をする際は、愛犬は別の部屋に隔離しておくなどの対策も有効です。
6.進行性網膜萎縮
【症状】
・夜盲症
・視覚障害
・失明【原因】
網膜に存在する光を感じる細胞の変性【備考】
特異的な治療法が存在しないため、早い段階で把握して上手に付き合っていく必要があります。
7.白内障
【症状】
・視力低下
・水晶体の白濁
・失明【原因】
・遺伝性
・水晶体へのコレステロールなどの蓄積
・緑内障やぶどう膜炎からの続発【備考】
白内障の進行を抑える点眼薬はありますが、内科的な治療法はなく、根本治療は外科手術により行われます。
また、放置すると緑内障、ぶどう膜炎、網膜剥離、水晶体脱臼などを続発するため、早期発見と早期治療が重要です。
トイプードルの飼育環境
トイプードルを家に迎え入れる時に、意識したいことを4つご紹介します。
最後まで読んでいただき、改善できるところがないか探してみましょう。
1.床には滑らない素材を
フローリングの家も多いと思いますが、愛犬のことを考えるならば、床にはカーペットなどを敷きたいところです。
床を滑りにくくすることで膝関節への負担を軽減し、膝蓋骨脱臼のリスクを下げることができます。
2.段差には要注意
トイプードルを飼う上で最も注意したいのが、階段やソファーなどの段差です。
トイプードルは非常に好奇心が強く、元気がある犬種です。それ故に、結構大きな段差でも飛び降りてしまうことがあります。
ソファーなどに犬用の階段を付ける手もありますが、そもそも高いところには登れないようにした方がいいかと思います。
3.机の上やゴミ箱にも注意
トイプードルは飼い主が食べているもの、手にしているものにも非常に興味を示します。
愛犬の手の届くところにものを置くと、それを使って遊び出します。それが小さなプラスチックであったり、犬にとっての毒物(タバコやチョコレートなど)であったりすると大変危険です。
異物誤飲の事故は100%が飼い主の責任です。
不要な苦しみを愛犬に与えないように、しっかりとした蓋付きのゴミ箱にするなどの工夫が必要です。
4.定期的にトリミングを
プードル種は、1ヶ月に1回程度のトリミングを行う必要があります。被毛がカールしていて毛玉になりやすいからです。また、爪や足裏の毛が伸びていると、地面でのブレーキが効かず危険です。
トリミングの際に爪切りや足の裏の毛もカットしてもらえると思いますが、関節に負担をかけないよう、お手入れはこまめにしてあげましょう。
また、耳の状態もトリミング時にチェックしてくれるところもあるので、外耳炎の早期発見にも繋がります。自宅でシャンプーやカットをしてあげる際も、耳を含む皮膚の状態はしっかり確認しましょう。
まとめ
トイプードルは人気犬種ですが、身体が小さいが故にケガをしやすい犬種でもあります。
これからトイプードルを家に迎える方も、すでに飼っている方も、好発疾患と飼育環境についてより詳しく知るきっかけになれば幸いです。
人間の尺度で考えず、愛犬の目線になってみて、危険なものを予め排除するような生活を心がけてください。
【犬の抜け毛】毛が抜けにくい犬種とその仕組みとは?
「犬と遊んでいたら服が犬の抜け毛だらけになってしまった!」なんてことはありませんか?室内で犬を飼う場合、”犬の抜け毛問題”は避けては通れない問題です。
犬を飼い始めてから犬の抜け毛に悩まされる飼い主さんも多いのではないでしょうか。
また最近では「掃除をするのに手間がかかる」、「家族のアレルギーが心配で」という理由から、抜け毛が少ないわんちゃんを飼いたいという方も増えてきているようです。
今記事では、犬の抜け毛の仕組みと、抜け毛が少ないと言われている犬種6種をご紹介します!
毛が抜けやすい犬と、毛が抜けにくい犬の違いは?
犬種の被毛の構造や、毛質によって変わります。
ダブルコート
被毛がオーバーコート(上側の被毛)とアンダーコート(下側の被毛)の2層に分かれている犬種は、ダブルコートと呼ばれます。
季節の変わり目である春と秋にはアンダーコートが一斉に生え変わる換毛期があり、ごっそりと毛が抜けます。
飼い主さんもその毛量に驚いてしまうかもしれません。
しかし、ダブルコートのわんちゃんでも、換毛期がなく、毛が抜けにくいと言われている犬種もいます。
シングルコート
アンダーコートがなく、上側の被毛のみの一層構造になっている犬種のことをシングルコートと呼びます。
アンダーコートが生え変わる換毛期がないため、被毛は放っておくと人間のように伸び続けます。そのため、毛は抜けにくいですが、伸び続けてしまうので、こまめなブラッシングやトリミングは必要です。
1.プードル
小型のトイ・プードルや、大型のスタンダードプードルなどプードル系の犬種は、シングルコートで毛が抜けにくいことで知られています。
可愛らしい巻き毛は抜けることは少ないですが、被毛が絡まりやすく毛玉になりやすいです。
ブラッシングを怠ることは、皮膚トラブルに繋がる場合もありますので、できれば毎日ブラッシングを行いましょう。
また、プードルの被毛は生え変わることがなく、伸び続けてしまうので、最低でも月に1回はトリミングが必要です。
2.シュナウザー
スタンダードシュナウザーやミニチュアシュナウザーはダブルコートの犬種ですが、アンダーコートが抜けにくいため、抜け毛はほとんどありません。
美しい外見を維持するためにも、定期的なトリミングと週に数回のコーミングまたはブラッシングが必要です。
シュナウザー系の特徴とも言える、ヒゲの部分や口周りは、汚れやすいので少し注意が必要です。
食後や水を飲んだあとなどに、汚れを拭き取ってあげましょう。
3.マルチーズ
マルチーズはシングルコートの犬種です。光沢のある被毛は重みがあり、細く長く伸びます。また、ストレートで柔らかく、絡まりやすいため、毎日のブラッシングがオススメです。
放っておくと床に引きずるほど長くなってしまうので、定期的なトリミングが必要です。
また、マルチーズの被毛を伸ばしたい場合は、毛先が汚れないように専門的な処理(ラッピング)をする必要があります。
顔まわりの毛は目に入ったり、汚れたりするので、リボンでまとめてあげるなどの工夫をしてあげるのが良いでしょう。
4.ヨークシャテリア
ヨークシャテリアは、シングルコートで基本的に抜け毛は少ないですが、毛量が多い場合には、抜け毛が多く感じられることがあります。
独特な絹のように艶やかな被毛は細く、絡まりやすいので、毎日ブラッシングすることをオススメします。また、定期的なトリミングも忘れずに行いましょう。
油分の多い毛質をしているので、3週間に1回はシャンプーをしてあげると良いでしょう。
5.シーズー
シーズーはダブルコートの犬種ですが、アンダーコートの毛量が少ないため、比較的抜け毛が少ないと言われています。
毛質は同じ長毛種のマルチーズよりもやや硬いですが、絡まりやすく毛玉になりやすいのは同じです。
艶のある被毛を維持するためには、ブラシとコームを使った毎日のブラッシングと、定期的なトリミングが望ましいでしょう。
6.ビションフリーゼ
ビションフリーゼはプードルよりもさらに巻きが強く、立ちやすい毛質をしています。
毛量も多く、毛玉になりやすいので、ブラシとコームによる毎日のブラッシングが必須です。
ビションフリーゼの魅力の一つである、”パウダーパフ”と呼ばれるまん丸のスタイルは、トリミングなしでは維持することが出来ません。
清潔な状態を維持するためにも、1ヶ月に1回はトリミングに通うことをお勧めします。
最後に
犬と一緒に生活する上で、抜け毛問題は避けては通ることが出来ません。
抜け毛の少ないわんちゃんは、抜け毛は少ないですが、毛が絡んでしまったり、もつれてしまうことに注意しなければなりません。
部屋の掃除は比較的楽ではあるのですが、ブラッシングなどのお手入れや定期的なトリミングがとても重要になります。
トリミングが必要な犬種の場合、トリミング代は一般的に安くはないので、金銭的な負担がかかるということは、あらかじめ踏まえておきましょう。ピンキリではありますが、一回あたり五千円から一万円程度は必要になってきます。
そのようなことも含めて、ご自身のライフスタイルにあったわんちゃんを迎えられるといいですね。
マンションやアパートに住んでいる方は必見!オススメの飼いやすい犬種3選
例え、ペット可の物件であったとしても、「賃貸マンションにおいて、どんな犬なら飼いやすいのか」が気になる点ではないかと思います。
そこまで広くない賃貸で飼う場合、適していると考えられる犬の条件は、以下の6点です。
- 賢く、しつけがしやすい
- ニオイが少ない
- 抜け毛が少ない
- 無駄吠えが少ない
- 温厚な性格である
- 遺伝的な疾患が少なく丈夫である
今回は、これらの条件を加味しながら、アパートやマンションでも比較的飼いやすい、オススメの犬種を3つ紹介していきます!
1.トイプードル
身体的特徴
独特なカールのかかった柔らかな被毛に覆われているのが特徴的です。体長と体高がほぼ同じで、どちらも24〜28センチ程度です。
性格
トイプードルはとても賢く、学習能力が高い犬種です。性格はとても温厚で愛情深く、他の犬や動物ともうまく関係を築くことができます。
好奇心が強く、初めて見るものや嗅ぐ臭いには敏感に反応します。
飼いやすい理由
学習能力が高いため、しつけがしやすいと言われています。教えられたことは早い段階で理解することができます。
賢いということは逆に人間にとって都合が悪いことでもすぐに学習してしまうとも言えます。無駄吠えをしやすいと言われることもありますが、飼い始めのうちにしっかりとしつけをすることで、防ぐことができます。
また、抜け毛が少なく、臭いもあまりしないので、お部屋を清潔に保ちやすいとも言えます。
しかし、毛が抜けないから手入れが楽だというわけではなく、頻繁にブラッシングをする必要があります。ブラッシングを怠ってしまうと、カールした毛が絡まってフェルト状になってしまいますので、注意が必要です。
温厚な性格であることも、室内犬として飼いやすいと言われる理由の1つでしょう。
2.マルチーズ
身体的特徴
マルチーズはまっすぐで純白の長い被毛が特徴的です。
成犬になっても30cmに満たない小さな体で、ぬいぐるみのように可愛らしい容貌をしています。
性格
マルチーズは従順で温厚、そして明るい性格を持った犬です。
時には大きな犬にも立ち向かっていくような気の強い面や、神経質な面を見せることもあります。
飼い主や家族に対しては温厚で甘えるような可愛らしさを見せますが、他の犬や知らない人にはシャイな振る舞いをすることもあるようです。
飼いやすい理由
換毛期がなく、普段の抜け毛も少ないため、服や床に毛が散らばって汚れるようなことは多くないと思います。
しかし、長くてストレートな毛は絡まりやすく、比較的伸びやすくもあるので、定期的なカットは必要です。トリミングを怠ってしまうと、毛を引きずって歩いてしまい体が汚れてしまいます。ブラッシングも毎日行うようにしましょう。
マルチーズは昔から室内で飼われ続けてきた歴史を持つ小型犬なので、長時間の散歩や激しい運動は必要としません。
毎日20分程度の散歩と室内での遊びで十分と言われています。
3.シーズー
身体的特徴
シーズーは低くてペチャっとした鼻と小さな体、長毛の豊かなダブルコートが特徴的な犬です。
毛の色は個体によって様々で、遺伝によって模様も多くのバリエーションがあります。
性格
シーズーは遊び好きで活発な面と、穏やかで落ち着いた面の両方を持ち、他人や他の動物に対しても友好的に接することができまます。
愛情深い上に思慮深いので、子供の面倒を見たり、家族の雰囲気を察した行動をとこともあります。賢くて理解力もあるので、コミュニケーション能力に長けていると言えるのも特徴です。
飼いやすい理由
シーズーは小型でがっちりとした体格をしているので、十分な運動をしないと太ってしまうことがあります。
しかし、十分な運動といっても小型犬であるので毎日30分程度の散歩で十分です。一人暮らしのOLさんにとっても、嬉しいですよね。
臭いも少なく抜け毛も少ないとされていますが、長毛のダブルコートは汚れが溜まりやすいため、毎日のブラッシングは欠かさずに行うようにしましょう。
最後に
賃貸マンションで犬を飼うときは、吠え声が隣に響いたりしないか、室内が犬にとって狭すぎたりはしないかなど、気になることがたくさんありますよね。
今回紹介した犬種3つに限らず、飼いやすいとされている犬種は他にもいます。
気になっている犬種がいたら、生活環境も考慮してペットショップの店員さんと相談してみるといいでしょう。
【犬図鑑】可愛すぎるトイ・プードル
近年、一番人気をキープしているのがトイプードル。なぜトイプードルはそれほどまでに人気なのか、その魅力に迫りましょう。性格や、その可愛い見た目について、詳しく見ていきましょう。
種類は公式4種+非公式2種類
日本でよく見かけるプードルはトイ・プードルですが、実は4種類(JKC公認)+2種類(JKC非公認)がいるのはご存知でしょうか。全てのプードルの先祖に当たるスタンダードから始まり、ミディアム、ミニチュア、トイと様々なサイズの子がいます。最近では、さらに小さいタイニーとティーカップが出てきています。(こちらはJKCと呼ばれるジャパンケンネルクラブでは公認されていません。)
毛色は、11種類!
プードルの毛色はたくさんのバリエーションがあります。基本的には単色が好まれますが、パーティーカラーという2色以上が混ざった毛色もあります。(JKCでは単色だけが公認です)
レッド、ブラック、ホワイト、ブルー、グレー、ブラウン、カフェオレ、アプリコット、クリーム、シルバー、シルバーベージュの11種類です。
体格は3種類!
プードルの体格は大きく3つに分けられます。
ドワーフタイプ
今最も人気なのが、こちらのドワーフタイプ。簡単にいうと、胴長短足のタイプの子です。このタイプの子には、人気のテディベアカットがよく似合うんです。テディベアらしさがよく出て、可愛らしさを増幅させてくれる体型です。
ハイオンタイプ
スリムですらっとした印象のハイオンタイプ。ドッグショーでよく見かけるのは、ハイオンタイプの子ですね。
スクウェアタイプ
トイプードルの理想体型とされているスクウェアタイプ。ドワーフとハイオンの中間に位置します。
歴史
プードルは泳ぐことが得意なため、古くから水中回収犬や鳥獣猟犬として活躍してきました。プードルはその多様なカットで有名ですが、当初は水中での抵抗を少なくするためにカットをしていました。フランスで人気を集めていたことから、一般ではフランス原産ということになっています(フランスの国犬として、「french poodle」と呼ばれていたり)。しかしプードルの起源は不明なことも多くはっきりしていないのが実情です。なぜなら、古くから世界のいたるところでプードルの存在が確認されているからです。
フランスの中でも特に貴婦人の間で流行し、プードルのサイズはどんどん小型化、そしてカットも洗練されていきました。
愛玩犬として愛されているプードルですが、現在でもその知能の高さもあってたくさんの場面で活躍をしています。トリュフの探索犬、サーカスの一員、アニマルセラピー、警察犬など今でも使役犬としてその能力を発揮しています。
プードルの魅力
プードル人気の秘訣は、もちろんそのかわいい見た目もありますが、何と言ってもその飼いやすさにあるのではないでしょうか。
- しつけやすい
- 賢い
- あまり吠えない
- 抜け毛が少ない(毛の伸びるスピードは早いので、トリミングは必須)
- 匂いも気にならない
- 遺伝的な病気も少なく、日本の気候への適応度高い
また、それだけでなく、
- カラーが豊富
- カットが楽しめる
と、楽しみ要素が多いことも魅力ですね。
性格
明るく、聡明で、運動が大好きな活発な子が多いです。賢いだけに、しつけがきちんとできないとずる賢くなってしまうのでそこは注意が必要です。
飼い方
聡明かつ体力もある子なので、頭を使うゲームや運動をするのが良いでしょう。散歩も毎日行くようにし、ストレスが溜まらないようにします。また、毛は抜けにくいですが、伸びるスピードは早いので、できれば毎日のブラッシング+月1のトリミングをしてあげましょう。
価格の相場
トイプードルは、その多様な毛色などから、価格に幅があります。人気毛色だと値段が上がる傾向にあります。相場としては、20~30万円でお迎えができるようです。また、小さい子の方が、値段も上がる傾向のようです。
人気者:トイプードル
今一番人気のトイプードルの特徴やその魅力について迫りました。飼いやすく、そしてかわいいプードルは、最初のパートナーにぴったりでしょう。トリミングは大変ではありますが、その分たくさん楽しむことができます!ぜひ、トイプードルとの素敵な生活を楽しんでくださいね。