【原料別】もう迷わない!5種類の猫砂の長所・短所を解説
猫の飼い主のみなさんは、愛猫の猫砂はどの種類のものを選んでいますか?
猫砂には様々な種類があり、「どれを選んだら良いのか分からない」という飼い主さんも多いのではないでしょうか?
今回の記事では、猫砂の種類と役割、それぞれの特徴を解説します。ぜひ猫砂選びの参考にして見てくださいね。
猫砂を選ぶ際の3つのポイント
猫砂を選ぶ際は、次の3つのポイントを意識して選びましょう。
- 衛生的な飼育環境を保ち、猫の健康によいもの
- 飼い主さんへの負担が小さいもの
- 猫が好むもの
1. 衛生的な飼育環境を保ち、猫の健康によいもの
猫砂は猫用のトイレですから、細菌等が繁殖しづらく、衛生状態を保てるものを選ぶことが重要です。
また、猫は猫砂を踏んだ手足をグルーミングするため、口から摂取しても問題ないものを選びましょう。
肉球に挟まりやすい猫砂や、被毛につきやすい猫砂を選ぶと、排泄物が猫砂と一緒に家中に撒き散らされてしまうので注意しましょう。
2. 飼い主さんへの負担が小さいもの
固まりやすい猫砂は、トイレの後始末を楽にしてくれます。
また、飛び散りにくいものを選ぶことで、掃除の負担も軽減されます。
さらに、猫との生活ではトイレのにおいが気になりがちですから、消臭力の強い猫砂を選ぶことも重要です。
3. 猫が好むもの
家猫の祖先は中東の砂漠地帯に暮らしていました。そのため、猫は砂漠の砂に近い猫砂を好むと言われています。
固まりやすく、粒は小さくて固め、重さがあって、においの少ない猫砂が好まれる傾向にあるようです。
ただ、猫によっても猫砂の好みには個体差がありますから、愛猫のお気に入りの猫砂を見つけてあげたいですね。
猫砂の種類
猫砂の種類を原材料で分けてみました。代表的な5つをご紹介します。
①鉱物
鉱物系の猫砂の主原料は「ベントナイト」という粘土鉱物です。
- 消臭力【◯】
- 吸収力【◯】
- 飛び散りにくさ【△】
- 排泄後の固まり具合【◎】
- 燃えないゴミ
自然の砂に近いので、違和感が少なく、多くの猫が好む猫砂です。
猫が気に入ってくれると、猫自身がしっかり排泄物を埋めてくれるので、においも閉じ込められますし、吸収力もあり、排泄後に固まりやすいのでお掃除も簡単になります。
ただし、粒子が細かいので、粉塵が舞いやすいことが難点です。
②木材
原材料は、「ひのき」「おがくず」などです。
- 消臭力【◯】(特にヒノキで強い)
- 吸収力【◎】
- 飛び散りにくさ【商品による】
- 排泄後の固まり具合【商品による】
- 燃えるゴミ
消臭力が高く、吸収力も非常に良いと言われており、トイレに流せるタイプもあるため、処理が楽という方も多いです。
「飛び散りにくさ」と「排泄後の固まり具合」は、木材ではあまり優れていないものの、商品によってかなり改良されているものもあります。
飼い主さんと猫の好みで選んでみてくださいね。
③紙
原材料は「パルプ」「再生パルプ」です。
- 消臭力【◯】
- 吸収力【◎】
- 飛び散りにくさ【◯】
- 排泄後の固まり具合【△】
- 燃えるゴミ
非常に軽く、トイレに流せるので、持ち運びや後処理が楽なのが特徴です。
また、尿の色を確認しやすいので、健康管理にも適していると言えます。
一方、紙製の商品は排泄後に固まりにくさが難点で、軽いこともあって、散らかってしまいやすいようです。
④おから
原材料は、食べ物の「おから」です。
- 消臭力【◯】
- 吸収力【◯】
- 飛び散りにくさ【◯】
- 排泄後の固まり具合【◯】
- 燃えるゴミ
食べ物なので安全で、万が一猫が食べてしまっても安全です。
土に戻せたり、トイレに流せたりと処理が楽なところも良い点です。
ただ、猫や飼い主さんによってはおから自体のにおいが気になることもあります。好みがわかれる原料ですので、様子を見ながらの使用がおすすめです。
⑤シリカゲル
原材料は、乾燥剤などにも使われる「シリカゲル」です。水晶や石英の成分と同じなので安全です。
- 消臭力【◎】
- 吸収力【◯】
- 飛び散りにくさ【◯】
- 排泄後の固まり具合【△】
- 燃えないゴミ
主にシステムトイレなどで使われ、消臭効果が非常に高く、頻繁な管理の必要がないので、忙しい人におすすめです。
その反面、排泄回数を把握しにくいのが難点です。
比較
これまでご紹介した猫砂の特徴を表にまとめました。飼い主さんの使いやすさや愛猫の好みで選んでみてください。
消臭力 | 吸収力 | 飛び散りにくさ | 排泄後の固まり具合 | ゴミの種類 | |
---|---|---|---|---|---|
鉱物 | ◯ | ◯ | △ | ◎ | 燃えないゴミ |
木材 | ◯ | ◎ | 商品による | 商品による | 燃えるゴミ |
紙 | ◯ | ◎ | ◯ | △ | 燃えるゴミ |
おから | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | 燃えるゴミ |
シリカゲル | ◎ | ◯ | ◯ | △ | 燃えないゴミ |
まとめ
猫砂は、今回ご紹介した種類以外にも様々ありますが、それぞれにメリット・デメリットがあるので、猫の好みや飼い主さんの使いやすさを総合的に判断して選びましょう。
また、消臭力や吸収力については、原材料が同じでも商品によって差があることがあります。また、それぞれの原材料の良いところを活かせるように、材料をいくつか混ぜ合わせた商品もあります。
ぜひ、色々な商品を試してみて、お気に入りの猫砂を見つけてくださいね。
満足するトイレとは?猫のしぐさから好みのトイレ環境を探ろう
おうちの猫は、トイレの環境に満足しているでしょうか?トイレに不満があると、場合によっては排泄を我慢したり、粗相をしたりするなどの問題行動につながるケースもあるのです。
排泄の我慢は猫の体調不良につながりますし、粗相が続くと飼い主さんも掃除が大変です。猫のためにも、飼い主さんのためにも猫が満足するトイレを選びたいですね。
この記事では、猫がトイレに満足しているか確認する方法や、猫が好むトイレの大きさや置き場所、猫砂について解説します。
こんなしぐさしていませんか?
猫が次のようなしぐさをしている場合は、粗相をしなくても今のトイレに不満を持っているかもしれません。排泄中はもちろん、排泄前後の様子をチェックしてください。
トイレに入ったのに排泄しない
いったんトイレに入ったのに排泄しないで出る場合は、トイレを気に入っていないと考えられます。周囲が騒がしく、落ち着けないのかもしれません。
トイレのふちに足をかけて排泄をする
猫にとってトイレが小さすぎる可能性があります。狭くて仕方なくふちに乗せているのであって、足を汚さないようにしているのではありません。
前足で空中や周囲の壁を掻く
猫砂が気に入らないときによく見られます。
ドーム付きシステムトイレで顔を出して排泄する
狭さに不満を感じているか、中にこもったニオイを嫌がっている可能性があります。
排泄したらダッシュでトイレから遠ざかる
排泄物に砂もろくにかけず、急いでトイレを飛び出しまう場合は要注意。トイレが汚い、ニオイなどの不満を持っていて、一刻も早く離れたいと思っている可能性が高いです。
布団やクッションなどで粗相をする
粗相する場合もトイレに不満がある可能性が高いでしょう。トイレが遠くて間に合わない場合もあるようです。強い同居猫や犬が、トイレへの通路にどっかり居座っているなども原因になります。
しかし、尿路疾患など病気の可能性もあります。粗相をする場合は必ず動物病院を受診してください。
猫が好きなのは大きなトイレ
狭い場所に入りたがる猫ですが、トイレだけは別です。最低でも、猫の体長1.5倍はあるトイレを選びましょう。大きくて広々とした場所で排泄したいのです。
猫はトイレのニオイを嗅ぎ、クルクル回りながらポジションを決めて排泄します。排泄が終わると、体勢を変えつつ排泄物を埋めて満足するのです。狭いトイレだと思うように体勢を変えられず、ポジションも決められません。
最近は大きめのトイレも販売されています。衣装ケースやセメントを混ぜるトロ舟もおすすめです。衣装ケースは猫が出入りしやすいように、入り口をカットする場合もあります。
ドーム付きシステムトイレは好みが分かれる
ドーム付きシステムトイレは、砂が飛び散らないので飼い主さんには人気があります。しかし、ニオイがこもりやすいため、嫌がる猫が多いようです。猫が顔を出して排泄している場合は、なんらかの不満を持っている可能性があるでしょう。
まずはドームを外してみてください。ペットシーツは早めに取り換え、こまめに掃除してニオイがこもらないようにします。
猫に好かれるトイレのポイント
1. 猫砂にも好みがある
ほとんどの猫が、砂や土に近い感触を好むようです。猫砂の好みを探った研究では、粒が小さくて重く、脱臭機能もあるベントナイト(鉱物系の猫砂)が好まれたという結果が出ています。
石川貴子ほか 「猫が好む排泄用砂および排泄箱」 日本獣医師会雑誌 1999年52巻3号 p.181-186
木製や紙製の猫砂でも、不満がなさそうならそのまま使っていても問題ありません。しかし、排泄のたびに空中を掻くしぐさをする猫には、ベントナイトを試すのもいいかもしれません。野良猫時代があった猫は、園芸用の土や砂を喜ぶ場合もあります。
2. トイレの置き場所も注意
猫のトイレは静かで落ち着ける場所に設置します。騒がしいテレビの横などは避けましょう。洗面所は、洗濯機やドライヤーの音に猫が驚く可能性があるので注意が必要です。
多頭飼いの場合、トイレへの通路に強い猫が居座っていないかなども確認しましょう。弱い猫はトイレに行けないので、場所を変える必要があります。
足腰が弱っている高齢の猫の場合は、トイレに間に合わなくなるようです。アクセスしやすい場所に置いてあげましょう。
3. こまめな掃除も大切
猫はきれい好きで清潔なトイレを好みます。汚れやニオイがあると排泄を我慢する猫もいるので、こまめに掃除しましょう。トイレ本体も、ペット用洗剤や重曹などを使ってときどき丸洗いしてください。
4. 「猫の数+1」が鉄則
トイレの数は、猫1匹に対して最低でも2つは用意したいもの。2つあれば、1つが汚れても猫はきれいなトイレで排泄できます。
スペースに余裕があれば、複数用意してください。その場合、猫の通り道などにもいくつか置いておくといいでしょう。それぞれのトイレに異なるタイプの猫砂を入れておくと、猫の好みがわかります。
まとめ
猫はトイレにこだわりを持っています。満足できるトイレを用意して、猫も飼い主さんも快適に過ごしましょう。
トイレに入ったのに排泄をせず出て行ったり、ふちに足をかけて排泄したりするのはトイレに不満があるサイン。ドーム付きトイレから顔を出して排泄する場合、ニオイを嫌がっているのかもしれません。排泄のあと急いでトイレを離れるのも、気に入らない可能性があります。トイレを見直してみましょう。
大きなトイレに、猫が好む猫砂を入れます。トイレの数は「猫の頭数+1個」を用意し、静かで落ち着ける場所に設置してください。ただし粗相をする場合は、病気がないか必ず動物病院を受診しましょう。
猫のマーキング「スプレー」ってなに?理由と対策もご紹介
犬だけでなく、猫にもマーキング行為は存在します。
猫のマーキングにはどのような行動があり、どのような意味があるのでしょうか?
また、おしっこをかける「スプレー」は、飼い主さんが困ってしまうマーキングです。本能的にしているスプレーに対しては、叱ってやめせるのではなく、原因を見極めて対策を取ることが大切です。
今回は、猫のマーキングとスプレーへの対処法を詳しくご紹介します。
猫のマーキングって?
マーキングとは、自分の匂いをつけることで縄張りを主張する行為です。
縄張りを誇示するだけでなく、他の猫とのコミュニケーション、不安な時、リラックスしている時、自分をアピールしたい時などにも行われることがあり、その時の猫の気持ちや状況によって理由は様々です。
物だけでなく、飼い主にもマーキングすることがあります。
猫のマーキングの種類
猫のマーキングにはいくつか種類があります。
1.スプレー
スプレーとは、壁や物などに通常よりも濃いおしっこをかける行為です。
尻尾を上にピンと立てながら、少量の尿をかけます。
2.爪を研ぐ
気分が盛り上がっている時、元気な時などに爪研ぎのマーキングをすることがあります。
肉球からフェロモンを出して、匂いをつけています。
3.頬や頭を擦り寄せる
物や人の足などに頬や頭を擦り寄せる行動も、マーキングのひとつです。
リラックスしている時によくみられ、頬や顎にある分泌腺からフェロモンを出して匂いをつけます。
スプレー(マーキング)と普通のおしっこの違い
初めのうちは、マーキングのスプレーなのか、おしっこを失敗しているだけなのか、見分けがつかないことがあると思います。
マーキングのスプレーと普通の尿には、姿勢や尿の量、場所の違いが見られます。
スプレーの場合
マーキングのスプレーをするときは、立ったまま尻尾を上に立てた状態で、壁やカーテンなどの決まった場所の垂直面に少量の尿をします。(中には座ったままスプレーする猫もいます。)
濃い尿のため、通常よりも匂いが強く独特なのが特徴です。
おしっこを失敗しているわけではないので、うんちはトイレを使用します。
家や部屋の入口、新しい家具、人や他の猫がよく通る通路などにすることが多いです。
普通のおしっこの場合
普通のおしっこをするときは、座ったまま多量の尿をします。トイレの場所が分かっていないため、うんちも同様に失敗することが多いです。
どんな時にスプレーをするの?
未去勢や多頭飼いのオス猫によく見られ、メス猫へのアピールや縄張りが脅かされそうな時に起きることが多いです。
しかし、中には去勢・避妊したオスやメスも行うことがあります。
また、縄張りが脅かされる時だけでなく、環境の変化や飼い主の不在などでストレスを感じている時にも起こります。
猫のマーキングの対処法
マーキング行為の中でも、爪研ぎと擦り寄せでつける匂いは、人間には分からないフェロモンのため特に問題がありません。
しかし、スプレーは濃い尿をかけるため匂いがきつく、困ってしまいますよね。
愛猫が室内でスプレーを繰り返す場合の対処法をご紹介します。
1.匂いが残らないようにする
まずは匂いを残さないことが大切です。匂いがついてしまうと、再び同じ場所にスプレーをすることが多いです。
早めに拭き取り、消臭剤などで匂いを取りましょう。
この際、猫を叱ることは控えましょう。本能で行っているため、叱っても収まるわけではありませんし、余計にストレスを感じさせてしまう可能性もあります。
2.適齢期に去勢・避妊手術をする
スプレーは去勢や避妊をすることで収まることが多いです。
スプレー行為は発情がきっかけになることも多いため、初めての発情期を迎える前(生後6ヶ月ごろ)に去勢手術をすることが、最も効果的とされています。
しかし、スプレーが癖になってしまっている猫は、手術後でも続くことがあります。
3.ストレスの原因を取り除く
ストレスが原因でスプレー行為をしてしまう猫は、原因を取り除いてあげましょう。
ストレスの原因は猫によって様々あり、はっきりと分からない場合もあります。愛猫の様子を観察をして、色々な解決策を試してあげてください。
【猫のストレスとして考えられる要因】
・新しく同居する猫や人間との相性が悪い
・引越しなどで環境が変わる
・家の中に安心できるテリトリーが少ない
・寂しい思いをさせている
新しく迎えた猫が原因の場合は、慣れるまで待つしかないようです。しばらくは部屋を分けるなど、猫にとってなるべくストレスがかからない環境を模索してあげましょう。
4.トイレを清潔に保つ・場所を変える
猫にとってトイレはとても重要です。常に清潔に保ってあげましょう。
トイレが人や他の猫がよく通る場所、寝床・エサ場に近い場所にあると、気に入らずに別の場所にしてしまうことがあります。トイレの粗相がマーキングに繋がることがあるため気をつけましょう。
また、多頭飼育の場合は、トイレの数を猫の数より1つ多く設置することも考えましょう。同じ猫が複数のトイレ使用してしまうと、他の猫がトイレを使えずストレスに繋がることがあります。
5.動物病院に行く必要がある場合も
下部尿路疾患や膀胱炎にかかると、猫は立ちながら排尿をすることがあります。
頻繁に尿をしたり、尿に血が混じったり、排尿時痛そうに鳴いたりといった症状も同時に見られます。その場合は、すぐに動物病院に行きましょう。
まとめ
猫のマーキング行為には3種類があり、猫の気持ちや状況によって様々な理由があることがわかりました。
特にスプレーは臭いや汚れが気になるため、困っている飼い主さんも多いでしょう。猫の様子をよく観察しながら、ご紹介した方法を実践してみてください。
スプレーを確実に止めさせる方法はないので、叱ったりせず、根気よく様々な対策を試してみることが大切です。
犬の糞尿の放置は法律違反!放置させないためにできることとは
外でトイレをする犬を飼っている方は、犬の糞尿の後始末をしっかりとしていますか?
犬の糞尿を処理することは飼い主の義務とされており、これを放棄すると法律に違反します。
また、家の前に糞尿を放置されて困っている方は、どのような対策を取っていますか?
警察に相談してもうまくいかないこともあるので、自分で対策を取ることが重要です。
今回の記事では、犬の糞尿に関する法律や、自分でできる糞尿対策についてご紹介します。
ペット人気の高まりと犬の飼育に関するトラブル
近年、日本でもペットを飼う人が増えており、特に新型コロナウイルスの流行が始まってからは、おうち時間のお供としてペットの人気がさらに高まりました。
一方、ペットを飼う人が増えると、ペットに関するご近所トラブルが増えることもあります。具体的には、どのようなことがトラブルの原因となるのでしょうか?
吠え声がうるさい
特に、早朝や夜中の時間帯に犬が吠えたり鳴いたりしてしまうと、「うるさくて眠れない」と苦情が入ることが多いです。
昼間でも、最近では在宅勤務をする人が増えているため、トラブルの原因になりやすいです。
他人に咬み付いてしまう
しつけができていないと、ほかの犬や人に咬み付いてしまうことがあります。
特に、子供に咬み付いてしまうと重症化しやすく、最悪の場合、死に至ることもあるので、飼い主は咬傷事故を絶対に起こさないようにしなければなりません。
糞尿の放置
自分の家の前に犬の糞を放置されたら、ニオイも気になりますし、嫌な気分になりますよね。
また、糞だけでなく、最近では尿をしたらキレイに洗い流すのがマナーとなってきており、知らないでそのままにしてしまうとトラブルの原因になります。
さらに、都市部や住宅地では、そもそも外でトイレをさせること自体がマナー違反だと考える人も増えているため、トイレは家の中でできるようにしつけておくと良いでしょう。
犬の糞尿に関する法律
軽犯罪法
軽犯罪法第一条二十七では、罰則対象になるものを以下のように規定しています。
公共の利益に反してみだりにごみ、鳥獣の死体その他の汚物または廃物を棄てたものを拘留または科料で処罰できる。
犬の糞は、軽犯罪法が定める「その他の汚物」とみなされるため、放置している場合、罰則が課せられるケースがあります。
廃棄物処理法
犬の糞尿は、廃棄物処理法が定義する「廃棄物」にも該当します。
廃棄物処理法第二条では、廃棄物を以下のように定義しています。
ごみ、粗大ごみ、燃え殻、汚泥、ふん尿、廃油、廃酸、廃アルカリ、動物の死体その他の汚物又は不要物であって、固形状又は液状のもの
犬の「糞尿」をみだりに廃棄することは違法とされ、違反者には「5年以下の懲役または1000万円以下の罰金」が課せられる場合があります。
地方自治体による条例
自治体によっては、条例で犬の糞害に関する規定を設けているところもあります。
各自治体には、公園や道路などの公共の場の衛生環境を保つ責任がありますが、犬の糞尿の放置は環境美化の妨げになるとみなしている場合が多いです。
糞尿を放置した場合の飼い主に対する対応は自治体によって異なり、罰金などの罰則が定められているところもあれば、指導や勧告までとしているところもあります。
ここに例を見てみましょう。
自治体名 | 条例名 | 犬の糞尿に関する内容 | 対応 |
---|---|---|---|
東京都渋谷区 | 「きれいなまち渋谷をみんなでつくる条例」 | 飼い主等の責務(犬のふんの放置禁止) | 罰則(2万円以下の罰金) |
東京都小金井市 | 「小金井市まちをきれいにする条例」 | 犬・猫のふん害防止 | – |
新潟県長岡市 | 「長岡市生活環境の保全及び美化に関する条例」 | 犬等のふんの適正処理 | 助言及び指導、勧告及び命令、公表、立入調査、罰則 |
自分の自治体がどのような規定を定めているのかは、環境省のサイトや、自治体のサイトなどを確認してみましょう。
「ふん害等防止条例の概要(環境省)」
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/statistics/prevent.pdf
犬の糞害に困ったらどうする?
犬の糞尿の放置で迷惑をしている場合、「法律に違反するのなら、訴えることもできるのでは?」と思うでしょう。しかし、実際には糞害の相談を警察にしても、取り合ってもらえないケースが多いです。
犯人を特定できていて、その人から継続的な被害を受けていることを証明できなければ、訴えることは難しいのが現実です。
警察に頼る前に、まずは自分でできる工夫をしてみましょう。
1. 犬の糞尿禁止警告の看板を立てる
無難ですが、「犬の糞尿放置禁止」と書いた看板を立てるのは一つの手です。
単に「禁止」と書くだけでなく、犯人が特定できた際には警察に通報することや、防犯カメラを設置していることなどを付け加えるとより効果的です。
2. 犬の嫌がる成分が入った薬剤を撒く
「飼い主が糞尿を処理してくれないなら、そもそも犬に糞尿をさせない」という考えです。
犬が嫌うニオイのする薬剤を撒いたり置いたりすることで、犬が近寄りにくくなります。
専用のものもありますが、木酢液や竹酢液など、害虫忌避用の薬剤も有効です。
当然ながら、犬や猫が口にした時にすぐに体調不良になるような有毒性の強いものを置くのはやめましょう。それはそれで、トラブルのもとです。
まとめ
犬の糞尿の放置は、日本中のさまざまな地域で問題となっています。
しかし、法律や条例に違反する場合でも、実際には訴えるのが難しい現状もあります。
犬を飼っている方には、最低限のルールを守ることが求められますが、それでも糞尿の放置に悩んでいる方は、看板や薬剤などを使って対策をしてみてくださいね。
猫が夜中に騒いで眠れない!原因と対策を解説
夜中の猫の運動会に悩まされていませんか?
布団の上を走り抜け、餌をねだる猫。多頭飼いの猫たちは、追いかけっこやじゃれ合いで大騒ぎ。これでは、とても寝ていられません。猫は夜に活動するものだと割り切って、耐えるしかないのでしょうか?
今回の記事では、猫が夜中に騒ぐ原因と対策を解説します。
猫は夜行性ではない
猫は夜行性だと思っている方が多いですが、実はちょっと違います。
猫は夕方と明け方に活動する「薄明薄暮性(はくめいはくぼせい)」の動物で、「クリパスキュラ」とも呼ばれます。
獲物の活動時間に適応した
なぜ猫は夕方と明け方に活動するのでしょう?
それは、猫の獲物である小鳥やネズミ類が活発になるのが、夕方や明け方だからです。
安全な夜中に行動する野良猫たち
しかし、「夜中に騒いだり、町中でゴミをあさったりしている野良猫たちがいるけれど、夜行性じゃないの?」と思うかもしれません。
夜中は車も人もあまり通らないため、野良猫たちは危険な目にあう確率が減ります。そのため、多くの野良猫は、やむを得ず夜行性のような暮らしをしているのです。
夜中に家の猫が暴れる5つの原因
では、野良猫ではない飼い猫が、毎晩のように騒いで飼い主さんを起こしてしまうのはなぜでしょうか?ここでは5つの原因をご紹介します。
1. 昼間の刺激が少なすぎる
飼い主さんが学校や仕事に行ってしまい、おもちゃもない、刺激もないとなると、猫は昼寝をするしかありません。
たとえ飼い主さんが在宅でも、テレワークなどで忙しいことも多いでしょう。そのため、夜は体力が有り余って活発になるのです。
2. 寒さを感じている
特に、高齢の猫は筋肉量が減るため、代謝が低下して体温も低くなりがちです。腎臓疾患の猫も、低体温が見られることがあります。
3. トイレが汚い
猫はきれい好きなので、汚れたトイレで排泄したくありません。
夜中にトイレが汚れていれば、何としても飼い主さんを起こして掃除をしてもらいたいのです。特に多頭飼いの場合、トイレが汚れるのは早いため頻繁に起こされる羽目になります。
4. お腹が減ってしまう
お腹が減った猫は、フードが出てくるまで起こし続けます。猫が空腹を我慢して寝ることは、ほとんどないでしょう。
5. 飼い主さんが起こすと起きるから
夜中でも飼い主さんが起きると知ってしまった猫は、起きてほしい事態があれば何度でも起こしにきます。
つまり、猫は飼い主さんの反応を見て学習しているのです。「高い声で鳴いてみたら起きた」「棚の上から飾ってあるものを落としてみたら、飼い主さんが飛び起きた」と学習すれば、高い声で鳴き、物を落として起こすようになります。
夜中に猫に寝てもらうには?
寝不足は、飼い主さんの体調に影響します。夜中は、猫も飼い主さんもしっかり眠れるよう対策しましょう。
1. 昼間の退屈解消
仕事や家事が忙しく、昼間は猫に構っていられない飼い主さんも多いはず。
そこで、おもちゃを上手に使って猫の退屈を解消しましょう。
- 猫の通り道やキャットタワーに、ゆらゆら揺れるおもちゃをぶら下げる。
- 転がすとおやつが出てくるおもちゃを部屋中に置く。トンネルの中に隠しておくのも◎
- 窓辺にキャットタワーやハンモックを置いて、外の景色を眺められるようにする。
- 定期的におもちゃを変更し、飽きさせない。
おもちゃは、誤飲の危険がない丈夫で安全なものを選びましょう。
また、窓際にキャットタワーを置いた際、近所の犬が吠える、怖いボス猫が通るなどの場合、かえってストレスになるので注意してください。
2. 猫の寝床を確認
隙間風が入りやすい窓辺は、特に冬場は寒くて猫が眠りにくいかもしれません。
寝床の位置をずらす、温かい敷物を敷く、カバーをかけるなどの対策をしてあげましょう。
3. トイレは複数設置
トイレ掃除に起こされる飼い主さんは、掃除をしなくても済むようにトイレを複数置いておきましょう。
4. フードのおねだり対策
夜もおやつやフードをおもちゃに仕込むのは大変です。タイマー付き自動給餌器を利用しましょう。
明け方まで給餌できるようにしておけば、飼い主さんは安心して眠れます。多頭飼いの場合は、猫の数だけ用意してください。
5. 猫の要求に反応しない
毎回猫の要求に反応すると、猫は学習して何度も飼い主さんを起こすようになります。トイレやフード、寝床なども対策をしたら、猫がどんなに鳴いても起きないようにします。
ただし、猫が体調不良や具合の悪い場合は、対応してください。
6. 猫との触れ合いタイムを増やす
遊んでほしくて騒ぐ猫には、寝る前に意識して触れ合うようにします。
1日1回は猫と遊ぶ時間を取りましょう。ブラッシングやマッサージもおすすめです。
こんなときは動物病院へ
猫が夜中に活発だと、元気が有り余っているように思えますが、実はなんらかの病気が隠れていることもあります。
次のような場合は、早めに動物病院を受診してください。
- やたらと活発になって、夜中でもご飯を食べたがる
- 水をたくさん飲んで、尿の回数も多い
- トイレの場所がわからなくて、粗相が増えた
- 排泄のたびに鳴き叫ぶ
- 高齢の猫で、急に夜やたらと鳴くようになった
そのほか、少しでも心配なことがあったら受診しましょう。
まとめ
夜中に騒ぐ猫を、「夜行性だから」とあきらめている飼い主さんは多いと思います。しかし猫は本来、夕方と明け方に活発になる動物です。
夜中に騒ぐ原因は、昼間の退屈や飼い主さんの反応、トイレの汚れや空腹、寝床の寒さなどが考えられます。飼い主さんが反応して起きてしまうのも実は原因のひとつです。
昼間の退屈を解消するだけでも、静かに寝てくれるかもしれません、猫の様子を見ながら対策を行ってください。ただ、夜中に騒ぐ行動の陰に病気が隠れていることもあります。いつもと違うと思ったら、動物病院を受診しましょう。
【犬の防災】命を守るために!今すぐ始めたいしつけと災害対策
自然災害の多い日本では、大地震、台風、水害などの災害が、いつ、どこで起こるのかわかりません。災害が起きたとき、犬を守れるのは飼い主さんだけです。
もし災害に遭ってしまったら?もし避難所で何日も過ごすことになってしまったら?飼い主の皆さんはきちんと考えられているでしょうか。
この記事では、防災グッズの用意以外の、今すぐ始めたいしつけや対策を解説します。
災害時でも日常でも役立つ5つの基本的なしつけ
災害時においてしつけは特に重要です。普段からしつけをしておき、いざというときも落ち着けるようにしておきましょう。
1.「おいで」で来る練習
災害時に迷子になったときに、保護される確率を高めるため、名前を呼ぶだけではなく、「おいで」でも来るようにしつけます。
災害時に保護してくれる方は、ほとんどの場合、犬の名前がわかりません。首輪に名札がついていても遠くからでは見えないため、犬を呼び寄せるためには「おいで」と呼びかけるはずです。
日頃から「おいで」で犬を呼びよせ、ほめておやつを与える練習をやっておきましょう。友達や近所の人にも協力してもらうと効果的です。
2.「まて」で待つ練習
災害が起きたときは犬もパニック状態で、割れた窓から外に出ようとするかもしれません。避難中にリードが離れてしまう可能性もあります。そのとき役立つのが「まて」の号令です。
家の中だけでなく、公園や道路でも「まて」を練習しておきましょう。飛び出しや事故予防になります。ただしリードを離して練習すると、危険なので注意してください。
<普段の生活でも役立つ!>
散歩中に危険なものを食べようとしたときや、興奮したときにおとなしくさせることができます。
3.クレートトレーニング
クレートトレーニングとは、ケージより小さなサイズのケースの中で犬を落ち着かせるトレーニングです。
避難所では、犬はクレートやケージの中で過ごす時間が多くなります。クレートは本来犬にとって落ち着く場所ですが、慣れていない犬にとっては、ストレスになるため、普段から慣れさせておきましょう。
動物病院に行くときだけ使うのではなく、クレートの中で好きなおやつを食べさせる、ドッグランなど楽しい場所へのお出かけに利用するなど、楽しい思いをさせるのがコツです。クレートが大好きな犬にしましょう。
<普段の生活でも役立つ!>
入院時など、普段と違う環境に長時間いるときも、クレートに慣れておけばストレスを抑えられます。
4.靴を履く練習
災害が起こると、窓ガラスなどが割れて家の中も危険な状況になるかもしれません。屋外には、がれきなどが散乱している可能性もあります。ラバーシューズなど、犬専用の靴があると肉球のケガ予防ができます。
しかし、災害が起きてから履かせようとしても、ほとんどの犬は嫌がるでしょう。普段から靴を履くことに慣れさせておくと、慌てずにすみます。
<普段の生活でも役立つ!>
靴を履かせることで真夏のアスファルトでのやけど予防に効果的です。
5.ペットシーツで排泄する練習
災害が起こると、なかなか外に出られない状況になるかもしれません。家で排泄する習慣のない愛犬は、散歩のときにペットシーツの上で排泄させて慣れさせましょう。
道路を汚さないので近所迷惑にもなりません。成犬では時間がかかるかもしれませんが、根気よく続けることが大切です。
<普段の生活でも役立つ!>
悪天候や飼い主さんの体調不良で散歩に行けないときでも、家で排泄できるのがメリットです。
事前に準備したい災害対策
1.人に慣れさせる
避難所などでは、ほかの被災者、ボランティアなど知らない人と接する機会が増えます。人に慣れていると、警戒して吠える、咬むなどのトラブルを減らすことが可能です。迷子になった際も、保護される確率が高まります。
小さい頃からいろいろな人と触れ合うようにしましょう。近所の人におやつを与えてもらう、声をかけてもらうなどで少しずつ慣れさせます。
2.犬と飼い主さんのツーショットを撮る
犬の写真を撮っている飼い主さんは多いと思いますが、飼い主さんと犬とのツーショットも大切です。犬が迷子になって保護されたとき、飼い主さんの犬であることの証明になります。
スマートフォンの待ち受けなどにしておくと、いちいち探す手間が省けて便利です。また、スマートフォンの電池が切れる可能性を考え、プリントアウトして犬の健康手帳などに入れておきましょう。
3.留守番中の安全対策
災害は、飼い主さんの留守中に発生するかもしれません。家の中を犬が自由に動ける状態だと、割れた窓ガラスから脱走してしまう恐れがあります。広めのサークルの中に寝床用の頑丈なクレートを入れるなどして、犬専用スペースを作ってあげましょう。
犬の寝床周囲は、大きな家具を置かないようにします。やむを得ず置く場合は、しっかり固定しましょう。
飼い主さんが出先からなかなか帰れないケースも想定し、水入れはひとつでなく、複数置いておくことをおすすめします。フードも自動給餌器があると安心です。
避難所の場所を確認する
災害が起きて避難する際は、犬と一緒に避難する同行避難が基本です。環境省も、ペットとの同行避難を呼びかけています。
ペットを飼っている皆さまへ-災害時のペットとの同行避難について-
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/1_law/files/poster09_2.pdf
自治体に問い合わせ、同行避難できる避難所を確認しておきましょう。ただし、同行避難は、避難所まで一緒に避難しますが、避難所の中で一緒に過ごせる「同伴避難」とは異なります。同伴避難できる自治体や動物病院もあるので、住んでいる地域の情報をこまめにチェックすることをおすすめします。
親戚宅・知人宅への避難も検討
同伴避難をできるところは、残念ながらまだそう多くはありません。
近くにそのような避難所がなければ、安全な地域に住んでいる親戚宅や知人宅への避難も検討し、事前に相談をしておきましょう。
避難訓練をしよう!
避難所がわかったら、避難所まで実際に用意した防災グッズを持ち、犬と一緒に行ってみましょう。その際、以下の点を確認し、危険個所などを地図に書きこんでおきます。
- 道中に倒れそうな塀がないか
- 氾濫しそうな川はないか
- 到着までにかかった時間
- 迂回ルート
- 夜のルート(夜は見え方が変わるため)
災害が起きてから初めて行くのと、何度か訪れたことがあるのでは気持ちの余裕もかなり違うはずです。
ご近所ネットワークを作ろう
災害が起きたときは、近所の人や地域の人たちとの協力も大切です。犬の飼い主同士で、コミュニケーションを取っておきましょう。
「自助・共助・公助」の考え
災害が起きたときは「自助・共助・公助」が基本です。
「自助」とは自分自身で命を守ること。例えば水や食品をストックする、家具の転倒防止などです。「共助」は近所のコミュニティなど、地域の身近な人たちで協力しあうことです。「公助」は、国や県、市町村など行政機関による援助を意味します。
災害が起きた際、公助はすぐに機能しません。公助が来るまでは自分で身を守り、地域の近所の人たちとの助け合いが欠かせません。近所に犬仲間がいると、何かと協力し合うことができ心強いでしょう。
散歩ですれ違ったら、積極的に挨拶したいですね。ペット同伴の避難訓練をする自治体もあるため、積極的に参加しましょう。
まとめ
災害が起きれば、誰もがパニックになってしまいます。どんな状況でも冷静に対応するためには、日頃の準備が大切です。
飼い主さん自身を守るためにも、犬の命を守るためにも、今すぐできるところから準備を始めましょう。
保護猫がトイレをしない!その原因と3つの対処法
保護猫が家に来たばかりだと、なかなかトイレをしてくれないことがあります。
猫が長時間トイレをしないと、「大丈夫かな?動物病院へ行った方がいいかな?」と心配になってしまいますよね。
ですが、初めての環境で猫がトイレをしないのは決して珍しいことではありませんので、あまり心配する必要はありません。
今回は、保護猫を飼育している筆者の実体験を元に、保護猫がトイレをしてくれない時の対処法をご紹介します。
悩んでいる飼い主さんはぜひ参考にしてみてくださいね。
保護猫がトイレをしない理由
保護猫を迎え入れた初日にトイレをしてくれないのは、決して珍しいことではありません。
筆者自身も保護猫を飼い始めた時に、初めておしっこをするまで2日ほどかかりました。
猫は環境の変化が苦手
保護猫に限らず、猫は繊細で環境の変化が苦手な生き物。
慣れない環境に連れてこられた保護猫は、その場所が安全だと分かるまで警戒してトイレをしないことが多いのです。
トイレをしない場合、動物病院に連れて行くべき?
2~3日様子見を
保護猫がトイレをしないからといって、すぐに慌てる必要はありません。
まずは、2〜3日様子を見ましょう。猫が家に慣れてきたら自然とトイレをしてくれるはずです。
次の章でご紹介する対処法を試しながら、猫の様子を見てあげてくださいね。
長引く場合は病院へ
4日以上トイレをしない場合や、猫の様子が少しでもおかしいと感じた場合は動物病院へ連れて行きましょう。
筆者も保護猫を飼い始めた時、うんちをする気配が3日以上なかったため動物病院へ連れて行き、潤滑剤や便秘薬を処方して貰った経験があります。
気になることや心配事があったら、動物病院の先生に相談すると安心です。
保護猫がトイレをしない時の3つの対処法
次に、保護猫がトイレをしない時の対処法を3つご紹介します。
1. 猫砂の種類をいくつか用意する
猫砂は粒の大きさや匂い、素材など様々な種類があります。
猫によって好みが別れるため、初めはいくつか用意しておくと良いでしょう。
ちなみに、猫砂を販売しているライオン商事株式会社が実施した調査では、鉱物系の猫砂を好む猫が多いことが分かりました。
猫砂で迷ったら鉱物系を選ぶと、猫がトイレをしやすくなるかもしれません。
ちなみに、トイレをいくつか用意する場合は、ダンボールにペットシートを敷いてから猫砂を入れると簡単にできるのでおすすめです。
2. 香料が少ない猫砂を選ぶ
猫の嗅覚は人間の20万倍以上もあると言われています。
そのため、人間でも匂いが強いと感じる物は、猫にとってはそれ以上に感じるでしょう。
消臭効果を強めるために香料が強く効いた猫砂もありますが、猫のためには紙系や鉱物系など匂いの弱いものを選ぶと良いです。
また、可能であれば保護猫が前に住んでいた場所の猫砂を少し貰って、新しいトイレの猫砂に混ぜておくと、猫がトイレを認識しやすくなるのでおすすめです。
3. ケージの中にトイレを入れる
猫は狭い場所を好む習性があります。
ケージなど、猫専用の狭くて落ち着ける場所を作ってあげ、しばらくそっとしておいてあげると家に慣れやすくなります。
筆者が保護猫を飼い始めた際も、猫をケージに入れて部屋を暗くしてそっとしておいたら、知らないうちにトイレをしていました。
トイレの他に、ご飯や水、爪とぎもケージの中に設置して、ケージの中で生活が完結できるようにしてあげるとなお良いでしょう。
おすすめのトイレグッズ
最後に、筆者がおすすめしたい便利なトイレやトイレグッズをご紹介します。
香料が少なくて消臭バッチリ「デオトイレ」
猫のトイレなら、幅広のデオトイレが使いやすく、匂いもほとんどしないのでとてもおすすめです。
猫砂はシリカゲル系で、砂自体の匂いもほとんどしません。
筆者の家でもこれまでに色々なトイレを試しましたが、臭いや使いやすさから3年以上デオトイレを愛用しています。
本当に匂いが漏れない「うんちが臭わない袋」
ペットのうんちをトイレに流せない自治体にお住いの方は、猫のうんちを袋に入れて可燃ゴミに出すことが多いでしょう。
猫のうんちは臭いが強いので、普通の袋では臭いが漏れ出してしまいます。
匂いに敏感な飼い主さんは、ペット用のうんち袋がおすすめです。
最近では環境に配慮した生分解性の袋も売られているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
まとめ
今回は、保護猫がトイレをしてくれない時の対処法をご紹介しました。
猫は環境の変化が苦手な繊細な生き物です。初めての家で警戒しているでしょうから、まずは早く家に慣れるように静かにそっとしておくことが大切です。
もし、家に来て2〜3日経ってもトイレをする様子がなく心配な場合は、動物病院へ相談すると良いでしょう。
気になってしまいますが、心配しすぎずにそっと見守ってあげてくださいね。
元野良猫のトイレのしつけは最初が肝心!初心者でも簡単な方法とは?
「元野良猫のトイレのしつけは必要なの…?」初めて野良猫を保護して飼うなら、飼い主さんが気になる問題ですよね。
結論から言うと、元野良猫は、飼い始めたら簡単なトイレのしつけが必要です。
野良猫に限らず、最初のトイレのしつけで失敗するとベットやソファなどに繰り返し粗相する癖が付いてしまいます。
今回は室内飼いを始めた元野良猫のトイレのしつけ方法やトイレをしない時の対処法をわかりやすくご紹介します。これから野良猫を飼う方や、野良猫を飼い始めたばかりの方はぜひ参考にしてみてください。
元野良猫でもトイレのしつけは簡単!
「元野良猫でずっと外にいたのにトイレを覚えられるのかな…?」そう心配する飼い主さんも多いでしょう。
しかし、猫は砂にトイレをする習性があるので、猫が好む砂と清潔なトイレを用意すれば、野良猫でも勝手にトイレを覚えてくれます。
猫の先祖は砂漠地帯で生活をしていたので、その名残があるのでしょう。
筆者自身、4〜5歳の元野良猫を保護して飼い始めましたが、最初のしつけから問題なくトイレが使えるようになりました。
それからというもの、今まで粗相をしたことは一度もありません。
それでは、実際に元野良猫のトイレのしつけ方法を見ていきましょう。
実際にどうやる?元野良猫のトイレのしつけ方法
実際に、筆者が成功している元野良猫のトイレのしつけ方法をご紹介します。
ケージの中にトイレを入れてそっとしておく
元野良猫を家に迎え入れたら、ケージの中にトイレを置いて猫をそっとしておきましょう。
実は、トイレのしつけに必要なことはこれだけです。
ケージを置く理由は、猫は狭い場所にいると落ち着けるからです。ケージの中にトイレがあることで、猫は落ち着いてトイレができます。
また、ケージの中は必然的に猫が気付きやすい場所なので、トイレを早く認識してくれます。
猫によっては、砂の質感に安心してケージ内のトイレにずっと居ることがありますが、環境に慣れるとトイレから出てくるので様子を見てあげてください。
猫は教えずとも環境が整っていれば勝手にトイレを覚えてくれます。まずは落ち着く環境を作って、そっと見守ってあげてください。
ケージの外にも数カ所設置すると良い
トイレは基本的にケージ内にあれば十分ですが、心配な方はケージ外にもトイレを置いておくとよいでしょう。
もし、元野良猫がケージから出ている時にトイレをしたくても、近くにないとベッドなどに粗相をする可能性があるからです。
筆者自身、トイレのしつけができているか心配だったので、初めはダンボールの中にペットシートと猫砂を敷いた簡易トイレを各部屋に置いていました。
元野良猫のトイレのしつけで知っておきたいこと
最初は警戒してトイレをしないことがある
元野良猫を家に迎え入れてすぐは、警戒・緊張して数日間トイレをしない場合があります。
筆者が飼い始めた元野良猫は、トイレをするまで2〜3日かかりました。
猫の緊張が解けるまで、構ったりせずにそっとしておいてあげてください。猫が危険な場所ではないと安心してくれれば、トイレをするようになります。
初めに粗相をする癖をつけないことが肝心
最初のうちは、すぐにはトイレでしてくれないかもしれません。
しかし、一度トイレを失敗すると、粗相をしたところに臭いがついたり、猫が気に入ってしまうことで、同じ場所で粗相を繰り返す可能性が高くなります。
同じ場所で粗相をしないように、粗相をした場所は臭いを分解する酵素洗剤やスプレーを使って、しっかりと後処理をしておきましょう。
また、猫がトイレを覚えるまでは、基本的にケージの中に入れておき、ケージ外で猫を部屋で遊ばせる場合は飼い主さんが見ているようにしましょう。
トイレで2回以上の排泄ができれば成功
元野良猫が、連続で2回以上トイレで排泄ができるようになれば、しつけは成功です。
もし、粗相をしても絶対に猫を叱ってはいけません。
猫は不安やストレスから粗相をする場合があり、怒ってしまうと逆効果になってしまいます。
粗相をした時は、猫を責めるのではなく、次のリストをチェックして、トイレ環境を見直しましょう。
- トイレの大きさが合っているか
- トイレが汚れていないか
- 砂の種類は適切か
- 砂に香料がついていないか
- うるさい場所に置いていないか(洗濯機の近くなど)
- ご飯の場所と隣り合っていないか
猫がトイレをしない時の対処法
元野良猫がトイレをしない場合、環境の変化による緊張やストレスが原因であることも多いです。
そんな時は、猫をそっとしておいてあげることが一番効果的ですが、早くトイレができるように飼い主さんができる対処法をご紹介します。
1.元野良猫が住んでいた場所の土を猫砂に混ぜる
元野良猫が元々いた場所の土や砂を猫砂に少しだけ混ぜる方法です。
猫砂は人工物なので外とはまるで臭いが違います。元々いた場所の臭いをつけることで環境に慣れやすくなります。
2.色々な猫砂を置いておく
色々な種類の猫砂を用いる方法です。
猫砂は、紙・鉱物・おから・木などさまざまな種類があります。猫によっても好みがあるので、違う種類の砂を置きます。
猫がトイレに近づいてもトイレをしない場合などは、試してみると良いでしょう。
3.しばらく待ってもトイレをしない場合は動物病院へ
猫にトイレのしつけをするには、猫が実際にトイレをするのを根気強く待つことが大切です。
しかし、病気が原因でトイレができない場合もあるので、数日間トイレをしない時は動物病院へ連れていきましょう。
まとめ
元野良猫のトイレのしつけは、砂を好む猫の習性を利用するため比較的簡単にできます。
また、元野良猫が家にきてすぐは、環境の変化に戸惑ってなかなかトイレをしてくれないことも少なくありません。そんな時は、早く環境に慣れるように静かなところでそっとしておいてあげてください。
猫が好むトイレ環境を整えたら、あとは猫が環境やトイレに慣れるまで気長に待ちましょう。