毎日やりたい「ノーズワーク」の効果と自宅で行える簡単な方法とは

「ノーズワーク」はここ数年日本でも流行り始め、実際に愛犬とやったことがある方や、気になっている方も多いのではないでしょうか。このノーズワークは手軽にできることに加え、犬にとって様々な良い効果があると言われています。

そこで今回は、ノーズワークによって得られる効果や、ご自宅でのやり方などをご紹介します。

ノーズワークとは

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ノーズワークとは、鼻を使って決められたニオイやおやつを見つける仕事や遊びのことです。優れた嗅覚を使ってターゲットとなるニオイを見つける探知犬や救助犬などをイメージするとわかりやすいのではないでしょうか。

愛犬の鼻がスンスン鳴っているのを聞いたことがあるかと思いますが、これはニオイを嗅ぎ分けている時に聞こえる音であり鼻を使っているサインです。

犬は嗅覚が優れていますが、意外と普段の生活では嗅覚は使わずに視覚をメインに使っていることが多いようです。その点、ノーズワークは嗅覚をしっかりと使うことができ、多くの良い効果を犬にもたらしてくれます。

ノーズワークの効果

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ノーズワークは年齢や犬種に関わらず多くの犬ができ、自宅で手軽に行うことが可能です。そして、身体的にも精神的にもメリットがあり、シニアの子にも毎日一回は取り入れていただきたいワークのひとつでもあります。

それでは、具体的な効果をご紹介していきます。

①体力の消費

鼻で吸ってニオイを探すという行動は人が想像するよりも疲れます。試しに鼻で吸って吐いてを高速で繰り返してみてください。結構大変な動きではないでしょうか。犬はこれに加えニオイを嗅ぎ分けるため、かなりの体力が消費がされるでしょう。

②食べムラの改善

ごはんを変えても食欲が安定しない子も、ノーズワークで自分で食べ物を見つけて食べる行動を繰り返すことで、食べ物を得られる喜びを感じ、食欲が安定する可能性もあります。

③興奮の抑制

興奮をしていた犬がノーズワークをすることで、興奮が抑制される効果があるとも言われています。そのため、フリーで過ごして興奮した状態のままいきなりハウスに入ってもらうよりも、ハウスに入る前にノーズワークをすることでハウス内でも落ち着きやすくなるかもしれません。

④精神的充足

「どこにおやつがあるかな」という期待感や、見つけたときには達成感や充実感を味わうことができます。同時に、おやつなどのターゲットを見つけられたという自信にもつながります

また、本来犬は獲物を自分で探して食べていましたが、多くの飼われている犬たちは食事を不自由なく与えられています。そのため、自分でエサ(おやつ)を見つけて食べるという本来の行動に近い形で食事をとれることは、良い刺激になります

⑤脳の活性化

犬の脳は、嗅覚処理に使われる部分の割合が人間の40倍とも言われるほど、多くの割合を占めています。そのため、嗅覚を使うことで、脳の大部分が活性化されます。

この点からも、ノーズワークはシニア犬にもぜひ日常的に取り入れていただきたいワークと言えるでしょう。

⑥愛犬の新たな一面の発見

ノーズワークという新たなゲームを一緒に行うことで、飼い主も気付けていなかった愛犬の行動や変化が見られることもあります。それによって愛犬への愛情がさらに増すきっかけや、愛犬への接し方や過ごし方が変わるかもしれません。

ノーズワークに挑戦しよう

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ノーズワークは競技として行われているものもありますが、手軽に自宅でも行うことができます。競技となると細かいルールややり方がありますが、まずはおやつを探して見つけることを楽しむことからはじめてみましょう。

空き箱でノーズワーク

空き箱や段ボールを使ってノーズワークをすることができます。以下の順序でやってみてください。

  1. 空き箱または段ボールを2つ~3つ用意する
  2. 愛犬にハウスやクレートで待機してもらい、空き箱内のわかりやすい場所におやつを4つほど置く
  3. 愛犬をフリーにして「探して」の合図を出す
  4. 特に声掛けはせずに、愛犬がおやつを見つけるのを待つ
  5. 2〜3分経過しても見つけられそうにない時は、おやつの方に飼い主が歩いて近づく
  6. 全て見つけられたら優しく褒めておやつをあげ、5分ほど休憩する

この流れを2、3回繰り返したものを1セットとして、日常的に取り入れてあげるのがおすすめです。

ノーズワークの注意点

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ノーズワークをより効果的に行うためにも、以下の注意点を守りながら挑戦してみてください。

①教えない

愛犬がすぐに見つけられないと、つい「ここ!」と言葉や指差しで教えたくなってしまうかもしれません。しかし、嗅覚を使っておやつを探すことがノーズワークの目的です。愛犬を信じて、見つけるのを待ちましょう

なかなか見つけられない時は前述のように、飼い主がおやつのそばに行き少しヒントをあげましょう

②やりすぎない

愛犬が楽しそうにやってくれると何回もやってあげたくなってしまいますが、想像よりも鼻を使うと体力も使います。2、3回でいったん終了し、もっとやらせてあげたい場合には数時間後ほど間をあけて再度挑戦させてあげましょう。

③難しくしすぎない

愛犬が順調におやつを探せると、どんどん難しくしてしまいがちですが、見つけられないほど難易度をあげてしまうとノーズワークにならず達成感などの効果も得られなくなってしまいます。

愛犬が見つけられそうなレベルを見極め、難易度高めの場所や、確実に見つけられる場所などランダムにおやつを置くようにしましょう

④ノーズワーク中は静観

ヒントを出す時以外は人は動かず、声掛けもしないようにしましょう。ノーズワークはニオイを頼りにするため、風の流れも影響します。人がむやみやたらに動くと風の流れが変わり、ニオイをたどりにくくなってしまいます。

また、褒め言葉も含め声掛けなども刺激となって邪魔をしてしまう可能性もあります。ノーズワーク中の声掛けは我慢し、静観がベストでしょう。ノーズワークが終わったら、褒めたりスキンシップを取ってあげましょう。

まとめ

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ノーズワークの効果や自宅での実践法をご理解いただけたでしょうか。多くの効果があり、パピーからシニアの子までどんな犬にも日常的に取り入れてもらいたいものです。

ノーズワークはエンリッチメントの観点からも、自分で食べ物を探して見つけて食べるという野生本来の行動に近いものとなり、愛犬のストレス度合を軽減させる効果もあるはずです。

体重の増加が気になる場合は、通常あげているごはんの一部を使っても大丈夫ですので、積極的に楽しく愛犬と取り組んでみてください。

飼い主のモチベーションアップに!犬の散歩を楽しくする12の方法

多くの犬にとって「散歩」は、ゴハンと同じくらい楽しみにしている一日の中の大イベントではないでしょうか。

ただ、飼い主にとっては毎日行かなければならないので、マンネリ化しやすく「今日はちょっと行きたくない…」なんて日も、あるかもしれません。

今回は、そんな「散歩が面倒になってしまう時」に飼い主のモチベーションがアップする犬の散歩方法をご紹介していきます。

愛犬と一緒にアクティブに

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飼い主の元気がある時や愛犬の元気が有り余っている場合は、アクティブなお散歩をしてみましょう。

①トレーニングをやってみる

「オスワリ」、「フセ」、「マテ」などの基本的なトレーニングを散歩中にやってみましょう。散歩ルートの別々の場所で試せば、どういった場所や状況で出来るのか、または出来ないのかを知ることができ、今後のトレーニングの参考になります。

②お気に入りのおもちゃで遊ぶ

車が来ない、少し広さのある場所があれば、家で遊んでいるお気に入りのおもちゃで遊んでみましょう。「おもちゃ=家で遊ぶ」と思っている犬であれば、外で遊ぶ意外性を楽しんでくれるかもしれません

③歩き方を変えてみる

ジグザグに歩いたり、いきなりUターンやダッシュしてみたりと歩き方を変えてみましょう。飼い主の急な変化に犬が戸惑うのか、喜んでテンションが上がるのか、愛犬の性格を知ることが出来ます。

④散歩の長さや回数を変えてみる

例えば、毎日30分の散歩を2回している犬の場合、「60分を1回にしてみる」、「20分を3回にしてみる」と変化をつけて、マンネリを解消してみましょう。

長時間の散歩場合は、普段行かない場所にも行けるため、知らない場所を散策したい犬には合っているかもしれませんし、飼い主にとってもリフレッシュ出来る時間になるかもしれません。

短い時間で回数を増やした場合は、犬にとっては楽しみが増えますし、飼い主にとってもちょっとしたスキマ時間を散歩に使うことが出来ます。

愛犬と一緒にのんびりと

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ちょっとお疲れ気味の時は、のんびりしたお散歩をしてみてはいかがでしょうか。散歩になると興奮気味になってしまう犬にもオススメです。

⑤散歩の途中でナデナデタイムを入れる

愛犬と散歩をしている時、犬は外の刺激や匂いを嗅ぐことに夢中になって、飼い主のことを忘れている時間も多いのではないでしょうか。少し立ち止まって、愛犬をゆっくり撫でてみましょう。忘れていた飼い主を思い出すかもしれません。

⑥公園のベンチなどでリラックスする

犬の立ち入りが許されていて、のんびり出来る公園があれば、愛犬と共にリラックスタイムを設けてみましょう。他の犬がいなければ、愛犬にはガムなどの長く噛めるおやつを与え、飼い主はお気に入りの飲み物を飲んで、一緒にのんびりとした時間を満喫してみてはいかがでしょうか。

季節や地元の風景を楽しもう

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移ろいゆく季節や、知っているはずの地元の意外な一面など、犬の散歩をしていると新たな発見も多いと思います。日常の風景の小さな変化を楽しんではいかがでしょうか。

⑦季節感がある愛犬の写真を撮る

季節の植物や風景と共に愛犬の写真を撮るのも楽しいものです。SNSにアップして、いろいろな人に愛犬を見てもらうことも、散歩のモチベーションアップに繋がるでしょう。

⑧毎日違う場所へ行き、近所を散策する

毎日同じお散歩ルートを好む犬もいますが、犬に新たな刺激を与えたり、散歩のマンネリを解消したりするには、いつもとは違う場所へ行くのもオススメです。近所でも知らない場所や小道があることも多く、新たな発見があるでしょう。

地域の人とのコミュニケーションを取ろう

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犬を連れていると自然と会話のきっかけができ、地域の人との交流が増えます。人と会話をするのが苦痛でなければ、良いストレス解消になるでしょう。

⑨犬友、犬好きの人との会話楽しむ

よく顔を合わせる仲の良い犬がいれば、愛犬も飼い主も散歩の楽しみが一段と増します。また、犬を連れていなくても犬が好きで声を掛けてくれる方も多くいるので、顔見知りの人が増えるのも、人によっては楽しめるでしょう。

⑩学校の登下校時間に合わせて散歩し、見回り隊をする

地域によっては、犬の散歩をしながら防犯に繋げるパトロールを行う自治体があります。そういった活動に参加するのも一つの方法ですが、人の目があるところで罪は犯しにくいので、学校の登下校時間に合わせて犬の散歩をするだけでも防犯活動の一翼を担うことが出来ます

ただし、子供の中には犬が苦手だったり、アレルギーがあったりする子もいるので、近すぎない距離で見守ることをおすすめします。

飼い主の健康維持に

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犬を飼っていて一緒に散歩に出かける人と、飼っていない人を比べたところ、男性では0.44歳、女性では2.8歳も健康寿命が延びることがわかっています。毎日散歩することで、運動が習慣化されることが影響していると考えられています。

⑪万歩計で歩数を測ってみる

愛犬と散歩する時に、万歩計で歩数を測ってみるのも飼い主の健康維持に良い効果があります。数値で出てくれるので、結果がわかりやすく、飼い主のモチベーションアップに繋がるでしょう。

最近ではスマートフォンで歩数を測定できるものもあり、毎日の歩数を手軽に管理できます。

⑫日光を浴びてうつ病予防に

うつ病の予防には運動が良いとされていますが、特に朝の日光を浴びながら行うウォーキングは最も有効だと言われています。朝の犬との散歩で健康なメンタルを維持していきましょう。

まとめ

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毎日の犬の散歩が義務になってしまうと、辛くなってしまう時があるかもしれません。しかし、今回ご紹介したような方法を取り入れ、少しでも楽しみが増えていただければ幸いです。

本当に辛い時はペットシッターなどに依頼して、自分を休ませてあげるのも、犬と楽しく暮らしていくための一つの方法です。
無理せず、そして楽しく犬との生活をお過ごし下さい。

ドッグトレーナーのお仕事とは?ベテラントレーナーにインタビュー

インターネット調査では、「愛犬の悩みを誰に相談するか」という質問に対して「ドッグトレーナーに相談する」という方はかなり少数派という結果が出ています。(参考:いぬのきもちWEB MAGAZINE「飼育・生活意識」アンケート調査)

犬を飼っていれば必ずお世話になる獣医師と比較すると、ドッグトレーナーはあまり馴染みのない職業かもしれません。

そこで今回は、愛媛県松山市で家庭犬の出張トレーニングをされている、ドッグトレーナーの西森裕晃(にしもりひろあき)さんにドッグトレーナーになったきっかけや、お仕事の内容などをインタビューしました。犬を飼っている方にはドッグトレーナーを身近に感じていただき、トレーナーを目指している方には仕事の内容などを参考にして頂ければ幸いです。

ドッグトレーナーになるまで

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犬を好きになったきっかけは何ですか?

元々動物全般が好きで、インコ、カメ、メダカ、コウモリなどいろいろ飼っていたんです。犬も飼いたかったんですが機会がなくて、マイホームが出来てから知り合いの犬を譲り受けて、犬を飼うことが出来ました。初めて飼った犬がきっかけで、犬の魅力にはまっていきました。

なぜドッグトレーナーを目指したのですか?

大学時代は英文学科を専攻していて、大学3年の時に就職を考え始めたんですが、翻訳や通訳などの仕事をする自信がなかったんです。就職で悩んでいる時に、テレビで盲導犬の引退犬をサポートする仕事のドキュメンタリーをやっていて、犬の仕事はどうかと考えだしました。

しかし、当時の1990年代後半の頃は今とは違って情報がなくて、犬の仕事はどうやって就けるのかわかりませんでした。そこで、有名な畜犬団体に犬の仕事に就く方法を教えて欲しいと、手紙を書いたんです。複数書いたんですが、返事をくれたのが日本警察犬協会の四国支部で、その手紙でドッグトレーナーの養成学校があることを教えてもらいました。

ドッグトレーナーの学生時代、訓練所での修行時代

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ドッグトレーナー養成学校では何を学んだのでしょうか?

犬全般の知識や家庭犬のしつけ方法、警察犬の訓練方法などを学びました。学生の頃は担当している犬のことばかり考えていましたね。学ぶことに必死でしたし、犬を知ることがとても面白かった。
その学校で2001年にジャパンケネルクラブの公認訓練士資格を取得しました。

訓練所での修行時代は何をしていましたか?

当時(2000年前後)は、学校を卒業してから犬の訓練所での修行を経て、独立するというのが主流でしたので、香川の訓練所で3年の修行時代を過ごしました。

その訓練所では、預かっている犬の世話やトレーニング、飼い主さんへの説明など、全般を任されていました。
修行時代はやはり大変でしたね。信頼して任せてもらえて、とても感謝しているんですが、当時は自信がないし、学生とは違ってお金をもらっている仕事なのでプレッシャーも大きくて。

預かっている犬を逃してしまうという、大きなミスもしました。結局必死に探し回って見つかったので、今でこそ笑い話ですが。自信がなくて何度も辞めたいと思い、訓練所の所長に考え直すようにと諭されたこともありました。

ドッグトレーナーとして独立してから

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独立直後の活動を教えてください

独立するきっかけは、訓練所の修行の契約が3年間だったんです。だから、仕事に自信がついて独立しようと思ったわけではありませんでした。

やるしかないという状況に置かれて、2004年の春に独立しました。当たり前ですが、最初からお客さんはいなかったので、チラシ配りをしたり、動物愛護センターに顔を出したりして、少しずつ活動していきました。もちろん、生計を立てることも出来なかったので、ピザ屋のデリバリーのアルバイトもしていました。

アルバイトをしなくても生活出来るようになったのは、その夏の終わりくらいから。仕事が順調だと思えるようになったのは、その後数年経ってからでした。

お客さんはどのようなきっかけで来てくれるのでしょうか?

僕の場合は人づてで来てくれる方が多いですね。一番多いのは、近隣の動物病院からの紹介です。他には、トレーニングに来てくれた飼い主さんからの紹介や、ホームページを見て連絡して下さる方もいます。

家庭犬トレーナーとしての活動内容

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西森さんが家庭犬のトレーナーとして行っていることを教えてください。

出張トレーニング

メインでやっているのは、しつけの出張トレーニングです。飼い主さんが困っている犬の行動の対処法などをアドバイスしています。飼い主さんのお悩みは、「吠える」、「咬む」、「落ち着きがない」の3つが多いですね。

苦労するのは1時間のトレーニングで僕が飼い主さんにアドバイスをした後、飼い主さん自身が犬に対してアドバイスを元にしたトレーニングをして欲しいんですが、中にはトレーナーにお願いしたから自分ではやらないという人もいるんです。そういった方に自らトレーニングしていただくように説得していくのが難しいですね。

あとは、犬の問題行動によって心まで追い詰められてしまったような方の場合は、一旦冷却期間を置くために、犬をお預かりすることもありました。

日中預かり、ドッグシッター

飼い主さんが日中不在にするため、お預かりすることもあります。預かる間にトレーニングするなど、飼い主さんのご要望によって臨機応変に対応しています。

グループレッスン

犬たちの社会化を目的に、月に1回グループレッスンもやっています。イベントのようで楽しいですよ。夏には川で水泳をするレッスンをしました。興奮しやすい子や怖がりな子など、いろんな性格の犬が集まりますが、犬たちの輪の中で自信と冷静さ、そして社会性を学んでもらいます

ドッグトレーナーの苦労とやりがい

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これまでにどのような苦労がありましたか?また、ドッグトレーナーとしてのやりがいも教えてください。

体力が必要

ドッグトレーナーはやっぱり体力を使いますね。学生時代に先生に言われた「犬を訓練したければ、犬の倍動け」という言葉はその通りだと思います。飼い主さんに教えるときも、飼い主さん以上に先回りして動いていますね。
特にグループレッスンの時は、全ての犬と飼い主さんを視界に入れながら、あっちで指導、こっちで指導と忙しく動き回っています。

コミュニケーション能力も必要

僕も昔は人とコミュニケーションを取るのが苦手でした。接客業をする自信がなくて、犬相手なら大丈夫かなと思ったのがドッグトレーナーになった理由の一つでしたが、実際は全然違いました。

特に家庭犬のトレーナーは飼い主さんに説明することが多いので、人間嫌いのタイプの人には難しいと思います。僕の場合はお客さんと接するうちに、自然とコミュニケーションを取ることが出来るようになりました。

ケガをすることも

独立してすぐの頃は、一生懸命が強すぎて僕もムキになってしまっていたのか、咬まれることもありました。ひどい時には縫わなければならないようなケガもありましたね。今は犬の状態の見極めが出来るようになったので、咬まれることはありません。危なそうな時は無理をせず、時間をかけてトレーニングするようにしています。

僕の中ではケガのうちに入りませんが、子犬におやつをあげる時に、食べ方や力加減がわからずに咬まれることもあります。あとは、飛びつかれたり、引っ掻かれたりすることは、よくありますね。

やりがいを感じること

やりがいを感じるのは、僕のアドバイスで飼い主さんが犬との接し方を徐々に理解していき、犬との関係が円滑になった時ですね。

犬の問題行動というのは人間からの視点での問題であって、犬には犬なりの主張があるんです。困った行動を起こす理由や対応の方法を、飼い主さんが理解していくことが重要だと考えています。

最後に

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「犬が要求していることと、飼い主さんが困っていることの間を取り持っていくようなトレーニングをしたい」と語る西森さん。犬にもその飼い主さんに対しても、真摯に向き合ってお仕事されている姿勢が印象的でした。

ドッグトレーナーをよく知らない方には「厳しそう」という印象を持たれがちですが、犬の気持ち、飼い主さんの気持ちの両方を考えながら進めていく仕事です。

犬と人間が一緒に暮らしていく中で双方を幸せにすることが出来る、素敵なお仕事ですね。

ドッグトレーナー西森さんのホームページ
http://westwoods.ftw.jp/index.html

楽しいけれど苦労もいっぱい!犬の多頭飼いの体験談

皆さんは、犬を複数頭飼う「多頭飼い」に、どんなイメージがありますか。「楽しそう」、「お世話が大変そう」、「お金がかかりそう」など様々だと思います。

筆者は犬が亡くなったり、新しく迎えたりを繰り返しながら、約20年程多頭飼いをしています。もちろん楽しい思い出もたくさんありましたが、多頭飼いゆえの苦労も多くありますので、その体験談を語っていきたいと思います。

すでに多頭飼いをしている方は「あるある」と共感していただける内容が多いかと思います。また、現在多頭飼いを検討している方は、大変さを知った上で「それでも多頭飼いをしたいか」という視点で読んでいただけると幸いです。

イタズラの犯人は?


多頭飼いをしていて、一番「あるある」だと思うのは、飼い主が見ていない時にイタズラをされた場合、「犯人がわからない」ことです。
「先住犬たちはある程度しつけてあるから、後から迎えた子の方だろうな」と思いつつ、濡れ衣を着せるわけにもいかないため、結局叱ることが出来ません。

対処法としてやったこと

  • イタズラが出来ないように、極力物をしまう収納方法にする
  • 噛みそうな家具に、犬が噛むのを嫌がるアルミホイルを巻きつける
  • 噛んで良いおもちゃを与えたり、遊びや散歩の時間を増やしたりする
  • 犬の苦手な味がするスプレーを使う
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イタズラは放置しなければ、一緒に暮らす期間が長くなるうちに徐々に減っていきます。イタズラ対策は気長にやっていきましょう

犬同士で遊んでくれる?

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犬同士でじゃれ合って遊ぶ、いわゆる「ワンプロ」や、おもちゃの端と端を咥えて引っ張りっこする、追いかけっこをして遊ぶなど、犬同士で遊んでくれる場合もありますが、個々の性格や相性が理由で、全く遊ばないこともあります

そもそも犬と遊ぶということを全くしない犬もいれば、よその犬とは遊ぶけれど同居犬とは遊ばないといったこともありました。

対処法としてやったこと

  • 遊びの好みが違う場合は、その子に合った遊びをそれぞれやってあげる
  • 遊びが長くなってきて、一方がすでに嫌がっていて、もう一方がしつこく遊ぼうとしている場合は、犬たちの間に入り「おやつタイム」や「なでなでタイム」に変更し、クールダウンをさせる

犬の好みや体力は同じように暮らしていても様々です。犬たちをよく観察して、それぞれの犬に合わせて対応していきましょう

群れの習性で問題行動がつられやすい

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本来、犬は群れで生活しているため共感力が高く、他の犬の感情に「つられやすい」という特徴があります。特に「警戒心がつられて吠える」、「散歩の興奮がつられて引っ張る」などが、飼い主にとっては苦労する点です。

対処法としてやったこと

  • 先住犬に吠え癖がある場合は、吠え癖を直してから新しい犬を迎える
  • 吠え癖のある犬とない犬の居住スペースをある程度分けて、吠え癖を直してから一緒に過ごさせる
  • それぞれの犬に引っ張らずにきちんと歩くトレーニングをしてから、一緒に散歩に出る

一緒に暮らしていても一頭一頭と向き合い、それぞれの犬に合ったしつけをしていくのが重要です

先住犬がしつけてくれる?

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犬を多頭飼いしている家庭では「先住犬が後輩犬をしつけてくれるのでは?」と思う方もいらっしゃると思います。これは半分正解で、半分間違いだと考えています。

正解だと思う点は、先住犬が2頭以上の場合、すでに犬たちの中でのルールのようなものが決まっていることが多く、その「犬の中のルール」は先住犬が教育してくれます。

間違いだと思う点は、先住犬がしつけるのではなく、先住犬が叱られている場面を見たり、先住犬の振る舞いを真似したりすることで、後輩犬が自ら学んでいきます。これを「社会的学習」と言います

社会的学習の天才犬

3頭のボーダーコリーと暮らしていた時のことですが、1頭だけトレーニングやアジリティを好まず、ボール遊びやフリスビーもしないという、とてもボーダーコリーらしくない子がいました。本来、ボーダーコリーはトレーニング向きで、アジリティやフリスビードッグとして活躍する犬も多い犬種です。

そのボーダーコリーらしくない子はトレーニングドッグとしては不向きでしたが、とても観察能力に優れていて、「どんなことをすれば褒められるのか、叱られるのか」を先住犬の振る舞いを見て、しっかり分析していたようです。

その結果、13年の生涯の中で「一度も叱られたことがない」という、とても稀有な才能を見せてくれました。

やきもち犬がいると…

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毎日一緒に暮らしていても、犬の性格によって「飼い主を独占したい!」という犬もいます。例えば、他の子を撫でている時に邪魔するように割って入ってきたり、他の犬が近づかないように常に飼い主の周りにいたりという行動が見られました。

対処法としてやったこと

  • 全員に「マテ」をさせて、それぞれ順番にじっくり撫でる
  • 独占欲が強い犬にガムやコングなどの長く遊べるおもちゃを与え、他の子と気づかれないように別室に移動し、遊んだり、撫でたりする
  • 独占欲の強い犬の散歩を他の人にまかせ、他の子と過ごす時間を作る

飼い主が好き過ぎて、やきもちを焼く犬は可愛らしいものです。しかし、その他の犬も自己主張が出来ないだけで、甘えたい気持ちがないわけではありません。全ての犬に気を配って愛情を注ぐことが重要です

医療費、介護が大きな負担に

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多頭飼いをする上で、一番考えておきたい点は「医療・介護」の問題です。
年齢が近い犬たちの場合は体力の差が少なく、散歩や遊びを一緒に出来るというメリットもありますが、同時に老犬になるため介護をする時期が重なってしまう可能性があります

考えておいて欲しいこと

  • 何頭かを同時に介護しなければいけない状態になった時、自分以外にも頼める人がいるか、家族で協力できるか
  • 犬たちが病気やケガなどを同時に起こした場合の医療費の確保は出来ているか

先にも述べた通り「医療・介護」の問題は、多頭飼いをする上で一番重要です。病気や老犬になった時のケアが出来るかどうか、シミュレーションをしておきましょう

最後に

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多頭飼いの大変さや、どう対処していったか、筆者の体験談やアドバイスをご紹介しました。
犬のしつけやお手入れなどが苦にならず、十分に時間を割ける方や、かかる費用も頭数ごとに増えていくので、金銭的な覚悟が出来る方は、多頭飼いを楽しめるでしょう。

犬同士が遊んでいるところを見ていると幸せを感じますし、同じ環境で暮らしていても、それぞれ個性があって面白く、楽しく暮らせます。

多頭飼いを検討している方は苦労する面も十分に考慮して、それでも飼いたいかどうかを考えてみて下さい。

上手に褒めて犬を伸ばそう!褒め方のコツを解説

皆さんは日々犬と暮らしていく中で「褒める」と「叱る」を比べた時、どちらの割合が多いでしょうか。

一般的に日本人は「褒めることが苦手」と言われており、犬を褒める場合でも「自分自身が褒められる機会が少なかったから、褒め方がわからない」、「悪いところばかり目について、ついつい叱ってしまう」と悩む方も多くいらっしゃいます。

かつて筆者も犬を褒めるのが下手で苦手意識を持っていましたが、褒めることを意識したり、褒め方を学んだりするうちに自然と「褒めるしつけ」が出来るようになりました

今回は、そんな「褒めるしつけ」について、筆者の経験も交えながら解説していきます。

犬を叱ってしつけることは難しい

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犬でも人間の子供でも、「しつけ=悪いことをしたら叱る」と考える方も、いらっしゃるかもしれません。
人間の子供の場合は

  1. 「ダメだよ」と声を掛け、行動を制御する
  2. なぜダメなのかを説明する
  3. どうしたら良いのかを教える

といった過程を踏み、悪いことを理解させることが出来ます。
しかし、犬の場合は人間のような言語能力がなく、「なぜダメなのか」、「どうしたら良いのか」を言葉で教えることは不可能なため、叱るしつけが難しくなってしまうのです。

また、犬を叱る時の「タイミング」や「強さ」も難しい問題です。タイミングがずれてしまうと犬が「なぜ叱られたのか」を理解出来なくなり、ただ飼い主に対してマイナスイメージが付くだけになりがちです。
叱る強さが強すぎてしまうと、必要以上に飼い主に恐怖心を感じ、恐怖からくる問題行動を引き起こす可能性があります。

したがって、近年は叱ってしつけるよりも「褒めるしつけ」が主流になっています。叱るしつけの難しさを考えると、褒めるしつけはリスクが少なく犬も飼い主もお互いに楽しく暮らしていけるのではないでしょうか。

犬を褒める時のポイントとは

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ここからは、犬を「褒めてしつける」上での大切なポイントを2つご紹介していきます。

ポイント①タイミングよく褒める

犬は短期記憶が苦手なため、「直前の行動」に「起こったこと」を紐付けて記憶する習性があります。
簡単に言うと、

「オスワリ(直前の行動)」したら「おやつがもらえた(起こったこと)」

となります。好ましい行動を起こしたら、すぐに褒めてあげましょう

ポイント②感情を込めて褒める

犬を飼っている方の中には、ご自身の愛犬が「予想以上に人間の感情を理解している」と思った方も多いのではないでしょうか。飼い主が気持ちのこもらない「イイコ」という言葉を発した時、犬に見抜かれている可能性があります

実際に、犬に対して「(感情を込めずに)言葉だけで褒める」、「感情を込めて褒める」という、2つのパターンの褒め方を試してみて下さい。感情を込めて褒めた方が犬に伝わっていることを実感出来ると思います。

褒め方を使い分ける

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犬の褒め方を学ぶ上で、使い分けて欲しい2種類の褒め方があります。

褒め方①ハイテンションで褒める

  • 新しいことを覚えた時
  • 遊びの中で褒める時
  • 「オイデ」や「モッテコイ」など、動きのあるトレーニングの時

犬のテンションを上げたい場合は、高くやや大きめの声で、喜びを表現してあげましょう。体をワシャワシャと撫でたり、ポンポンと軽く叩いたりしても効果的です。

褒め方②穏やかに褒める

  • 落ち着かせたいシチュエーションの時
  • 犬に我慢をさせている時
  • 「フセ」や「マテ」など、動かないトレーニングの時

犬に落ち着いていて欲しい状況では、普段の高さのやや小さめの声で、穏やかに褒めてあげましょう。撫でるときは、ゆっくり穏やかに撫でることを意識してみて下さい。

褒める回数を増やす方法

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犬を褒めてしつけたいと思ったとしても、「イタズラばかりして、なかなか褒める機会がない」という場合もあると思います。そういった場合は、犬の存在自体を褒めてあげて下さい

例えば、

  • 犬と目が合った時に「かわいいね!」と声をかける
  • 犬がリビングでくつろいでいる時に「ウチに来てくれてありがとう!」と伝える

といった具合に、まずは愛情を伝えてみて下さい。
これは犬のしつけのセオリーではなく、かつて褒め下手だった筆者が「褒めること」を練習するために15年ほど前から独自でやっている方法です。

その結果、

  • 犬が飼い主(筆者)を見る時、キラキラした目で見てくれるようになった
  • 「かわいいね!」と声をかけるとニッコリするようになった

といった効果がありました。

言葉の意味までは理解していなくても、犬にはポジティブな空気が伝わっているのではないかと思います。また、こちらから愛情を伝える機会を多く作ることで、犬の筆者に対する印象自体がポジティブなものになっているように感じます。

「褒めること」に苦手意識を持っている方は、ぜひ試してみて下さい。

最後に

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「褒めるしつけ」を解説してきましたが、叱ってはいけないわけではありません。犬自身や飼い主、第三者などを傷つけてしまう状況であれば、叱って一旦その行為を止めさせることも必要です。

特に、子犬や家に迎えたばかりの犬は、人間との生活をする上での「良し悪し」の学習が不十分なため、叱るしつけが増えてしまいがちです。物を壊したり、咥えて持って行ってしまったりする場合は、犬の手が届かないような環境を作ったり、ストレスが溜まらないように十分な運動をさせたりして、対策してみて下さい。

音や物に対して反応して吠える場合は、その対象に馴らすことで「吠え」を防ぐようにトレーニングしていきます。その上で、まずは「叱る」より「褒める」機会を増やしてあげましょう

犬のしつけって何を教えればいいの?外出時に必要なしつけをチェック

「愛犬のしつけをしよう!」と思っても、「具体的に何を教えれば良いのかわからない」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

家の中でのしつけは家庭によってルールは様々ですが、外出する際に身に着けておきたいしつけは、「犬」、「飼い主」、「第三者」が気持ちよく過ごせることを目的としているため、ある程度決まってきます。

そこで今回は、家庭優良犬になるための認定試験「グッドシチズンテスト」のテスト項目を元に、犬と外出する時に身に着けておきたいしつけをご紹介していきます。
ご自身の愛犬が得意なこと、苦手なことをチェックしてみて下さい。

グッドシチズンテストとは

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犬と飼い主に対して、グッドシチズン(良き市民)としてのマナーが身についているかどうかをチェックするテストです。様々な国で行われており、テスト項目はその国の生活様式に合わせて作られています。

日本ではアメリカン・ケネル・クラブ(AKC)で行われている「Canine Good Citizen Test」を元に、日本向けのテストが作られ、優良家庭犬普及協会がテストの運用、認定を行っています。

参考:
グッドシチズンテスト/ 一般社団法人 優良家庭犬普及協会

一般的な家庭犬の場合は、この試験に合格する程のしつけは求められていないかもしれませんが、他者を不快にさせないような「犬と飼い主のマナー」を知る上で大変参考になるため、13のチェック項目についてシチュエーションごとに解説していきます(一部のテストを割愛しています)。

見知らぬ人に慣れているか

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毎日の散歩や犬と一緒に出かける時、他の人と全く会わないということはほとんどないでしょう。他人を不快にさせないために、ある程度見知らぬ人に慣れさせることは、犬が人間社会で生きていくためにとても重要です。

チェック①飼い主が他人に挨拶をする間、座って待つ

毎日の散歩で取り入れられるトレーニングのため、比較的練習しやすいのではないでしょうか。挨拶の有無は関係なくても、人とすれ違って人が去っていくまで、落ち着いて座っていられるようにしましょう。

チェック②他人に触れられている間、座って待つ

犬を散歩していると、犬好きの方に撫でさせて欲しいと言われることも多いと思います。人嫌いな犬や、逆に人が好きすぎる犬は落ち着いて座っていることは難しいかもしれません。

友人などに協力してもらって、人嫌いな犬の場合は他人の手の匂いを嗅ぐ、くらいを目指しましょう。人が好きすぎて興奮する犬の場合は、「オスワリ」で一旦待たせ、「ヨシ」のコマンドで犬を開放し、撫でてもらうようにしましょう。

外の刺激に慣れているか

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家から一歩出れば、いろいろな匂いや音、見慣れない物など、犬にとっては刺激がたくさんあります。過度に刺激に対して反応して、興奮したり、吠えたりすると他者にとっては非常に迷惑になります。

チェック③リードをつけて飼い主について歩く

リードを緩ませた状態で、飼い主の歩く速度にあわせて歩けるようにしましょう。
また、匂いをずっと嗅ぎながら歩いていると他人の家の前で排泄してしまい、迷惑になることもあります

散歩前にトイレを済ましておくのがベストですが、歩く場所では飼い主について歩き、草むらなどの迷惑にならない場所で匂いを嗅がせるなど、お散歩にメリハリをつけて歩くことも重要です。

チェック④リード付きで人混みを歩く

特に大型犬の場合は、人混みできちんと歩いていないと他者に恐怖を与える可能性があります。大勢の人に興奮したり、怯えたりしないように、おやつなどを使って犬の意識を飼い主に向けておきましょう。

小型犬の場合は、上手く歩けない場所や、踏まれてしまいそうなくらい人が多い場所ではカートを使うことも有効です。

チェック⑤いろいろな「刺激」の中を歩く

刺激が多い場所でも、落ち着いて飼い主に合わせて歩けるようにしておきましょう。犬が反応しやすい「刺激」は大きく分けると以下の3つです。

臭覚刺激

  • 他の犬の匂い
  • 野生動物の匂い
  • 落ちている食べ物

などの匂いの刺激です。
「ツケ(ヒール)」のトレーニングが出来ていれば、においに過度に反応することを減らしていけます。

視覚刺激

  • 自動車、自転車、キックボードなどの乗り物
  • 公園などでの他者のボール遊び
  • ジョギングしている人

などの目に見える刺激です。
動くものを追いかけてしまう場合は、一旦「オスワリ」をさせ、落ち着かせてみましょう。

聴覚刺激

  • 破裂音
  • 人工的な音
  • 他者の大声

などの音による刺激です。
極度に反応してしまう場合は、まずは家の中で慣れさせるトレーニングをしてみましょう。

音に慣れさせるトレーニングはこちらの記事をご参照下さい
愛犬が怯えないために対策を。生活音や環境音の音源集9選

チェック⑥他の犬とのすれ違い

よく知っている顔見知りの犬と全く知らない犬では反応が違ってくるかもしれません。また、特定の犬種や大型犬が苦手という犬も多くいます。

近距離でのすれ違いが難しい場合は、犬が興奮したり、怯えたりしない程度の距離を保って、歩いている他の犬を落ち着いて眺めることから始めてみましょう。

外出先でも落ち着いていられるか

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若く好奇心旺盛な犬、活発な犬などは「落ち着く」ことを意識して教えないと、外で興奮しっぱなしになることも珍しくありません。外出先でも落ち着く時間を作るように意識していきましょう。

チェック⑦食事中テーブルの下で待つ

食事中に飼い主が食べ物のお裾分けをする習慣がついている犬は難しいかもしれません。まずは家で「フセ」&「マテ」を練習し、ドッグカフェなどで飼い主の食事中でも落ち着いて待っていられるようになるのが理想的です。

チェック⑧活発に動いたあとに落ち着かせる

散歩中やドッグランなどで興奮してしまい、なかなか落ち着くことが出来ない犬も多いのではないでしょうか。
興奮している犬は周りが見えていないため、事故やケガの原因にもなるので、興奮した後に落ち着かせるトレーニングも必要になってきます。

普段お家で遊ぶ時に「フセ」や「マテ」のコマンドを遊びの中に入れてみたり、興奮してきたら一旦遊びをやめてみたりして、興奮した後に落ち着く習慣を作っていきましょう。

チェック⑨クレートに入り飼い主を待つ

動物病院の待合室や車で移動する時など、外出先でもクレートの中で待たなければならないシチュエーションはあります。落ち着いて待てない場合は、長く噛めるおやつを与える、外が見えないように布をかけるなど、その犬に合った方法で落ち着かせていきましょう。

外出先でも飼い主のコマンドに従えるか

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家で出来るコマンドでも、刺激の多い屋外では出来ないことも多々あります。家で覚えたコマンドを、日々の散歩の途中などにやってみて下さい。
はじめは家のそばで、人通りや車などの刺激が少ない時間帯からトレーニングしていくと上手くいく可能性が高くなります。

チェック⑩基本的なコマンド

「オスワリ」、「フセ」、「マテ」の基本的な3つのコマンドと「アイコンタクト」は、外出先でも出来るようにしておきましょう。

チェック⑪呼び戻し「オイデ(コイ)」

ドッグランに行った時などに必要になるしつけですが、不注意で首輪やハーネスが抜けて犬が離れてしまった場合にも役に立ちます。

体に触られることに慣れているか

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犬の健康維持や家の中を清潔に保つために、体の全ての部分を触れるようにしておくことが理想的です。

チェック⑫犬の四肢をタオルで拭く

日本独自のテスト項目ですが、足を拭かれるのが苦手な犬も多くいます。苦手な場合は特別美味しいおやつを用意して、犬がおやつに夢中になっている間にサッと拭くことからはじめてみましょう。

チェック⑬獣医師による検診・グルーミング

多くの犬は動物病院が好きではありません。可能であれば診察が終わった後に、獣医師や看護師におやつをあげてもらうとストレスが減る可能性があります。
また、元気な犬であれば、動物病院の後に犬の喜ぶ場所に連れていくなどのアフターケアをしてあげましょう。

まとめ

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2010年の内閣府の世論調査によると日本人の25%が「ペットを飼うのが嫌い」と答えています。その中には「しつけのされていない犬」や「マナーの悪い飼い主」が原因で嫌いになった方も一定数いるものと考えられます。

愛犬に何を教えればいいのかわからない場合は、今回のチェック項目を参考にしてみて下さい。他者を不快にさせないしつけやマナーを身に着けて、犬を飼いやすい世の中を目指していきたいですね。

愛犬と楽しく遊ぼう!おうちで出来る簡単アジリティ

ドッグスポーツの一つであるアジリティは、簡単に言うと「犬の障害物競走」です。

犬の運動になることはもちろんですが、「犬が本来持っている作業意欲を満たすことが出来る」、「楽しいことを一緒にするため、犬と飼い主の信頼関係が深まる」など、多くのメリットがあります。しかし、アジリティが出来る施設が近場にないなど、始めるにあたってのハードルも高いのではないでしょうか。

競技会に出るような本格的なアジリティをやりたいのであれば、しっかりとした設備や施設が必要ですが、初心者や遊び程度にやってみたい場合は、おうちにあるものでアジリティをすることも出来ます

そこで今回は、アジリティを試してみたい方に向けて、おうちで簡単に出来るアジリティをご紹介していきます。

おうちでアジリティ①ハードル

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アジリティ競技の「ハードル」とは、人間の陸上競技のハードル走と同じように、障害物をジャンプしていく競技です。

用意する物

バスタオル、タオルケット、クッションなど

ハードルの教え方

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  1. 丸めたバスタオルやタオルケットをまたぐことから始めてみましょう。
    横にそれないように、廊下や出入り口などの横幅が狭い場所で逃げ道をなくすと成功しやすくなります。
    正面から犬を呼んだり、おやつで誘導したりして障害物を乗り越えさせてみましょう。犬によってはリードを付け、飼い主と一緒に障害物をまたぐ方が上手くいく場合があります。
  2. またぐことが出来るようになったら、今度はまたぐ瞬間に「ジャンプ」と声を掛け、コマンドを教えていきます。

「ジャンプ」を覚えてきたら

クッションを使って飛び越える障害物を高くしたり、連続ジャンプにチャレンジしたりしてみましょう。ただし、あまり高すぎる障害物をジャンプさせると犬の体に負担がかる可能性があります。

高さの上限は、小型犬:〜30cm、中型犬:〜40cm、大型犬:〜60cmくらいが目安です。

参考:
FCIアジリティー規程

おうちでアジリティ②トンネル

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アジリティ競技の「トンネル」とは、筒状のトンネルの中をくぐっていく競技です。

作り方

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ローテーブルに布を掛け、出入り口を作ります。こたつを使用している場合は、こたつの両サイドの布を上にあげるだけでもトンネルが作れます。

トンネルの教え方

  1. 犬を入り口で「マテ」をさせ、出口から顔を出して呼んでみましょう。
    二人で出来るのであれば、一人が入口側で犬の体を抑え、もう一人が出口側で呼んであげてみてください。犬によってはトンネルの中におやつを点々と置いた方が上手くいく場合があります。
  2. 上手にくぐれるようになったら、「クグッテ」のコマンドを教えます。

「クグッテ」を覚えてきたら

ローテーブルを2つ使って距離を長くしたり、ダンボールを使ってL字やU字のトンネルを作ってみたりして、犬の習熟度に合わせて少しずつ難しくしていきましょう。

出口部分の布を垂らして出口が見えないようにを隠すと、さらに難易度がアップします。

おうちでアジリティ③ドッグウォーク

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アジリティ競技の「ドッグウォーク」とは、斜めになっている板を登り、平均台を歩くような競技です。

用意する物・作り方

ソファやベッドを使います。登りと下りの坂道部分の再現は難しいので、ドッグステップがあれば便利です。


ない場合は新聞紙や台などで階段状にステップを作ってあげましょう。

ドッグウォークの教え方

おやつを使って誘導していきますが、普段ソファやベッドに登り慣れている犬であれば、習得は難しくありません。「ノボッテ」のコマンドで登れるようにしましょう。
登ることが得意な犬の中には、ソファの背もたれや横にしたカラーボックスの上など、横幅が狭いところでも平気で歩ける犬もいます。

おうちでアジリティ④ロングジャンプ

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アジリティ競技の「ロングジャンプ」とは、等間隔に並べたハードルを一気にジャンプする競技です。

用意する物・作り方

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「ハードル」で使用した、丸めたバスタオルやタオルケットなどを複数置きます。

ロングジャンプの教え方

先程のハードルで「ジャンプ」がある程度出来るようになっていれば、ロングジャンプも同じ要領で教えていきます。ジャンプする距離を少しずつ長くするため、丸めたバスタオルの数を「2つで成功したら3つに挑戦する」というように1つずつ増やしていきます。

連続でやってみよう

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それぞれの障害物に慣れてきたら、連続して飛んだり、くぐったりしてみましょう。一番簡単なのは直線上に障害物を配置していく方法です。慣れてきたら、障害物の順番を変えてみたり、配置の中にカーブを入れたりしてみましょう。

本格的なアジリティ競技の場合は、スタートからゴールまでのタイムで競いますが、初心者の場合は「全部クリア出来ればOK!」というような楽な気持ちでやってみて下さい。

犬が楽しんでやっていて、さらに上級を目指したいようであれば、犬の訓練所で習ったり、競技会に出場したりすることも出来ます。愛犬と共通の趣味を持つというのも素敵なことですね。

上手に遊ぶコツ

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無理にやらせない、叱らない

アジリティは人と暮らす上で必ず身につけておかなければいけないものではないため、「嫌がるようであれば無理にやらせない」、「失敗しても叱らない」などの点がポイントです。いつもよりおいしいおやつで誘導して、犬が自ら動いてくれるように教えていきましょう。

また、高さや難易度は徐々に上げていき、犬が無理なくクリア出来るようにしていくことも重要です。

ケガをしないように気をつける

ジャンプする場合の障害物は、ぶつけても脚が痛くないように柔らかい素材を選びましょう。教える段階で痛い思いをしてしまうと、ジャンプしなくなってしまう犬もいます。

床がフローリングの場合は、犬の膝や股関節を痛めてしまう恐れがあります。カーペットや滑り止めマットを敷くなどの対策をしておきましょう。

犬をおおいに褒め、飼い主も楽しむ

犬が障害物をクリアしたら、おおいに褒めてあげましょう。「出来るかどうか、ちょっと不安」なことを「出来た!」という経験をさせてあげることで、犬も自信がついていきます。

また、犬は飼い主の気持ちに敏感な動物です。飼い主が楽しんでいる雰囲気を出すことで、犬も楽しく遊んでくれるようになります。

まとめ

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今回は、おうちで出来る簡単なアジリティを紹介しました。
「お散歩しても元気があり余っている」、「もってこい遊びをしない」、「シニア期に向けた体力作りをしたい」というような犬は、おうちで簡単に遊んでみてはいかがでしょうか。

また、犬のメンタル面でも「出来た!」という成功体験を繰り返すことで犬のメンタルキャパシティが向上したり、飼い主の指示で楽しい遊びをすることで飼い主への注目度がアップしたりする効果も期待できます。

楽しく遊んで、愛犬との「おうち時間」を充実させていきましょう。

犬のトレーニングが上達する!ハンドシグナルの使い方

みなさんは愛犬のトレーニングをする時、「ハンドシグナル」を使っていますか?
ハンドシグナルとは、犬にコマンドを出す時に言葉の指示と同時に行うジェスチャーのことです。ハンドサイン、ハンドジェスチャー、視符とも呼ばれます。

普段は「オスワリ」や「フセ」という言葉でコマンドを出しますが、そこに特定のジェスチャーを加えることで、より犬にわかりやすいコマンドにすることが出来ます。

そんな「ハンドシグナル」を使って、愛犬のトレーニングを上達させていきましょう。

ハンドシグナル使うメリット

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ハンドシグナルとは犬に対する指示、コマンドの一種です。

1.コマンドの学習効率がUPする

声だけで「オスワリ」や「フセ」などのコマンドを出すより、ハンドシグナルを同時に使うことにより「声による指示(聞くコマンド)」と「ジェスチャーによるハンドシグナル(見るコマンド)」という2種類のサインを出すため、犬が学習しやすいというメリットがあります。

  • 聞くコマンド = 「オスワリ」「フセ」などの声による指示
  • 見るコマンド = ハンドシグナル

2.大きな声が出せない状況で

飼い主が風邪をひくなどして声が出ない場合や、動物病院の待合室など大きな声を出しづらい場所でも、ハンドシグナルで犬にコマンドを伝えることが出来ます。

3.騒音で聞き取りづらい時に

交通量が多い場所やイベント会場など、騒音がある場所では飼い主の声が犬に聞き取りづらいことがあります。そのような状況でもハンドシグナルを使えば、犬がコマンドを理解することが出来ます。

4.シニア犬になった時に

愛犬がシニアになり、耳が遠くなった場合でもハンドシグナルは役立ちます。また、シニア犬は耳だけでなく目も見えづらくなるため、言葉とハンドシグナルの両方でコマンドを出すことが出来た方が、より犬には伝わりやすくなります。

「言葉によるコマンド」vs「ハンドシグナル」の研究

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イタリアのナポリ大学では「言葉によるコマンド」と「ハンドシグナル」の両方を理解している水難救助犬に対して、犬がどちらをより重要視しているかの研究をしています。

言葉で「オスワリ」と言い、ハンドシグナルで「フセ」をさせるというような、言葉とハンドシグナルが一致しない場合でも、犬はハンドシグナルの方により従うことがわかっています。

この結果から、犬がいかにハンドシグナルを注目しているかがわかりますね。

参考:
The importance of gestural communication: a study of human–dog communication using incongruent information

ハンドシグナルの教え方

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ハンドシグナルは決まった型があるわけではありませんので、飼い主の好きなジェスチャーで教えることも可能です。ただし、次のポイントはおさえておきましょう。

ポイント①毎回同じハンドシグナルを使う

声でコマンドを教える時に「オスワリ」と言ったり、「スワレ」と言ったり言葉が変わると犬が混乱して学習の効率が悪くなります。それと同じように、ハンドシグナルを教える場合も毎回同じジェスチャーをすることが一番重要です。

ポイント②言葉と同時にハンドシグナルを使う

ハンドシグナルを教える段階では言葉とジェスチャーを同じこととしてセットで覚えさせていくので、「声による指示」と「ハンドシグナル」を同時に出しましょう。バラバラに出してしまうと、「それぞれ違ったコマンドなのか?」と犬が勘違いしやすくなります

十分に覚えたところでハンドシグナルのみでコマンドを出してみたり、声のコマンドで出来なかった場合に補助的にハンドシグナルを使ってみたりすると良いでしょう。

一般的なハンドシグナル

自由にジェスチャーを使って良いと言われても、どうすればいいのかわからない方もいらっしゃると思います。ここでは一般的に使われているハンドシグナルをご紹介します。 

1.オスワリ(スワレ)

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人間の胸の前辺りで人差し指を立て、「オスワリ」と声でコマンドを出します。

2.フセ

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犬の目の前で手のひらを下に向け、「フセ」と言いながら手のひらをゆっくり下に下げていきます。

3.マテ

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犬の目の前で犬に手のひらを見せ、「マテ」と声でコマンドを出します。

4.ツケ(ヒール)

飼い主が「ツケ」と言いながら、自分の太ももを軽く叩きます。叩くのは1回でも良いのですが、わかりやすくするために2回叩く人もいるようです。

5.オイデ(コイ)

手招きしながら「オイデ」とコマンドを出します。ただし、犬の視力は人間の視力で言うと0.3程度と言われていますので、遠くにいる犬にハンドシグナルのみで「オイデ」のコマンドを理解させるのは難しいでしょう。

遠くにいる場合は声のみで呼び、室内など近くの場合は声とハンドシグナルを使うなど、使い分けが必要になります。

6.ハウス

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クレートを指さしながら「ハウス」とコマンドを出します。

まとめ

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犬に言葉とハンドシグナルの両方でコマンドを教えると、言葉を聞き逃した場合や、よそ見をしていてハンドシグナルを見逃した場合に、どちらかで補うことが可能です。

また、「犬自身の行動」、「飼い主の言葉」、「飼い主のジェスチャー」の3つを関連付けて覚えるので、犬の学習もより早く進みます。

いろいろなメリットがある「ハンドシグナル」を、いつものトレーニングにぜひ取り入れてみてください。