【犬クイズ】ヒトへ病気を媒介することも!ノミの症状や予防法とは

犬を飼っているなら絶対に注意したいノミの寄生。しかし、なんとなく予防しているけど、詳しく知らないという方も多いのではないでしょうか。病気を予防するには、まずその病気について学ぶことが重要です。

本記事では、犬がノミに寄生されたときの症状や、ヒトにもたらす病害についてクイズ形式で解説していきます。

それではさっそく、犬のノミクイズにチャレンジしてみましょう!
Q.1 犬がノミに寄生されたときの症状として「誤っている」のはどれ?
正解です!
不正解です!
正解は「肥満」です。
主な症状は、咬まれることによる痒み・発赤といった皮膚炎や、ノミ抗原によるアレルギー性皮膚炎などです。

他にも、脱毛や、二次性の毛包炎(毛根を包んでいる毛穴の奥の「毛包」に起こる炎症)、脂漏症(皮膚の新陳代謝が速くなり過ぎてしまい、皮脂腺の分泌や皮膚の角化が異常に進んだ状態)がよく認められます。

また、激しい痒みのために、ノミ寄生部位をよく咬む、引っ掻くなどの行動が見られ、精神不安定、体重減少、被毛不良が起こり、重度になると貧血が見られます。
Q.2 ノミによって媒介される感染症として「誤っている」のはどれ?
正解です!
不正解です!
正解は「フィラリア症」です。
フィラリアは、蚊の媒介により感染します。

ノミはさまざまな感染症を媒介し、瓜実条虫症、ペスト、発疹熱はその代表例です。

日本国内において、ペストは1926年以降発生や輸入例はなく、発疹熱も数例のみの報告で留まっています。一方で、瓜実条虫症は比較的よく見られる感染症で、小児や子犬が感染すると激しい下痢を示すことがあるため、注意が必要です。
Q.3 犬のノミについて「誤っている」のはどれ?
正解です!
不正解です
正解は「予防には、年に一度のワクチン接種が必要」です。
ノミの予防は、月に一度薬剤を投与して体表に寄生しているノミの駆除を行います。薬は、体に垂らすタイプと、飲むタイプがあります。家庭内の環境はノミの発育にとって非常に快適で、持ち込まれると爆発的に増加するため、予防はしっかりしましょう。

よく寄生する部位は背中、下腹部、脇、内股です。寄生数が少なくてもアレルギー反応が起こるため、ノミを目視できない場合は、血液によるアレルギー検査を行い診断の助けにすることがあります。
問正解/ 問中

今回はこちらの記事から問題を作成しました。 詳細が知りたい人はこちらも読んでみてください!
【獣医師監修】ノミの放置で人にも?ノミ予防で愛犬も飼い主も健康に
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【クイズ】定期的に予防を!猫に寄生するノミとは?

ノミは世界中で一般的に見られる寄生虫ですが、衛生状態が良い日本では寄生されることは少ないと思っていませんか?しかし、草むらだけでなく家の中にもノミは潜んでおり、繁殖を繰り返していることもあります。

本記事では、猫のノミの特徴や症状、ノミが媒介する感染症についてクイズ形式で解説していきます。

それではさっそく、猫のノミクイズにチャレンジしてみましょう!
Q.1 猫に寄生するネコノミの説明として「誤っている」ものはどれ?
正解です!
不正解です!
正解は「吸血するのはメスのみ」です。
ノミの成虫はオス・メスともに吸血をします。

ネコノミの体長は1.2~2.0ミリほどで、注意深く観察すれば肉眼で見つけられます。ただし、メスの場合は卵が入っている場合があり、潰すと卵が部屋中に飛び散ってしまう可能性があるため注意しましょう。

ノミの予防は、駆除にも用いる薬剤を定期的に投与することで可能です。
Q.2 ノミに寄生されたときの症状として「誤っている」のはどれ?
正解です!
不正解です!
正解は「失明」です。
ノミによる直接的な病害として、「ノミアレルギー性皮膚炎」があります。これは、吸血の際に注入されるノミの唾液によって引き起こされる皮膚炎です。

ノミがよく寄生するのは、背中、下腹部、脇、内股部で、皮膚炎を起こした箇所は激しいかゆみを引き起こします。これによって、寄生部位を咬んだり引っ掻いたりする他、精神不安定、体重減少などが見られることもあります。

そして、引っ掻き傷から被毛の破損、脱毛が生じることもあります。
Q.3 ノミが媒介する感染症として「誤っている」のはどれ?
正解です!
不正解です
正解は「エキノコックス症」です。
エキノコックス症は、キツネや犬などの糞便中にある虫卵を経口摂取することで感染します。おもに肝臓に寄生・増殖し、肝臓機能障害に伴う疲労感や黄疸などが見られます。その後、肺や脳にも障害を与え、死に至ります。

ペストは、ノミの胃の中で増殖したペスト菌が、吸血の際に逆流して感染します。日本では、1926年の横浜での発生を最後に国内でのペスト患者は認められていませんが、世界では今でも散発的に発生が見られます。

猫引っ掻き病は、ヒトが猫に引っ掻かれることで発熱したりリンパ節が腫れたりする感染症で、ノミ体内やノミ糞に存在する細菌が傷口から侵入することで感染します。高齢者では心筋炎を起こすこともあります。

瓜実条虫症は、瓜実条虫の幼虫が潜んでいるノミを体内に取り込むことで感染します。猫での症状はほとんどなく、肛門の不快感程度ですが、ヒト、特に幼児に感染すると腹痛や下痢を引き起こすため、注意が必要です。
問正解/ 問中

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【獣医師監修】猫に寄生するノミに注意!治療と予防法
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体を掻いていたら注意!犬のアレルギーと日頃のケアをご紹介

あなたの愛犬はしきりに体を痒がる様子を見せていませんか?もしかしたら、何らかのアレルギーを発症しているのかもしれません。 犬のアレルギーは、アトピー性皮膚炎・ノミアレルギー性皮膚炎・食物アレルギー・その他昆虫によるアレルギーの大きく4種類に分けられ、主な症状は皮膚炎として異常が現れます。 今回は4つのアレルギーの種類について詳しく解説し、自宅でできるケアや予防策をご紹介します。愛犬がアレルギーによる痒みに苦しまないように、日頃からできることを始めましょう。

①アトピー性皮膚炎

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アトピー性皮膚炎の原因

アトピー性皮膚炎は環境アレルギーの1つで、空気中の花粉、カビ、塵、動物のフケ、イエダニなどに反応して起こるアレルギーです。 アトピー性皮膚炎はこれらのアレルゲンを取り込んだ量と遺伝的な要因で発症します。生まれつきの体質の場合は生後6ヶ月〜3歳までの幼齢で発症しやすいといわれています。 また、テリア、セッター、レトリバー、ダルメシアン、柴犬、シー・ズーなどの犬種が特にアトピー性皮膚炎になりやすいとされています。

アトピー性皮膚炎の症状

症状は顔周辺、足、下胸部、腹部における痒みです。引っ掻き傷などにより悪化すると、急性湿疹(ホットスポット)と呼ばれる皮膚や耳の疾患が起こりやすくなります。 掻きすぎると脱毛につながる恐れもあります。

アトピー性皮膚炎の治療

アトピー性皮膚炎は完治が難しいため、以下のような痒みを抑える対症療法が行われます。
  • 生活環境中のアレルゲンを掃除や環境整備によって除去
  • エリザベスカラー、Tシャツ、靴下を利用し患部への刺激を抑制(軽度の場合のみ)
  • 薬物投与
  • 薬用シャンプー療法
これらに加え、ペットの体をアレルゲンに徐々に慣らしていく減感作療法も行われることがあります。 アレルギー体質自体が改善され、完治する可能性もありますが、時間と費用がかかるため獣医師との相談が必要です。

②ノミアレルギー性皮膚炎

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ノミアレルギー性皮膚炎の原因

ノミアレルギー性皮膚炎は、ノミの唾液に反応して起こるアレルギーです。 単にノミに咬まれた場所が痒くなるだけでなく、アレルギー反応によって全身に強い痒みを引き起こします。

ノミアレルギー性皮膚炎の症状

症状は背中、後ろ足、足の付け根、腹部、尾部における痒みです。 最初は赤い発疹腫れが見られ、引っ掻き傷などにより悪化すると、急性湿疹(ホットスポット)と呼ばれる皮膚の疾患を誘発する可能性があります。 また、ペットの体表にはノミや黒い点のようなノミの糞がくっついている場合があります。

ノミアレルギー性皮膚炎の治療

まず、ノミを駆除するためにスポット薬や飲み薬を使います。犬種ごとに適した薬の種類があるため、獣医師に相談してください。 愛犬の生活環境をこまめに掃除・洗濯することも必要です。また、炎症や痒みを抑えるため、薬の投与やぬるま湯での入浴、シャンプーやコンディショナーの利用も効果的です。 一度症状が収まっても、しっかりノミの予防をしなければ再びアレルギー反応は起こるので、継続的な注意が必要です。

③食物アレルギー

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食物アレルギーの原因

食物アレルギーは、食事に含まれる何らかの成分に反応して起こるアレルギーです。 一般的なアレルゲンは小麦、大豆などの穀物や、牛肉、鶏肉、乳製品、卵です。食物アレルギーは新しいフードに変えた時に起こりやすいですが、長年食べ続けていたフードに突然反応することもあります。

食物アレルギーの症状

食物アレルギーにより、掻く、噛む、なめる行為などが見られます。主に顔周辺、先端部(足先、しっぽ、肛門周辺、陰部周辺)、皮膚が重なる部分(わき、内股、関節の裏側、指や肉球の間)に症状が現れます。 二次的に細菌感染を起こすこともあり、下痢やその他消化系疾患を伴う犬もいるため、注意が必要です。

食物アレルギーの治療

食事による予防と再発防止を行います。 アレルゲンになりにくい療法食や、添加物やアレルゲンと思われる食材を避けた手作りの食事による、食事療法が効果的です。

④その他昆虫アレルギー

犬,アレルギー,スキンケア,アトピー,皮膚炎,食物,昆虫,アレルギー,ノミ,ハウスダスト,花粉 蚊やアブの唾液も、アレルギー性皮膚炎の原因となることがあります。 窓を開ける際は網戸をつける、家の周りの水溜りをなくす、虫が多く発生するような場所に行く際は洋服や犬用の虫除けスプレーを付けるなどの予防が大切です。

自宅でできる5つのケアの方法

犬,アレルギー,スキンケア,アトピー,皮膚炎,食物,昆虫,アレルギー,ノミ,ハウスダスト,花粉 愛犬にアレルギー反応が出てしまった際に、まずは動物病院に相談しましょう。 ここでは、アレルギーと診断された愛犬の症状を改善するために、飼い主さんが日頃からできるケアの方法をご紹介します。これらはアレルギー反応が出ていない愛犬への予防策にもなります。

1.犬の生活環境を綺麗に保つ

アトピー性皮膚炎の場合は、ハウスダストや花粉に反応してアレルギー反応が出るため、犬の生活環境を清潔に保つことが重要です。 愛犬のベッドや生活する部屋は、こまめな掃除、換気、洗濯を徹底しましょう。

2.散歩時に花粉や虫を防ぐ

外出する際、愛犬に花粉や虫がついてしまわないようにしましょう。 花粉を出す木が多く生えている場所や、水溜りや草むらなど虫が発生する場所には行かないなどの対策は効果的です。 それに加え、皮膚を保護する「アレルギースーツ」を着せたり、犬用の虫除けスプレーを付けたりすることもお勧めします。
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3.ノミ予防薬の投与

ノミ対策に最も効果的なのはノミの予防薬を投与することです。 市販のノミ予防薬は、動物病院で購入するものとは効果が異なることがあるので、獣医師に処方してもらうことをおすすめします。  

4.丁寧なスキンケア

アトピー性皮膚炎の犬の皮膚は非常に敏感肌のため、低刺激のシャンプーを用いて保湿成分を補うスキンケアがすすめられています。 動物病院で、愛犬の症状に合った薬用シャンプーを処方してもらいましょう。 シャンプー後は外用薬や保湿剤を付けてあげると効果が期待できます。また、毎日ブラッシングをすることでフケやノミ、皮膚の状態をチェックしましょう。

5.食事後の行動をよく観察する

犬の食事とその後の行動をよく観察しましょう。 食物アレルギーがある犬の場合は、特定の食べ物を食べた後に痒みを発症します。 家族や友人が勝手に食べ物をあげないようにし、いつ何をどのくらいあげたのかを把握できるようにしておくことが大切です。

まとめ

犬,アレルギー,スキンケア,アトピー,皮膚炎,食物,昆虫,アレルギー,ノミ,ハウスダスト,花粉 今回は犬のアレルギーと、ケアの方法についてご紹介しました。 アレルギーはどんな犬でもなる可能性があり、そしてなかなか治りにくいものです。愛犬のQOLを低下させないためにも、予防継続的なケアをしてあげてください。 愛犬に痒みや皮膚の異常が見られた際はアレルギーの可能性があるため、速やかに動物病院を受診しましょう。

【獣医師監修】猫に寄生するノミに注意!治療と予防法

猫の体表に寄生する代表的な寄生虫に、「ノミ」があります。 ノミは、世界中で一般的に見られる外部寄生虫ですが、「衛生状態が良好である日本ではノミは少ないでしょ?」と思う方もいるかもしれません。しかし、外で産まれた子猫が動物病院に来院すると、必ずと言っていいほどノミの寄生が見られます。 国内においても、ノミの寄生は注意すべきなのです。 そこで本記事では、ノミの寄生によって引き起こされる直接的な病害や、ノミによって媒介される疾患などの間接的な影響も含めて、獣医師が詳しく解説していきます。

猫に寄生するノミ

猫,ノミ,寄生虫,病気,予防,治療 ノミは世界中で約2,000種が見つかっていますが、その中でも日本で猫に寄生するノミの多くは「ネコノミ」です。 まれに、「イヌノミ」や「ヒトノミ」の寄生もあるようですが、筆者は見たことがありません。 ネコノミの体長は1.2~2.0ミリほどで、注意深く観察すれば肉眼で見つけられるかもしれません。

ノミによる病害

猫,ノミ,寄生虫,病気,予防,治療 ノミの成虫は雌雄ともに吸血をしますが、この時、宿主に病害を引き起こすことがあります。 この病害には、直接的なものと間接的なものがあります。それぞれ見ていきましょう。

直接的な病害

ノミによる直接的な病害として、「ノミアレルギー性皮膚炎」があります。 ノミアレルギー性皮膚炎は、吸血の際に注入されるノミの唾液によって引き起こされる皮膚炎です。 ノミがよく寄生するのは、背中、下腹部、脇、内股部で、皮膚炎を起こした箇所は激しいかゆみを起こします。 これによって、寄生部位を咬んだり引っ掻いたりする他、精神不安定、体重減少などが見られることもあります。 次いで、引っ掻き傷から被毛の破損、脱毛が生じることもあります。さらに、皮膚炎が慢性化すると、皮膚の肥厚や色素沈着が認められます。 また、子猫に多数のノミが寄生し、吸血を行うことで貧血が起こる場合もあります。

間接的な病害

ノミによって媒介される感染症で最も有名なのは、14世紀に流行したネズミノミによる「ペスト」でしょう。ペストによって当時の人口の約25%が命を落としたと言われています。 ここでは、注意すべきノミによる媒介感染症を紹介します。
ペスト ノミの胃の中で増殖したペスト菌が、吸血の際に逆流して感染が起こります。四肢末端や鼻端が黒くなることから「黒死病」とも呼ばれています。 日本では、1926年の横浜での発生を最後に国内でのペスト患者は認められていません。 しかし、世界では今でも散発的に発生があるため、決して油断はできません。 瓜実条虫 猫の小腸に寄生する条虫です。猫での症状はほとんどなく、肛門の不快感程度です。 しかし、ヒト、特に幼児に感染すると腹痛や下痢を引き起こすため、注意が必要な寄生虫です。 猫引っ掻き病 嘘みたいな名前ですが、ヒトが猫に引っ掻かれることで発熱やリンパ節の腫脹が見られる感染症です。 ノミ体内やノミ糞に存在する細菌が創傷部位から侵入することで感染します。 高齢者では心筋炎を起こすこともあり、甘く見てはいけません。

ノミの生活環

猫,ノミ,寄生虫,病気,予防,治療 ノミは完全変態をする昆虫で、「卵→幼虫→蛹→成虫」へと成長していきます。
 雌によって宿主体表で産み落とされた虫卵は、床面や寝床に落下します。 卵→幼虫 孵化した幼虫は、成虫が排泄した糞や動物の垢を食べて大きくなっていきます。 幼虫→蛹→成虫 やがて蛹となり、羽化して成虫へと変態します。その後は、再び動物の体表に寄生し、吸血を始めます。
発育の期間はノミの種類によって異なりますが、卵は2~12日、幼虫は9~200日、蛹は7日~1年、成虫は20~500日となり、それぞれが長い期間生存できることがわかります。

猫のノミの診断

猫,ノミ,寄生虫,病気,予防,治療 猫の被毛内に寄生するノミを検出して診断を行います。 しかし、長毛種ではなかなかノミそのものを見つけにくいこともあり、その場合は皮膚表面に付着している黒いノミ糞を集めます。 湿ったティッシュなどにノミ糞を乗せておくと、血が溶血して赤く染まり、ただのゴミと区別できます。 通常ブラッシングに用いるブラシでは目が粗いため、もっと目の細かいノミ取りコームを用いるといいでしょう。

猫のノミの治療

猫,ノミ,寄生虫,病気,予防,治療 ノミの駆除には、殺虫作用のある薬物を投与することによって行います。 投与方法には経口タイプや首の後ろに垂らす滴下タイプなどがあるので、獣医師と相談しながら、猫の性格などによって使い分けましょう。

ノミアレルギー性皮膚炎の治療

ノミアレルギー性皮膚炎には、アレルギー反応を抑制するために短期間のステロイド治療を行います。 また、細菌の二次感染によって毛包炎が起こっている場合には、抗菌薬の投与も行います。ただし、ノミがいる限りアレルギー反応は起こり続けるため、ここでもノミの駆除は重要です。

猫のノミの予防

猫,ノミ,寄生虫,病気,予防,治療 ノミの駆除にも用いる薬剤を定期的に投与することで予防が可能です。 ただし、これは猫の体表にいるノミの成虫に有効であるため、虫卵や幼虫といった環境中のノミには効果がありません。 そのため、成虫の殺虫成分の他に、昆虫の発育調整薬が混合された薬剤を用います。これによって、成虫から産まれた虫卵や幼虫の発達が阻害され、ノミの生活環を断裂させることができます。 市販のノミ取り剤には、成虫にしか効果を及ぼさないなどノミ予防効果が不十分なものもあります。確実にノミを予防するには、まずは獣医さんに相談してみると良いでしょう。

まとめ

猫,ノミ,寄生虫,病気,予防,治療 特に外に出る可能性のある猫にとって、ノミの予防はとても重要です。ノミは猫本人に害があるだけでなく、飼い主にも病害を及ぼす可能性があります。 大切な愛猫や家族の健康を守るために、ノミの予防はしっかりと行いましょう。

【獣医師監修】ノミの放置で人にも?ノミ予防で愛犬も飼い主も健康に

犬の体表に寄生する外部寄生虫の代表格である「ノミ」。その体は小さく、被毛に隠れてしまうため、パッと見て寄生しているかを判断するのは困難です。 以前に比べ、ノミの寄生による動物病院の来院は少なくなっているように感じますが、その分、ノミの寄生予防も疎かになっているようにも思います。愛犬だけでなく、同居している家族の健康を守るためにも、今一度ノミ予防に関して考えてみるきっかけになれば幸いです。

ノミとは

ノミ 犬 痒み 寄生虫 病気 予防 「ノミ」という名称は、ノミが動物の血を飲む、「血飲み」に由来するという説があるように、ノミの成虫は雌雄ともに吸血性で、多種の動物に寄生します。 その種類は世界で2,000以上と言われ、日本では76種が報告されています。その中でヒトやペットに深く関わるのは、ネコノミ、イヌノミ、ヒトノミなどです。 「ネコノミ」という名前であっても、猫だけでなく犬やヒトに寄生することもあり、実際に日本では犬に寄生するノミの大多数がこの「ネコノミ」です。

ノミの生活環

ノミ 犬 痒み 寄生虫 病気 予防 ノミは蝶などと同じように、幼虫と成虫の形態が大きく変わる完全変態する昆虫です。

虫卵→幼虫

雌の成虫は寄生動物の体毛上で産卵しますが、虫卵には粘着性はないため、床や寝床などに落下します。 落下した虫卵は数日~3週間程で孵化し、幼虫は動物の垢やノミ成虫の糞を食べて成長していきます。

幼虫→サナギ→成虫

脱皮を繰り返した幼虫はやがてサナギとなり、羽化の条件が整うまで7日~1年も生き続けます。 羽化した成虫は動物の体表に飛び移り、再び産卵を繰り返します。 産卵数は1日に平均で13個、生涯で数百個と言われています。一般家庭の温度や湿度の条件下では、このライフサイクルは3〜5週間で完了します。

ノミによる病害

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直接的な病害

ノミによる直接的な病害は、刺咬による痒みや発赤といった物理的刺激による皮膚炎、ノミ抗原によるアレルギー性皮膚炎などです。ノミアレルギー性皮膚炎は、尾根部、尾部、大腿部、鼠径部に好発し、痒みを伴う皮疹が現れます。 犬では皮疹の他に、脱毛や、二次性の毛包炎(毛根を包んでいる毛穴の奥の「毛包」に起こる炎症)、脂漏症(皮膚の新陳代謝が速くなり過ぎてしまい、皮脂腺の分泌や皮膚の角化が異常に進んだ状態)がよく認められます。 また、激しい痒みのために、ノミ寄生部位をよく咬む、引っ掻くなどの行動が見られ、精神不安定、体重減少、被毛不良が起こり、重度寄生では貧血が見られます。 アトピー性皮膚炎の犬では、ノミアレルギー性皮膚炎の罹患率が高い傾向があります。

ノミによって媒介される疾患

刺咬による病害の他に、ノミは種々の感染症を媒介することを忘れてはいけません。
  • 瓜実条虫(ウリザネジョウチュウ)症 ヒトと犬の両方に感染する可能性のある「人獣共通感染症」です。特に、小児や子犬で激しい下痢を示すことがあります。
  • ペスト ノミが媒介する感染症の代表です。 かつてヨーロッパを中心に猛威を奮い、現在でも世界で年間3,000人程度の患者が報告されています。日本では1926年以降、発生も輸入例も報告はありません。
  • 発疹熱 リケッチアという、細菌とウイルスの中間の性質をもつ微生物によって発生します。 その名の通り、40℃に及ぶ発熱と体幹の発疹が見られます。日本では1950年代以降、4例のみの報告に留まっています。
この中でも日本国内において注意すべきは、ノミによる瓜実条虫症の媒介です。瓜実条虫は犬にもヒトにも感染するので、徹底的にノミの駆除をしていくべきです。

ノミの診断

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ノミを直接検出する診断方法

被毛内に寄生するノミ成虫を検出します。 ノミがよく寄生する部位は背中、下腹部、脇、内股ですので、そこを重点的にノミ取りブラシ(目の細かいブラシ)で探っていきます。 しかし、被毛が黒や褐色の場合や長毛種では見つけづらい場合は、皮膚表面に付着しているノミ糞を見つける方法もあります。 ただのゴミとノミ糞の区別は、湿らせたティッシュや脱脂綿に乗せてしばらく放置すると、ノミ糞なら血が溶血して赤く染まることでわかります。

ノミアレルギーの診断方法

直接ノミを見つけることが診断の基本ですが、ノミの寄生数が少数でもアレルギー反応は起こり、その場合はノミの検出が困難です。 ノミが見当たらない場合には、血液によるアレルギー検査が診断の助けになることがあります。 また、他の皮膚疾患との鑑別が非常にしにくいことから、種々の皮膚病治療薬の反応を見ながら診断を進めることもあります。

ノミの治療

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ノミを直接退治する治療方法

犬の体表に寄生したノミには、殺虫作用のある薬物の投与によって治療を行います。 薬剤の剤形には、スプレー式、滴下式、経口薬などがあり、愛犬の性格や好みによって使い分けます。 また、同時に、昆虫の発育調整薬によって、環境中のノミ卵や幼虫をコントロールします。これを犬に投与することによって、成虫が生んだ卵や、そこから孵化した幼虫の発達を阻害します。 環境中のノミの生活サイクルを断裂することによって、新たなノミの感染を抑えていきます。

ノミアレルギー性皮膚炎の治療

アトピー性皮膚炎に用いられるものと同じ薬剤を使用します。一般的にはステロイドを用いますが、副作用に注意を払うことが必要です。 もちろん、ノミの駆除も同時に行っていきます。

ノミの予防

ノミ 犬 痒み 寄生虫 病気 予防 家庭内の環境はノミの発育にとって非常に快適です。 服や靴に付着したノミ卵などが家庭内に持ち込まれると、ノミは爆発的に増加してしまいます。 やはりノミの予防には薬剤を用いることが確実です。1ヵ月に1度の投与によって、体表に寄生しているノミの駆除が可能です。 また、薬剤によっては昆虫の発育調整薬が入っているものもあり、1度の投与でノミの成虫だけでなく、卵、幼虫、蛹まで駆除できます。 かかりつけの獣医師さんとよく相談して、確実にノミの予防をしてあげましょう。

まとめ

ノミ 犬 痒み 寄生虫 病気 予防 ノミによる病害は、直接命に関わることは多くありません。しかし、痒みは生活する上で大きなストレスです。痒みが原因で食事や睡眠も満足に摂れないとなると、その苦しみは容易に想像できるでしょう。 愛犬や家族が少しでも快適な生活を送れるよう、ノミが寄生しないように予防していきましょう。

【獣医師監修】ヒトにも感染します!寄生虫から愛犬や家族を守ろう

犬からヒトに感染する可能性のある「人獣共通感染症」は様々ありますが、ウイルスよりもヒトに感染しやすいのが、寄生虫による感染症。 犬に寄生する寄生虫として、蚊を媒介するフィラリアはよく知られていますが、実は他にも予防しなければならない寄生虫はたくさんいます。 今回は、犬のお腹に寄生する「内部寄生虫」と、犬の皮膚に寄生する「外部寄生虫」の予防方法をご紹介します。大切な愛犬と、飼い主さんや家族の健康を守るために、しっかり寄生虫の予防をしましょう。 フィラリアの予防についてまとめた記事はこちらからご覧ください。 https://cheriee.jp/dogs/20376/

内部寄生虫とは

犬の内部寄生虫には人獣共通感染症も多い 内部寄生虫とは、いわゆる「お腹の寄生虫」のことです。ヒトに感染する人獣共通感染症にあたるものもあるため、服薬によりしっかり予防しましょう。 対象となるのは以下の寄生虫です。
回虫名 症状 人獣共通感染症
犬回虫 消化器症状の他、重篤化すると神経症状や肺炎を起こします。
犬小回虫 犬回虫よりやや小さく、消化器症状を呈します。
犬鉤虫 小腸粘膜に咬みつくため、消化管出血を起こします。
犬鞭虫 土壌中でかなり長い期間の感染能を有します。
多包条虫 犬やキツネでは無症状ですが、ヒトに感染すると長い潜伏期間の後、肝機能障害や神経症状呼吸器症状を呈して死亡します。
瓜実条虫 ノミによって媒介され、糞便中に片節が見られます。

内部寄生虫の予防方法

内部寄生虫の予防は通年で行うべき 飼い主さんの中には、「お腹の寄生虫の予防なんて今までしてこなかったけど大丈夫かな…?」と心配になった方もいるでしょう。 実は、お腹の寄生虫の駆除効果は、フィラリアのお薬の中に含まれていることがあります。 お腹の寄生虫に関してもフィラリアと同様、1ヵ月に1回体内に侵入したものを駆虫する方式となるので、各製薬会社が工夫してくれているのです。 なお、服用している薬によっては全ての寄生虫を駆虫できるわけではありません。使用している薬がどんな寄生虫に対応しているのか把握しておくことも大切です。

フィラリア薬での予防の落とし穴は「冬の予防」

フィラリア薬は蚊がいる季節を中心に投与します。では、冬の期間、お腹の寄生虫の予防はどうなっているのでしょうか。 答えは「完全に無防備」です。 フィラリアと異なり、お腹の寄生虫にシーズンはありません。冬の間は別途、駆虫薬を投与する必要があります。または、フィラリア薬を通年投与します。 万が一、冬でも室内のプランターなどの水回りから蚊が発生したとしてもフィラリア薬を飲み続けていれば安心です。また、フィラリア薬投与前の血液検査が不要になるメリットもあります。 いずれにしても、冬も忘れずに寄生虫感染のケアをしましょう。

外部寄生虫とは

外部寄生虫は犬ではノミとマダニのことです 外部寄生虫とは、皮膚表面などに寄生する寄生虫のことで、犬においてはノミとマダニが重要です。これらの寄生虫は刺咬によるアレルギーの他に、様々な疾患を媒介します。 ヒトにも害を及ぼす寄生虫ですので、しっかりと予防しましょう。

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)

2013年、日本で初めて重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の患者が確認されました。 SFTSはウイルスを持ったマダニに刺されることで感染します。特効薬もなく、死者も出ていることからニュースでも取り上げられたことは記憶に新しいのではないでしょうか。 厚生労働省によると、現在も年に60〜90名の感染が確認されています。 西日本での発生が中心ですが、ウイルスを保有するマダニが他の地域でも確認されていることから、いつどこで発生してもおかしくない疾患です。 犬でもヒトと同様の症状を呈することがわかっており、感染しないためにもマダニに対する予防は公衆衛生上でも非常に重要と言えます。 マダニ感染症について、詳しくはこちらの記事もご参照ください。
マダニ感染症患者数が過去最多を記録。ペットからの感染にも注意して

外部寄生虫の予防方法

外部寄生虫の予防は必ず医薬品を使うべき フィラリアやお腹の寄生虫の予防薬が経口投与なのに対し、外部寄生虫の予防薬は2種類のタイプがあります。

経口タイプ

おやつのような感覚で投与が可能。 フィラリアやお腹の寄生虫の予防も兼ねているタイプもあり、基本となる全ての寄生虫予防が一度にできるメリットがあります。 投薬してすぐにシャンプーも可能です。

スポットタイプ

首筋に垂らす液体状の薬剤。 投与後に吐き出したりする心配がなく、確実な予防が可能です。 体質にとっては基剤のアルコールに反応して皮膚炎を起こすこと、シャンプーは24時間の間隔が必要となることに注意が必要です。

医薬品と医薬部外品

動物病院以外の場所でも、ノミ・マダニ予防の商品を見かけることがあります。 含まれている有効成分によって区分されていますが、有効性と持続性において顕著に差が出るというデータもあります。 獣医師の視点から言わせると、動物病院で処方される予防薬を使用した方がよいと考えます。 医薬品と医薬部外品の効果の違いについては、こちらのサイトもご覧ください。
フロントライン プラス 概要・特徴 https://n-d-f.com/frontline/

まとめ

寄生虫の予防は必ず行おう ウイルス疾患よりもヒトに感染することが多いのが寄生虫疾患です。 愛犬の健康を守るため、そして家族の健康を守るためにも予防できるものはしっかりと予防していきましょう。 そして一生涯服用する薬だからこそ、どんなものを飲んでいるのか正確に把握しておきたいですね。

犬の毛が抜けて地肌が見えてしまった!?犬の脱毛3つの原因とは?

犬の抜け毛には、季節の変わり目に被毛が生え変わる生理現象である「換毛」と、ストレスや病気が原因で毛が抜け落ちてしまう「脱毛」があります。 もちろん、毛が抜けるからといって必ずしも体に異常があるわけではありませんが、何か病気が隠れている可能性もあります。今回の記事では、考えられる犬の抜け毛の主な原因を3つをご紹介します。

抜け毛を引き起こす病気

病院医者 抜け毛には、病気が隠れていることがあります。抜け毛が生じる病気には、以下に挙げるようなものが考えられます。おかしいなと思ったら、獣医師の診察を受けるようにしましょう。

膿皮症

膿皮症とは、毛包に細菌が侵入し、毛包が破壊され徐々に脱毛と痒みを発症する病気です。主にブドウ球菌が原因となります。

疥癬症

疥癬症は、疥癬に感染している他の動物から感染する病気で、この病気の原因は目に見えないくらいの小さなダニです。 ダニが犬の皮膚の中に潜って移動するときに皮膚中にフンなどをしますが、その排泄物に対して体が激しく炎症反応を起こして、その痒みに伴いフケや脱毛が生じてしまいます。

ニキビダニ症

目に見えないくらい小さなニキビダニというダニが毛包に寄生し、それに伴い細菌感染が起きてしまうと起こる脱毛症です。 しかし、このニキビダニはほとんど全ての犬が元から持っているもので、普通はごく少数しか毛包には存在しません。

真菌症

皮膚の角質や毛などに含まれるケラチンという成分を餌にする皮膚糸状菌が毛に侵入すると起こる病気で、侵入された皮膚は脆くなり、途中から切れるようになります。 人間の足によく現れる水虫を起こすものと同じ菌で、カビの皮膚病です。もし飼い主さんが水虫にかかってしまった場合は、犬にうつらないように清潔に保ってできるだけ早く治すようにしましょう。

アレルギー性皮膚炎

人間だけでなく犬もアレルギーにかかります。ノミや花粉、そして食餌に含まれる成分などに対してアレルギーになってしまうと、それらの原因物質に触れたり口に含んだりすることでアレルギーの症状を発症します。 激しい痒みを伴うため、後ろ足でところかまわず引っ掻いたり、皮膚をどこかに擦り付けたりしているうちに毛が抜けたり切れたりしてしまいます。犬や猫のアレルギーについてはこちらの記事も参考にしてください。
ペット好きのための、犬アレルギー/猫アレルギー対策とは?

内分泌疾患

毛を作る過程には各種のホルモンが関係しています。そのホルモンのバランスが崩れると毛の発育が止まり、そして新しい毛が生えるのもまちまちになってしまうので結果として脱毛症になります。 主に高齢犬によく見られる疾患で、副腎皮質機能や性ホルモンのバランスが変化することが原因とされています。痒みは少なく、左右対称に近い状態の脱毛が見られるのが特徴です。

ストレス性の脱毛症

ストレスを感じている女性 人間と同様、ストレスによっても抜け毛が生じることがあります。

原因

人間は強いストレスを感じると円形脱毛症になったりしますが、同じような症状は犬にも起こり得ます。犬のストレス性脱毛症の原因としては、環境の変化や家族構成の変化、運動不足、去勢からくるホルモンバランスの変化、愛情不足などが考えられます。 ペットホテルや友人宅にお泊まりしたとき、引っ越しをしたり餌やトイレの場所を模様替えしたときなど、人間にとっては些細な出来事や日常の変化であっても、犬は強いストレスを感じてしまう場合があることを頭に留めておいてください。

ストレスのサイン

犬が強いストレスを感じている時のサインとして、以下が挙げられます。ただし、これらのサインがあったらと言っても、必ず強いストレスを感じているとも限りません。他の症状なども含め、総合的に観察する必要があります。
  • 体の一部だけをずっと舐めている
  • 自分の尻尾をぐるぐると延々追いかけている
  • しっぽや足の間の毛が抜け落ちている
  • 適温であるにも関わらず舌を出してハアハアと呼吸している
  • 寒くもないのに体を震わせている
このような行動や症状が見られたときは、ストレスの原因を突き止め、出来るだけ早く原因を取り除くようにしましょう。

換毛期

犬は換毛期を通して外の気候に合わせて体温調節できるように被毛の暑さを調節しています。

ダブルコートとシングルコート

犬の被毛は大きく分けて2種類あり、「ダブルコート」というと上毛と下毛の2層構造になっている犬種と、「シングルコート」という上側の被毛のみの1層構造担っている犬種に分かれています。 犬の換毛期は春と秋の二回というのが一般的で、冬毛から夏毛へ、そして夏毛から冬毛へというようなサイクルで生え変わっていきます。

異常なサイン

ここで注意したいのが、換毛期に生え変わりがあるのは、ダブルコートの犬種だけだということです。 シングルコートの犬種も、人間と同様日常的に毛が生え変わるため、抜け毛はありますが、ある一定の期間にたくさん毛が抜けることは通常ありません。もし、シングルコートの犬種のワンちゃんに大量の抜け毛が見られたときは何か異常があるかもしれないので、すぐに病院に連れていきましょう。 犬の換毛期にオススメのブラシはこちらの記事をご参照ください。
決定版!愛犬の抜け毛におすすめのブラシ、教えます。

最後に

伏せをするラブラドール 愛犬の毛がごっそりと抜け落ちてしまっていたり、部分的に禿げてしまっていたりすると、どうしようもなく不安になってしまいますよね。特に、一部だけ抜け毛があったりすると、なんの病気なのか気になってしまいます。 抜け毛は、病気、ストレス、換毛の3つの原因のいずれかに当てはまる可能性が高いと言えるでしょう。日頃から犬の様子をよく観察し、病気であれば早期発見、早期治療を施したいですね。

知っておきたい!犬のワクチン接種と寄生虫の予防について。

犬が感染する重大な感染症や寄生虫には、ワクチン接種や予防薬、定期検診などで防ぐことができるものがあります。 中には人間に感染する病気もあるので、しっかり予防しておくことが重要となります。 今回は主な感染症や寄生虫の症状と、予防方法をご紹介します。

混合ワクチンで予防できる感染症

医者さん 混合ワクチンは、複数の重大な感染症を一度に予防できるワクチンです。 対応している感染症の数によって、ワクチンの種類が異なります。地域ごとの感染症の発生状況などを考慮し、獣医師と相談しながら決めましょう。 まずは、それぞれの感染症の特徴を簡単にみていきましょう。

パラインフルエンザ

人間の風邪に似ていて、乾いたせき、鼻水、扁桃炎などの症状があります。ほかの感染症と一緒に感染すると症状が重症化します。

伝染性肝炎

症状はさまざまですが、発熱、食欲不振などの比較的軽い症状から、肝炎をともない死に至るものもあります。

パルボウイルス感染症

ひどい嘔吐、下痢が続く腸炎型と、突然死する心筋型があります。

ジステンパー感染症

発熱、食欲不振などの軽い症状からはじまり、重症化すると神経障害があらわれ死に至ることもあります。 1歳未満の子犬の発症率が高いといわれています。

アデノウイルスⅡ型感染症

発熱、せき、および肺炎や気管支炎などの呼吸疾患をおこします。ほかの感染症と一緒に感染すると症状が重症化します。

レプストピラ感染症

肝臓や腎臓の病気で、黄疸や下痢、歯茎の出血などの症状があらわれる黄疸出血型と、嘔吐や下痢をともなうカニコーラ型があります。レプストピラ感染症は、人と動物の間での感染の可能性がある感染症(人畜共通感染症)のひとつです。

コロナウイルス感染症

食欲不振、嘔吐、下痢などの症状があります。パルボウイルスと一緒に感染すると、死に至ることもあります。

ワクチン接種の時期と回数

混合ワクチンは通常、生後50日前後に1回、さらにその約20~30日後にもう1度受け、2歳以降は1年に1度受けます。 ただし、時期や回数はそれぞれの犬の年齢や体調によって異なるため、獣医師に相談し、指示をあおぎましょう。 料金の相場は、5種で5000円程度、8種で7000〜9000円程度といわれています。これも地域や病院によって異なり、中には診察代や初診料がかかる場合もあります。

狂犬病ワクチン

犬顔 狂犬病は、感染した動物に噛まれることで感染する病気です。脳に至る中枢神経がおかされて凶暴化し、最終的には死に至ります。 人間を含むすべての哺乳類が感染し、その致死率はほぼ100%といわれています。世界では年間5万人以上の人が狂犬病によって命を落としています。 昭和25年に狂犬病予防法が制定され、犬の登録とワクチン接種が義務付けられて以来、日本国内での感染はほとんど報告されていませんが、動物の輸入などにより国外から狂犬病が国内に上陸する可能性はあります。 万が一、狂犬病が侵入したときでも、その蔓延を防ぐために、全ての犬が狂犬病ワクチンの接種を受けることが重要なのです。ワクチン接種は動物病院だけでなく自治体の集合会場でも受けることができます。 接種の時期としては生後3〜5ヶ月に1回、2歳以降は1年に1度受けます。一般的に、毎年春になると自治体やかかりつけの動物病院から通知がくることが多いです。 費用は、初回は畜犬登録料を含め6000〜7000円程度、2回目以降は3000〜4000円程度が相場です。

フィラリア症の予防

蚊取り線香 フィラリアは蚊を媒介して心臓や肺動脈に寄生する寄生虫で、増殖して進行すると心臓疾患を起こし、命を奪うことも少なくありません。 5〜11月頃の蚊が発生する期間に、月1回の予防薬を与えることで予防できます。薬のタイプは、飲み薬や皮膚におとすだけの滴下タイプなどがあります。 すでに感染していると予防薬で副作用を起こすこともあるので、動物病院で血液検査をおこなってから処方されます。 費用は1回1000〜3000円程度で、犬の体重によって異なります。

回虫、鉤虫、条虫の予防

獣医と犬 回虫、鉤虫(こうちゅう)、条虫はどれも消化器官などに内部寄生虫で、下痢や貧血、血便や食欲不振などを引き起こします。 感染経路は犬の排泄物などから経口・経鼻感染することが多いが、母犬からの胎盤感染や母乳感染もあります。 症状が出ないこともありますが、寄生虫を持っているとさまざまな病気にかかりやすくなりますから、定期的に検便をしましょう。検便の費用は1回1000〜1500円程度で、寄生虫が確認された場合は駆虫薬を服用します。 また、散歩中にほかの犬の排泄物に口や鼻をつけないように注意することで感染のリスクを抑えることができます。

ノミ・ダニの予防

かゆいしば ノミやダニが皮膚、被毛、耳などに寄生すると、ひどいかゆみを引き起こします。 体をかきむしって傷ができると、細菌が入って皮膚炎になったり、大量に寄生すると貧血を起こしたりします。 1年を通して衛生的な生活環境に気を配り、4〜11月頃に薬を投与すると効果的です。薬のタイプは錠剤、滴下タイプ、スプレータイプなどさまざまで、持続期間も異なります。 市販のものもありますが、獣医師と相談して処方してもらうのがよいでしょう。

防げる病気は確実に防ごう

犬と子供 さまざまな重大な感染症や寄生虫は、ワクチンや予防薬、定期的な検診によって未然に防いだり、重症化を防ぐことができます。 費用はそれなりにかかりますが、しっかり予防しておかないと最悪の場合、死に至ることもあります。 また、犬は自分の不調を言葉で訴えることができませんから、人間よりも病気の早期発見が難しいのです。 獣医師と相談しながらそれぞれの犬にあった予防方法を考え、大切な犬の健康を守ってあげましょう。