ハムスターにひまわりの種を与え過ぎないで!適量や与え方をご紹介
アニメ『とっとこハム太郎』の影響などもあって、「ハムスターといえばひまわりの種が好き」というイメージがある方も多いでしょう。
確かに、多くのハムスターはひまわりの種を好みますが、実は与えて良い適量は意外と少ないことをご存知でしょうか?
ひまわりの種を与えすぎてしまうと、肥満や病気の原因となってしまいます。
今回の記事では、ハムスターにひまわりの種を与える際の目安量や、与え方などをご紹介します。
ひまわりの種の栄養
ひまわりの種のカロリー
ひまわりの種1粒を0.2gとすると1粒あたりのカロリーは約1.2kcal、10g(50粒)あたりのカロリーは61kcalです。一度に大量に食べることはあまりないでしょうが、かなり高カロリーのナッツで、グラム換算ではチーズの約2倍、お米の4倍ほどのカロリーがあります。
また、脂質もかなり高く、100gあたり約56.3gの脂質が含まれています。これは、豚肉の脂質量の約1.5倍です。
ひまわりの種の栄養素
高カロリーなひまわりの種ですが、血液や肌を健康に保つために重要な栄養素が多く含まれています。
・ビオチン
健康な皮膚や粘膜、爪、髪を保つ役割がある。
・リノール酸
血圧を下げ、動脈硬化の予防に役立つ。不飽和脂肪酸の一種で、体内で合成できない必須脂肪酸。
・ビタミンE
抗酸化作用があり、老化を防ぐ。
・葉酸
貧血予防や免疫力の向上に役立つ。
・銅
赤血球を作って鉄の吸収を助ける。貧血予防に役立つ。
ハムスターにひまわりの種を与える際の目安量
ハムスターにひまわりの種を与える際は、1度に1粒、1週間に1〜2回程度を目安にしましょう。
目安はハムスターのサイズにもよりますが、特にサイズの小さいロボロフスキーなどに対しては、1週間に1粒より多いと与え過ぎです。
逆に、サイズの大きいゴールデン・ハムスターなどに対しては、少し多めに与えても大丈夫ですが、それでも2日に1回程度にしておきましょう。
ハムスターにひまわりの種を与えすぎるとどうなる?
ハムスターはひまわりの種が大好きなので、もらった分だけ喜んで食べてしまいます。
しかし、かわいいからといってひまわりの種を与えすぎてしまうと、肥満や病気の原因になるので注意が必要です。
1. 肥満の原因になる
ハムスターはもともと、肥満になりやすい体質です。
ハムスターの肥満体型はかわいいと感じるかもしれませんが、肥満は様々な病気のもととなるので、ハムスターの健康を考えれば決して軽視してはいけません。
2. 脂肪肝・肝硬変の原因になる
ひまわりの種には重要な栄養が含まれていますが、それだけを与えすぎると、栄養が偏ってしまいます。
偏食を続けると、脂肪肝、皮膚病、肝硬変などの病気になり、寿命が著しく短くなるので注意が必要です。
3. 中毒になる
多くのハムスターは、おそらくペレットなどの主食よりも、ひまわりの種を好みます。
そのため、飼い主さんがきちんとコントロールしないと、ひまわりの種だけでお腹を満たそうとしてしまい、ほかの食べ物を食べない「ひまわりの種中毒」になりかねません。
ひまわりの種の与え方
殻は取り除くべき?
ひまわりの種には殻がありますが、ハムスターは自分で殻を剥くことができるので、飼い主さんが剥いてあげる必要はありません。
たまに、ハムスターが殻ごと口に入れていることがあるかもしれませんが、それはもらった種を小屋に持ち帰るために一時的に口に入れているだけであって、殻を食べているわけではないので大丈夫です。
しばらくしてからよく見ると、殻は残骸として残っているでしょう。
しつけの補助に使うと便利
ひまわりの種のように、ハムスターにとって嗜好性の高いものを上手に使うと、しつけやコミュニケーションをスムーズに行うことができます。
例えば、正しいところでトイレができたらひまわりの種をあげる、手のひらに乗ってくれたらあげる、というような使い方をしてみましょう。
ただし、しつけに夢中になりすぎて、ひまわりの種を与えすぎることがないように注意してくださいね。
ひまわりの種を食べないハムスターもいる?
多くのハムスターはひまわりの種を喜んで食べますが、中には全く食べないハムスターもいます。
どのような理由があるのでしょうか?
1. そもそも好きではない
ハムスターだからと言って、全個体がひまわりの種を好んで食べるとは限りません。
ハムスターによっては、ひまわりの種が好きではない場合もあるでしょう。
また、以前ひまわりの種を食べて体調を崩したことがあるなど、嫌な思い出と結びついていると食べなくなることがあります。
2. 歯にトラブルがある
前はひまわりの種が好きだったのに、急に食べなくなった場合は、歯に問題がある可能性があります。
特に、高齢のハムスターで多くみられます。
ほかの食べ物を食べるのにも問題がある場合は、なるべく早めに動物病院を受診しましょう。
3. 食べ方がわからない
これまでにひまわりの種を食べた経験が一度もないと、殻の剥き方がわからず、食べられないものだと判断することがあります。
一度、目の前で殻を剥いてあげることで、自分でも殻を剥けるようになるでしょう。
まとめ
ハムスターはひまわりの種が大好きですが、与え過ぎてしまうと肥満や病気の原因になったり、ほかの食べ物を食べなくなってしまうことがあります。
あくまでも主食はペレットなどにし、ひまわりの種は週に1〜2回の特別なおやつとして与えるようにしましょう。
その分ハムスターにとってのありがたみも増すので、上手に活用すればしつけや飼い主さんとのコミュニケーションにも大いに役に立ちます。
ハムスターが手に噛み付いてきた!5つの原因と対処法
ハムスターを飼っていると、ハムスターが手に噛み付いてきて驚くことがあるかもしれません。
甘噛みのこともあれば、血が出るほど強く噛むこともありますが、噛み付く強さによって様々な理由が考えられます。
また、あまり気にしなくて良い理由のこともあれば、栄養不足やストレスなどのサインのこともあるため、慢性的な噛み付きは放置せず、食事や飼育環境を見直すことが重要です。
今回の記事では、ハムスターが噛み付く様々な理由と、その対処法をご紹介します。
ハムスターが手を噛む5つの理由
1. エサと勘違いした
ハムスターは視力が弱いため、エサを食べようとして一緒に飼い主さんの手を噛んでしまうことがあります。また、手にエサの匂いがついたままハムスターを触ろうとすると、飼い主さんの手をエサだと勘違いして食べようとしてしまうことも珍しくありません。
この場合は、甘噛みであることが多いです。
他にも、特にまだお家に来たばかりのハムスターは警戒心が強く、エサを急いで取ろうとして手を噛んでしまうことがあります。
2. 動物性タンパク質が不足している
野生のハムスターは、昆虫を食べて動物性タンパク質を補給しています。そのため、植物の種などの植物性タンパク質しか与えていないと、動物の肉を食べたい本能が働いて、飼い主さんの手に噛み付くことがあります。
この場合、指の皮や肉を食べようとしているため、結構な強さで噛んできます。
3. ストレスが溜まっている
飼育環境が合わなかったり、運動不足だったりしてストレスが溜まっていると、ハムスターはものを噛むことでストレスを解消しようとします。飼い主さんの手以外にも、金網のケージや家具などを噛んでストレス解消するハムスターもいます。
ストレスが溜まっていると、噛み癖以外にも、次のような行動が見られるようになります。
- 常にしっぽをピンと立てている
- 逃げたり隠れたりする
- 鳴き声を出す
- 身体を低くする
- 糞尿をもらす
- 楽しそうに遊ばなくなる
- 毛並みが悪くなる
4. 突然触られて驚いた
ハムスターは、突然触れられたり、予期せぬ方法で触られたりすると、驚いて手に噛み付くことがあります。
身を守るため必死に噛み付くので、指から血が出るほどの強い噛み付きになることが多いです。
5. 飼い主さんへの主張
ハムスターの中には、「手から降ろしてほしい」「ご飯が食べたい」など、飼い主さんにお願いがあるときに、手を噛んで伝えようとする子がいます。
この場合は、優しく甘噛みをすることが多いですが、手から降りたいのになかなか降ろしてもらえないときや、ものすごくお腹が空いている時などに、強く噛み付くことがあります。
ハムスターが噛み付いてくるときの対処法
1. 手を洗ってから触れる
手にエサの匂いがついていると、エサと勘違いして食べようとしてしまうので、エサを触った後は手をしっかり洗ってからハムスターに触れるようにしましょう。
2. 動物性タンパク質を与える
ごはんやおやつに動物性タンパク質を適度に取り入れることで、動物性タンパク質不足による噛み付きを解消することができます。
3日に1度ほど、チーズやミルワーム、煮干しなどを与えてみましょう。
3. 飼育環境を見直す
噛み癖が続くようであれば、ストレスが溜まっている可能性が高いです。今一度、飼育環境を見直してみましょう。
- ケージの近くに、テレビやラジオなど音の出る機械を置かない。
- 急に大声を出したり、怒鳴ったりしない。
- ハムスター以外のペットを飼っている場合は、ハムスターの視界に入らないよう部屋を分ける。
- 木箱の巣穴など、ハムスターが隠れられる環境を整える。
- 囓り木など、噛んでも良いものを与える。
4. 優しくそっと触れる
乱暴な触り方をしたり、背後から急に触ったりすると、ハムスターは驚いてしまいます。触るときは、ハムスターの視界に入る場所からゆっくりと、優しく声をかけながら触ってあげましょう。
また、眠っているときや食べているときは、無理に構おうとせず、そっとしておいてあげましょう。
5. ハムスターの主張を読み取る
ハムスターを手のひらに乗せているときに噛み付いてきたら、手から降りたいのではないか、ごはんの時間が近づいた頃に噛んできたら、ごはんを食べたいのではないかなど、ハムスターが噛んできたときは、何をお願いしているいるのか、気持ちを察してあげましょう。
ただし、噛まれるたびにお願いを叶えてしまうと、噛み癖が悪化してしまう可能性があります。また、ごはんやおやつをあげすぎると肥満になってしまうので、給餌量はしっかり調整してくださいね。
噛まれても怒らないで!
手を噛まれてしまうと、飼い主さんも驚いたり、痛かったりして、ハムスターに怒りたくなるかもしれません。しかし、根本的な原因を取り除かないと、怒っても噛み付きは治りません。
ハムスターも理由なく噛み付くことはありませんし、怒ると余計に怖がらせたり、ストレスをかけてしまって逆効果です。
ハムスターに噛み付かれたら、一度冷静になり、「なぜ噛み付かれたのか?」を考えることで、ハムスターとより良い関係を築くことができるでしょう。
また、もしひどく噛まれるようでしたら、手袋を使うこともオススメします。
まとめ
ハムスターが飼い主さんの手に噛み付く理由は様々ですが、甘噛みの場合はエサと勘違いしていたり、飼い主さんに何かをお願いしている可能性が高いです。
強く噛み付いてくる場合は、警戒やストレス、動物性タンパク質の不足のサインかもしれません。
ハムスターの噛み付きは放置せずに、原因を考え、適切な対処をしましょう。
ハムスターを健康的に保つための3つの秘訣
ペット界の小さいアイドル、ハムスター。私たちの手の中におさまるその小ささは、とても愛くるしい姿です。日本の住宅事情にもマッチしているためか、日本でもハムスターは大人気のペットです。
大きな音を出さない、匂いがきつくない、管理が楽という理由から、飼ったことがある、または今飼っている方が多いかと思います。
しかし、皆さんは、ハムスターの飼育の仕方にこだわっていますか?ハムスターって実はとても繊細な生き物なんです。
今回は、ハムスターを健康的に保つ為の3つの秘訣をご紹介します。
栄養バランスのとれた食生活を!
ハムスター=ひまわりの種ってイメージがありますよね。ハムスターはひまわりの種が大好きで、それが主食だと思っている方が多いかと思います。でも、飼い主のみなさん、いつもペットのハムスターにひまわりの種だけを与えてはいませんか?
その考えをすこし改めましょう!
ハムスターに栄養バランスのとれた食事を提供することは非常に重要です。ひまわりの種をよく食べるからといって、食べなければならないのはそれだけではありません。
実は野菜や果物の摂取も必要なんです。ひまわりの種の他に、プラスアルファで他の栄養素も取り入れていきましょう。
野菜や果物の種類
普段のペットのハムスターの食事に、野菜や果物も積極的に取り入れましょう。生の新鮮な野菜や果物が好ましいです。
例えば、ニンジン、ブロッコリー、カリフラワー、キュウリなどの、かみごたえのある、硬い野菜はハムスターの大好物。また、果物類も同様、硬いものが大好きです。
りんご、梨、などの果物を小さく切って与えても大変喜ぶそうです。
果物を与える際の注意点
オレンジやグレープフルーツなどの柑橘類は、ハムスターは食べれないので、与えないようにしましょう。
穀物類
新鮮な生の野菜や果物に加えて、ハムスターは全粒パンや穀物も大好き。
全粒パンや穀物には、良質なタンパク質が含まれています。タンパク質の摂取はハムスターの食事には重要です。
また、全粒パンや穀物も、かみごたえのある食材ですので、ハムスターが喜びそうなメニューです。
ハムスターにもべッドを!
みなさんは、ハムスターの寝床の管理はしっかりと出来ていますか?ケージの一角に、木のチップだけを置いている飼い主さんが多いかと思います。
また、ハムスターはどこでも寝れると思っていませんか?愛するペットのハムスターのため、快適な寝床や寝具を用意してあげましょう!
木のチップの問題点
ハムスターによっては、木のチップで炎症を引き起こす可能性があるそです。
また、木のチップを定期的に交換しなかったせいで、体に細菌が住み着いたり、ダニが体に付着するケースもあります。
柔らかい素材の木のチップや、薄削りのチップなら寝具として、安全に使用できますが、硬い素材、または荒削りの木のチップでは、体を傷つけてしまうこともありますので、注意しましょう。
おすすめのハムスター用寝具
ペットショップや、日用品店に行けば、ハムスター用の寝具は種類豊富に売られているかと思います。
オススメしたいハムスター用寝具はやっぱり、抗菌かつ消臭効果のあるものです。
抗菌かつ消臭効果のある、綿、砂、ティッシュ素材の紙が好ましいでしょう。ふかふかで、体を傷つけることもありません。しかも、抗菌作用、消臭作用があるので、安心して使えますよね。
ハムスターも、私たち人間みたく、ふかふかのお布団でぐっすり眠りたいものです。そして、そんな風に心地よく寝ている姿もまた愛くるしいのです!
飼い主のみなさん、これを機にハムスターの寝具や寝床を替えてみるのいかがですか?
ケージの管理
飼い主の皆さんは、ケージにもこだわっていますか?
ペットのハムスターにも、快適なお部屋を用意してあげましょう。
インテリア
どんなインテリアだったら、ハムスターは喜ぶでしょうか。
答えは遊園地のような空間です。ハムスターは遊ぶことが大好きで、とにかく動きたいんです。
体を動かして遊ぶことは、ハムスターの生活には必要不可欠。また、健康的な体を保つためにも、重要なことなんです。運動を行うことで、体重の管理もできますし、ストレスの発散にもなります。
ペットショップや日用品店で、ハムスター用のおもちゃや遊具が販売されているので、購入を検討してみてはいかがでしょうか?
定番はやっぱり「くるくる」ですよね。永遠に走り続ける姿を眺めるのも楽しいです。
餌やり場を2階にして、遊びと融合させるのもまた楽しそう!
こういう遊園地みたいなお家も良いですね。
ケージの置き場所
飼い主のみなさんは、ケージをどこに置いていますか?
以下の場所は、ハムスターにとって危険な場所ですので、置かないようにしましょう。
- 直射日光の当たる場所
- 暖房器具のそば
- 暗い場所
- 寒い場所
- 他の動物や幼児との接触が多くなる場所
ハムスターは自分でケージを動かすことはできませんよね。また、ケージの中だけで生活しているため、外敵から身を守ることはできません。飼い主のみなさんが、ペットのハムスターのために、安心安全、快適な生活環境を与えてあげるようにしましょう。
飼いやすいハムスター!
ハムスターって意外と繊細な生き物なんですよ。でも、飼うのは比較的簡単です。
栄養バランスが整っている食事をよく食べ、よく運動し、快適な寝具で寝ることは、
ハムスターの健康維持には重要な要素です。
ハムスターは、散歩に連れて行くなどの管理は必要ないので、この3つのポイントを守るだけなら、簡単に実行できそうですよね。
ペットが飼いたいのだけど、お世話ができないからと悩んでいる方。ペットは犬や猫だけではありません。ぜひ、この3つの秘訣を参考にしてハムスターの飼育にもチャレンジしてみてください。とっても、かわいいんです!