【クイズ】アニマルウェルフェアについてどれだけ知ってる?
今回は、アニマルウェルフェアについてクイズ形式でご紹介します。
それではさっそく、アニマルウェルフェアクイズにチャレンジしてみましょう!
Q.1 アニマルウェルフェアの説明として「誤っている」のはどれ?
正解です!
不正解です!
正解は「家庭で飼われているペットのみに関係する」です。
「アニマルウェルフェア」は「動物福祉」と訳されることもあり、「感受性を持つ生き物としての家畜に心を寄り添わせ、誕生から死を迎えるまでの間、ストレスをできる限り少なく、行動要求が満たされた、健康的な生活ができる飼育方法をめざす」畜産のあり方を指します。
アニマルウェルフェアという考え方は、1960年代にイギリスで生まれました。もともとは、イギリスの家畜福祉の活動家ルース・ハリソンが工業的な畜産の虐待性を批判したことに始まります。そして、次第に一般市民の注目を集め、世界中に広がりました。
アニマルウェルフェアという考え方は、1960年代にイギリスで生まれました。もともとは、イギリスの家畜福祉の活動家ルース・ハリソンが工業的な畜産の虐待性を批判したことに始まります。そして、次第に一般市民の注目を集め、世界中に広がりました。
Q.2 アニマルウェルフェアの原則である5つの自由に「含まれない」のはどれ?
正解です!
不正解です!
正解は「沈黙からの自由」です。
アニマルウェルフェアの基本原則
- 飢えと渇きからの自由
- 恐怖と苦痛からの自由
- 寒暖の不快からの自由
- 痛み、傷、病気からの自由
- 正常な行動様式を発言する自由
Q.3 採卵鶏の飼育方法として、もっとも動物への負担が大きいのはどれ?
正解です!
不正解です!
正解は「バタリーケージ」です。
バタリーケージは、B5サイズくらいの非常に小さなケージを何段にも積み重ねた飼育方法で、アニマルウェルフェアの実現度がもっとも低い飼育方法です。
2015年の調査によると、日本の養鶏場の92%以上がバタリーケージを採用していることがわかりました。効率的かつ安定的に生産できるといった理由から、この飼育方法が日本では主流になっていると考えられます。
2019年に改正された動物愛護法において、飼育環境の改善が努力義務として盛り込まれましたが、設備や費用などの理由から改善のスピードは緩やかなのが現状です。
2015年の調査によると、日本の養鶏場の92%以上がバタリーケージを採用していることがわかりました。効率的かつ安定的に生産できるといった理由から、この飼育方法が日本では主流になっていると考えられます。
2019年に改正された動物愛護法において、飼育環境の改善が努力義務として盛り込まれましたが、設備や費用などの理由から改善のスピードは緩やかなのが現状です。
問正解/
問中
今回はこちらの記事から問題を作成しました。 詳細が知りたい人はこちらも読んでみてください!
知っていますか「アニマルウェルフェア」①イギリスの取り組みと現状
知っていますか「アニマルウェルフェア」②日本の現状
結果発表
問正解/
問中
知っていますか「アニマルウェルフェア」②日本の現状
日本のアニマルウェルフェアに関する認知度

質問項目
- 母豚の多くが、妊娠ストールという、方向転換できない狭い囲いの中に閉じこめられていることを知っていますか?
- 子豚の多くが、麻酔なしで去勢、歯・尾の切断をされていることを知っていますか?
- 卵用の鶏の多くが、バタリーケージという、狭い金網の中(一羽あたり22センチ×22センチほど)で飼育されていることを知っていますか?
- 卵用の鶏の多くが、麻酔なしでクチバシを切断されていることを知っていますか?
- 肉用の鶏(ブロイラー)が、早く成長するように品種改変されており、その結果、病気になりやすくなっていることを知っていますか?
- 乳牛の多くが、つながれた状態でほとんどの時間を過ごしていることを知っていますか?
- 牛の多くが、麻酔なしで去勢、角の切断をされていることを知っていますか?
- 「アニマルウェルフェア」、あるいは「動物福祉」という言葉を知っていますか?
- 平飼卵、あるいは放牧卵が、スーパーなどで販売されていることを知っていますか?
- ヨーロッパで禁止されている飼育方法が、日本で行われていることを知っていますか? ※質問5のみ2016年は未実施
結果
回答者全員の認知度

年齢別の認知度

「認定NPO法人アニマルライツセンターHP」より
世界から見た日本

<参考>10項目の内容と日本の評価
評価項目 | 評価 |
---|---|
動物の知覚は法律によって正式に認められているか | F |
動物に苦痛を与えることを禁止する法律があるか | D |
畜産動物の保護について | G |
管理下の動物の保護について(展示動物や毛皮産業など) | D |
コンパニオンアニマルの保護について | D |
使役動物および娯楽に用いられる動物の保護について(サーカスや闘犬など) | G |
科学研究に用いられる動物の保護 (動物実験) | E |
野生動物福祉の保護 | E |
動物福祉における政府の責任 | F |
OIE動物福祉基準の遵守状況 | F |
日本の採卵鶏の飼育状況

- 放牧
- 平飼い
- エンリッチドケージ
- バタリーケージ ※アニマルウェルフェアの実現度が高い順に記載
養豚(母豚)の飼育状況


日本養豚協会「平成30年度 養豚農業実態調査報告書 (全国集計結果)」より
母豚の辛い一生
子どもを産むために飼育される母豚は、生後8カ月程度で人工授精またはオスとの交配によって種付けされ、母豚となる豚たちは1頭1頭が妊娠ストールへ入れられます。ここで約4カ月間の妊娠期間を過ごし、出産前には分娩ストールへ移動されます。分娩ストールも妊娠ストール同様に狭く、方向転換はできません。ここでは約20日間過ごします。 その後、次の種付けのために他の母豚とともにフリーストールという、何頭かの豚を群飼いする囲いに入れられます。フリーストールも4〜8畳程度しかない広さですが、方向転換や歩くことはできます。しかし、フリーストールにいられる期間はわずかです。発情し種付けが行われるとすぐにまた妊娠ストールへ戻されます。 母豚たちはこのようなサイクルで平均1年に2.2産させられ、生後4-5年で屠殺されます。多くの時間を方向転換の出来ない空間で過ごし、その一生を終えることになります。まとめ
