【猫クイズ】有害?無害?意外と知らないマタタビの影響
マタタビを摂取した猫の様子を見ると、「猫にとっての覚醒剤か何かなのでは?」と少し不安になってしまうかもしれません。今回はマタタビの効果、危険性、与え方などをクイズを通してご紹介していきます。
それではさっそく、猫ちゃんのマタタビクイズにチャレンジしてみましょう!
Q.1 マタタビについて誤っているものはどれ?
正解です!
不正解です!
正解は「原産地は南米である」です。
マタタビの原産地は南米ではなく、日本や中国、朝鮮半島などのアジアとされています。
マタタビが猫の脳にダメージを与えるという噂が出回っていますが、この話には科学的な根拠はなく、現時点ではマタタビが猫の脳にダメージを与えるというような研究結果は出ていません。
マタタビが猫の脳にダメージを与えるという噂が出回っていますが、この話には科学的な根拠はなく、現時点ではマタタビが猫の脳にダメージを与えるというような研究結果は出ていません。
Q.2 マタタビを使った時に、猫が口を半開きにしてポカーンとしたような表情をすることを何という?
正解です!
不正解です!
正解は「フレーメン反応」です。
猫の口の中には、フェロモンを感じ取るヤコブソン器官というものがあります。
フェロモンが混じっているかもしれない臭いを嗅ぎ取ると、口を半開きにして臭いをヤコブソン器官へと取り込み、フェロモンを分析します。これがフレーメン反応です。マタタビに限らず、馴染みのない臭いや強い臭いを感じた時にこの反応を見せます。
猫が口をポカーンと開けた表情をするのは、変な臭いを嗅いでびっくりしたからではなく、フェロモンを分析するための反応だったのです。
フェロモンが混じっているかもしれない臭いを嗅ぎ取ると、口を半開きにして臭いをヤコブソン器官へと取り込み、フェロモンを分析します。これがフレーメン反応です。マタタビに限らず、馴染みのない臭いや強い臭いを感じた時にこの反応を見せます。
猫が口をポカーンと開けた表情をするのは、変な臭いを嗅いでびっくりしたからではなく、フェロモンを分析するための反応だったのです。
Q.3 マタタビの与え方で誤っているのはどれ?
正解です!
不正解です!
正解は「与える量に制限はない」です。
マタタビには中枢神経を麻痺させる作用があり、その麻痺の度合いが強すぎると呼吸困難に陥ってしまうことがあり、とても危険です。面白がって決められた量以上の量を与えるような行為は絶対にやめ、多くても耳かき1杯分程度にしましょう。
マタタビを頻繁に与えるのではなく、上記の他に、食欲が落ちてきたときや病院に連れて行くときの誘導など、威力を発揮して欲しい場面でのみ用いるようにするのがおすすめです。
マタタビを頻繁に与えるのではなく、上記の他に、食欲が落ちてきたときや病院に連れて行くときの誘導など、威力を発揮して欲しい場面でのみ用いるようにするのがおすすめです。
問正解/
問中
マタタビって猫に有害?無害?使用方法を紹介!
結果発表
問正解/
問中
マタタビって猫に有害?無害?使用方法を紹介!
マタタビとは何なのか?

マタタビの猫に対する効果

マタタビは危険なもの?

猫の脳にダメージを与えるというウワサ
マタタビが猫の脳にダメージを与えるという話が出回っていますが、この話には科学的な根拠はないようです。現時点ではマタタビが猫の脳にダメージを与えるというような研究結果は出ていません。マタタビの事故
マタタビには中枢神経を麻痺させる作用があり、その麻痺の度合いが強すぎると呼吸困難に陥ってしまうことがあり、とても危険です。マタタビの入った袋は絶対に猫の手が届かない場所に隠し、面白がって決められた量以上の量を与えるような行為は絶対にやめましょう。 猫がマタタビを多量にとった結果、呼吸困難に陥ってしまった、というような事故は実際に報告されています。そのような事故を防ぐためにも、次の項で紹介する用法をしっかり守って与えるようにしましょう。フレーメン反応
猫はマタタビを使うと、フレーメン反応と呼ばれる口を半開きにしてポカーンとしたような表情をすることがあります。もしかすると、この表情から脳に悪影響が及ぼされたという風説が出回ったのかもしれませんね。フレーメン反応については、こちらの記事でご紹介していますので、併せてご覧ください。猫が口を開けて目を見開いている…とっても不思議なフレーメン反応を解説します
マタタビの与え方

いつから
安全性を考えると、生後半年から1歳頃までは与えないほうがいいでしょう。その時期はまだあまり嗅覚や神経が発達していないからです。 マタタビは猫の嗅覚神経、もしくはヤコブソン器官を通じて脳を活性化するとされています。嗅覚神経は子猫の頃から発達していますが、電気信号を受け取る脳の方はまだ十分に発達していない状態です。そのため、生後間もない子猫には安全を期して与えないほうが良いでしょう。どんなときに
マタタビをあげるタイミングとして、おすすめなのは以下のシーンです。- しつけのご褒美として
- 食欲が落ちてきたとき
- ストレスを抱えているとき
- ケンカの仲裁として
- 病院に連れて行くときの誘導に
まとめ

猫が口を開けて目を見開いている…とっても不思議なフレーメン反応を解説します
フレーメン反応とは?

フレーメン反応はどのようにして起こるか
猫の口の中には、フェロモンを感じ取る器官であるヤコブソン器官というものがあります。 フェロモンが混じっているかもしれない臭いを嗅ぎ取ると、口を半開きにして臭いをヤコブソン器官へと取り込み、フェロモンを分析します。これがフレーメン反応です。 猫が口をポカーンと開けてマヌケ(失礼かな?)な顔をするのは、変な臭いを嗅いでびっくりしたからではなく、フェロモンを分析するための反応、「フレーメン反応」だったのです。他にフレーメン反応を起こす動物もいる
猫に見られがちなこのフレーメン反応ですが、実は他の動物も同じような反応を見せます。 例えば、ウシ、ヒツジ、ウマ、ゾウ、コウモリなどの動物です。残念ながら、ヒトにはヤコブソン器官はありません。 同じフレーメン反応でも、これらの動物全てが猫と同じように口をポカンと開けるわけではありません。トラは口角を上げて下をペロリと出しますし、ウマは唇をまくり上げて笑うようなしぐさを見せます。フレーメン反応を起こすものとは?
猫はフェロモンに対してフレーメン反応を起こすと先述しましたが、実は他の匂いに対してもフレーメン反応を見せます。 それらの一例としては、まず人間の足や靴下の臭いです。人の足の臭いを嗅いだ猫が口を開けてのけぞるところを映した動画、見たことがある人は多いのではないでしょうか。 また、ほかにもマタタビやキャトニップと呼ばれるハーブ、洗剤や石鹸(せっけん)にも反応しやすいと言われています。フレーメン反応をする理由

フェロモンを嗅ぎ取るため
猫がフレーメン反応をする理由のひとつめは、フェロモンの微細な粒子を嗅ぎ分けるためです。 猫はオスもメスも、発情期には「性フェロモン」を分泌します。 この時期には、異性に自分のフェロモンを嗅ぎ取ってもらうために、さまざまな場所で排尿したり、異性の性フェロモンを嗅ぎ取るためにお尻に鼻を近づけたりします。 猫はより多くのフェロモンを嗅ぎ取るために、発情期には普段よりも高い頻度でフレーメン反応を起こすことが知られています。初めての臭いを調べるため
飼い主以外の人や、初めて会った動物などの臭いを嗅いで、フレーメン反応を起こすことがあります。 この場合、性フェロモンを嗅ぎ取ろうとしているのではありません。フレーメン反応を起こして臭いを緻密に分析し、対象が自分にとって害のないものであるかを判断しようとしています。危険性がないか確かめるため
自分の縄張りの中に今までに嗅いだことのない強烈な臭いがした場合に、それらが安全であるかどうかを確認するためにフレーメン反応をすることがあります。 ヒトも見慣れない植物や毒々しい見た目のものはよく観察し、注意するようにしますが、猫はその対象が危険でないかどうかを臭いを嗅いで詳しく調べます。縄張りを確認するため
猫は、他の猫に自分の縄張りを主張するためにマーキングを行います。猫が家の中におしっこをかける行為や、ガリガリとツメを研ぐ行為、頰や耳を飼い主にすり寄せる行為も、マーキングの一種です。 他の猫の尿に含まれているフェロモンや、肉球から出たフェロモン、頬から出るフェロモンを嗅ぎ分け、その場所が誰の縄張りであるかを認識するための手段としてフレーメン反応を起こすこともあるのです。余談

- マタタビとフレーメン反応
- マタタビに含まれている成分のマタタビラクトン、アクチニジンがヤコブソン器官を刺激すると、猫はクラクラして酩酊状態になってしまうと言われています。猫が酩酊状態になる植物は、マタタビの他にもキャットニップというものがあります。こちらはヤコブソン器官ではなく嗅球と呼ばれる脳の一部で感知しているようです。
まとめ
