初めての猫!家の準備や用意するグッズ、心構えを解説
猫を初めて飼うときは、「家の中をどうすればいいのだろう」「何を用意すればいいの」と悩みますよね。今は情報が多い分、迷ってしまうでしょう。
今回は、猫を飼うときに準備することや用意したいグッズ、心構えについて解説します。準備や心構えは、子猫も大人の猫も基本的には同じですので、猫を飼う前によく確認しておきましょう。
家の中を整える
猫はひも類や小さなものに興味を示します。高いところも大好きなので誤飲やケガをしないように、家の中を「猫仕様」にします。
誤飲の危険があるものは片付ける
ひも類、糸、ヘアゴム、ボタンなど小さなものは誤飲の危険性がありますので、猫が届かない場所にしまってください。大人の猫でも油断できません。
猫は器用なので、ちょっとした扉や引き出しなどは開けてしまいます。頑丈な箱や引き出しに入れましょう。
観葉植物やお花は別の部屋に
観葉植物の種類によっては、猫が齧ると中毒を起こす恐れがあるものがあります。猫が過ごす部屋には飾らないでください。ユリの花は、活けた水を舐めただけでも危険です。お花も飾らないようにしましょう。
電気コード類にはカバーを
電気コード類を噛んで感電などしないようにカバーを付けておきます。
押し入れやクローゼット、洗濯機の扉に注意
猫は狭いところが好きなので押し入れやクローゼット、洗濯機などに入りたがります。飼い主が気付かないまま、閉め切ったり、洗濯機を動かしたりすると大変危険です。
扉は開けたままにしない、洗濯機のふたは必ず閉めるなどをしっかり心がけてください。
お風呂の水は捨てる
夏は涼しく、冬は残り湯があれば温もりがあるためお風呂が好きな猫がいます。
ふたの上で暖を取る姿はかわいいですが、滑って落ちるとおぼれてしまいます。残り湯は捨てるほうが安全です。
外には出さない
猫は外に出さず家の中で飼います。散歩は必要ありません。特に家に来たばかりの猫は、外に出ると戻れなくなる恐れがあるので十分注意してください。
身を隠す場所を作る
猫が入れるような段ボールに敷物を入れていくつか置いておくと、猫は身を隠せるので安心します。狭いところにいたいという欲求も満たせるのでおすすめです。
買っておきたい猫のためのグッズ
事前にペットショップやホームセンター、ネットなどで購入します。リストを作っておくと、買い忘れがありません。
フード
ブリーダーやペットショップで購入した場合、もしくは保護施設から来た場合は、そこで食べていたフードを用意します。野良猫を拾った場合は、猫の年齢に合った総合栄養食を与えましょう。
ドライフードとウエットフードの両方があると便利です。
食器と水入れボウル
どちらも陶器がおすすめです。猫は入れ物にもこだわりがあるので、複数用意しておきます。ひげが容器に当たるのを嫌がるので、猫専用を購入するほうが安心です。
猫用トイレ
猫用トイレは、大きさの十分にあるタイプを複数設置しましょう。最低でも1匹あたり2個は欲しいところ。大きさは猫の体長1.5倍が目安です。
猫砂にもこだわりがあるので、いくつか用意して様子をみてください。ペットシーツもあると、おしっこがこぼれたときなどに安心です。
爪とぎ
猫の爪とぎは本能なので、爪とぎの用意は必須です。段ボールタイプや麻ひもタイプなど、猫の好みに合わせて複数用意するといいでしょう。基本的にほとんどの猫が段ボールタイプを喜びます。
クレート
必ずクレートは用意してください。普段からハウスや落ち着ける場所として使えますし、動物病院の受診の際も便利です。災害時の避難にも役立ち、避難所にもそのまま持ち込める場合もあります。
素材は頑丈なプラスチック製がおすすめです。
キャットタワー
猫は高いところが大好きなので、キャットタワーを設置してあげましょう。しっかりした頑丈なものを選びます。窓の外を見られる場所に置いてあげるといいですね。
サークル
サークルは留守番や来客時に活躍します。猫の落ち着ける場所にもなるでしょう。高さがあり、スペースが三段ほどあるタイプなら上下運動ができます。ベッドやトイレも置いてあげましょう。
猫用ベッド
好きな場所でくつろげるように、ベッドも複数用意してあげましょう。出窓やリビングの隅、サークル内などに置いておきます。
おもちゃ
ひとり遊びができるおもちゃと、飼い主さんと一緒に楽しめるおもちゃを用意しましょう。転がすとフードが出てくるおもちゃは、猫の狩猟本能を刺激するのでおすすめです。誤飲を防ぐためにも、猫じゃらしは飼い主さんと遊んだら片付けてください。
首輪
猫のサイズに合った首輪を選びます。ケガや事故防止のためにも、何かにひっかかったら外れるタイプがおすすめです。
動物病院を受診する
猫を飼うことになったら、必ず動物病院を受診します。
健康診断を受け、ワクチンや避妊・去勢手術のスケジュールを立てましょう。猫の飼い方のアドバイスなどももらうと安心ですね。
猫を飼う=猫の命に責任を持つ
猫を飼うことは、最期の時まで責任を持って猫のお世話をすることになります。猫の平均寿命は室内飼いの場合15~16歳といわれています。つまり少なくとも15年は、毎日こまめに猫のお世話をする覚悟が必要です。
いたずらをされたり、ひっかかれたりなどのトラブルもあるでしょう。思い通りにならないこともあります。旅行にも行きづらくインテリアもおしゃれにはできないかもしれません。
しかし、猫がいる暮らしは、たくさんの喜びとかけがえのない幸せに満ちています。猫の習性をしっかり理解し、猫との暮らしを楽しんでください。
猫は留守番上手って本当?安全に過ごすためのコツ注意点を解説
猫は単独行動をする独立心の強い動物で、水とフードを十分用意すれば長時間の留守番も可能だと言われています。しかし、人の目の届かないところでは、思いがけないトラブルが起こる可能性もあるのです。
今回は、猫の留守番についてコツや注意点を解説します。しっかり対策をして、安心してお出かけできるようにしましょう。
猫はどのくらい留守番できる?
何時間留守番ができるかは、猫の年齢や健康状態によって異なります。
健康な猫で最長「一泊二日」
健康な大人の猫なら、最長で一泊二日程度は留守番が可能です。朝から夜まで1日中の留守番もできるでしょう。ただし丸々2日以上は留守番させないでください。フードが傷み、飲み水がなくなる恐れがあります。
不安ならペットシッターを
どうしても長時間の外出や旅行をしなければいけない場合は、ペットシッターに家に来てもらうと安心です。猫が慣れているペットホテルや動物病院があれば預けてもいいですね。
長時間の留守番が適さない猫
丸1日など長時間の留守番が向いていない猫は、子猫やシニア猫、病中病後の猫などです。飼い主さんと離れると強いストレスを感じる「分離不安」の猫も留守番は苦手でしょう。
生後3ヵ月以内の子猫
生後3ヵ月以内の子猫は、長時間の留守番ができません。1日複数回フードを与えるなど、こまめな世話が必要なので、長くて3時間程度にとどめます。
1歳未満の子猫
手がかからなくなっても、1歳未満の子猫は丸1日の留守番はさせないほうがいいでしょう。好奇心旺盛のため、いたずらをしたり、ケガをしたりする危険があります。
ただし猫用ケージを普段から寝床にしておけば、数時間の留守番はできるでしょう。ケージ内にベッドやトイレ、お水、ドライフードを置いておきます。3段のケージなら、寝床とトイレ、食事場所を分けられるのでおすすめです。
シニア猫や病中病後の猫
シニア猫や、病中病後の猫は、体調が急変する恐れがあります。またフードや水をうまく摂れない可能性もあるので、長時間の留守番はさせないようにしましょう。
分離不安症の猫
飼い主さんの姿が見えなくなると、不安や強いストレスを感じる分離不安の猫も長時間の留守番は避けてください。留守番が長いと体調を崩したり、家の中を破壊したりする恐れがあります。
かといって、飼い主さんもいつもべったり過ごすわけにもいきません。少しずつ距離を置く、留守番中だけ大好きなおやつを与えるなどの対策が必要です。猫の問題行動に詳しい動物病院に相談し、少しずつ改善しましょう。
家の中の安全チェック
猫を留守番させるときは、必ず家の中の安全をチェックしましょう。
猫が誤飲をしたり、窓を開けて出てしまったりなどトラブルが生じる恐れがあります。留守番中の猫が、キッチンのガスホースをかじった例もあるようです。
1. ひも状のものを片付ける
猫がひも状のものを飲み込むと腸閉塞などを起こす危険があります。ヘアゴムや糸、猫じゃらしのようなおもちゃは猫が届かない場所に片付けておきましょう。
2. 噛まれると不安なコード類はカバーを
電気コードやゴムホースなどをかじる心配がある場合は、市販のカバーを付けておくと安心です。カバーはホームセンターの他、Amazonなどでも購入できます。使わない電化製品は、コンセントを抜いておきましょう。
3. 窓は閉めて脱走予防
通気性を良くするためにと、ほんの少しでも窓を開けて出るのは危険です。わずかな隙間からも猫が出てしまう可能性がありますし、防犯上も不安です。必ず戸締りをしておきましょう。
4. お風呂のお湯は捨てる
猫が落下すると危険なので、残り湯は捨てたほうが安心です。夏は涼しく、冬はほんのりと温かいので、お風呂場を好む猫はたくさんいます。そのため、ふたに乗った際に落ちる危険があります。
災害に備えて残り湯をためる場合は、猫がお風呂場に入れないようにしておきましょう。
5. 家具やキャットタワーの転倒防止
外出中に大地震が来る可能性もあります。大型の家具は必ず転倒防止をしておきましょう。
キャットタワーもしっかり固定してください。天井に突っ張って設置するタイプのキャットタワーは、緩みなどがないかときどき確認しておきましょう。
快適に留守番する工夫
留守番中も快適に過ごせるように工夫すると、猫のストレスも少なくなります。ゆったり眠って待ってくれれば飼い主さんも安心ですね。
1. 水やフードは多めに
水とフードは、1日に必要な量より多めに置いておくと安心です。特に夏は水が蒸発する恐れもあるので、複数置いておきましょう。ウエットフードは腐る恐れがあるため、ドライフードを置くようにしてください。
部屋のいろいろな場所にフードを置いておくと、猫が探して食べるので退屈防止になっておすすめです。
2. 快適室温をキープ
夏や冬はエアコンを入れて、適温を保ち、室温が暑すぎたり寒すぎたりしないようにしましょう。ただし、冷房を好まない猫もいるので、他の部屋に移動できるようドアは開けて、ストッパーを付けておきます。
エアコンのリモコンスイッチを猫が踏まないよう、引き出しなどに入れておきましょう。夏は、窓辺にすだれやよしずをかけて置くと日差しが和らぎます。
3. トイレは複数設置
トイレは最低でも「猫の数+1個」置いておきましょう。排泄物が残ってトイレが汚れていると、猫は嫌がってトイレを使わないことがあるためです。
4. ペットカメラで見守り
ペットカメラを設置しておくのもおすすめです。留守番中の猫の様子がチェックでき、異変にも気付けます。
出かける前後に気をつけたいこと
出かける前に猫の居場所を確認
外出時は猫の居場所を確認してから出かけましょう。「着替え中、猫がクローゼットに入っていたのに気づかず閉めてしまった」「押し入れにいたのに気づかなかった」などのトラブルを防げます。
帰宅後は水やフード、排泄物を確認
体調を見るためにも、「フードを残していないか」「水はちゃんと飲んでいるか」などを必ず確認してください。排泄物も異常がないか必ずチェックしておきましょう。
帰宅したら猫と遊ぼう
飼い主さんがいない間は、ほとんど寝ていたはずです。運動不足を解消するためにも、帰宅後は10分程度で構わないので猫と遊びましょう。
猫とのコミュニケーションのためにも大切な時間です。ブラッシングをしたり、撫でたりするのもいいですね。
まとめ
猫は留守番が得意と言われていますが、何の対策もせずに留守番をさせるのは非常に危険です。紹介した対策や工夫を行い、安全で安心してお留守番できるようにしてみてください。
そしてお留守番前後の猫の心と身体のケアも忘れないでくださいね。
猫が夜中に騒いで眠れない!原因と対策を解説
夜中の猫の運動会に悩まされていませんか?
布団の上を走り抜け、餌をねだる猫。多頭飼いの猫たちは、追いかけっこやじゃれ合いで大騒ぎ。これでは、とても寝ていられません。猫は夜に活動するものだと割り切って、耐えるしかないのでしょうか?
今回の記事では、猫が夜中に騒ぐ原因と対策を解説します。
猫は夜行性ではない
猫は夜行性だと思っている方が多いですが、実はちょっと違います。
猫は夕方と明け方に活動する「薄明薄暮性(はくめいはくぼせい)」の動物で、「クリパスキュラ」とも呼ばれます。
獲物の活動時間に適応した
なぜ猫は夕方と明け方に活動するのでしょう?
それは、猫の獲物である小鳥やネズミ類が活発になるのが、夕方や明け方だからです。
安全な夜中に行動する野良猫たち
しかし、「夜中に騒いだり、町中でゴミをあさったりしている野良猫たちがいるけれど、夜行性じゃないの?」と思うかもしれません。
夜中は車も人もあまり通らないため、野良猫たちは危険な目にあう確率が減ります。そのため、多くの野良猫は、やむを得ず夜行性のような暮らしをしているのです。
夜中に家の猫が暴れる5つの原因
では、野良猫ではない飼い猫が、毎晩のように騒いで飼い主さんを起こしてしまうのはなぜでしょうか?ここでは5つの原因をご紹介します。
1. 昼間の刺激が少なすぎる
飼い主さんが学校や仕事に行ってしまい、おもちゃもない、刺激もないとなると、猫は昼寝をするしかありません。
たとえ飼い主さんが在宅でも、テレワークなどで忙しいことも多いでしょう。そのため、夜は体力が有り余って活発になるのです。
2. 寒さを感じている
特に、高齢の猫は筋肉量が減るため、代謝が低下して体温も低くなりがちです。腎臓疾患の猫も、低体温が見られることがあります。
3. トイレが汚い
猫はきれい好きなので、汚れたトイレで排泄したくありません。
夜中にトイレが汚れていれば、何としても飼い主さんを起こして掃除をしてもらいたいのです。特に多頭飼いの場合、トイレが汚れるのは早いため頻繁に起こされる羽目になります。
4. お腹が減ってしまう
お腹が減った猫は、フードが出てくるまで起こし続けます。猫が空腹を我慢して寝ることは、ほとんどないでしょう。
5. 飼い主さんが起こすと起きるから
夜中でも飼い主さんが起きると知ってしまった猫は、起きてほしい事態があれば何度でも起こしにきます。
つまり、猫は飼い主さんの反応を見て学習しているのです。「高い声で鳴いてみたら起きた」「棚の上から飾ってあるものを落としてみたら、飼い主さんが飛び起きた」と学習すれば、高い声で鳴き、物を落として起こすようになります。
夜中に猫に寝てもらうには?
寝不足は、飼い主さんの体調に影響します。夜中は、猫も飼い主さんもしっかり眠れるよう対策しましょう。
1. 昼間の退屈解消
仕事や家事が忙しく、昼間は猫に構っていられない飼い主さんも多いはず。
そこで、おもちゃを上手に使って猫の退屈を解消しましょう。
- 猫の通り道やキャットタワーに、ゆらゆら揺れるおもちゃをぶら下げる。
- 転がすとおやつが出てくるおもちゃを部屋中に置く。トンネルの中に隠しておくのも◎
- 窓辺にキャットタワーやハンモックを置いて、外の景色を眺められるようにする。
- 定期的におもちゃを変更し、飽きさせない。
おもちゃは、誤飲の危険がない丈夫で安全なものを選びましょう。
また、窓際にキャットタワーを置いた際、近所の犬が吠える、怖いボス猫が通るなどの場合、かえってストレスになるので注意してください。
2. 猫の寝床を確認
隙間風が入りやすい窓辺は、特に冬場は寒くて猫が眠りにくいかもしれません。
寝床の位置をずらす、温かい敷物を敷く、カバーをかけるなどの対策をしてあげましょう。
3. トイレは複数設置
トイレ掃除に起こされる飼い主さんは、掃除をしなくても済むようにトイレを複数置いておきましょう。
4. フードのおねだり対策
夜もおやつやフードをおもちゃに仕込むのは大変です。タイマー付き自動給餌器を利用しましょう。
明け方まで給餌できるようにしておけば、飼い主さんは安心して眠れます。多頭飼いの場合は、猫の数だけ用意してください。
5. 猫の要求に反応しない
毎回猫の要求に反応すると、猫は学習して何度も飼い主さんを起こすようになります。トイレやフード、寝床なども対策をしたら、猫がどんなに鳴いても起きないようにします。
ただし、猫が体調不良や具合の悪い場合は、対応してください。
6. 猫との触れ合いタイムを増やす
遊んでほしくて騒ぐ猫には、寝る前に意識して触れ合うようにします。
1日1回は猫と遊ぶ時間を取りましょう。ブラッシングやマッサージもおすすめです。
こんなときは動物病院へ
猫が夜中に活発だと、元気が有り余っているように思えますが、実はなんらかの病気が隠れていることもあります。
次のような場合は、早めに動物病院を受診してください。
- やたらと活発になって、夜中でもご飯を食べたがる
- 水をたくさん飲んで、尿の回数も多い
- トイレの場所がわからなくて、粗相が増えた
- 排泄のたびに鳴き叫ぶ
- 高齢の猫で、急に夜やたらと鳴くようになった
そのほか、少しでも心配なことがあったら受診しましょう。
まとめ
夜中に騒ぐ猫を、「夜行性だから」とあきらめている飼い主さんは多いと思います。しかし猫は本来、夕方と明け方に活発になる動物です。
夜中に騒ぐ原因は、昼間の退屈や飼い主さんの反応、トイレの汚れや空腹、寝床の寒さなどが考えられます。飼い主さんが反応して起きてしまうのも実は原因のひとつです。
昼間の退屈を解消するだけでも、静かに寝てくれるかもしれません、猫の様子を見ながら対策を行ってください。ただ、夜中に騒ぐ行動の陰に病気が隠れていることもあります。いつもと違うと思ったら、動物病院を受診しましょう。
【クイズ】犬の早食いが良くない理由とは。病気を引き起こす可能性も!
本記事では、そんな犬の早食いについてクイズ形式で解説していきます。
それではさっそく、犬の早食いクイズにチャレンジしてみましょう!
また、早食いをすると、喉に食べ物がつまりやすくなります。喉に食べ物がつまると、犬は上手に呼吸ができなくなり、そのまま命を落としてしまうこともありえます。
さらに、早食いは消化器官に負担をかけます。特にドライフードを与えている場合、硬いままの粒をそのまま飲み込んでしまうと、消化不良を引き起こす可能性があります。
また、胃拡張・胃捻転にもなりやすくなります。「胃拡張」とは、一気に食べた大量のフードが犬の胃の中で膨らみ、胃が拡張してしまうことです。これによって胃の内容物が腸へ流れず、消化不良を引き起こし、嘔吐してしまうこともあります。
そしてその胃拡張が、胃がねじれる「胃捻転」を引き起こしてしまうこともあります。胃捻転は、発症から数時間で犬が死に至る恐れがある非常に危険な病気です。
ドライフードを水でふやかすと、水分により膨張し、満足感を得やすくなります。水分摂取量も増加するため、尿路結石のリスクも減らすことができます。また、1日に与える食事量は同じでも、小出しにして回数を増やせば早食いを緩和できます。
犬が餌を食べる際に、早食いできないように食器の内側にデコボコがついている早食い防止グッズも効果的です。知育玩具のようなものであり、ストレス解消にもつながります。
今回はこちらの記事から問題を作成しました。 詳細が知りたい人はこちらも読んでみてください!
犬の早食いを防止!悪影響の理由と改善方法5つ
体を掻いていたら注意!犬のアレルギーと日頃のケアをご紹介
①アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎の原因
アトピー性皮膚炎は環境アレルギーの1つで、空気中の花粉、カビ、塵、動物のフケ、イエダニなどに反応して起こるアレルギーです。 アトピー性皮膚炎はこれらのアレルゲンを取り込んだ量と遺伝的な要因で発症します。生まれつきの体質の場合は生後6ヶ月〜3歳までの幼齢で発症しやすいといわれています。 また、テリア、セッター、レトリバー、ダルメシアン、柴犬、シー・ズーなどの犬種が特にアトピー性皮膚炎になりやすいとされています。アトピー性皮膚炎の症状
症状は顔周辺、足、下胸部、腹部における痒みです。引っ掻き傷などにより悪化すると、急性湿疹(ホットスポット)と呼ばれる皮膚や耳の疾患が起こりやすくなります。 掻きすぎると脱毛につながる恐れもあります。アトピー性皮膚炎の治療
アトピー性皮膚炎は完治が難しいため、以下のような痒みを抑える対症療法が行われます。- 生活環境中のアレルゲンを掃除や環境整備によって除去
- エリザベスカラー、Tシャツ、靴下を利用し患部への刺激を抑制(軽度の場合のみ)
- 薬物投与
- 薬用シャンプー療法
②ノミアレルギー性皮膚炎

ノミアレルギー性皮膚炎の原因
ノミアレルギー性皮膚炎は、ノミの唾液に反応して起こるアレルギーです。 単にノミに咬まれた場所が痒くなるだけでなく、アレルギー反応によって全身に強い痒みを引き起こします。ノミアレルギー性皮膚炎の症状
症状は背中、後ろ足、足の付け根、腹部、尾部における痒みです。 最初は赤い発疹や腫れが見られ、引っ掻き傷などにより悪化すると、急性湿疹(ホットスポット)と呼ばれる皮膚の疾患を誘発する可能性があります。 また、ペットの体表にはノミや黒い点のようなノミの糞がくっついている場合があります。ノミアレルギー性皮膚炎の治療
まず、ノミを駆除するためにスポット薬や飲み薬を使います。犬種ごとに適した薬の種類があるため、獣医師に相談してください。 愛犬の生活環境をこまめに掃除・洗濯することも必要です。また、炎症や痒みを抑えるため、薬の投与やぬるま湯での入浴、シャンプーやコンディショナーの利用も効果的です。 一度症状が収まっても、しっかりノミの予防をしなければ再びアレルギー反応は起こるので、継続的な注意が必要です。③食物アレルギー

食物アレルギーの原因
食物アレルギーは、食事に含まれる何らかの成分に反応して起こるアレルギーです。 一般的なアレルゲンは小麦、大豆などの穀物や、牛肉、鶏肉、乳製品、卵です。食物アレルギーは新しいフードに変えた時に起こりやすいですが、長年食べ続けていたフードに突然反応することもあります。食物アレルギーの症状
食物アレルギーにより、掻く、噛む、なめる行為などが見られます。主に顔周辺、先端部(足先、しっぽ、肛門周辺、陰部周辺)、皮膚が重なる部分(わき、内股、関節の裏側、指や肉球の間)に症状が現れます。 二次的に細菌感染を起こすこともあり、下痢やその他消化系疾患を伴う犬もいるため、注意が必要です。食物アレルギーの治療
食事による予防と再発防止を行います。 アレルゲンになりにくい療法食や、添加物やアレルゲンと思われる食材を避けた手作りの食事による、食事療法が効果的です。④その他昆虫アレルギー

自宅でできる5つのケアの方法

1.犬の生活環境を綺麗に保つ
アトピー性皮膚炎の場合は、ハウスダストや花粉に反応してアレルギー反応が出るため、犬の生活環境を清潔に保つことが重要です。 愛犬のベッドや生活する部屋は、こまめな掃除、換気、洗濯を徹底しましょう。2.散歩時に花粉や虫を防ぐ
外出する際、愛犬に花粉や虫がついてしまわないようにしましょう。 花粉を出す木が多く生えている場所や、水溜りや草むらなど虫が発生する場所には行かないなどの対策は効果的です。 それに加え、皮膚を保護する「アレルギースーツ」を着せたり、犬用の虫除けスプレーを付けたりすることもお勧めします。3.ノミ予防薬の投与
ノミ対策に最も効果的なのはノミの予防薬を投与することです。 市販のノミ予防薬は、動物病院で購入するものとは効果が異なることがあるので、獣医師に処方してもらうことをおすすめします。4.丁寧なスキンケア
アトピー性皮膚炎の犬の皮膚は非常に敏感肌のため、低刺激のシャンプーを用いて保湿成分を補うスキンケアがすすめられています。 動物病院で、愛犬の症状に合った薬用シャンプーを処方してもらいましょう。 シャンプー後は外用薬や保湿剤を付けてあげると効果が期待できます。また、毎日ブラッシングをすることでフケやノミ、皮膚の状態をチェックしましょう。5.食事後の行動をよく観察する
犬の食事とその後の行動をよく観察しましょう。 食物アレルギーがある犬の場合は、特定の食べ物を食べた後に痒みを発症します。 家族や友人が勝手に食べ物をあげないようにし、いつ何をどのくらいあげたのかを把握できるようにしておくことが大切です。まとめ

【クイズ】犬の避妊・去勢手術のメリットとデメリット
今回は犬の避妊・去勢手術について、メリットやデメリット、術後に気をつけたいことをクイズ形式でご紹介します。
それではさっそく、犬の避妊・去勢手術クイズにチャレンジしてみましょう!
子犬を増やすことは、犬にとって負担になることはもちろん、飼い主にとっても生活環境の整備や経済面で大きな負担がかかります。妊娠を望まないのであれば、避妊手術は重要でしょう。
また、犬の発情は年に1〜2回やってきます。避妊をしなければ、発情期にホルモンの影響でソワソワしたり、不安になるなどのストレス行動が見られます。犬の避妊・去勢手術は「かわいそうだ」という意見もありますが、子犬を増やす予定がないのであれば、手術をしないことで逆に犬のストレスとなることもあるのです。
避妊手術を行う場合、初回発情前だと乳腺腫瘍の予防効果は99%以上、初回発情と2回目発情の間でも約95%の予防効果が得られると言われています。しかし2回目発情後となると、その予防効果は約70%とガクッと落ちてしまいます。
一方で、去勢手術は時期によって病気の予防効果に差が出るわけではないので、焦らない飼い主さんが多いようです。物理的には生後2〜3ヵ月で手術は可能です。また、一般的には去勢手術の方が短時間で行われ、傷口も小さいことが多いです。
また、避妊・去勢手術は全身麻酔で行われます。全身麻酔は犬の体に負担がかかりますので、獣医師とよく相談して手術するようにしましょう。
今回はこちらの記事から問題を作成しました。 詳細が知りたい人はこちらも読んでみてください!
【獣医師監修】犬の避妊・去勢のメリットとデメリット
【獣医師監修】獣医師指導の食事管理で猫のダイエットを成功させよう
肥満のリスク

糖尿病
肥満の猫の80~90%が糖尿病を患い、毎日インスリンの注射を必要としています。 これは、蓄積された脂肪によってインスリンへの反応が悪くなることによります。 ダイエットを行い、余分な脂肪を落とせれば、インスリンへの抵抗性を元に戻すことができます。肝不全
肥満の猫が陥りやすいのが、脂肪肝である「肝リピドーシス」です。 これは、ちょっとした食欲不振でも体が栄養不足と感知し、エネルギーとして肝臓に脂肪を送り込むことで起こります。 強制給餌で治療しますが、これは猫にとって大変苦しいものになります。循環器・呼吸器への影響
脂肪組織に栄養を供給するために、健康な猫よりも多くの血液量が必要と言われています。 高血圧を引き起こし、それによって眼底の血管が破れると、失明もあり得ます。関節炎
猫には横の運動だけでなく、キャットタワーなどでの三次元的な運動も必要です。 高くジャンプするためには柔軟なバネと、しっかりした関節が不可欠です。 肥満によって関節に負担がかかることで炎症が起き、猫自身が運動をしたがらなくなるため、さらなる肥満を引き起こします。食事管理によるダイエット

給餌量を調整する
フードのパッケージには、体重での推奨給餌量が記載されています。 このとき、太っている現在の体重でフードをあげてしまうと全く意味がないので注意が必要です。 ただし、突然フードの供給を減らすと肝リピドーシスになることがあります。給餌量は、健康に害が出ないように、獣医師と相談しながら決めていきましょう。オヤツは必要?
愛する家族ですから甘やかしたくなるのもわかりますが、生活する上で猫にオヤツは必要ありません。 とは言え、愛猫との関係をより良いものとするためにオヤツは有効なツールです。カロリーと塩分量をきちんと計算した上で与えるぶんには問題ないでしょう。 1日に与えるオヤツの量をしっかり決めた上で、1日分を前もって小分けにしておくと、オヤツのあげすぎを防ぐことができます。その際、家族の誰かがこっそり分量外のオヤツをあげてしまうと意味がないので、家族としっかりおやつのルールを確認しておくことが重要です。オススメのダイエットフード

ロイヤルカナンのライトウエイトケア
ロイヤルカナンのライトウエイトケアは、脂肪分を抑え、タンパク質を配合したダイエットフードで、減量による栄養バランスの偏りをなくします。 また、食物繊維も多く含まれているため、満腹感を得られるのも特徴です。 尿路結石の形成にも配慮していますので、避妊・去勢後の猫にも安心して与えることができます。ヒルズのメタボリックス
ヒルズのメタボリックスは、脂肪含有量ではなく、脂肪代謝に注目したフードです。つまり、脂肪を燃焼しやすい体質にすることを目的としています。 これによって、ダイエットによくある厳しい食事制限がなくなります。 また、メタボリックスはオヤツとしてビスケットもあり、食事と同時に体重のケアが可能です。肥満にならないために

避妊・去勢用フード
動物病院で説明を受けたことがあるかもしれませんが、一般的に、避妊・去勢手術の後には、食欲が増します。 エネルギーの代謝も落ちる傾向にあるため、手術前と同じ感覚でフードを与えていると、あっという間に太ってしまうことがあります。 不妊、去勢手術の後は、カロリーを制限した「太りにくい食事」に変更しましょう。ダイエット食にしないと痩せない
「太りにくい食事」では、いくら続けても体重は減りません。また、「痩せる食事」でも量を制限するだけでは栄養が偏ります。 肥満を解消するためには、太りにくい食事から適切なダイエット食への変更が必要不可欠です。まとめ

犬に関するお金は「治療費」などが増加し、終生飼養に掛かる支出合計額は700万円以上にも!?
「ドッグランなど遊べる施設」に使う金額が10年で1.5倍に


サロン通いが定着化


「病気やケガの治療費」の年間支出額は7万円台


サプリメントなど健康志向へ


生涯飼養にかかる支出は480万円から700万円以上に



最後に

- 出典
- 2018年調査結果 https://www.anicom-sompo.co.jp/news/2018/news_0190315.html
- 2017年調査結果 https://www.anicom-sompo.co.jp/news/2017/news_0180315.html
- 2016年調査結果 https://www.anicom-sompo.co.jp/news/2016/news_0170322.html
- 2015年調査結果 https://www.anicom-sompo.co.jp/news/2015/news_0160314.html
- 2014年調査結果 https://www.anicom-sompo.co.jp/news/2014/news_0150202.html
- 2013年調査結果 https://www.anicom-sompo.co.jp/news/2013/news_0140129.html
- 2012年調査結果 https://www.anicom-sompo.co.jp/news/2012/news_0130129.html
- 2011年調査結果 https://www.anicom-sompo.co.jp/news/2011/news_0120124.html
- 2009年・2010年調査結果 https://www.anicom-sompo.co.jp/news/2010/news_0110309.html