【獣医師監修】ベンガルの好発疾患と飼い方のポイント

ベンガルは、野性味のある模様が特徴的な猫種です。
ペットショップなどでも人気がありますが、実際に見ると「うわ、きれい」と思わず言ってしまうほどです。
しかし、ベンガルには、その性格や遺伝的背景からいくつか好発疾患が存在します。

今回の記事では、ベンガルがかかりやすい病気や日常生活で気をつけたいポイントについて、獣医師が詳しく解説します。

ベンガルの基本情報

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歴史

ベンガルは、イエネコとヤマネコの交配によって誕生しました。

1970〜80年代にかけ、カリフォルニア大学では猫の白血病を研究するため、「アジアン・レオパード・キャット」というヤマネコと、イエネコの交配を行っていました。この時生まれた子猫はブリーダーに手渡され、そのインディアン・マウなどと交配し、ベンガルの基礎が築かれました。

1985年に初めてキャットショーに出場すると、ベンガルの美しさは多くの愛猫家たちから大絶賛され、一躍人気となりました。
その後、ブリーダーたちが次々と、アビシニアン、アメリカン・ショートヘア、エジプシャン・マウ、シャムなどと品種の交配を行い、現在のベンガルに至ります。

身体的特徴

ヤマネコの血が入ったベンガルは、野生的でがっしりとした筋肉質の体が特徴的で、中型〜やや大きめの短毛種です。
つり目気味のアーモンド形の目を、「マスカラ」と呼ばれるアイラインがふちどっています。

被毛の模様は、「ロゼット」と呼ばれる豹柄以外にも、タビーやマーブルがあります。

性格

見た目が野生的ですが、性格は温厚で飼い主によく懐きます
また、運動量が多くハンティング遊びも大好きで、猫としては珍しく水遊びも好むようです。

ベンガルの好発疾患

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ベンガルには好発する遺伝疾患と、性格や性質ゆえに注意したい病気があります。
好発疾患を知っておくことで、日常生活の中で愛猫を見る目が何かしら変わるかもしれません。

ピルビン酸キナーゼ欠損症

【症状】
貧血、疲れやすい、頻脈、頻呼吸など。
【原因】
ピルビン酸キナーゼという酵素が遺伝的に欠損することで溶血性貧血が起こる。
【備考】
遺伝性疾患であるため、素因がある子は繁殖させるべきではない。

骨折

【症状】
患肢の疼痛、挙上(地面に足を着けない)、動かせないなど。
【原因】
外からの大きな衝撃、高所からの落下、交通事故など。
【備考】
外飼いの子はケンカや事故に遭う可能性があるので、帰って来たら健康状態を確認する。室内飼いでも棚などからの着地失敗などでけがをすることもあるので油断は禁物

ベンガル網膜症(進行性網膜萎縮)

【症状】
初期症状として夜盲、進行すると視覚障害、失明。
【原因】
遺伝的な背景が報告されている。
【備考】
常染色体劣性遺伝で伝達されるため、遺伝子変異のある子は繁殖に供するべきではない。

特発性膀胱炎

【症状】
頻尿、血尿、トイレに行くが排尿しない、排尿痛、腹痛など。
【原因】
原因は不明だが、ストレスが関与していると考えられている。細菌、結石、腫瘍などの他の膀胱炎の原因となるものが検査で検出されないことによって診断される。
【備考】
性格や環境によっては再発を繰り返すことも多い。

肥大型心筋症

【症状】
運動不耐性(疲れやすい)、胸水や腹水貯留、呼吸困難、嘔吐、食欲不振など。
血栓塞栓症を随伴した場合は、塞栓部位によって様々な症状が見られる。
特に多いのは「腹大動脈遠位端」で、両後肢の不全麻痺または完全麻痺。
【原因】
心筋が厚くなることによって心臓が膨らみにくくなり、循環障害を呈する。
【備考】
血栓塞栓症は速やかに治療を行う必要がある。

ベンガルに適した飼育環境

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一般的に猫と生活する上で注意する点の他に、ベンガルという猫種だからこそもっと注目すべきところがあります。
性格がその子によって異なるように、愛猫に合った生活環境を考えてみてください。

1. 適度にストレスを発散させる

ベンガルは、ストレスを溜め込みやすい猫種です。
そのため、ストレスが原因で起こると言われている神経障害特発性膀胱炎などの疾患を発症しやすい傾向がみられます。

毎日短時間でもいいのでしっかり遊んであげる猫が安心できる居場所を作るなどの対策が必要でしょう。

2. 十分な運動量の確保

ストレス発散のために最も効果的なのは、運動です。肥満予防のためにも運動はとても重要です。

室内での生活ではどうしても運動不足に陥りやすいため、運動しやすい環境を整えてあげる必要があります。
例えば、キャットタワーなどで、上下の動きができるような工夫が望ましいです。

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3. ストレスの原因を取り除く

溜まったストレスを発散させるだけでなく、ストレスの原因そのものを除去する努力も必要でしょう。
しかし、猫にとってどんなものがストレスの元になっているのかを正確に知ることは難しいです。

人間にとっては些細なことでも、猫にとっては大きな問題であることも少なくありません。愛猫の行動などを注意深く観察し、ストレスの原因を探ってみてください。

以下に、猫がよく遭遇するストレス源の例を挙げます。

  • 生活音:掃除機、洗濯機、外の工事、犬の鳴き声など。
  • トイレ:清潔でない、設置場所が気に入らない、狭いなど。
  • 居場所:隠れる場所、落ち着ける場所がない。

4. ケガに注意

ベンガルは好奇心旺盛で活発な性格の子が多く、棚などの高いところにもよく登ります。
通常、猫はある程度高い場所からも安全に着地することができます。

しかし、滑り落ちたり、家具の隙間に足を挟んだりした場合はケガをしてしまうこともあります。
実際に、「外出先から帰ってきたら、愛猫が棚の間に挟まっていて手を骨折していた」という事例もありました。

猫が登れる場所は広く確保し、家具の隙間を無くすなどの対応が必要です。

5. 異物誤飲にも注意

好奇心旺盛なベンガルでは、異物の誤飲にも注意してください。
特に、ひも状のものは、猫としても遊ぶのに楽しく、うっかり飲み込んでしまうことがあります

留守にする際などには、あらゆるものを愛猫の手の届かない場所にしまうのがいいでしょう。
その代わりに、留守中は愛猫が退屈しないように、飲み込むリスクの低いおもちゃや、運動できるスペースを用意してあげましょう。

まとめ

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ベンガルは本当に美しい猫種で、一目惚れしてしまう方も多いと思います。
猫を家に迎え入れる前に病気などについてもしっかりと考えていただき、予防に努めることで、猫の健康を守ってあげましょう。

【猫種クイズ】野生的な模様も魅力!ベンガルの歴史や性格とは?

ベンガルは、野生的な外見、スレンダーでしなやかな体型、利発そうな目つきなど、人を惹きつける魅力をたくさん持ち合わせています。しかし、その歴史や、特徴、性格などを詳しく知らないという方も多いかもしれません。

本記事では、ベンガルについてクイズ形式で解説していきます。

それではさっそく、ベンガルクイズにチャレンジしてみましょう!
Q.1 ベンガルの歴史について正しいのはどれ?
正解です!
不正解です!
正解は「病気の研究に用いられた」です。
ヒトの白血病の研究のために、ベンガルヤマネコとイエネコが交配されて生まれたのがベンガルの基礎となった猫です。猫の白血病とヒトの白血病は経過が似ているため、メカニズムの解明が試みられましたが、この研究はうまくいきませんでした。

Q.2 ベンガルについて「誤っている」のはどれ?
正解です!
不正解です!
正解は「水に濡れるのを嫌がる」です。
イエネコとしては珍しく、ベンガルは水に濡れることを嫌がりません。水遊びを好む子も多いようです。

ヒョウのような斑点模様をもち、短毛のシングルコートです。そのため、ブラッシングを頻繁に行う必要はありません。しかし、ブラッシングはスキンシップにもなるため、週に一度程度はお手入れをしてあげましょう。

ベンガルは活発なため、動き回ることで目にホコリやウイルスが入り、角膜炎を起こしやすい猫種です。放置すると失明することもありますので、症状に気づいたら早めに動物病院を受診しましょう。
Q.3 ベンガルの性格について「誤っている」のはどれ?
正解です!
不正解です
正解は「気性が荒い」です。
ベンガルは、野生的な見かけをしていますが、おとなしく、ケンカもあまり見られません好奇心旺盛で人懐っこく、甘えん坊な性格をしています。

成猫になっても活発に動き回り、運動量は非常に多いため、広いスペースとキャットタワーを用意してあげましょう。
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ベンガルはヒョウ柄の被毛、スレンダーでしなやかな体形、小さな頭と利発そうな目つきなど、人を引き付けるような魅力をたくさん持ち合わせています。 「飼ってみたい!」「なでてみたい!」と思ったことがある人も多いのではないでしょうか。 猫の人気ランキングなどでも常に上位にいることから、とても人気のある猫であることがわかります。 今回の記事では、さまざまな魅力を併せ持つ猫種、ベンガルについてご紹介します。

ベンガルの基本情報

こちらを見るベンガル

ベンガルの特徴

比較的、小さいくさび形の頭に、やや大きめの立ち耳、幅の広い鼻筋、目はアーモンド型の上向きと言えます。 足の長さは標準的で、力強く、筋肉質でありながらスリムな体形をしています。そして、細く長い尻尾を持っています。 全身を覆う被毛は密集していて、柔らかめです。ヒョウやジャガーの様な斑点模様の被毛を持ちます。 毛色は大きく分けてブラウン、スノー、シルバーの3種類があり、模様はスポッテッド(ヒョウ柄のブチ)とマーブル(うずまき状のシマ模様)の2種類があります。

性格は?

野生的な見かけによらず、温厚で甘えん坊な性格をしています。 おとなしく、ケンカもあまり見られませんが、運動量は非常に多く、飼い主を振り回します。 また、イエネコとしては珍しく、水にぬれることを嫌がりません。水遊びを好む子も多いようです。また、高いところを好む傾向にあるようです。

飼う上で気をつけること

食事と運動

子猫、若猫時代に限らず、成猫となってもベンガルは活発に動き回ります。部屋の中を走り回り、高いところに駆け上がり、そこから飛び降りてみたり、と動くことが大好きです。 そのため、頑丈なキャットタワーと広いスペースを確保してあげてください。割れ物や壊れ物、猫の手に触れたら面倒なものは、戸棚の中など、手の届かないところにしっかりとしまいましょう。 また、日々の運動で消費するカロリーをしっかりと補い、かつ肉体的な成長をサポートできるような食事をあげてください。

お世話

短毛で、シングルコートのため、ブラッシングを頻繁に行う必要はありません。手入れが楽で、家の中に抜け毛が散らばる様なことも少ないでしょう。 甘えん坊ぶりがすごく、外出の邪魔をしたり、寝ているときに体の上で暴れまわったりということがよくあるそうです。たくさん遊んであげることも必要ですが、甘やかし過ぎには注意しましょう。

気をつけたい病気

角膜炎

角膜が炎症を起こす病気です。 ベンガルは活発であるために、動き回っている最中に、目にホコリやウイルスが入ってしまい、発症してしまうようです。 症状としては、涙や目ヤニの増加、目の痛み、瞳のにごり、まばたきの増加などが考えられます。治療は点眼薬や内服薬によるものが多いですが、発見が遅れて重症化すると外科手術が必要となる場合もあります。 目の異常は放っておいて重症化すると、失明も考えられるため、症状に気がついたら、なるべく早く動物病院の診察を受けるようにしましょう。

ピルビン酸キナーゼ欠乏症

近年、明らかになった猫の遺伝性疾患です。 ピルビン酸キナーゼという、赤血球細胞のエネルギー代謝で重要な役割を果たす酵素の欠損によって、赤血球が破壊されて溶血性貧血を起こします。 症状としては、断続的な軽い貧血、けん怠感、食欲不振などが考えられます。 有効な治療方法はまだ見つかっていません。ごくまれではありますが、命に関わるほど重症化することもあるようです。

おすすめYouTubeチャンネル

にゃんたまHOUSE

ベンガル猫たちの活発で面白おかしい日常風景を切り取った動画をアップしているチャンネルです。 いつでも遊びざかりなベンガルたちの様子をのぞくことができます。 https://www.youtube.com/user/tama09160415

BENNGARUYURI

ベンガルの爪切りや夕食、おもちゃで遊んでいる様子をのぞくことができます。 ホームビデオのような距離感の動画なので、ゆったりとくつろいで見ることができますよ。 https://www.youtube.com/user/BENNGARUYURI

最後に

眠るベンガル 今回はベンガルについて紹介させていただきました。 比較的、病気の少ないネコということもあり、体力と遊ぶことのできるスペースがある場合は、初心者の方にもオススメの猫種です。 ベンガルの魅力を詳しく知りたい方は、ぜひYouTubeチャンネルで動くベンガルを見てみてくださいね。YouTubeで飼育の様子を見ることは、どういう動きをするかもわかりますし、生活のイメージがつきますのでオススメです。飼育前にチェックしてみてはいかがでしょうか。

純血種の猫がかかりやすい?代表的な遺伝性疾患を5つ紹介

純血種の猫は病気が多いとよく言われていますよね。 純血種は近親交配で生まれてくる個体が多いため、先天的疾患を持って生まれてくることが多いのです。 猫種によってかかりやすい病気は変わってきますが、純血種がかかりやすい病気にはどのようなものがあるのか、代表的なものを紹介していきたいと思います。

遺伝性疾患とは

薬 遺伝性疾患とは、生まれつき持っている疾患のことを言います。 生まれてからすぐに症状が出て、遺伝性疾患とわかる場合もありますが、少し時間が経ってから発症がわかることもあるので、心配な場合は遺伝子検査が必要になることもあります。

近親交配の影響

純血種に遺伝性疾患がつきものである理由は、種の特徴を維持するための近親交配が理由としてあげられます。 近親交配は一度発生した病気の原因遺伝子を排除しにくいこと、特に突然変異の個体を人為的に繁殖する場合は、血筋が濃すぎるために、隠れていた原因遺伝子が顕在化しやすいということもあります。 これは猫に限った話ではなく、犬でも同じです。そのため、猫でも犬でも、ブリーダーさんから譲ってもらう場合は、そのブリーダーさんがどこまで遺伝に関する知識があるのか、きっちりと見極めることが重要になってきます。

代表的な遺伝性疾患

赤血球ピルビン酸キナーゼ欠損症

アビシニアン なかなか馴染みのない病名かもしれませんが、赤血球ピルピン酸キナーゼ欠損症とは、赤血球の寿命が短くなることで貧血になってしまう病気です。 赤血球ピルピン酸キナーゼ欠損症は予防することができず、治療法がないため、発症すれば寿命は4年ほどと言われています。 赤血球ピルピン酸キナーゼ欠損症の主な初期症状は以下の通りです。
  • 運動をしたがらない
  • 元気がない、疲れやすい
  • 粘膜が青白い(まぶたの裏、口の中など)
  • 頻脈
  • 貧血
  • 脾腫、肝臓腫大
  • 黄疸 など

代表的なかかりやすい猫種

アビシニアン、ソマリ、シンガプーラ、ノルウェージャンフォレストキャット、ベンガルなど

多発性嚢胞腎(のうほうじん)

ペルシャ 多発性嚢胞腎とは、腎臓の中に嚢胞と呼ばれる液体の詰まった袋が発生し、成長とともに大きくなり腎臓の機能を低下させてしまう病気です。 幼い頃から緩やかに進行していき、7〜10歳ごろに腎不全を引き起こしてしまいます。症状が緩やかであることから、気づかないこともあるようです。 この病気も予防することができないため、症状を和らげるため対症療法を施し、腎臓の健康な部分をできるだけ維持させることが必要になります。 親が多発性嚢胞腎の原因遺伝子を持っている場合、50〜100%の確率で発症する遺伝性の疾患です。 多発性嚢胞腎の症状は以下の通りです。
  • 食欲不振
  • 多飲多尿
  • 体重減少

代表的なかかりやすい猫種

ペルシャ、アメリカン・ショートヘア、スコティッシュ・フォールド

肥大型心筋症

メインクーン 肥大型心筋症は、左心房の壁が中心に向かって分厚くなってしまうことで心機能に障害が出てくる病気です。 この病気になると、心房の内側が狭くなり、血液を貯められなくなるため血液を十分に送り出せなくなってきます。 血液が滞ると血栓もできやすくなり、命の危険があります。 肥大型心筋症もやはり治療法はありませんので、なるべく早期に発見することが望ましく、対症療法を施して進行を遅らせます。 初期症状は以下の通りです。
  • 息切れ
  • 呼吸困難
  • 口で息をする

代表的ななりやすい猫種

メインクーン、ペルシャ

骨軟骨形成不全症

スコティッシュフォールド こちらの病名は聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。 骨軟骨形成不全症は、現在人気の猫種、スコティッシュフォールド特有の病気です。 骨軟骨形成不全症になると、手足やしっぽの関節部に骨瘤(こつりゅう)と呼ばれる軟骨の「こぶ」ができます。 この「こぶ」の部分は痛みを伴います。軽度であれば「他の猫より大人しいな、あまり動かないな」程度で済みますが、歩くことが困難になってしまうこともあります。 主な初期症状は以下の通りです。
  • 関節が腫れる
  • 変な歩き方をする
  • しっぽが短く変形する
  • 足や手を痛がる
  • ジャンプなど激しい動きをしなくなる…など

代表的なかかりやすい猫種

スコティッシュフォールド

筋ジストロフィー

筋ジストロフィーとは、筋骨格を形成するのに必要な「ジストロフィン」が欠如することで、全身の筋肉が萎縮して歩行や運動が困難になる病気です。 進行性のため、徐々に症状が重くなり、最終的には動けなくなってしまいます。 この病気も予防法や完全な治療法が見つかっていないため、症状を遅らせてなるべく苦痛を緩和させてあげることが必要になります。 幼少期に発症することが多く、雄がかかりやすいと言われています。 主な症状は以下の通りです。
  • 筋肉が硬くなっている
  • 筋肉が震えている
  • 手足が肥大化している
  • 舌が肥大化している
  • よだれを垂らしやすい
  • 不自然な歩き方…など

代表的なかかりやすい猫種

短毛種、デボンレックス

気をつけるべきこと

病院 繰り返しになってしまいますが、猫種によって差はあれど、純血種は遺伝性疾患がつきものです。 飼い始めてから思いもよらぬ苦労をして飼い主も猫も不幸にならないためには、特定の飼いたい猫種がいる場合、その猫種特有の病気や、習性などの知識を学ぶことが大事になってきます。 また、一般的に病気になりやすい猫種であっても、なるべく病気を発症しないような交配を心がけているブリーダーの方もいます。 猫の遺伝性疾患は、犬に比べるとまだ研究が進んでいないそうですが、まず購入者である飼い主が知識なしに飼わないようにすると心がけることが、少しでも状況を良くする手がかりになるのではないでしょうか。

スコティッシュフォールドの例

スコティッシュフォールドであれば、親が「折れ耳×折れ耳」から生まれた子は高確率で骨軟骨形成不全症になってしまうことがわかっているため、飼う前に両親とも折れ耳でないことを確かめた方が良いでしょう。

終わりに

手の中の猫 猫をお迎えしようと考えた時、一人暮らしはダメなどの制約がある保護猫譲渡会を諦めて、ペットショップを考える方も未だ多くいらっしゃると思います。 飼えるハードルが少し低い分、一目惚れの出会いだけでなく、その先ずっと面倒を見るということも踏まえてお迎えできると良いですね。