猫の気持ちが分かる?機嫌が良いサイン・友好的なボディランゲージ

猫を飼っている人なら、一度は「もし猫と喋ることができたら、どんなに楽しい会話ができるだろう?」と考えたことがあるのではないでしょうか。筆者も猫を飼っているのですが、一度のみならずいつもそんなことを考えています。

しかし、猫に限らず、動物同士の意思疎通(コミュニケーション)は、お互いの仕草や行動(=ボディランゲージ)で伝え合っていると言われています。

そのため、猫が何を考えているのかを知るためには、その行動をよく観察し、理解することが必要なのです。

今回は、猫の気持ちを読み取るヒントとして、機嫌が良い状態・友好的な態度としてよく見られる表情や仕草、鳴き声をまとめてみました。

【顔の表情】編

猫の表情は、感情を大きく映し出します。
そのため、感情をよく観察することで、猫の気持ちを推察することができるのです。

<見るべきポイント>
耳:角度や向き、立っているか
目:瞬きや大きさ、瞳孔が開いているか
ヒゲ:角度や向き、ピクピクしているか
口:歯や舌を出しているか、口を開いているか

①平常心の表情

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耳が正面を向いてピンと立ち、ヒゲが極端に前に張ったり後ろに倒れたりしていない状態です。
また、目も穏やかで、目を細めたり、瞬きを繰り返します。

猫の機嫌が良くない時を知るには、この平常時の顔と比較してみると良いでしょう。

②リラックスしているときの表情

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目や口を閉じて、ヒゲをだらんと下げるような表情をします。
これは、周囲に外敵や危険なものがなく、警戒を解いている状態です。

一見、眠っているようにも見えるほど、リラックスしていることが伝わる表情です。

③興味しんしんな表情

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興味の対象の方向に耳がピンと立って、瞳孔が丸く広がり、少しでも多くの情報を対象から得ようとします。
ヒゲ袋がふくらみ、ヒゲも前方にピンと張っており、「何だろう?」「遊びたいな!」という気持ちを表しています。

新しいおもちゃや見慣れないものを前にしたときに、この表情がよく見られます。

④嬉しいときの表情

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左右のヒゲがやや上向きにピンと張った状態は、猫が「うれしい」と感じているときです。
ヒゲの角度は、ちょうど時計の針が10時10分になったときの角度と言われています。

他にも、目を細めていたり、耳がピンと立っているなども、猫が嬉しいときの表情です。

【からだ全体・尻尾】編

猫の表情だけでなく、体や尻尾の動きにも猫の表情が表れます。

そのため、猫がどのような仕草をしているのか観察してみることで、猫の感情をより深く知ることができます。

①嬉しいときの仕草

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尻尾をピンと立てて、足元にすり寄ってくるときは、非常に機嫌が良い状態です。

「とても好き」「信頼している」「甘えたい」というような飼い主さんへの気持ちが高まった際に、このような仕草をします。

さらに尻尾やお尻の付け根を小刻みに震わせたり、甘噛みしてくることもあります。

②リラックスしているときの仕草

ヘソ天

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目の前でお腹をゴロンとしてくれたときは、リラックスして機嫌の良いときです。
お腹は猫にとって弱点なので、相当信頼していて、警戒を解いた状態でなければ見せてくれません。

香箱座り

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香箱座りなどをしている場合も、近くにいる人を信頼しリラックスしている状態です。

香箱座りとは、前足を胴体の下にうまく折りたたんで座っている状態です。危険がせまっても前足がすぐに出せないため、リラックス度はかなり高いと見て良いでしょう。

ですが、同じ仕草でも日向ぼっこに夢中で寝っ転がっている場合は、一匹の世界で楽しんでいることもあります。邪魔されるのを嫌がる場合もあるので、構わずにそっとしてあげた方が良いかもしれません。

【鳴き声】編

猫種によって声質も変わってくるため、判別が難しいところではありますが、鳴き声も猫の感情を知るヒントとなります。

その鳴き声の種類も非常に多いですが、聞き分けることができれば、表情や仕草以上に愛猫の気持ちを理解してあげられるでしょう。

①短く「ニャッ」

人間でいうと、軽く「よっ」という挨拶するときや、「はい」など返事するときのような鳴き声です。

猫の名前を呼んだ時に、この鳴き方で返事をされたことがある飼い主さんもいるのではないでしょうか。
飼い主さんの呼びかけに反応してくれていることからも、しっかりと信頼関係を築けているといえます。

②「ゴロゴロ」

猫の機嫌の良さを測る指標としては定番の、喉をゴロゴロと鳴らす声があります。

非常にリラックスした状態のときのほか、具合が悪いところを治すためにも鳴らすことがあります。

また、猫は生後9日ほどでやっと音が聞こえ始めますが、その後も聴覚がまだ不安定な時期に母猫と「ゴロゴロ」でコミュニケーションすると言われています。

③長く伸ばす「ニャーン」

「猫撫で声」とも言われるように、尻尾を立てて甘えてきたなら、それは絶大な信頼を寄せられている証拠です。

④口を閉じて「ンー」

口を閉じてンーと鳴くときはおねだりの声です。
よく見知った猫同士はこの「ンー」でコミュニケーションします。

まとめ

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猫と人間は別の生き物で、それぞれ独自の言語を持って生きています。
そのため、コミュニケーションをとっていくためには、こちら側のルールを押し付けるのではなく、まずはよく観察することが大切です。

猫は、人間とは違う方法で感情を表現するため、その表情や仕草が示す猫の気持ちを理解してあげることで、より信頼関係を構築できるでしょう。

また、こちらの記事で紹介したものは例であり、必ずしも全ての猫に当てはまるわけではありません。愛猫の特性をよく知り、よく観察して複合的に判断していくことが一番ではないかと思います。

猫の気持ちが分かる?機嫌が悪いサイン・攻撃的なボディランゲージ

猫ってたまに、機嫌がいいのか悪いのかよくわからないことがありますよね。
猫は気まぐれな動物だと知られているように、猫はその感情を直接表現することが少ないです。

筆者も、飼っている猫がじっとしているのでさりげなく撫でたら、突然本気で噛まれたり引っかかれてしまったことがあります。

猫の気持ちを読み違えて、「構って欲しくないときにばかり構ってくる人」と猫に認識されてしまっては困りますよね。

そこで、今記事では、機嫌が悪いとき・攻撃的な態度でよく見られるボディランゲージを、顔の表情、体の動き、そして鳴き声の三つからまとめてみました。

【顔の表情】編

猫の感情を読み解く際には、その表情に着目することが有効です。

特に、怒っていたり警戒している際には顕著に表れるため、よく観察してみましょう。

<見るべきポイント>
耳:角度や向き、立っているかなど
目:瞬きや大きさ、瞳孔が開いているかなど
ヒゲ:角度や向き、ピクピクしているかなど
口:歯や舌を出しているか、口を開いているかなど

①平常心の表情

屋外、まっすぐこちらを見つめる猫
耳が正面を向いてピンと立って、ヒゲが極端に前に張ったり後ろに倒れたりしていない状態です。
また、目も穏やかで、目を細めたり、瞬きを繰り返します。

猫の機嫌がよくない時を知るには、この平常時の顔と比較してみるといいでしょう。

②警戒しているときの表情

警戒する猫
耳が横に寝たり、ヒゲが後ろに向いているときは、警戒している態度です。

真昼でも瞳孔が開き、目を見開いていることが多いです。

急に触ろうとしたり、驚かせてしまうと、威嚇・攻撃されたりする可能性があります。
恐怖を与えてしまっていることもあるため、下手に刺激しないようにしましょう。

③恐怖を感じているときの表情

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耳が完全に後ろ向きにぴったり寝てしまい、瞳孔は大きく開いて、ヒゲがピタッと後ろにそってしまっているときは、強い恐怖を感じているときです。

筆者の飼っている猫は、子猫のころに掃除機をかける音にびっくりして、よくこうなっていました。

④威嚇・攻撃しているときの表情


耳を完全に後ろ向きに寝かせ、牙をむき出しにしているときは、敵意を感じたり、恐怖心を感じているときです。

それに加えて恐怖心が強い場合は、瞳孔が開いたりヒゲが後ろにそったりします。

これ以外にも、敵意を感じさせるような思い当たる行動がないのに威嚇をされた場合は、猫が怪我をしていたり病気をしている場合もありますので、注意が必要です。

【からだ全体・尻尾】編

なかなか気づきにくいかもしれませんが、猫の体や尻尾の動きにも、その感情が表現されています。
特に尻尾は犬と同様、感情によってその動きが大きく変わるため、一つの判断基準となりえます。

①警戒、恐怖しているときの体の特徴


恐怖を感じているときは、体を伏せ、尻尾を丸めたり胴体の下に入れて体全体を小さく見せます。
「自分はあなたよりも弱いです」という意思表示でもあるようです。

また、急所であるお腹を地面につけて隠し、亀のように防御の姿勢に入っているとも言えます。

②威嚇・攻撃しているときの体の特徴

威嚇する茶トラ猫
威嚇・攻撃状態のときは、牙を剥き、尻尾、全身の毛を逆立たせます。

これは、恐怖を感じている時に体を小さく見せるのとは逆に、敵に対して体を大きく見せようとしているためです。

③尻尾を素早くパタパタと振っている

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猫の尻尾の動きと心の動きは連動しています。
穏やかな気分であるほどゆったりと動き、イライラしているとせわしなく動くようになります。

激しく動いている場合には、機嫌が良くなかったり、興奮しているサインなので、近寄らずにそっとしてあげましょう。
また、小刻みにピクピクと動いている際には、緊張状態にある場合が多いです。

【鳴き声】編

研究によると猫は14〜20種ほどまで声を鳴き分けているそうです。
顔の表情からも感情を読み解くことができますが、鳴き声にも大きな変化が現れます。

鳴き声には猫の感情が色濃く表れるため、機嫌が良いのか悪いのかを判断する際の鍵となるでしょう。

①「ウーウー」

警戒しているときや威嚇しているときに出る唸り声です。
怒っているように聞こえますが、実際には恐怖心や不安の表れだとされています。

その他、具合がよくないときにも出すことがあったり、遊んでいる最中に興奮しすぎて唸ることもあります。

②「シャーッ、フーッ」

喧嘩のときなどに威嚇をする声です。一説では、蛇の声を真似しているとも言われています。

猫同士で喧嘩をする時の他にも、機嫌が悪いときや具合が悪いときなどに、飼い主に向かって威嚇することもあります。

無理に近寄ったり触ったりせず、遠くからそっと見守ってあげましょう。

まとめ

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猫が機嫌を損ねたときの豹変ぶりというのは、体が小さいながらも迫力があるものですよね。

むき出しになった牙の鋭さやその獣らしい表情に、ペットとしてすっかり人類と親密な関係を築いてきたとはいえ、やはり自然の動物なのだなという気持ちが改めて思い起こされます。

猫は案外表情豊かなので、機嫌が良いときの何気ない変化よりも、悪いときの方が一目瞭然、わかりやすいかもしれません。

こちらの記事で紹介したものはあくまで例であり、必ずしも全ての猫に当てはまるわけではありません。飼い猫の特性をよく知り、よく観察して複合的に判断していくことが一番ではないかと思います。

普段の飼い猫の様子をもっとよく見てあげるきっかけになれば嬉しいです。

猫のひげを切るのはNG!猫のひげの6つの役割と病気のサインとは

猫のひげはとても大切なものだから切ってはいけない、ということはみなさんもご存知だと思います。

では、猫にとってひげはどのような役割を果たしており、どれくらい大切なものなのでしょうか?ひげが抜け落ちてしまう場合は病気のサインかもしれません。

今回は猫のひげについて詳しく解説します。

猫のひげは全身に生えている

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猫のひげ、といえば口の左右に生えている長い数本を思い浮かべますよね。
愛猫の顔をじっと観察してみると、口の左右だけではなく、目の上やアゴの下にもひげが生えていることに気がつくと思います。

猫の顔には全部で5カ所にヒゲが生えており、顔の部位ごとに名称がついています。愛猫の顔を見ながらチェックしてみてください。

猫の顔のひげの部位
上毛(じょうもう):目の上の眉毛のようなひげ。約6本。
頬骨毛(きょうこつもう):頬骨の上・目の横下あたりのひげ。生えていない猫もいる。1~2本。
上唇毛(じょうしんもう):頬に生えるいわゆる猫のひげ。長く数も多い。約16本。
口角毛(こうかくもう):口の端の短めのひげ。1~2本。
頭下毛(とうかもう):アゴの下にの短いひげ。数本。

さらに、手根球と呼ばれる前足の少し離れた肉球の周りにも3〜4本のひげが生えています。個体差はありますが全身のひげを合計すると50〜60本ほどあるようです。

猫のひげは動かすことができるセンサー

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猫のひげは「触毛」あるいは「洞毛」と呼ばれ、被毛とは区別されています。人間のひげは体毛ですが、猫のひげは立派な感覚器官で、筋肉に繋がっているため自在に動かすことが可能です。

他の被毛よりも長く深く生えており、根元にはたくさんの神経が通っています。従って、ひげに何かが触れると神経を通って脳に伝わる仕組みになっています。全身に生えたひげは周りの情報を察知するセンサーのような働きをしているのですね。

猫のひげの役割とは?

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生まれたばかりの子猫でもひげは立派に生えています。猫にとって、ひげは生きるためにとても大きな役割を果たしているからです。

では、猫のひげには具体的にどのような役割があるのでしょうか?猫のひげの役割を6つご紹介します。

①平衡感覚を保つ

人と比べて視覚の弱い猫は、ひげによって平衡感覚を保っています。
狭く不安定な場所や高いところでも下に落ちることなく歩け、暗い場所でも視覚に頼らずに行動できるのはひげのおかげなのです。

②空間を認識する

ひげの先に触れるものを感じ取ることで、空間の広さや形を認識することができます。
猫は顔が通る広さであればどんな隙間も通れると言われていますが、まず顔を入れてみて、ひげを使って隙間の広さを確認しています。(肥満気味の猫は顔が通っても体が通らないことも!)

③気流や湿度を探知する

猫のひげは非常に繊細なため、わずかなをも察知します。どの方向からどのくらい強い風が吹いているのかを感知することで、獲物や天敵の居場所を認識することができます。このため、暗い中でもネズミを捕まえることができます。

また、猫のひげは湿度も感知します。
低気圧が近づき湿気が多くなると、ひげに水分が付きダランと下がり、ひげの機能が低下してしまいます。それを防ぐために猫は顔とひげを洗い、ひげのハリを保とうとします。

「猫が顔を洗うと雨が降る」ということわざがありますが、まさにこの猫の習性を表しています。

④獲物の状態を察知する

猫のひげは獲物の匂いや音など、空気の微弱な振動をも捉えることができます。前足に生えているひげも獲物を追う際に使われているようです。

獲物を追っている最中はひげが前方に向かって伸びるため、獲物との距離を察知し、素早く攻撃することができます。

また、猫が獲物を口に加えると、ひげが獲物を包み込むようにしてその状態を確認します。ひげの感覚で獲物が生きているかどうかを見極め、急所をひと噛みすることができます。

⑤目を保護する

猫の目の上のひげはまぶたの神経とつながっています。ひげに刺激を感じると素早くまぶたを閉じて目を守ります。
また、小さなゴミを吸着し目に入ることを防ぐこともあるようです。

⑥感情を表す

猫のひげから感情を読み解くことができます。
尻尾などと合わせて、猫のボディランゲージを観察してみてください。

  • 下向き:リラックスしている時、あるいは体調が悪い時
  • 上向き:嬉しい時
  • 前向き:何かに興味を持っている時
  • 後ろ向き:怖い・びっくりしている時(餌を食べる時、水を飲む時にも汚れないように後ろ向きになります)

繊細で重要な猫のひげを切る・抜くは絶対にしてはダメ!

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ひげは猫が生活する上でとても大切な器官の一つです。そんな猫のひげを切ったり抜いてしまうと、平衡感覚が鈍り、壁にぶつかったり暗闇で思うように動くことができなくなったりしてしまいます。

また、猫のひげは深いところから生えており、根元には神経や血管が通っているため、引っ張って抜くと痛みを感じます。
ひげが急になくなることで動くことに自信をなくしたりショックを受けたりしてしまう可能性もあるので、切ったり抜いたりすることは決してしないでください。

冬の間はストーブでひげの先が焦げてしまうこともあるので、猫とストーブの距離が近づきすぎないように注意しましょう。

猫のひげが抜ける・切れるは病気のサイン?

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猫のひげは半年に一度、換毛期に合わせて自然と生え変わりますので、数本落ちているのを見つけても問題はありません。

しかし、大量に抜け落ちていたり切れていたりする場合は以下に上げるような病気の可能性が高いです。早めに動物病院で診てもらいましょう。

猫にきび(猫ざそう)

食べかすや水分などが皮膚に残ることで、皮膚の常在菌が異常繁殖して炎症を起こします。
他にも食器などの雑菌繁殖、アレルギーなど様々な原因があります。

初期は皮膚に黒い小さな斑点が現れます。悪化すると皮膚に赤い斑点ができ、痒がる仕草を見せます。この時に毛やひげが抜けることがあります。さらに悪化するとただれたり出血することがあります。

初期の時点であれば、湿らせた暖かいタオルで拭いたり、猫用シャンプーで体を洗うことで治ることがあります。
しかし、ひげが抜ける場合はすでに悪化しており、炎症や細菌感染を併発していることが多いため、すぐに動物病院を受診してください。

猫エイズ(猫免疫不全ウイルス感染症)

猫エイズウイルスに感染することで発症し、徐々に免疫力が低下して病気にかかりやすくなります。口内炎や下痢、あるいは他の重い病気を併発する危険性があり、その中にひげが抜ける症状も含まれます。

治療法が確立されていない病気ですが、室内飼いの猫で、野良猫などの猫エイズウイルスを持つ猫と接触する(咬まれる)可能性がなければ感染するリスクはほとんどありません。

一方、外飼いの猫や、保護した猫を多頭飼いする場合は感染の可能性が高くなるため、必ずワクチンを接種しましょう。

ストレス

猫が強いストレスを感じると、血行が悪くなり毛やひげが抜け落ちることがあります。動物病院に行って、病気の可能性がない場合はこのストレス性の脱毛が疑われます。
ストレスの原因を突き止め、猫の環境を改善しましょう。

まとめ

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猫のひげには驚くほどたくさんの機能と役割があります。

猫にとってのひげは、人間にとっての髪の毛や髭などの体毛とは全く違ったものです。猫が生きるために重要な感覚器官なので、決して切ったり抜いたりすることはしないように、大切に扱ってあげてください。

猫のものぐさ感情表現?よく見られる尻尾のボディランゲージ7つ

猫を飼っている人なら経験があるかもしれませんが、猫が窓際などでじっとしている時に名前を呼ぶと、鳴き声の代わりに尻尾だけを動かして返事をしてくれることはありませんか?

筆者も猫を飼っているのですが、このいかにも猫らしい、ものぐさな返事にいつも癒されています。また猫の尻尾は、呼びかけに応じるためだけでなく、動かし方によって感情を表しているとも言われます

今回はそんな猫の尻尾の役割と、感情表現の読み取り方を紹介していきたいと思います

猫の尻尾の役割とは

植え込みを歩く猫
猫の尻尾には、大きく分けて4つの役割があります。

1.感情を表現する

猫の耳・ヒゲ・目など、顔の表情以外に、尻尾もさまざまな感情表現の役割を担っています。

2.バランスを保つ

猫が高い所から低い所へ移動するときなどに、尻尾が意外と役立っています。素早く尻尾を振ることで骨盤の位置を安定させたり、足場の不安定な場所でバランスをとったりしています。

3.マーキング

猫の尻尾の付け根には臭腺と呼ばれる独特のニオイを分泌するところがあります。ニオイを自分のテリトリー(縄張り)内の物や人に擦り付けて、安心感を得ます。

4.保温

尻尾の長い猫は、尻尾を丸めて体に巻きつけ、マフラーのように体を温めるために使うことがあります。

猫の尻尾による感情表現

びっくりしてる猫
猫の尻尾による感情表現はさまざまです。

必ずしもこれに当てはまるわけではないパターンもありますが、代表的なものを7つ紹介いたします

1.垂直にピンと立てている

尻尾が垂直にピンと立っているときは、うれしい気持ちや、好意を表しています。人間に対し尻尾をピンと立てた状態で近づいてきたら、甘えていると考えて良いでしょう。

猫同士では、挨拶としてお互いの好意を表現し合っていることもあります。

2.ゆっくり左右に振る

撫でてもらっているときや外の風景を眺めているときなどに、尻尾を大きく左右に振っている場合は、リラックスして気持ちがいいと感じています。

3.素早く左右に振る

小刻みに素早く左右に振っているときは、イライラしていたり、落ち着かない気持ちを表しています。

撫でている最中に急に尻尾を素早く振り始めたら、「もう十分です」のサインかもしれませんので、注意が必要です。

4.足と足の間に挟む

恐怖を感じ、気持ちが萎縮している状態です。怒られたときや自分が相手よりも立場が弱いと感じたときに、自分を小さく見せようとするため、このような仕草をするようです。

抱っこをしたとき、尻尾を足と足の間に挟んでいるようなら、猫は恐怖を感じているかもしれません。しつこくせず離してあげたほうが良さそうです。

5.先っぽだけ小さくパタパタと動かす

鳴き声を出さずに、呼びかけに応じるパターンです。じっと外を眺めている最中や、眠りかけているときに呼びかけると、この反応が見られることが多いようです。

6.ダランと下げている

落ち込んで元気がないという気持ちの表現です。または、病気などで元気が出ないために、ダランと下げている場合もあります。少し様子を見てあげてください。

7.膨らませている

攻撃態勢に入り威嚇をしている状態です。驚いたときにも膨らませます。毛を逆立たせ、自分を大きく見せようとしています。尻尾を膨らませる前に、尻尾を山形にすることもあります。

尻尾が短い猫の場合

  • 嬉しい・・・お尻が上がり気味で、小刻みに震えている
  • 落ち込む・萎縮・・・尻尾のあるあたりの毛が寝ているetc

猫種などによっては、尻尾が短く、大きな動きが読み取れないということもありますね。

尻尾の長い猫と基本的には動きは同じであるため、その振り幅が狭くなっただけと考えれば、読み取りやすくなります。

お尻全体の毛の具合なども気にしたり、尻尾以外のボディランゲージも組み合わせて、「今どんな気持ちなのかな」と分析してみると、だんだん分かってくることがあるかもしれません。

尻尾を触ったり引っ張るのはNG!

biting-cat
猫の尻尾には、尾骨神経が通っており、それによってしなやかな動きができるようになっています。

猫の腰や尻尾の付け根から骨盤神経、陰部神経、下腹神経、坐骨神経、など排泄や歩行に関わる大事な神経が集まっています。これらの神経が部分的に尾骨神経と繋がっています。

尾骨神経を損傷すると、これらの神経の束にまで影響が及び、排泄困難などに陥ることもあります。

猫の尻尾を引っ張ったりするのは絶対にNGです

あくまで目安

cat-grooming
以上、猫の尻尾の役割と、よく見られる尻尾の感情表現を7つご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?

日本のことわざでは「有っても無くても猫の尻尾」などと言われてしまっている猫の尻尾ですが、あったらあったで、きちんと役割があるのです。

尻尾だけで判断できないこともありますので、その他のボディランゲージも合わせて見てみることをおすすめします

飼い猫とのコミュニケーションがよりスムーズになると良いですね。

犬の気持ちを読み解くボディランゲージとは?

人間同士のコミュニケーションは会話がメインですが、犬同士がコミュニケーションを取る時は、ボディランゲージと呼ばれる体の動きで喜怒哀楽を表現しています。

つまり、日頃の犬の動きをよく観察し、このボディランゲージを読み解く事ができれば、その時、犬がどのような事を考えているのか、私達人間も少しは理解できるようになるのです。今回はそんなボディランゲージの読み方を見ていきたいと思います。

なぜ、ボディランゲージか?

なにかに注目するパピー
犬はボディランゲージで会話する生き物と言われています。人間のように話をすることができないため、子犬の頃から、親兄弟とは全身の体の動きを使って会話をしています。

挨拶もそうですよね?犬同士がお互いに鼻を合わせて匂いを嗅ぎ合います。これは、匂いにより、お互いが知り合い同士なのか、または初めて合うのかを確認していると言われています。また、匂いにより相性を確認しているとも。相手の体の上に乗るマウンティングもそうです。犬同士の優位性を表しているため、マウンティングされる側(乗られる方)は、相手の方が優位であることを認めたくない場合は、それを拒否しようと必死に抵抗します。

このように、犬が取る行動の一つ一つは何かしらの意味を持っている事が多いため、これの意味を知ることができれば、日頃の生活の中で、少しは犬の気持ちが理解できるようになるのです。とは言え、犬のボディランゲージを正確に読み取るというのは、数多くの訓練を積んだドッグトレーナー等のプロフェッショナルでも、とても難しいことです。それは、挨拶のように、目に見える行動だけではなく、匂いや音等をヒントにしていることもあります。また、人間同士であっても、会話の中で誤解が生じることもあるくらい、他者とのコミュニケーションは難しいものです。ですから、人間ではない犬の気持ちを、私達人間が100%理解することは不可能に近いとも言えるでしょう。

それでも、犬は私達人間に、自分たちの感情を知ってもらおうとボディランゲージを使って、生活の中で様々な事を発信してくれています。これを私達飼い主が学ぶことで、誤解が少なくなれば、今よりも幸せなペットとの生活が待っていることは間違いありません。そこで、今回はボディランゲージの基礎編として、それを読み解くのに必要な、体の主要パーツ一つ一つの見方について、説明していきます。

観察する場所のポイント

口を真っ直ぐ閉じている犬
犬のボディランゲージを読み解く上で、最低限観察しておかなければならない体のパーツがあります。よく言われているため、ご存知の方も多いと思いますが、以下の4箇所です。これら一つ一つをよく見なければいけないのと同時に、全体が連動して動いて意味を成すことが多いため、その部分を凝視するのではなく、一度にこれらの動きがどうなっているかを観察する必要があります。

  • 尻尾

また、これらの体の動きは、周りの状況や時間が経つにつれて、どんどん変わっていきます。そのため、周りの環境も含めて、総合的に観察する必要があるのです。

主要な目の動きとしては、以下の行動が挙げられます。

  • 目をそらす
  • じっと見つめる
  • 白目を見せる(下から上を見上げるような)

目をそらす

「あなたに敵意はありません」と表現していたり、自分自身を落ち着かせるために取っていると考えることができます。

例えば、何か愛犬が悪い事をしたときに、愛犬の目をジッと見つめて「ダメでしょ!」と言って叱った後、愛犬が自分から目をそらす行動が見られると思います。それは、「もうわかりました、ごめんなさい」と反省している行動だと考えられます。

じっと見つめる

普段よりも目を大きく開け、何かをジッと見つめている時は、対象物を注目していると考えることができます。

例えば、おやつ。犬の目の前に、おやつを持っていくと、そのおやつをジッと見つめると思います。それは「このおやつはいつ食べて良いのだろう?」と対象物の動きを観察していると考えられます。逆に、遠くの人等を見ている場合は、「こいつは自分に対して何をしてくるのか?」と警戒して、ジッと観察していることもあります。

白目を見せる

不安や恐怖から、上目遣いをすることがあります。こちらの様子を不安な気持ちで伺っている場合は、このような表情をすることが多いです。

ただ、地面に伏せた状態で、寝転がりながら上目遣いをしてくることもあります。この時は甘えやリラックスからしていることもあります。後述するように、その犬の性格によってもこの表情がプラスの意味なのか、マイナスの意味なのか異なる場合があるので、トータルで考えるようにしましょう。

耳の主な動き方としては、以下の行動が挙げられます。ただ、たれ耳など犬種によっては、うまく読み取れない場合も多い部分です。

  • 耳を立てる
  • 耳を後に倒す
  • 耳を前に倒す

耳を立てる

人間でもそうですが、外の音をよく聞きたい時は、耳に手を当てたりしますよね?あれと同じで、対象を観察している時に見られる行動と考えることができます。

外の音をよく聞きたい時や、観察物の対象が何を言っているのか、どんな音を発しているのかを感じ取っています。例えば、先程説明した「目」の動きと組み合わせることで、ジッと対象物を見ながら耳を立てているのであれば、対象物をよく観察している時という読み取り方ができるでしょう。

耳を後に倒す

これだけでは正確に判断できない行動で、不安だったり、怖い時にこの行動を取ることもあれば、甘えている時にこの行動を取ることもあります。

筆者がドッグトレーナーとして初めて会う犬の場合、この行動を取られることあります。初対面の人が近づいて来るわけですから、いきなり甘えているとは考えにくいですよね?この場合は、不安から耳を後ろに倒していると考える事ができます。逆に、飼い主が褒めてあげている時にこの行動を取る場合、飼い主に甘えていると考えることができるでしょう。

耳を前に倒す

戦闘態勢の場合に取る事が多い行動です。喧嘩をしている時に見られます。ただ、倒れ具合が少しの場合は、よく注目して聞いているだけの場合もあります。耳を観察する場合は、倒れ具合も見るようにします。

口元(マズル)

口元の動きが、人間にも直感的にわかりやすい動きかもしれません。以下の行動が挙げられます。

  • 口元が緩んでいる
  • 口を真っ直ぐ閉じている
  • 歯をむき出している

口元が緩んでいる

人間でもそうかもしれません。リラックスしていたり、甘えたりしている場合は、このように緩い表情になっています

口を真っ直ぐ閉じている

対象物に興味がある場合と考えられます。先程説明した目や耳の動きと併せて読み取る事ができれば、わかりやすい行動かもしれません。

歯をむき出している

おそらく、これは誰もが怒っている時だとわかるでしょう。大抵の場合は、唸り声も併せて発しているため、近づかない方が良いと直感的にわかると思います。

よくあるのは、この時に尻尾を振っていることがありますが、喜んでいるわけではありません。歯を見せているのですから、喜んでいるのだと勘違いして手を出してはいけません。間違いなく噛まれることになるでしょう。

尻尾

尻尾の感情表現も有名な話ですので、ご存知のかたも多いことでしょう。代表的な行動としては、以下が挙げられます。

  • ブンブン振っている
  • 尻尾が立っている
  • 尻尾を股の下に巻き込んでいる

ブンブン振っている

とても喜んでいたり、興奮状態にある時に見られます。

尻尾を振っていても、必ずしも喜んでいるとは言えません。興奮状態にあるときも同様の行動を見せるため、口元の動きや目の動きなど、他の体のパーツと一緒に見る必要があります。

尻尾が立っている

何かに注目している時に見られる行動です。威嚇のように見えることもありますが、これ単体の動きではそう判断することはできません。

尻尾を股の下に巻き込んでいる

怖い時や怯えている時に見られる行動です。

特に、花火を怖がるような子は、花火の音がしている時にこの行動が見られます。雷も同様です。また、子供嫌いの犬が、子供が近づいてきた時にこのような行動を取ります。とても怯えていることの現れのため、なるべく回避してあげることが望ましいでしょう。

犬種や性格によっても

ジッと見つめるダルメシアン
体格の大きさもさることながら、数多くの犬種が存在するのが犬の最大の特徴です。見た目も様々ですし、生まれ持った役割も様々です。

そのため、シワの多い犬であれば、表情を読み取るのが難しいかもしれませんし、全身が多くの毛で覆われたような犬の場合は、体の動きもわかりにくいでしょう。さらに、生まれ持った役割によっては、興奮しやすい犬もいれば、臆病な犬もいます。

マニュアル通りの読み解き方では限界があるというのが正直なところ。そこで、ここで紹介しているような基本的な事を押さえた上で、皆さんが飼っている犬種の情報を調べたり、愛犬の性格をよく観察し、理解するということが、犬のボディランゲージを読み解く一番の近道だと考えます。せっかく、良い相棒がいるのですから、どんな事を考えているのかよく観察してみると新しい発見があるかもしれませんよ。

尻尾(しっぽ)を振るのは嬉しい時とは限らない?最新研究に見る犬の気持ち

犬が尻尾(しっぽ)を振っている時、あなたなら、どう思うでしょうか?

きっと、ほとんどの人は「犬は嬉しいんだ!自分が来て喜んでいるんだ!」と思うでしょう。でも、尻尾をフリフリしながら、同時に唸り声をあげることもあります。そんな時、「どうしたんだろう?」と思って、不用意に近づいては危険です。場合によっては咬まれてしまうこともあります。

今回は、尻尾を振る時の犬の感情について、最新研究の結果も踏まえながら見ていきたいと思います。

尻尾を振る時の感情って?

遠くを見つめる犬
さて、犬が尻尾を振る時はどんな気持ちでしょう?

ずばり、犬が尻尾を振る時は、興奮しているときです。興奮と一言に言っても、喜びの感情を表していることもあれば、怒りや警戒の感情を表していることもあります。これは真逆の感情ですが、人間から見ると同じようなボディランゲージであっても、微妙な動きの違いで感情を表しているので、私たちにはとてもわかりにくいのです。

  • 犬が尻尾を振るのは興奮している時
  • 喜びも警戒も尻尾を振って表現する

尻尾の振り幅でもわかる

犬と子供
犬が尻尾を振る時、ユラユラとゆっくり降っている時と、尻尾がどこかに飛んでいってしまいそうな勢いでブンブンと振り回している時があります。この尻尾の振り幅やその速度からも、犬の感情を読み取ることができます

ゆっくり振る時

尻尾をユラユラとゆったり振る様子は、リラックスしている時に多く見られます。犬の名前を呼ぶと、ユラユラと尻尾を振りながら近づいてくることはないでしょうか?こんな時は、「なに?どうしたの?」という感じで近づいてきているのでしょう。

また、逆に警戒している時にも尻尾をゆっくり振ります。じっと相手の様子を伺っていると言えます。そのような時は、何かあったときに、すぐに身動きが取れるように、身体の重心を落としていることがあります。このような時は、不用意に近づいていったり、物を取り上げたり、そういう行動は控えたほうが良いでしょう。

大きく振り回している時

大きく尻尾を振り回しているのは、興奮がMAXになっていて、とてもテンションが上がっている時に見られます。例えば、ずっと留守番をしていたところに、飼い主であるあなたが帰ってくると、はち切れんばかりに尻尾を振り回して、こちらへやってくるのではないでしょうか?もう、嬉しくて仕方がない様子です。

尻尾の振り幅で犬の興奮状態がわかるということは、大きく振り回している時は、悪い意味での興奮がMAXに達して攻撃行動へ移ろうとしている場合も同じです。

尻尾の動きだけでは見分けられない

このように、犬の尻尾を見ることで、興奮状態がどの程度なのかを見分けることはできますが、それだけでは嬉しくて興奮しているのか、怒りや警戒で興奮しているのかを見分けることはとても難しいのです。

  • 尻尾の振り幅でテンションの度合いがわかる
  • 嬉しい時も警戒している時もその度合いがわかる

尻尾振る方向で感情がわかる?

子犬と獣医師
イタリアの獣医師と研究者から成る研究チームは、2007年に犬は嬉しいときには尻尾を右方向によく振り、緊張しているときには左方向に尻尾を振るという研究結果を発表しました。
また、同じ研究チームが、2014年に他の犬の尻尾の振りの向きを認識し、犬はそれに反応するという研究結果も発表しています。

https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0960982207009499
(2007 A.Quaranta M.Siniscalchi G.Vallortigara)

https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0960982213011433
(2013 M.Siniscalchi R.Lusito G.Vallortigara A.Quaranta)

どういうことか?

この実験は「飼い主」、「他人」、「猫」、「他の犬」の4パターンを見せて行われました。また、その時の犬の感情を知るために、心拍数を計測して行われており、それを見て警戒したり怯えたりする状態にあるのか、またはリラックスした状態にあるのかを判断する材料としています。

この実験の結果、飼い主の時は右に尻尾を振ることが多く心拍数は安定。逆に、他の犬を見せた場合は左に尻尾を振ることが多く、心拍数は高くなったそうです。つまり、右に尻尾を振っている時はリラックス状態であり、左に尻尾を振っている時は鼓動が早く、警戒しているということになります。

どうして?

犬が嬉しいと感じている時は、脳の左側が活性化して、右側に尻尾を振り、不安やストレスを感じたときは脳の右側が活性化し、左側に尻尾を振るそうです。これにより、脳の活性化領域と行動に関連性があるのではないかと研究チームは考えているようです。

最新研究まとめ

犬同士のコミュニケーションは、ボディランゲージで行われていると昔から言われてきました。この研究結果は、この昔からの言い伝えを証明するもので、尻尾の動きも犬同士が会話する手段として利用されていることがわかります。

確かに、唸り声も他の犬に伝播することが知られています。犬が威嚇する唸り声を録音し、それを他の犬に聞かせると怯えたりするのです。尻尾の動きもこれと同様で、犬同士は様々な手段を使って、犬同士のコミュニケーションを成立させているのですね。

とは言え、テンションMAXの状態では、犬は尻尾をブンブンと360度振り回したりするため、それが右に振られているのか左に振られているのか人間が見分けるのは難しい気もします(笑)

  • 右に尻尾を振る時は嬉しい時
  • 左に尻尾を振る時は悪い意味で興奮している時
  • 尻尾の動きは、犬同士がコミュニケーションを取る手段に使われている

目や口元の動きも合わせて観察

子犬の顔を観察
最近の研究により、尻尾の動きだけでも、ある程度は犬がどのような感情にあるのかを理解できるようになりました。しかし、相当な数の犬を見て、そして実際に触れ合わないと、これだけの情報から、犬の感情を自然と読み取ることができるようになるのは難しいのではないでしょうか。

そこで、オススメの方法は、目や口元の動きも合わせて観察する方法です。

別の記事で詳細をお伝えしたいと思いますが、犬は、嫌なことから逃げようとしている時や周囲の状況を警戒している時は、「白目」の部分を見せてきます。また、犬の口元の動きから、警戒していることを読み取ることもできます。警戒心がMAXの状態では、歯を見せて、「うー」と唸ります。

このように、尻尾の動きをつぶさに観察し、そして他の表情も合わせて読み取ることで、犬の気持ちを理解することは可能なのです。