【犬図鑑】似てるようで色々違うビション・フリーゼとボロニーズ

韓国で人気となったビション・フリーゼ。ここ数年日本でも見かけることが増えたように感じます。フワフワの毛が特徴的でかわいいビション・フリーゼですが、この犬種によく似たボロニーズという犬種をご存知でしょうか。ボロニーズも白いフワフワの毛が特徴の犬種で、ビション・フリーゼと具体的な違いがよくわからない方も多いかもしれません。

今回は、ビション・フリーゼとボロニーズの共通点、異なる点を紹介します。

異なる原産国と起源

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見た目はよく似ているビション・フリーゼとボロニーズですが、そもそも原産地が異なります。ビション・フリーゼは諸説あるようですが、フランスが原産と言われています。一方のボロニーズはイタリアのボローニャ地方が原産です。

ビション・フリーゼの起源

ビション・フリーゼは、1300年代からフランスでウォータードッグとして活躍してきたバルべ(バーベイ)という犬種とマルチーズなどの白い小型犬を掛け合わせて生まれました。「小さなバルべ」を意味する「barbichon(バービション)」と名付けられ、その後「bichon(ビション)」と短縮されて呼ばれるようになりました。

当時、ビションの系統は「ビション・マルチーズ」「テネリフェ」「ボロニーズ」「ハバニーズ」の4種類に分けられていました。これらのうち、カナリア諸島のテネリフェ島に持ち込まれた「テネリフェ」が、後のビション・フリーゼとほぼ同じ犬種といわれています。

ボロニーズの起源

ボロニーズは、マルチーズやビション・フリーゼと同じビション系を祖先に持ち、イタリアのボローニャ地方で1000年ほど前から飼育されてきた歴史のある犬種です。ただし、ボロニーズの起源は現在も謎に包まれている部分が多いですが、ボロニーズという犬種名は、地名に由来しているとされています。

歴史が長いボロニーズは、ルネッサンス時代にはおしゃれな犬としてイタリアの貴族に愛されており外交にも使われていた記録があります。加えてベルギー王女のマリー・ジョー、ロシアのキャサリン・ザ・グレート、オーストリアの女帝マリア・テレジアなどにも飼育され、古くから多くの貴族たちに愛されていました。

外見で見分けるのは難しい

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ビション・フリーゼもボロニーズも小型犬でフワフワした長毛の巻き毛を持ち、真っ白な毛色のみが認められています。

容姿が似ている2犬種ですが、被毛の構造には違いがあり、ビション・フリーゼはダブルコート、ボロニーズはシングルコートです。体の大きさも似ていますが、標準のサイズにはやや違いが見られます。

犬種 体長 体高 体重
ビション・フリーゼ 30cm未満 24~29cm 5~6kg
ボロニーズ 25~30cm 25~30cm 3~4kg(オスの方がやや大きめ)

外見で見分けるのは難しいかもしれませんが、強いて言えばビション・フリーゼは、体長が体高よりもやや長く、骨格がしっかりしているのが特徴です。ボロニーズは、体高と体長がほぼ同じで正方形の体つきをしている傾向にあります。

性格の傾向は異なる

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ビション・フリーゼは社交的で陽気な性格が特徴です。人懐っこい、他の犬に好意的な興味を示す、遊ぶことが好きな子が多いと言われています。

一方で、ボロニーズはビション・フリーゼに比べてやや控えめで警戒心が強い傾向にありますが、しっかり信頼を築けると愛情深く接してくれます。

注意

これらは2犬種の一般的な性格であり、遺伝や経験により異なる性格的特徴を有する子も多くいます

注意したい2犬種共通の病気

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ビション・フリーゼとボロニーズが注意したい病気は同じものもありますが、被毛の構造が異なることから違う部分もあります。2犬種ともに特に注意したい病気について見ていきます。

膝蓋骨脱臼

小型犬であることから膝蓋骨脱臼(通称:パテラ)になりやすく、注意が必要です。後ろ脚の膝にあるお皿のような膝蓋骨が、正常な位置から内側または外側に外れてしまう症状が見られます。

原因は、先天的に膝関節の骨や周囲の筋肉や靱帯に異常がある場合や、高い所からの落下や滑りやすい環境での生活、肥満などでも発症する可能性があります。

外耳炎

2犬種ともに垂れ耳であり、耳の内部の通気性が悪くなって細菌が繁殖しやすくなることから、外耳炎にかかりやすいとされています。

耳のニオイが強くなったり、耳を頻繁に掻く、頭を頻繁に振るといった行動が見られる場合は動物病院を受診しましょう。

他にも

これらの他にもビション・フリーゼはダブルコートであることから皮膚が蒸れて雑菌が繁殖し、湿疹ができる湿潤性湿疹や、ボロニーズは目が白濁し、視力が低下する白内障にも特に注意が必要です。

日本での飼育頭数

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どちらもヨーロッパが原産の犬種ですが、日本での飼育頭数をジャパンケネルクラブ(JKC)が発表している2022年1月~12月の「犬種別犬籍登録頭数」で比較してみます。

犬種 順位 犬籍登録頭数
ビション・フリーゼ 17位 3,974頭
ボロニーズ 57位 143頭

圧倒的にビション・フリーゼの方がボロニーズよりも飼育頭数が多い結果となりました。ちなみに1位はプードル(トイ・ミニチュア・ミディアム・スタンダード)の83,916頭で、それに比べるとビション・フリーゼもまだまだ少な目であることがわかります。

参考: 一般社団法人ジャパンケネルクラブHPより

まとめ

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ビション・フリーゼとボロニーズはどちらも小型でフワフワした被毛をまとうかわいらしい犬種ですが、起源や性格、注意したい病気にも違う点がいくつかあります。

一般的な2犬種の特徴を紹介してきましたが、同じ犬種でも一頭一頭性格や体型、被毛の状態なども変わってきます。愛犬の個性を尊重し、かかりやすい病気には注意しながら家族として大切に過ごして欲しいと思います。

イタリアの歴史が見える!イタリア起源の犬種7選。

  • 犬がイタリアの歴史を物語っている
  • トリュフ犬など興味深い
  • バラエティー豊か

古代ローマ時代から、イタリア人の生活にはいつも犬が寄り添っていました。軍用犬、家畜護衛犬、牧羊犬など、犬の活躍の場は沢山あったからだと考えられます。

イタリアの歴史同様、イタリア原産の犬の歴史もとても深く、知れば知るほど魅力を感じることができます。今回は、イタリアが起源の犬種を7つご紹介します。

ボロニーズ

  • 体の大きさ → 25-30cm
  • 体重 → 2.5-4kg
  • 平均寿命 → 約12-14年

ボロニーズはイタリア北部の都市、ボローニャにちなんで名付けられた名前です。

ボローニーズは約17世紀頃から存在していると言われており、ボローニャが描かれた絵画も沢山発掘されています。

サイズが小さく、愛らしい見た目をしていることから、室内犬としてイタリアの多くの家庭で人気があります。また、古くからイタリアの貴族に親しまれてきた犬種でもあります。

カネコルソ

Cane Corso

  • 体の大きさ:オス → 64-68cm
  • からの大きさ:メス → 60-64cm
  • 体重:オス → 45-50kg
  • 体重:メス → 40-45kg
  • 平均寿命 → 9-11年

別名、イタリアンマスティフやイタリアン・コルソ・ドッグとも呼ばれ、とても大きく強い犬です。イタリアでは番犬として親しまれています。

カネコルソはイタリアの田舎の牧場で発見され、主に家畜の手伝いとして飼われていました。体の大きさ、力強さ、性格の荒さから、ローマ人の戦争で活躍した犬種でもあります。

昔はイタリアで一般的に飼育される犬種ではなく、イタリア南部の一部の地域でしか飼育されていませんでした。しかし1980年頃に「カネコルソは珍しい犬種だ」と分かり、イタリアで人気を博しました。

その後交配が積極的に行われ、一部の田舎の地域だけでなく、イタリア全土で飼育されるようになりました。

そして2008年にやっと、UKC(ケネルクラブ)に認定された犬種です。

カネコルソの“カネ”はラテン語で“犬”を意味し、“コルソ”は“守護”を意味します。名前の通り、人間を守護するのに非常に適した犬種と言えます。

ロマーニョ・ウォーター・ドッグ

Fiore, after his first haircut ❤️

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別名、トリュフ犬とも呼ばれています。

  • 体の大きさ → 40-50cm
  • 体重 → 11-16kg
  • 平均寿命 → 15-17年

16世紀頃に生まれた犬種で、テリアやプードルなどから交配されて生まれました。

もともとは、ウォータードッグとして、主人が狩猟で撃ち落とした鳥を水上まで取りに行く仕事をしていました。だから名前にウォータードッグの名前が入っています。

しかし、ロマーニョ・ウォーター・ドッグはとても嗅覚が優れている犬種であったため、トリュフを探し当てる仕事に大抜擢されました。

現在イタリアでは、トリュフ狩りだけでなく、麻薬探知犬や警察犬としても大活躍しています。

マルチーズ

Maltese

  • 体の大きさ → 20-25cm
  • 体重 → 2-3kg
  • 平均寿命 → 12-15年

マルチーズの歴史はとても長く、おおよそ紀元前1500年頃から存在していたと言われています。

もともとの起源はイタリアの近くのマルタ島が発祥です。そのためマルチーズという名前も、“マルタ島の犬”という意味を持つそうです。

とても小さな犬で、暑さや寒さに弱いので室内犬として親しまれています。華奢な身体をしているため、丁寧なお世話をしてあげたいですね。

ベルガマスコ・シェパード・ドッグ

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  • 体の大きさ → 57-61cm
  • 体重 → 26-38kg
  • 平均寿命 → 13-15年

ベルガマスコ・シェパード・ドッグは放牧犬種で、北イタリアのベルガモ出身の犬です。

ベルガマスコ・シェパード・ドッグは交配種で、アジア原産の牧羊犬、マレンマ・シープドッグなどが交配して生まれました。おおよそ紀元前元年から紀元前1000年の間に交配があったとされ、とても古い歴史を持つ犬種です。

シェパード・ドッグという名前の通り、昔から、羊を誘導し移動させる仕事を任されていました。

ただこの犬、見ての通り、お手入れが少し大変なため、犬初心者には飼育が難しい犬種です。毛がロープ状に絡まっているので、丁寧にシャンプーすることをオススメします。

また毛量がとても多いので熱中症や皮膚病にかかるリスクがあります。日本は高温多湿の国なので、定期的に毛を刈るなどの対策をすると良いでしょう。

マレンマ・シープドッグ

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  • 体の大きさ → 60-73cm
  • 体重 → 30-45kg
  • 平均寿命 → 11-13年

マレンマ・シープドッグは羊などの家畜を守る犬としてイタリアで愛されてきました。

おおよそ2000年以上の歴史をもつ犬種で、マレンマ・シープドッグはグレート・ピレニーズの先祖にあたります。

イタリアでは現在も、家畜を守る家畜護衛犬として大活躍しています。マレンマ・シープドッグが家畜護衛犬として働く姿は、イタリアの田舎の地域でよく見かけることができます。

ボルピーノイタリアーノ

  • 体の大きさ → 25-30cm
  • 体重 → 4-5kg
  • 平均寿命 → 14-16年

別名、イタリアン・スピッツとも呼ばれています。名前にもあるボルビーノとはイタリア語で“小さなキツネ”を意味します。

考古発掘物によると、およそ紀元前4000年前から存在している犬種で、古代ローマ時代から愛玩犬として飼われてきました。もっとも人気を博した時代はルネサンス期で、裕福層のイタリア人に愛されました。

イタリア以外の国では、あまり知名度の高い犬種とは言えませんが、イタリアでは定番の家庭犬として有名です。

バラエティー豊か

italy dog
イタリアには大型犬から小型犬まで、バラエティー豊かな犬種が揃っています。

中でもトリュフ犬はとても興味深い犬種です。イタリアの食生活を支える、必要不可欠な犬だと言うことができます。トイプードル等もトリュフを取ることもあったそうですが、それに特化した犬種もあるんですね。犬種によってお国柄が伺えるところも、犬の魅力的な部分だと思います。