猫を完全室内飼いするメリットと安心快適に暮らすためのコツとは?
猫は外に出さない「完全室内飼い」がおすすめです。元気で長生きしてほしいと願うなら、なおのこと室内で飼うようにしましょう。
閉じ込めて自由を奪っているようで、可哀そうだと思うかもしれません。しかし、室内を猫に合った環境にすれば猫は室内を自分のテリトリーととらえ安心します。外は交通事故や虐待などに遭遇する恐れや、感染症にかかるリスクがあります。猫にとって、外は危険だらけの過酷な環境なのです。
今回は、猫の完全室内飼いのメリットのほか、猫と飼い主さんが安心快適に暮らすポイントについて解説します。
猫を室内で飼うメリット
外は猫にとってたくさんのリスクがあり、室内で飼うことでさまざまな危険から猫を守れます。猫の室内飼育は、環境省も推奨しているのです。
完全室内飼いの猫は、外猫に比べて寿命が長い傾向があります。社団法人日本ペットフード協会2021年のデータによると、室内飼いの猫の寿命は16.22歳、外に出る猫の平均寿命は13.75 歳です。
一般社団法人 日本ペットフード協会2021年(令和3年)全国犬猫飼育実態調査結果
https://petfood.or.jp/topics/img/211223.pdf
それでは、具体的にはどのようなメリットがあるのかを見てきましょう。
1. 交通事故に遭う危険がない
外に出なければ、交通事故でケガをしたり命を落とす危険はありません。
もともと猫には狩猟本能があるため、獲物を見かけると追いかけます。そのときは車道あろうと、車が横切ろうと関係ありません。発情中はメスを追いかけて、飛び出すケースもあります。
2. 虐待や連れ去りの危険がなくなる
残念なことに、虐待目的や、単に「かわいいから」といって猫を連れ去ってしまう人もいます。
室内で飼っていれば、このような人から猫を守れます。
3. 感染症のリスクが少なくなる
猫エイズや伝染性腹膜炎など、感染症にかかるリスクがかなり少なくなります。
外では、猫エイズなどに感染している野良猫とケンカするなどして簡単に感染してしまうのです。とくにワクチン未接種の猫や免疫力の低下している猫は、重症化する恐れがあります。
また、感染症を媒介するノミやダニに寄生される機会が減るのもメリットです。ノミやダニは人にも有害であるため、これらの対策は人の健康という観点からもとても大切です。
4. 他の猫や動物とのトラブルがなくなる
外では猫同士のケンカで咬まれたりひっかかれたりなどで、ケガをする可能性が高く危険です。子猫の場合はカラスに襲われる可能性もあります。
室内で飼っていれば、夜中にノーリードで散歩している犬などに追いかけられる危険もありません。
5. ご近所トラブルが減る
他人の庭に排泄をする、花壇を荒らす、勝手に家に入り込むなどの心配がありません。猫を飼うときは、猫を嫌う人にも配慮しましょう。
6. 迷子にならない
迷子になるリスクが減るのも、室内飼いの大きなメリットです。
猫は、大きな物音などでパニックになったり、強い野良猫に追われたりしているうちに、家から遠くまで行ってしまう場合もあるでしょう。
室内飼いを快適にする10のポイント
猫も人も快適に暮らすためには、いくつかのコツがあります。室内飼いは、ただ単に猫を家に入れておけばいいわけではありません。
猫が安心して過ごせるスペースがある、高いところに登れるなどは重要なポイントです。快適な住環境を整えることで、猫は家をテリトリーとみなし、室内での生活を満喫します。
1. トイレは複数用意
トイレは猫1匹に対して2個は用意しましょう。猫はきれい好きでトイレにもこだわりを持ちます。トイレが汚れていると、排泄を我慢する場合もあるのです。
室内のトイレで排泄するようになると、排泄物から体調不良などにもすぐ気づきやすくなります。
2. 寝床も複数置いておく
猫が好みそうなベッドをあちこちに置いておきます。ドームタイプや、かごタイプなどさまざまな種類を用意してあげましょう。段ボールを利用するのもおすすめです。
3. 水飲み場も2ヵ所以上
水は食器とは離し、最低でも2ヵ所以上置いてあげましょう。どちらから汚れたりなくなったりしても安心です。猫は水をあまり飲みませんが、通り道などにあるとついでに飲む傾向があります。
4. キャットタワーを設置する
猫が思う存分、上下運動ができるようにキャットタワーを置きます。設置するスペースがない場合、家具や出窓に上れるようにしてもいいでしょう。
5. 爪とぎを設置する
猫が体を伸ばしてとげるタイプの爪とぎや、床に置くタイプの爪とぎを複数用意します。素材も麻や段ボールでできたものなどさまざまありますので、猫の好みの爪とぎを置いてください。
6. ケージを用意しておく
家の中にもケージを用意しましょう。ケージは猫にとっての縄張りになります。特にそれまで野良猫だった子には、慣れるまでの落ち着いて過ごせる生活の場にもなるでしょう。
猫が苦手な来客のときなどにもケージがあると便利です。ただしずっと閉じ込めないでください。ケージに無理に入れるのも禁物です。扉は開けておいて、自由に出入りできるようにするのがおすすめです。
7. 一緒に遊ぶ時間を取る
1日10分でいいので、おもちゃで遊ぶなどのコミュニケーションをしっかり取りましょう。マッサージやブラッシングタイムも大切です。
8. 脱走予防をする
窓やドアの開けっ放しに注意します。網戸は簡単に開ける猫もいるので、カギなどを取り付けておきましょう。ドアを開けた瞬間の脱走にも十分注意してください。
9. 猫を怒鳴らない
猫は静かな環境を好みます。思い通りにならない猫を怒鳴ったり、音を立てて脅したりしないようにします。ドスドスと歩く足音なども嫌がるので、猫のためにも少し静かに暮らしてあげましょう。
10. 迷子対策は必要
たまたま開いていた窓から猫が出てしまう可能性もありますし、災害などではぐれてしまう恐れがあります。猫の首輪はすぐ外れるタイプが多いので、自分の愛猫であることを証明するためにもマイクロチップを装着しておきましょう。
なお、2022年6月から現在飼育しているペットへのマイクロチップの装着は努力義務となっています。万が一の時のために、なるべく早く動物病院で相談してみましょう。
まとめ
外は、猫にとって交通事故や虐待、感染症などたくさんの危険があります。感情的に「狭いところに閉じ込めてかわいそう」と思うのではなく、リスクやメリットをしっかり考慮し、猫にとって何が幸せかを考えること大切です。
たくさんの危険から猫を守り、トイレを複数置いてキャットタワーを設置するなどして、猫が暮らしやすい部屋にしてあげましょう。
野良犬を見つけたらどうする?確認事項や連絡先などを解説!
皆さんは、飼い主に連れられていない、いわゆる「野良犬」や「迷子犬」を見つけたら、どのように対処しますか?
「かわいそうだから保護してあげよう」と思うでしょうか、それとも、「怖いからそのままにしておこう」と思うでしょうか。
野良犬を見つけたら、必要な情報を把握した上で、公的機関に電話することが重要です。
今回の記事では、野良犬を見つけた際に、安全に犬を保護するための適切な対処法を解説します。
「野犬」と「野良犬」の違いは?
「野良犬」とは、飼い主がいない犬のことを言います。一般的に、もともとは人間に飼育されていた犬が、捨てられる、脱走する、災害などで飼い主とはぐれてしまうなどした場合の犬です。
対して「野犬」は、野山で繁殖した野生の犬のことで、多くの場合人間に飼育された経験は持ちません。そのため、人間に対して強い警戒感を示すことが多いようです。
野良犬は迷子犬の場合もある
先述した通り、野良犬はもともと人間に飼育されていた犬なので、脱走などが原因で迷子になってしまった可能性も考えられます。
ですから、「野良犬」と言っても、飼い主がいる場合もあるのです。
野良犬を見つけたらどうする?
野良猫に比べて野良犬はあまり見かけなくなりましたが、野良犬は迷子犬の場合もあるので、見つける可能性はゼロではありません。
では、実際に野良犬を見かけたら、どのように対処すれば良いのでしょうか?
まずは犬の状態をチェック
野良犬を見つけたら、むやみに近づいたり触ったりしようとせず、まずは犬の特徴などを把握します。
次のような事項をチェックし、メモに取りましょう。
- 大きさ(小型犬、中型犬、大型犬)
- 色
- 被毛の長さ
- 犬種(分かれば)
- 首輪・リードの有無や色
- ネームプレート・犬鑑札の有無
- ケガをしていないか、苦しそうにしていないか
- 場所
- 日時
- その場から犬が離れたら、移動した方向
また、スマートフォンなどを持っていれば、写真を撮影しておくのも良いでしょう。
公的機関へ電話を
野良犬の状態が確認できたら、公的機関へ連絡をします。その際、先ほどチェックした犬の状況や場所などの情報をできるだけ詳しく伝えるようにしましょう。
- 警察(地域の警察・交番の番号を調べて連絡しましょう)
- 地域の保健所
- 近くの動物愛護センター
SNSで拡散すれば飼い主が見つかるかも?
公的機関へ連絡をした上で、さらに犬の写真や特徴などをSNSに投稿すると、飼い主が見つかりやすいです。
また、迷い犬専門のサイトもあります。いくつかご紹介するので、参考にしてみてください。
「ハピわん!」
https://www.hapiwan.jp/missingdogs
「Doggo.com」
https://www.dogoo.com/cgi/maigo/lostdog.cgi
マイクロチップが鍵を握る?
先日の法律改正により、マイクロチップの埋め込みが義務化されましたが、マイクロチップが入っていることによって飼い主の元に戻ってくる可能性が高まることは、データでも証明されています。
これからは飼い主のいない野生の犬なのか、飼い主がいた迷い犬なのかの判断がマイクロチップの有無によって行いやすくなるかもしれません。
野良犬は保護されたらどうなる?
まずは飼い主探しをする
野良犬は保護されると、まず、飼い主から捜索願が出ていないか、公的機関で照会が行われます。
そこで飼い主が見つかった場合は、無事飼い主に返還されます。
飼い主が見つからなかったら
一方、もしも飼い主が見つからなかった場合は、保健所や動物愛護センターへと移送されます。
規則に基づいて一定期間収容された後、里親探しが始まり、譲渡会などに出されます。
野良犬を見つけた際の注意点
なるべく近寄らない
上記のように、犬の特徴などは重要な手がかりになりますが、むやみに近づくと咬まれたりする可能性があるため注意が必要です。
特に、野良犬は狂犬病のワクチンを摂取していない恐れがあり、咬まれると大変危険です。
勝手に飼うのはNG
野良犬は迷子になった飼い犬である可能性が高いため、「お世話をしてくれる人がいなくてかわいそうだから」という理由で勝手に飼うのはNGです。
保健所や動物愛護センターなどで保護された後、飼い主が見つからなければ里親探しが始まるので、もし飼いたければその時に手を挙げると良いでしょう。
また、動物愛護センターや保健所に連絡をする時に、「飼い主が見つからなかったら引き取りたい」という旨をきちんと伝えておくと、良いでしょう。
まとめ
今回は、野良犬を見つけた際の適切な対処法についてご紹介しました。
野良犬はそう多くはありませんが、脱走してしまった迷子犬などに遭遇することはあるかもしれません。
その際、むやみに近づいたり、勝手に保護して飼ったりするのはNG。飼い主がいる可能性が高いことや、攻撃されてケガをする恐れがあることを頭に入れて、適切に対処しなければなりません。
少し離れたところから犬の特徴やケガの有無、日時や場所などを確認し、できれば写真を撮って公的機関に連絡しましょう。
今の時代、TwitterなどのSNSや、迷子犬専用のサイトで飼い主が見つかることもあるので、可能であればそういったところからも情報を発信し、飼い主探しができると良いですね。
【ペットクイズ】マイクロチップは装着すべき?得られるメリットとは
本記事では、ペットのマイクロチップについてクイズ形式で解説していきます。ペットにマイクロチップを装着していない飼い主さんはもちろん、すでに装着しているという飼い主さんも、ぜひこのクイズ通して改めてマイクロチップの大切さを学んでみてください。
それではさっそく、ペットのマイクロチップクイズにチャレンジしてみましょう!
- 動物情報:名前、生年月、性別、動物種、犬・猫の種類と毛色
- 飼育者情報:氏名、ふりがな、住所、電話番号、その他の緊急連絡先、FAX番号、メールアドレス
2019年の動物愛護法の改正により、2022年6月からマイクロチップの装着が義務化されますが、これは犬・猫を販売するペットショップやブリーダーなどに限られています。そのため、現時点で飼っているペットにマイクロチップが装着されていなくても違法にはなりません。
マイクロチップの耐久年数は30年ほどとされており、犬や猫であれば一度装着すればつけかえる必要はありません。なお、マイクロチップの装着による副作用はないとされていますが、埋め込み部付近で、CTやMRI検査の画像が乱れる可能性があり、その際は一度取り除くこともあるそうです。
なお、マイクロチップを装着していれば、迷子や盗難にあっても保護された際に登録情報から飼い主を特定できますし、確実に我が子であるという証明ができます。チップを読み取るリーダーは全国の動物保護センターや保健所、動物病院などにあります。
また、飼い主は自分の情報が書き込まれていることを自覚するため、虐待や遺棄を抑制する効果が期待されています。
今回はこちらの記事から問題を作成しました。 詳細が知りたい人はこちらも読んでみてください!
【獣医師監修】ペットのマイクロチップ装着を徹底解説!
【獣医師監修】ペットのマイクロチップ装着を徹底解説!
そもそもマイクロチップって何?

迷子札ではダメなの?
従来の迷子札は文字が消えてしまったり、首輪につけていたものが外れてしまったりといった問題がありました。 ところがマイクロチップは、体内に埋め込むので紛失の心配がなく、確実な身分証明になります。海外に連れて行く際は要注意
また、海外渡航の際に到着空港の動物検疫所、および帰国の際に日本の動物検疫所で、マイクロチップの埋め込み証明書が必要になります。 手続きには時間がかかることもあるので、渡航先の検疫状況を予め確認しておきましょう。マイクロチップのメリット

脱走や誘拐時の身分証明
予期せぬ脱走や、飼っている猫が外に出ている間に他の家に飼われてしまったらどうしますか? 体の模様や顔つき、呼びかけたときの反応などの全てが我が子だと示していても、相手がそれを聞き入れてくれなければ諦めるしかありません。 しかし、マイクロチップが入っていれば、「個体識別番号」を照会することで、確実に我が子という証明ができます。災害時にはぐれても帰ってくる可能性
脱走時もそうですが、個体識別番号と飼い主の情報を登録しておくことで、はぐれてしまっても戻ってくる可能性が高まります。 東日本大震災のときに、迷子札がついていた犬や猫は100%飼い主の元に戻ったのに対し、迷子札が付いていない場合で飼い主が判明したのは犬で0.5%、猫で0%だったという報告もあります。 確実に無くさない迷子札であるマイクロチップであれば、安心かもしれません。ただし、GPS機能が付いている訳ではないので、今どこにいるかがわかるわけではありません。飼い主としての自覚の向上
これは飼い主として当然のことではありますが、寿命を全うするまで面倒を見るという意識が高まるでしょう。我が子がどこに行っても、我が子であったと記録が残っているからです。これにより、犬猫の殺処分の減少に一役買う可能性があります。 平成30年度における日本全国の動物保護センターでの犬猫の引き取り数は約92,000頭でした。年々減少傾向ではありますが、まだ少ないとは言い難い数字です。マイクロチップの普及によって、引き取られる犬猫の数がゼロに近づくことに期待します。マイクロチップの現状

世界の動物マイクロチップ事情
動物福祉先進国と言われているドイツやイギリスを始め、フランス、ベルギー、スイス、オーストラリアなどの国では、犬のマイクロチップの装着が義務化されています。また、アメリカの一部の州では、保護施設に入った犬猫全てにマイクロチップの埋め込みを行っています。 世界的に見てもマイクロチップ装着は当たり前のことのようになりつつあります。動物愛護法による義務化
では、日本はどうでしょう。 2019年6月に動物愛護法の改正案が国会を通過し、2020年6月1日より施行されました。その中で動物虐待の罰則強化の他に、マイクロチップ義務化の項目があるのをご存じでしょうか。 これにより、ペットショップやブリーダーといった動物取扱業者は、販売する犬猫に対してマイクロチップの埋め込みが義務となりました。 すなわち、ペットショップなどから犬や猫を買ってきた場合は、その後に登録の変更が必要になります。業者以外は「努力義務」
一方、現在犬や猫を飼っている方や、知人から譲り受けたり、野良猫を保護した場合は、マイクロチップの装着は努力義務となります。 努力義務とは、法律上やった方がいいけれど、やるかやらないかの最終判断は飼い主に任せるというものです。動物愛護法の改正によって知らないうちに罰せられることはありませんが、この機会に装着を検討してみましょう。 改正動物愛護法について、さらに詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。【2019年改正動物愛護法】マイクロチップ装着の義務化の目的と懸念に迫る
マイクロチップは安全なの?

CT検査、MRI検査の障害になる可能性はある
しかし、マイクロチップ埋め込み部付近で、CTやMRI検査の画像が乱れることがあるそうです。マイクロチップは左右肩甲骨の間に埋め込むため、例えば頸部椎間板ヘルニアの際の頸部MRI検査時に障害になる可能性は否定できません。 そういった場合は、予め外科手術によってマイクロチップを取り除くこともできます。マイクロチップ埋め込みは可哀想?
マイクロチップの埋め込みには痛みを伴うのではないか、と心配される方も多くいます。 注射器を使って埋め込むのですが、その針はやや太いと感じるかもしれません。これから埋め込みを検討している方は、避妊や去勢手術、歯石除去などで全身麻酔をかける際に一緒に行うことをおすすめします。 もちろん、麻酔無しでも処置は可能です。また、その際の痛みはワクチンや病気の治療で注射をする時と同程度だと考えられています。住所が変わったら登録変更手続きを忘れずに

迷子犬が缶ビールのラベルに!?アメリカで起きた嘘みたいな本当の話
まとめ

迷子犬が缶ビールのラベルに!?アメリカで起きた嘘みたいな本当の話
迷子犬がビールのラベルに・・・!?

缶ビール広告は里親探しキャンペーンの一環だった
ヘイゼルは、フロリダ州シェルターで、2019年3月から保護されていました。地元のビール会社「モーターワークス・ブリューイング」が保護犬の里親探しキャンペーンとして、缶ビールに4匹の保護犬の写真を採用しており、そのうちの1匹がヘイゼルだったのです。 当時、ヘイゼルはシェルターでつけてもらった「デイデイ」という名前で缶に載せられていましたが、マディスさんは写真を見た瞬間、すぐにヘイゼルだと直感したといいます。 シェルター側はマディスさんに対し、動物病院での記録や写真など提出するよう求め、これらの証拠をもとにデイデイはヘイゼルであることに間違いないという結論に至りました。2020年2月、晴れてヘイゼルはアイオワ州の自宅に変えることができました。見直されるマイクロチップの重要性
地元紙”Tampa Bay Times”によると、ヘイゼルを預かっていたシェルターは、ヘイゼルのマイクロチップから飼い主を探し出そうと試みたものの、情報が古かったために探し出せなかったといいます。 この出来事はアメリカから世界中に拡散し、奇跡的で感動的な出来事と称賛されるとともに、マイクロチップの重要性を見直す報道も広まっています。マイクロチップって何?

マイクロチップの目的は
ペットにマイクロチップを装着する目的は、迷子のペットを特定することだけでなく、ペットの盗難防止や、ペットの虐待・遺棄防止などの目的も含まれています。改正法でマイクロチップ装着は義務化へ
以上の目的を果たすため、日本では2019年6月参院本会議にて可決された改正動物愛護法では、ペット販売業者に対し、飼い主にペットを販売する前にマイクロチップを装着することが義務付けられました。 なお、販売業者が装着したマイクロチップには、飼い主が後から情報をデータとして登録できるようになっています。 詳しくはこちらの記事もご参照ください。【2019年改正動物愛護法】マイクロチップ装着の義務化の目的と懸念に迫る
マイクロチップは災害時にも重要な役割を果たす

災害の時、ペットと避難をするために。もしものために備えておくべきこと
住所が変わったらマイクロチップの更新を忘れずに

必要な書類
マイクロチップ埋込み時の『AIPO・IDデータ登録申込書(飼い主控え)』/『AIPO・登録完了通知ハガキ』 または、マイクロチップ埋込み時の『ライフチップデータシート(飼い主控え)』/『ライフチップ・受付完了ハガキ』 のいずれか1点。いずれの用紙・ハガキも見あたらない場合は、下記の連絡先までお問い合わせください。
変更の手続き
『AIPO・IDデータ登録申込書(飼い主控え)』/『ライフチップデータシート(飼い主控え)』を使用して手続きをする場合 書類をコピーし、コピーした用紙の左上の区分「変更」に○印をつけます。変更箇所を二重線で消し、変更内容を明記したものを郵送又はFAXにて日本動物保護管理協会宛に送信。 『登録完了通知ハガキ』/『受付完了ハガキ』を使用して手続きをする場合 ID番号を記載してある面をコピーし、その余白に変更事項を明記したものを郵送又はFAXにて日本動物保護管理協会宛に送信。
お問い合わせ
社団法人 日本動物保護管理協会(AIPO事務局担当機関) 〒107-0062 東京都港区南青山1-1-1 新青山ビルヂング西館23F TEL 03-3475-1695 FAX 03-3475-1697 E-mail:hokankyo@nichiju.or.jp
大切な愛犬が家に帰れるように

【2019年改正動物愛護法】マイクロチップ装着の義務化の目的と懸念に迫る
マイクロチップって何?

マイクロチップ義務化の目的

虐待・遺棄防止
マイクロチップが装着されていることで、飼い主は自分の情報が書き込まれていることを自覚するため、虐待や遺棄を抑制する効果が期待されています。 義務化される前からペットにマイクロチップを装着する飼い主はたくさんいましたが、「マイクロチップを自主的に装着するような人の中に虐待や遺棄をするような人は少なく感じられるため、そうした問題の防止にはなかなか繋がりにくいのではないか?」という意見もあり、今回の義務化には期待の声があがっています。 マイクロチップの装着による虐待・遺棄対策に加え、これまで動物の殺傷に対して課せられていた罰則は「2年以下の懲役または200万円以下の罰金」から「5年以下の懲役または500万円以下の罰金」へ強化され、虐待についても1年以下の懲役が加えられることになりました。迷子のペットの飼い主探し
災害等で迷子になってしまった犬猫を発見した際、マイクロチップが埋め込まれていればすぐに身元を確認でき、飼い主の元に届けられます。現時点では、飼い主が見つからない保護動物は最悪の場合、殺処分されてしまいます。マイクロチップの埋め込みにより、そのような災害時にはぐれてしまっても飼い主の元に戻ってくる可能性が高まることが期待されています。また、これにより迷子になってしまったペットの殺処分も減らせるかもしれません。 首輪の鑑札で身元を特定できる場合もありますが、室内犬の場合は散歩のときしか付けなかったり、何かの衝動で外れてしまう可能性もあります。マイクロチップであれば常に身体の中に埋め込まれており、外れる心配もありません。ペットの盗難防止
首輪の鑑札等は簡単に偽装できてしまうため、ペットを盗まれたとき、証拠としての効力は比較的小さいと言えるでしょう。 一方で、マイクロチップは体内に埋め込まれており、取り外し・書き換えをすることができないので、決定的な身元証明として有効です。マイクロチップ義務化への懸念

100%情報が読み取れるわけではない
動物が怯えたり暴れたりして上手く読み取り機をあてられなかった場合や、機械の不具合により情報の読み取りに失敗することがあります。 さらに、マイクロチップには種類が複数あり、マイクロチップと読み取り機が異なる規格であった場合、読み取りに失敗することもあり、今後、国全体として規格の統一を行っていく必要があるでしょう。ペットと野良の差別化に繋がる?
販売される動物へのマイクロチップ装着を義務化することで、マイクロチップが埋め込まれている「ペット」と、埋め込まれていない「野良」の権利を差別化することにつながるのではないか、という意見もあります。 ペット同様、野良猫・野良犬への虐待は動物愛護法で禁止されていますが、マイクロチップの義務化により、マイクロチップが埋め込まれていない動物は飼い主がいないとみなされ、処分の対象になりやすくなるかもしれません。マイクロチップの義務化は、ペットの殺処分を減らせるかもしれませんが、ペットとして飼われている動物と、そうでない動物の権利に違いを生み出す原因となってしまう可能性もありそうです。法律はどこまで動物を守れるか?

猫と一緒に旅行が出来るってホント?事前準備と気をつけたいポイント
旅行の準備を使用
ケージと乗り物に慣れておくこと

猫が窓から外を見ている理由とは。外に出すべきなの?いきなり外出するのではなく、まずは外の空気に触れることから始めましょう! ハーネスをつけて近場を散歩したり、車に乗せてみたりして、怖がったり怯えたりしなくなってきてから旅行に出かけるようにしましょう。自分の猫がどのような反応をするのか、様子を見て、性格を把握することが重要です。もし、難しいようであれば、きっぱり諦めることも大事です。
宿探しで注意すること

迷子に備えてマイクロチップを

必要な持ち物
キャリーバッグとハーネス

フード・水・いつもの容器

携帯トイレ・猫砂

使い慣れた寝具・おもちゃ

移動での注意点
公共機関を使うときは

体調管理に気をつける

事故防止のために

最後に

【猫】長期旅行に行きたい!3日以上の連泊するなら、いつもと違う対策をセヨ。