野良犬を見つけたらどうする?確認事項や連絡先などを解説!

皆さんは、飼い主に連れられていない、いわゆる「野良犬」「迷子犬」を見つけたら、どのように対処しますか?
「かわいそうだから保護してあげよう」と思うでしょうか、それとも、「怖いからそのままにしておこう」と思うでしょうか。

野良犬を見つけたら、必要な情報を把握した上で、公的機関に電話することが重要です。
今回の記事では、野良犬を見つけた際に、安全に犬を保護するための適切な対処法を解説します。

「野犬」と「野良犬」の違いは?

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「野良犬」とは、飼い主がいない犬のことを言います。一般的に、もともとは人間に飼育されていた犬が、捨てられる、脱走する、災害などで飼い主とはぐれてしまうなどした場合の犬です。

対して「野犬」は、野山で繁殖した野生の犬のことで、多くの場合人間に飼育された経験は持ちません。そのため、人間に対して強い警戒感を示すことが多いようです。

野良犬は迷子犬の場合もある

先述した通り、野良犬はもともと人間に飼育されていた犬なので、脱走などが原因で迷子になってしまった可能性も考えられます。
ですから、「野良犬」と言っても、飼い主がいる場合もあるのです。

野良犬を見つけたらどうする?

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野良猫に比べて野良犬はあまり見かけなくなりましたが、野良犬は迷子犬の場合もあるので、見つける可能性はゼロではありません。
では、実際に野良犬を見かけたら、どのように対処すれば良いのでしょうか?

まずは犬の状態をチェック

野良犬を見つけたら、むやみに近づいたり触ったりしようとせず、まずは犬の特徴などを把握します。
次のような事項をチェックし、メモに取りましょう。

  • 大きさ(小型犬、中型犬、大型犬)
  • 被毛の長さ
  • 犬種(分かれば)
  • 首輪・リードの有無や色
  • ネームプレート・犬鑑札の有無
  • ケガをしていないか、苦しそうにしていないか
  • 場所
  • 日時
  • その場から犬が離れたら、移動した方向

また、スマートフォンなどを持っていれば、写真を撮影しておくのも良いでしょう。

公的機関へ電話を

野良犬の状態が確認できたら、公的機関へ連絡をします。その際、先ほどチェックした犬の状況や場所などの情報をできるだけ詳しく伝えるようにしましょう。

  • 警察(地域の警察・交番の番号を調べて連絡しましょう)
  • 地域の保健所
  • 近くの動物愛護センター

SNSで拡散すれば飼い主が見つかるかも?

公的機関へ連絡をした上で、さらに犬の写真や特徴などをSNSに投稿すると、飼い主が見つかりやすいです。
また、迷い犬専門のサイトもあります。いくつかご紹介するので、参考にしてみてください。

「ハピわん!」
https://www.hapiwan.jp/missingdogs
「Doggo.com」
https://www.dogoo.com/cgi/maigo/lostdog.cgi

マイクロチップが鍵を握る?

先日の法律改正により、マイクロチップの埋め込みが義務化されましたが、マイクロチップが入っていることによって飼い主の元に戻ってくる可能性が高まることは、データでも証明されています。
これからは飼い主のいない野生の犬なのか、飼い主がいた迷い犬なのかの判断がマイクロチップの有無によって行いやすくなるかもしれません。

野良犬は保護されたらどうなる?

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まずは飼い主探しをする

野良犬は保護されると、まず、飼い主から捜索願が出ていないか、公的機関で照会が行われます。
そこで飼い主が見つかった場合は、無事飼い主に返還されます。

飼い主が見つからなかったら

一方、もしも飼い主が見つからなかった場合は、保健所や動物愛護センターへと移送されます。
規則に基づいて一定期間収容された後、里親探しが始まり、譲渡会などに出されます。

野良犬を見つけた際の注意点

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なるべく近寄らない

上記のように、犬の特徴などは重要な手がかりになりますが、むやみに近づくと咬まれたりする可能性があるため注意が必要です。
特に、野良犬は狂犬病のワクチンを摂取していない恐れがあり、咬まれると大変危険です。

勝手に飼うのはNG

野良犬は迷子になった飼い犬である可能性が高いため、「お世話をしてくれる人がいなくてかわいそうだから」という理由で勝手に飼うのはNGです。

保健所や動物愛護センターなどで保護された後、飼い主が見つからなければ里親探しが始まるので、もし飼いたければその時に手を挙げると良いでしょう。
また、動物愛護センターや保健所に連絡をする時に、「飼い主が見つからなかったら引き取りたい」という旨をきちんと伝えておくと、良いでしょう。

まとめ

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今回は、野良犬を見つけた際の適切な対処法についてご紹介しました。

野良犬はそう多くはありませんが、脱走してしまった迷子犬などに遭遇することはあるかもしれません。
その際、むやみに近づいたり、勝手に保護して飼ったりするのはNG。飼い主がいる可能性が高いことや、攻撃されてケガをする恐れがあることを頭に入れて、適切に対処しなければなりません。

少し離れたところから犬の特徴やケガの有無、日時や場所などを確認し、できれば写真を撮って公的機関に連絡しましょう。

今の時代、TwitterなどのSNSや、迷子犬専用のサイトで飼い主が見つかることもあるので、可能であればそういったところからも情報を発信し、飼い主探しができると良いですね。

【ペットクイズ】マイクロチップは装着すべき?得られるメリットとは

皆さんが飼っているペットにはマイクロチップが装着されていますか?海外の多くの国ではマイクロチップの装着が当たり前になりつつありますが、日本では未だ普及が進んでいないのが現状です。

本記事では、ペットのマイクロチップについてクイズ形式で解説していきます。ペットにマイクロチップを装着していない飼い主さんはもちろん、すでに装着しているという飼い主さんも、ぜひこのクイズ通して改めてマイクロチップの大切さを学んでみてください。

それではさっそく、ペットのマイクロチップクイズにチャレンジしてみましょう!
Q.1 マイクロチップで確認できる情報として「誤っている」のはどれ?
正解です!
不正解です!
正解は「飼い主の生年月日」です。
マイクロチップで確認できるのは以下の情報です。
  • 動物情報:名前、生年月、性別、動物種、犬・猫の種類と毛色
  • 飼育者情報:氏名、ふりがな、住所、電話番号、その他の緊急連絡先、FAX番号、メールアドレス
なお、マイクロチップが装着されていても情報が古ければ意味がありません。住所や連絡先が変わった時や、飼い主が変わった時は、必ずマイクロチップの情報を更新しましょう
Q.2 マイクロチップについて「誤っている」のはどれ?
正解です!
不正解です!
正解は「データ維持費として毎年お金がかかる」です。
マイクロチップの装着時にデータ登録料を支払えば、その後はお金は発生しません

2019年の動物愛護法の改正により、2022年6月からマイクロチップの装着が義務化されますが、これは犬・猫を販売するペットショップやブリーダーなどに限られています。そのため、現時点で飼っているペットにマイクロチップが装着されていなくても違法にはなりません。

マイクロチップの耐久年数は30年ほどとされており、犬や猫であれば一度装着すればつけかえる必要はありません。なお、マイクロチップの装着による副作用はないとされていますが、埋め込み部付近で、CTやMRI検査の画像が乱れる可能性があり、その際は一度取り除くこともあるそうです。
Q.3 マイクロチップの装着により期待できることとして「誤っている」のはどれ?
正解です!
不正解です
正解は「居場所がわからないのペットの探知」です。
マイクロチップにはGPS機能は付いていませんので、居場所がわからないペットの場所を探知する機能はありません。迷子や盗難の被害に遭わないようしっかり対策しましょう。

なお、マイクロチップを装着していれば、迷子や盗難にあっても保護された際に登録情報から飼い主を特定できますし、確実に我が子であるという証明ができます。チップを読み取るリーダーは全国の動物保護センター保健所動物病院などにあります。

また、飼い主は自分の情報が書き込まれていることを自覚するため、虐待や遺棄を抑制する効果が期待されています。
問正解/ 問中

今回はこちらの記事から問題を作成しました。 詳細が知りたい人はこちらも読んでみてください!
【獣医師監修】ペットのマイクロチップ装着を徹底解説!
結果発表
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【獣医師監修】ペットのマイクロチップ装着を徹底解説!

近年、犬や猫を始めとする小動物の分野においてもマイクロチップが普及しています。動物愛護法の改正にもマイクロチップの項目があり、ニュースで耳にしたことのある方も多いと思います。 しかし、実際にはどんなものなのかよくわからない方もいるのではないでしょうか。マイクロチップによって何ができるのか、危険性はないのかなど、疑問に思うことは多いでしょう。 そこで本記事では、小動物におけるマイクロチップについて詳しく解説します。

そもそもマイクロチップって何?

犬や猫に装着するマイクロチップとは何か マイクロチップは、直径2mm、長さは8〜12mm程度の円筒形をした電子タグです。それぞれに個体識別番号が割り振られており、注射器によって動物の皮下に埋め込みます。 迷子のペットが見つかったとき、この番号を動物保護センターや保健所、動物病院にあるリーダーで読み込み、登録情報から飼い主を特定します

迷子札ではダメなの?

従来の迷子札は文字が消えてしまったり、首輪につけていたものが外れてしまったりといった問題がありました。 ところがマイクロチップは、体内に埋め込むので紛失の心配がなく、確実な身分証明になります

海外に連れて行く際は要注意

また、海外渡航の際に到着空港の動物検疫所、および帰国の際に日本の動物検疫所で、マイクロチップの埋め込み証明書が必要になります。 手続きには時間がかかることもあるので、渡航先の検疫状況を予め確認しておきましょう。

マイクロチップのメリット

犬や猫に装着するマイクロチップのメリットとは マイクロチップの埋め込みをすることには、一体どのようなメリットがあるのでしょうか。 ひとつずつ確認していきます。

脱走や誘拐時の身分証明

予期せぬ脱走や、飼っている猫が外に出ている間に他の家に飼われてしまったらどうしますか? 体の模様や顔つき、呼びかけたときの反応などの全てが我が子だと示していても、相手がそれを聞き入れてくれなければ諦めるしかありません。 しかし、マイクロチップが入っていれば、「個体識別番号」を照会することで、確実に我が子という証明ができます。

災害時にはぐれても帰ってくる可能性

脱走時もそうですが、個体識別番号と飼い主の情報を登録しておくことで、はぐれてしまっても戻ってくる可能性が高まります。 東日本大震災のときに、迷子札がついていた犬や猫は100%飼い主の元に戻ったのに対し、迷子札が付いていない場合で飼い主が判明したのは犬で0.5%、猫で0%だったという報告もあります。 確実に無くさない迷子札であるマイクロチップであれば、安心かもしれません。ただし、GPS機能が付いている訳ではないので、今どこにいるかがわかるわけではありません。

飼い主としての自覚の向上

これは飼い主として当然のことではありますが、寿命を全うするまで面倒を見るという意識が高まるでしょう。我が子がどこに行っても、我が子であったと記録が残っているからです。これにより、犬猫の殺処分の減少に一役買う可能性があります。 平成30年度における日本全国の動物保護センターでの犬猫の引き取り数は約92,000頭でした。年々減少傾向ではありますが、まだ少ないとは言い難い数字です。マイクロチップの普及によって、引き取られる犬猫の数がゼロに近づくことに期待します。

マイクロチップの現状

日本のマイクロチップの現状を世界と比較 マイクロチップのメリットを挙げましたが、現在の状況はどうなのでしょうか。普及の状況など、日本と世界のマイクロチップ事情を比較していきます。

世界の動物マイクロチップ事情

動物福祉先進国と言われているドイツやイギリスを始め、フランス、ベルギー、スイス、オーストラリアなどの国では、犬のマイクロチップの装着が義務化されています。また、アメリカの一部の州では、保護施設に入った犬猫全てにマイクロチップの埋め込みを行っています。 世界的に見てもマイクロチップ装着は当たり前のことのようになりつつあります。

動物愛護法による義務化

では、日本はどうでしょう。 2019年6月に動物愛護法の改正案が国会を通過し、2020年6月1日より施行されました。その中で動物虐待の罰則強化の他に、マイクロチップ義務化の項目があるのをご存じでしょうか。 これにより、ペットショップやブリーダーといった動物取扱業者は、販売する犬猫に対してマイクロチップの埋め込みが義務となりました。 すなわち、ペットショップなどから犬や猫を買ってきた場合は、その後に登録の変更が必要になります。

業者以外は「努力義務」

一方、現在犬や猫を飼っている方や、知人から譲り受けたり、野良猫を保護した場合は、マイクロチップの装着は努力義務となります。 努力義務とは、法律上やった方がいいけれど、やるかやらないかの最終判断は飼い主に任せるというものです。動物愛護法の改正によって知らないうちに罰せられることはありませんが、この機会に装着を検討してみましょう。 改正動物愛護法について、さらに詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
【2019年改正動物愛護法】マイクロチップ装着の義務化の目的と懸念に迫る

マイクロチップは安全なの?

ペットにマイクロチップを装着することで安全上の問題はないのか マイクロチップの普及にあたり、飼い主の方がまず気になるのはその安全性でしょう。 マイクロチップには生体適合ガラスが使用されており、副作用はないとされています。 環境省によると、外部からの衝撃による破損事故も報告がないようなので、まず安全性は保障されていると言えるでしょう。

CT検査、MRI検査の障害になる可能性はある

しかし、マイクロチップ埋め込み部付近で、CTやMRI検査の画像が乱れることがあるそうです。マイクロチップは左右肩甲骨の間に埋め込むため、例えば頸部椎間板ヘルニアの際の頸部MRI検査時に障害になる可能性は否定できません。 そういった場合は、予め外科手術によってマイクロチップを取り除くこともできます。

マイクロチップ埋め込みは可哀想?

マイクロチップの埋め込みには痛みを伴うのではないか、と心配される方も多くいます。 注射器を使って埋め込むのですが、その針はやや太いと感じるかもしれません。これから埋め込みを検討している方は、避妊や去勢手術、歯石除去などで全身麻酔をかける際に一緒に行うことをおすすめします。 もちろん、麻酔無しでも処置は可能です。また、その際の痛みはワクチンや病気の治療で注射をする時と同程度だと考えられています。

住所が変わったら登録変更手続きを忘れずに

住所変更時にはマイクロチップの情報更新を行うように気をつけよう 飼い主が変わったときや、ペットの住所が変わったときは、必ずマイクロチップの登録情報を更新しましょう。 せっかくマイクロチップが装着されていても、情報が古ければ意味がありません。 住所更新の重要性と手続きについては、こちらの記事をご参照ください。
迷子犬が缶ビールのラベルに!?アメリカで起きた嘘みたいな本当の話

まとめ

マイクロチップの装着について一度考えてみよう 異物を体内に埋め込むことに抵抗がある方もいるかと思います。しかし、万が一、ペットと離れ離れになったらと考えてみてください。返還率を高めるため、殺処分数を減らすために、私たちが出来ることは何でしょうか。 すでにペットを飼っている場合や、知人からペットを譲り受けた場合のマイクロチップの装着は、現段階ではあくまで努力義務です。しかし、かけがえのない家族を失わないためにマイクロチップについて考えるきっかけにしていただければと思います。 ペットショップなどで、既にマイクロチップを装着済みの場合は、必ず住所や飼い主の情報を登録し、随時情報の更新も忘れないようにしましょう。

迷子犬が缶ビールのラベルに!?アメリカで起きた嘘みたいな本当の話

アメリカ・フロリダ州の施設で保護されていた犬が先日、遠く離れたアイオワ州の家族の元に3年ぶりに帰ってきました。飼い主が3年ぶりに愛犬の姿を見たのは、SNS上にアップされた、缶ビールのラベルの写真でした。 アメリカで起きたこの奇跡的な話は瞬く間に世界中に拡散し、ペットのマイクロチップの重要性を再認識する動きが広まっています。

迷子犬がビールのラベルに・・・!?

缶ビールのラベルがきっかけでヘイゼルは飼い主の元に (写真引用元:Wendi Lane “Brewery puts local shelter dogs on beer cans to help them get adopted.” ABC action news.) 話題になった犬(写真:右から2番目)の名前は「ヘイゼル」。ゴールデンレトリバーとテリアのミックス犬で、2017年5月に、飼い主のマディスさんの家から脱走したまま行方不明になっていました。 マディスさんはヘイゼルをずっと探し続けていましたが、ある時、ソーシャルメディアに掲載されていた缶ビールのラベルに、ヘイゼルの写真が使われているのを発見しました。

缶ビール広告は里親探しキャンペーンの一環だった

ヘイゼルは、フロリダ州シェルターで、2019年3月から保護されていました。地元のビール会社「モーターワークス・ブリューイング」が保護犬の里親探しキャンペーンとして、缶ビールに4匹の保護犬の写真を採用しており、そのうちの1匹がヘイゼルだったのです。 当時、ヘイゼルはシェルターでつけてもらった「デイデイ」という名前で缶に載せられていましたが、マディスさんは写真を見た瞬間、すぐにヘイゼルだと直感したといいます。 シェルター側はマディスさんに対し、動物病院での記録や写真など提出するよう求め、これらの証拠をもとにデイデイはヘイゼルであることに間違いないという結論に至りました。2020年2月、晴れてヘイゼルはアイオワ州の自宅に変えることができました。

見直されるマイクロチップの重要性

地元紙”Tampa Bay Times”によると、ヘイゼルを預かっていたシェルターは、ヘイゼルのマイクロチップから飼い主を探し出そうと試みたものの、情報が古かったために探し出せなかったといいます。 この出来事はアメリカから世界中に拡散し、奇跡的で感動的な出来事と称賛されるとともに、マイクロチップの重要性を見直す報道も広まっています。

マイクロチップって何?

マイクロチップとは何か マイクロチップは「動物の個体識別」を目的とした直径2mm、全長11~13mmの円筒形の電子機器で、15桁の番号が書き込まれたICが封入されています。この番号を読み取り機で読み取ることで、登録された動物の名前や生年月日、種類に加え、飼い主の名前や住所・連絡先を確認できます

マイクロチップの目的は

ペットにマイクロチップを装着する目的は、迷子のペットを特定することだけでなく、ペットの盗難防止や、ペットの虐待・遺棄防止などの目的も含まれています。

改正法でマイクロチップ装着は義務化へ

以上の目的を果たすため、日本では2019年6月参院本会議にて可決された改正動物愛護法では、ペット販売業者に対し、飼い主にペットを販売する前にマイクロチップを装着することが義務付けられました。 なお、販売業者が装着したマイクロチップには、飼い主が後から情報をデータとして登録できるようになっています。 詳しくはこちらの記事もご参照ください。
【2019年改正動物愛護法】マイクロチップ装着の義務化の目的と懸念に迫る

マイクロチップは災害時にも重要な役割を果たす

マイクロチップは災害時にも重要な役割を果たす 災害大国とも呼ばれる日本ですが、特に災害時に飼い主と離れ離れになったペットを飼い主の元に返すため、マイクロチップはとても重要になります。実際、東日本大震災の時、飼い主とはぐれてしまい、その結果、道をさまよい、飢えや寒さに苦しむペットがたくさんいました。 マイクロチップに加え、迷子札や鑑札などをつけておくとよいですが、普段首輪をつけていない室内犬や、何かの拍子に迷子札が外れてしまう可能性もあるので、体に埋め込めるマイクロチップとの併用が効果的です。 他にも災害に備えてやるべきことは、こちらの記事をご覧ください。
災害の時、ペットと避難をするために。もしものために備えておくべきこと

住所が変わったらマイクロチップの更新を忘れずに

マイクロチップ 住所変更 更新 ヘイゼルのように、せっかくマイクロチップが埋め込まれていたのに、情報が古くて使い物にならないのでは意味がありません。ペットの住所や飼い主が変更になった場合、マイクロチップの情報も更新することを忘れないようにしましょう。 日本獣医師協会によると、マイクロチップの更新に必要な手続きは以下の通りです。

必要な書類

マイクロチップ埋込み時の『AIPO・IDデータ登録申込書(飼い主控え)』/『AIPO・登録完了通知ハガキ』 または、マイクロチップ埋込み時の『ライフチップデータシート(飼い主控え)』/『ライフチップ・受付完了ハガキ』 のいずれか1点。
いずれの用紙・ハガキも見あたらない場合は、下記の連絡先までお問い合わせください。

変更の手続き

『AIPO・IDデータ登録申込書(飼い主控え)』/『ライフチップデータシート(飼い主控え)』を使用して手続きをする場合 書類をコピーし、コピーした用紙の左上の区分「変更」に○印をつけます。変更箇所を二重線で消し、変更内容を明記したものを郵送又はFAXにて日本動物保護管理協会宛に送信。 『登録完了通知ハガキ』/『受付完了ハガキ』を使用して手続きをする場合 ID番号を記載してある面をコピーし、その余白に変更事項を明記したものを郵送又はFAXにて日本動物保護管理協会宛に送信。

お問い合わせ

社団法人 日本動物保護管理協会(AIPO事務局担当機関) 〒107-0062 東京都港区南青山1-1-1 新青山ビルヂング西館23F TEL 03-3475-1695  FAX 03-3475-1697  E-mail:hokankyo@nichiju.or.jp

大切な愛犬が家に帰れるように

大切な愛犬が家に帰れるように アイオワ州に住むヘイゼルは、缶ビールのラベルのおかげで、3年ぶりに家族の元に帰ることができました。しかし、これは奇跡と言っても過言ではなく、残念ながら、迷子になったまま帰れないペットもたくさんいます。 マイクロチップに正しい情報が登録されていれば、すぐに飼い主の元に帰れる可能性が高まります。 日本では、これからマイクロチップの装着が義務付けられるようになりますが、マイクロチップが装着されているからと油断することなく、住所や飼い主が変わった場合は、速やかにマイクロチップの情報を更新し、いざという時に役に立つようにしたいですね。

【2019年改正動物愛護法】マイクロチップ装着の義務化の目的と懸念に迫る

2019年6月参院本会議にて、議員立法の改正動物愛護法が全会一致で可決、成立しました。 犬猫の販売を認める時期を、これまでの生後7週超えから生後8週超えに改定すること、犬猫へのマイクロチップの装着・登録の義務化、ペットの虐待に対する厳罰化などが改正法の主な柱として盛り込まれています。 今回はその中でも特に、マイクロチップ装着の義務化に関してお伝えしていきます。

マイクロチップって何?

マイクロチップ マイクロチップは「動物の個体識別」を目的とした直径2mm、全長11~13mmの円筒形の電子機器で、15桁の番号が書き込まれたICが封入されています。この番号を読み取り機で読み取ることで、登録された動物の名前や生年月日、種類に加え、飼い主の名前や住所・連絡先を確認できます。 マイクロチップの埋め込みは、少し太い注射器のような専用の埋め込み器を使って行われ、犬猫であれば通常、首の背面の皮下に埋め込まれます。なお、マイクロチップの表面は生体適合ガラスで覆われており、埋め込みによる副作用はほとんどないようです。 今回の法改正で、ペット販売業者に対し、飼い主にペットを販売する前にマイクロチップを装着することが義務付けられることになりました。販売業者が装着したマイクロチップに、飼い主が後から情報をデータとして登録できるようになっています。 ちなみに、動物愛護団体等が犬猫を一般の飼い主に譲渡する場合や、すでに犬猫を飼っている場合には、義務ではなく「努力義務」になる見通しです。

マイクロチップ義務化の目的

迷子 これまでもマイクロチップは多くのペットの飼い主の間で普及していましたが、マイクロチップの装着を法律で義務化することにはどのような目的があるのでしょうか?

虐待・遺棄防止

マイクロチップが装着されていることで、飼い主は自分の情報が書き込まれていることを自覚するため、虐待や遺棄を抑制する効果が期待されています。 義務化される前からペットにマイクロチップを装着する飼い主はたくさんいましたが、「マイクロチップを自主的に装着するような人の中に虐待や遺棄をするような人は少なく感じられるため、そうした問題の防止にはなかなか繋がりにくいのではないか?」という意見もあり、今回の義務化には期待の声があがっています。 マイクロチップの装着による虐待・遺棄対策に加え、これまで動物の殺傷に対して課せられていた罰則は「2年以下の懲役または200万円以下の罰金」から「5年以下の懲役または500万円以下の罰金」へ強化され、虐待についても1年以下の懲役が加えられることになりました。

迷子のペットの飼い主探し

災害等で迷子になってしまった犬猫を発見した際、マイクロチップが埋め込まれていればすぐに身元を確認でき、飼い主の元に届けられます。現時点では、飼い主が見つからない保護動物は最悪の場合、殺処分されてしまいます。マイクロチップの埋め込みにより、そのような災害時にはぐれてしまっても飼い主の元に戻ってくる可能性が高まることが期待されています。また、これにより迷子になってしまったペットの殺処分も減らせるかもしれません。 首輪の鑑札で身元を特定できる場合もありますが、室内犬の場合は散歩のときしか付けなかったり、何かの衝動で外れてしまう可能性もあります。マイクロチップであれば常に身体の中に埋め込まれており、外れる心配もありません。

ペットの盗難防止

首輪の鑑札等は簡単に偽装できてしまうため、ペットを盗まれたとき、証拠としての効力は比較的小さいと言えるでしょう。 一方で、マイクロチップは体内に埋め込まれており、取り外し・書き換えをすることができないので、決定的な身元証明として有効です。

マイクロチップ義務化への懸念

ハト 以上のように、さまざまな効果が期待されて義務化されることが決まったマイクロチップですが、問題点もいくつか指摘されています。

100%情報が読み取れるわけではない

動物が怯えたり暴れたりして上手く読み取り機をあてられなかった場合や、機械の不具合により情報の読み取りに失敗することがあります。 さらに、マイクロチップには種類が複数あり、マイクロチップと読み取り機が異なる規格であった場合、読み取りに失敗することもあり、今後、国全体として規格の統一を行っていく必要があるでしょう。

ペットと野良の差別化に繋がる?

販売される動物へのマイクロチップ装着を義務化することで、マイクロチップが埋め込まれている「ペット」と、埋め込まれていない「野良」の権利を差別化することにつながるのではないか、という意見もあります。 ペット同様、野良猫・野良犬への虐待は動物愛護法で禁止されていますが、マイクロチップの義務化により、マイクロチップが埋め込まれていない動物は飼い主がいないとみなされ、処分の対象になりやすくなるかもしれません。マイクロチップの義務化は、ペットの殺処分を減らせるかもしれませんが、ペットとして飼われている動物と、そうでない動物の権利に違いを生み出す原因となってしまう可能性もありそうです。

法律はどこまで動物を守れるか?

法律 今回は、2019年6月に可決された改正動物愛護法について、主にマイクロチップの装着義務化に焦点を当てて考えました。 マイクロチップの埋め込みには、ペットの虐待や迷子、盗難対策などの効果が期待されています。一方で、画期的なマイクロチップでも、不確実性や野良として生きる動物の権利の差別化といった懸念も寄せられています。 また、全ての人が法律を遵守するとは限らず、法律が全ての動物の権利を確実に守れるわけではありません。動物の権利を守るには、法律だけではなく、やはり個人個人の意識も重要でしょう。 そして、法律はそれがどのように運用されるかが最も重要になってきます。法律だけ制定されても、その運用と監視が機能しなければ、何の意味もありません。私たち、飼い主も自分たちのペットに関する重要な法律ですので、施行後、どのように運用されるのか注目していきたいですね。

猫と一緒に旅行が出来るってホント?事前準備と気をつけたいポイント

家族で旅行を計画しているとき、おうちのペットをどうするかはとっても悩ましい問題ですよね。「ペットも一緒に宿に連れていければなあ…」なんて思ったりしませんか? 実は、おうちの猫ちゃんと一緒に泊まれるホテルが多くあります!今回は、猫ちゃんと一緒に旅行するときの準備と、気をつけなければならないことをご紹介いたします。 なお、猫は自分のテリトリーの外に出ることをストレスに感じると言われています。ただ、あまりそれを感じない猫もいます。もし、一緒に旅行に連れて行く場合は、ご自身の飼育している猫の性格を考慮してください。

旅行の準備を使用

ケージと乗り物に慣れておくこと

完全室内飼いの猫ちゃんをいきなり旅行や遠出に連れて行ってしまうと、大きなストレスを与えてしまう場合があります。特に、猫の場合は、この点に注意をしてください。 下記でも紹介していますが、猫の縄張り意識が強いため、ストレスがなく縄張りを守れる範囲はとても狭いのです。
猫が窓から外を見ている理由とは。外に出すべきなの?
いきなり外出するのではなく、まずは外の空気に触れることから始めましょう! ハーネスをつけて近場を散歩したり、車に乗せてみたりして、怖がったり怯えたりしなくなってきてから旅行に出かけるようにしましょう。自分の猫がどのような反応をするのか、様子を見て、性格を把握することが重要です。もし、難しいようであれば、きっぱり諦めることも大事です。

宿探しで注意すること

「ペットと泊まれる!」と書いてあっても、まだまだその多くは「犬と泊まれる宿」であることが多いです。 下調べをきちんとしてから予約するようにしましょう。 また、猫と一緒に泊まれるホテルを探すときは、ペットと泊まれるホテルをまとめたガイドブックを買ったり、旅行会社のwebページでペットと泊まれることを条件に検索してみると良いですよ!

迷子に備えてマイクロチップを

旅行先で一番心配なのは、おうちの猫ちゃんとはぐれてしまうことです。 そんな時にはマイクロチップが役立ちます。 猫が迷子になって保健所などに保護された場合、その扱いは「遺失物」であり、速やかに処分されてしまう場合があります。去勢手術の際にマイクロチップを移植する費用を補助してくれる自治体もありますので、調べてみてください。 また事前に逃さない手立てを十分に整え、もし迷子になってしまった場合は警察や保健所、動物愛護センターに速やかに連絡するようにしましょう。 犬はきちんとしつけがされている場合もありますが、猫は普通はそうではありません。万一、ハーネスが外れてしまったり、ドアが開いた隙に、外に飛び出てしまったら、戻ってくることはないかもしれません。 最悪のケースまできちんと考え、予め対策を考えておきましょう。これが、飼い主にとっての責任でもあります。

必要な持ち物

キャリーバッグとハーネス

移動する時や宿で過ごす時に猫ちゃんが逃げてしまわないように、ハーネスとキャリーバッグは必ず持参するようにしましょう。 そして、外に出ている間は、絶対にハーネスとリードを付けた状態にしておきましょう。例え、車の中であっても、油断は禁物。猫の運動神経が良いことは皆さんもご存知のはず。開いた窓の隙間からいつ飛び出ていってしまうかもわかりません。 また、滞在先のホテルによっては、キャリーバッグの持参を義務付けているところもあります。 持って行き忘れてしまうと「せっかく宿まできたのに泊まらせてもらえない!」なんてことになってしまうかもしれません。

フード・水・いつもの容器

初めての場所に連れていかれると、怯えたり興奮したりして、体調を崩してしまう場合があります。 旅行先でもなるべく普段と同じ環境を維持するために、いつも使っている食器や食べ慣れたキャットフード、水はきちんと持参するようにしましょう。 おうちの猫ちゃんが神経質である場合は特に気をつけたい項目です。

携帯トイレ・猫砂

一泊二日程度の短期間の旅行であればペットシーツをトイレの代わりとして使うことができますが、長期の場合は猫用の携帯トイレを持って行くことをオススメします。 場所や匂いが異なことが便秘や体調不良の原因となったりもしますので、なるべく使い慣れた猫砂を持参してください。 また、ホテルによっては排泄物は持ち帰らなければならないので、よく確認した上でビニール袋を余分に持って行くと万が一の時にも便利です。

使い慣れた寝具・おもちゃ

いつもと同じ環境でない場合、なかなか寝付けないこともあるかもしれません。 キャリーバッグの中にいつも遊んでいる遊具や普段使いのシーツ、またはベッドを入れておくといいでしょう。 また、宿を汚したり傷つけたりしないために、爪とぎボード、濡れティッシュ、消臭スプレーも持って行くといいかもしれません。

移動での注意点

公共機関を使うときは

電車などの公共交通機関を利用する場合は、手荷物料金を支払ってキャリーバッグから出さないようにしないといけません。 もしチャックがきちんとしまっていなかったり、キャリーバッグが壊れていたりすると、物音や振動で驚いた拍子にキャリーバッグから飛び出してしまうかもしれません。 旅行前にはキャリーバッグの状態、そしてチャックがきちんとしまっているかを確認するようにしましょう。

体調管理に気をつける

旅行中、少しの時間であっても猫を車の中に放置してしてしまうことはとても危険です。 猫は温度変化に非常に敏感な生き物であるため、ほんの数分であっても体調を崩してしまうことがあります。特に夏は熱中症に気をつけてください。 また、猫は車酔いをしてしまいやすい生き物です。車での移動の直前は食事を与えないようにし、万一のために、動物病院で酔い止め薬を処方してもらっておくと良いでしょう。

事故防止のために

猫は狭い隙間であってもスルリとすり抜けてしまことがあります。 車の中でもケージに入れておくようにし、万が一にも運転席に潜り込んでしまわないように注意しましょう。

最後に

家族旅行の最中に、おうちの猫ちゃんだけペットホテルでお留守番…というのはとても寂しいですよね。ペットも家族の一員だから、一緒に連れて行きたい!と思うことも多いでしょう。 しかし、犬でも難しいことの多い旅行。猫の場合は、その性格からさらに難易度が上がってしまいます。 もし連れて行く場合は、本当に自分の猫ちゃんが旅行を望んでいると思うのか?それがベストなのかを、よく考えた上で行いたいものです。そして、実行することになった場合は、絶対に事故のないように、入念な下調べと準備をしてから出かけるようにしましょう。 もし、猫ちゃんをお留守番させる場合は、こちらの記事も参考にしてみてください。
【猫】長期旅行に行きたい!3日以上の連泊するなら、いつもと違う対策をセヨ。