犬が排泄後に地面を蹴るのはどんな意味がある?やめさせるべき?
愛犬がトイレをした後に、地面を蹴るようなしぐさをするのを見たことはありますか?犬によってはトイレのたびに行う子もいれば、たまにしか行わない子、まったく行わない子もいるでしょう。
では、この行為は一体何のために行われるのでしょうか?また、犬が頻繁に行っている場合はやめさせるべきなのでしょうか。
この記事では、トイレの後に犬が地面を蹴るようなしぐさをする理由について解説していきます。
犬がトイレ後に地面を蹴る理由
トイレを済ませた後、犬が地面を蹴る行為は、多くの犬の飼い主が目撃したことがあるでしょう。では、この行為は一体何のために行われるのでしょうか。
犬の祖先であるオオカミは、自分の縄張りを示すために地面を蹴る行動をします。これには、視覚的に目で見てわかる跡を残す意味と、においによる嗅覚的な意味があると考えられています。
後ろ足で土を蹴り上げることによって、排泄物のにおいを周囲に広げる効果があります。さらに、肉球に存在する汗腺から分泌液が出ており、土を蹴り上げると同時に自分のにおいをより強く拡散し、縄張りを主張しています。
排泄物に土などをかけていることから、「自身のにおいを隠すため」だと誤解されることもありますが、実際には自分の縄張りを示すために行われています。犬やオオカミに限らず、同様の行動はライオンやコヨーテなどでも見られるようです。
よく行うのはどんな犬?
犬のこのような行動を目撃したことがない方もいるでしょう。犬によって毎回必ず行う子もいれば、特定の場所でのみ行ったり、まったく行わない子もいます。
去勢していないオス
この行動は縄張り意識の強い犬がよく行う傾向があり、メスよりもオスの方がよく行うようです。さらに、去勢していない犬の方が去勢している犬よりも、より頻繁にこの行動をするとされています。
もちろん、メスでもよく行う子もいれば、オスでもまったく行わない子もいます。
神経質な犬
神経質な性格をしている犬や他の犬が苦手な犬は、地面を蹴る行動をよく行う傾向があります。この行動をとる全ての子が不安を感じているというわけではありませんが、普段から神経質であったり不安になりがちな子は、自分のテリトリーを確保しようとして行っている可能性があります。
飼い主が気をつけたいこと
犬が地面を蹴る行動は去勢の有無や犬の性格が大きく影響しますが、基本的にはやっていてもやらなくても特に問題はありません。本能による行動でもあるため、特別なことがない限りは気にする必要はないでしょう。
ただし、トラブルを防ぐためにも、以下の点に注意する必要があります。
周りの人や犬に迷惑をかけない
犬の健康にとっては問題がなくても、場合によっては他人に迷惑をかけてしまうこともあります。
例えば、土や草などを蹴り上げてしまうと、周囲にいる人や犬にかかってしまうかもしれません。また、地面に穴が空いてしまうこともあるでしょう。このようなことが何度も続くとご近所トラブルにも進展しがちですので、飼い主が気をつけるようにしましょう。
また、余計なトラブルを防止するためにも、土が飛び散ったり穴ができたりした場合は、できる限り元に戻しておきましょう。
ケガにも注意
あまりに激しく地面を蹴ってしまう場合、ケガの原因となる可能性もあります。散歩から帰宅したら、足の裏や爪にケガや割れなどがないか確認しましょう。硬い地面やアスファルトで行った際はよくチェックしてあげてください。
肉球や爪がやわらかい子犬や、乾燥しやすいシニア犬は特に注意しましょう。
肉球のお手入れについては以下の記事も参考にしてください。
【検証】ガサガサの肉球におすすめ!肉球クリーム6つを徹底比較
https://cheriee.jp/dogs/24777/
不安があれば地面を蹴る行為をやめさせる
もし、事情があったり、犬の体に負担がかかるようであれば、トイレ後の地面ひっかきをやめさせる必要があるかもしれません。その際は以下の要領で少しずつ改善していきましょう。
- 排泄物を片付けている間に地面ひっかき行為をしないように、排泄が終わったらすぐにおやつなどで誘導し、「マテ」や「オスワリ」の指示を出して待っていてもらう
- 排泄物を片付けたらすぐにその場から立ち去る
習慣になっていることをやめさせるのはなかなか難しいですが、愛犬のためにも根気良く続けてください。
まとめ
犬がトイレ後に行う地面を蹴る行動は、マーキングの一環とされており、土や草を蹴り上げることで自身のにおいを広め、縄張りを主張する意味があると考えられています。
縄張り意識の強い犬の方が地面を蹴る行動をよく行う傾向があり、メスよりもオス、去勢済みのオスより未去勢のオスの方がより行いやすい傾向が見られます。
この行動自体に大きな問題はありませんが、他人に迷惑をかける可能性や、爪が傷つくおそれがある場合は、地面を蹴る行動を抑制するようにしつけることが望ましいでしょう。
猫のマーキング「スプレー」ってなに?理由と対策もご紹介
犬だけでなく、猫にもマーキング行為は存在します。
猫のマーキングにはどのような行動があり、どのような意味があるのでしょうか?
また、おしっこをかける「スプレー」は、飼い主さんが困ってしまうマーキングです。本能的にしているスプレーに対しては、叱ってやめせるのではなく、原因を見極めて対策を取ることが大切です。
今回は、猫のマーキングとスプレーへの対処法を詳しくご紹介します。
猫のマーキングって?
マーキングとは、自分の匂いをつけることで縄張りを主張する行為です。
縄張りを誇示するだけでなく、他の猫とのコミュニケーション、不安な時、リラックスしている時、自分をアピールしたい時などにも行われることがあり、その時の猫の気持ちや状況によって理由は様々です。
物だけでなく、飼い主にもマーキングすることがあります。
猫のマーキングの種類
猫のマーキングにはいくつか種類があります。
1.スプレー
スプレーとは、壁や物などに通常よりも濃いおしっこをかける行為です。
尻尾を上にピンと立てながら、少量の尿をかけます。
2.爪を研ぐ
気分が盛り上がっている時、元気な時などに爪研ぎのマーキングをすることがあります。
肉球からフェロモンを出して、匂いをつけています。
3.頬や頭を擦り寄せる
物や人の足などに頬や頭を擦り寄せる行動も、マーキングのひとつです。
リラックスしている時によくみられ、頬や顎にある分泌腺からフェロモンを出して匂いをつけます。
スプレー(マーキング)と普通のおしっこの違い
初めのうちは、マーキングのスプレーなのか、おしっこを失敗しているだけなのか、見分けがつかないことがあると思います。
マーキングのスプレーと普通の尿には、姿勢や尿の量、場所の違いが見られます。
スプレーの場合
マーキングのスプレーをするときは、立ったまま尻尾を上に立てた状態で、壁やカーテンなどの決まった場所の垂直面に少量の尿をします。(中には座ったままスプレーする猫もいます。)
濃い尿のため、通常よりも匂いが強く独特なのが特徴です。
おしっこを失敗しているわけではないので、うんちはトイレを使用します。
家や部屋の入口、新しい家具、人や他の猫がよく通る通路などにすることが多いです。
普通のおしっこの場合
普通のおしっこをするときは、座ったまま多量の尿をします。トイレの場所が分かっていないため、うんちも同様に失敗することが多いです。
どんな時にスプレーをするの?
未去勢や多頭飼いのオス猫によく見られ、メス猫へのアピールや縄張りが脅かされそうな時に起きることが多いです。
しかし、中には去勢・避妊したオスやメスも行うことがあります。
また、縄張りが脅かされる時だけでなく、環境の変化や飼い主の不在などでストレスを感じている時にも起こります。
猫のマーキングの対処法
マーキング行為の中でも、爪研ぎと擦り寄せでつける匂いは、人間には分からないフェロモンのため特に問題がありません。
しかし、スプレーは濃い尿をかけるため匂いがきつく、困ってしまいますよね。
愛猫が室内でスプレーを繰り返す場合の対処法をご紹介します。
1.匂いが残らないようにする
まずは匂いを残さないことが大切です。匂いがついてしまうと、再び同じ場所にスプレーをすることが多いです。
早めに拭き取り、消臭剤などで匂いを取りましょう。
この際、猫を叱ることは控えましょう。本能で行っているため、叱っても収まるわけではありませんし、余計にストレスを感じさせてしまう可能性もあります。
2.適齢期に去勢・避妊手術をする
スプレーは去勢や避妊をすることで収まることが多いです。
スプレー行為は発情がきっかけになることも多いため、初めての発情期を迎える前(生後6ヶ月ごろ)に去勢手術をすることが、最も効果的とされています。
しかし、スプレーが癖になってしまっている猫は、手術後でも続くことがあります。
3.ストレスの原因を取り除く
ストレスが原因でスプレー行為をしてしまう猫は、原因を取り除いてあげましょう。
ストレスの原因は猫によって様々あり、はっきりと分からない場合もあります。愛猫の様子を観察をして、色々な解決策を試してあげてください。
【猫のストレスとして考えられる要因】
・新しく同居する猫や人間との相性が悪い
・引越しなどで環境が変わる
・家の中に安心できるテリトリーが少ない
・寂しい思いをさせている
新しく迎えた猫が原因の場合は、慣れるまで待つしかないようです。しばらくは部屋を分けるなど、猫にとってなるべくストレスがかからない環境を模索してあげましょう。
4.トイレを清潔に保つ・場所を変える
猫にとってトイレはとても重要です。常に清潔に保ってあげましょう。
トイレが人や他の猫がよく通る場所、寝床・エサ場に近い場所にあると、気に入らずに別の場所にしてしまうことがあります。トイレの粗相がマーキングに繋がることがあるため気をつけましょう。
また、多頭飼育の場合は、トイレの数を猫の数より1つ多く設置することも考えましょう。同じ猫が複数のトイレ使用してしまうと、他の猫がトイレを使えずストレスに繋がることがあります。
5.動物病院に行く必要がある場合も
下部尿路疾患や膀胱炎にかかると、猫は立ちながら排尿をすることがあります。
頻繁に尿をしたり、尿に血が混じったり、排尿時痛そうに鳴いたりといった症状も同時に見られます。その場合は、すぐに動物病院に行きましょう。
まとめ
猫のマーキング行為には3種類があり、猫の気持ちや状況によって様々な理由があることがわかりました。
特にスプレーは臭いや汚れが気になるため、困っている飼い主さんも多いでしょう。猫の様子をよく観察しながら、ご紹介した方法を実践してみてください。
スプレーを確実に止めさせる方法はないので、叱ったりせず、根気よく様々な対策を試してみることが大切です。
猫が口を開けて目を見開いている…とっても不思議なフレーメン反応を解説します
猫がクンクンとにおいを嗅いでいると思ったら、突然ポカーンと口を開けて目をまん丸にした…。
このような光景、見たことある方はいませんか?実は猫のこの行動、「フレーメン反応」と呼ばれる本能的な反応なんです。
今回の記事では、とっても不思議なこの行動を解説しています。あなたの猫がこのような行動をとる理由についてお伝えします。
フレーメン反応とは?
まずは、フレーメン反応がどのような時、どのようなもので起こるのかを見ていきましょう。
フレーメン反応はどのようにして起こるか
猫の口の中には、フェロモンを感じ取る器官であるヤコブソン器官というものがあります。
フェロモンが混じっているかもしれない臭いを嗅ぎ取ると、口を半開きにして臭いをヤコブソン器官へと取り込み、フェロモンを分析します。これがフレーメン反応です。
猫が口をポカーンと開けてマヌケ(失礼かな?)な顔をするのは、変な臭いを嗅いでびっくりしたからではなく、フェロモンを分析するための反応、「フレーメン反応」だったのです。
他にフレーメン反応を起こす動物もいる
猫に見られがちなこのフレーメン反応ですが、実は他の動物も同じような反応を見せます。
例えば、ウシ、ヒツジ、ウマ、ゾウ、コウモリなどの動物です。残念ながら、ヒトにはヤコブソン器官はありません。
同じフレーメン反応でも、これらの動物全てが猫と同じように口をポカンと開けるわけではありません。トラは口角を上げて下をペロリと出しますし、ウマは唇をまくり上げて笑うようなしぐさを見せます。
フレーメン反応を起こすものとは?
猫はフェロモンに対してフレーメン反応を起こすと先述しましたが、実は他の匂いに対してもフレーメン反応を見せます。
それらの一例としては、まず人間の足や靴下の臭いです。人の足の臭いを嗅いだ猫が口を開けてのけぞるところを映した動画、見たことがある人は多いのではないでしょうか。
また、ほかにもマタタビやキャトニップと呼ばれるハーブ、洗剤や石鹸(せっけん)にも反応しやすいと言われています。
フレーメン反応をする理由
フェロモンを嗅ぎ取るため
猫がフレーメン反応をする理由のひとつめは、フェロモンの微細な粒子を嗅ぎ分けるためです。
猫はオスもメスも、発情期には「性フェロモン」を分泌します。
この時期には、異性に自分のフェロモンを嗅ぎ取ってもらうために、さまざまな場所で排尿したり、異性の性フェロモンを嗅ぎ取るためにお尻に鼻を近づけたりします。
猫はより多くのフェロモンを嗅ぎ取るために、発情期には普段よりも高い頻度でフレーメン反応を起こすことが知られています。
初めての臭いを調べるため
飼い主以外の人や、初めて会った動物などの臭いを嗅いで、フレーメン反応を起こすことがあります。
この場合、性フェロモンを嗅ぎ取ろうとしているのではありません。フレーメン反応を起こして臭いを緻密に分析し、対象が自分にとって害のないものであるかを判断しようとしています。
危険性がないか確かめるため
自分の縄張りの中に今までに嗅いだことのない強烈な臭いがした場合に、それらが安全であるかどうかを確認するためにフレーメン反応をすることがあります。
ヒトも見慣れない植物や毒々しい見た目のものはよく観察し、注意するようにしますが、猫はその対象が危険でないかどうかを臭いを嗅いで詳しく調べます。
縄張りを確認するため
猫は、他の猫に自分の縄張りを主張するためにマーキングを行います。猫が家の中におしっこをかける行為や、ガリガリとツメを研ぐ行為、頰や耳を飼い主にすり寄せる行為も、マーキングの一種です。
他の猫の尿に含まれているフェロモンや、肉球から出たフェロモン、頬から出るフェロモンを嗅ぎ分け、その場所が誰の縄張りであるかを認識するための手段としてフレーメン反応を起こすこともあるのです。
余談
ところで、人間の足の臭いを嗅いでフレーメン反応が起こるのはなぜでしょうか?
猫が飼い主の足の裏の臭いを嗅いだり、靴下の臭いを嗅いだりして口をポカーンと開けて気絶しそうな顔を見せる映像、結構ありますよね。これは、あまりの臭さに気絶しそうになっているわけではありません。
人間の足の裏から分泌される臭いは猫のフェロモンの匂いに似ていると言われており、猫は動物的な本能でチェックしているのだと考えられています。これも上述した理由に該当していますよね。
- マタタビとフレーメン反応
- マタタビに含まれている成分のマタタビラクトン、アクチニジンがヤコブソン器官を刺激すると、猫はクラクラして酩酊状態になってしまうと言われています。猫が酩酊状態になる植物は、マタタビの他にもキャットニップというものがあります。こちらはヤコブソン器官ではなく嗅球と呼ばれる脳の一部で感知しているようです。
まとめ
とっても不思議なあの現象の理由は、フレーメン反応という猫の本能的な反応だったのですね。
フレーメン反応が起こる様子を動画で見かける機会は多いと思いますが、とても面白かったです。実際に猫を飼っている方は、自分の靴下のにおいを嗅がせたこともあるのではないでしょうか?フレーメン反応について知った後にこの行動を見ると、また新しい発見があるかもしれませんね。
【後編】猫を飼う前に知っておこう。猫の主な10の習性を紹介
猫を飼うのであれば、猫という動物が持つ習性を理解しておく必要があります。
猫が何を考えているのか、猫はどのようなことを好むのか、猫の生活環境はどのようにセットアップするべきなのか、そして猫はそうやってしつけすればいいのかなどは、全て猫の習性からわかってくることだからです。
この記事では、猫を動物という観点から捉えて、その習性を紹介していきます。この記事は以下の記事の後編となっています。
睡眠時間がとても長い
野生の猫は肉食動物なので、狩りをして食料を手に入れていました。
狩りのときには爆発的に体力を使い、獲物に全神経を集中するため、多大なエネルギーを消費します。
そのため、狩りをしない時はなるべく動かずに、エネルギーを消費しないようにしていたのです。
その理由としては、人に飼われるようになって狩りをする必要がなくなっても、眠って体力を温存するという習性だけは残っているので、猫はよく寝るという説が有力です。
猫の睡眠時間の大半は浅い眠りで、深く熟睡している時間は、ほんのひと時です。
飼い主さんのそばで安心してぐっすり寝ている猫を見ると、とても愛らしくて撫でたりしたくなってしまいますが、熟睡しているようであれば、貴重な深い睡眠の中にいるのかもしれません。気持ちはわかりますが、そっと寝かせておいてあげましょう。
爪研ぎと毛づくろい
日頃、猫を飼っているとよく見られる行動は、爪研ぎと毛づくろいではないでしょうか。それぞれの意味をご説明していきます。
爪研ぎ
爪研ぎには大きく分けて三つの意味があります。
- 古くなった爪を剥がす
- マーキングする
- ストレス解消
木製の家具やソファー、はたまた壁紙などで爪研ぎをされると、家の中がボロボロになってしまうので、できればやめさせたいという飼い主さんも多いかと思います。
しかし、爪研ぎをしないようにしつけてしまうと、発散できないストレスを溜めてしまうことも考えられます。
毛づくろい
爪研ぎ自体を無理にやめさせるよりは、爪研ぎボードを用意して、そこでのみ爪研ぎをさせるようにしつける方がいいでしょう。
また、毛づくろいにも二つの意味があります。
- 被毛の手入れ
- 体温調節
猫が毛づくろいをするのは、被毛がしっかりと機能するように保つためだけではなく、暑い時などに湿らせて気化熱で体温を下げているという場合もあります。
また、興奮を落ちつけたり、獲物から体臭を隠したりという役割もあるようです。
高いところに登る
猫が冷蔵庫の上に登ったり、キャットタワーの高いところから見下ろしていたりする様子や、段ボールや家具の隙間、カバンの中などに潜む様子は猫を飼っている人ならお馴染みのものかと思います。
猫が高いところを好むことについては、以下の三つの理由が考えられています。
- 外敵に襲われにくい
- 獲物を見つけやすい
- 他の猫に優位性を誇示する
高い場所は落ちるリスクよりもメリットの方が大きい場所と言えるようです。
しかし、子猫が高い場所に登っているようであれば、落ちそうになってはいないか、降りれなくなっていたりはしないかに注意してあげてください。
狭いところに潜り込む
狭い場所を好む理由には、二つの説があります。
- 手にした獲物を奪われないようにするため
- 大きな外敵に襲われないようにするため
これらの習性は、完全室内飼いとなって外敵がいなくなってもその名残が見られ、狭い場所に入っていると安心するようです。
水が苦手
猫は基本的に体毛や皮膚が濡れることを嫌います。
この特徴の理由は、猫の祖先が寒暖差の激しい砂漠出身で、ずぶ濡れになったまま寒い夜を迎えると水分が蒸発する時の気化熱で体温を奪われてしまい、命取りになったからだと言われています。
シャンプーをしようとした時に狂わんばかりの勢いで抵抗するのはそのためなのでしょう。
しかし、猫によっては水を全く怖がらずに好んでシャワーを浴びるような子もいるようです。
まとめ
習性を利用することによって、猫と友好的な関係を築くことができるだけでなく、飼い猫のしつけを怒ることなく行うことができます。
前編記事から後編記事にかけて、10個の猫の習性を紹介しましたが、猫ならではと言える習性は他にもたくさんあります。
基本的な性格は、猫自体の持つ習性や、猫種によるところが大きいとされていますが、やはり個体差やそれまでの環境によるところも大きいです。そのため、これらの習性を生かして、お互いにとって暮らしやすい家庭を築いていくためには、お飼いになっている猫の様子や好き嫌いを日頃から観察し、把握しておくことが最も重要なことと言えそうです。
猫の習性をよく理解することは、同じ室内で人間と猫がうまく共生するための秘訣となります。これらの基本知識をインプットして、暮らしやすい生活環境を整えていきたいですね。
犬の散歩中のマナーを、飼っていない人目線で考える。おしっこは水で流してますか?
犬も生き物ですから、排泄しますよね。お散歩中のおしっこ・・・皆さんはどうしていますか?そのまま放置にしてませんか?実はそれ、マナー違反として見られているかもしれません。
水で流すのは最低限のマナー
「家を一歩出て見ると、そこには誰のとも分からない丸いおしっこのシミが…」と言うのは、あまり気分が良くないですよね。でも、実際に自分が犬を飼っていると、甘く考えてしまいがちじゃないでしょうか。
犬を飼っていない人、動物が苦手な人に、毎日辛い思いをさせてしまっているかもしれません。だからこそ、しっかりと対処しましょう。
繰り返してしまうなら、対策を。
しかし、同じ場所に何度もおしっこをしてしまうケースもあります。理由は「臭いが残っているから」なんです。
実は、水で流すだけでは完全に綺麗にはなっておらず、何度も同じ場所でしてしまいます。「繰り返しそこでしてしまう」「家主に怒られた」「ここでさせたくない」と言う場合には、これらの対処方法を取りましょう。
水で洗い流して、トイレシーツで吸い取ろう
効果的なおしっこ対策は、水をかけて洗い流し、トイレシーツで吸い取ることだと言われています。犬は、おしっこの上にさらに重ねて排泄をする習性があります。
シーツで吸い取ることで、繰り返し同じ場所におしっこをすることを防ぐことができます。
消臭効果のある水を使う
おしっこの臭いが問題になるので、消臭をすることも効果があります。
- 吸い込んだあとに消臭剤をかける
- 消臭効果のある水をかける
このようにして、繰り返しおしっこをしてしまうこを防ぐのも良いでしょう。
おしっこが事故につながる?
おしっこは鉄製の柱を酸化させ、腐敗させます。
その結果、以下のような事故が起こっています。
- 2017年 さいたま市で、道路標識が突然倒れ、近くを歩いていた女性が怪我
- 2014年 さいたま市で、道路標識が倒れ、小学2年の女児が怪我
- 2006年 大阪市で、信号柱が折れ、男子高校生が怪我
その場では何もなくても、その後、誰かの命を危険に晒しているかもしれません。しっかり、洗い流しておきましょうね…。
皆が気持ちよく過ごせますように。
わんちゃんのおしっこは近隣トラブルや事故につながることもあります。私たち飼い主のちょっとした配慮で、皆が気持ち良く過ごせる社会を実現していきましょう!
散歩中、匂いを嗅ぐのはやめさせるべき?犬にとって一番良い方法とは。
犬が散歩中に、あたりの匂いを嗅ぐことに対して、皆さんはどうお考えですか?「あまり良い印象じゃないから、リードを引っ張ってやめさせる」という人も多いんじゃないでしょうか。それ、逆効果な上に、犬の気持ちを無視しているかもしれません。
犬にとって「匂いを嗅ぐ」とは。
「犬にとって匂いを嗅ぐとはどういうことなのか」を理解することが大事です。わかって散歩をすれば、匂いを嗅いでる最中に「もぅ!行くよ!!!」とイライラしなくなるでしょう。
犬の嗅覚は人間の1億倍?!
犬の嗅覚は、なんと人間の最大1億倍とも言われています。
「え!そしたら鼻がへし折れるほど強く匂いを感じてるの?!」と思うかもしれませんが、それは違います。臭いを強く感じるのではなく、嗅ぎ分ける能力に長けていたり、少しの臭いでも判断することができるということです。
犬は匂いで情報を得る。
犬は視覚より、嗅覚が優れています。つまり、人間が目でモノを見て情報を得ているように、犬は鼻で匂いを感じて情報を得ているのです。
また、犬にとって匂いを嗅ぐというのは強い欲求であると考えられています。確かに、私たちだって目でモノを見て、情報を得て暮らしていますよね。そう考えると、犬が匂いを嗅ぐのを少しは理解できるではないでしょうか。
- つまり、無理に匂い嗅ぎをやめさせなくて大丈夫。
よく言われる問題点
犬が匂い嗅ぎをして歩くことに不安を抱いている飼い主さんが多いような気がします。一体何がそんなに問題なのでしょうか。
拾い食いの原因になるじゃん!
これはよく言われますが、拾い食いをしてしまうことは、飼い主さんがしっかりと見ていれば止められるはずです。匂いは目に見えませんが、落ちている食べ物などは見えるはすです。
犬の言う通りになってしまう…
犬に自由に匂いを嗅がせることで、「犬が飼い主の言うことを聞かなくなってしまうのではないか」と不安に思う方もいるのではないでしょうか。確かに、飼い主さんの言うことを聞くことも大事です。そのため、匂いを嗅いではいけない時にはしっかりと飼い主さんの横に戻ってくるよう、しつけをする必要があります。
- ずっと自由に匂いを嗅がせるのも、考えもの。メリハリ、そのためしつけが必要です!
リードを引っ張ってやめさせるのはNG!
よくやりがちなのが、リードをぐいっと引っ張って匂い嗅ぎをやめさせようとすることです。しかしこれはNG。なぜなら、リードを引っ張ってしまうと、反射的に犬は逆に引っ張ろうとします。しかも、引っ張られることにより、首輪等が締まり、一種の興奮状態に陥ることで、問題行動が発生しやすい状況を作ってしまいます(タイトリードシンドロームと言います)。
ツイテ(ヒール)のしつけをする
ツイテ(ヒール)は飼い主の左側にピッタリつくことを言います。言葉の合図で、飼い主さんの横に戻るようにするのです。こうすることで、人が来ても、何かが落ちていても、急に引っ張ってどこかに行くことは無くなります。
こちらがツイテ(ヒール)のトレーニングを詳しく紹介しているので、参考にして見てください。
http://www.koinuno-heya.com/shitsuke/heel.html
「クンクン自由ゾーン」と「真っ直ぐ歩くゾーン」を設定する
好奇心旺盛に周りの匂いを嗅ぎたいわんちゃんも多いと思います。
そのため、自由に匂いを嗅いで良い場所と、真っ直ぐ歩く場所をしっかりと分けることをオススメします。こうすることで、しっかりと散歩を楽しみつつも、飼い主さんとの信頼関係を築くことのできるお散歩タイムとなるでしょう。
犬にとっても、飼い主さんにとっても楽しい散歩に!
犬の本能や、欲求、犬の気持ちをわかってこそ、怒らずに適切な行動を取ることができます。飼い主さんにとってもわんちゃんにとっても、楽しいお散歩にしましょう!