【獣医師監修】脱臼だけじゃない!ポメラニアンの好発疾患と予防法
ポメラニアンは、フサフサのきれいな毛と小さい身体が特徴的な犬種です。
現在、国内におけるポメラニアンの飼育登録頭数は全体の4位でもあり、その人気が伺えます。
かわいいだけでなく、室内でも飼いやすいという点も人気の理由かもしれません。
本記事では、そんなポメラニアンに好発する疾患と、日常生活で気をつけたいことを獣医師が紹介します。
ポメラニアンの歴史と特徴
ビクトリア女王が愛した!ドイツ出身の牧羊犬
ポメラニアンはドイツやポーランド周辺の「ポメラニア地方」が原産の犬種で、「ジャーマン・スピッツ」や「サモエド、ノルウェージャンク・エルハウンド」などが祖先として知られています。
18世紀ごろにイギリスへ持ち込まれた当時は、ポメラニアンは体重10kg程度の中型犬でしたが、ビクトリア女王が自ら繁殖を行い、5kg程度にまで小型化したと言われています。
その後、「ビクトリア女王が愛した犬種」として注目を浴び、その人気は今でも衰えることを知りません。
ポメラニアンのお手入れ
ポメラニアンの最大の特徴は、その毛並みです。抜け毛が多いため、日々のブラッシングやトリミングが欠かせません。
皮膚病の予防にもなるので、日常的にブラッシングしてあげましょう。
ポメラニアンの性格
また、ポメラニアンは活発で友好的な性格ですが、同時に繊細な面もあり、知らない人や動物に対して吠える、咬むなどの攻撃行動を取る子もいます。
そのため、子犬のうちからしっかりと社会化をすることが重要です。
また、無駄吠えが激しい場合は壁に防音材を貼るなどして、ご近所トラブルを防ぎましょう。散歩中に他の動物に会わない時間帯やルートを選ぶのも良いかもしれません。
ポメラニアンの好発疾患
基本的に病気になりにくい、などと紹介されることの多いポメラニアンです。
しかし品種改良による小型化などの影響により、先天性疾患や骨関節疾患など、かかりやすい病気もいくつか出てきています。
ここでは、ポメラニアンに多いとされる疾患を紹介していきます。
気管虚脱
【症状】
・「ガーガー」という特徴的な咳
・呼吸困難
【原因】
気管のチューブ型を保持している軟骨が弱いせいで、呼吸時(主に吸気)に気管が潰れてしまうことが原因。
【備考】
生まれつき軟骨が弱い場合もあるが、脂肪によって頚部が圧迫されることによって発症する場合もある。
脱毛症X(アロぺシアX)
【症状】
・体幹部や太もも、頸部の脱毛
【原因】
病態に不明な部分が多く、原因はわかっていない。
【備考】
3歳未満の雄に発生が多く、サマーカットの時に認知されやすい。
外貌の変化のみで、日常生活に支障はない。
水頭症
【症状】
・知覚異常
・運動障害
・痙攣発作
・四肢の麻痺
【原因】
頭蓋骨内の脳脊髄液が過剰に貯留し、脳を圧迫することによる脳脊髄液の産生増加、脳脊髄液の排出低下、頭蓋奇形などが原因。
【備考】
ポメラニアンのような小型犬種は頭蓋骨の奇形が起こりやすいと言われている。
涙管閉塞
【症状】
・過剰な流涙
・涙やけ
【原因】
先天的に涙管が狭い、炎症による涙管の狭窄など。
【備考】
涙は涙腺で作られ、涙管を通って眼と鼻に抜けていく。しかし、何らかの原因で涙管が閉塞すると、鼻への涙が全て眼に集まり、常に泣いているような状態となる。
多くは先天性で、避妊去勢手術の際に同時に治療するケースが多い。
膝蓋骨脱臼
【症状】
・患肢の挙上(地面に足を着けない)
・跛行(足を引きずる)
・患部を舐める
【原因】
生まれつき膝蓋骨を収める大腿骨の溝が浅い、膝蓋骨に繋がる筋肉の左右不均衡、外傷など。
【備考】
身体全体で伸びをしながら、後ろ足を伸ばすような仕草は、外れた膝蓋骨を自分ではめ直している可能性がある。
環軸亜脱臼
【症状】
・四肢の不全麻痺
・跛行などの運動障害
・首を上に持ち上げにくそうな様子を見せる
・痛みで震える
・抱っこの際にキャンと鳴く
【原因】
環椎(第一頚椎)と軸椎(第二頚椎)の関節の不安定や、先天的な骨の構造異常、後天的な外傷。
【備考】
頚椎の脱臼は命に関わることもある。首が痛そうな時は無理に触らないこと。
疾患予防のために!日頃からできる⑤つの心得
次に、ポメラニアンを家に迎えるに当たって整えておくべき環境について説明します。
今からでも改善可能なものもあるので、是非検討してみてください。
①段差や階段に注意
身体が小さく骨も細いポメラニアンは、骨折のリスクが高い犬種です。
人間にとっては小さな段差でも、ポメラニアン目線では大きなものに映ることもあります。
犬用の階段などを使って段差を小さくする、高いところには登れないようにバリケードを作るなどの工夫が必要です。
②ブラッシングやトリミングで被毛のお手入れを
フワフワの被毛をキープするため、皮膚病から愛犬を守るためにも定期的なブラッシングは不可欠です。
また、長い被毛は毛玉になりやすいという特徴もあります。
スキンシップを取るように、毛を梳かしてあげましょう。
③肥満にならないように注意
肥満になりやすいのも、ポメラニアンの特徴です。
他の犬種よりも毛がフワフワしているため、外見で太っているかの判断がつきにくいためと考えられます。
日々のスキンシップを通して、腰のくびれはあるか、肋骨は軽く触れるかなどのチェックをしましょう。
また、食事管理や運動によって太らない習慣をつけることも大切です。
④誤飲に注意
ポメラニアンは好奇心旺盛な性格で、何でもかじりたがります。
そのため、人間が普段使っているものや食べているものを口に入れてしまう事故も多くなっています。
留守にするなど目を離す時は、なるべく手の届く所にものを置かないようにしましょう。
また、ゴミ箱を蓋付きのものにすることも有効です。
⑤首輪よりハーネス
気管や首の骨が生まれつき弱い子が多いので、散歩時のリードは首輪よりも胴輪(ハーネス)を着けるようにしましょう。
またリードを強く引っ張ることも、できれば避けたいところです。
まとめ
人間よりも小さい犬種であるポメラニアンとの生活には、気を付けてあげたいことがたくさんあります。
しかし、その愛情を犬側もしっかり感じているはずです。
日常生活の中で、愛犬の健康を守っていきましょう。
【獣医師監修】飼う前・後に知っておきたい!トイプードルの好発疾患
トイプードルは、そのぬいぐるみのような外見から日本でも大人気の犬種です。
実際に動物病院を受診する犬でも、トイプードルの割合は高いように思います。ペットショップでもよく見かけますよね。
そこで本記事では、トイプードルがかかりやすい疾患について解説します。病気のことを理解して、予防や早期発見に繋げていきましょう。
プードル種について
プードルは、身体の大きさによって主にスタンダードプードルとトイプードルに分けられます。
ペットショップなどでは、さらにティーカッププードル、タイニープードル、ミニチュアプードルなどと分類しているところもありますが、これらは正式に犬種として登録されているわけではありません。一応、身体の大きさによって細かく分類しているようです。
本記事ではトイプードルだけでなく、ティーカップ、タイニー、ミニチュアプードルについても含めた内容となっています。
トイプードルの好発疾患7つ
身体が小さく、被毛が密なトイプードルは、骨関節や皮膚に関する疾患が多い傾向が見られます。その中には、骨折や外耳炎など日常生活で気を付けていれば予防できるものもあります。
それでは詳しく見ていきましょう。
1.膝蓋骨脱臼(パテラ)
【症状】
・患肢の挙上(足を地面に着かない、持ち上げっぱなしの状態)
・跛行(びっこを引く)
・患肢を舐める【原因】
・先天的に膝蓋骨の嵌っている溝が浅い
・膝蓋骨に繋がっている筋肉の力の不均衡
・急激な運動
・事故などの外傷【備考】
膝蓋骨脱臼(パテラ)は、繰り返すことで関節炎を引き起こします。
炎症がひどくなると前十字靭帯断裂や半月板損傷に繋がるので、症状が出たら早めにケアをすることが必要です。
2.前十字靭帯断裂
【症状】
患肢の完全挙上(地面に足を全く着かない、常に3本足で歩く)【原因】
・重度の関節炎からの続発
・急激なダッシュ
・外傷【備考】
切れた靭帯は元には戻らないので、外科手術が必須です。走らせるときには、興奮して急激にトップスピードにさせないように気をつけましょう。
3.橈尺骨骨折
【症状】
・患肢の完全挙上(前足を地面に全く着かない)
・患肢を舐める
など【原因】
・高い所からの転落
・溝に前肢がはまるなどの外傷【備考】
圧倒的にトイプードルで多い骨折部位は前肢です。人間の膝の高さ程度からの転落でも骨折することはあるため、抱っこからの転落にも注意しましょう。
4.外耳炎
【症状】
・耳の発赤
・臭い、痒み、痒みに伴う睡眠障害などのストレス【原因】
・耳の中の環境の悪化
・通気性の悪い耳道などによる細菌や真菌(カビなど)の増加【備考】
トイプードルは耳の中にもしっかり毛が生えているので、定期的に手入れをしないと耳環境の悪化に繋がります。
また、綿棒を用いた耳掃除は皮膚を傷付け、微生物増殖の要因となってしまうため、ぬるま湯やイヤークリーナーで濡らしたコットンを使用してください。
5.異物誤飲
【症状】
・急激な嘔吐
・吐血
・元気消失
・腹痛
・その他中毒症状など【原因】
・プラスチック片や紐状異物の飲み込み
・中毒性物質の摂取(タバコ、チョコレート、ブドウ、タマネギ、人間の薬など)【備考】
愛犬が誤って口に入れそうなものは、引き出しの中などに確実にしまいましょう。
タマネギを使った調理をする際は、愛犬は別の部屋に隔離しておくなどの対策も有効です。
6.進行性網膜萎縮
【症状】
・夜盲症
・視覚障害
・失明【原因】
網膜に存在する光を感じる細胞の変性【備考】
特異的な治療法が存在しないため、早い段階で把握して上手に付き合っていく必要があります。
7.白内障
【症状】
・視力低下
・水晶体の白濁
・失明【原因】
・遺伝性
・水晶体へのコレステロールなどの蓄積
・緑内障やぶどう膜炎からの続発【備考】
白内障の進行を抑える点眼薬はありますが、内科的な治療法はなく、根本治療は外科手術により行われます。
また、放置すると緑内障、ぶどう膜炎、網膜剥離、水晶体脱臼などを続発するため、早期発見と早期治療が重要です。
トイプードルの飼育環境
トイプードルを家に迎え入れる時に、意識したいことを4つご紹介します。
最後まで読んでいただき、改善できるところがないか探してみましょう。
1.床には滑らない素材を
フローリングの家も多いと思いますが、愛犬のことを考えるならば、床にはカーペットなどを敷きたいところです。
床を滑りにくくすることで膝関節への負担を軽減し、膝蓋骨脱臼のリスクを下げることができます。
2.段差には要注意
トイプードルを飼う上で最も注意したいのが、階段やソファーなどの段差です。
トイプードルは非常に好奇心が強く、元気がある犬種です。それ故に、結構大きな段差でも飛び降りてしまうことがあります。
ソファーなどに犬用の階段を付ける手もありますが、そもそも高いところには登れないようにした方がいいかと思います。
3.机の上やゴミ箱にも注意
トイプードルは飼い主が食べているもの、手にしているものにも非常に興味を示します。
愛犬の手の届くところにものを置くと、それを使って遊び出します。それが小さなプラスチックであったり、犬にとっての毒物(タバコやチョコレートなど)であったりすると大変危険です。
異物誤飲の事故は100%が飼い主の責任です。
不要な苦しみを愛犬に与えないように、しっかりとした蓋付きのゴミ箱にするなどの工夫が必要です。
4.定期的にトリミングを
プードル種は、1ヶ月に1回程度のトリミングを行う必要があります。被毛がカールしていて毛玉になりやすいからです。また、爪や足裏の毛が伸びていると、地面でのブレーキが効かず危険です。
トリミングの際に爪切りや足の裏の毛もカットしてもらえると思いますが、関節に負担をかけないよう、お手入れはこまめにしてあげましょう。
また、耳の状態もトリミング時にチェックしてくれるところもあるので、外耳炎の早期発見にも繋がります。自宅でシャンプーやカットをしてあげる際も、耳を含む皮膚の状態はしっかり確認しましょう。
まとめ
トイプードルは人気犬種ですが、身体が小さいが故にケガをしやすい犬種でもあります。
これからトイプードルを家に迎える方も、すでに飼っている方も、好発疾患と飼育環境についてより詳しく知るきっかけになれば幸いです。
人間の尺度で考えず、愛犬の目線になってみて、危険なものを予め排除するような生活を心がけてください。
【獣医師監修】脱臼や角膜炎に注意!チワワの好発疾患と予防法
日本では小型犬の人気が高く、チワワも人気犬種のひとつです。
小さくてかわいらしい犬種ですが、チワワだからこそ気を付けたい疾患があるのをご存知でしょうか。
チワワを飼っている方も、これから飼おうとしている方も、本記事を読んでチワワに対する知識をぜひ深めてください。
チワワの起源
チワワは、9世紀頃にメキシコの先住民に飼育されていた「テチチ」という犬が祖先とされています。「チワワ」という名前は、メキシコのチワワ州に由来しており、ここで発見された犬がアメリカへ持ち込まれ、品種改良されて現在の姿になりました。
もともとは短毛のスムースコートでしたが、パピヨンやポメラニアンとの交配により、さまざまな毛色やロングコートのチワワが誕生しました。
チワワの7つの好発疾患
品種改良を重ねて生まれた犬は、その過程で遺伝的に発生しやすい疾患や、身体の構造上発生しやすい疾患が生じてしまうことがあります。
チワワの場合は、身体が小さいことや眼が大きいことに起因する疾患が多い傾向にあります。
それでは、チワワでよく発症しやすい7つの疾患について詳しく見ていきましょう。
水頭症
【症状】
・意識障害(ボーっとする、反応が鈍いなど)
・行動異常(何もない空中を噛む「ハエ咬み行動」など)
・痙攣
・視力障害
など【原因】
多くは先天性で、生後1歳以下に発症。
頭蓋骨内の脳脊髄液が過剰に貯留する疾患で、脳脊髄液の産生亢進、脳脊髄液の排出低下、頭蓋奇形などが原因。【備考】
早期診断により適切な処置が行われれば、長期間にわたるコントロールも可能。
膝蓋骨脱臼
【症状】
・患肢の挙上(足を地面に着かない、ケンケンの状態)
・跛行(足を引きずる)
・動きたくなくなる
・患部を舐める
など【原因】
・膝蓋骨(膝のお皿)がはまっている大腿骨の溝が浅い
・膝蓋骨が繋がっている筋肉が左右で不均衡
・外傷
など【備考】
段差からの飛び降りや、激しい運動によって膝蓋骨が外れることがある。
放置すると関節炎や前十字靭帯を引き起こす。
環軸亜脱臼
【症状】
・頸部疼痛(頭を上に挙げなくなる)
・歩様失調
・四肢不全麻痺
など【原因】
環椎(第一頸椎)と軸椎(第二頸椎)の関節が緩いことが原因。これは、靭帯の断裂、外傷、先天的な関節の構造不正などに起因する。【備考】
頸椎の脱臼は命に関わることもある。頸部疼痛や四肢の麻痺が重度の場合は、外科手術によって関節の安定化を図る。
角膜炎
【症状】
・眼脂
・流涙
・羞明(眼が痛いことにより完全に開かない様子)
など【原因】
外から受けた傷によることが多い。【備考】
炎症の波及によって結膜炎を引き起こすこともあり、その場合は結膜浮腫や結膜充血が見られる。
気管虚脱
【症状】
・特徴的な「ガーガー」という咳
・呼吸困難
など【原因】
先天的な気管軟骨の低形成、脂肪による頸部の圧迫などが原因。
これらによって呼吸時(特に息を吸う時)に気管が潰れ、独特な咳が出る。【備考】
咳によって大きく体力が削られるので、できるだけ早い処置が望まれる。診断は画像検査によって可能である。
尿石症
【症状】
・血尿
・頻尿
・排尿障害
などの泌尿器症状【原因】
ミネラルバランスの不均衡や尿路感染などによって膀胱内に結石が形成されることが原因。【備考】
チワワなどの小型犬は尿道が狭いことも多く、結石の大きさによっては尿道閉塞を引き起こす。すると尿が腎臓に逆流して急性腎不全を起こし、非常に危険である。
僧帽弁閉鎖不全症
【症状】
・咳
・呼吸速迫
・呼吸困難
・疲れやすい
など【原因】
発症が中高齢犬に多いことから、加齢によって心臓の僧帽弁が変性すると考えられている。
血液の逆流が起こることによって、心臓への負担が増加する。【備考】
放置すると肺水腫に繋がることも多く、非常に危険である。投薬によってコントロールが可能であるため、早期発見が重要である。
チワワの飼育環境で気をつけたい4つのこと
これら好発疾患を踏まえて、日常生活で注意すべき点とは何でしょうか。
先天性の疾患は仕方がないとして後天性の、例えば膝蓋骨脱臼などは飼育環境の見直しによってある程度の予防ができます。大切な愛犬のためにも、できる限りの予防をしましょう。
1.床は滑りにくい材質を
フローリングなどの滑りやすい床は、踏ん張りが効かず、膝や腰に大きな負担がかかります。
生まれつき膝関節が緩い子などは、床にカーペットやマットを敷くと滑りにくくなります。また畳も爪が引っかかるなどして危険な場合がありますので、マットなどで覆うといいでしょう。
2.段差を減らす
段差の登り降りも、膝に負担がかり膝蓋骨脱臼の原因です。極力ソファやベッドに登らせないようにし、どうしても登ってしまうようであれば、犬用の階段を用意してあげましょう。
また、外出時も、階段などの大きな段差では抱っこをしてあげると負担が軽減します。
3.爪の伸びすぎに注意
爪の伸び具合は、床でのブレーキの効きに関係します。長い爪では踏ん張りが効かず、やはり膝や腰に負担がかかります。
定期的に爪や足の裏の毛は短くしておきましょう。家での処置が難しいようでしたら、遠慮なく動物病院のスタッフまでご相談ください。
4.散歩コースを考える
犬は情報をニオイで捉えようとする生き物です。散歩コースの途中に草むらがある場合、そこに顔を突っ込み、草などで眼を傷つけてしまうことがあります。
障害物のない散歩コースを選択する、もしくはしっかりとリードで人間が散歩のペースを握るなどの工夫が必要です。
まとめ
チワワは骨関節系の疾患や、神経系の疾患が多い犬種です。
病気が発生してから後手後手に対応するのではなく、予め疾患を理解し、病気にならないように対策しましょう。
【猫クイズ】猫のワクチンの重要性を再確認しよう!
本記事では、猫のワクチンについてクイズ形式で解説していきます。
それではさっそく、猫のワクチンクイズにチャレンジしてみましょう!
- 猫ウイルス性鼻気管炎
- 猫カリシウイルス感染症
- 猫汎白血球減少症
主な感染経路は、猫同士のケンカやグルーミングです。屋外に出る機会がある猫だけでなく、予期せぬ脱走や屋外の猫との接触に備えて、ワクチンの接種が推奨されています。
なお、ワクチン接種前には、血液検査で感染していないことを確認します。また、猫免疫不全ウイルスにはサブタイプがあり、地域ごとに流行している型が異なるため、自分の住んでいる地域に応じたワクチンを接種しましょう。
猫はワクチン接種部位に腫瘍が発生することがあります。数日後にワクチン接種部位にしこりが認められた場合も、すぐに動物病院を受診しましょう。
今回はこちらの記事から問題を作成しました。 詳細が知りたい人はこちらも読んでみてください!
【獣医師監修】正しく理解できてる?猫のワクチンの種類と注意点
【猫クイズ】早期発見がカギ!猫の腎臓病クイズ
本記事では、猫の腎臓病の症状や予防方法をクイズ形式で解説していきます。
それではさっそく、猫の腎臓病クイズにチャレンジしてみましょう!
7歳を超えると罹患率が上がり、全体の60%が壊れるか機能が低下するまで症状が現れません。ほとんどの場合、血液検査や尿検査で診断します。
- 以前より水を何度も飲むようになった
- トイレの回数が増えた
- 1回のオシッコの量が増えた
- オシッコの色がうすくなった
- オシッコのにおいがしなくなった
- 毛並みが悪くなってきた
- 体重が減少してきた
塩分や脂肪の多い食事は腎臓に負担をかけてしまうため、与えないようにしましょう。
また、猫はきれい好きな子が多く、トイレが気に入らないと排泄を我慢してしまうことがあります。排泄を我慢することで腎臓に負担がかかりますので、トイレは常にきれいにしておきましょう。なるべくストレスを与えないよう、安心してのんびり過ごせる環境を整えてあげてください。
今回はこちらの記事から問題を作成しました。 詳細が知りたい人はこちらも読んでみてください!
高齢猫の死亡原因上位の腎臓病と、それを予防する方法
【クイズ】春から予防を!犬のフィラリア症の原因と投薬時の注意点
本記事では、犬のフィラリア症についてクイズ形式で解説していきます。
それではさっそく、犬のフィラリアクイズにチャレンジしてみましょう!
体内に侵入したフィラリアの子虫は、犬の皮下組織、筋肉、脂肪組織などで2〜3ヵ月かけて成長します。その後、静脈に入り、心臓に達して犬の身体を蝕みます。
1980年の犬の平均寿命は3歳程度で、死亡原因の上位をフィラリア症が占めていました。しかし、大村教授が開発したフィラリア予防薬の定期的な投与によりフィラリア症で亡くなる犬が激減しました。最近では犬の寿命が13歳〜14歳となり、ここ30年で寿命が10年伸びたことになります。
血中にフィラリアの幼虫がいる状態でフィラリア薬をする投与と、犬がショック死を起こしてしまう危険性もあります。薬を投与する前には必ず動物病院で血液検査をしてください。
フィラリア薬は蚊が出現する時期に投与を開始し、蚊が出現しなくなってから1ヶ月後まで続ける必要があります。そのため、蚊がいない冬の時期は投与する必要がありません。一方で、マンションの高層階では蚊はいませんが、外から帰って来た人間が室内に持ち込んだり、散歩の際に刺される可能性がありますので、フィラリア薬を投与する必要があります。
今回はこちらの記事から問題を作成しました。 詳細が知りたい人はこちらも読んでみてください!
【獣医師監修】愛犬の命をフィラリアの脅威から守ろう!
【クイズ】犬の何%が患っている?歯周病とデンタルケアの重要性
本記事では、犬のデンタルケアについてクイズ形式で解説していきます。
それではさっそく、犬のデンタルケアクイズにチャレンジしてみましょう!
3歳以上の犬の約80%が歯周病を患っているというデータもあり、犬のデンタルケアは欠かせません。歯周病は歯垢や歯石中に存在する細菌が原因です。
歯周病は、呼吸器や循環器などの全身の状態に影響を及ぼします。
口と鼻は解剖学的に近い位置にあるため、口腔内の炎症が鼻の中に波及することはよくあります。また、口腔内の細菌が血液を循環し、心臓や腎臓で繁殖することで心臓病や腎臓病を引き起こすこともあります。
最初は口の周りを触る程度にし、少しずつ時間をかけて歯ブラシに慣れさせてあげてください。どうしても歯ブラシを嫌がるようであれば、指にガーゼを巻いて歯磨きペーストをつけて拭いてあげるだけでも立派なデンタルケアになります。
歯磨きガムでは、一部分の偏った部位の歯垢しか除去できません。あくまでもメインは歯ブラシで行い、補助やストレス解消として歯磨きガムを使用することをおすすめします。
今回はこちらの記事から問題を作成しました。 詳細が知りたい人はこちらも読んでみてください!
獣医師が教える子犬のしつけ②〜デンタルケアで口から健康づくり
西日本で発生!鳥インフルエンザはペットの鳥や犬猫にも感染するの?
鳥インフルエンザとは

日本で鳥インフルエンザが発生した場合

ヒトの場合
ヒトでの感染が認められた場合、感染症法に基づき、届出が必要です。鳥の場合
鳥が高病原性鳥インフルエンザおよび低病原性鳥インフルエンザに感染した場合、発生が確認された農場の家禽は全て殺処分されます。 また発生農場を中心とした半径5~30kmの区域において、最低21日間は生きた家禽、家禽の死体や生産物・排泄物の移動が原則禁止されます。さらに、区域内の全ての養鶏場で2回にわたりウイルス感染の有無を調べることが義務づけられています。 このように、家禽に鳥インフルエンザが発生した場合、周辺の産業に深刻な被害をもたらすため、鳥インフルエンザを発生させないことが何よりも重要です。 特に野生の鳥に感染してしまうと、行動範囲の広さから一気に感染が拡大してしまうため、迅速な対応が求められます。潜伏期間と症状

ヒトの場合
ヒトに感染した場合、潜伏期間は2〜9日程度です。鳥インフルエンザウイルスに感染した動物や排泄物などに触れたり吸い込んだりすることによって感染します。卵や鶏肉からの感染例はありません。 ヒトにおける鳥インフルエンザの感染初期は、発熱、咳、倦怠感、筋肉痛などのインフルエンザのような症状を程します。重症化すると、肺炎や多臓器不全などを起こし、命に関わることもあります。 なお、日本においてヒトでの発症は確認されていません。鳥の場合
鳥が高病原性鳥インフルエンザウイルスに感染すると、その多くが症状を示さずに死んでしまいます。一方、低病原性鳥インフルエンザウイルスに感染すると、症状が出ない場合もあれば、咳や粗い呼吸などの軽い呼吸器症状が出たり産卵率が下がったりする場合もあります。ヒトが感染しない・ペットに感染させないための予防策

野鳥と接触させない
野鳥も鳥インフルエンザウイルスを保有している可能性があります。ペットの鳥を外(ベランダ等も含みます)で飼育している場合は、野鳥と接触させないようにしましょう。 また、野鳥がペットの餌や水をもらいに来る場合もあります。餌や水は毎日取り替え、常に新鮮なものを与えてください。ケージを清潔に保つ
病原体の侵入や感染を防ぐには、ケージを清潔に保つことが大切です。鳥のフンは乾燥すると舞い上がりやすいため、マスクや手袋などを着用し、毎日清掃してください。餌入れや水入れも毎日汚れを洗い流しましょう。 ケージ内を清潔に保つことでオウム病の予防にもなります。ヒトが病原体を持ち込まない
鳥を飼育している飼い主さんは、鳥インフルエンザが発生している地域へは行かないようにしましょう。気づかないうちに自身が感染してしまったり、ウイルスを運んで感染を拡大させてしまう恐れもあります。 また、鳥や動物を触った後は必ず手を洗いましょう。犬や猫は鳥インフルエンザに感染する?

最後に
