妊婦は猫を飼ってはいけない?トキソプラズマ症を正しく知ろう!

猫を飼っている方なら、「妊娠中に猫を飼ってはいけない」などという言葉を耳にしたことがあるのではないでしょうか。しかし、なぜこのように言われるのかよく知らないという方も多いかもしれません。

では、本当に妊娠中に猫を飼ってはいけないのでしょうか。また、猫を飼っているときに妊娠が発覚した場合はどうすればいいのでしょうか。

今回は、妊婦が猫を飼ってはいけないと言われる理由について解説していきます。

原因はトキソプラズマ

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トキソプラズマとは寄生性原生生物の一種で、人を含む多くの恒温動物に寄生してトキソプラズマ症を引き起こします。トキソプラズマは段階によって以下の三つの形態をとります。

  1. 増殖型(タキソイド)…感染初期に見られる。寄生した細胞内で分裂を繰り返し増殖する。
  2. シスト…慢性期に見られる。
  3. 腸管型(オーシスト)…猫の体内で作られ、うんちと一緒に環境中に放出される。

トキソプラズマ症の症状

トキソプラズマ症は、全人類の1/3以上が感染しているといわれるほど広く蔓延している感染症です。しかし、健康な人が感染してもほとんどが発症せず、発症しても発熱や筋肉痛、倦怠感などのインフルエンザの様な症状が出るのみです。

一方、免疫機能が低下している人が感染した場合は、脳炎や肺炎、脈絡網膜炎などの重篤な症状が現れることがあります。

妊婦はなぜ危険?

妊婦がトキソプラズマに感染してしまうと、胎児へ感染し先天性トキソプラズマ症を患う可能性があります。妊娠初期の感染ほど重症化しやすいとされており、死産、流産、水頭症、視力障害、運動機能障害が起こります。

猫はトキソプラズマの終宿主であるため、妊婦が猫を飼ってはいけないといわれるのはこのためです。

感染歴を確認しよう!

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では、猫を飼っているときに妊娠が発覚したらどうすれば良いのでしょうか。基本的には医師に相談することが重要ですが、トキソプラズマの感染歴を調べることで、猫を飼っていてもまったく問題がないこともあります。

そのため、猫を飼っていて不安な方は、まず病院で感染歴があるかどうかの検査をしましょう。

猫に感染歴がある

猫のうんちからトキソプラズマのオーシストを排出するのは初めて感染してから3日〜3週間の間のみです。一度感染すれば、猫の体内にトキソプラズマの抗体が作られるため、以降はうんちの中にトキソプラズマを排出することはありません。

人に感染歴がある

健康な人がトキソプラズマに感染しても無症状で気づかないことも多く、実はすでに感染していたという人も少なくありません。猫と同様に一度でも感染したことがあれば、妊婦であっても心配する必要はありません

どちらも感染歴がないと危険

妊婦も猫も感染歴がない場合は重症化したり、胎児に感染してしまう可能性があり危険です。すでに妊娠している場合は、トキソプラズマに感染しないようにしっかり対策をしなければいけません。

トキソプラズマ対策

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人用のワクチンは存在しないため、トキソプラズマに感染したことのない妊婦は、感染しないように対策することが大切です。

1. 飼い猫のトイレ掃除はなるべく家族に任せる

猫のうんちにはトキソプラズマのオーシストが含まれている可能性があり危険です。うんちに直接触れなくても、猫砂や猫砂を浴びた猫から感染する可能性もあります。

猫のトイレ掃除はできるだけ避け、家族にお願いするようにしましょう。どうしても避けられない場合は、使い捨て手袋やマスクを着用し、終了後はしっかり手を洗うことが大切です。

なお、猫がうんちをしてから24時間以内であれば感染性はないとされているため、こまめに掃除するようにしましょう。

2. 庭や公園の砂場も要注意

庭や公園の砂場も野良猫のトイレ場になっていることが多く、感染の危険があります。こちらもできるだけ触らないようにし、どうしても触らなければいけない場合は、手袋をして、しっかり手を洗いましょう。

3. 肉はよく火を通す

トキソプラズマは生肉から感染することもあります。肉は中心部の赤みがなくなるまでしっかり火を通して食べるようにしましょう。生肉自体に触ることもあまりよくありません。

また、生肉を切った包丁やまな板はこまめに洗浄し、常に清潔に保つようにしましょう。

4. 野菜はよく洗う

野菜が収穫された土壌にトキソプラズマがいた可能性もあります。野菜を生で食べる場合はしっかり洗いましょう

5. 猫を外に出さない

もし愛猫にトキソプラズマの感染歴がない場合、外に出した際に他の猫や砂場から感染してしまう可能性があります。室内で飼っている猫は外には出さず、脱走されないようにしっかり対策をしましょう。

まとめ

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「妊婦が猫を飼っているとよくない」という話はよく聞きますが、なぜよくないのかという理由をきちんと理解していないと誤った対応をしてしまうかもしれません。

トキソプラズマに妊婦が初めて感染した場合は危険ですが、過去に感染したことがあれば問題はありません。どちらなのかわからないという方は、まずは病院で相談しましょう。

本来は問題ないのにも関わらず、猫を手放すことのないように注意してくださいね。

【クイズ】梅雨の時期は要注意!レプトスピラ症ってどんな病気?

今年も梅雨入りし、すっきりしない天気が続いています。この時期は、豪雨や洪水などが起こることも珍しくなくなりましたが、雨が降っている時はもちろん、雨が上がってからも犬の散歩は注意しなければいけません。

今回は、犬のレプトスピラ症についてクイズ形式でご紹介します。

それではさっそく、犬のレプトスピラ症クイズにチャレンジしてみましょう!
Q.1 レプトスピラ症の説明として「誤っている」のはどれ?
正解です!
不正解です!
正解は「秋から冬にかけての感染が増える傾向にある」です。
レプトスピラは、湿気の多い環境を好むため、暖かくて雨量の多い夏から初秋にかけて感染が増える傾向にあります。

ネズミなどのげっ歯類が保菌していることが多く、尿から細菌が排出されると、土壌や水などの環境を汚染します。そして、その保菌動物や汚染された土壌・水と接触した際に、体内に細菌が侵入することで感染します。

また、人にも感染する人獣共通感染症で、毎年15〜42例ほど報告されています。
Q.2 レプトスピラ症の症状として、もっとも「適切ではない」のはどれ?
正解です!
不正解です!
正解は「心不全を起こすことがある」です。
レプトスピラに感染しても、すべての犬がレプトスピラ症を発症するわけではありません。しかし、発症すると、最悪の場合は数時間で死に至ることもある危険な感染症です。

レプトスピラは、特に肝臓や腎臓を標的とし、急性の肝不全や腎不全を引き起こすことがあります。

また、回復した後も、慢性間質性腎炎、慢性肝炎が見られ、多飲多尿、体重減少、腹水などが認められるため、感染しないための対策をすることが大切です。
Q.3 レプトスピラ症の予防に効果的なものとして「誤っている」のはどれ?
正解です!
不正解です!
正解は「3種以上の混合ワクチンで予防ができる」です。
7種以上の混合ワクチンにはレプトスピラが含まれています。「5種混合ワクチンしか打ってないけど、犬と一緒にキャンプに出かけたい」などというときには、レプトスピラ症のみ予防できるワクチンを追加接種しましょう。

ただし、レプトスピラには多くの血清型が存在しており、ワクチンに含まれている血清型以外のものは予防できません。愛犬がどの種類のワクチンを接種しているか、しっかり把握しておきましょう。

大雨や洪水の後は、汚染された土壌や水に接触すると、危険性が高いので、散歩をする際には、なるべく水や泥が溜まっているところに近づかないようにしましょう。また、レプトスピラ症が発生した地域では、公園やドッグランなどで他の犬と接触することも避けましょう
問正解/ 問中

今回はこちらの記事から問題を作成しました。 詳細が知りたい人はこちらも読んでみてください!
大雨・洪水後の犬の散歩に要注意!ヒトにも感染するレプトスピラ症とは
結果発表
問正解/ 問中
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【クイズ】ペットを飼っているなら人獣共通感染症に気をつけよう!

ペットを飼う上で気をつけなければいけないのが人獣共通感染症です。飼い主さんや家族の体調不良は、もしかしたら大切なペットが原因かもしれません。

ペットも家族も健康で過ごすためにも、人獣共通感染症についてクイズ形式で学んでいきましょう。

それではさっそく、人獣共通感染症クイズにチャレンジしてみましょう!
Q.1 人獣共通感染症の説明として「誤っている」のはどれ?
正解です!
不正解です!
正解は「ヒトから動物には感染しない」です。
人獣共通感染症には、動物からヒトに感染するもの、ヒトから動物に感染するもの、ヒトと動物の双方から感染するものがあるため、感染しない・感染させないことがとても大切です。なお、犬や猫では無症状もしくは軽症であっても、ヒトに感染すると重症になる場合もあります。

野生動物はどんな病原菌を保有しているかわかりません。かわいいからといってむやみに触れるのはやめましょう。

ワクチンは100%感染を防げるわけではありませんが、発症を防いだり、発症しても重症化しない可能性が高くなります。愛犬や家族のために、予防接種は確実に行いましょう。

Q.2 咬み傷やひっかき傷から病原体が侵入する感染症として「誤っている」のはどれ?
正解です!
不正解です!
正解は「アニサキス症」です。
感染症が他の動物にうつることを「伝播(でんぱ)」といい、①直接伝播②間接伝播に分けられます。

咬み傷やひっかき傷から病原体が侵入するものは直接伝播で、狂犬病、パスツレラ症、猫ひっかき病、トキソプラズマ症、回虫症、エキノコックス症、クリプトコッカス症、サルモネラ症、オウム病、ブルセラ病などが該当します。

アニサキス症は、動物性食品による間接伝播で、病原体で汚染された家畜や魚介類をよく加熱しないで食べることで感染します。
Q.3 ダニや蚊などの吸血等により感染する感染症として「誤っている」のはどれ?
正解です!
不正解です!
正解は「破傷風」です。
ダニや蚊などの吸血等で感染するのは、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)、犬糸状虫症、瓜実条虫症、日本脳炎、デング熱、ペスト、腸管出血性大腸菌感染症などが挙げられます。

破傷風は汚染された土を口に含むことで感染します。
問正解/ 問中

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人獣共通感染症を予防して、家族とペットの健康を守ろう!
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【犬クイズ】ヒトへ病気を媒介することも!ノミの症状や予防法とは

犬を飼っているなら絶対に注意したいノミの寄生。しかし、なんとなく予防しているけど、詳しく知らないという方も多いのではないでしょうか。病気を予防するには、まずその病気について学ぶことが重要です。

本記事では、犬がノミに寄生されたときの症状や、ヒトにもたらす病害についてクイズ形式で解説していきます。

それではさっそく、犬のノミクイズにチャレンジしてみましょう!
Q.1 犬がノミに寄生されたときの症状として「誤っている」のはどれ?
正解です!
不正解です!
正解は「肥満」です。
主な症状は、咬まれることによる痒み・発赤といった皮膚炎や、ノミ抗原によるアレルギー性皮膚炎などです。

他にも、脱毛や、二次性の毛包炎(毛根を包んでいる毛穴の奥の「毛包」に起こる炎症)、脂漏症(皮膚の新陳代謝が速くなり過ぎてしまい、皮脂腺の分泌や皮膚の角化が異常に進んだ状態)がよく認められます。

また、激しい痒みのために、ノミ寄生部位をよく咬む、引っ掻くなどの行動が見られ、精神不安定、体重減少、被毛不良が起こり、重度になると貧血が見られます。
Q.2 ノミによって媒介される感染症として「誤っている」のはどれ?
正解です!
不正解です!
正解は「フィラリア症」です。
フィラリアは、蚊の媒介により感染します。

ノミはさまざまな感染症を媒介し、瓜実条虫症、ペスト、発疹熱はその代表例です。

日本国内において、ペストは1926年以降発生や輸入例はなく、発疹熱も数例のみの報告で留まっています。一方で、瓜実条虫症は比較的よく見られる感染症で、小児や子犬が感染すると激しい下痢を示すことがあるため、注意が必要です。
Q.3 犬のノミについて「誤っている」のはどれ?
正解です!
不正解です
正解は「予防には、年に一度のワクチン接種が必要」です。
ノミの予防は、月に一度薬剤を投与して体表に寄生しているノミの駆除を行います。薬は、体に垂らすタイプと、飲むタイプがあります。家庭内の環境はノミの発育にとって非常に快適で、持ち込まれると爆発的に増加するため、予防はしっかりしましょう。

よく寄生する部位は背中、下腹部、脇、内股です。寄生数が少なくてもアレルギー反応が起こるため、ノミを目視できない場合は、血液によるアレルギー検査を行い診断の助けにすることがあります。
問正解/ 問中

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【獣医師監修】ノミの放置で人にも?ノミ予防で愛犬も飼い主も健康に
結果発表
問正解/ 問中
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大雨・洪水後の犬の散歩に要注意!ヒトにも感染するレプトスピラ症とは

近年、異常気象によって、豪雨による被害が深刻化しています。 大雨による洪水被害や浸水被害も怖いですが、大雨・洪水の後に危険性が高まる、「レプトスピラ症」という感染症をご存知でしょうか。 レプトスピラ症は犬にもヒトにも感染し、最悪の場合、死に至ることもある怖い感染症です。 今回の記事では、そんなレプトスピラ症が大雨・洪水の後に危険性を増す理由や、主な症状、予防方法についてご紹介します。

レプトスピラ症の感染状況

レプトスピラ症,犬,大雨,洪水,疾患,人獣共通感染症,予防,散歩,ワクチン レプトスピラ症とは、「レプトスピラ菌」という細菌によって感染する感染症です。犬だけでなく、ヒトにも感染する「人獣共通感染症(ズーノーシス)」として知られています。 全世界で感染が確認されていますが、とくに熱帯・亜熱帯地域に多い傾向にあります。

ヒトのレプトスピラ症の感染状況

日本では、1970年代前半までは年間で50人以上がレプトスピラ症によって死亡していましたが、近年は衛生環境の向上によって感染例は減少しています。 しかし、狂犬病のように感染例が全くなくなったわけではなく、2007年~2016年の間の国内感染例が258例と、毎年15~42例ほど報告されています。水辺でのレジャーや農作業、ネズミとの接触での感染が多く、沖縄県での感染例が半分以上を占めています。
参考資料 国立感染症研究所「レプトスピラ症 2007年1月~2016年4月」 https://www.niid.go.jp/niid/ja/leptospirosis-m/leptospirosis-iasrtpc/6518-436t.html

犬のレプトスピラ症の感染状況

日本国内で報告されている犬のレプトスピラ症の発生状況は、平成30年で22頭、令和元年で26頭です。 ただ、診断が下りる前に死亡した例など、実際には報告数よりも感染頭数は多いのではないかと考えられます。
参考資料 農林水産省「監視伝染病発生年報」 https://www.maff.go.jp/j/syouan/douei/kansi_densen/attach/pdf/kansi_densen-165.pdf

大雨・洪水後は特に注意!

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レプトスピラの感染経路

レプトスピラは、ネズミなどのげっ歯類が保菌していることが多く、尿から細菌が排出されると、土壌や水などの環境を汚染します。 保菌動物や汚染された土壌、水と接触した際に、体内に細菌が侵入することで感染します。

湿気の多い環境を好む細菌

レプトスピラは、湿気の多い環境を好みます。そのため、ネズミなどの尿で汚染された下水、池、水田、河川、泥などには注意が必要です。 また、暖かくて雨量の多い夏から初秋にかけての季節に感染が増える傾向にあります。 特に大雨や洪水の後は水や土壌が汚染されていることが多く、ネズミと接触する機会も増えるため、レプトスピラへの感染の危険性がより高くなります。

都会でも油断はできない!

都会に住んでいる方は、「身近に水田や池はないから自分には関係ない」と思うかもしれません。実際、ヒトの場合は、稲作や畜産業にかかわる人に感染例が多いのは事実です。 しかし、最近では都心でもネズミが増えており、特に水害が起こった後にレプトスピラ症が地域単位で流行する可能性があります。 犬の場合は、都会であっても散歩中に河川や側溝に近づいてしまうことがあるため、飼い主さんが注意してあげなければなりません。

レプトスピラ症の症状

レプトスピラ症,犬,大雨,洪水,疾患,人獣共通感染症,予防,散歩,ワクチン レプトスピラに感染しても、すべての犬がレプトスピラ症を発症するわけではありません。 しかし、発症すると、特に肝臓や腎臓に症状が現れ、最悪の場合は数時間で死に至ることもある危険な感染症です。 レプトスピラ症の症状を、4つのレベルごとに簡単に見ていきましょう。

レベル1.慢性

多飲多尿、腹水など進行性の肝不全。 症状は緩やかで、長期間にわたり継続する。

レベル2. 亜急性

腎炎による急激な腎不全。進行は比較的緩やか。 急性の肝不全や腎不全、またはその両方が認められる。突然発症して早く進行し、死亡率は高い。

レベル3. 急性

嘔吐、脱水、脱力、呼吸困難、口腔内の粘膜の壊死など。 急性の肝不全や腎不全、またはその両方が認められる。突然発症して早く進行し、死亡率は高い。

レベル4. 甚急性

発熱、震え、脱力、口腔内の粘膜の出血。鼻出血、黒いタール便などが見られることも。 肝不全や腎不全が現れる前に、数時間から数日で死に至る。

レプトスピラ症の予防方法

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ワクチン接種

混合ワクチンであれば、7種以上のものでレプトスピラが含まれています。「5種混合ワクチンしか打ってないけど、犬と一緒にキャンプに出かけたい」などというときには、レプトスピラ症のみ予防できるワクチンを追加接種しましょう。 ただし、レプトスピラには多くの血清型が存在していますが、ワクチンに含まれている血清以外は感染を防ぐことができません。 実際、2017年に大阪で犬のレプトスピラ症が集団発生したときには、死亡した9頭の犬のうち、6頭はレプトスピラワクチンを接種していました。

大雨・洪水後の散歩に注意!

大雨や洪水の後は、汚染された土壌や水に接触する危険性が多いので、散歩をする際には、なるべく水や泥が溜まっているところに近づかないようにしましょう。 また、特にレプトスピラ症が発生した地域では、公園やドッグランなどで他の犬と接触することも避けましょう

まとめ

レプトスピラ症,犬,大雨,洪水,疾患,人獣共通感染症,予防,散歩,ワクチン 今回は、レプトスピラ症の感染経路や症状、予防方法をご紹介しました。 レプトスピラ症は、保菌動物の尿で汚染された水や泥を介して感染するため、大雨や洪水の後など、環境が汚染されやすい期間には特に注意が必要です。 ワクチンだけで完全に予防をすることはできないので、特に大雨の後に犬の散歩をする際は、なるべく汚い水や泥のあるところには近寄らせないようにしましょう。

鳥の飼い主さんなら常識?絶対に気をつけたい「オウム病」とは

鳥の飼い主のみなさんは「オウム病」の対策をしっかりしていますか? オウム病はヒトにも感染する人獣共通感染症で、鳥と触れ合ったあとに手を洗わずに食事などをすると感染してしまう可能性があります。 この記事では、鳥の飼い主さんが特に注意したいオウム病について説明し、国内での集団感染事例や予防法についてご紹介していきます。

オウム病とは

オウム病,鳥,インコ,ハト,集団感染,予防法 オウム病は、「オウム病クラミジア」という細菌によって起こる人獣共通感染症です。感染した鳥類の排泄物中に放出され、それをヒトが吸い込むことで感染します。さらに、口移しでエサを与えたり、噛まれたりすることでも感染することがあります。 病原体が初めて分離されたのがオウムだったことからオウム病と名付けられましたが、ニワトリやアヒル、ドバトなどの鳥類だけでなく、犬や猫、牛や羊などの哺乳類からも感染が報告されています。 日本では、オウム病は、感染症法において4類感染症に定められており、診断した医師は保健所に届け出なければいけません。

オウム病の症状

オウム病,鳥,インコ,ハト,集団感染,予防法 オウム病の症状はヒトと鳥では異なります。それぞれ見ていきましょう。

ヒトの場合

潜伏期間は1〜2週間ほどで、発熱、咳、頭痛、倦怠感、肺炎などの風邪に似た症状が見られます。高齢者は重症になりやすく、呼吸困難や意識障害、ショック症状により死に至ることもあります。 また、科学的には明らかになっていませんが、オウム病に罹患した妊婦が亡くなった例もあることから、妊婦がオウム病クラミジアに感染すると重症化する、もしくは死亡リスクが高まる可能性があり、特に注意が必要とされています。なお、小児は比較的感染しにくいとされています。

ヒトのオウム病の感染状況(2006年4月〜2017年3月)

ヒトのオウム病は毎年感染が確認されています。
’06 ’07 ’08 ’09 ’10 ’11 ’12 ’13 ’14 ’15 ’16 ’17
報告数 16 29 9 19 11 12 6 6 8 5 6 2
2006年から2017年の報告された129例のうち、動物等からの感染が確定または推定されたのは110例で、101例が鳥類から感染したと推定されています。そのうち、インコが56例、ハトが27例でした。

鳥の場合

オウム病の潜伏期間は3日から数週間です。無気力、食欲不振、体重減少、羽のけばたち、下痢などの症状が見られます。 数年経っても症状が現れない場合もありますが、オウム病に感染している動物はクラミジアを排出することから、症状が見られなくてもヒトへ感染することがあるため注意が必要です。

オウム病の感染事例

オウム病,鳥,インコ,ハト,集団感染,予防法 ヒトのオウム病は国内でもしばしば集団感染が起こっています。鳥類を飼育している施設だけでなく、福祉施設でも集団感染しています。

2001年の事例

2001年から2002年にかけて、花と鳥のテーマパーク「松江フォーゲルパーク」で集団感染が起こりました。 最初に従業員に症状が出て、来園者にも発症し、最終的に従業員3名、実習生2名、来園者12名の計17名が集団感染しました。 感染源は国内の他の施設から来た4羽のオウム・インコ類であると推測されたため、完全隔離・治療されました。また、当施設は約1ヶ月間完全休業、約3ヶ月半一部施設の休園をしました。

2005年の事例

2005年に神戸市の「神戸花鳥園」で従業員11名が感染した集団感染が起こりました。 この飼育施設では1000羽近い鳥を飼育していたにも関わらず、個体識別がほとんどされておらず、検疫も実施していませんでした。全鳥を検査した結果、4羽の鳥から大量のクラミジアが見つかり、死亡した1羽からもクラミジアが検出されました。 解析の結果、この5羽のうち、比較的狭い部屋で放し飼いされていたヒムネオオハシという鳥が感染源であり、その部屋で鳥の世話をした人が感染したと考えられています。

2014年の事例

2014年に川崎市にある社会福祉施設でオウム病の集団感染が発生しました。施設の職員5名と利用者7名が感染しました。 この年の2月は風が強く、大雪が降ったことから、換気扇の室外フード内にハトが避難した可能性が考えられています。そして一部の換気扇のみを作動させることで、他の換気扇から外気が吸引されてしまい、オウム病の原因菌を含むハトのフンが室内に舞い込んだことで集団感染したとされています。

オウム病の予防方法

オウム病,鳥,インコ,ハト,集団感染,予防法 オウム病の予防ワクチンは開発されていません。そのため、感染しない環境作りを心がけることが大切です。
  • 鳥との接触を避け、むやみに触らない。特に妊婦は注意する。
  • 鳥を飼うときは、ケージ内の羽や糞をこまめに掃除する。
  • 鳥の世話をした後は、手洗い、うがいをする。
  • 鳥の健康管理に注意する。
  • 口移しでエサを与えない。
新たに鳥をお迎えした場合は、少なくとも2週間は他の鳥との接触は避けましょう。海外から輸入されてきた鳥はオウム病クラミジアを保有している可能性もあります。 また、鳥はストレスを感じたり、体調が悪くなったりすると、排泄物にオウム病クラミジアを排出しやすくなるため、ストレスの溜まらない環境を作りましょう。

オウム病に感染しないために

オウム病,鳥,インコ,ハト,集団感染,予防法 オウム病は鳥類を飼育している人にとっては必ず気をつけなければいけない人獣共通感染症です。動物ではあまり症状が現れないこともあるため、ペットが元気だと思って油断してしまうと感染してしまう恐れがあります。 過度に恐れる必要はありませんが、高齢者や妊婦がオウム病クラミジアに感染すると命に関わることもあります。室内を清潔に保ったり、鳥に触れたあとは必ず手を洗う習慣をつけるようにしましょう。

人獣共通感染症を予防して、家族とペットの健康を守ろう!

「最近体調が悪いけど、病院に行っても良くならないし、原因がわからない」ということはありませんか? それ、もしかしたらペットと同じ病気にかかっているかもしれません。 今回の記事では、人獣共通感染症についてご紹介し、簡単にできる対策方法をお伝えします。

人獣共通感染症とは

人獣共通感染症 犬 猫 ペット ヒトと動物の両方がかかる病気のことを「人獣共通感染症」もしくは「ズーノーシス」といい、厚生労働省ではヒトへの感染経路を重視する観点から「動物由来感染症」と呼んでいます。 動物からヒトに感染するもの、ヒトから動物に感染するもの、ヒトと動物の双方から感染するものがあるため、感染しない・感染させないことがとても大切です。 世界保健機関(WHO)によると、世界で確認されている人獣共通感染症は約200種あるとされていますが、そのうち日本で見られるのは約50種です。 しかし、新型コロナウイルスにより人間の渡航が減っているとは言え、貨物線など海外との往来がある以上は、今まで日本に存在していなかった人獣共通感染症にも注意しなければいけません。

感染経路による分類

人獣共通感染症 犬 猫 ペット 感染症が他の動物にうつることを「伝播(でんぱ)」といいます。伝播の経路は大きく①直接伝播②間接伝播に分けられ、間接伝播はさらに、⑴ベクターを媒介する経路、⑵環境を媒介して感染する経路、⑶食品を媒介する経路、の3つに分けられます。 それぞれの特徴をみていきましょう。

①直接伝播

咬み傷やひっかき傷から病原体が侵入して感染します。 傷口を舐められた場合も感染する可能性がありますので、ケガをしている時などは特に注意しましょう。
代表的な人獣共通感染症 狂犬病、パスツレラ症、猫ひっかき病、トキソプラズマ症、回虫症、エキノコックス症、クリプトコッカス症、サルモネラ症、オウム病、ブルセラ病など
【獣医師監修】狂犬病のワクチン接種。今年は12月31日までに打とう。
【獣医師監修】ヒトへの寄生が危険!エキノコックス症の恐怖とは?
愛犬のキスで感染症にかかるかも?犬が飼い主を舐める理由とは?

②間接伝播

(1)ベクターによる間接伝播

ダニや蚊などの吸血等により、感染している動物からヒトに感染するケースです。
代表的な人獣共通感染症 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)、犬糸状虫症、瓜実条虫症、日本脳炎、デング熱、ペスト、腸管出血性大腸菌感染症など
マダニ感染症患者数が過去最多を記録。ペットからの感染にも注意して
【寄生虫】犬糸状虫が引き起こす恐怖(フィラリア症)とその予防法
【寄生虫】犬だけでなくヒトにも病害を与える瓜実条虫とその予防法

(2)環境による間接伝播

汚染された水や土を、口に含むことで感染します。また、排泄物に含まれた病原菌が風で舞い上がり、吸い込んでしまうことで感染することもあります。
代表的な人獣共通感染症 レプトスピラ症、炭疽、破傷風など

(3)動物性食品による間接伝播

病原体で汚染された家畜や魚介類を、よく熱を加えずに食べることで感染することがあります。また、感染している動物を触った後に、手を洗わずに調理をしたり食品を食べたりすることでも感染します。
代表的な人獣共通感染症 E型肝炎、カンピロバクター症、サルモネラ症、アニサキス症、ノロウイルス症など

ペットから感染しないために気をつけること

人獣共通感染症 犬 猫 ペット 予防 人獣共通感染症は、犬や猫では無症状もしくは軽症であっても、ヒトに感染すると重症になる場合もあります。 当然、その逆の場合もあります。動物から感染しないためにも、ペットに感染させないためにも、以下のことを徹底しましょう。

ペットの予防注射やワクチン接種を欠かさない

犬の飼い主には狂犬病予防注射の接種が義務付けられています。 しかし、義務付けられていなくても予防すべき病気はたくさんあります。愛犬の健康を維持することが家族の健康を維持することにも繋がりますので、かかりつけの獣医師に相談してしっかり予防しましょう。
【獣医師監修】改めて確認しよう!犬のワクチン接種と注意点
【獣医師監修】正しく理解できてる?猫のワクチンの種類と注意点

過剰なふれあいは避ける

動物の口の中や爪には細菌やウイルスがたくさんいます。ペットに口移しで餌を与えたり、食器を共用することは避けましょう。 スキンシップといって愛犬にキスをしたり顔を舐めさせたりするのもよくありません。 また、ペットに触れたあとは必ず石鹸で手を洗うようにしましょう。

砂場で遊んだら必ず手を洗う

公園の砂場などは、動物が用を足していることがあります。動物に直接触れていないから大丈夫だと思うかもしれませんが、動物の排泄物にはたくさんの病原菌が含まれています。 病原菌が手についたまま食事などをすることで感染してしまうため、外から帰ってきたら手を洗う習慣をつけましょう。

ペットの体やペットの居住空間を清潔に保つ

ブラッシングはもちろん、シャンプーも定期的に行うようにしましょう。 また、排泄物を放置すると、乾燥して病原体が空気中に漂い、吸い込みやすくなります。長時間放置することはせず、なるべく早く処理しましょう。

屋内で鳥を飼育する場合は換気を心がける

鳥類の場合は特に、羽毛や乾燥した排せつ物が室内に舞いやすくなります。ケージや室内のこまめな清掃はもちろん、換気も定期的に行いましょう。 また、鳥はストレスや環境の変化で病気にかかりやすくなったり病原菌を排出したりすることがあります。鳥を飼い始めたばかりのときは特に注意しましょう。

野生動物の接触は避ける

野生動物はどんな病原菌を保有しているかわかりません。かわいいからといって無闇に触れるのはやめましょう。 特に海外では、狂犬病ウイルスを保有している動物が多く生息しているため、絶対に触れてはいけません。
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まとめ

人獣共通感染症 犬 猫 ペット 人獣共通感染症は予防を怠ってしまうと、ペットだけでなく、家族の命に関わることもあります。 ワクチンを接種する、動物に触れたら手を洗う、掃除を行うなど、基本的なことを意識することで感染の可能性を下げることができます。 ペットを飼育することは、ペットと家族の健康を守る責任が伴います。今一度飼育環境を見直し、みんなが健康でいられる環境作りを心がけましょう。

【獣医師監修】幼児のいるご家庭は注意!猫回虫症を正しく予防しよう

猫回虫は、猫に認められる寄生虫の中で最も一般的なもののひとつです。特に、子猫を飼ったことがある方は聞いたことがあるかもしれません。 では、猫回虫が具体的にどんな病害を引き起こすのか、ご存知ですか?他の猫にはどのように感染するのか、ヒトには感染するのかなど、猫回虫という名前は知っていてもその詳細は意外と知らない方も多いのではないでしょうか。 本記事では、今さら聞けない猫回虫症について、獣医師が詳しく解説していきます。

猫回虫とは

猫回虫症,猫,寄生虫,感染症 猫回虫はネコ科動物に寄生する、4~18cm程の白く細長い寄生虫です。 成虫は小腸に寄生することから、糞便中に寄生虫の姿を見かけることもあるかもしれません。 虫卵を摂取することでヒトにも感染し、トキソカラ症を引き起こすため、猫回虫は人獣共に重要な寄生虫です

猫回虫症の症状

猫回虫症,猫,寄生虫,感染症 少数寄生例では症状が見られないことが多くあります。 しかし、子猫の場合や多数寄生例では、以下の症状が強く見られます。
  • 元気消失
  • 食欲不振
  • 発育不良
  • 被毛粗剛
  • 下痢
  • 呼吸困難

ヒトのトキソカラ症

トキソカラ症(内臓幼虫移行症)は、犬回虫や猫回虫の幼虫がヒトに寄生することによって引き起こされる感染症です。 これらの寄生虫卵が含まれる動物の糞便によって汚染された土(砂場など)が、主に幼児の口に入ることで感染します。 症状としては、発熱、咳、肝臓の腫大、視覚障害、てんかん発作などが見られます。 アメリカの研究データでは、ヒトの場合は眼症状が見られる患者の割合が高く、約20%が失明していたそうです。 回虫の幼虫に対する直接的な治療法はないため、感染しないよう予防することが重要です。

猫回虫の感染経路と生活環

猫回虫症,猫,寄生虫,感染症 症状の中で「咳」があることに疑問を持った方もいるかもしれません。 小腸に寄生するのに呼吸器症状を呈することは確かに不思議ですが、これは猫回虫の生活環に関係しています。

気管型移行

猫回虫が猫の体の中でどのような動きをするのか、順番に見ていきましょう。
①口から虫卵が入り、虫卵は小腸で孵化します。 ②孵化した幼虫は小腸壁に侵入し、血流に乗るか、あるいは直接的に肝臓へと到達します。 ③さらに幼虫は血流に乗り、心臓、肺へと達します。 ④肺に到達した幼虫は、今度は気管を登って咽頭、食道に入り込みます。 ⑤胃、小腸と戻ってきた幼虫は、ここでようやく成虫となります。
このように、猫回虫は成虫となるために一度肺を経由しており、そこで呼吸器症状が現れます。

経乳感染

また、猫回虫の幼虫は、母猫の母乳からも子猫に感染します。感染した幼虫は子猫の体内で気管型移行をし、成虫へと成長します。 母猫の小腸内に猫回虫の成虫がいなかったとしても、生まれた子猫が猫回虫に感染しているということもあります。

猫回虫症の診断

猫回虫症,猫,寄生虫,感染症 雌の猫回虫は猫の小腸内で卵をたくさん産むため、一般糞便検査によって顕微鏡で虫卵を検出することが可能です。 動物病院に便を持っていくだけで検査は可能なので、気になるのであれば一度検査を行うことをオススメします。 しかし、感染後間もなく、幼虫や未成熟な虫体しか存在しない場合には診断は困難です。 生後間もない子猫では、母猫からの感染があるものと仮定し、先行して駆虫を行う試験的駆虫を行うこともあります。

猫回虫症の治療

猫回虫症, 猫,寄生虫,感染症 猫では、駆虫薬の投与によって治療を行います。 駆虫薬の投与後、小腸内の成虫は駆虫されますが、体内の他の部位に分布している幼虫までは駆虫できません。よって駆虫薬は、3~4週間の間を空けて複数回投与することが望ましいとされています。 猫回虫症は、完全に治療が終わるまでに時間がかかる疾患です。

対症療法

猫回虫症は、基本的に猫では無症状ですが、重度の感染では種々の症状を呈します。 その際には、輸液や抗菌薬などの対症療法を行います。

猫回虫症の予防

猫回虫症,猫,寄生虫,感染症 猫回虫症は、駆虫薬の定期的な投与によって予防が可能です。 猫の場合は経口薬よりも、首の後ろに滴下するスポットタイプのものが使いやすいでしょう。 ノミやマダニといった外部寄生虫の予防に加えて、猫回虫にも効果があるものがあるので、一度獣医さんに確認してみるといいかもしれません。

あくまでも定期駆虫

猫回虫の予防に使用される薬は、猫回虫を体内に侵入させないようにする薬ではありません。 これらの薬剤は、体内に侵入してしまった猫回虫を定期的に体外に排出し、感染の成立を抑える目的で使用されます。 毎月定期的に使用しないと効果が現れないので注意が必要です。

多頭飼育の場合

猫回虫の寄生が確認された場合は、他の猫もしっかり検査し、駆虫が完了するまでは部屋を隔離するとよいでしょう。 また新しい猫を迎え入れる際にも、糞便検査で猫回虫の陰性が確認できるまでは先住猫との接触は控えましょう。

まとめ

猫回虫症,猫,寄生虫,感染症 猫回虫は猫だけでなく、一緒に暮らす飼い主にも感染することのある寄生虫です。 しかも厄介なことに、猫よりもヒトの方が重度の症状が出やすいという特徴があります。 安心して愛猫と生活するためにも、一度糞便検査によって猫回虫の感染がないことを確認し、定期駆虫を徹底しましょう。