【猫クイズ】恐ろしい猫の感染症、トキソプラズマ症とは?

飼い主のみなさんは、猫の“トキソプラズマ症”をご存知ですか?日本では認知の低い動物の病気の一つで、あまり聞きなれない病名かもしれません。しかし、諸外国、主に先進国ではよく知られた病気なのです。
今回は、トキソプラズマ症と、その原因と予防策をクイズを通してご紹介します。

それではさっそく、猫のトキソプラズマ症クイズにチャレンジしてみましょう!
Q.1 トキソプラズマ症の特徴で正しいのはどれ?
正解です!
不正解です!
正解は「主な感染源は土や糞」です。
トキソプラズマ症の主な感染源は土や糞です。猫が感染した土壌や糞便に接触すると、トキソプラズマ症を発症してしまい、人にも感染する人畜共通感染症の一つです。

トキソプラズマは発育時期によりオーシスト、タキゾイト、シストと呼ばれ、猫科の動物だけが便中にオーシストを排泄します。オーシストは、排泄後すぐの段階では感染力がなく、1日〜3日ほど経つと感染力を持つようになります。
これらは空気感染せず、経口で感染します。
Q.2 トキソプラズマ症の症状で誤っているのはどれ?
正解です!
不正解です!
正解は「原因はウイルスである」です。
トキソプラズマ症は、ウイルスではなく寄生虫によって引き起こされます。 健康な成人であれば感染しても軽い風邪のような症状が出る程度ですが、免疫力が弱っている人の場合は重症化して死に至ることもあります。妊婦が感染すると、胎児に悪影響があるとも言われています。
Q.3 トキソプラズマ症の予防法として誤っているのはどれ?
正解です!
不正解です!
正解は「なるべく外で飼育する」です。
猫を外で飼育するとトキソプラズマ症にかかっている猫と接触する可能性があります。できれば室内で飼育する方が望ましいでしょう。

猫が糞を排泄してから1日〜3日ほどは感染力がありませんので、トイレ掃除は少なくても1日1回は行ってください。糞は密閉袋に入れて捨てます。
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今回はこちらの記事から問題を作成しました。 詳細が知りたい人はこちらも読んでみてください!
恐ろしい猫の寄生虫病、トキソプラズマ症とは?
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恐ろしい猫の寄生虫病、トキソプラズマ症とは?

飼い主のみなさんは、猫の“トキソプラズマ症”をご存知ですか?あまり聞きなれない病名ですよね。日本では認知の低い動物の病気の一つです。しかし、諸外国、主に先進国では言わずと知れた病気なのです。 今回は、トキソプラズマ症と、その原因と予防策をご紹介します

トキソプラズマ症とは

do you know トキソプラズマ症とは、感染症の一種で、人畜共通感染症(ズーノーシス)の一つです。 この病気は、寄生虫によって引き起こされます。特にアメリカでは、猫の“トキソプラズマ症”に対する予防策が盛んに行われています。 近年では、トキソプラズマ症の予防の一環として、猫の完全室内飼育が注目されています。このように、海外では大変危険視されている病気なんです。猫の飼い主さんにも、飼い主さんでない方にもぜひ知っていただきたい病気です。

どんな病気なの?

最も一般的な寄生虫病の一つであり、ほとんど全ての恒温動物や人間に感染することで知られています。トキソプラズマ症の原因は病原菌ではなく、“寄生虫”です。 健康な成人の場合には、感染しても軽い風邪のような症状が出る程度です。しかし、胎児や幼児、免疫に異常がある場合には、重症化して死に至ることもあるとされている恐ろしい寄生虫でもあります。 また、トキソプラズマ症に感染したことがない妊婦がこれに感染すると、胎児に悪影響があるとも言われています。

症状

飼い猫に以下の症状が多く見られた場合トキソプラズマ症の可能性があります。
  • 無気力
  • うつ状態
  • 高熱
  • 体重減少
  • 呼吸困難、息切れ
  • 歩行困難
  • 発作
  • 筋肉の衰弱
  • 体の震え
  • 麻痺
  • 嘔吐
  • 下痢
  • 腹痛
  • 黄疸
  • 食欲減少
  • 扁桃炎
  • 網膜炎
  • 眼の中心部の炎症(ブドウ膜炎)
  • 角膜症

原因

soil 猫がかかるトキソプラズマ症主な感染源です。猫が感染土壌や糞便に接触すると、トキソプラズマ症にかかります。また、トキソプラズマ症になった動物の肉を食べることでも感染します。 少しややこしいのですが、この寄生虫は、発育時期によりオーシスト、タキゾイト、シストと呼ばれます。これらは経口を通して感染します。不思議なことに、猫科の動物だけが便中にオーシストを排泄します。オーシストは、排泄後すぐの段階では、感染力がなく、1日〜3日ほど経つと、感染力を持つようになります。 また、オーシストの排泄は1歳未満の子猫に多く認められており、感染後1~3週間ぐらいで免疫力などによりオーシストの排泄は停止するとされています。ですが、オーシストは、土や水に含まれる微生物を栄養にして数カ月にわたって生き続けます。そのため、一度感染した土壌は、感染土壌となり、暫くの間は、トキソプラズマ症の感染源となるわけです。

予防法

では、私たち飼い主が、ペットの猫をトキソプラズマ症から守るには、何をしたら良いでしょうか?以下の予防策を参考に、ペットとの生活習慣を変えてみてください。

外に出さない

caution 先ほどもご紹介した通り、トキソプラズマ症は猫だけの感染病ではありません。 実は猫がよく触れる、ネズミ感染している恐れがあるのです。猫がトキソプラズマ症のネズミや野鳥を捕まえて、血液に触る、または口にすれば、同じくその猫もトキソプラズマ症になる可能性があります。 また、外ではトキソプラズマを含む感染土壌や感染糞尿に触れる機会が増えます。そのため、猫のトキソプラズマ症を防ぐには、完全室内飼いにすることをお勧めします。

他の猫に接触させない

no 野良猫に限らず、飼い猫にも接触させないよう、注意をしましょう。 私たちの目では、猫がトキソプラズマ症にかかっているかどうかはわかりません。また、他の飼い猫がどのような飼われ方をしているかも分かりません。ですので、たとえ飼い猫でもトキソプラズマ症にかかっているリスクがあると思って良いでしょう。

猫のトイレ掃除を頻繁にする

cleaning 猫のトイレ掃除は、できれば1日2回行うようにしましょう。 先程も述べた通り、排出されたばかりの糞に含まれるオーシストは、未熟な状態ですので、感染力を持っていません。ですから、もし猫があやまって糞を誤飲したとしても、感染することはないとされています。しかし、排出されてから1日〜3日経つと感染力を持ち始めます。ですから、最低でも1日に1回トイレ掃除をしてあげれば、感染は防げるということです。 一番好ましい習慣は、1日に2回のトイレ掃除です。オーシストは、排便後1日で感染力を持つようになるので、1日に2回もすれば感染率は低くなります。また、特に、子猫の下痢等はオーシストを含んでいる可能性があるので、使い捨てのゴム手袋をすると、人間への感染も防ぐ事ができるので安心です。

糞は密閉袋に入れて捨てる

bag できるだけ、糞に含まれるオーシストが拡散されるのを防ぎましょう。 糞が乾燥して、ほこりや砂のような状態になって舞い上がると、他の場所にオーシストが飛び火します。環境公共の場を守るために、糞を必ず密閉袋に入れて捨てるようにしましょう。

猫にも人間にも厄介な寄生虫病

病気には気をつけよう がトキソプラズマ症に罹ると、猫の体にも大きな負担となります。 猫が感染しないように飼い主さんのこまめなお手入れが必要不可欠であると同時に、トキソプラズマ症になった猫から、飼い主さん自身の感染を防がなくてはなりません。 アメリカ式の猫の飼育である、室内飼育が最善の予防策と言えそうですね。また、下痢や嘔吐など、愛猫が普段と違う様子をしていたら、すぐに動物病院に連れて行き、適切な処置を獣医師に仰ぎましょう