犬の鼻が濡れているのは健康の証?乾いてしまう原因も解説
「犬の鼻が濡れているのは健康な証拠」とよく言われますが、なぜ犬の鼻は濡れているか、濡れていることでどのようなメリットがあるかを知っていますか?
本当に犬の鼻が濡れていれば健康で、乾いているのは良くないことなのでしょうか。
この記事では、犬の鼻が濡れている理由と、乾いている場合の原因と対策についてご紹介します。
どうして濡れているの?
犬の鼻の奥には、外側鼻腺という分泌腺があります。ここから出た分泌物が、涙腺から出てきた水分と合わさり、鼻を濡らしています。
勘違いしてしまいがちですが、犬の鼻を濡らしている成分は人間でいう鼻水とは異なり、どちらかというと涙と汗が混じったものです。
また、自分で鼻をペロッと舐めて湿り気を保つこともあります。
犬の鼻が濡れることで得られる2つのメリット
では、犬の鼻が常に濡れているとどのようなメリットがあるのでしょうか。それぞれ解説していきます。
1. 匂いを感じ取りやすくする
犬の鼻の表面には「鼻鏡(びきょう)」と呼ばれる細かい溝がたくさんあります。ここに水分があると、匂いの分子が吸着しやすくなり、嗅覚の感度が高まります。
逆に言えば、鼻が乾燥していると嗅覚が鈍くなってしまうということ。視覚よりも嗅覚を頼りに生活している犬にとっては、鼻が濡れているということはとても重要なことなのです。
2. 体温調節
犬には汗をかく汗腺がほとんどなく、体温が高いときには「ハァハァ」と呼吸するパンティングによって体温を調節しています。
それに加えて、鼻が濡れていることで、気化熱を利用して体の熱を放出し、体温を下げる役割があります。犬の鼻に触れるとヒンヤリと感じるのは、このためなのです。
濡れすぎは病気かも
すでにお伝えしている通り、犬の鼻が濡れているのは健康である証拠なので、何かの病気なのではないかと心配する必要はありません。
しかし、血が混ざっていたり、黄色や白、緑などの色が付いている場合は、感染症や炎症を起こしている場合もありますので、注意が必要です。
犬の鼻が乾く4つの原因
犬の鼻が乾く原因は複数あり、鼻が乾いているからといって必ずしも体調が悪いというわけではありません。まずは、愛犬の様子をよく観察し、食欲や元気がなかったり、下痢をしていたりしたら獣医師に相談しましょう。
ここでは、犬の鼻が乾く原因について解説していきます。
1. 体に異常がある
犬の鼻が乾いている場合は、体に何らかの異常が起こっている可能性があります。主に考えられるのは以下の通りです。
皮膚疾患
犬の鼻は皮膚疾患により乾くことがあります。
この場合、かゆみを伴ったり、ヒビ割れが起こったりします。
脱水
熱中症や腎不全などにより脱水が起こった場合も、鼻が乾燥することがあります。
脱水が疑われる場合はすぐに水を与え、動物病院へ連れて行きましょう。
アレルギー
犬がアレルギーを起こすと、分泌物が減少し、鼻が乾燥することがあります。
ハウスダストや花粉など、アレルギー反応を引き起こすものは、なるべく犬に触れさせないように気をつけましょう。
2. 日焼け
鼻が乾燥し、赤くなったり皮がむけたりしている場合は、日焼けが考えられます。
鼻がピンクなど淡い色の犬は日焼けしやすいため、夏場は特に注意しましょう。
3. 老化
歳をとると分泌物の量が減少し、鼻が乾燥しやすくなります。
老化が原因で鼻が乾燥してしまっている場合は特に問題はありません。
後述する犬用の保湿クリームを塗ってあげても良いでしょう。
4. 睡眠中
睡眠中は嗅覚を研ぎすます必要がなく、鼻を舐めることもあまりないため、乾きやすくなります。この場合も特に問題はありません。
また、犬が何かに夢中になっていると、鼻を舐めるのを忘れて乾燥してしまうこともあります。
人間用の保湿クリームはNG!
愛犬の鼻が乾燥によりカサカサしているから、保湿クリームを塗ってあげたいと考える人もいるでしょう。その際、犬用の保湿クリームであれば問題ありません。
しかし、人間用のクリームは絶対につけてはいけません。人間用のクリームには、犬にとって有害な物質が含まれていることもあります。鼻につけたクリームはすぐに舐めてしまうことが多いので注意しましょう。
愛犬の鼻の乾燥が気になるようであれば、まずは獣医さんに相談することをおすすめします。
まとめ
犬の鼻は健康のバロメーターでもあります。愛犬の健康状態を知るためにも、普段から犬の鼻の様子を確認するようにしましょう。
犬の鼻が乾いていても健康上問題がない場合が多いです。しかし、食欲や元気がない、鼻が乾燥してカサカサになってしまっている場合は獣医師に診てもらうことをおすすめします。
愛犬とのスキンシップを行う中で、鼻の様子のチェックも取り入れてみてください。
氷を使って犬の熱中症と夏バテ対策!犬に氷を与えるメリットと注意点
夏の暑い日にかき氷やアイスなどを食べると、冷たくてとてもおいしいですよね。
そのおいしさを知っているからこそ、舌でハアハアとパンティングをしている犬を見て、「暑そうだな。この子にも氷を食べさせてあげたいな」と思ったことがあるかもしれません。
氷は水が固体になったものですから、成分的には犬に与えても全く問題はありません。熱中症対策の補助になるなど、メリットもあります。
しかし、犬に氷を与える際には、いくつか注意しなければならないことがあります。
今回の記事では、犬に氷を与えるメリットや注意点のほか、夏に必ず抑えておきたい熱中症対策の基本を解説します。
氷は犬の熱中症対策に役立つ?
結論から言うと、暑い日に氷を与えることは、それだけでは熱中症対策にはなりませんが、水分補給や体温調節の助けにはなります。詳しく見て行きましょう。
水分補給の助けになる
私たち人間は、暑い日には熱中症にならないよう意識して水分補給をします。一方、犬は喉が渇かなければ水を飲みません。
無理やり水を飲ませるのも難しく、脱水が原因で熱中症になってしまうことも。
対策として、水に味を付けるなどの工夫もできますが、塩分や糖分の摂りすぎに注意する必要があります。
氷が好きな犬なら、家で作った氷を与えるだけで簡単に水分補給をさせることができ、塩分・糖分も含まれていないので安心です。
体温調節の助けになる
人間は汗をかくことで体温調節ができますが、犬には汗腺が肉球にしかなく、体温調節が苦手です。
犬は舌のパンティングで体の熱を逃がすため、冷たい氷を舌に乗せることでクールダウンし、体温調節をしやすくなります。
他にもある?犬が氷を食べるメリット
夏場の食欲低下にも
人間と同じように、暑い日には犬も食欲が低下してしまいがち。
氷などでクールダウンをすると食欲が戻ってくることもあるため、「暑さで少し食欲が落ちたかな?」と感じたら、一度試してみてはいかがでしょうか。
ただし、お腹の具合が悪くて食欲がない場合、冷たいものは与えないほうが良いので注意が必要です。また、食欲低下には重大な病気が隠れている可能性もあるので、長引くようなら動物病院に連れて行きましょう。
ダイエット中のおやつに
氷はただの水なので、カロリーはゼロです。一方で、水に比べて食べ応えがあるため、満足感も得られやすいでしょう。
そのため、肥満気味の犬には、普段のおやつの代わりに氷を与えてみると良いかもしれません。
犬に氷をあげる際の注意点
1. お腹の弱い犬は注意
暑いからといって氷を与え過ぎてしまうと、下痢や嘔吐を引き起こすことがあります。特に、普段からお腹を壊しやすい犬は気をつけましょう。
氷を与える際は少しずつ、様子を見ながら与えるのがポイントです。
2. 丸呑みに注意!砕いてからあげよう
スーパーで売っている氷や、家庭用製氷機で作った氷を砕かずにそのまま与えてしまうと、噛まずに飲み込んで喉に引っかかってしまう危険性があります。
氷はあらかじめ小さめに砕いて、犬がかじるかどうかを観察しながら少しずつ与えると良いでしょう。
かき氷機を使って、犬と一緒にかき氷を楽しむのも良いかもしれませんね。ただし、犬にはシロップ無しのものを与えましょう。
3. 舌に張り付いてしまわないように注意
特に、家庭で作った氷は、冷蔵庫から取り出してそのまま口に入れると、舌に張り付いてしまうことがあります。
犬に与える前に、水で表面を濡らしてあげると安全に与えることができます。
氷だけではダメ!犬の熱中症対策の基本
もちろん、氷だけで犬の熱中症を対策することはできません。
熱中症対策には、次の基本的なポイントを抑えておきましょう。
1. エアコンで温度・湿度を適切に管理する
暑い日は、エアコンでしっかりと室内の温度調整をすることが大切ですが、設定温度が低すぎると、外との気温差が大き過ぎて夏バテになってしまう可能性があります。
エアコンは、27度程度を目安に設定すると良いでしょう。部屋の湿度を低く保つことも重要なので、除湿機能も上手に活用しましょう。
また、エアコンだけでなく、扇風機やサーキュレーターを併せて使うことで、部屋の空気を循環させることができます。ただし、犬はほとんど汗をかかないため、犬に扇風機だけでは不十分です。必ずエアコンを使って部屋の温度を下げるようにしましょう。
2. 散歩は涼しい時間帯に
暑い時期の散歩は、気温の低い時間帯に行くのが鉄則です。
なお、日中に溜まったアスファルトの熱は、夕方になってもなかなか冷めず、肉球をやけどしてしまう恐れがあります。
そのため、散歩はできる限り早朝に行くことが望ましいですが、夕方に行く場合には犬用の靴・靴下などを利用して、肉球のやけどを防ぎましょう。
まとめ
今回は、犬に氷を与えることのメリットや注意点をご紹介しました。
氷は、犬の水分補給や体温調節の手助けになるため、適切な量や与え方を守って上手に活用しましょう。
ただし、氷が嫌いな犬やお腹の弱い犬に、無理に氷を食べさせる必要は全くありません。
氷はあくまで楽しみのひとつと捉え、あくまでも熱中症対策は、エアコンや散歩時間の調整などの基本的なところを徹底して行ってください。
【梅雨〜夏】湿気に弱い猫のために。高湿度・高気温の対策まとめ
そろそろ梅雨の季節の到来ですね。実は、猫にとって結構シンドイ時期かも知れません。
梅雨の湿気・暑さが与える猫への影響と、その対策について見ていきます。
猫にとって梅雨は大敵?!
梅雨は、人間にとってもあまり快適な時期ではないですが、猫にとっても厳しい季節です。
猫にとっては、気温22度前後、湿度40~60%が快適と言われています。人にとってもそうですが、高温多湿は猫にとっても不快。ジメジメムシムシしていると、体を動かすのがだるくなったり、食欲が減衰してしまったりします。
寒い地域で生まれた長毛種の猫は別として、実は、猫は比較的暑さには強い動物です。しかし、湿気によって、猫は体温調節ができなくなってしまいます。
体内の熱が発散されないと、熱中症にかかりやすくなることが懸念されます。
高温多湿、猫の体への影響
猫は汗腺が少ないため、人間のように身体中に汗をかくのではなく、口や鼻から水分を蒸散させることで体温を調節しています。猫は暑いときは、毛づくろいをすることで、唾液を蒸発させて体温を下げています。
しかし、湿度が高いと唾液が蒸発しないため、体温を下げることができません。そのため熱がこもって熱中症にかかりやすくなるのです。
暑いだけじゃない!細菌の問題も
また、温度が高く湿気のある状態は細菌が繁殖しやすい絶好の環境です。猫の耳の中など、熱がこもりやすいところでカビや細菌が繁殖し、皮膚病を起こすこともあります。また、湿気と暑さで悪くなったエサを食べてしまい、食中毒になることもあります。
そのため、高温多湿の梅雨や夏の時期は、湿気対策と暑さ対策のどちらもしていく必要があります。
湿気対策
まずは、体温調節機能が低下するのを防ぐ湿気対策から見ていきましょう。
エアコンはドライがおすすめ
お留守番時などに、エアコンをつけたままにしてお出かけされる飼い主さんは多くいらっしゃるかもしれませんね。
猫ちゃん対策であれば、冷房よりもドライがおすすめです。ドライであれば部屋の温度を下げすぎず湿気を取り除いてくれます。
エアコンの風があまり得意でない場合もありますので、猫ちゃんといっしょにいる時にエアコンが苦手かどうか様子を見ながら試してみてください。
風通しをよくする
窓を2つ以上開け、部屋を解放し、よく換気するのも良いでしょう。
雨の日に窓を開けたら湿度が上がってしまうのでは?と思いますが、実際には雨の日でも湿度は屋内の方が高くなりがち。
雨が降っているかどうかはあまり気にせずに、こまめに換気するのが良いと言えます。網戸はしっかり閉めるなどして、脱走対策にはきちんと備えましょう。
猫用布団も快適に
湿気が高くなると、猫用の布団にカビが生えやすくなり、また、ダニも発生しやすくなります。定期的に天日干しができると望ましいのですが、梅雨の期間はそうはいきませんよね。
そのため、布団の下にスノコを置いたり、新聞紙を敷いたりといった対策が必要になります。それでも布団が湿気を含んできたら、乾燥機にかけると良いでしょう。
暑さ対策
続いて、体温調節をサポートするための暑さ対策です。
部屋の行き来ができるようにしよう
猫は暑くて湿度の高い環境でも、涼しいところを探すのがとても得意です。「涼しい場所は猫に聞け」なんて言葉、聞いたことがありませんか?
そんな、涼しいところを探すのが得意な猫ちゃんですが、一つの部屋の中にとじ止められてしまったら、涼しいところを探すのも難しいですよね。危険なものなどなければ、お部屋のドアは開けておいて、好きなところを見つけられるようにしてあげましょう。
日射しをカット!窓際グッズ
窓からの日射しや外気温の影響も、意外と計り知れないものです。遮光カーテン、遮熱シート、すだれなどで窓からの熱や日射しを抑えると良いでしょう。
お留守番のときなど、換気やエアコンでの細かい室温調節が難しいときは、遮光カーテンを閉めて行くだけでも猫の過ごしやすさが変わってくるでしょう。
お部屋にすでに取り付けてあるカーテンに、簡単に後付けできる遮光カーテンもあります。
ひんやりグッズも併用
ここまでは主に室温調節について書いてきましたが、猫の体に直接触れて体温調節を助けてくれる「ひんやりグッズ」もおすすめです。
ジェルの入ったシート、大理石シート、アルミ製の猫鍋など、バリエーションは豊富です。飼っている猫ちゃんに合ったものが見つかるといいですね。
番外編:ニオイには「消臭袋」
湿度が高くなると、トイレまわりのニオイが結構気になってきます。
こまめに掃除をしても、排泄物をまとめた袋からも臭ってきてどうしようもない!という方のために、「排泄物対策 消臭袋」というぴったりな商品があります。
レビューも好評の便利グッズなので、気になる方は一度使ってみてもいいかもしれませんね。
猫ちゃんの排泄物対策の他、餌のゴミや、家庭で出た通常の生ゴミにも愛用している方も少なくありません。たった一つで用途盛りだくさんのお得なアイテムです。
備えあれば憂いなし!
日本はよく四季のある国と言われますが、夏や秋の長雨の時期「梅雨」や「秋雨」の時期も一つの季節と数えて、「六季」あると言われることもあります。
言われてみれば、一つの季節として数えてもおかしくないほど、梅雨の時期の湿気は特徴的ですよね。
人間にも猫にもちょっと憂鬱な季節ですが、少しでも快適に乗り越えられるよう、ぜひ本格的な梅雨がやってくる前から少しずつ対策してみてくださいね。
【猫クイズ】湿度にも気をつけて!梅雨に気をつけたい湿気・暑さ対策
大切な猫がこの時期に辛い思いをしないよう、猫の梅雨対策についてクイズ形式で学んでみましょう。
それではさっそく、猫の梅雨対策クイズにチャレンジしてみましょう!
猫は汗腺が少ないため、人間のように身体中に汗をかくのではなく、口や鼻から水分を蒸散させることで体温を調節しています。また、暑いときは毛づくろいを行い、唾液を蒸発させて体温を下げています。
湿度が高いと唾液が蒸発しないため、体温を下げることができません。そのため熱がこもって熱中症にかかりやすくなります。また、猫の耳の中などの湿気があり熱がこもりやすい場所でカビや細菌が繁殖し、皮膚病を起こすこともあります。
猫は涼しいところを探すのがとても得意です。一つの部屋の中に閉じ込めてしまうのではなく、涼しくて好きな場所を見つけられるようにしてあげましょう。直射日光を防ぐための遮光カーテンや、直接触れて体温調節を助けてくれるひんやりグッズもオススメです。
今回はこちらの記事から問題を作成しました。 詳細が知りたい人はこちらも読んでみてください!
猫は湿気に弱い!梅雨と夏季の、湿気・暑さ対策まとめ