季節の変わり目は要注意!秋の季節、猫飼いさんが気をつけたいこと
今年の夏は記録的な猛暑が続きましたが、だんだんと暑さも和らいできて、秋の涼しさが感じられる日も増えてきました。
過ごしやすい気候にはなりましたが、季節の変わり目は体調を崩しやすい時期でもあります。9月からの秋の季節は、人間だけでなく、猫にとっても少し注意が必要です。
今回は、猫飼いさんがこの時期に気をつけたいことをご紹介いたします。
猫風邪に注意
高気温に高湿度、日本の夏の気候は、もともと猫にとってあまり良い環境ではありません。夏に溜まった疲労を持ち越してしまい、この時期特有の夏と秋の気温差から、猫風邪を引いてしまうことがあります。
定期的にワクチンを摂取している猫はかかりにくいとも言われていますが、症状を軽減することができても、100%予防できるわけではありません。
症状は?
猫風邪でよく見られる初期症状は、くしゃみ、発熱、鼻水、鼻づまり、咳、よだれ、結膜炎、目やになどです。
これらの症状の他、食事量や運動量などが普段より落ちていないか少し注意して見てあげると良いかもしれません。
念入りなブラッシング
猫の被毛は一年を通して二度ほど抜け毛が多くなる時期がありますが、夏毛から冬毛に切り替わる秋は、通常よりも念入りにブラッシングが必要な時期の一つです。
毛球症に注意
猫は自分で毛繕いをしますが、抜け毛の多い時期は毛繕いした毛をそのまま飲み込む量が多くなり、お腹に溜まりやすくなります。
溜まった毛を上手く吐き出せないまま詰まってしまい、腸閉塞などを引き起こす「毛球症」になることもあります。
長毛種の猫を飼っている方は既に習慣かもしれませんが、この時期は念入りにブラッシングすることを心がけてください。
肥満に注意
「食欲の秋」は、人間と猫にとって共通のテーマかもしれません。
夏場は食欲が落ちやすいですが、だんだんと過ごしやすくなるにつれ、食欲も回復してきます。喜ばしいことですが、人間と同じく食べ過ぎによる肥満には気をつけましょう。
消化不良にも気をつけて
また、急激に食事量が上がってしまうことで胃腸に負担がかかり、消化不良を起こしてしまうこともあります。
餌をあげる際に食いつきが良くても、1日の摂取量を超えてあげすぎないことや、便の状態などから消化不良を起こしていないかなどを、注意して見てあげましょう。
避妊・去勢手術
秋は春に次いで猫が発情しやすい季節です。猫の発情はだいたい生後9ヵ月後から始まり、早い猫では7〜8ヵ月目から始まることもあります。
まだ手術を済ませていない猫で、発情が始まりそうな年齢まで達している場合は、少し注意が必要かもしれません。
もし手術をさせる場合には、飼い猫の体調などの様子をよく見ながら準備を進めていくと良いでしょう。
体調を整え、冬に備えよう
あくまで筆者の体感ですが、近頃、季節の中でも春や秋など過ごしやすい時期が年々短くなってきている気がします。
暑い夏が去ったと思えば、あっという間に冬?と体が勘違いしてしまいそうな季節の移り変わりの早さに、知らず知らずのうちに負担を感じている動物たちもいるのではないでしょうか。
これから秋が深まり冬に近づくにつれて、猫の苦手な寒い季節がやってきます。
冬を健康に乗り切るためにも、この秋に愛猫の体調をしっかり整えてあげられるといいですね。
犬がストレスを感じやすいのは春だった?!5つの理由とその対処法。
様々な変化が訪れる春。飼い主さんの中にも、新たな環境で新生活を始める方もいらっしゃるのではないでしょうか。
新しい職場や新しい人間関係などは、とてもワクワクする反面ちょっと精神的に疲れを感じるときもありますよね。
実は、犬にとっても春はストレスを感じやすい季節なのです。その理由をしっかりと知り、愛犬の健康を守りましょう。
春における、ストレスの原因
では一体、春のどんなことが犬にとってストレスになるのでしょうか。愛犬のストレスを解消してあげたい!と思っても、その原因が分からなければ対策も立てられないですよね。
ここでは、代表的な5つのストレス原因をみていきます。
家族の変化
春になると、家族の中で進学や就職、転職をされる方もいるのではないでしょうか。家族が増えたり減ったりするこの時期は、犬にとっても心が落ち着かない季節です。
大好きな家族が突然いなくなるというのは、犬にとっても大きなストレスになります。このショックから、食欲がなくなったり、元気をなくしてしまうわんちゃんもいます。
引越し
1年の中で最も引越しが多くなるのは春ですよね。犬を連れて引越しをした場合、今まで普通に出来ていた排泄などが、突然出来なくなることがあります。
新しい環境に適応できるまでの間は、ストレスを感じやすい日々になるでしょう。
また、犬にとっては「引越し」ということが理解できません。引越しをする理由は事情、そのプロセスなどを犬は知らないのです。
人間は、心の準備をしておくことができますが、犬にとっては突然の理解不明な環境変化です。それを飼い主さんが理解してあげ、愛犬を気遣う必要があります。
気温の変化
人間と同じですが、気温の変化は体にも大きな負担をかけてしまいやすいです。犬は7℃前後の寒暖差があると、体調を崩しやすくなると言われています。
春になるこの時期は、短期的に見ても寒暖差が激しい日々が続きます。愛犬の体調にも気遣いをして、急激な気温の変化を感じないような対策が必要となるでしょう。
花粉症(アレルギー)
花粉症の人にとって、春は辛い季節だと思います。実は犬にも花粉症は存在します。犬の花粉症は、人間の症状と少し違い、皮膚に炎症が起こるといった形で現れます。
また、そう言った体の不調からストレスも感じるといえるでしょう。気になる場合には、動物病院に行くなどをして、ケアをすぐにしてあげるようにしましょう。
犬の花粉症について、その症状や理由、花粉の対策方法などが書かれています。
発情期
避妊をしていないメス犬は、1年に2度の発情期があり、春と秋に迎えるのが一般的です。(近年、季節とは関係なく、ある一定の周期で発情期を迎えるわんちゃんもいるようです)
この時期のメス犬は、心身ともに変化が起こる場合が多いです。「食欲がない」「落ち着かない」などの目に見える愛犬の変化を感じるかもしれません。また、ホルモンバランスが崩れているため、精神的もストレスを感じやすくなっています。
繁殖を望まない場合は、避妊を早めにしてあげるのも方法の1つです。そうすることで、発情期の不安定な時期を迎えなくて済むようになります。避妊によるデメリットも存在しますので、調べた上で納得のいく判断をするようにしましょう。
ストレスを受けるとどうなるの?
犬がストレスを感じた場合、カーミングシグナルと言って、以下のような変化が現れることがあります。
- 体を舐める
- 体を掻く
- あくびをする
- 同じ場所を行ったり来たりする
- 排泄など、今まで出来ていたことが出来なくなる
また、体調の変化として、以下のような症状が出ることもあります。
- 食欲がなくなる
- 食欲が急激に増える
- 嘔吐する
- 下痢になる
- 攻撃的になる
ストレスサインを見逃さない!
愛犬の問題行動や体調不良が起きた場合、その原因がストレスだと分からないことがあります。
特に、問題行動などは「しつけがきちんとできていないのかな?」と、むしろ愛犬に強く当たってしまうことがあります。
春は犬にとってもストレスを感じやすい季節であると理解し、すぐに対処することが大切です。ストレスサインを見かけたら、放っておくのではなく、適切な対応をしましょう。
ストレスを解消するためには?
犬によって、ストレスの原因も違ければ、その解消法にも個体差があるでしょう。 絶対に治る!という訳ではありませんが、良さそうなものを見つけたら早速試してみるのも良いでしょう。
運動、お散歩、遊び
犬にとっても、運動は大切な時間です。そもそも、運動不足が問題行動を引き起こすこともあります。
飼い主さんと、楽しんでお散歩に行くことは愛犬にとって、とてもリフレッシュできる時間となるでしょう。知らない道を散歩したり、思いっきり走ったりと、愛犬の心ゆくまで運動ができると良いですね。
また、知育玩具などの頭を使う遊びも効果的です。あまり聞きなれない方も多いかもしれませんね。こちらに詳しく記載されていますので、よろしければ参考にして見てください。
犬と触れ合う
春の忙しい時期には、愛犬とゆっくり過ごす時間がとれていないかもしれません。愛犬のためにも、また自分のためにも、愛犬とゆったり触れ合う時間を持ってみてください。
ブラッシングやマッサージなどを行い、愛犬と触れ合うことで、コミュニケーションをとってみましょう。お互いに日々のストレスで高まった緊張感がほぐれ、疲れが癒されることでしょう。
動物病院に行く
愛犬の体調不良時には、動物病院で適切な判断と処置をしてもらうことが大切です。「病院に行くのはまだちょっと早いかな…」と思わず、困ったらすぐに相談をするのが基本です。
適切な処方により、愛犬の健康が少しでも早く回復できるように最善を尽くしましょう。
身も心も幸せな春に!
人間同様、愛犬もストレスを感じやすい春。それを分かって、愛犬の健康を気遣える飼い主さんでありたいですよね。
飼い主さんにとっても、愛犬にとっても、幸せ満開な春となりますように。
数時間で重度の熱中症に。犬の熱中症、その症状と対策。
「熱中症になったらどうなってしまうのか」を知っておかないと、愛犬の体調の変化に気づくことすらできません。犬は人間以上に暑さに弱いため、熱中症については特に気をつける必要があります。熱中症は本当に恐ろしく、対応が遅れると死に至ることもあります。ここで、その症状と対策を学んでおきましょう。
犬は暑さが本当に苦手
日本は暑さだけでなく湿気が高いこともあり、犬にとっても辛い季節となりました。人間は汗をかくことができるので体温調節が可能ですが、犬は被毛に覆われているためコントロールをすることが難しくなっています。私たち飼い主が、対策をきちんととってあげることが重要です。
どうなったら熱中症と疑えばよい?
熱中症と考えられる症状は「呼吸が荒い、よだれが大量に出ている、ぼーっとしている、フラフラしている、体温が高い」などです。初期症状の段階で対処することが本当に大事です。熱中症かもしれないと思ったら、すぐに病院に連れて行きましょう。早ければ早いほど助かる可能性が高くなります。初期症状を見逃さないことが大切です。
重症化してくると、震えや痙攣が起こり、意識がなくなるなど命に危険が及びます。さらに進行すると、吐血や血尿といった症状が出てきます。高温によって身体が正常に機能しなくなってるために起こる症状です。体を冷やしてあげて、即病院に連れて行きましょう。
熱中症かも?!何をすれば良い?
とにかく身体を冷やすことが大切です。涼しい場所に移動し、水で濡らしてうちわや扇風機で風をかけるなどをしましょう。氷水は、血管の縮小などを招くので常温の冷たさで大丈夫です。
応急処置を終えたら、身体を冷やしつつ病院に向かいましょう。数十分以内に処置ができれば回復の見込みがあります。しかし数時間が経過し、症状も重度のものが現れていると、危険な状態です。熱中症は処置が早ければ早いほど助かる可能性が上がるので、躊躇わずに病院に連れて行きましょう。
熱中症にはどうやってなるの?
私たち人間は、汗をかくことで体温の調整をしています。しかし犬はそれができず、ハァハァという呼吸によって唾液を蒸発させ、気化熱で体温を下げるのです。気温が高くなると、この呼吸だけでの体温調節では追いつかなくなります。すると体が高温状態になってしまい、身体が危険な状態になってしまうのです。
熱中症は本当に恐ろしい
犬はその体調不良を、叫んで訴えるということはありません。また、暑いからと勝手にエアコンをつけることもできません。私たち飼い主が意識をして気遣ってあげなければ、愛犬の健康を守ることことはできないのです。
この季節、過去には人間の子供も車の中に放置され、熱中症で死亡するという痛ましい事故も起きています。ちょっとだけだから、等とは思わず、例えほんの少しの時間であってもそういったことのないように管理してあげてください。
暑い日の対策や暑さに弱い犬種については、こちらに詳しく書いてあります。
今年の夏もとても暑いですから、十分に気をつけましょう。愛犬だけでなく、自分自身の体調管理もしっかり行なってくださいね。