海外と日本:ペット事情・価値観の違いを独自調査!(2)見えてきたペットの価値観の違い

第1回では、日本と海外の、社会全体としてのペット事情にはどのような違いがあるのか、そして「ペットフレンドリー」の捉え方にはどのような違いがあるのかを、Cheriee編集部による独自調査の結果に基づいて考えました。

第1回の記事はコチラ→ 海外と日本:ペット事情・価値観の違いを独自調査!(1)ペットフレンドリーって何だろう?

第2回となる本記事では、日本人と外国人の、ペットに関するさまざまなことへの価値観の違いを細かく考えていきます。回答者は全員大学生で、日本人32人、外国人16名です。

なお、外国人といってもいろいろな国の方がいらっしゃいますから、単純に一般化できるものではありませんが、今回は「日本と世界を大まかに比較する」という意味で、このような括りを用いました。

どこからペットをもらいたい(買いたい)か?

人とネコ
ペットを飼い始めるには、どこかからペットを譲り受けなければなりません。ペットショップ、ブリーダー、保護施設、知人など、さまざまな選択肢がありますが、今回の調査から、日本人と外国人の間でこの選択肢に少し違いがあることがわかりました。回答は複数回答式で集計しました。

ペットの貰い先

日本人回答者の間では、ペットショップ(62.5%)が保護施設(59.4%)を若干上回ったのに対し、外国人回答者ではなんと100%の人が保護施設から引き取りたいと答え、ペットショップから飼いたい人の割合(31.3%)を大きく上回りました。また、外国人ではペットショップやブリーダーから買うよりも知人から譲り受けたいという人(50%)が多いことがわかりました。

第1回の記事内で「ペットフレンドリー」について考えたとき、「自分の国はシェルター(保護施設)の設備や制度が整っているからペットフレンドリーだ」という回答が、何人かの外国人(特にアメリカ、ドイツ)から寄せられたことをご紹介しました。保護施設の信頼性が高ければ、保護施設から引き取ろうという考えを持つ人が多くなるのかもしれません。

ここ数年で、日本でも保護施設や保護団体が増え、その活動内容が一般の方にも認知されるようになりましたが、それでもまだ一般的ではないと言えるのかもしれません。また、「日本のペットショップの多さに驚いた」という外国人が複数いたことから、国や地域によってはペットショップがそもそも少ない(ない)ことも、この数値に影響していると言えそうです。

ペットが大病になったら?

ぬいぐるみと雪

つづいて、ペットが大病になったとき、あなたならどうしますか?という質問をしました。
ペットが病気になったら

どちらのグループにおいても、「手術・投薬」を行うと回答した人がもっとも多くなりましたが、その割合は外国人(73.3%)が日本人(51.6%)よりも多くなりました。一方、日本人は自然に任せる人が約42%で、外国人の6.7%を大きく上回りました。「安楽死」という選択肢は日本人の間ではほとんど馴染みがないと予想していましたが、少数ではあるものの、6.5%の日本人回答者が安楽死を選ぶと回答しました。

もちろん、ペットの種類や年齢、病気の種類によっても選択肢は変わってくるでしょう。しかし、日本人よりも外国人の方が、ペットに対して積極的な治療を希望し、日本人は自然のままを受け入れる考えが多いことがわかります。この調査からははっきりしたことは言えませんが、飼い主が信仰する宗教の違いも関わっているのかもしれません。

ペットに服を着せることについて

ジーンズ
以前、アメリカの記事で、ペットに服を着せる文化を日本特有のものとして紹介する記事を読んだことがあり、実際にはどうなのかを調べるため「ペットに服を着せることについてどう思うか」という質問をしました。

結果、実際に日本の大学生と海外の大学生の価値観はそこまで変わらないことがわかりました。

かわいいから、家族だから、暑さ・寒さ対策などの理由から服を着せることにポジティブな人もいれば、ペットが不快なのではないかという心配や、そのまま(服を着ない状態)がベストだから、という理由から着せることに消極的な人もいます。これらの意見は日本人・外国人のどちらのグループにもまんべんなく見られ、出身国による違いも特に見られませんでした。

これは筆者の個人的な推測ですが、ペットに服を着せることに寛容的になってきた背景には、Instagramの発展があるのではないでしょうか。第一に、「インスタ映え」するペットの写真を撮るために、かわいい服やアクセサリーを身につけさせる人が増えているように思います。さらに、SNSで世界中のユーザーとつながれるようになったことで、おしゃれなペットの服が広く知られるようになり、結果として「自分のペットにも着せてみよう」という飼い主が増えたのかもしれません。

この辺りも、今後調査をしてみて、何かわかったらお伝えできればと思います。

ペットへの意識もグローバル化する?

地球儀

ペットをもらう(買う)先や、ペットが大病になった時の対応は、日本と世界で傾向に差があることがわかりました。

こうした違いは、何も個人の性格的な違いにのみ依存しているわけではないでしょう。むしろ、保護施設の環境整備であったり、ペットショップの広がり方、また、安楽死に対して馴染みがあるか否かなどの環境的な違いが関係していると考えます。ですから、環境が他の国に影響を受けて変化すれば、人々の価値観も自然と変化するのではないでしょうか?

また、第1回でご紹介した外国人、日本人、帰国子女のペットフレンドリーに対する考え方の違いからは、帰国子女が日本人と外国人の中間的な考え方を持っている傾向が見られました。このように、住んできた国の環境や経験によって人々の価値観は変わります。

今回の調査は、限られた人数・グループの調査にとどまってしまったので、一般化できるような結果とは言えないでしょう。しかし、少なくとも人々のバックグラウンドによって、ペットへの価値観に何らかの差があることは十分に考察ができる結果となりました。

グローバル化が進むこの時代、人々のペットに対する価値観にも、さらなる変化が訪れるかもしれませんね。

もう一度、第1回目の記事をご覧になりたい方は、こちらからご覧ください。

海外と日本:ペット事情・価値観の違いを独自調査!(1)ペットフレンドリーって何だろう?

保護犬のボランティア活動とは?全体像を把握して自分なりの携わり方を探そう

犬を飼うにあたり、最近では「保護犬の里親になる」という選択肢も珍しくなくなってきたように思います。

しかし、保健所で殺処分されてしまう犬を減らすためには、里親になる以外にもボランティアとして貢献するという選択肢もあるのです。ですが、実際に「犬の保護活動のボランティアをしている」という人はまだまだ少ないのが現状ではないでしょうか。

そもそも動物の保護活動を行うボランティアには、どのような役割の人たちがいて、何をやっているのか。これらの全体像がつかめないと自分にもボランティアができるのか分からないですよね。そこで、まず犬が保護され、里親募集していく流れと、ボランティアと言われる人たちが何をしているのか全体像をざっくりご説明していきたいと思います。

保健所や動物愛護センターはあくまで一時収容をする場所

保護された犬たち
まず、迷子犬や野犬(野良犬)など、飼い主不明の犬として保健所に収容された犬たちは一定期間をそこで過ごし、飼い主として名乗り出てくる人が現れるのを待ちます。そして、もし飼い主が現れなかった場合、新たに飼い主になってくれる里親を探すことになります。

その犬の健康状態や人慣れしているか、保健所の状況などによって、保健所で直接里親募集をしたり、地域の動物愛護センターに移って里親募集をしたり、動物保護団体に引き渡されて里親募集をしたりと、その犬の状況によって、飼い主を募集をする窓口が分かれます。

保健所から犬を譲り受ける「引き出し」

保護された犬たち
いわゆる保護活動のボランティアとは、保健所から犬を引き渡してもらう団体、もしくは個人の人たちのことを指します。保健所に通い、どんな犬が収容されているのかを把握し、その犬をどうやって里親が見つけて行くかを考え、職員さんとお話しをして、里親募集のために犬を引き渡してもらうことを「引き出し」と呼んだりします。

しかし、保健所は誰にでも収容犬を引き渡してはくれません。安心して犬を任せられると判断した団体に限定していたり、ある程度の審査をしたりしているところが多いようです。そのため、引き出しというボランティアは誰でもすぐにできるという訳ではないと言えるでしょう。

「運搬」するだけでも大切なボランティアの仕事

運搬ボランティア
もちろん、保健所から犬を引き出した人がそのまま里親募集をする事もあります。しかし、多くの場合は、ボランティアとしてさまざまな人が協力しあって里親探しをすることになります。

最近では、地方の保健所に多く収容される野犬の里親を都心で探すというケースが増えています。都心に住む人の方が保護犬の里親になろうと考える人が多いからです。そこで、地方の保健所から引き出した子犬を飛行機で運んだり、空港から施設まで車で運んだり「運搬」に関わる所のお手伝いをするボランティアを募集している団体も増えてきています。

保護施設だけでなく、自宅で預かるボランティアも

保護されて家で過ごす犬
保護施設にいる犬たちには、毎日餌をあげたり、散歩に連れて行ったり、寝床を掃除する必要があります。そのような保護犬のお世話をするボランティアは人数が必要なので、多くの団体が常にボランティアに参加してくれる人を募集しています。

最近では、犬のお世話といっても、施設でするのではなく、自宅で犬を預かってお世話をする「預かり」というボランティアも増えてきています。たくさんの犬たちと一緒に施設にいるよりも、一般家庭で生活をしている様子をSNSなどのインターネットで情報発信し、里親募集をした方が早く里親が見つかる事もあります。

また、野犬として生きてきたため人間との生活を知らない犬にとって、里親のところに行く前に一般家庭での生活を学ぶ貴重な機会にもなります。

シャンプーやトリミング、ネット関連など自分の得意分野を活かす

シャンプーされる保護犬
日常的な犬のお世話の他にも、さまざまなボランティアとしての関わり方があります。

保護犬をシャンプーしてあげたり、毛をきれいにカットしてあげたりすると、里親希望の方がぐっと増えることがあるので、動物の専門学校などでトリミングを学んだ人やトリマーさんのボランティアは喜ばれることが多いでしょう。

また、保護犬のかわいい写真を撮ったり、SNSなどで里親募集情報を発信したり、メールなどでの問い合わせ対応、譲渡会などのイベント運営なども重要な仕事の一つです。ご自身の得意なこと、できることをボランティアとしてお手伝いしている方々もたくさんいます。

自分ができることを組み合わせてお手伝いしよう

さまざまなボランティア
これまでに紹介したボランディアの役割のうち、1つだけを行っている方もいますが、多くの方は複数の役割を兼ねていることが多いように思います。

例えば、ある保護団体にボランティアとして登録し、普段は週1回ぐらいの頻度で施設の犬たちの餌やりや散歩などのボランティアをしているが、子犬が来たら自宅で預かってお世話をする事もあるし、車を持っているので、たまに保護犬の運搬をすることもある、というような感じです。

団体によって考え方はそれぞれ

遠くを見つめる柴犬
募集しているボランティアの役割などは保護団体によって異なります。また、施設での犬の管理方法などの考え方、里親募集の仕方なども団体によってさまざまです。まずは保護団体に問い合わせをしてお話しをしてみて、自分ができそうだと思うことをお手伝いしてみましょう。

最初は家庭で不要になった毛布やタオルを寄付したりすることから始めるのもいいと思います。ぜひ、自分のできることをできる範囲でボランティアとしてやってみてくださいね。

関東の主な保護団体
東京都葛飾区 アルマ
http://alma.or.jp
東京都渋谷区 ランコントレ・ミグノン
https://rencontrer-mignon.org
東京都世田谷区・神奈川県藤沢市 ピースワンコ・ジャパン
https://peace-wanko.jp
神奈川県横須賀市 KANAGAWA DOG PROTECTION
http://kdp-satooya.com
神奈川県横浜市 おーあみ避難所
http://f20km-petrescue.org
http://kdp-satooya.com
神奈川県愛甲郡 清川しっぽ村
https://shippomura.com

ペットを飼っているなら知っておきたい!保健所と動物愛護センターの違いって?

迷子や負傷中の犬猫を保護した後、飼い主が見つからなかった場合、「保健所」や「動物愛護センター」に収容されるというのは、一般に広く知られています。

しかし、保健所と動物愛護センターは、何が違うのかはっきりとは知らないな…という方は意外と多いのではないでしょうか?

今回は、それぞれの施設のお仕事の違いと、どのように収容管理されるのか、詳しく見ていきたいと思います。

保健所とは

ねそべる犬
保健所は、厚生労働省管轄の施設で、主に「衛生」や「健康」に関わるお仕事をしています。

業務の内容をより詳しく分類すると、食品衛生、環境衛生、獣医衛生、健康管理、感染症予防などがあります。ここに書き切れないほど多岐にわたるお仕事があり、実はどれもわたしたちの身近な生活に関わっています。

飼い主のいない動物や、怪我をした動物の引き取りは、全体の業務の一部分で行われています。

場所によっては、収容を行なっているところもあります。

動物に関する業務は行わないところも?

現在、保健所の動物保護に関する業務は動物愛護センターに移行しつつあるようで、地域によっては各施設の仕事の分担が変わってきています。

東京都のように、保健所は動物の保護に関する業務を一切行わず、次に説明する「動物愛護センター」にお仕事を移行しているところもあるようです。

動物愛護センターとは

窓際の猫
動物愛護センターとは、保健所と同じく厚生労働省の管轄で、各都道府県または中核市・政令市に設置されている施設です。

動物愛護センターのお仕事は、センターによって違いはありますが、大きく分けると主に下記の事業に分けられます。

  • 動物保護事業
  • 動物愛護普及事業
  • 動物取扱対策事業
  • 動物由来または人獣共通感染症の予防や調査をする事業

(参考:東京都動物愛護相談センター、神奈川県動物保護センター、埼玉県動物指導センターの事業概要より)

一般的によく知られているのは、「動物保護事業」の部分で、飼い主不明の動物の収容・管理・返還・譲渡・処分などが挙げられます。

動物の収容・管理だけではない

上記に4つあげた通り、動物の収容や管理だけではなく、飼い主に向けた講習会・しつけ教室や、事業者に向けた動物取扱の指導や監視、感染症の予防対策なども行なっています。

また、一般的には「動物愛護センター」としてひとまとめに呼ばれることが多いですが、実際には都道府県によって「動物保護センター」「動物指導センター」など言い回しは色々あります。

収容されてからのこと

首輪をつけた犬
犬猫が実際に保護されてから飼い主や引き取り手が見つかるまで、どのように収容されるのか、収容情報の確認方法などを3つの動物愛護センターを例に見ていきます。(2018年10月9日現在の各施設のホームページの情報を参考)

東京都動物愛護相談センター

飼い主が見つかるまで7日間は収容管理され、「収容動物情報」に掲載されます。

負傷している場合はこの7日間のうちに治療を施されます。

東京都動物愛護相談センター

神奈川県動物保護センター

犬の場合、必ず5日間は飼養管理されます。(猫はホームページ上に明記無し)

その後飼い主が見つからない場合は、問題行動や重篤な病気などがなければ、可能な限り長く収容し、ボランティア団体などに譲渡されることもあります。

神奈川県動物保護センター

埼玉県動物指導センター

猫の場合、収容から3日間公示・インターネットに掲載されます。(犬はホームページ上に明記なし)

犬の捕獲・引き取り・返還業務は原則センターではなく保健所の役割となっています。

実際の収容動物情報を見てみると、犬・猫ともに実質7日間は収容されているようです。

埼玉県動物指導センター

犬猫を飼う人なら、他人事ではないかも

ハウスの中の犬
自分の飼っている愛犬や愛猫にとっても、他人事ではありません!

室内飼育で十分に気をつけていても、不意に脱走してしまい、居場所がわからなくなってしまう可能性もありますよね。

もちろん、そんなことが起きればすぐにでも行動する飼い主さんばかりだと思います。

万が一のことが起こった時に、愛犬や愛猫はどこでどのように保護される可能性があるのか?ということを具体的に知っておくことは、少しでも早く探し出すための手がかりになるかもしれません。

そのような時に備え、マイクロチップや迷子札を付けておくなど、今のうちに対策をしておく事が望ましいでしょう。

最後に


筆者自身も調べ始めてから、改めて保健所と動物愛護センターのお仕事の範囲の違いに気づきました。

筆者は猫を飼っているのですが、今まで飼い主として保健所やセンターを利用したことがありません。
猫飼いさんの場合は、迷子になったときや非常時でなければ利用する機会がなかなかないのかもしれません。

わんちゃんを飼っている人であれば、畜犬登録や予防注射などが必要なため、飼い主として保健所や愛護センターを利用する機会がもしかしたら猫飼いさんよりも多いのかもしれないなぁと思いました。

飼い主さんだけでなく、これから飼おうと思っている方にも、飼っていない方にも、ぜひ知っていてもらえたらと思います。

殺処分は本当に0なのか。ドイツの動物保護施設「ティアハイム」の現状について。

ドイツでは民間の動物保護協会が運営する「ティアハイム」が、日本でいう保健所や動物愛護センターのような役割を担っています。ティアハイムという名前は、ドイツ語で「動物の家」という意味です。

ペット先進国として有名なドイツですが、このティアハイムに関しては賛否両論あります。

今回はそんなドイツのティアハイムについての現状、世論、日本での動きなどを紹介していきます。

ティアハイムとは


ドイツ動物保護連盟が統括している750以上の動物保護協会とその会員80万人以上が運営する動物保護施設です。

ドイツ全国に1000施設以上あり、保護された動物の殺処分は原則として禁止されています。

ティアハイムの評価されている側面

引き取られた動物は、その動物が本来持つ性質に合わせて飼育されます。

例えば、犬は同類と顔を合わせられる環境であることが重要なので、個室から互いに顔を合わせられる設計にしています。また、羊には牧草地、爬虫類には水辺や木々を用意するなど、生活環境面も配慮しています。

また、引き取った際についていた噛み癖や吠え癖などを直すような仕組み、環境を設けています。施設で保護している間に健康を害さないような工夫や、引き取り手が見つかりやすいようにする工夫がされています。

ヨーロッパ最大級の保護施設、「ティアハイムベルリン」は東京ドーム4個分の総面積を持ち、約140人のスタッフと600人程のボランティア、それぞれ10人程度の獣医師・動物看護士が常駐しています。

施設の一部が一般開放されており、訪れる人も多いようなので、そのことも譲渡率にいい影響を与えているのかもしれません。

日本の場合、ペットを飼いたいとなると、ペットショップに行くと言うのが一般の方の第一選択肢になるかと思います。ティアハイムのように、常に解放されている保護施設があるというのは、その選択肢に加えてもらいやすくなるため、とても良い試みでは無いでしょうか。

そして、ティアハイムの運営費用は基本的には企業や市民からの寄付金・遺贈金で賄われています。

ティアハイムの実情の告発・批判

ドイツの犬雑誌dogsが示した現状

2016年1・2月号のdogsにおいて、ティアハイムの問題点の特集が組まれていました。その主な内容は以下の通りです。

  • 安易に飼育し、すぐに手放す無責任な飼い主が多い
  • 一般の人に譲渡できない攻撃的な犬が多く、常に満席状態
  • 他の国からの犬の持ち込み
  • ベルリンのティアハイムでは年間3500頭もの野犬を引き取っている
  • 動物愛護ボランティアに対する負担が大きい

善意による活動にも関わらず、責任感の薄い飼い主が現れてしまうのは非常に深刻な問題です。そして、一般的になるに連れて、そのような飼い主も増えていってしまうというのも残念です。

「殺処分ゼロ」


ドイツ、ノルトライン=ヴェストファーレン州のティアハイムに関する収容犬の大規模調査によって、記録された全ての犬のうち26.2%がティアハイム内で安楽死させられていたことが発覚しました。このうち32%は難病であり、その他68%は高齢・攻撃性・スペース不足などの理由であるということです。

また、ティアハイム・ベルリンは日本で「殺処分ゼロ」として紹介されることが多いです。

しかし、公式HPでは「一定の行動障害を示す動物・深刻な傷病・緊急を要する危険の回避のためには殺処分する」と明記されています。

ティアハイムは行政から動物の飼育を委託された場合は年次報告する義務がありますが、私的に個人の飼い主などから引き受けた場合には年次報告書の公表義務はありません。

ティアハイムが「裏ではたくさん殺しているのではないか」などと囁かれるのも、年次報告書を公表していないことが理由の1つと考えられます。

また、以下はティアハイム・アルティントレプトゥが2014年に作成した年次報告書( http://www.tierheim-altentreptowev.de/index.php?option=com_content&view=category&id=118&Itemid=314 )です。

    【2014年後半のティアハイムの収容動物内訳】
    8匹の犬(外部への恒久的な飼育移譲3)
    68匹の猫
    飼い主返還:28
    行政からの引受:60
    安楽死:34
    施設内死亡:15
    老犬ホーム預かり:3

このように、実際には安楽死もあるという事がお分かり頂けるかと思います。

とは言え、日本のように、収容期限が来たからという理由で殺処分されることは少ないと思われます。どうしても手に負えない、攻撃行動が染みついてしまった犬猫がいることも事実ですし、病気や怪我で苦しむ動物には苦しまない処置をするというのも倫理的な対応だと言えるのではないでしょうか。

最後に


日本でも、ドイツのティアハイムを理想の形の1つとして掲げる一般社団法人日本トラウムハイム協会が昨年設立されました。

昨年の3月15日には『ドイツのティアハイムモデルの日本導入を目指して!人と犬猫と全ての生き物の命とともに住める夢の家と社会実現に向けて』というタイトルの設立記念シンポジウムが開かれたそうです。

しかしながら、こうしてティアハイムの実情を知ると、動物の殺処分問題や保護に関する具体策などは、やはりとても難しく、一筋縄ではいかないことが分かります。

単純に殺処分ゼロという数字目標だけで語らず、動物たちの生きる権利を尊重する形で検討が進み、「理想世界のお話」という段階で終わらせないことが期待されます。そのためには、飼い主や関係者1人1人が本気でこの問題に立ち向かい、根本から解決をしていかなければならないのではないでしょうか。

里親募集型猫カフェって何?保護猫のカフェを紹介!

みなさんは猫カフェに行ったことがありますか?猫カフェでとっても可愛くてお気に入りの子ができてしまうと、「この子を連れて帰れたらいいのになあ」なんていうように思うことがあるかもしれません。

そんなとき、本当に連れて帰れてしまえるのが里親募集型猫カフェなんです!今回の記事では里親募集型猫カフェとはどういうところなのか、そしてその魅力を紹介していきます!

里親募集型猫カフェとは

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里親募集型猫カフェとは、動物保護団体が運営する猫カフェです。たとえ里親になることができなくても、会いに行って寄付をすることで保護された猫たちを支援することができます。

純粋に猫たちとリラックスするのもいいし、気に入った子がいたら自分が里親になることもできるという形態の猫カフェで、保健所からひきとった動物の保護も兼ねているんです!

寄付によって救われる猫たち

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里親募集型猫カフェの料金形態は、時間制だったり寄付制だったりと店舗によって様々ですが、そこで集めたお金は保護猫の養育のために使われます。1000円で子猫たちのご飯5日分とトイレ砂二週間分がまかなえて、3000円ならそれにプラスしてお薬一週間分とワクチンが買えます。

里親募集型猫カフェを利用することは、猫たちと触れ合って癒されると同時に、保健所などで処分する前に引き取られた猫たちの養育援助にもなるんです!

安全性やケアはしっかりしているのか

病気の検査

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里親募集型猫カフェに在籍する猫の多くは血液検査を終えていて、猫エイズ・白血病のウイルスチェックが陰性と判断されています。さらに、初年度の3種ワクチン2回と、ノミやダニの除去を終えている状態の猫もいます。里親として引き取る際は職員さんにきちんと確認をとった上、念のため引き取った後に健康診断等をしておく方がいいでしょう。

不妊手術

不妊手術に関しては、生後半年以上の猫の場合は術後の譲渡、半年未満の子猫の譲渡になる場合は里親さんの元で手術をお願いすることがあります。どちらにせよ、こちらも譲渡前などに団体の職員さんにきちんと確認しましょう。

譲渡決定までのステップ

里親の条件

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これも店舗や団体によって様々ですが、主な条件としては以下のようなものが挙げられます。

  • 猫を生涯、家族の一員として大切にする
  • 完全室内飼育にする
  • ペット可の住居に住んでいる
  • アレルギーの家族がいない
  • ワクチン接種や病気治療などをする

他にも年収の条件や、以前猫を飼った経験があることなどの条件も課されていることがあります。

譲渡までの流れ

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お店のシステムなどの違いにより多少のズレはあるかと思いますが、大まかなステップは以下のようになります。

  1. お店を訪問し、猫と触れ合う
  2. それぞれの猫の性格や特徴を知る
  3. 譲り受けたい猫を決める
  4. トライアル期間の申し込みをする
  5. 一緒に生活し、環境や相性を見る
  6. お店側が問題ないか判断する
  7. 正式譲渡の契約書にサインする

他の保健所などと違って、猫たちとおもちゃやおやつで触れ合ってから譲り受ける猫を選ぶことができます。また、トライアル期間については以下の記事でも触れているので、是非そちらも参考にしてください。

保護団体から犬猫を譲渡してもらうためにすべきこと5つ

里親募集型猫カフェの社会での役割とは


里親募集型猫カフェでは、保護活動を行うボランティア団体や動物愛護センターから引きとった猫や、職員さんが保護した猫などを養育しています。ここを利用することは、間接的に保健所で殺処分される猫や飼育放棄された猫たちを助けることになります。

そして、里親募集型猫カフェでは譲り受けだけが保護猫の助けになるわけではありません。利用やグッズ購入などによるお金は猫たちの養育の大きな助けになります。猫たちと触れ合うという目的だけでも、結果的に猫たちを助けることになるのです。

最後に

猫と女性(猫カフェ)
里親募集型猫カフェは、猫を入手するときの優れた手段であるだけでなく、利用することでパピーミルや保護猫の殺処分などの深刻な問題を解決する手助けとなります。猫を買うことに決めたら、まず最初に里親募集型猫カフェを訪れてみてはいかがでしょうか?

動物愛護センターや保護団体から迎えることも可能です。こちらの記事も合わせてご覧ください。

保健所や動物愛護団体から犬を譲り受けるときに知っておきたいこと

野良猫を飼いたい!保護したらどうすればいいの?ポイント3つ

あなたの住んでいる地域に野良猫はいますか?

野良猫は警戒心が強くあまり懐かない印象があるかもしれませんが、猫によってはもともと人に飼われていたりして、懐いてくれることもあります

たまたま見かけた猫が、怪我をして弱っていたりまだ子猫なのに親猫の姿が見当たらなかったり。そんな光景を目にすると、放っておくことなんてできないですよね?そのまま、一時的に自分が保護することになるかもしれません。

飼い主も出てこないし、そのまま自分で飼いたいのだけれども、一体何をすればいいの?こんな時に役立つポイントを見ていきましょう。

1、本当に野良猫なの?


野良猫だと思ったけど、あまりにも人懐こいな…という場合、もしかしたらすでに他人が飼っている猫かもしれません。まずは、これらの事をすることになります。

  • 警察署へ届け出る(拾得届、保管届)
  • 保健所へ飼主の届出がないか確認
  • マイクロチップの読取りをしてもらう

首輪がないというだけで判断することはできないのです。飼い猫を無断で連れて帰ってしまったとなると、元の飼い主さんとトラブルになる可能性もあります。

でも、明らかに深刻なダメージを負っていて急を要する場合は動物病院を優先させても良いと思います。治療費は、自分が負担することになりますが、もし飼い主の方がいる場合は、その旨を伝えれば快く支払ってくれるはず…。念のため、領収書はとっておきましょう

マイクロチップの読み取りって?

首輪がなくても、マイクロチップが挿入されている場合、元の飼い主がわかることがあります。マイクロチップ読み取り機は、動物病院か、各地域の保健所・動物愛護センターに設置されていることが多いです。そこに連れていきましょう。

マイクロチップとは
猫の場合は首の後ろの皮下に埋め込みます。そのチップに搭載された番号を読み取り、その番号で登録された飼い主の情報と照らし合わせることで個体の特定が可能です。

2、動物病院に行こう

病院医者
諸々含めて、費用はだいたい10,000円以上〜をみておいた方がよいでしょう。外傷の手当などを含む場合はそれより少し多めに考えておくとよいと思います。

  • 健康診断(1,500〜2,000円)
  • 予防ワクチン摂取(5,000〜8,000円)
  • ノミ、ダニの除去(1,500円)
  • 猫エイズ・白血病検査(4,000〜5,000円)
  • 血液検査(4,000〜5,000円)
  • 避妊・去勢手術の相談
  • 読取機があれば、マイクロチップ確認

一見、健康そうに見えても、外で暮らす野良猫は寄生虫や病気にかかっていることがあります。メスであれば妊娠の心配も…。早いうちに必ず動物病院に行きましょう

また、動物病院で診てもらえばだいたいの年齢などもわかります。

3、飼う際の心構え

野良猫のその時の健康状態によっては、とにかく保護することが優先で自分の決心が後回しということがありますよね。

野良猫が無事に元気になってくれたり、懐いてくれたとして、自分はそのまま引き取れるだろうか?ということをきちんと確認しておくといいかもしれません。

費用

お金を持つ女性
飼い始めにかかる費用は、トータルで約30,000〜50,000円をみておくといいでしょう。

  • 初診費用(約10,000〜20,000円)
  • 避妊・去勢手術(約15,000〜20,000円)
  • キャリーケース(約2,000円)
  • トイレ(約1,500円)
  • その他ブラシなどのグッズ(1,500円〜)

上記の初期費用をのぞいたトイレの猫砂や、毎月の餌代などの月々の費用は約5,000円。さらに注意するべきは、野良猫は何かしらの病気にかかっている可能性が高いということ。飼いたい猫が病気にかかっていたとして、治療費を払うだけの余裕があるかどうかも検討しておかなければなりません。

猫を飼うのにいくらかかるの?

飼い方

おしゃれな部屋にソファ
猫を飼うのであれば、病気などの心配も少ない完全室内飼いがおすすめです。とは言っても、もともと野良猫だった猫は室内では落ち着かず、外に出たがるかもしれません。

隙をみてドアや窓から脱走してしまう可能性があるため、脱走防止の対策をしておくと良いでしょう。

先住猫がいる場合は
保護した野良猫から感染症や虫をもらってしまう場合もありますので、必ず部屋を隔離して接触を避けましょう。

寿命

目がテンな猫
野良猫は外での生活のストレスや、病気などであまり寿命が長くないことが多いです

元気に回復したと思っても、考えていたより早くお別れが来るかもしれないことを心に留めておくことが必要かもしれません。

【ペットロス】ペットロスを予防するために日頃から行う3つのこと

飼うことになったら

猫と飲むスタバ
野良猫は、人慣れしていない場合、最初のうちはなかなか懐かず寂しい思いをすることもあります。

でもそんな緊張関係がほぐれて猫が心を許してくれた瞬間はやっぱりとても嬉しいものです。何より大事なのは、最後まで絶対に面倒をみるという覚悟を決めることです。

大変なことも多いけれど、猫のいる生活を味わってしまえば、もう元には戻られないくらいはまっていくこと間違いなしですよ。