本当に動物保護団体?保護ビジネスの実例と信頼できる支援先とは
近年、動物愛護の機運が高まり、動物保護団体も注目されるようになりました。
しかし、保護犬や保護猫を迎えようと考える人々が増える一方で、そのような人たちの善意を逆手に取る「保護ビジネス」が広まっている現実をご存じでしょうか。
そこで今回は、保護ビジネスの事例と、助けを求める保護団体と支援したい人々の架け橋となる「アニマル・ドネーション」の活動をご紹介します。
保護ビジネスの事例
「保護ビジネス」とは、犬猫たちを守る保護団体と見せかけて、お金儲けの道具に利用したり、悪徳な繁殖・販売業者に加担したりするビジネスのことを言います。
事例①ペットショップの保護犬、保護猫
近年の人々の動物福祉への意識の向上を鑑みて、ペットショップで子犬や子猫だけでなく、保護犬、保護猫の里親探しをしている店舗も存在します。
もちろん、本当に動物のためを思い活動している企業もありますが、一見動物保護のように見せかけて、実質は「ただの売れ残った犬猫の販売だった」という場合もあります。
その場合、以下の傾向が見られるそうです。
- 保護犬、保護猫は、なぜか「純血種」か「純血種同士で繁殖したミックス犬」ばかりだった
- 保護された経緯の説明があいまい
- 保護犬、保護猫なのに誕生日がわかっている
- ワクチンの接種や健康診断の費用が相場より高額
- 商品の購入や店舗からペットフードを数年購入し続けること、特定のペット保険への加入を求められる
事例②実は繁殖・販売業者の下請け
2013年に施行された「改正動物愛護管理法」によって、自治体では不当な理由による動物の受け入れを拒否できるようになりました。悪徳な業者による大量の殺処分を避けるための法律ですが、その結果、売れ残った犬猫を、金銭をもらった上で引取り、劣悪な環境にただ放置するだけの「引き取り屋」という存在が生まれ問題になりました。
しかし、近年の動物愛護意識の高まりや、動物虐待にあたる飼育方法の告発などによって、相当数いた「引き取り屋」も徐々に減ってきていると言われています。そして、売れ残った犬猫たちの処分に困った繁殖・販売業者は、近年注目されている動物保護活動に目をつけました。
悪質な例では、あたかも飼育崩壊した繁殖業者から犬猫たちをレスキューしたようにみせ、実際は繁殖・販売業者から売れ残った動物や繁殖を引退した犬猫たちを、金銭を受け取った上で引き受ける団体があるそうです。
里親を探そうとするだけ、まだ「引き取り屋」よりマシなのかもしれません。しかし、悪徳な業者と手を組み、善意ある人々を騙し、金儲けをしている時点で、こちらも悪質だと言えるのではないでしょうか。
信頼できる支援先とは
しかし、現実的には多くの保護団体が資金不足の問題を抱えており、金銭的な支援を求めています。保護犬、保護猫を譲渡する際に寄付金を求める場合もあり、そのお金が一頭でも多くの命を救うために使われるのか、それともお金儲けのためなのか、外部から判断するのは不可能と言えるでしょう。
実際に「動物保護団体に寄付をしたいけど、どこに寄付をしていいか分からない」、「寄付金目当ての悪質な保護団体も存在するらしいので、正当な活動をしている団体を支援したい」という声を聞くことがあります。
また、小規模で資金不足の保護団体や、保護活動で手一杯の団体の場合、寄付を求める告知や自分たちの団体のアピールが上手くいかない場合も多いそうです。
そういった支援先を選べない人々と、賢明に保護活動に取り組んでいる団体を結ぶ活動をしている組織があります。それが「公益社団法人 アニマル・ドネーション」、通称「アニドネ」です。
アニドネでは、自分たちで動物の保護をしたり、里親探しをしたりするわけではなく、そういった活動をしている保護団体の支援を行う、動物保護活動の中間支援組織として活動している団体です。
アニドネのホームページ
https://www.animaldonation.org/
アニドネの認定団体に向けた支援
アニドネが支援する団体は厳しい認定審査を通過した、アニドネ認定団体になります。審査だけでも半年近くかけて行われ、面談や現地調査を含む、綿密な調査が行われるのです。そして、認定だけで終わるのではなく、2年に1度再審査を行ったり、こまめな活動状況のチェックや毎月の報告義務をもうけたりと、厳密な運用が行われています。
アニドネの認定団体になった動物保護団体は、アニドネを通じて寄付金を受け取ることが出来るのはもちろんのこと、認定後も団体ごとに置かれたアニドネの担当者によって、イベント告知や他団体の事例を共有するなどの様々なサポートを受けることが出来ます。
また、アニドネでは認定団体の活動の「見える化」を目指し、保護活動の様子や寄付の使途を積極的に発信しています。
アニドネで保護活動をする方法
アニドネには、個人による支援、法人による支援など、様々な支援方法がありますが、ここでは個人による支援方法をご紹介します。
1.お金による寄付
- オンライン決済で寄付する
- 銀行振込で寄付する
- 賛助会員になる
- ふるさと納税で寄付する
なお、アニドネでは動物保護団体だけでなく、「介在団体」、「伴侶団体」、「啓発団体」といった分野の団体にも支援を行っています。各分野に均等に支援をすることも可能ですし、自分の応援したい分野を支援することも出来ます。
2.モノによる寄付
- 「+イイコト」で商品を購入して寄付できる
- 企業とのコラボレーション寄付に参加する
- 読み終えた本や物品を買い取ってもらい寄付をする
「+イイコト」はアニドネのホームページから企業のページへ飛び、そこでオンラインショッピングをするだけで寄付ができます。ペット関連グッズはもちろんのこと、生活雑貨やジュエリー、ホテル宿泊など選べる商品も様々で、ショッピングを楽しみながら動物福祉への貢献が可能です。
「+イイコト」のページ
https://www.animaldonation.org/various_donation/iikoto/
その他の寄付・支援への参加
- 募金箱を置く
- 募金付き自動販売機を置く
- チラシ・パンフレットを置く
- 無料で支援する(SNSでの拡散や、クリックすると寄付になるサービス、署名活動など)
- ボランティアに参加する
お金や時間に余裕がない場合でも可能なボランティアも用意されています。また、文章、デザイン、広報などの特技があれば、それらを活かしてボランティアをすることも可能です。
ボランティアの中には学生もいて、SNS発信などの分野で活躍しているそうです。
まとめ
動物愛護の法律が厳しくなれば、抜け道をつく「引き取り屋」が現れ、引き取り屋が批判されれば「保護ビジネス」が現れるといったように、動物保護の世界は延々といたちごっこを続けていくのかもしれません。
犠牲になる動物たちのことを思うと胸が痛くなりますが、常に情報のアンテナを張り、支援先は慎重に見定めて、諦めずに保護活動や支援を続けていくことが重要なのではないでしょうか。
捨て犬から「働く犬」として大活躍!転身を遂げた4頭の犬たち
悲しい現実ですが、現在でも人間に捨てられる犬たちは数多く存在します。
その中には、人間から勝手に「不要」とされたにもかかわらず、出会った人によって才能を見出され、「働く犬」として多大な活躍した犬たちがいました。
今回は、そんな捨て犬から働く犬へ転身を遂げた犬たちをご紹介していきます。
才能を開化させた小さな警察犬「アンズ」
元飼い主から不要と判断され、茨城県の動物指導センターに持ち込まれた、トイ・プードルの「アンズ」。当時はまだ3ヶ月の子犬にもかかわらず、殺処分の対象でした。
その場に居合わせた、警察犬訓練士の鈴木博房さんはクレートの中で震える子犬を見て、いたたまれなくなり引き取ることに。
シェパードたちの警察犬の訓練に一緒に連れていき、様子を見ていたアンズが「自分もやりたい!」と言うように吠えてアピールをしたため、鈴木さんが冗談半分でやらせてみたところ、意外にも警察犬として優れた才能を持つことが判明しました。
当時、茨城県で認められていた警察犬の犬種は、大型犬の7犬種のみ。しかし、鈴木さんはアンズの警察犬訓練を続け、2015年に茨城県が小型犬の警察犬を認めることを決定。その年の10月アンズは見事に警察犬試験に合格し、茨城県警初の小型犬の警察犬になりました。
その後、事件解決の功績から4回も表彰を受けるほどの実績を残しています。
優しい性格を活かしたセラピードッグ「チロリ」
1992年、捨て犬だった「チロリ」は殺処分寸前のところを音楽家の大木トオルさんに保護されました。アメリカで音楽活動をしていた大木さんは現地でセラピードッグの存在を知り、日本でも普及させるためアメリカのセラピードッグを連れて帰国していました。チロリは、そのセラピードッグたちと共に暮らすことになったのです。
そんな生活の中、一頭の犬が癌を患ってしまいました。チロリは、その犬の腫瘍を舐めたり、歩調を合わせて歩いたりと、病気の犬に寄り添うような行動を見せました。
そんなチロリの姿を見て、大木さんはセラピードッグの才能があるかもしれないと考えるようになったそうです。
しかし、訓練を始めてからチロリが杖を極度に怖がることがわかってきました。棒状の物で叩かれて、痛い思いをした経験があったのかもしれません。そんなチロリに大木さんは寄り添い、杖への恐怖心を一緒に克服していきました。
ひたむきに訓練に取り組んだチロリは、日本初のセラピードッグに。多くの病院や福祉施設を訪問し、たくさんの患者さんの気力や笑顔を引き出してくれました。
人懐こい性格から聴導犬に「コータ」
1994年、多摩川の河川敷に出産直後の母犬と兄弟犬と共に、ダンボールに入れられ捨てられていた「コータ」。
捨てられているのを見つけ保護した方、里親探しに尽力した動物保護団体の方、動物愛護イベントに居合わせたドッグトレーナーなど、犬を愛する人々の「なんとか生かしてあげたい」という思いから、犬の訓練所の「オールドッグセンター」へ辿り着きます。
訓練所の所長から聴導犬の才能を見出され、担当トレーナーの水越みゆきさんと共にトレーニングに励み、雑種犬初、日本で10頭目の聴導犬となりました。所長の訓練士としてのカンと、とても人懐こく、珍しいくらい性格の良い犬だったことが聴導犬になる決め手になったそうです。
聴導犬となった後、聴覚障害を持つ方がコータの飼い主になることが決まっていましたが、急病を患い、犬を飼えなくなってしまいました。
その後、当時はまだ聴導犬の存在が世の中では認知されていなかったため、デモンストレーションを通じて聴導犬への理解と普及活動のために活躍しました。
人への恐怖を克服した災害救助犬「夢之丞」
生後約3ヶ月程で野良犬として保護され、広島の愛護センターにいた「夢之丞(ゆめのすけ)」。
このままでは、2日後に殺処分されると聞いた、NPO法人「ピースウィンズ・ジャパン」のスタッフの大西純子さんは、夢之丞を保護し「ピースウィンズ・ジャパン」の活動の一つである、災害救助犬の訓練を受けさせることを決意しました。
しかし、愛護センターの職員によると、夢之丞は人間を見ると異常におびえる性格の犬で、ペットとして飼うのが難しいため殺処分の対象になっていたそうです。実際に引き取ってからも、スタッフになかなか懐かず、1年がかりでやっと散歩が出来るようになった程でした。
そんな中、いざ訓練となると元野良犬ならではの嗅覚の鋭さを発揮するようになっていきます。
そして、4年後の2014年に初出動の機会を迎えます。普段は人がたくさんいる場所を怖がっていたのに、災害の現場では救助隊員が大勢いる中でも臆することなく、泥だらけになりながら被災者を必死で探し回っている、夢之丞の姿がありました。
その後、数々の現場での懸命な活動ぶりが評価され、2015年に日本動物愛護協会から「功労動物賞」を贈られる程の災害救助犬に成長したのでした。
最後に
今回は捨て犬から「働く犬」になり、大活躍をした犬たちをご紹介しましたが、捨て犬でも飼い犬でも、全ての犬がその子にしかない才能を必ず持っています。人間がその才能を見いだせているかどうかによって、その子の一生は変わってくるのではないかと感じました。
そして、特別な才能があり「働く犬」として活躍出来る犬も素晴らしいですが、特別なことが出来なくても家にいてくれて飼い主を癒やしてくれる普通の家庭犬も、代わりのない、とても尊く大切な存在だと思います。
犬はわたし達人間に多くの幸せを与えてくれる存在です。わたし達も犬から恩恵を受けるだけでなく、より多くの犬たちが幸せになれるように考えていく必要があるのではないでしょうか。
[犬の多頭飼い]知っておきたい多頭飼いのメリット・デメリット
「多頭飼い」とは犬などを2頭以上飼うことを指します。SNSなどでもよく見かけ、楽しそうに遊んでいたり、寄り添って寝ている姿に、憧れる方も多いのではないでしょうか。
今回は、そんな犬の多頭飼いのメリット・デメリットと、新たに2頭目を迎えることになった場合の注意点をご紹介します。
多頭飼いのメリット
犬同士の相性が良く、仲良く過ごせる場合は、多頭飼いをするメリットがあります。飼い主さん視点、愛犬視点からそれぞれみていきましょう。
飼い主さん視点
- 1頭飼いでは味わえない、かわいさや楽しさがある
- 先住犬の新たな一面が見られる可能性がある
- 留守番時の寂しさが少し減る(複数頭が同じ空間で過ごす場合)
- 犬同士が上手に遊んでくれると、犬同士で発散してくれる
- 1頭が亡くなってしまった場合でも、気が少し紛れる可能性がある
愛犬視点
- 人との生活では得られない刺激が得られる
- 一緒に遊べると退屈な時間が減る
- 留守番時の寂しさが少し減る(複数頭が同じ空間で過ごす場合)
- 犬同士の交流が存分にできる
- 生活の質が向上する
犬同士がお互いを受け入れ、仲良く過ごせるようになると、愛犬にとってのメリットが多いように感じます。
人との生活だけでは得られない刺激や経験があり、犬としての欲求を満たせる可能性が高く、生活の質が向上するでしょう。
多頭飼いのデメリット
相性の良し悪し関係なく考えられるデメリットを、飼い主さん視点、愛犬視点でみていきます。
飼い主さん視点
- 犬にかかる費用が増す(フード、トイレシーツ、医療費、リード、ハーネス、トリミング、トレーニング代等)
- 毛の量が増えて汚れやすくなる
- 排泄の処理、散歩時間、お手入れ、トレーニングなど愛犬たちにかける時間が増える
- それぞれの空間が必要となり、部屋のスペースが取られる
- 散歩を別々で行く必要がある場合は、犬の数だけ時間がかかる
- 関係性が落ち着くまでは悩みや心配が増える
- 相性が良くない場合はすべて別々に行う必要があり、精神的、肉体的負担が増す
愛犬視点
- 飼い主さんが構ってくれる時間が減る
- 散歩を複数頭一緒に行く場合は、自分の意思通りに歩ける時間が減る
- 犬が苦手な場合、ストレスになる
- 片方の犬が攻撃的な場合、ケガをする可能性がある
- 関係性が落ち着くまではストレスが増す
仮に犬同士が上手に遊べても、飼い主さんとの時間も必ず必要になるため、基本的には犬にかける時間・お金すべてが犬の飼育頭数分、またはそれ以上になり、負担も多くなります。
犬が苦手な愛犬にとっては、精神的な負担が大きくなるでしょう。
多頭飼いをする前に知っておきたい8つの心構えと注意点
2頭目を迎えると決める前に、知っていただきたい注意点を紹介します。飼い主さんだけでなく、先住犬、後住犬が皆幸せになれる環境をつくれるかを考えてみてください。
①先住犬は犬が得意?苦手?
必ずしも「犬は犬が好き」というわけではありません。愛犬がお散歩時などに他の犬を避ける、逃げる、恐くて吠えるといった様子が見られる場合は、犬が苦手な可能性が高いです。
後住犬がぐいぐい積極的な子の場合はもちろん、落ち着きのある子でも先住犬へ大きなストレスがかかります。
本当に2頭目を迎えることが先住犬にとって幸せか、しっかりと検討する必要があります。
②先住犬と後住犬の距離感を保とう
①に関連しますが、犬への恐怖心から自分を守るために、攻撃行動へ出る可能性もあります。
後住犬がパピーの場合には、力が弱く、大けがをしてしまうかもしれません。保護犬の場合には、お互いに攻撃行動へ出て致命傷を負ってしまうかもしれません。
攻撃行動へ出るということは、恐怖心が限界まで達していることが多いです。そうならないために、距離感をしっかり保つことが大切です。
それぞれの空間を作り、まずはお互いの存在に慣れるところからはじめましょう。後住犬にとっては、おうちに慣れる必要もあり、焦らず、ゆっくりと、2頭のペースで距離を縮めていきましょう。
③留守番時はそれぞれの空間で
留守番の時は同じ空間で過ごし、孤独を感じないようにしてあげることも大切です。ただし、慣れていないうちに人の見えないところで一緒に過ごすのは危険です。
攻撃行動によりケガをしてしまっても、留守番中はすぐに病院に連れていけないため、飼い主さんが帰宅した頃にはすでに手遅れになっているかもしれません。
留守番時に一緒に過ごすのは本当に慣れてからにしましょう。人が見ていないところで一緒に過ごす時間は少しずつ様子を見ながら延ばしていくことをオススメします。
④保護犬の場合はより丁寧で長い時間を
保護犬の中には、過去の経験から環境・人・犬・音などに非常に敏感な子もいます。そのため、ペットショップやブリーダーから迎える場合以上に多くの時間と愛情をかけて、少しずつ、ゆっくりと慣れてもらうことが必要です。
先住犬の存在が慣れの助けになることもあります。保護犬の後住犬の様子も見つつ、うまく先住犬に慣れる時間も作ってあげましょう。
⑤先住犬の遊び相手にならない可能性も
「先住犬の相手をする時間があまりないから、2頭目を迎えたい」という方がたまにいらっしゃいますが、その考えは要注意です。
実際、先住犬と後住犬の関係性に悩む飼い主さんも多くいらっしゃるのも事実です。
万一、相性が悪く遊び相手にならなかった場合、これまで以上に愛犬たちにかける時間を増やさななければなりません。
どんな状況になっても、しっかりと2頭分のお世話ができるのかよく考えましょう。
⑥「先住犬はできるのに」は禁物
人同様、犬にも性格・個性・得意・不得意があり、それは犬によって異なります。
「先住犬はできたのに後住犬はできない」「先住犬と(ネガティブな意味で)全然違う」といった見方はオススメしません。それぞれの個性を理解し、受容できる心の余裕や対応が必要です。逆に、先住犬にはない魅力が後住犬にもあるはずです。
⑦犬種の相性はあるか?
個体差ももちろんあります。しかし、個人的な見解にはなりますが、同じ犬種同士の方がうまくいくことが多いように感じます。逆に、洋犬と日本犬などは相性が合わないことが多いという話も聞きます。
もし2頭目をお迎えされる場合には、同じ犬種の方が無難かもしれません。
⑧避妊・去勢は大丈夫?
先住犬と異なる性別の子を迎える場合は、望まない妊娠をしないよう、避妊・去勢手術がまだの場合は、手術をするかの検討も必要です。
先住犬の年齢や体調を含めて一度獣医師に相談の上、行うのが良いでしょう。
プロの力を借りることも必要
犬の数が増えると、それと比例して悩みも増えてきます。
一方が吠えるともう一方も吠えるようになる、マーキングの増加、遊びと喧嘩の境目がわからない、介入すべきか否かなど、最初は悩みや不安が絶えません。
もし、悩んでしまった時はドッグトレーナーに相談してみましょう。飼い主さんが悩み続ける間、犬にはストレスがかかり続けている可能性もあります。
一度相談してみることで対応策を教えてもらえるとともに、犬と飼い主さんの負担も減るはずです。
まとめ
多頭飼いは1頭よりもさらに楽しい時間がある一方、1頭の時以上の大変さもあります。
愛犬の様子やご家族とよく相談し、どんなことがあっても愛犬を最期まで幸せにする覚悟と責任があるかを改めて考えてみてください。
2頭目をお迎えすることになった場合には、2頭に平等に多くの愛情を注ぎ、素敵な多頭飼い生活を送ってください。
どんな人が保護犬・猫の里親になれるの?譲渡の必要条件を徹底解説!
「保護犬、保護猫を引き取りたいけど、保健所や譲渡会はなんだかハードルが高い。」そう感じている方、少なくないかもしれません。
しかし、犬や猫を大切にできる家庭や不自由なく過ごせる環境があれば、引き取りの条件はそれほど難しくありません。
今回は、保護犬・保護猫の里親になりたいと考えている方のために、「保健所や譲渡会で里親になるための主な条件」と「里親になる前に知ってほしい注意点」をご紹介します。
団体によって譲渡条件の厳しさが異なる
保護団体によって、保護猫の譲渡条件は大きく異なります。
例えば、「留守番は4時間以内」「一人暮らし・未成年・同棲カップルは禁止」など、団体によっては、厳しい条件が課されている場合もあります。一方で、ほとんど決まった条件がない場合もあります。
ここでは、「保健所」、「里親サイト」、「民間の団体」それぞれの譲渡条件を詳しく見ていきましょう。
保健所など、公的な機関からの譲渡条件
保健所の譲渡条件は、比較的緩やかです。
各保健所のサイトを見ると、概ね下記のような基本的な飼育条件を満たしていれば保護犬や保護猫を引き取れるようです。
- 家族の同意
- 成人している
- 60歳以下(保健所によっては指定なし)
- 飼育環境が整っている
- 不妊・去勢手術の実施
- 法律や条例を守って飼えること
- 最後まで責任を持って飼育する
(各保健所のサイトより)
保健所によっても条件は異なる
しかし、保護犬や保護猫を譲渡できる年齢や独自の制限があるなど、保健所ごとに条件が異なります。
例えば、東京都で保護された犬猫の譲渡をしている「東京都動物愛護相談センター」の譲渡条件を見てみましょう。
- 原則、都内に住んでいる20歳以上60歳以下の方
- 現在、犬や猫を飼育していない方
- 家族に動物に対するアレルギーを持っている方がいないこと
- 飼うことを家族全員が賛成している方
- 最期まで責任を持って飼い続けることができる方
- 経済的、時間的に余裕がある方
- 動物に不妊去勢手術による繁殖制限措置を確実に実施できる方
- 集合住宅・賃貸住宅の場合は、規約等で動物の飼育が許されている方
- 当センター主催の譲渡事前講習会を受講している方
(引用元:「東京都動物愛護相談センター」https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/douso/)
東京都動物愛護相談センターでは、年齢制限はありますが、一人暮らしでも譲り受けることができます。また、譲渡事前講習会の受講が必要で、1時間半の講習を受けに行かなければいけません。
里親サイトの譲渡条件
里親サイトから保護犬や保護猫を譲り受ける場合、「里親サイトの譲渡条件」と「保護した方の独自の条件」の両方を守る必要があります。
里親サイトの譲渡条件
「里親サイトの譲渡条件」では、譲渡のトラブルが発生しないように受け取り方法など譲渡に関する基本的なルールがまとめられています。
例えば、ペットの里親サイト「ペットのおうち」では、取引のトラブルを防ぐために譲渡や費用などが指定されています。
- 転売目的での譲受は禁止
- 受け取り方法は、手渡しのみ
- 不妊手術(去勢・避妊)に協力を求める
- 終生愛情と責任を持って育てることを誓約すること
- 受け取りに際し、誓約書に署名・捺印し、譲渡人・譲受人がそれぞれ1通ずつ保管
- 掲載情報に対し里親申し込みやお問い合わせを送信する際に、掲載者に一部会員情報(ユーザーID、ニックネーム、お住まいの都道府県)を開示することへの同意が必要
- 掲載者が一般会員の場合、交通費(実費)を除く一切の費用を支払うのは禁止
(引用元:「ペットのおうち」https://www.pet-home.jp/)
保護した方の独自の条件
また、「保護した方の独自の条件」は、犬や猫を保護して、その里親を探しているユーザーが独自に定めているルールです。
かなり細かく条件を決めている方もいれば、ほとんど条件がない方もいます。
例えば、以下のような条件があります。
- 定期的な近況報告が必要
- 2匹一緒に迎え入れてほしい
- 身分証の提示
- 完全室内飼い
- 単身者、高齢者は要検討
このように、里親サイトから保護犬や保護猫を貰い受ける場合は、里親を探しているユーザーによって条件面は大きく異なります。
NPO法人など民間団体の譲渡条件
NPO法人など民間団体には、保健所や里親サイトと比較して譲渡の条件が厳しい団体もあるようです。
例えば、「毎日長時間のお留守がある」「独身」「団体からのアドバイスを聞き入れない」などの場合は、譲渡できないとの条件を定めている団体も。
他にも「トライアル前の自宅調査」「定期報告の義務」「同居人を含めた面談」など、保護犬・保護猫を大切にして欲しいからこそ、条件面が少し厳しくなる傾向があるのかもしれません。
民間団体の譲渡条件の例として、猫の保護団体であるNPO法人「東京キャットガーディアン」の条件を見てみましょう。
- 原則として、6歳以下の子供がいる家庭への譲渡はしない
- 18歳以上で経済能力のある方
- 定期検診や獣医療の必要性を理解し、あたり前に医療を受けさせられる方
- 終生愛情と責任を持って飼育し、東京キャットガーディアンの許可なしに他人への再譲渡をしない方
- 伴侶動物としてのみ飼育し、再譲渡・販売・貸出し・展示・動物実験などに利用しない方
- 飼育について家族の同意が得られている方
- 飼育できる環境に居住している方
- 完全室内飼いを守れる方(脱走防止策が必要)
- 60歳程度の方が里親を希望する場合は、本人が万一飼育継続が出来なくなった場合に猫を引き取って終生飼育できる方の同伴と、その方にも誓約書の用意が必要
(引用元:「東京キャットガーディアン」https://tokyocatguardian.org/)
どこから保護犬・保護猫を引き取るにしても、譲渡には何らかの条件がありますので、事前に確認しておくようにしましょう。
里親になる条件がない引き取り方はあるの?
公的な機関や保護猫サイト、民間団体などを経由して里親になると、譲渡条件がある場合がほとんどです。
どうしても条件がない方がいい場合は、自分で野良猫の保護したり、SNSを使って里親を探している方に直接連絡すると条件なく里親になれる可能性が高いでしょう。
ただし、保健所や保護団体が設定している条件は、ペットを健全に飼育する上で最低限必要な条件である場合が多いです。
仮に条件なしに譲渡できるとしても、飼育環境をきちんと整え、各団体が設定しているような条件を満たせない場合は飼育を考え直す必要もあるでしょう。
里親になる前に知っておいて欲しい注意点
たとえ保護犬や保護猫の譲渡条件を満たせていたとしても、実際には飼い始めてからすごく大変な思いをすることがあります。
ここからは、保護犬や保護猫の里親になる前に最低限知っておくべき注意点についてご紹介します。
1.引き取りには費用がかかる
「譲渡」と言っても、実はお迎えに費用が発生する場合があります。
保護時にワクチン代・去勢代などの費用がかかるためです。
支払いは任意とする(寄付の形をとる)保護団体もありますが、犬や猫の保護にはそれなりに費用がかかっているので、できれば支払うことをおすすめします。
保護団体によって金額は変わりますが、だいたい30,000~60,000円を見ておくと良いでしょう。
2.寝不足になる覚悟が必要
保護犬や保護猫が初めての家で緊張してしまい、夜鳴きをすることがあります。
夜鳴きが2〜3週間続くこともあるため、保護して寝不足になる飼い主さんも少なくありません。
保護団体等にあらかじめ「夜鳴きをしていたか?」を聞いておくと、夜鳴き対策が立てやすいでしょう。
3.定期報告が必要になるかもしれない
団体によっては、保護犬や保護猫をお迎えした後にメールなどで、1週間に1回や1年に1回の頻度で定期報告をしなければいけない場合があります。
報告が必要なのは、保護犬や保護猫を粗末に扱う人が少なからずいて、譲渡の際にはそれを見抜けないことがあるからです。
定期報告を求められている場合は、頻度や連絡方法など事前にしっかり確認しておきましょう。
まとめ
動物の里親になるための条件は、各団体や誰から譲り受けるかによって大きく異なります。ただし、条件が緩やかであっても、ペットの健康状態を良好に保ち、最期まで責任を持って飼育できることは、ペットの飼い主として必要な義務です。
なんとなく、「里親は条件が難しいんじゃないかな?」と思っている方も、今の状況でも条件が通る場合もあります。ペットを飼う覚悟ができた方は、まずは近くの保護施設や譲渡会に行って聞いてみると良いでしょう。素敵な出会いがあるかもしれません。
ホワイトハウスに犬と住む「伝統」、バイデン氏が復活へ
アメリカ大統領選挙で民主党のジョー・バイデン氏が当選確実となったことを受け、大統領がホワイトハウスに犬と住む伝統が復活すると見込まれています。
これまで多くの大統領が犬をホワイトハウスで飼っており、近年で犬を飼わなかったのはトランプ氏だけでした。
今回は、ジョー・バイデン氏と愛犬との出会いや、アメリカ大統領が犬を飼う理由のほか、飼い犬が話題になった歴代大統領をご紹介します。
ジョー・バイデンの愛犬はジャーマンシェパード
アメリカ大統領選で当選確実となった民主党のジョー・バイデン前副大統領は、2021年1月の就任時に、愛犬のジャーマンシェパード2匹とともにホワイトハウスに移り住む予定です。
2匹の犬との馴れ初めは?
そのうちの1匹「チャンプ」を飼い始めたのは、バイデン氏が2008年にオバマ元大統領とともに副大統領に当選した時でした。バイデン氏はその時、ジル夫人から「副大統領になったら犬を飼ってもいい」と言われていたと明かしています。
もう1匹の犬「メイジャー」を飼い始めたのは2018年。「チャンプの良い友達となってくれるだろう」と考えたバイデン氏は、同じジャーマンシェパードのメイジャーを東部デラウェア州の動物保護施設から引き取りました。
そして、メイジャーは、ホワイトハウスに住む初めての保護犬となる予定です。
バイデン氏は子供の頃にもジャーマンシェパードを飼っていたそうで、ジャーマンシェパード愛がよっぽど強いことが見受けられますね。
犬を飼うのは米大統領の伝統?
これまで、アメリカの歴代大統領の多くが犬などのペットをホワイトハウスで飼育してきました。
大統領の妻を「ファースト・レディ」と呼ぶのにちなんで、大統領の犬は「ファースト・ドッグ」と呼ばれ、人々に親しまれてきました。
近年では大統領が犬を飼うのは伝統となりつつあり、過去100年で犬を飼わなかった大統領はドナルド・トランプ氏ただ一人。
もちろん、犬を飼わなければならないという決まりはありませんが、バイデン氏が当選したことで「ホワイトハウスにファーストドッグが戻ってくる」と、歴代大統領が引き継いできた伝統が復活することに称賛の声が寄せられています。
バイデン氏も大統領選で犬好きにアピール
実際にバイデン氏も、大統領選に際して自身のインスタグラムに”Let’s put a dog back in the White House!(ホワイトハウスに犬を戻そう!)”と投稿をするなど、積極的に犬好きにアピールを行っています。
単に犬をホワイトハウスに戻すという意味だけでなく、トランプ氏が破った伝統を再び復活させる、つまり、トランプ氏が壊してきたものをバイデン氏が「再生」させるという意味も、もしかしたら込められているのかもしれません。
大統領が犬を飼う理由
では、ファースト・ドッグたちは大統領のもとでどのような役割を果たしてきたのでしょうか。
そもそもアメリカ人は犬を飼う人が多い
American Pet Product Associationの調査によると、アメリカでは全世帯の約50%が犬を飼っているそうです。
日本で犬を飼っている世帯は約12%なので、その4倍ほどです。
アメリカでは犬を飼う文化が浸透しているため、就任前から犬を飼っている大統領や、犬が好きな大統領がそもそも多いことも影響しているでしょう。
ストレスの多い大統領には癒しが必要
犬には、人の心を癒して落ち着かせる力があります。
公務で何かとストレスがたまりやすい大統領の心を癒す存在として、ファースト・ドッグは大きな力になってきました。
親しみやすいイメージを作る
先ほどもお伝えした通り、アメリカには犬好きの人が多くいます。ファースト・ドッグは、そんな犬好きの国民に大統領の親しみやすさをアピールする「イメージメーカー」としての役割も果たしています。
ホワイトハウスに招かれた人々とも、犬がいることで和やかなコミュニケーションをとりやすくなります。
ここからは、歴代大統領の中でも特にファースト・ドッグが注目された大統領とその逸話をご紹介します。
フランクリン・ルーズベルト元大統領の「ファラ・スピーチ」
第32代大統領、フランクリン・ルーズベルト氏は、スコティッシュテリアの「ファラ」を飼っていました。ファラとルーズベルト氏は非常に深い絆で結ばれており、ルーズベルト氏が公務で各地を訪れる際には「旅のお供」としてファラをよく同行させていたといいます。
1944年の大統領選挙の際、共和党はファラの話題を持ち出してルーズベルト氏を非難しました。その内容は、ルーズベルト氏がアリューシャン列島にある基地を視察した際にファラを置き忘れたことに気づき、2,000万ドルの費用を投じて駆逐艦に迎えに行かせたという、全くのでたらめでした。
愛犬に関する非難を受けたルーズベルト氏は、次のような演説を行いました。
「共和党の指導者たちはこれまで、私や妻、息子たちを非難してきたが、それだけでは飽き足らず、今度は小さな私の愛犬、ファラまでも攻撃の対象に加えたようだ。私と家族は非難されても構わない。しかし、ファラは憤慨するだろう。ファラはスコットランド生まれで、それを誇りに思っている。共和党のフィクション・ライターが、そのようなでっちあげを流していると聞けば、ファラのスコットランド魂は激憤するだろう。私自身の非難には慣れているが、ファラの非難に関しては対抗する権利がある。」(一部中略)
共和党のでたらめを逆手にとって笑いを取ったルーズベルト氏は見事、大統領4選というアメリカ史上唯一の偉業を成し遂げました。
この演説は「ファラ演説」「ファラ・スピーチ」と呼ばれ、後世にも語り継がれる有名な演説となりました。
ジョージ・W・ブッシュ元大統領の愛犬ショートフィルム
第43代大統領、ジョージ・W・ブッシュ氏は、歴代大統領の中でも特にユーモア溢れる大統領として知られ、度々ジョークや迷言を言っては人々を笑わせてきました。
そんなブッシュ氏がホワイトハウスで飼っていたのは、スコティッシュテリアの「バーニー」と「ミス・ビーズリー」。大統領就任中に配信した、愛犬たちのユーモラスなショートフィルムが話題を呼びました。
中でも「クリスマス編」は、クリスマスシーズンのホワイトハウス内の様子がよくわかる貴重な動画で、愛犬たちの熱演(?)も見応えのあるものに仕上がっています。
まとめ
今回は、アメリカ大統領選挙の投票結果を受けて、ホワイトハウスで犬を飼う伝統が復活すると、支持者たちから期待の声が上がっていることをお伝えしました。
アメリカでは大統領が犬を飼うことは慣例となっており、これまでもファースト・ドッグたちは大統領や多くの国民に笑顔を届けてきましたが、ジョー・バイデン氏とその愛犬によって、初めて保護犬がホワイトハウスに住むという新たな歴史も生まれようとしています。
ステイホームのお供?ペットを飼う前に知っておきたい4つのこと
コロナ禍でステイホームが続く中、家でできる楽しみを見つける人が増えています。
そのひとつとして、「ペットを飼い始めること」があります。「人に会えない寂しさを紛らわすために・・・」「子供にせがまれて・・・」など、理由は人それぞれでしょう。
しかし、新たに迎え入れられるペットが増えるその一方で、安易な気持ちで飼い始めた結果、様々な理由で捨てられてしまうペットもまた増えているのも事実です。
今回は、そんな悲しい事態を防ぐため、「ペットを飼ってみたい!」と思っているみなさんと一緒に、ペットを飼い始める前に心得ておきたいことを考えていきたいと思います。
ステイホームのお供・・・?
新型コロナウイルスの感染拡大によって、お家にいる時間が増えたことに伴い、「ステイホームのお供」として、ペットを飼い始める人が増えています。
中には保護犬や保護猫を引き取りたいという人も少なくありません。譲渡会や各種イベントが開けなくなってしまったことにより、保護犬・保護猫がなかなか譲渡されないという危機に陥る中、彼らの引き取り手が増えるというのは良いことです。
しかし、その一方で、軽い気持ちでペットを飼い始めた結果、捨てられてしまうペットが増えているのも事実です。
なぜペットが捨てられてしまうのか?
ペットが捨てられてしまう理由について、主に以下の6つが考えられます。
- お金がかかるから
- お世話の時間がないから
- 引っ越し等で飼えなくなってしまったから
- 吠える、噛むなどの行為がおさまらないから
- 高齢でお世話の余力がなくなってしまったから
- 飽きたから
どれも人間の都合によるものですが、事前にペットを飼うことへの知識があれば、ペットが捨てられる事態は防げたかもしれません。
ペットを飼う前に知っておきたいこと①【お金】
ペットは生き物ですから、入手時にかかるお金以外にも、毎日の食事代や定期的な健康診断やワクチン接種代、病気になった時の治療費など、色々なところにお金がかかります。
意外と馬鹿にならないのが、室内犬の場合はペットシート代やオムツ代です。それ以外でも、散歩時に必要になるうんち袋や足拭き用のタオルやウェットティッシュ等、一緒に遊ぶためのオヤツやおもちゃ等、細々したものまで、必要なものは多岐にわたります。
一般社団法人ペットフード協会が行った「令和元年全国犬猫飼育実態調査」によると、ペットを飼う(飼い始めてから亡くなるまで)のに必要な費用は、犬で平均200万4139円、猫で平均134万4751円かかるとも言われており、それなりの支出が生じることは覚悟しましょう。
ポイント
必要な費用の目安はあくまで平均ですから、ペットの種類や大きさ、病気の有無や、何才まで生きるかによっても異なりますが、どんなペットであれ、仮に「ペットを買うお金」が十分にあったとしても、飼い始めてからの方がたくさんお金がかかることを忘れてはいけません。
ペットを飼う前に知っておきたいこと②【時間】
ペットを飼うには、お金だけでなく時間もかかります。
食事をあげたり、ブラッシングをしたり、散歩に連れて行ったり、トイレなどを清潔に保ったりと、1つずつにそこまで時間がかからなくても、毎日のことですし、総合するとかなりの時間になります。とある国では、犬の散歩は1日2回と法律で定められたりもしています。
ペットの健康を守るためにきちんとお世話をすることは飼い主の義務であり、これを怠ると「虐待」として扱われ、罰せられます。
また、ペットがいることで、朝から晩までお出かけしたり、旅行することも難しくなります。旅行好きの方にとっては、いつでもどこへでも旅行できるという生活は難しくなることを覚悟する必要があるでしょう。
ポイント
ペットのお世話をする時間をきちんと確保できるのか、慎重に考えましょう。家族と暮らしているのなら、お世話の役割分担についても、飼う前によく話し合っておきましょう。
また、今はテレワークなどで家にいる時間が長いかもしれませんが、コロナが終わってからはどうでしょうか?ペットが15才まで生きると想定し、最期までお世話をしてあげられるかよく考えなければなりません。
ペットを飼う前に知っておきたいこと③【トレーニングの心得】
ペットの性格やしつけの仕方などによっては、なかなか無駄吠えや噛み癖が直らなかったり、トイレトレーニングがうまくいかないことがあります。それらが原因で、「この子は悪い子だ。もう手に負えない。」といって捨てられてしまうケースがあります。
辛い経験をしたことのある保護犬や保護猫は、人に対する警戒心がなかなか解かれず、攻撃的になったり、臆病になったりする傾向があることも事実です。しかし、もちろん例外はあるものの、飼い主が正しい知識を持って、愛情深く接すれば、ほとんどの人間にとって問題とされる行動は発現しなくなるものです。
幼犬であっても育て方によっては手を付けられない状態になることがあるため、どちらのケースであっても、飼い主がより一層ペットの事を学ぶ必要があるのは間違いありません。飼い主にはその覚悟が必要です。
ポイント
ペットのトレーニングは根気強く、時間をかけて行う必要があることを、きちんと覚悟した上で飼い始めましょう。
犬や猫は人間の言葉が理解できません。「ダメって言ってるでしょ!」「吠えないの!」と怒鳴っても、行動を直すことはできません。正しいトレーニング方法を、飼い主さん自身が学び、時間をかけて着実に行う姿勢が重要です。
ペットを飼う前に知っておきたいこと④【自分にもしものことがあったら】
飼い主であるあなたが、病気や怪我で入院したり、死亡してしまったとき、ペットの世話を引き継いでくれる人はいるでしょうか?また、急な転勤や引っ越しで、飼えなくなってしまうことがあるかもしれません。
特に、一人暮らしをしている方や、高齢の方、持病を抱えている方などは、注意が必要です。
家族と暮らしている場合でも、家族全体でもしものことがあった場合も想定し、世帯内以外の人(ご近所の人や親戚など)にも確認をとっておきたいものです。
ポイント
自分にもしものことがあったとき、ペットの世話を引き継いだり、一時的に預かってくれる人をきちんと確保してから、ペットを飼い始めましょう。その際、引き取ってくれる側の方にも、お金や時間など、ペットを飼う余裕が十分にあるかを確かめましょう。
ペットは「かわいい」だけじゃない
コロナ禍でステイホームが続く中、「家にずっといるのはつまらない。かわいいペットがいれば、少しは癒しになるだろう。」そう思って、ペットを飼い始める人が増えています。
しかし、ペットは決して「かわいい」だけではありません。毎日食事が必要で、トイレもします。うんちやおしっこを大事な家具にかけてしまうこともあります。無駄吠えが直らない、いたずらをして家中を荒らしてしまうこともあるかもしれません。
ペットは生き物であり、ぬいぐるみではないのです。そもそも、思い通りにするものでもありませんが、なかなか人間の思い通りにはなりません。
もちろん、ペットと一緒にいると、大変なことだけでなく、かけがえのない素敵なこともたくさん待っています。
お金のこと、時間のこと、トレーニングのこと、もしもの時のことを、きちんと理解した上で、それでもペットを飼う覚悟ができた方は、ぜひ、ペットと素晴らしい思い出をたくさん作ってくださいね。
【新型コロナ】広がる保護猫・保護犬の「オンライン譲渡会」の可能性
新型コロナウイルスにより外出自粛ムードが続く中、保護犬や保護猫の譲渡会の中止が相次いでいます。多くの保護施設では収容数が限界に近づき、経済的な危機に陥っています。譲渡会を行わずに予約制の個別見学会で対応している団体もありますが、それでも見に来てくれる人は限られるので、里親が見つかりにくいのが現状です。
そんな中、ツイッター・ライブやYouTubeなどを使い、オンラインで譲渡会を始めた団体があります。
オンライン譲渡会は、動物保護団体が新型コロナウイルスの悪影響を受けて出した苦肉の策ですが、新型コロナウイルス収束後も発展の可能性があります。
今回は、実際に行われたオンライン譲渡会の例と、メリット・デメリットや今後の可能性についてお伝えします。
ツイッター・ライブを使った「オンライン譲渡会」
オンライン譲渡会をご覧いただいた皆さまありがとうございました!また、ご参加頂いた配信主の皆さまも大変お疲れさまでした。#オンライン譲渡会
▼譲渡希望受付フォームはこちら▼https://t.co/Jg65q9CXDt
— PETCAMP|オンライン譲渡会見逃し配信掲載中 (@petcamp_inc) April 12, 2020
PET CAMPが開催したオンライン譲渡会では、配信者はツイッターアプリのライブ配信機能を使って保護している動物の様子を視聴者に生配信しています。
里親になることを考えている人は、PET CAMPの譲渡会会場サイトにアクセスし、保護動物の配信一覧から興味のあるものを選んで視聴する仕組みです。その動物が家の中でのびのびと過ごしている日常の姿をリアルタイムで閲覧することができます。
見逃し配信も
PET CAMPは、当日配信を見られなかった人のために、見逃し配信も行なっています。
リアルタイムで質問をしたりすることはできませんが、基本的に当日と同じ動画を視聴することができるので、気になる方はチェックしてみてください。
PET CAMP オンライン譲渡会 見逃し配信
https://petcamp.co.jp/online2020/list#noon
YouTubeを使った「バーチャル譲渡会」
横浜市で犬猫の保護活動をしている個人のボランティアグループ「おーあみ避難所」では、「バーチャル譲渡会」と称し、YouTubeで保護した犬猫の様子を配信しています。
保護犬のバーチャル譲渡会
保護猫のバーチャル譲渡会
バーチャル譲渡会に紹介された保護犬・保護猫については、メールで問い合わせをすることができます。
おーあみ避難所バーチャル譲渡会
http://f20km-petrescue.org/satooya-kai/2624/
OMUSUBIでは里親募集中の犬猫一覧をいつでも閲覧可能
おーあみ避難所が里親を募集している保護犬・保護猫は、OMUSUBIというサイトから確認することができます。
サイトには、保護犬・保護猫の写真に加え、性格や持病の有無、ワクチン摂取や避妊手術について詳しく記載されています。気になった保護犬・保護猫がいたら、おーあみ避難所に連絡してさらに詳しい情報を得られる仕組みです。
OMUSUBI 保護犬猫と里親を結ぶ場所
https://omusubi-pet.com/groups/81
オーストラリアではコロナで保護動物の需要が300%増!?
新型コロナウイルスによる外出制限が続くオーストラリアでは、自宅待機のお供として保護犬・保護猫の需要が急激に高まっています。
王立動物虐待防止協会(RSPCA)ニューサウスウェールズ州支部のスティーブ・コールマン最高責任者によると、同州における里親募集への問い合わせは、新型コロナウイルス以前と比べて約300%増えているそうです。
譲渡会ができずに困っている団体も多い中、オーストラリア・ニューサウスウェールズ州では、新型コロナウイルスが保護動物の里親探しにプラスに作用していることがわかります。
ファーストステップとしての一時預かり
コールマン氏によると、多くの人が保護犬・保護猫をまずは「一時預かり」で引き受けますが、愛着が湧いてそのまま里子として引き取るケースはとても多いそうです。
動物のストレスなど課題もあるものの、里親を見つけるためのファーストステップとして「一時預かり」制度は重要な役割を果たしているのです。
同様のことはニューヨークでも
動物保護団体のマディー・ポーズ・レスキューとベスト・フレンズ・アニマル・ソサエティーによると、シェルターに保護されていた犬や猫がほとんどいなくなったそうな。また、別の団体では、新型コロナウイルスの感染を防ぐため、インターネット上で面談をするなど、引き渡しのプロセスを工夫しているそうです。
新型コロナウイルスによる自宅待機や自粛が長引けば、オンライン譲渡会のような取り組みと相まって、日本でも保護動物の譲渡が加速するかもしれません。
「アフター・コロナ」にも広がる可能性
今回お伝えしたオンライン譲渡会は、新型コロナウイルスで対面の譲渡会ができずに困っている動物の保護団体たちが、苦肉の策として始めたものですが、新型コロナウイルス収束後にもオンライン譲渡会の発展の可能性はあるでしょう。
オンライン譲渡会のメリット
オンラインという特性を保護動物の譲渡会に応用することで、次に挙げられるようなメリットがあります。新型コロナウイルスが終息後も、この特性は飼い主の皆さんに受け入れられるものだと考えています。
1. 気軽に参加が可能
「保護犬・保護猫を飼うことに興味はあるけど、譲渡会に参加するのはちょっと緊張する…」「譲渡会には行ってみたいけど、なかなか時間が合わない…」と思っている人も、オンライン譲渡会なら、インターネット環境さえあれば、好きな時に好きな場所で、気軽に動画を閲覧することができます。
2. 動物の自然な様子がわかる
対面での譲渡会では、知らない人がいることで動物が緊張してしまい、普段の様子が分からないことがあります。オンライン譲渡会では、動物が慣れた環境で、リラックスして遊んだりごはんを食べたりする様子が分かり、飼ったあとの様子をイメージしやすくなるというメリットがあります。
3. より多くの人と動物が出会える
対面での譲渡会では、足を運んだところでしか保護動物に出会うことができませんが、オンライン譲渡会ならより多くの動物と出会うことができます。里親希望者の選択肢が広がるだけでなく、保護動物側もより多くの人に見てもらえることで里親決定の可能性が高くなるかもしれません。
オンライン譲渡会のデメリット
一方で、オンラインであることによるデメリットもあります。
1. 実際に触れ合えない
オンライン譲渡会では、実際に保護動物と触れ合うことができません。動画などで詳しく解説があっても、実際に触れ合ってみないと分からないこともあるでしょう。
2. 里親募集者と希望者が対面で話せない
動物も実際に触れ合ってみないと分からないことがありますが、人間同士も実際に会って話してみないとどんな人か分かりにくい場合があります。里親を募集する側にとっても、里親を希望する側にとっても、対面での会話ができないのは少し不安かもしれません。
恐らく、この問題が一番大きいところでしょう。ほとんどの保護団体は善良な活動をしていますが、ごく稀に金銭を目的とする悪徳な団体が紛れている場合があります。また、里親になる側にも問題がある場合があります。
保護動物の譲渡会、今後の展望は
まだまだオンライン譲渡会には改善の余地があるでしょう。しかし、新型コロナウイルス終息後も、オンラインと対面両方を使った譲渡の形が発展する可能性は十分にあると考えます。
例えば、オンラインで広く里親を募集し、里親希望者は気になったところとまずはメールやビデオ通話などでやり取りをし、最後に対面で実際に動物と触れ合い、里親募集者と面談をして、譲渡を確定する流れなどが考えられます。
オンライン譲渡会の可能性の広がりにより、新型コロナウイルスによる里親探しの危機が、今後の動物保護活動にプラスに転じてくれることを願います。
迷子犬が缶ビールのラベルに!?アメリカで起きた嘘みたいな本当の話
アメリカ・フロリダ州の施設で保護されていた犬が先日、遠く離れたアイオワ州の家族の元に3年ぶりに帰ってきました。飼い主が3年ぶりに愛犬の姿を見たのは、SNS上にアップされた、缶ビールのラベルの写真でした。
アメリカで起きたこの奇跡的な話は瞬く間に世界中に拡散し、ペットのマイクロチップの重要性を再認識する動きが広まっています。
迷子犬がビールのラベルに・・・!?
(写真引用元:Wendi Lane “Brewery puts local shelter dogs on beer cans to help them get adopted.” ABC action news.)
話題になった犬(写真:右から2番目)の名前は「ヘイゼル」。ゴールデンレトリバーとテリアのミックス犬で、2017年5月に、飼い主のマディスさんの家から脱走したまま行方不明になっていました。
マディスさんはヘイゼルをずっと探し続けていましたが、ある時、ソーシャルメディアに掲載されていた缶ビールのラベルに、ヘイゼルの写真が使われているのを発見しました。
缶ビール広告は里親探しキャンペーンの一環だった
ヘイゼルは、フロリダ州シェルターで、2019年3月から保護されていました。地元のビール会社「モーターワークス・ブリューイング」が保護犬の里親探しキャンペーンとして、缶ビールに4匹の保護犬の写真を採用しており、そのうちの1匹がヘイゼルだったのです。
当時、ヘイゼルはシェルターでつけてもらった「デイデイ」という名前で缶に載せられていましたが、マディスさんは写真を見た瞬間、すぐにヘイゼルだと直感したといいます。
シェルター側はマディスさんに対し、動物病院での記録や写真など提出するよう求め、これらの証拠をもとにデイデイはヘイゼルであることに間違いないという結論に至りました。2020年2月、晴れてヘイゼルはアイオワ州の自宅に変えることができました。
見直されるマイクロチップの重要性
地元紙”Tampa Bay Times”によると、ヘイゼルを預かっていたシェルターは、ヘイゼルのマイクロチップから飼い主を探し出そうと試みたものの、情報が古かったために探し出せなかったといいます。
この出来事はアメリカから世界中に拡散し、奇跡的で感動的な出来事と称賛されるとともに、マイクロチップの重要性を見直す報道も広まっています。
マイクロチップって何?
マイクロチップは「動物の個体識別」を目的とした直径2mm、全長11~13mmの円筒形の電子機器で、15桁の番号が書き込まれたICが封入されています。この番号を読み取り機で読み取ることで、登録された動物の名前や生年月日、種類に加え、飼い主の名前や住所・連絡先を確認できます。
マイクロチップの目的は
ペットにマイクロチップを装着する目的は、迷子のペットを特定することだけでなく、ペットの盗難防止や、ペットの虐待・遺棄防止などの目的も含まれています。
改正法でマイクロチップ装着は義務化へ
以上の目的を果たすため、日本では2019年6月参院本会議にて可決された改正動物愛護法では、ペット販売業者に対し、飼い主にペットを販売する前にマイクロチップを装着することが義務付けられました。
なお、販売業者が装着したマイクロチップには、飼い主が後から情報をデータとして登録できるようになっています。
詳しくはこちらの記事もご参照ください。
マイクロチップは災害時にも重要な役割を果たす
災害大国とも呼ばれる日本ですが、特に災害時に飼い主と離れ離れになったペットを飼い主の元に返すため、マイクロチップはとても重要になります。実際、東日本大震災の時、飼い主とはぐれてしまい、その結果、道をさまよい、飢えや寒さに苦しむペットがたくさんいました。
マイクロチップに加え、迷子札や鑑札などをつけておくとよいですが、普段首輪をつけていない室内犬や、何かの拍子に迷子札が外れてしまう可能性もあるので、体に埋め込めるマイクロチップとの併用が効果的です。
他にも災害に備えてやるべきことは、こちらの記事をご覧ください。
住所が変わったらマイクロチップの更新を忘れずに
ヘイゼルのように、せっかくマイクロチップが埋め込まれていたのに、情報が古くて使い物にならないのでは意味がありません。ペットの住所や飼い主が変更になった場合、マイクロチップの情報も更新することを忘れないようにしましょう。
日本獣医師協会によると、マイクロチップの更新に必要な手続きは以下の通りです。
必要な書類
マイクロチップ埋込み時の『AIPO・IDデータ登録申込書(飼い主控え)』/『AIPO・登録完了通知ハガキ』
または、マイクロチップ埋込み時の『ライフチップデータシート(飼い主控え)』/『ライフチップ・受付完了ハガキ』
のいずれか1点。
いずれの用紙・ハガキも見あたらない場合は、下記の連絡先までお問い合わせください。
変更の手続き
『AIPO・IDデータ登録申込書(飼い主控え)』/『ライフチップデータシート(飼い主控え)』を使用して手続きをする場合
書類をコピーし、コピーした用紙の左上の区分「変更」に○印をつけます。変更箇所を二重線で消し、変更内容を明記したものを郵送又はFAXにて日本動物保護管理協会宛に送信。『登録完了通知ハガキ』/『受付完了ハガキ』を使用して手続きをする場合
ID番号を記載してある面をコピーし、その余白に変更事項を明記したものを郵送又はFAXにて日本動物保護管理協会宛に送信。
お問い合わせ
社団法人 日本動物保護管理協会(AIPO事務局担当機関)
〒107-0062 東京都港区南青山1-1-1 新青山ビルヂング西館23F
TEL 03-3475-1695
FAX 03-3475-1697
E-mail:hokankyo@nichiju.or.jp
大切な愛犬が家に帰れるように
アイオワ州に住むヘイゼルは、缶ビールのラベルのおかげで、3年ぶりに家族の元に帰ることができました。しかし、これは奇跡と言っても過言ではなく、残念ながら、迷子になったまま帰れないペットもたくさんいます。
マイクロチップに正しい情報が登録されていれば、すぐに飼い主の元に帰れる可能性が高まります。
日本では、これからマイクロチップの装着が義務付けられるようになりますが、マイクロチップが装着されているからと油断することなく、住所や飼い主が変わった場合は、速やかにマイクロチップの情報を更新し、いざという時に役に立つようにしたいですね。