どんな人が保護犬・猫の里親になれるの?譲渡の必要条件を徹底解説!

保護犬や保護猫を迎えたいけれども、保健所に行ったりや譲渡会に参加するのはなんだかハードルが高いと感じている方も多いでしょう。しかし、犬や猫を大切にできる家庭や不自由なく過ごせる環境があれば、実際には引き取りの条件はそれほど厳しくありません。

今回は、保護犬・保護猫の里親になりたいと考えている方のために、「保健所や譲渡会で里親になるための主な条件」「里親になる前に知っておきたい注意点」をご紹介します。

団体によって譲渡条件の厳しさが異なる

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保護犬・保護猫の譲渡条件は、保護している団体によって大きく異なります。

例えば、「留守番は4時間以内」「一人暮らしや同棲カップルはNG」など、団体によって厳しい条件が課されている場合もあります。一方で、条件がほとんど設けられていない場合もあります。

ここでは、「保健所」「里親サイト」「民間の団体」それぞれの譲渡条件を詳しく見ていきましょう。

保健所など、公的な機関からの譲渡条件

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保健所の譲渡条件は比較的緩やかです。各保健所のサイトを見ると、概ね下記のような基本的な飼育条件を満たしていれば保護犬や保護猫を引き取れるようです。

  • 家族の同意
  • 成人している
  • 60歳以下(保健所によっては指定なし)
  • 飼育環境が整っている
  • 不妊・去勢手術の実施
  • 法律や条例を守って飼えること
  • 最後まで責任を持って飼育する
    (各保健所のサイトより)

保健所によっても条件は異なる

しかし、保護犬や保護猫を譲渡できる年齢や独自の制限があるなど、保健所ごとに条件が異なります。例えば、東京都で保護された犬猫の譲渡をしている「東京都動物愛護相談センター」の譲渡条件を見てみましょう。

  • 原則、都内に住んでいる20歳以上60歳以下の方
  • 現在、犬や猫を飼育していない方
  • 家族に動物に対するアレルギーを持っている方がいないこと
  • 飼うことを家族全員が賛成している方
  • 最期まで責任を持って飼い続けることができる方
  • 経済的、時間的に余裕がある方
  • 動物に不妊去勢手術による繁殖制限措置を確実に実施できる方
  • 集合住宅・賃貸住宅の場合は、規約等で動物の飼育が許されている方
  • 当センター主催の譲渡事前講習会を受講している方
    (引用元:東京都動物愛護相談センターから譲渡を受けるには | 東京都動物愛護相談センター

東京都動物愛護相談センターでは、年齢制限がありますが、一人暮らしでも譲り受けることができます。また、譲渡事前講習会の受講が必要で、1時間半から2時間の講習を受けに行かなければいけません。

里親サイトの譲渡条件

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里親サイトから保護犬や保護猫を譲り受ける場合、「里親サイトの譲渡条件」と「保護した方の独自の条件」の両方を守る必要があります。

里親サイトの譲渡条件

里親サイトの譲渡条件では、譲渡のトラブルが発生しないように受け取り方法など譲渡に関する基本的なルールがまとめられています。例えば、ペットの里親サイト「ペットのおうち」では、取引のトラブルを防ぐために譲渡や費用などが指定されています。

  • 転売目的での譲受は禁止
  • 受け取り方法は、手渡しのみ
  • 不妊手術(去勢・避妊)に協力を求める
  • 終生愛情と責任を持って育てることを誓約すること
  • 受け取りに際し、誓約書に署名・捺印し、譲渡人・譲受人がそれぞれ1通ずつ保管
  • 掲載情報に対し里親申し込みやお問い合わせを送信する際に、掲載者に一部会員情報(ユーザーID、ニックネーム、お住まいの都道府県)を開示することへの同意が必要
  • 掲載者が一般会員の場合、交通費(実費)を除く一切の費用を支払うのは禁止
    (引用元:応募者用譲渡のルール | ペットのおうち

保護した方の独自の条件

犬や猫を保護し、その里親を探しているユーザーが、独自の採用ルールを設定している場合があります。かなり細かく条件を決めているユーザーもいれば、ほとんど条件がない場合もあります。

例えば、以下のような条件があります。

  • 定期的な近況報告が必要
  • 2匹一緒に迎え入れてほしい
  • 身分証の提示
  • 完全室内飼い
  • 単身者、高齢者は要検討

このように、里親サイトから保護犬や保護猫を引き取る場合は、里親を探しているユーザーによって条件が大きく異なります。

NPO法人など民間団体の譲渡条件

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NPO法人やその他の民間団体では、保健所や里親サイトと比較して、譲渡の条件が厳格な場合もあるようです。例えば、「毎日長時間のお留守がある」「独身」「団体からのアドバイスを聞き入れない」などの条件が満たされない場合、譲渡ができないと定めている団体も存在します。

他にも「トライアル前の自宅調査」「定期報告の義務」「同居人を含めた面談」など、保護犬・保護猫を大切にして欲しいからこそ、条件面が少し厳しくなる傾向があるのかもしれません。

民間団体の譲渡条件の例として、猫の保護団体であるNPO法人「東京キャットガーディアン」の条件を見てみましょう。

  • 原則として、6歳以下の子供がいる家庭への譲渡はしない(例外あり)
  • 18歳以上で経済能力のある方
  • 定期検診や獣医療の必要性を理解し、あたり前に医療を受けさせられる方
  • 終生愛情と責任を持って飼育し、東京キャットガーディアンの許可なしに他人への再譲渡をしない方
  • 伴侶動物としてのみ飼育し、再譲渡・販売・貸出し・展示・動物実験などに利用しない方
  • 飼育について家族の同意が得られている方
  • 飼育できる環境に居住している方
  • 完全室内飼いを守れる方(脱走防止策が必要)
  • 60歳程度の方が里親を希望する場合は、本人が万一飼育継続が出来なくなった場合に猫を引き取って終生飼育できる方の同伴と、その方にも誓約書の用意が必要
    (引用元:猫の里親募集 | NPO法人東京キャットガーディアン

どこから保護犬・保護猫を引き取るにしても、譲渡には必ず何らかの条件がありますので、事前に確認しておくようにしましょう。

譲渡を希望しても断られることも

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お気に入りの子を見つけて譲渡の申し込みをしても、保護した個人や保護団体から断られることもあります。単純に譲渡条件を満たしていない場合や、他にも里親希望者がいて、そちらの方が適していると判断される場合などが考えられます。また、何度申し込んでも断られ続け、保護犬・保護猫を飼いたくても諦めてしまう方もいます。

譲渡条件を満たしているのに断られることが多いと感じる方は、次のような点を見直してみると良いかもしれません。

1.その子が良い理由を伝える

気に入った子がいて引き取りたい場合は、なぜその子がいいのか、その理由をきちんと伝えると熱意が伝わる可能性があります。

例えば、昔飼っていた子と似ていて気に入った場合は、その飼っていた子の写真を見せたり、思い出を語ったりすると良いかもしれません。また、先住の動物がいて、その子と合いそうだと感じた場合は、先住の子の性格やなぜ相性が良さそうだと感じるのかを伝えてみましょう。

2.その子の幸せを第一に考える

お気に入りの子を見つけて引き取りたいと思った時、一旦冷静になって「自分が幸せになるためにこの子と暮らしたい」のか、「この子を幸せにするために自分が飼いたい」のか、どちらなのかを考えてみても良いかもしれません。

前者は自分に焦点が当たっており、やや自己中心的な印象を与えかねません。動物への愛情から悪意なく話していても、保護活動をしている方が受ける印象は大きく違ってきます。

また、その子の幸せを第一に考えていれば、もし断られたとしても、その子がより幸せな環境で暮らせると思えるため、ショックは少ないのではないでしょうか。

3.保護活動へのリスペクトを伝える

ネット上では、保護団体の方とのやり取りに傷ついた経験が語られていることもあります。確かに、中には動物を思いやるあまりに盲目的になり、必要以上に譲渡希望者を警戒する人もいるでしょう。

しかしながら、保護活動へのリスペクトを示すことで、ご自身の動物への深い愛情や保護活動に対する理解を表現し、保護活動をされている方の警戒心を和らげることができるかもしれません。

動物の保護は、時間、労力、金銭など多大な負担がかかり、かわいそうな動物を目にすることも多いため、精神的な疲労も大きい活動です。心から動物を大切に思う人でないと容易にできることではありません。そういった事をあらかじめ心に留めておくことが大切なのではないでしょうか。

条件がない引き取り方はあるの?

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公的な機関や保護猫サイト、民間団体などを通して里親になると、ほとんどの場合、譲渡条件が設定されています。どうしても条件なく引き取りたい場合は、自ら野良猫を保護したり、SNSを活用して里親を募集している方に直接連絡すると、里親になれる可能性があります。

ただし、保健所や保護団体が設定している条件は、ペットを健全に飼育する上で最低限必要な条件である場合がほとんどです。仮に条件なしに引き取れるとしても、飼育環境を適切に整え、各団体が設定しているような条件を満たせない場合は、飼育を考え直す必要もあるでしょう

里親になる前に知っておいて欲しい注意点

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たとえ保護犬や保護猫の譲渡条件を満たせていたとしても、実際に飼い始めてから想定外に大変な思いをすることがあります。ここからは、保護犬や保護猫の里親になる前に最低限知っておくべき注意点についてご紹介します。

1.引き取りには費用がかかる

「譲渡」と言っても、実はお迎えには費用が発生する場合があります。これは、保護時にワクチン代や去勢代などの費用がかかるからです。支払いは任意とされる(寄付の形をとる)保護団体も存在しますが、犬や猫の保護にはそれなりに費用がかかるため、その負担をおすすめします。

保護団体によって金額は変わりますが、だいたい30,000~60,000円程度を見込んでおくと良いでしょう。

2.寝不足になる覚悟が必要

保護犬や保護猫は初めての家で緊張し、夜鳴きをすることがあります。夜鳴きが2~3週間続くこともあり、これにより保護してから寝不足になる飼い主さんも少なくありません。
保護団体等にあらかじめ「夜鳴きをしていたか?」を聞いておくと、夜鳴き対策が立てやすいでしょう。

3.定期報告が必要な場合も

団体によっては、保護犬や保護猫をお迎えした後に、1週間に1回や1年に1回のなどの頻度で、定期的な報告が必要となることがあります。その場合は、頻度や連絡方法などを事前にしっかり確認しておきましょう。

報告が必要なのは、保護犬や保護猫を粗末に扱う人が少なからずいて、譲渡の際にはそれを見抜けないことがあるからです。疑われているようで不快だという意見もありますが、自分のペットのことを真剣に思ってくれている人がいるのは心強いものです。

また、飼育に関する悩みを相談できたり、適切なアドバイスを受けられることもあるため、前向きに考えてみてください。

まとめ

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動物の里親になるための条件は、各団体や譲り受ける相手によって大きく異なります。ただし、条件が緩やかであっても、ペットの健康状態を良好に保ち、最期まで責任を持って飼育できることは、ペットの飼い主として必要な義務です。

なんとなく、「里親は条件が難しいんじゃないかな?」と思っている方も、今の状況でも条件が通る場合もあります。ペットを飼う覚悟ができた方は、まずは近くの保護施設や譲渡会に行って聞いてみると良いでしょう。素敵な出会いがあるかもしれません。

“保護犬・保護猫におやつのしあわせ”を届けよう ― アニドネが「STORY with PET」投稿キャンペーンを開始

動物関連団体へのオンライン寄付サイトを運営する公益社団法人アニマル・ドネーション(所在地:東京都港区、代表理事:西平衣里、通称アニドネ、https://www.animaldonation.org/)は、犬や猫と暮らすことの幸せや喜びを分かち合い、保護犬や保護猫を支援する投稿キャンペーン「STORY with PET」を3月1日(金)より開催します。

6回目を迎える今回の「STORY with PET」は、ペットとのエピソード投稿やSNSでのアクションに応じて「保護犬や保護猫におやつが寄付」されるユニークなキャンペーンでの展開となります。

犬や猫たちにとって、おやつはしあわせの瞬間のひとつ。そんなおやつを食べたことがない保護犬・保護猫がいます。
もとは野犬や野良猫だったり、もしくは飼育放棄からのレスキューなど保護に至るケースは様々ですが、その経緯ではおやつはもちろん充分な栄養も得られていないことが多くあります。

また保護された後も、生きるためのご飯や安全なお家、治療などが優先され、嗜好品であるおやつまで提供できる団体は限られます。 ― 保護犬・保護猫にもおやつを食べてみてほしい。そして、しあわせを感じてほしい。そんな想いから、アニドネは“おやつを寄付する”キャンペーンを実施いたします。

■「STORY with PET キャンペーン」実施概要


実施期間:2024年3月1日(金)~4月30日(火)

内  容:それぞれのアクションに応じて、アニドネが認定する29団体の保護犬・保護猫におやつを届けます。
① ペットとのエピソードを投稿:
  キャンペーン専用サイト(https://www.animaldonation.org/campaign/)より、ペットとのしあわせエピソードを投稿していただき、1投稿につき100円分のおやつを寄付いたします。
② SNSでフォロー&いいね:
  アニドネ公式Instagram、X、Facebookの固定投稿についた「いいね」の数ひとつにつき50円分のおやつを寄付いたします。 
※いずれも寄付拠出元はアニドネとなります。

詳  細:
 キャンペーンサイト:https://www.animaldonation.org/campaign/
 アニドネ公式Instagram:https://www.instagram.com/anidone_official/ 
 アニドネ公式X:https://twitter.com/anidone 
 アニドネ公式Facebook:https://www.facebook.com/animaldonation/ 

□アニマル・ドネーションついて 

https://www.animaldonation.org/
動物のためにがんばっている団体と、自分も何かしたいと思う人や企業を結びつける日本初の動物関連に特化したオンライン寄付サイトを運営する中間支援組織です。「どのような施設や活動を支援したらよいか分からない」という多くの方の声に応え、厳正な審査を経て認定された団体(※)へ寄付をお届けしています。

また、動物福祉の向上を目指して、ともに考えアクションを呼びかけるAWGs(Animal Welfare Goals)プロジェクトも展開して、犬や猫に関連するさまざまな情報の発信を行っています。

「キモチをカタチに」 ― 動物福祉や他の分野においても、人々が協力しあい、想いをそれぞれの形で行動として社会づくりに貢献していける。そんな豊かな気持ちを育める寄付文化の醸成をアニマル・ドネーションは目指しています。

※寄付先は、動物のためにがんばる団体(保護団体・介在団体・伴侶団体・啓発団体)が対象です。アニドネが提供する情報をもとに、寄付支援者自らが寄付先を選び、オンラインで直接寄付できるのも特徴です。アニドネはこれまでに、個人の方・団体の皆さまから、470,422,775円(2023年12月末時点)の寄付金をお預かりし、「保護団体」、「介在団体」、「伴侶団体」、「啓発団体」へ寄付を届け、その活動を支援しています。今後もアニドネに寄せられる多くの寄付金を、高い理念と目標を掲げ活動する団体が有意義に活用できるよう努めてまいります。

8月26日はナショナル・ドッグ・デー!その過ごし方とは?

日本では、「ワン・ワン・ワン」という語呂合わせから、11月1日が犬の日とされています。近年では、様々なイベントやキャンペーンが実施されたり、SNS上でもハッシュタグ「#犬の日」が使われて盛り上がりを見せています。

一方、アメリカでは毎年8月26日が「ナショナル・ドッグ・デー(National Dog Day)」と定められています。この日は単なる記念日にとどまらず、犬たちの幸福を包括的に考え、実際の行動に移す日でもあります。

今回は、ナショナル・ドッグ・デーの概要や過ごし方についてご紹介します。

ナショナル・ドッグ・デーとは

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毎年8月26日はアメリカの犬の日である「ナショナル・ドッグ・デー」です。この日は、飼い主のいない犬たちの困難な状況を考えると同時に、警察犬や救助犬などが日々人々のために尽力している犬たち、そして一般家庭で家族を癒すペットの犬たちに感謝し、全ての犬の幸福を祈ることを目的としています。

当日は、全米各地で犬に関連したイベントが開催され、保護犬の譲渡やチャリティ活動などが盛んに行われます。また、SNS上では愛犬の写真や、チャリティイベントに一緒に参加する様子が多数投稿されます。

ナショナル・ドッグ・デーの20の過ごし方

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ナショナル・ドッグ・デーの過ごし方は人それぞれですが、公式サイトでは以下の20の方法を提案しています。

  1. 保護施設から犬を引き取る、保護施設でのボランティア活動に参加する
  2. 愛犬や他者の安全を守るため、自宅の安全確認をする
  3. 毛布、食べ物、おもちゃを保護施設に寄付をする
  4. 劣悪な環境でペットを販売しているショップに禁止を求める
  5. パピーミルや殺処分の禁止・改善を政治家に訴える
  6. 友人や家族に犬関連のギフトを贈る
  7. 犬友達を招待して「ナショナル・ドッグ・デー」のパーティーを開催する
  8. 愛犬の写真を撮り、フォトコンテストに参加する
  9. 公式National Dog Dayのグッズを購入して活動をサポートする
  10. 愛犬と散歩して近所のお年寄りや病気の人に声を掛ける
  11. 愛犬との肖像画を描く
  12. 新しいおもちゃを買う
  13. ドッグランなどで思いっきり遊ばせる
  14. 丁寧にブラッシングする
  15. マッサージやスパ体験をさせてあげる
  16. 新しいトリック(芸)を教える
  17. 愛犬におしゃれな首輪やリードをプレゼントする
  18. プロのカメラマンに愛犬の写真を撮ってもらう
  19. 愛犬とビーチに遊びに行く
  20. 「犬のために」を意識して行動する

※National Dog Day 公式サイトより

National Dog Day Ways To Celebrate
https://www.nationaldogday.com/ways-to-celebrate

ナショナル・ドッグ・デーに考えてみよう

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犬が好きな方でも、普段保護犬やボランティア活動について考える機会がない方もいらっしゃるかもしれません。ナショナル・ドッグ・デーを機に、次のようなことを学び、考える日にするのはいかがでしょうか。

保護犬について考える

保護犬を飼うには大きな決断が必要ですが、これから犬を飼うことを検討している方は、これを機に保護犬の里親になることを検討してみてはいかがでしょうか。

※保護犬の譲渡については、こちらの記事をご覧ください

保健所や動物愛護団体から犬を譲り受けるときに知っておきたいこと
https://cheriee.jp/column/6909/

動物保護施設について考える

保護施設に必要な資金や物資を寄付してみましょう。また、ボランティア活動ができる施設を探す日にするのもいいですね。

※どの保護団体に支援すれば良いかわからない場合は、こちらの記事をご覧ください

本当に動物保護団体?保護ビジネスの実例と信頼できる支援先とは
https://cheriee.jp/column/35303/

劣悪な環境にいる犬を救う

もし、劣悪な環境のペットショップやブリーダーなどを知っている場合は、勇気を出して通報しましょう。国民生活センターでは各自治体の窓口への相談を推奨しています。

※劣悪な環境におかれたペットたちを見かけた場合は、こちらを参考にしてください

飼育環境に問題があると思われるペットショップやブリーダーを見つけたら、どうしたらいいか | 国民生活センター
https://www.kokusen.go.jp/t_box/data/t_box-faq_qa2021_30.html

犬グッズの購入で保護施設を支援する

愛犬のために可愛いグッズを購入するだけでも、飼い主のいない犬たちを支援する活動ができます。

※グッズ購入で保護施設を支援したい場合は、こちらのサイトをご覧ください

+イイコト | Animal Donation – 日本初・動物のためのオンライン寄付サイト
https://www.animaldonation.org/various_donation/iikoto/

まとめ

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ナショナル・ドッグ・デーの過ごし方は人それぞれ異なり、愛犬と楽しい時間を過ごすことや写真をSNSに投稿すること、新しいおもちゃやグッズを購入することも素敵な過ごし方です。

そして、ご自身の愛犬だけでなく、飼い主のいない犬たちや人々の助けになっているワーキングドッグなど、あらゆる犬たちに感謝し、その幸せを願う日として捉えることをおすすめします。

8月26日のナショナル・ドッグ・デーには、すべての犬たちが幸福に暮らす未来が訪れることを、共に願いましょう。

飼育放棄が急増!コロナ禍で世界中の人々を癒やしたペットたち

新型コロナウイルスが世界的に流行し始めてから3年以上が経ち、ようやく日常が戻ろうとしています。コロナ禍では、人々の不安や孤独感を埋めるために、世界中で多くのペットたちが新しい飼い主に迎えられました。

しかし、非常に残念なことに、世界にはコロナの終焉と共に飼育放棄されてしまうペットたちが数多くいます。今回は、そんなコロナと世界のペット事情について取り上げていきます。

癒やしを求めてペット需要が急増した「イギリス」

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イギリスではパンデミックのさなか、急激なペット需要の増加が見られました。

イギリスのペット産業協会「UK Pet Food」の統計によると、2020年から2022年にかけて、犬は約900万頭から約44%増の1300万頭、猫も750万頭から60%増の1200万頭に飼育頭数が急増しています。うさぎなどの小動物も犬や猫ほどの増加ではありませんが、飼育数は増加しました。

特に2021年は国内だけでは供給が追いつかず、海外から多くの子犬や子猫が輸入されています。ペットやその関連製品の販売額も過去最高を記録し、ペット産業は大いに潤いました。

しかし、2022年に入ると、電気、ガス、食料品など生活に欠かせない物品の物価が高騰し、インフレ率は40年ぶりの高水準となる11%を超えました。するとペットのエサ代や医療費が払えなくなり、飼育放棄する人が続出したのです。
英国王立動物虐待防止協会(RSPCA)によると、2022年7月までに飼育放棄されたペットは、前年の同じ時期に比べ25%増加したそうです。

飼育数の増加に伴い動物福祉の向上が見られる「アメリカ」

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米国動物虐待防止協会(ASPCA)の調査によると、アメリカではコロナ禍で5世帯のうち1世帯が犬や猫などのペットを飼い始めました。その多くはまだ飼い主と一緒に暮らしていますが、リモートワークから出社勤務への変更や物価の高騰による飼育費用の問題などを抱えている人も多くいます。

そんな中、2022年6月にニューヨーク州で「パピーミルパイプライン法案(Puppy Mill Pipeline Bill)」が可決されました。この法案は「ペットショップによる犬、猫、うさぎの販売を禁止する。里親探しを目的とする特定の団体が、犬や猫を所有する団体と協力することは許可される。」というものです。
この法律により、営利目的だけの小動物の取引が禁止され、保護された動物たちの里親探しが奨励されることになります。

パピーミルとは「子犬工場」を意味し、無責任で動物福祉に反する繁殖を行う悪質なブリーダーのことを指します。このような繁殖業者を規制する動きは、アメリカの他の州でも見られ、カリフォルニア州、イリノイ州、メリーランド州などではすでに同様の法律が制定されています。

ロックダウンとバカンスの弊害が大きい「フランス」

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フランスでは約50%の家庭で何らかのペットを飼っています
そんなペット大国のフランスですが、コロナの影響で猫の不妊手術が例年通りに行えず、猫が増えてしまい、2021年の子猫の保護施設への引き渡しは2019年に比べて30%増加しました。

犬の場合はさらに深刻で、ロックダウン中に「犬の散歩」が外出理由として認められていたため、安易に犬を飼い始めた人が続出し、その後ロックダウンが解除されると飼育放棄が相次ぎました

かねてから、フランスでは夏のバカンス前にペットが捨てられることが多く、社会問題となっていました。フランスの動物保護団体の関係者は、その理由をバカンス先にペットを連れていくことが難しいためだと指摘しています。

そもそも、衝動的なペットの購入が飼育放棄の原因と考えられ、フランスの議会上院は2021年11月、動物の扱いに関する法律の改正案を可決しました。この法律の改正により、ペットショップでの犬や猫の展示や販売、インターネットによる犬や猫の販売は、2024年に禁止される予定です。

日本でも飼育放棄が起こっている

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日本もコロナ前の2019年と2020年、2021年を比較すると、欧米ほど顕著に増えたわけではありませんが、犬や猫の新規飼育頭数は増加しています。

日本ペットフード協会の調査によると、2020年の新規飼育数(推計)はコロナ前の2019年比で、犬が18%増の41万6千頭、猫は16%増の46万頭でした。2021年も犬・猫ともに2019年を上回り、犬は13%増の39万7千頭、猫は24%増の48万9千頭が新たに飼われています。

飼育放棄の割合はデータとして出ていませんが、動物保護団体からはコロナが収まってくるにつれ、保護数も増加したという声が多く聞こえてきます。

最後に

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今回は、日本と諸外国におけるコロナ禍のペット需要の増加や物価高騰の問題、各国で制定された法律などについてご紹介しました。残念ながら、今回取り上げた国以外でも世界情勢に翻弄されるペットたちが数多くいることは間違いありません。

このような問題に対して、自分に出来ることは何かをぜひ考えてみてください。ペットを衝動買いしようとしている人がいたらよく考えるように説得することや、SNSで動物福祉について投稿することもとても大切です。

一人ひとりができることは小さいかもしれませんが、同時に同じようにペットたちを心配している人も世界中にたくさんいます。多くの人が少しずつでも行動すれば、悲劇的なペットたちを生んでしまう世界を変えられるかもしれません。

本当に動物保護団体?保護ビジネスの実例と信頼できる支援先とは

近年、動物愛護の機運が高まり、動物保護団体も注目されるようになりました。

しかし、保護犬や保護猫を迎えようと考える人々が増える一方で、そのような人たちの善意を逆手に取る「保護ビジネス」が広まっている現実をご存じでしょうか。

そこで今回は、保護ビジネスの事例と、助けを求める保護団体と支援したい人々の架け橋となる「アニマル・ドネーション」の活動をご紹介します。

保護ビジネスの事例

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「保護ビジネス」とは、犬猫たちを守る保護団体と見せかけて、お金儲けの道具に利用したり、悪徳な繁殖・販売業者に加担したりするビジネスのことを言います。

事例①ペットショップの保護犬、保護猫

近年の人々の動物福祉への意識の向上を鑑みて、ペットショップで子犬や子猫だけでなく、保護犬、保護猫の里親探しをしている店舗も存在します。
もちろん、本当に動物のためを思い活動している企業もありますが、一見動物保護のように見せかけて、実質は「ただの売れ残った犬猫の販売だった」という場合もあります。

その場合、以下の傾向が見られるそうです。

  • 保護犬、保護猫は、なぜか「純血種」か「純血種同士で繁殖したミックス犬」ばかりだった
  • 保護された経緯の説明があいまい
  • 保護犬、保護猫なのに誕生日がわかっている
  • ワクチンの接種や健康診断の費用が相場より高額
  • 商品の購入や店舗からペットフードを数年購入し続けること、特定のペット保険への加入を求められる

事例②実は繁殖・販売業者の下請け

2013年に施行された「改正動物愛護管理法」によって、自治体では不当な理由による動物の受け入れを拒否できるようになりました。悪徳な業者による大量の殺処分を避けるための法律ですが、その結果、売れ残った犬猫を、金銭をもらった上で引取り、劣悪な環境にただ放置するだけの「引き取り屋」という存在が生まれ問題になりました。

しかし、近年の動物愛護意識の高まりや、動物虐待にあたる飼育方法の告発などによって、相当数いた「引き取り屋」も徐々に減ってきていると言われています。そして、売れ残った犬猫たちの処分に困った繁殖・販売業者は、近年注目されている動物保護活動に目をつけました。

悪質な例では、あたかも飼育崩壊した繁殖業者から犬猫たちをレスキューしたようにみせ、実際は繁殖・販売業者から売れ残った動物や繁殖を引退した犬猫たちを、金銭を受け取った上で引き受ける団体があるそうです。

里親を探そうとするだけ、まだ「引き取り屋」よりマシなのかもしれません。しかし、悪徳な業者と手を組み、善意ある人々を騙し、金儲けをしている時点で、こちらも悪質だと言えるのではないでしょうか。

信頼できる支援先とは

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しかし、現実的には多くの保護団体が資金不足の問題を抱えており、金銭的な支援を求めています。保護犬、保護猫を譲渡する際に寄付金を求める場合もあり、そのお金が一頭でも多くの命を救うために使われるのか、それともお金儲けのためなのか、外部から判断するのは不可能と言えるでしょう。

実際に「動物保護団体に寄付をしたいけど、どこに寄付をしていいか分からない」、「寄付金目当ての悪質な保護団体も存在するらしいので、正当な活動をしている団体を支援したい」という声を聞くことがあります。
また、小規模で資金不足の保護団体や、保護活動で手一杯の団体の場合、寄付を求める告知や自分たちの団体のアピールが上手くいかない場合も多いそうです。

そういった支援先を選べない人々と、賢明に保護活動に取り組んでいる団体を結ぶ活動をしている組織があります。それが「公益社団法人 アニマル・ドネーション」、通称「アニドネ」です。
アニドネでは、自分たちで動物の保護をしたり、里親探しをしたりするわけではなく、そういった活動をしている保護団体の支援を行う、動物保護活動の中間支援組織として活動している団体です。

アニドネのホームページ
https://www.animaldonation.org/

アニドネの認定団体に向けた支援

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アニドネが支援する団体は厳しい認定審査を通過した、アニドネ認定団体になります。審査だけでも半年近くかけて行われ、面談や現地調査を含む、綿密な調査が行われるのです。そして、認定だけで終わるのではなく、2年に1度再審査を行ったり、こまめな活動状況のチェックや毎月の報告義務をもうけたりと、厳密な運用が行われています

アニドネの認定団体になった動物保護団体は、アニドネを通じて寄付金を受け取ることが出来るのはもちろんのこと、認定後も団体ごとに置かれたアニドネの担当者によって、イベント告知や他団体の事例を共有するなどの様々なサポートを受けることが出来ます。

また、アニドネでは認定団体の活動の「見える化」を目指し、保護活動の様子や寄付の使途を積極的に発信しています。

アニドネで保護活動をする方法

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アニドネには、個人による支援、法人による支援など、様々な支援方法がありますが、ここでは個人による支援方法をご紹介します。

1.お金による寄付

  • オンライン決済で寄付する
  • 銀行振込で寄付する
  • 賛助会員になる
  • ふるさと納税で寄付する

なお、アニドネでは動物保護団体だけでなく、「介在団体」、「伴侶団体」、「啓発団体」といった分野の団体にも支援を行っています。各分野に均等に支援をすることも可能ですし、自分の応援したい分野を支援することも出来ます。

2.モノによる寄付

  • 「+イイコト」で商品を購入して寄付できる
  • 企業とのコラボレーション寄付に参加する
  • 読み終えた本や物品を買い取ってもらい寄付をする

「+イイコト」はアニドネのホームページから企業のページへ飛び、そこでオンラインショッピングをするだけで寄付ができます。ペット関連グッズはもちろんのこと、生活雑貨やジュエリー、ホテル宿泊など選べる商品も様々で、ショッピングを楽しみながら動物福祉への貢献が可能です。

「+イイコト」のページ
https://www.animaldonation.org/various_donation/iikoto/

その他の寄付・支援への参加

  • 募金箱を置く
  • 募金付き自動販売機を置く
  • チラシ・パンフレットを置く
  • 無料で支援する(SNSでの拡散や、クリックすると寄付になるサービス、署名活動など)
  • ボランティアに参加する

お金や時間に余裕がない場合でも可能なボランティアも用意されています。また、文章、デザイン、広報などの特技があれば、それらを活かしてボランティアをすることも可能です。
ボランティアの中には学生もいて、SNS発信などの分野で活躍しているそうです。

まとめ

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動物愛護の法律が厳しくなれば、抜け道をつく「引き取り屋」が現れ、引き取り屋が批判されれば「保護ビジネス」が現れるといったように、動物保護の世界は延々といたちごっこを続けていくのかもしれません。

犠牲になる動物たちのことを思うと胸が痛くなりますが、常に情報のアンテナを張り、支援先は慎重に見定めて、諦めずに保護活動や支援を続けていくことが重要なのではないでしょうか。

捨て犬から「働く犬」として大活躍!転身を遂げた4頭の犬たち

悲しい現実ですが、現在でも人間に捨てられる犬たちは数多く存在します。

その中には、人間から勝手に「不要」とされたにもかかわらず、出会った人によって才能を見出され、「働く犬」として多大な活躍した犬たちがいました。

今回は、そんな捨て犬から働く犬へ転身を遂げた犬たちをご紹介していきます。

才能を開化させた小さな警察犬「アンズ」

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元飼い主から不要と判断され、茨城県の動物指導センターに持ち込まれた、トイ・プードルの「アンズ」。当時はまだ3ヶ月の子犬にもかかわらず、殺処分の対象でした。
その場に居合わせた、警察犬訓練士の鈴木博房さんはクレートの中で震える子犬を見て、いたたまれなくなり引き取ることに。

シェパードたちの警察犬の訓練に一緒に連れていき、様子を見ていたアンズが「自分もやりたい!」と言うように吠えてアピールをしたため、鈴木さんが冗談半分でやらせてみたところ、意外にも警察犬として優れた才能を持つことが判明しました

当時、茨城県で認められていた警察犬の犬種は、大型犬の7犬種のみ。しかし、鈴木さんはアンズの警察犬訓練を続け、2015年に茨城県が小型犬の警察犬を認めることを決定。その年の10月アンズは見事に警察犬試験に合格し、茨城県警初の小型犬の警察犬になりました

その後、事件解決の功績から4回も表彰を受けるほどの実績を残しています。

優しい性格を活かしたセラピードッグ「チロリ」

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1992年、捨て犬だった「チロリ」は殺処分寸前のところを音楽家の大木トオルさんに保護されました。アメリカで音楽活動をしていた大木さんは現地でセラピードッグの存在を知り、日本でも普及させるためアメリカのセラピードッグを連れて帰国していました。チロリは、そのセラピードッグたちと共に暮らすことになったのです。

そんな生活の中、一頭の犬が癌を患ってしまいました。チロリは、その犬の腫瘍を舐めたり、歩調を合わせて歩いたりと、病気の犬に寄り添うような行動を見せました
そんなチロリの姿を見て、大木さんはセラピードッグの才能があるかもしれないと考えるようになったそうです。

しかし、訓練を始めてからチロリが杖を極度に怖がることがわかってきました。棒状の物で叩かれて、痛い思いをした経験があったのかもしれません。そんなチロリに大木さんは寄り添い、杖への恐怖心を一緒に克服していきました。

ひたむきに訓練に取り組んだチロリは、日本初のセラピードッグに。多くの病院や福祉施設を訪問し、たくさんの患者さんの気力や笑顔を引き出してくれました。

人懐こい性格から聴導犬に「コータ」

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1994年、多摩川の河川敷に出産直後の母犬と兄弟犬と共に、ダンボールに入れられ捨てられていた「コータ」。
捨てられているのを見つけ保護した方、里親探しに尽力した動物保護団体の方、動物愛護イベントに居合わせたドッグトレーナーなど、犬を愛する人々の「なんとか生かしてあげたい」という思いから、犬の訓練所の「オールドッグセンター」へ辿り着きます。

訓練所の所長から聴導犬の才能を見出され、担当トレーナーの水越みゆきさんと共にトレーニングに励み、雑種犬初、日本で10頭目の聴導犬となりました。所長の訓練士としてのカンと、とても人懐こく、珍しいくらい性格の良い犬だったことが聴導犬になる決め手になったそうです。

聴導犬となった後、聴覚障害を持つ方がコータの飼い主になることが決まっていましたが、急病を患い、犬を飼えなくなってしまいました。

その後、当時はまだ聴導犬の存在が世の中では認知されていなかったため、デモンストレーションを通じて聴導犬への理解と普及活動のために活躍しました

人への恐怖を克服した災害救助犬「夢之丞」

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生後約3ヶ月程で野良犬として保護され、広島の愛護センターにいた「夢之丞(ゆめのすけ)」。
このままでは、2日後に殺処分されると聞いた、NPO法人「ピースウィンズ・ジャパン」のスタッフの大西純子さんは、夢之丞を保護し「ピースウィンズ・ジャパン」の活動の一つである、災害救助犬の訓練を受けさせることを決意しました。

しかし、愛護センターの職員によると、夢之丞は人間を見ると異常におびえる性格の犬で、ペットとして飼うのが難しいため殺処分の対象になっていたそうです。実際に引き取ってからも、スタッフになかなか懐かず、1年がかりでやっと散歩が出来るようになった程でした。
そんな中、いざ訓練となると元野良犬ならではの嗅覚の鋭さを発揮するようになっていきます。

そして、4年後の2014年に初出動の機会を迎えます。普段は人がたくさんいる場所を怖がっていたのに、災害の現場では救助隊員が大勢いる中でも臆することなく、泥だらけになりながら被災者を必死で探し回っている、夢之丞の姿がありました

その後、数々の現場での懸命な活動ぶりが評価され、2015年に日本動物愛護協会から「功労動物賞」を贈られる程の災害救助犬に成長したのでした。

最後に

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今回は捨て犬から「働く犬」になり、大活躍をした犬たちをご紹介しましたが、捨て犬でも飼い犬でも、全ての犬がその子にしかない才能を必ず持っています。人間がその才能を見いだせているかどうかによって、その子の一生は変わってくるのではないかと感じました。

そして、特別な才能があり「働く犬」として活躍出来る犬も素晴らしいですが、特別なことが出来なくても家にいてくれて飼い主を癒やしてくれる普通の家庭犬も、代わりのない、とても尊く大切な存在だと思います。

犬はわたし達人間に多くの幸せを与えてくれる存在です。わたし達も犬から恩恵を受けるだけでなく、より多くの犬たちが幸せになれるように考えていく必要があるのではないでしょうか。

[犬の多頭飼い]知っておきたい多頭飼いのメリット・デメリット

「多頭飼い」とは犬などを2頭以上飼うことを指します。SNSなどでもよく見かけ、楽しそうに遊んでいたり、寄り添って寝ている姿に、憧れる方も多いのではないでしょうか。

今回は、そんな犬の多頭飼いのメリット・デメリットと、新たに2頭目を迎えることになった場合の注意点をご紹介します。

多頭飼いのメリット

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犬同士の相性が良く、仲良く過ごせる場合は、多頭飼いをするメリットがあります。飼い主さん視点、愛犬視点からそれぞれみていきましょう。

飼い主さん視点

  • 1頭飼いでは味わえない、かわいさや楽しさがある
  • 先住犬の新たな一面が見られる可能性がある
  • 留守番時の寂しさが少し減る(複数頭が同じ空間で過ごす場合)
  • 犬同士が上手に遊んでくれると、犬同士で発散してくれる
  • 1頭が亡くなってしまった場合でも、気が少し紛れる可能性がある

愛犬視点

  • 人との生活では得られない刺激が得られる
  • 一緒に遊べると退屈な時間が減る
  • 留守番時の寂しさが少し減る(複数頭が同じ空間で過ごす場合)
  • 犬同士の交流が存分にできる
  • 生活の質が向上する

犬同士がお互いを受け入れ、仲良く過ごせるようになると、愛犬にとってのメリットが多いように感じます。

人との生活だけでは得られない刺激や経験があり、犬としての欲求を満たせる可能性が高く、生活の質が向上するでしょう。

多頭飼いのデメリット

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相性の良し悪し関係なく考えられるデメリットを、飼い主さん視点、愛犬視点でみていきます。

飼い主さん視点

  • 犬にかかる費用が増す(フード、トイレシーツ、医療費、リード、ハーネス、トリミング、トレーニング代等)
  • 毛の量が増えて汚れやすくなる
  • 排泄の処理、散歩時間、お手入れ、トレーニングなど愛犬たちにかける時間が増える
  • それぞれの空間が必要となり、部屋のスペースが取られる
  • 散歩を別々で行く必要がある場合は、犬の数だけ時間がかかる
  • 関係性が落ち着くまでは悩みや心配が増える
  • 相性が良くない場合はすべて別々に行う必要があり、精神的、肉体的負担が増す

愛犬視点

  • 飼い主さんが構ってくれる時間が減る
  • 散歩を複数頭一緒に行く場合は、自分の意思通りに歩ける時間が減る
  • 犬が苦手な場合、ストレスになる
  • 片方の犬が攻撃的な場合、ケガをする可能性がある
  • 関係性が落ち着くまではストレスが増す

仮に犬同士が上手に遊べても、飼い主さんとの時間も必ず必要になるため、基本的には犬にかける時間・お金すべてが犬の飼育頭数分、またはそれ以上になり、負担も多くなります。

犬が苦手な愛犬にとっては、精神的な負担が大きくなるでしょう。

多頭飼いをする前に知っておきたい8つの心構えと注意点

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2頭目を迎えると決める前に、知っていただきたい注意点を紹介します。飼い主さんだけでなく、先住犬、後住犬が皆幸せになれる環境をつくれるかを考えてみてください。

①先住犬は犬が得意?苦手?

必ずしも「犬は犬が好き」というわけではありません。愛犬がお散歩時などに他の犬を避ける、逃げる、恐くて吠えるといった様子が見られる場合は、犬が苦手な可能性が高いです。

後住犬がぐいぐい積極的な子の場合はもちろん、落ち着きのある子でも先住犬へ大きなストレスがかかります

本当に2頭目を迎えることが先住犬にとって幸せか、しっかりと検討する必要があります。

②先住犬と後住犬の距離感を保とう

①に関連しますが、犬への恐怖心から自分を守るために、攻撃行動へ出る可能性もあります。

後住犬がパピーの場合には、力が弱く、大けがをしてしまうかもしれません。保護犬の場合には、お互いに攻撃行動へ出て致命傷を負ってしまうかもしれません。

攻撃行動へ出るということは、恐怖心が限界まで達していることが多いです。そうならないために、距離感をしっかり保つことが大切です。

それぞれの空間を作り、まずはお互いの存在に慣れるところからはじめましょう。後住犬にとっては、おうちに慣れる必要もあり、焦らず、ゆっくりと、2頭のペースで距離を縮めていきましょう。

③留守番時はそれぞれの空間で

留守番の時は同じ空間で過ごし、孤独を感じないようにしてあげることも大切です。ただし、慣れていないうちに人の見えないところで一緒に過ごすのは危険です。

攻撃行動によりケガをしてしまっても、留守番中はすぐに病院に連れていけないため、飼い主さんが帰宅した頃にはすでに手遅れになっているかもしれません。

留守番時に一緒に過ごすのは本当に慣れてからにしましょう。人が見ていないところで一緒に過ごす時間は少しずつ様子を見ながら延ばしていくことをオススメします。

④保護犬の場合はより丁寧で長い時間を

保護犬の中には、過去の経験から環境・人・犬・音などに非常に敏感な子もいます。そのため、ペットショップやブリーダーから迎える場合以上に多くの時間と愛情をかけて、少しずつ、ゆっくりと慣れてもらうことが必要です。

先住犬の存在が慣れの助けになることもあります。保護犬の後住犬の様子も見つつ、うまく先住犬に慣れる時間も作ってあげましょう。

⑤先住犬の遊び相手にならない可能性も

「先住犬の相手をする時間があまりないから、2頭目を迎えたい」という方がたまにいらっしゃいますが、その考えは要注意です。

実際、先住犬と後住犬の関係性に悩む飼い主さんも多くいらっしゃるのも事実です。
万一、相性が悪く遊び相手にならなかった場合、これまで以上に愛犬たちにかける時間を増やさななければなりません

どんな状況になっても、しっかりと2頭分のお世話ができるのかよく考えましょう。

⑥「先住犬はできるのに」は禁物

人同様、犬にも性格・個性・得意・不得意があり、それは犬によって異なります。

「先住犬はできたのに後住犬はできない」「先住犬と(ネガティブな意味で)全然違う」といった見方はオススメしません。それぞれの個性を理解し、受容できる心の余裕や対応が必要です。逆に、先住犬にはない魅力が後住犬にもあるはずです。

⑦犬種の相性はあるか?

個体差ももちろんあります。しかし、個人的な見解にはなりますが、同じ犬種同士の方がうまくいくことが多いように感じます。逆に、洋犬と日本犬などは相性が合わないことが多いという話も聞きます。

もし2頭目をお迎えされる場合には、同じ犬種の方が無難かもしれません。

⑧避妊・去勢は大丈夫?

先住犬と異なる性別の子を迎える場合は、望まない妊娠をしないよう、避妊・去勢手術がまだの場合は、手術をするかの検討も必要です

先住犬の年齢や体調を含めて一度獣医師に相談の上、行うのが良いでしょう。

プロの力を借りることも必要

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犬の数が増えると、それと比例して悩みも増えてきます。

一方が吠えるともう一方も吠えるようになる、マーキングの増加、遊びと喧嘩の境目がわからない、介入すべきか否かなど、最初は悩みや不安が絶えません。

もし、悩んでしまった時はドッグトレーナーに相談してみましょう。飼い主さんが悩み続ける間、犬にはストレスがかかり続けている可能性もあります。

一度相談してみることで対応策を教えてもらえるとともに、犬と飼い主さんの負担も減るはずです。

まとめ

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多頭飼いは1頭よりもさらに楽しい時間がある一方、1頭の時以上の大変さもあります。

愛犬の様子やご家族とよく相談し、どんなことがあっても愛犬を最期まで幸せにする覚悟と責任があるかを改めて考えてみてください。

2頭目をお迎えすることになった場合には、2頭に平等に多くの愛情を注ぎ、素敵な多頭飼い生活を送ってください。

ホワイトハウスに犬と住む「伝統」、バイデン氏が復活へ

アメリカ大統領選挙で民主党のジョー・バイデン氏が当選確実となったことを受け、大統領がホワイトハウスに犬と住む伝統が復活すると見込まれています。
これまで多くの大統領が犬をホワイトハウスで飼っており、近年で犬を飼わなかったのはトランプ氏だけでした。

今回は、ジョー・バイデン氏と愛犬との出会いや、アメリカ大統領が犬を飼う理由のほか、飼い犬が話題になった歴代大統領をご紹介します。

ジョー・バイデンの愛犬はジャーマンシェパード


アメリカ大統領選で当選確実となった民主党のジョー・バイデン前副大統領は、2021年1月の就任時に、愛犬のジャーマンシェパード2匹とともにホワイトハウスに移り住む予定です。

2匹の犬との馴れ初めは?

そのうちの1匹「チャンプ」を飼い始めたのは、バイデン氏が2008年にオバマ元大統領とともに副大統領に当選した時でした。バイデン氏はその時、ジル夫人から「副大統領になったら犬を飼ってもいい」と言われていたと明かしています。

もう1匹の犬「メイジャー」を飼い始めたのは2018年。「チャンプの良い友達となってくれるだろう」と考えたバイデン氏は、同じジャーマンシェパードのメイジャーを東部デラウェア州の動物保護施設から引き取りました。
そして、メイジャーは、ホワイトハウスに住む初めての保護犬となる予定です。

バイデン氏は子供の頃にもジャーマンシェパードを飼っていたそうで、ジャーマンシェパード愛がよっぽど強いことが見受けられますね。

犬を飼うのは米大統領の伝統?

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これまで、アメリカの歴代大統領の多くが犬などのペットをホワイトハウスで飼育してきました。
大統領の妻を「ファースト・レディ」と呼ぶのにちなんで、大統領の犬は「ファースト・ドッグ」と呼ばれ、人々に親しまれてきました。

近年では大統領が犬を飼うのは伝統となりつつあり、過去100年で犬を飼わなかった大統領はドナルド・トランプ氏ただ一人

もちろん、犬を飼わなければならないという決まりはありませんが、バイデン氏が当選したことで「ホワイトハウスにファーストドッグが戻ってくる」と、歴代大統領が引き継いできた伝統が復活することに称賛の声が寄せられています。

バイデン氏も大統領選で犬好きにアピール

実際にバイデン氏も、大統領選に際して自身のインスタグラムに”Let’s put a dog back in the White House!(ホワイトハウスに犬を戻そう!)”と投稿をするなど、積極的に犬好きにアピールを行っています。

単に犬をホワイトハウスに戻すという意味だけでなく、トランプ氏が破った伝統を再び復活させる、つまり、トランプ氏が壊してきたものをバイデン氏が「再生」させるという意味も、もしかしたら込められているのかもしれません。

大統領が犬を飼う理由

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では、ファースト・ドッグたちは大統領のもとでどのような役割を果たしてきたのでしょうか。

そもそもアメリカ人は犬を飼う人が多い

American Pet Product Associationの調査によると、アメリカでは全世帯の約50%が犬を飼っているそうです。
日本で犬を飼っている世帯は約12%なので、その4倍ほどです。

アメリカでは犬を飼う文化が浸透しているため、就任前から犬を飼っている大統領や、犬が好きな大統領がそもそも多いことも影響しているでしょう。

ストレスの多い大統領には癒しが必要

犬には、人の心を癒して落ち着かせる力があります。

公務で何かとストレスがたまりやすい大統領の心を癒す存在として、ファースト・ドッグは大きな力になってきました。

親しみやすいイメージを作る

先ほどもお伝えした通り、アメリカには犬好きの人が多くいます。ファースト・ドッグは、そんな犬好きの国民に大統領の親しみやすさをアピールする「イメージメーカー」としての役割も果たしています。
ホワイトハウスに招かれた人々とも、犬がいることで和やかなコミュニケーションをとりやすくなります。

ここからは、歴代大統領の中でも特にファースト・ドッグが注目された大統領とその逸話をご紹介します。

フランクリン・ルーズベルト元大統領の「ファラ・スピーチ」

第32代大統領、フランクリン・ルーズベルト氏は、スコティッシュテリアの「ファラ」を飼っていました。ファラとルーズベルト氏は非常に深い絆で結ばれており、ルーズベルト氏が公務で各地を訪れる際には「旅のお供」としてファラをよく同行させていたといいます。

1944年の大統領選挙の際、共和党はファラの話題を持ち出してルーズベルト氏を非難しました。その内容は、ルーズベルト氏がアリューシャン列島にある基地を視察した際にファラを置き忘れたことに気づき、2,000万ドルの費用を投じて駆逐艦に迎えに行かせたという、全くのでたらめでした。

愛犬に関する非難を受けたルーズベルト氏は、次のような演説を行いました。

「共和党の指導者たちはこれまで、私や妻、息子たちを非難してきたが、それだけでは飽き足らず、今度は小さな私の愛犬、ファラまでも攻撃の対象に加えたようだ。私と家族は非難されても構わない。しかし、ファラは憤慨するだろう。ファラはスコットランド生まれで、それを誇りに思っている。共和党のフィクション・ライターが、そのようなでっちあげを流していると聞けば、ファラのスコットランド魂は激憤するだろう。私自身の非難には慣れているが、ファラの非難に関しては対抗する権利がある。」(一部中略)

共和党のでたらめを逆手にとって笑いを取ったルーズベルト氏は見事、大統領4選というアメリカ史上唯一の偉業を成し遂げました。

この演説は「ファラ演説」「ファラ・スピーチ」と呼ばれ、後世にも語り継がれる有名な演説となりました。

ジョージ・W・ブッシュ元大統領の愛犬ショートフィルム

第43代大統領、ジョージ・W・ブッシュ氏は、歴代大統領の中でも特にユーモア溢れる大統領として知られ、度々ジョークや迷言を言っては人々を笑わせてきました。

そんなブッシュ氏がホワイトハウスで飼っていたのは、スコティッシュテリアの「バーニー」と「ミス・ビーズリー」。大統領就任中に配信した、愛犬たちのユーモラスなショートフィルムが話題を呼びました。

中でも「クリスマス編」は、クリスマスシーズンのホワイトハウス内の様子がよくわかる貴重な動画で、愛犬たちの熱演(?)も見応えのあるものに仕上がっています。

まとめ

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今回は、アメリカ大統領選挙の投票結果を受けて、ホワイトハウスで犬を飼う伝統が復活すると、支持者たちから期待の声が上がっていることをお伝えしました。

アメリカでは大統領が犬を飼うことは慣例となっており、これまでもファースト・ドッグたちは大統領や多くの国民に笑顔を届けてきましたが、ジョー・バイデン氏とその愛犬によって、初めて保護犬がホワイトハウスに住むという新たな歴史も生まれようとしています。