日本固有の猫?対馬と西表島に生息する2種類のヤマネコをご紹介!
「野生の猫」と聞くと、どんな猫を想像しますか?ライオンやトラのようなネコ科の大型動物を思い浮かべるでしょうか。もしかしたら野良猫のことを想像する人もいるかもしれません。
日本においては、ライオンなどのネコ科の大型動物は野生に生息しておらず、ネコ科の動物といえば私達の身近にいるイエネコが主流です。しかし、日本でも限られた場所には野生の猫が存在しています。
そこで今回は、日本に生息する野生の猫ヤマネコについて解説していきます。
イエネコとヤマネコは違う生き物
イエネコもヤマネコも似たような見た目をしていますが、生物学的には異なる種として扱われます。これは、イエネコの祖先は砂漠に生息していたリビアヤマネコであるのに対し、ヤマネコはベンガルヤマネコなどを祖先にもつためです。
イエネコは人間の手によって本来の生息地から連れてこられた外来種であり、世界の「侵略的外来種ワースト100」にも選ばれています。一方で、日本にはツシマヤマネコとイリオモテヤマネコの2種類のヤマネコが生息していますが、これらは日本の在来種として扱われています。
また、性格にも違いがあり、イエネコは人に懐き、スキンシップを取ったり甘えたりすることもありますが、ヤマネコは警戒心が強く、人に懐くことはほとんどありません。
ツシマヤマネコとは
ツシマヤマネコは、長崎県北部に位置する対馬(つしま)のみに生息する日本固有のヤマネコです。島の住民からは「トラヤマ」などと呼ばれています。
ツシマヤマネコの歴史
ツシマヤマネコの記載があるもっとも古い文献は江戸時代に書かれたものだと考えられ、「山ねこ」と記されていました。明治の末頃には生息数も多く、毛皮の取引や食用にしていたという話も残っていますが、乱獲や外から連れてこられた猟犬の影響で徐々に個体数が減っていきました。
1971年に国の天然記念物に、1994年には種の保存法に基づき国内希少野生動植物種に指定されました。また、環境省のレッドリストでは、もっとも絶滅の危険性が高い「絶滅危惧ⅠA類」に指定されています。
ツシマヤマネコの特徴
体重は3〜5kg、体長は70〜80cm程度と、イエネコと同じくらいです。
耳の後ろの白い斑点が特徴で、胴長短足で、太くて長い尻尾をもちます。
性格は個体差がありますが、警戒心が強く、凶暴な一面もあります。基本的には日没から明け方にかけて活動しますが、ひと気のない場所であれば日中でも顔を見せることもあります。
ツシマヤマネコの現状
1960年代に行われた調査では、推定生息数が250〜300頭と報告されていましたが、生息に適した環境の減少や交通事故、感染症、犬による咬傷などで生息数が減少しており、環境省によると現在は100頭弱と推定されています。
ツシマヤマネコに会いに行こう!
飼育下繁殖の実施や飼育分散を目的に、いくつかの動物園でツシマヤマネコが飼育されています。時期によっては非公開になっている場合もありますので、事前によく調べてから行くようにしましょう。
- 那須どうぶつ王国(栃木県)
- 井の頭自然文化園(東京都武蔵野市)
- よこはま動物園ズーラシア(神奈川県横浜市)
- 富山市ファミリーパーク(富山県富山市)
- 東山動植物園(愛知県名古屋市)
- 京都市動物園(京都府京都市)
- 福岡市動物園(福岡県福岡市)
- 九十九島動植物園(長崎県佐世保市)
- 対馬野生生物保護センター(長崎県対馬市)
- ツシマヤマネコ野生順化ステーション(長崎県対馬市)
環境省ではツシマヤマネコの保護を目的に、飼育下による繁殖に取り組んでいます。
令和4年-5年ツシマヤマネコ飼育下繁殖計画の決定について
https://kyushu.env.go.jp/press_00018.html
イリオモテヤマネコとは
イリオモテヤマネコは、沖縄県の八重山列島に位置する西表島(いりおもてじま)のみに生息する日本固有のヤマネコです。
イリオモテヤマネコの歴史
西表島には以前から野生のネコがいることが知られていましたが、飼い猫が野生化したものだと考えられていました。野生のネコの噂を聞きつけた動物作家が他の研究者らと協力して調査した結果、1965年にイエネコとは異なる種であることが判明し、その発見は全国的に知られるようになりました。
1972年に国の天然記念物に、1977年には特別天然記念物に指定されました。また、ツシマヤマネコと同様に環境省のレッドリストにおいて、もっとも絶滅の危険性が高い「絶滅危惧ⅠA類」に指定されています。
イリオモテヤマネコの特徴
体重は3〜5kg、体長は50〜60cm程度です。ツシマヤマネコと同じく耳の後ろに白い斑点があり、胴長短足で、太くて長い尻尾をもちます。また、目の周りには白い模様があります。
イリオモテヤマネコは木登りが得意で、水の中に潜ってエサを捕ることもあります。また、西表島にはイリオモテヤマネコと競合するような肉食哺乳類が生息しておらず、居住エリアやエサなどの棲み分けが必要ないため、カエルや昆虫、カニなどさまざまな動物を捕食します。
イリオモテヤマネコの現状
1974年以降、10年おきを目処に生息数の調査が行われており、現在は100頭ほどが生息していると推測されています。生息数は減少傾向にあり、その要因としては、交通事故の増加や好適な生息環境の減少などが考えられます。そのため、西表野生生物保護センターのホームページでは、運転注意マップや連続無事故日数を掲示して注意喚起を行っています。
さらに、西表島は2021年に世界自然遺産に登録されました。観光客の増加も見込まれるため、どのように自然を守りつつ産業を発展させていくのかが課題となっています。
会いに行ける動物園
ツシマヤマネコとは異なり、イリオモテヤマネコの生態を展示している動物園はありません。西表島でも生体を展示している施設はなく、「運が良ければ道端で出会える可能性がある」程度です。
まとめ
日本固有の野生猫であるツシマヤマネコとイリオモテヤマネコは、絶滅の危機に直面しています。
私たちの普段の生活にとってはあまり影響がないと考えるかもしれませんが、種の絶滅により他のたくさんの生態系に影響を与えることは間違いありません。
まずは、絶滅しかけている動物が身近にいること、それらを必死で守っている人たちがいることを知り、広めていくことから始めてみてはいかがでしょうか。
ペットを飼っているなら知っておきたい!保健所と動物愛護センターの違いって?
迷子や負傷中の犬猫を保護した後、飼い主が見つからなかった場合、「保健所」や「動物愛護センター」に収容されるというのは、一般に広く知られています。
しかし、保健所と動物愛護センターは、何が違うのかはっきりとは知らないな…という方は意外と多いのではないでしょうか?
今回は、それぞれの施設のお仕事の違いと、どのように収容管理されるのか、詳しく見ていきたいと思います。
保健所とは
保健所は、厚生労働省管轄の施設で、主に「衛生」や「健康」に関わるお仕事をしています。
業務の内容をより詳しく分類すると、食品衛生、環境衛生、獣医衛生、健康管理、感染症予防などがあります。ここに書き切れないほど多岐にわたるお仕事があり、実はどれもわたしたちの身近な生活に関わっています。
飼い主のいない動物や、怪我をした動物の引き取りは、全体の業務の一部分で行われています。
場所によっては、収容を行なっているところもあります。
動物に関する業務は行わないところも?
現在、保健所の動物保護に関する業務は動物愛護センターに移行しつつあるようで、地域によっては各施設の仕事の分担が変わってきています。
東京都のように、保健所は動物の保護に関する業務を一切行わず、次に説明する「動物愛護センター」にお仕事を移行しているところもあるようです。
動物愛護センターとは
動物愛護センターとは、保健所と同じく厚生労働省の管轄で、各都道府県または中核市・政令市に設置されている施設です。
動物愛護センターのお仕事は、センターによって違いはありますが、大きく分けると主に下記の事業に分けられます。
- 動物保護事業
- 動物愛護普及事業
- 動物取扱対策事業
- 動物由来または人獣共通感染症の予防や調査をする事業
(参考:東京都動物愛護相談センター、神奈川県動物保護センター、埼玉県動物指導センターの事業概要より)
一般的によく知られているのは、「動物保護事業」の部分で、飼い主不明の動物の収容・管理・返還・譲渡・処分などが挙げられます。
動物の収容・管理だけではない
上記に4つあげた通り、動物の収容や管理だけではなく、飼い主に向けた講習会・しつけ教室や、事業者に向けた動物取扱の指導や監視、感染症の予防対策なども行なっています。
また、一般的には「動物愛護センター」としてひとまとめに呼ばれることが多いですが、実際には都道府県によって「動物保護センター」「動物指導センター」など言い回しは色々あります。
収容されてからのこと
犬猫が実際に保護されてから飼い主や引き取り手が見つかるまで、どのように収容されるのか、収容情報の確認方法などを3つの動物愛護センターを例に見ていきます。(2018年10月9日現在の各施設のホームページの情報を参考)
東京都動物愛護相談センター
飼い主が見つかるまで7日間は収容管理され、「収容動物情報」に掲載されます。
負傷している場合はこの7日間のうちに治療を施されます。
神奈川県動物保護センター
犬の場合、必ず5日間は飼養管理されます。(猫はホームページ上に明記無し)
その後飼い主が見つからない場合は、問題行動や重篤な病気などがなければ、可能な限り長く収容し、ボランティア団体などに譲渡されることもあります。
埼玉県動物指導センター
猫の場合、収容から3日間公示・インターネットに掲載されます。(犬はホームページ上に明記なし)
犬の捕獲・引き取り・返還業務は原則センターではなく保健所の役割となっています。
実際の収容動物情報を見てみると、犬・猫ともに実質7日間は収容されているようです。
犬猫を飼う人なら、他人事ではないかも
自分の飼っている愛犬や愛猫にとっても、他人事ではありません!
室内飼育で十分に気をつけていても、不意に脱走してしまい、居場所がわからなくなってしまう可能性もありますよね。
もちろん、そんなことが起きればすぐにでも行動する飼い主さんばかりだと思います。
万が一のことが起こった時に、愛犬や愛猫はどこでどのように保護される可能性があるのか?ということを具体的に知っておくことは、少しでも早く探し出すための手がかりになるかもしれません。
そのような時に備え、マイクロチップや迷子札を付けておくなど、今のうちに対策をしておく事が望ましいでしょう。
最後に
筆者自身も調べ始めてから、改めて保健所と動物愛護センターのお仕事の範囲の違いに気づきました。
筆者は猫を飼っているのですが、今まで飼い主として保健所やセンターを利用したことがありません。
猫飼いさんの場合は、迷子になったときや非常時でなければ利用する機会がなかなかないのかもしれません。
わんちゃんを飼っている人であれば、畜犬登録や予防注射などが必要なため、飼い主として保健所や愛護センターを利用する機会がもしかしたら猫飼いさんよりも多いのかもしれないなぁと思いました。
飼い主さんだけでなく、これから飼おうと思っている方にも、飼っていない方にも、ぜひ知っていてもらえたらと思います。
「ネコヨガ」創始者のお一人、池迫美香先生にインタビュー!
日本でネコヨガを始めた、日本ドッグヨーガ普及協会ネコ部の池迫先生とお会いすることが出来、私達シェリー編集部は、ネコヨガを実際に体験しました。
第二回目は、日本におけるネコヨガの創始者である池迫先生の人物像に迫りたいと思います。池迫先生は、どうしてネコヨガを考案され、始めようと考えられたのか?そして、動物愛護活動に対する想いを聞いてきました。
インタビュー
猫好きもヨガ好きも
他にも、猫と暮らしたいけれど事情により今は暮らせない方や、愛猫とお別れをしてしまい、まだ一緒に暮らす気持ちにはなれないけれど、猫とは触れ合いたいという方、そして猫を迎え入れようと考えている方、他にも様々な方がいらっしゃいます。
一人暮らしで飼うのが難しかったり、ペット不可の賃貸で暮らしていたり、猫が苦手な親と同居していたり…。本当に様々な境遇の方たちがいます。でも、無責任に飼うより、飼わないという勇気ある選択をし、ネコヨガを通じて保護猫さんたちを支援してくださったり、ネコヨガを応援してくださる方達ばかりですので、とても感謝しています。
幅広い年代が集まる
ニャンコ先生から学ぶ
身体は魂の乗り物という考え方がヨガにはあるのですが、乗り物を自分で痛めないようにしようってことなんです。なので、あくまで無理しないということが大事なんです。そういうのって、猫はよく知っていますよね。本当に上手。ニャンコ先生ですね(笑)
「私がなんとかしなくちゃ」
その時「なんとかしなきゃ」という想いが溢れ、色々と現状について調べるようになりました。どうしたら良いのだろうと模索しました。それがきっかけですね。
そこではワンラブアクションという考え方を進めていて、アクションするということに重きを置いていたんです。それで、「伝えたい」「どうしたら保護猫の存在を知ってもらえるだろう?」と考え、自分がどう行動するか、何をすれば良いかをずっと考えていました。そして、ここまできたという感じです。
実際には、自分が幸せな気分をもらったり、猫たちからいろんな知恵をもらっています。「のび猫ストレッチ」もそうです。猫たちが先生なんです。そして、猫たちをきっかけに生徒さんも来てくれるんですから、本当に感謝ですね。猫さまさま、本当に招き猫ですね(笑)
猫になりきるということ
猫を飼うようになり、そして猫の保護活動に目を向ける中で、「私の好きで得意なヨガと、猫ちゃんを掛け合わせられないかな?」と思って。日本ドッグヨーガ普及協会代表の大沼さんに「猫でもできる?」と聞いてみたところ、「できる」とおっしゃったので、それからネコヨガをやり始めました。
そんな時に、現代書林さんから「のび猫ストレッチ」という本の出版依頼が来て。掲載する猫のポーズを、大沼さんと二人で本格的に考案し、そのあとでネコヨガの方にも取り入れていきました。
私たちは、猫になりきることで、猫の考えを分かろうとするし、理解しようとするんです。他者の考えを分かろうとすることができます。猫ちゃんから、多くのヒントをもらいました。
全国に広まって欲しい
ネコヨガをすることによって、猫ちゃんやヨガから色んな気づきをもらうことができます。ヨガをすると、心に余裕ができて、自分にも他の人にも優しくなって。そして、動物にも優しくなれると思うんです。みんなの意識が変わってくれたらいいなぁって思います。
なかなか難しいですけれど、やらないことには始まらないですからね。猫ヨガを広めたいということだけではなくて、地球全てが良くなるように、優しい心が全国に広がってほしいなぁと思いますね。
むすびに
今回、ネコヨガを体験した後に池迫先生から貴重なお話をたくさん伺うことができました。
「一緒にヨガをする」という単純な話ではなく、保護猫の保護活動や動物愛護活動として、熱い想いを持ってネコヨガを広めていらっしゃる池迫先生。この素敵な活動が、全国に広まり、多くの人たちが優しい心で満たされる社会にしていきたいですよね。
今回取材を引き受けてくださった池迫先生を始め、取材場所の提供を頂きましたネコリパブリック池袋店の皆様、そしてネコヨガ中に私たちが写真を撮ることを快諾してくださったネコヨガ参加者の皆様、ご協力ありがとうございました!
- 日本ドッグヨーガ普及協会
- http://dogyoga-wan.com/
- 日本ドッグヨーガ普及協会ネコ部
- https://www.facebook.com/nekoyoga/
- 日本ドッグヨーガ普及協会ネコ部ブログ
- https://ameblo.jp/nyankoyoga/
- ネコヨガインストラクター養成講座生徒募集中!
- https://ameblo.jp/nyankoyoga/entry-12383690078.html
- ネコリパブリック東京池袋店
- http://www.neco-republic.jp/
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保護猫の支援をしながら自分もキレイになれる「ネコヨガ」ってなに?
ネコヨガの創始者である、日本ドッグヨーガ普及協会ネコ部の池迫先生とお会いすることになり、私達シェリー編集部は、ネコヨガを体験してきました!
第一回目は、以下の疑問を解決しながら、実際にネコヨガ体験をしたシェリー編集部のメンバーが、ネコヨガを詳しくレポートします。
- ネコヨガとは何か?
- どこで行われているのか?
- どんな良い事があるのか?
場所は、東京都池袋のネコリパブリック東京池袋店さんで行われたイベントに参加してきました。
ネコヨガってなに?
猫のいる空間でやるヨガ
ネコヨガとは、「猫とヨガをすること」です。
これは、猫にヨガをさせるということではなく、猫のいる空間で、私達人間がヨガをするというものです。人間たちがヨガをしていると、猫たちが可愛い邪魔をしてきたり、身体に乗ってきたりします。
そういった猫ちゃんとの関わりも楽しみながら、ヨガをしていきます。
本格的なヨガ
ヨガのインストラクターの資格を持った方が、本格的なヨガを教えてくれます。ネコヨガというと、普通のヨガとは違い、少し変わった事をするのかな?と思われる方もいるそうですが、そんなことはありません。中身は本格的なヨガです。
そして、ヨガの中には、猫の動きからヒントを得たポーズも織り込まれています。猫の軽やかな心やしなやかな動きをイメージし、猫のようにヨガをすることで、今までとは違った視点でのヨガをすることもできます。
インストラクターが丁寧に指導してくれますので、初心者の方でも、ヨガを今までやってきた人でも、楽しく濃いヨガをすることができます。実際、私達も含め、今回も始めてという方がいらっしゃいました。
プログラム内容
はじめに猫ちゃんたちと仲良く戯れる時間があります。猫好きにはたまらない時間ですね。その後、70分間のヨガタイムです。猫たちと楽しみながら、しっかりヨガを行っていきます。
ネコヨガの終了後、30分ほどは猫たちとゆったり自由な時間を過ごすことができます。今回は、保護猫カフェでの開催でしたので、好きなドリンクを1本選び、少し渇いた喉を潤しながら、猫たちと楽しい時間を過ごしました。
他の参加者さんや、インストラクターの方とも交流をすることができ、新たな人の輪も作ることができます。何より、猫好きという共通点があるので、すぐに仲良くなれるのが良いですね。
そして、なんと!今回は、ネコヨガのインストラクターのお勉強をされている方が参加していました!猫達の事を想い、そして私たち自身の体の事を考え、将来のネコヨガについて熱く語られていたのが印象的でした。ネコヨガインストラクターの養成は2017年から始まったそうですが、2018年度も秋頃に開講が予定されています。同じ志を持つ仲間を現在募集中とのこと。
ネコヨガインストラクター養成講座生徒募集中!
https://ameblo.jp/nyankoyoga/entry-12383690078.html
ネコヨガ創始者のお一人
ネコヨガは、日本ドッグヨーガ普及協会代表の大沼さんと、日本ドッグヨーガ協会ネコ部部長である池迫さんによって始められました。そして、2014年2月22日に日本ドッグヨーガ協会ネコ部が立ち上がることとなりました。今では、TVやラジオ等、多数のメディアから取材が来るまでに発展しています。
今回、ネコヨガ創始者のお一人である、池迫先生にインタビューをすることが出来ました。
池迫さんは、猫の殺処分のTV番組を見たことがきっかけで、「私が何かしなくてはいけない」と感じ、そこから保護活動等の様々な活動を行ってきています。保護猫の支援になるこの活動に対し、とても熱い想いを持っていらっしゃる素敵な女性です。(詳しくは、後編記事をご覧ください。)
ネコヨガの当初は、ネコと一緒の空間でヨガをするというものでした。その後、「のび猫ストレッチ」の出版もあり、猫のポーズを考案。現在は、猫からヒントを得たポーズがたくさんあり、猫のしなやかさをイメージしながら、猫とともにヨガを行っています。
ネコヨガはどこで行われているの?
ネコヨガは現在、東京と神奈川の保護猫カフェを中心に開催されています。開催場所もどんどん増えており、将来的には全国に広がっていく予定です。2018年6月現在、ネコヨガを行っている場所は、以下の保護猫カフェです(順不同)。
東京
- 保護猫カフェたまゆら(※)
- Cat’s Meow Books(※)
- ネコリパブリック 東京お茶の水店
- ネコリパブリック 東京池袋店
- ネコリパブリック 東京中野店
- Miagolare
- えこねこ
- 猫縁
- にゃんくる蒲田店
神奈川
どうやって予約・申し込みをするの?
基本的には、こちらの予約システムから申し込みをすることができます。なお、上記開催場所のうち、(※)が付いているものについては、メールでの申し込みになっていますので、ご注意願います。
メールでのお申し込み
nyankoyoga@yahoo.co.jp
定期開催の場所もありますが、不定期で催されることもあります。日本ドッグヨーガ普及協会ネコ部がお届けする公式ブログにも、ヨガの開催日時や場所が掲載されていますので、こまめにチェックすることをオススメします。
日本ドッグヨーガ普及協会ネコ部事務局予約システム
https://www.reservestock.jp/page/event_calendar/18911
ネコヨガに参加するメリット
自分自身がキレイになる
ネコヨガに参加することで、心も体もキレイになることができます。ヨガのインストラクターの資格をもつ方が、丁寧に指導してくれますので、初心者でも安心です。そして、ヨガの動きはもちろんのこと、ヨガの考えや思想も学ぶことができます。
猫にも自分にも周りにも優しくなることができ、自分の健康面へも効果抜群です。
保護猫の支援になる
ネコヨガの収益の一部は、猫の保護活動へ使われます。
自分も健康になりながら、それが保護猫たちへの支援に繋がるなんて、一石二鳥ですよね。
保護猫の認識が広まる
ネコヨガが広まることで、保護猫たちの存在を日本中に知らせることができます。それは、ネコヨガが広まると同時に、ネコヨガの思い(保護猫たちを助けたい)も広まるからです。
ネコヨガは保護猫カフェを中心に開催しています。保護猫カフェに訪れてもらうことも、保護ネコの存在を知ってもらう一助になります。
ネコヨガが広まることで、保護猫の救いの輪が広がるのです。
実際にやってみて
最初は「ヨガってなんか敷居が高そうだなあ…。」なんて思っていたのですが、そんなことはなく、初めてでもリラックスして体験することができました。
ネコのように伸び伸びとリラックスできるようなプログラムが組まれているので、私のように体の硬い人でも(ほぼ)難なくこなすことができました。
また、自分のためにヨガをすることが、結果的に保護ネコたちの支援につながるという意味でも、とても良い経験をすることが出来ました。気軽に参加できるので、心も体も癒されたい人には是非おすすめです!
「猫のいる空間でヨガをする」というだけのものではない、ネコヨガ。是非みなさんも、参加してみてはいかがですか?
猫飼いさんライフハック!お家のメンテナンスに便利なグッズ7選
筆者は実家で猫を飼い始めて、4年ほど経ちました。家にいる時、なんだか家の中があちこちボロボロ…と、ふと感じるような状態です。猫を飼うのは家族全員始めてだったので、飼うにあたって最低限のアイテムは揃えたものの、トラブル対策が甘かったのですね。
今回は、自身のそんな経験も踏まえて、猫飼いさんのお家メンテナンスという面に絞り、便利なグッズを7つ紹介していきたいと思います。
既に傷ついてしまった箇所の補修に
対処が遅れて既にボロボロ!という方に、次の張り替えや買い替えまでの応急処置に最適なグッズを2つ紹介します。
小さな穴に合わせて補修「網戸補修シート」
猫が網戸に爪をひっかけて登ったりして、破れてしまったところはありませんか?
網戸補修シートは、まだ張り替えれるほどじゃないけれど、応急処置として小さな範囲の破れや穴を塞ぎたいときに使えます。
貼るだけで大丈夫?と最初は心配ですが、粘着が割としっかりしているので、それほど気にすることもないようです。
定番!障子紙補修シール
定番中の定番、障子紙補修シール。桜のシルエットが可愛く、糊付けが不要です。さらに切り抜きなしのシールも入っているので、アレンジして別の形に切り抜くこともできます。
今綺麗な状態を保ちたい、トラブル予防に
猫を飼い始める前や、障子を張り替えるタイミングなど、これからなるべく綺麗な状態で長持ちさせるために役立ちそうなものをピックアップしてみました。
破れない障子紙!?プラスチック障子
破れない障子…そんな猫飼いさんにとっては夢のような商品が、このプラスチック障子紙です。
薄いプラスチックのシートを紙で挟む構造になっており、見た目には普通の障子と変わらず、風情を失うこともありません。
接着は両面テープ式、アイロン式などがありますが、どちらも貼り付けるときに普通の障子紙を貼るのとは違ったコツがいるようです。
障子に窓ガラスシートで、ガラス窓風アレンジ
障子紙の代わりに窓ガラスシート(フィルム)を貼るのも良いでしょう。
タイル模様入りのものや曇りガラス風のものから、しっかりと色がついていてあまり透けないものまであります。
もちろん紙より破れにくいし、部屋のインテリアとしても映えますね。シートの裏紙を剥がさずに使用するのがポイントです。
貼り方はこちらのリンク先で紹介されています。
http://shibu-kawa.jp/feature/f000052.html
壁対策も!爪とぎ対策「ペット壁保護シート」
爪とぎで壁が傷つくのを防ぐペット壁保護シート。
元の壁紙ともマッチしやすいつや消しの半透明タイプです。あまり光沢がない分、「ここだけいかにも貼ってます」という感じを軽減してくれます。
粘着の弱いもの、貼ってはがせるタイプであれば、賃貸物件にも向いているアイテムです。
床対策の記事はこちら。
ニオイのトラブルに!役立つ小物3アイテム
部屋がどことなく臭うのは、飼い猫のトイレ周りが原因かもしれません。ここでは、トイレのニオイに役立つ小物を3点、ご紹介します。
密閉ゴミ箱・消臭袋ダブル対策
猫の排泄物のゴミ、どうやってまとめていますか?
猫の排泄物は独特の強烈なニオイがあります。「徹底的にニオイを断ちたい!」という方には密閉ゴミ箱・消臭袋のダブル対策がおすすめです。
ゴミ箱選びのポイントは、蓋つきで、密閉性が高いこと。上に紹介したゴミ箱は、蓋のフチの部分にゴムパッキンが付いているため、より隙間なくピッタリ閉まるようになっています。
消臭袋は一回の掃除ごとに一袋では消費量が激しいので、クリップイットで一旦止めておくなどして有効活用すると良いかもしれません。
トイレ周りのお掃除には除菌も兼ねた消臭剤で!
飼い猫の粗相のお掃除には、ペット消臭剤・除菌剤カンファペットがおすすめです。
ペットが舐めても無害な成分で作られており、消臭剤にも除菌剤にもなります。部屋全体の気になるニオイには、脱臭機もおすすめです。
諦めないで!猫のいる生活をもっと快適に
「猫と暮らす」って、食事やトイレなど基本的なお世話以外にも、気にしなければいけないことが案外あるものです。
猫との生活の中で、お互いに嫌な思いをしないよう飼い主自身で工夫していくことが、猫と心地よく生活するための秘訣かもしれません。
お家の中で気になるところがあったら、ぜひ試してみてください。
保護した野良猫の里親探し。里親募集のルート4つ
野良猫を保護したのはいいけれど、さまざまな事情を考慮した結果やっぱり飼えない…というとき。
保健所や動物愛護センターへ届ける前に、どうにか里親を見つけてあげたいですよね。そういった施設まで届けてしまうと、その後は引き取る人を見つけるのは難しいのです。
自分が飼えないからといっても、諦めないでください。初めての方は不安もあると思いますが、まずは行動してみましょう!
野良猫を保護する前に
まず、野良猫を保護する前によく考えてほしいことがあります。
例えば、家の付近や、敷地内で野良猫が怪我を負って動けない猫を発見した場合は、悩んでいるうちに悲しい結果になってしまうことがあります。こういった場合は、一時的にでも保護できればそれが良いかもしれません。
しかし、ただ「可愛いから」「飼うつもりはないけど懐いてほしいから」などの理由だけで、野良猫を餌付けしたり気まぐれに家の中に入れたりすることは望ましくありません。
いざ野良猫に何かあったとき飼える余裕はあるのか、適切な飼育条件を満たしているのか、最期まで世話をする覚悟があるのか、野良猫と仲良くなる前に今一度確認してみてください。
野良猫を保護したら、病院に行った方がいい?どこの機関に連絡するべき?と迷っている方は以下の記事が参考になります。
里親の条件って?
早く里親を見つけたいからといって、申し出があった人に無条件で保護した猫を引き渡すのは良くありません。以下の項目は、いくつかの民間保護猫団体で、共通した譲渡の際の必須条件としてあげられている項目です。
個人間でやりとりする場合、ここまで厳密にとり決めるのは難しいかもしれませんが、ぜひ参考にしてみてください。ここで一定のハードルを設けることは、保護した猫が今後幸せに暮らせるようにするために必要なことでもあるのです。
- 必要以上に繁殖させないため避妊手術を受けさせる
- 飼育できる環境(ペット可物件)に住んでいる
- 飼育について同居する家族の同意を得ている
- 完全室内飼育ができる
- 18歳(または20歳)以上で経済能力がある
- 60歳以上の方は相談(万が一飼育できなくなった時に代理で飼ってくれる人がいる場合は可など)
- 6歳以下の子どもがいる家庭は相談(猫と子どもが触れ合う際、保護者が常時監督可能な場合は可など)
- 適切な飼育と健康管理が可能である…etc
費用のこと
これらと合わせて、悩ましいのが費用負担のこと。手術や病気の治療費用などをどこまでこちらが持つか、里親さんとよく相談して気持ちよく譲渡ができるといいですね。
自分でどこまでの条件なら飲めるのか、明確に線引きしておくと、やりとりの際に悩みすぎることが少なくなるかもしれません。
里親探しのルート4つ
里親を募集するにあたって、何を足がかりにすればいいのか?自分に合ったやり方でストレスなく探せると良いですよね。
以下、おすすめしたい順番で4つ紹介していきます。
1.まず知人・友人関係で探す
突然貼り紙などで募集しても良いと思いますが、まずは身近な友人・知人、身近な人に引き取り手がいないか確認してみると良いと思います。
何かあったときにもお互いに協力しあえるし、保護した野良猫のその後の近況なども共有しやすいからです。また、ある程度信頼関係も築けているところからのスタートですので、引渡し後の諸々の心配も少なくなるでしょう。
とは言っても、知り合いだからと言って条件を甘くしすぎることのないよう注意が必要です。保護した猫にとって、その知人や友人に育ててもらうことが最善の選択かどうかを考えることが最も大事です。
2.里親募集掲示板を利用する
里親掲示板というのはご存知でしょうか?猫をペットショップでしか買ったことがない人にはあまり馴染みのないものかもしれません。
個人の保護した猫の里親募集を掲載し、保護猫を家族に迎えたいという里親希望の方に繋いでくれる場所です。各掲示板によって利用規約が違ってきますので、掲載依頼前に必ずよく確認してから利用してください。
里親さんとは個人対個人でやりとりすることになるため、掲示板が担うのは、あくまで中継所としての役割までです。
ペットの里親募集情報 :: ペットのおうち【月間利用者150万人!】
http://www.pet-home.jp/all/
犬、猫、里親さがし「いつでも里親募集中」~ペットショップ保健所へ行く前に~
https://www.satoya-boshu.net/
ペットの命|可愛い犬・猫の里親募集&迷子情報サイト
https://satooya.wancat.info/
猫の里親募集|ジモティー
https://jmty.jp/all/pet-cat
3.動物病院、地域のお店に貼り紙
ちょっとアナログな方法ですが、貼り紙もおすすめです。
まずは動物病院。保護した野良猫を初診に連れていったときなどに、掲載をしてもらえそうか確認しておくとスムーズですね。動物病院は、様々な団体や事業者とのハブの役割も果たしてくれます。お付き合いのある団体さんがいないか聞いてみることも有効かもしれません。
あとは、地域密着型の個人経営のお店などで貼り出してくれているところもあります。もし行きつけのお店があったら、依頼してみてもいいと思います。思わぬところでご縁が繋がるかもしれません。
載せる連絡先はマメにチェックできるものがベストですが、不特定多数の目に触れるため、少し注意が必要です。メールアドレスを使うか、電話番号を載せる場合は、050Plus等を使って、別に使い捨てができる電話番号を用意したほうが無難かもしれません。
4.SNSで募集する
最近、よく見かけるようになったSNSでの里親募集。
場合によっては多くの人に瞬く間に拡散されるため、そのぶん効果もありそうですね。気をつけたいのは、申し出てくれた人とのやりとり。SNSの場合、気軽に募集ができるため、検討や先方の身分確認が甘く、連絡が途絶えるなどのトラブルには遭うことも考えられます。
もし、SNS経由で申し出があったら、メールアドレスや電話番号等、別の信頼できる連絡手段を教えてもらい、SNSから移行してやりとりするのが良いでしょう。
番外:飼育環境を整えるため一時的に預かってもらう
いずれ飼うつもりではあるが、今は事情があってできないという場合、一時的に期限を決めて預かってもらうのもいいかもしれません。
選択肢としては、知人・友人関係から探す、ペットホテル、保護猫団体、動物病院などがあります。
知人・友人から探したり、お金をかけてペットホテルに預ける、この2つがだいたい確実な方法だと思います。他にも、民間の保護猫団体で、里親と同じように預かり主に繋げて「一時お預かり」をしてもらうシステムを導入しているところもあります。
https://jcdl.jp/ichiji.html
動物病院に預ける場合、「預かり入院」と言って治療目的ではない一時的な入院を受け入れている所がありますが、過去に何度も診察を受けている飼猫でなければ対応してもらえない可能性があります。病院内の治療する動物の数によっても希望に添えないことがあるため、あまり確実とは言えないかもしれません。
個人情報の取り扱い
やりとりを進めて行くなかで、猫の先行きが心配で、里親さんのご自宅までチェックしたいという方もいらっしゃるかもしれません。
快く承諾してくれる里親さんもいれば、そこまでは難しいという里親さんもいます。同じように、身分証や契約書などで住所を把握されるのを避けたいという方もいらっしゃるかもしれません。ただ、相手がどのような気になりますよね?その場合は、予め募集要項に記載しておくのが良いでしょう。
基本的に個人間でのやりとりになるため、プライバシーの取り扱いには注意が必要です。難しい問題ですが、相互に信頼関係を築くことで成立することでもあるため、お互いに納得できる範囲で、情報を開示し合うことができるようにすることが肝要です。
里親さんが見つかったら
ご縁あって、無事に里親になってくれる方を見つけられたら、後のことは基本的に譲渡先の里親さんを信頼し、まかせましょう。
譲渡先でトラブルが起きた時など、教えてあげられることがあれば協力してあげてください。たまに恋しくなったら、最近の写真や近況などをメールで送ってもらってもいいかもしれませんね。保護団体等は、半年間は月1回のレポートを里親に義務付けているところもあります。
里親探しには飼うこととまた別の大変さがありますが、保護した猫を安心して見送ることができるよう、この人なら大丈夫!という里親さんに繋げられると良いですね。
また、こちらは保護した犬猫を迎える里親になる視点からの記事ですが、よろしければ併せてご覧ください。
保護団体から犬猫を譲渡してもらうためにすべきこと5つ
家族の一員として犬や猫を迎えようと考えた時、皆さんはどのような選択をするでしょうか?ペットショップやブリーダーさんから購入?あるいは、知り合いからの譲渡や、保護犬・猫を受け入れるという選択肢もあります。
今回は、保護団体さんからの譲渡について、飼い主さんが取るべき行動や準備すべきことについてまとめました。
まずは調べよう
一口に保護団体と言っても、様々な場合があります。個人単位で行っているケースもあれば、大規模なシェルターで多くのわんちゃんを保護しているケースもあります。
まずは近隣の保護団体について調べてみましょう。保護団体にもよりますが、実際に「この家庭に譲渡しても大丈夫なのかな?」と、家まで訪ねてくる場合もあります。また、譲渡後も、様子を見に来てくれたり、連絡を取ったりすることもあります。
遠方の場合は、保護団体の方に負担をかけてしまうこともありますので、少し注意したいところです。
どうやって探す?
ほとんどの団体がホームページを持っています。まずは、GoogleやYahoo等のインターネットの検索サービスを使って調べてみましょう。例えば、以下のようなキーワードが良いかもしれません。
東京 保護犬 譲渡 団体
東京 譲渡会 NPO
あまりにも遠いと、譲渡が難しい場合があります。同じ都道府県内の団体であれば、地域を理由に断られることは少ないと考えられるため、近隣の団体から探して見ましょう。
都道府県の動物愛護センター
最近では、各自治体の動物愛護センターでも、譲渡に関する情報を積極的に発信しています。中でも東京都と横浜市は積極的で、譲渡会の開催日程等も公開されています。まずは、動物愛護センターのサイトを調べてみるのも良いでしょう。
ただし、動物愛護センターは、譲渡をする場ではなく、一時的に迷い犬や猫を保護する場でもあります。そのことを忘れないようにしましょう。
東京都動物愛護センター
http://wannyan-tokyo.jp/
横浜市動物愛護センター
http://www.city.yokohama.lg.jp/kenko/hokenjo/genre/douai/
保護犬猫の検索サービス
現在、様々なベンチャー企業が、積極的に保護犬猫の譲渡を促進するためのサービスを開発しています。以下のサービスが代表的なものになります。ここを取っ掛かりにして、まずは譲渡を考えている犬や猫が近所の団体や個人が保護していないか探してみるのも手です。
ペットの里親募集情報 :: ペットのおうち【月間利用者150万人!】
http://www.pet-home.jp/all/
保護犬・保護猫の里親募集サイト「OMUSUBI」(お結び)
https://omusubi-pet.com/
ペットの命|可愛い犬・猫の里親募集&迷子情報サイト
https://satooya.wancat.info/
実際に会いに行こう
近くの保護団体で気になる場所が見つかったり、譲渡を受けたいという犬猫がいた場合、実際に見に行ってみましょう。
シェルターに会いに行く
保護団体の場合は、直接メール等で連絡を取り、日時の調整をすれば、シェルターを見に行くことが出来る場合があります。団体によって、規定が異なりますので、必ずホームページで調べてから連絡するようにしましょう。
いきなり行くことは避けるようにしましょう保護団体は、ボランティアの方々だけで運営していることが多く、ギリギリの人数で切り盛りしていることがほとんどです。そのため、連絡のない、突然の訪問は迷惑になってしまいます。
譲渡会に参加
直接、団体への訪問が許可されていない場合でも、譲渡会への参加は自由なことが多いです。譲渡会の日程は、各団体のホームページに記載されていることがほとんどです。半月前くらいには掲載されていることがほとんどのため、今月、来月の予定を予め確認することができます。
大規模な譲渡会の場合、動物愛護センターのウェブサイトでも公開されていることが多いので、こちらも併せてチェックすることをオススメします。可能であれば、家族全員で参加した方が良いでしょう。
もし、譲渡を考えている犬猫が決まっている場合は、譲渡会に行く前に、団体へメール等で確認をしておきましょう。譲渡会にどの犬猫を連れて行くかは、その日の犬猫の状態によって決めることがあります。譲渡会に参加しない犬猫もいますので、受け入れを考えていることを事前に伝えておいたほうが、譲渡会当日に会える確率が高まります。もし、インターネット上のサービスを使っている場合は、そちらでやり取りしている方の指示に従います。
注意したいこと
受け入れたい犬・猫を決めてから譲渡会に行く場合には、事前に以下の事を済ませておきましょう。
- 家族全員で話し合い、合意しておく
- 日々、長時間の留守番がないように計画する
- マンション等の場合は、飼えるかどうか確認する
- 経済的な余裕があることを確認する
- 何があっても最後まで飼う決心をする
実際に、犬や猫と触れ合い、譲渡を希望した段階から、審査が始まります。生き物であることをよく考え、天変地異や病気など、どんなことがあってもきちんと最後まで飼えるように、ありとあらゆる事に気を配る必要があります。一時的な感情で譲渡を希望することは、保護団体の方にも迷惑をかけてしまいます。そして何より、その犬や猫が、幸せになるはずの譲渡を遅らせることにもなるのです。
また、この頃から保護団体の方と頻繁に連絡を取り合うようになってきます。これ以降、話が進んで行った段階でお断りすることはできないと言っても過言ではありません。
トライアル
ほとんどの場合、2週間から1か月程のトライアル期間が設けられています。譲渡を希望し、保護団体との話し合いや契約が済んだら、実際に一定期間、一緒に住むことになります。この期間に、自分たちの生活に溶け込めるか、犬や猫自身が安心して落ち着いて暮らすことができるか の確認をします。
このトライアル期間は、犬や猫たちに、私たち飼い主自身も審査されているのです。とは言え、犬好き、猫好きの方なら、愛情持って普通に生活していれば、気にすることはないでしょう。特に、先住犬がいたり、小さな子どもがいる場合は、その子たちとうまくやっていけるかどうかを確認する期間でもあります。
購入ではなく、寄付
トライアルが上手く行けば、晴れて譲渡が決定します。その日から、その愛する犬や猫たちは、あなたの大切な家族の一員となります。寄付金(譲渡金)の額は設定されている場合とされていない場合がありますが、去勢・避妊手術、予防接種、トレーニングにかかる人件費などを含め、だいたい3〜4万円が相場とされています。
特に、ブリーダー崩壊や悪徳業者の現場から救出されたような犬猫の場合は、大きな病気にかかっていたり、怪我、極度に人間を怖がっていたりすることがあります。保護団体から犬猫を引き取るのは「タダ」だと思っている方も多いかもしれませんが、譲渡ができるようになるまでには、相当な時間と労力、そしてお金がかかっており、それらは全て寄付で賄われています。元気な犬猫を引き取れるのは、先に寄付をした方々のおかげでもあり、今後保護される犬猫のためにも寄付金は重要な役割を果たすことをふまえて、寄付金の支払いに理解を求めてもらえるよう、多くの団体が呼びかけています。
個人的な意見にはなりますが、少し多めの金額を寄付してあげると良いと思います。病気や年齢の問題もあり、譲渡の段階まで進めない犬や猫達も数多くいます。少しだけ多くの寄付をすることで、その子達の生活費に充てることができます。
迷惑をかけないために
もしかしたら、ペットショップに行き、一目惚れで犬や猫を飼う方が簡単かもしれません。「譲渡」という選択肢は、購入に比べると、少し多くの手間がかかります。何故なら、保護団体の人たちは「この先、もうシェルターに来る必要がない、そんな幸せな生活をずっと送ってほしい」と心の底から思っているからです。
その分、私たち飼い主に、覚悟が求められます。でも、本来、動物を飼うということはそういうことではないでしょうか。
よく考え、検討した末であれば、保護団体の側も間口を広げて、待ってくれています。もし、犬や猫を飼おうと真剣に考えている方がいるなら、譲渡を選択肢の一つに加えてみてください。幼犬や幼猫ばかりではないかもしれませんが、愛情深く育てることで、より幸せな生活が待っていると思います。
野良猫を飼いたい!保護したらどうすればいいの?ポイント3つ
あなたの住んでいる地域に野良猫はいますか?
野良猫は警戒心が強くあまり懐かない印象があるかもしれませんが、猫によってはもともと人に飼われていたりして、懐いてくれることもあります。
たまたま見かけた猫が、怪我をして弱っていたり、まだ子猫なのに親猫の姿が見当たらなかったり。そんな光景を目にすると、放っておくことなんてできないですよね?そのまま、一時的に自分が保護することになるかもしれません。
飼い主も出てこないし、そのまま自分で飼いたいのだけれども、一体何をすればいいの?こんな時に役立つポイントを見ていきましょう。
1、本当に野良猫なの?
野良猫だと思ったけど、あまりにも人懐こいな…という場合、もしかしたらすでに他人が飼っている猫かもしれません。まずは、これらの事をすることになります。
- 警察署へ届け出る(拾得届、保管届)
- 保健所へ飼主の届出がないか確認
- マイクロチップの読取りをしてもらう
首輪がないというだけで判断することはできないのです。飼い猫を無断で連れて帰ってしまったとなると、元の飼い主さんとトラブルになる可能性もあります。
でも、明らかに深刻なダメージを負っていて急を要する場合は動物病院を優先させても良いと思います。治療費は、自分が負担することになりますが、もし飼い主の方がいる場合は、その旨を伝えれば快く支払ってくれるはず…。念のため、領収書はとっておきましょう。
マイクロチップの読み取りって?
首輪がなくても、マイクロチップが挿入されている場合、元の飼い主がわかることがあります。マイクロチップ読み取り機は、動物病院か、各地域の保健所・動物愛護センターに設置されていることが多いです。そこに連れていきましょう。
マイクロチップとは
猫の場合は首の後ろの皮下に埋め込みます。そのチップに搭載された番号を読み取り、その番号で登録された飼い主の情報と照らし合わせることで個体の特定が可能です。
2、動物病院に行こう
諸々含めて、費用はだいたい10,000円以上〜をみておいた方がよいでしょう。外傷の手当などを含む場合はそれより少し多めに考えておくとよいと思います。
- 健康診断(1,500〜2,000円)
- 予防ワクチン摂取(5,000〜8,000円)
- ノミ、ダニの除去(1,500円)
- 猫エイズ・白血病検査(4,000〜5,000円)
- 血液検査(4,000〜5,000円)
- 避妊・去勢手術の相談
- 読取機があれば、マイクロチップ確認
一見、健康そうに見えても、外で暮らす野良猫は寄生虫や病気にかかっていることがあります。メスであれば妊娠の心配も…。早いうちに必ず動物病院に行きましょう。
また、動物病院で診てもらえばだいたいの年齢などもわかります。
3、飼う際の心構え
野良猫のその時の健康状態によっては、とにかく保護することが優先で自分の決心が後回しということがありますよね。
野良猫が無事に元気になってくれたり、懐いてくれたとして、自分はそのまま引き取れるだろうか?ということをきちんと確認しておくといいかもしれません。
費用
飼い始めにかかる費用は、トータルで約30,000〜50,000円をみておくといいでしょう。
- 初診費用(約10,000〜20,000円)
- 避妊・去勢手術(約15,000〜20,000円)
- キャリーケース(約2,000円)
- トイレ(約1,500円)
- その他ブラシなどのグッズ(1,500円〜)
上記の初期費用をのぞいたトイレの猫砂や、毎月の餌代などの月々の費用は約5,000円。さらに注意するべきは、野良猫は何かしらの病気にかかっている可能性が高いということ。飼いたい猫が病気にかかっていたとして、治療費を払うだけの余裕があるかどうかも検討しておかなければなりません。
飼い方
猫を飼うのであれば、病気などの心配も少ない完全室内飼いがおすすめです。とは言っても、もともと野良猫だった猫は室内では落ち着かず、外に出たがるかもしれません。
隙をみてドアや窓から脱走してしまう可能性があるため、脱走防止の対策をしておくと良いでしょう。
先住猫がいる場合は
保護した野良猫から感染症や虫をもらってしまう場合もありますので、必ず部屋を隔離して接触を避けましょう。
寿命
野良猫は外での生活のストレスや、病気などであまり寿命が長くないことが多いです。
元気に回復したと思っても、考えていたより早くお別れが来るかもしれないことを心に留めておくことが必要かもしれません。
飼うことになったら
野良猫は、人慣れしていない場合、最初のうちはなかなか懐かず寂しい思いをすることもあります。
でもそんな緊張関係がほぐれて猫が心を許してくれた瞬間はやっぱりとても嬉しいものです。何より大事なのは、最後まで絶対に面倒をみるという覚悟を決めることです。
大変なことも多いけれど、猫のいる生活を味わってしまえば、もう元には戻られないくらいはまっていくこと間違いなしですよ。